H22年度11月「おはなし会・子ども会などの企画について考える」


11月25日(木) 午後2時~5時 @タムラビル ヴィアックス研修所

本郷通りの銀杏が黄色く色づく晩秋の午後、児童部会部員25名が集まりました!(4名欠席)


今回のテーマは、「おはなし会・子ども会などの企画について考える」

前半は、各図書館のおはなし会やその他の子ども会企画について、どんなことを取り組んでいるのか、工夫していることはどんなことなのか、あるいは開催にあたって困っていることはないかなど、ひとりひとりが発表し合いました。
児童部会のメンバーは、指定管理館ですべての企画を自分たちで立てて行っているところ、業務委託館だけど行事に関してはすべてヴィアックスのスタッフが企画・立案して行っているところ、業務委託館で区の職員が企画・立案して実施するのを一部手伝うだけのところ、まったくそうした企画には携われず窓口での案内・周知だけというところ・・・と配属されている館によって事情はまちまちです。

しかし業務委託だった館が指定管理館になる場合もありますし、ヴィアックスの受託する図書館の間で異動することもあるので、お互いの館の事情を知っているのもいいかと思い、全員にひとこと以上お話していただきました。

今年度から指定管理館として受託が始まった新宿区の2館は、それぞれに多文化サービスを行っているということ。特に大久保図書館のおはなし会では韓国語と日本語で書かれた同じ絵本を交互に読むという特色ある取り組みが発表されました。文京区などは区の職員さん達がやっていた行事を踏襲する形で引き継いでいる事情なども報告されました。

その他の館からは人形劇や外部からの講師を呼んでの講演会やイベント、科学遊び、工作、映画会、わらべうたの会など多彩な催しが、各図書館で行われていることがわかりました。
市川駅南図書館では施設内で児童のイベントができるスペースがないために、近隣のキッズステーションでおはなし会などをしているという工夫なども報告されました。

おもしろそうなイベントや、真似ができそうなイベントに関しては、メモを取ったり、持参していただいた作品の見本などを見せあって、情報交換の場にもなったと思います。

多くの館が頭を悩ましていることのひとつが、小学生がイベントになかなか足を運べなくなっていること、それに合わせて行事に参加する子どもが相対的に低年齢化していること。
教育課程の見直しにより、小学校低学年の子でも水曜日に5時間授業が行われるようになっており、土曜日にも学校行事が行われるなど、小学生がイベントに参加しなくなっており、対象年齢の見直しが必要になっているとのこと。その一方で、子どもたちに本を手渡していきたいという図書館の使命もあり、どういう形でイベントなどを企画していくのか考えていく必要があるようです。

夏休みにスライム作りや、怖いおはなし会やスタンプラリーをしたり、「ぼくの、わたしのおすすめの本」コーナーに大勢の子どもたちが書いてくれている図書館などもあり、期間と対象を上手に狙うことで、成功している館もあります。互いによい取り組みを、学んで、取り入れ会っていただければと思います。

資料や作品等をお持ちくださった皆様、ありがとうございました。

後半は、甘利さんに大田区の読み聞かせボランティア交流会「ヒッポ」で絵本作家きむらゆういちさんの講演会をした際の、交渉術から当日までの準備の流れ、当日の流れなど、実際に大きなイベントを開催された経験から、イベントの時に何をどのように準備していけばいいのか具体的な例を示してお話してくださいました。

きむらゆういちさんの絵で提示された講壇の準備、会場で必要なもののリストなどのコピーは、そのまま各図書館で講師をお招きして講演会などのイベントを開催する際の参考になると思います。一般向けのイベントでも使えますので、ぜひ児童部会に参加されなかった図書館スタッフの方々も、参加したスタッフから資料を借りて目を通しておいていただければと思います。


最後に「図書館で児童対象の集会・行事をすることの意義」について確認をしました。
開催の意義
・図書館を利用している子どもはもちろんのこと図書館にあまり足を運ばない子どもにも図書館に親しみを持ってもらい、利用を促進する。
・子どもの読書活動を活発にし、本や図書館に親しんでいない子へはその動機づけを図る。
・図書館利用のPRと、子どもへの健全なレクリエーションの提供を図る。
・子ども達との触れ合いにより、信頼関係を築く。
・図書館の蔵書を活かす企画を立てたり、あるいは蔵書を見直す契機とする。
企画書を必ず作成し、児童サービス全体の仕事量を勘案し、無理のない計画を
・目的と対象を明確にする。
・図書館の年間業務計画の中で位置付け、子どもと本を結びつけることを明確にする。
・開催日時は学校や地域の行事と重ならないように、常に情報を収集しておく
・内容・・・児童サービス対象年齢は0~18歳までと広いが、行事の際はターゲットとなる年齢を明確にしておくとよい
  乳幼児向け、幼児向け、小学校低学年向け、高学年向け、中高生向け、親子向けなど
・会場・・・自館に広い集会室等がある場合はよいが、隣接する区の施設などを利用する場合の会場確保
 ・・・行事に合わせて部屋の設えも考慮する。子どもたちが安心して参加できるか?気持ちを集中させられるかなど
 ・・・必要に応じて定員を設ける
・実施にあたって  どんな小さなイベントでも「企画書」「準備チェックリスト」「当日の進行表」を作って作業をすすめる。
 開催までに2か月くらいの余裕をもって準備を開催し、チェックリストなどは他のスタッフも目につくところに貼りだして、館全体で取り組む行事であることを認識してもらうように心掛ける。
◆反省と評価
・参加者には簡単でいいのでアンケートなどを記入してもらうようにし、利用者側に立った意見を集約する。
・どんな小さなイベント(日常的に行うおはなし会も)でも、必ず事後に反省会をし、反省と評価を行って記録に残す。
・チラシ、ポスター、広報紙などに掲載された記事なども併せて、反省会の記録とともに残しておく。

この度欠席された館にもレジュメを渡す手配をしています。また児童部会に参加していない館でも、必要ならばレジュメをお渡ししますので、コメント欄か、あるいはメールでご連絡ください。

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