H22年度9月「図書館は書架に尽きる♪子どもたちが喜ぶ書架配置を考える」


平成22年度第2回児童部会報告


9月16日(木) 2時~5時


今回の議題は「児童室の展示・書架配置について考える」

昨年度、区の直営から指定管理で受託した板橋区西台図書館の、約1年かけて書架配置を見直した報告をまず受けて、後半はそれぞれの館、特に今年から受託開始した館の担当者がこれからどう自分の館の児童室を見直せばよいか、その視点について話し合いました。

DSCN2800西台図書館を区から引き継いだ時点での児童室は、もう10年以上も誰も手にしていない(つまり貸出記録のない)全集ものが書架を占領していたり、実用書 も古い情報のものがそのままで放置されていました。絵本も児童書も書架にぎゅうぎゅう詰め。しかも並べ方に統一感がなく、とにかく書架が乱れている印象だったそうです。

それをいかに耕していくかを課題にして作業に挑んだとのこと。つまり動いてない本や情報が古すぎて使えない本を除架し、古いけれど図書館に置くべきロングセラーの本で今でも手に入るものは買い替えることも検討。(いくら名作でも表紙がボロボロ、綴じ糸が緩んでいたら借りたくないですよね)
半年かけて不要な本を除架することで書架にゆとりが出来、しかも人気のあるシリーズ本がタイトル別にばらばらに配架されていたのを「人気シリーズ本コーナー」を作ることで、まとめてみることができるようにし、全体的な書架配置も見直した、とのこと。

レジュメから手順を追うと・・・

1 「キレイな書架」の見本をつくった
  →実際に本に触れることで、どこにどんな本があるか把握できた
  →諸街道の構想が浮かんできた
2 書架整理の方法をスタッフ全体に広めた
  
  キーワード : 奥行・高さ順  本8割・空き2割に均す

3 おはなし会・児童イベントなどにもスタッフの出番を設けることで、児童サービス・児童書架・児童書への意識アップをはかる

4 書架移動しよう!その前に・・・
  
 ・どのように移動するのか、十分に練った
 ・利用者の使いやすさを考慮
 ・請求記号順に、流れるように本が並ぶことも意識

 ・不要な本のどんどん除架。移動しやすくした。
  →『図書館でそろえたい こどもの本・えほん』
      日本図書館協会児童青少年委員会 児童基本蔵書目録小委員会 編
      日本図書館協会 発行
    この本に載っているものは、除架しないようにした。
 ・移動構想が固まったら、棚のサインなどをあらかじめ作っておいた

5 2回の図書整理日に渡り、書架移動を実行
 改変点
 ・「人気のシリーズ絵本」コーナーを設置
 ・大型本コーナーを解体
 ・「さわる絵本」コーナーを設置
 ・実用書・読物の特集展示コーナーを設置
 ・「洋書絵本」コーナーを設置
 ・ノンタンとミッフィーを並べていた台を絵本の特集展示コーナーに改造
 ・「おとなもいっしょに」コーナーを設置
 ・「あんパンマン」コーナーを移動・拡大

その様子を画像で順に追って発表してくれました!「図書館はなによりも書架が大事。ついつい行事やイベントで人を呼ぶことを考えがちだけど、書架が生きていないと本末転倒と思う」とズバリ真実を指摘してくれました。


書架移動してみての感想は・・・

・利用者から「図書館がつかいやすくなった」「キレイになった」などの感想が届いた
・配架しやすくなった
・今まで日の目を見なかった本を、利用者の手に取ってもらえるようになった。
・区から引き継いだ書架・コーナーに対する既成概念は不要なものがあるので吟味が必要
・日々配架にあたるスタッフの協力が大切。
・サイン作りなど、スタッフの中で得意とする人に協力してもらうとよい。
・スタッフみんなで書架を作る意識が大切だと感じた。図書館はチームプレイだと思う。

そのためには書架整理をこまめにし、本を抜き出して確認すること、とにかく書架整理に始って書架整理に終わるといっても過言ではないし、自分の館の書架にある本をとにかく知ることから!

利用者の目線になってみること、子どもの視点で見直すこと・・・
いろいろな示唆を含んだ発表でした。DSCN2803

後半は輪になって、各館で工夫していることなどを発表したり、逆に困ってることなどを話題に出して、互いにアドバイスをし合いました。

私たち司書の務めは、利用者が使いやすい図書館にすること、利用者が求めている資料をそろえること、あるいは利用者に「こんな本あるよ!」と提案できること。

わかりやすい書架配置にし、本もぎゅうぎゅうに詰めず、ゆとりを棚の1割くらい残し、取り出しやすくすること、面出しをしたり、展示コーナーを設けるなど工夫する、などなど、お互いの知恵と創意工夫でできることを確認し合いました。


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