ボランティアとの関わり方について



Q.ボランティアとの関わり方について、みなさんはどのように対応しているのか教えてください。おはなし会の経験も豊富な方なので普段はお任せしっぱなしですが、こちらからアプローチが取り難い雰囲気があり、「わかってないわね、知らないわね」と思われているような、相談ができにくい状況です。たとえば、当日読んだ本のプログラムを印刷して配布するなど、もっとうまくコミュニケーションをとっていきたいのですが・・・

A.おはなし会の運営をボランティアにまかせておけるという恵まれた環境の中で、さらに発展した関係性を模索しているとのことで、ご提案されている《当日読んだ本のプログラムの配布》もよい案だと思います。
経験豊かで、見識のあるボランティアの方ならば、この提案を話してみるだけで、図書館側の「コミュニケーションをとっていきたいという思い」も伝わるのではないでしょうか?
相手を尊重しすぎて、遠慮してもの申せないのかもしれませんが、それではぎくしゃくした関係になってしまいかねません。

図書館のスタッフは児童サービスを専門に勉強してきた者ばかりではないので、ボランティアの豊かな経験と知識を学ぶという姿勢を伝え、プログラムを配布することで、おはなし会に関する情報の蓄積し、それをもとにスタッフの学びの第一歩にしたいと持ちかけてみてはいかがでしょう。

その上で児童担当スタッフを、毎回一人はおはなし会に見学という形で参加させて、図書館の行事として関わっていくという姿勢をアピールしてみましょう。

またプログラムのテーマに類する本を何冊か用意しておき、当日読まれた本と差し替えるとしたら、どの本なら内容的に可能かどうか質問するなどしてみましょう。図書館スタッフが地道に学ぼうと努力している姿勢を見せていくことで、密接な連携のとれる関係にしようというこちら側の意図が伝わると思います。最初のうちは、上から目線でモノ申されてしまうこともあるかもしれませんが、こちらは経験が少ないから学んでいるのだと謙虚に受け止め、知識を吸収しようとしている姿勢を伝えていきましょう。

このように経験豊かでおはなし会をリードしてくれるボランティアがいるところは、恵まれているともいえます。

むしろ多くの館では、ボランティアの意識とスキルが統一されておらず、おはなし会の当日になって担当するボランティアの方々がばらばらと集合し、それぞれが持ってきた本をもとにその場で流れ(読む順番)だけを決め、それぞれが思い思いに読むといった、プログラムの統一性もないままにおはなし会が成り立っているところも多いと聞きます。

季節感のあるものを選書しましょうという大まかな取り決めがあるだけで、それぞれがてんでに持ち寄るのでプログラムの統一性を保つことができず、テーマも決まらないということになっていないでしょうか?

おはなし会は図書館の児童サービス業務のおまけの行事ではなく、中心となる重要な業務です。そういう任せ方は利用者の子どもたちにとっても大変迷惑なことです。

おはなし会の位置づけをきちんと理解していただくように働きかけてみましょう。おはなし会の流れをスムーズにするためにきちんとテーマを設定したいこと、展示テーマと連動させていきたいことなどを伝え、こちらから次回のテーマを伝えて前もって選書していただくよう声をかけてみましょう。

おはなし会の後で、スタッフも同席して簡単な反省会などをして、ボランティアに対してねぎらいと感謝の意を伝えた上で、絵本と絵本の間や、紙芝居などセッティングしている間に手遊びで参加させてほしい(児童部会という勉強の場で仕入れてきたので、試しにやってみてもいいでしょうか?などと仲間入りしていいか打診して)旨、提案してみることからはじめ、一緒におはなし会を作っていける関係を築いていきましょう。

どんな絵本がいいか?などボランティアの方から相談を受けたら、OPACを使ったテーマ検索はもちろん読み聞かせプログラムの載っている参考本を紹介し、積極的に相談に応じていきましょう。

ボランティアの方々とよりよい関係を築き、子どもたちが図書館は楽しい場だと認識して来てくれるような温かい雰囲気作りは、日頃の小さな積み重ねがとても大切です。

ボランティアの方々に、こんな本はどうかと提案するための参考となる本を以下に何冊か紹介しておきます。


《おはなし会プログラム・テーマ参考本》
季節別年齢別おはなし会プログラム―厳選プログラム116本収録季節別年齢別おはなし会プログラム―厳選プログラム116本収録
著者:「この本読んで!」編集部
NPO読書サポート(2008-06-01)








テーマ別ガイド子どもと読みたい!新しい絵本1000テーマ別ガイド子どもと読みたい!新しい絵本1000
著者:「この本読んで!」編集部
NPO読書サポート(2009-12-01)








絵本のあるくらし絵本のあるくらし
吉備人出版(1995-08-30)









クレヨンハウス絵本town―読者のおすすめ絵本ガイドクレヨンハウス絵本town―読者のおすすめ絵本ガイド
クレヨンハウス(2007-01)









このサイト「本のこまど」の今月のおはなし会プランもどうぞ参考にしてくださいね♪

このページはM☆Aさんが書いた記事を、一部K☆Jが手直ししてUPしています。

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