Yearly Archives: 2011

2011年(その2) 春はそこまで(幼児~小学生)
桃の節句絵本
絵本で世界をひとめぐり8☆イギリスの絵本2
ブックトークをする人のために
おはなし会での絵本の読み方
2011年(その1) ことばあそびの本(幼児~小学生)
2011年教文館ナルニア国ブックトークの会ご案内
あかちゃんおはなし会をはじめました♪@西台図書館
絵本で世界をひとめぐり8☆イギリスの絵本1
新年あけましておめでとうございます♪

2011年(その2) 春はそこまで(幼児~小学生)


今が一番寒い季節ですが、お茶の水の駅から見える神田川南斜面の岸の梅が満開で、春が確実に近付いてきているのがわかります。
3月のおはなし会では、春を待つ絵本を紹介してみましょう。

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絵本 『ふゆめがっしょうだん』
ふゆめ がっしょうだん (かがくのとも傑作集)ふゆめ がっしょうだん (かがくのとも傑作集)









著者:長 新太
福音館書店(1990-01-01)
24種類の木の冬芽を写真で紹介する科学絵本です。どの冬芽も表情豊かで、動物の顔に見えて来て、子どもたちの笑顔を誘います。長新太さんのリズミカルなことばが、楽しい絵本です。

絵本  『はなをくんくん』
はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)








はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
著者:ルース・クラウス
福音館書店(1967-03-20)
雪に閉ざされた森のなかで、動物や虫たちが目を覚まし、はなをくんくんしながら走っていきます。みんなが走って、走って行った先にあったのは・・・みんなが笑顔になるのは、長い冬が終わりに近づいていることを予感させるからだったのですね。ロングセラー絵本です。

手遊び  「ちいさな庭」
うたって楽しい手あそび指あそび120








うたって楽しい手あそび指あそび120
著者:レッツキッズソンググループ
ポプラ社(2004-03)  より

絵本 『おおきくなるっていうことは』
おおきくなるっていうことは (ピーマン村の絵本たち)








おおきくなるっていうことは (ピーマン村の絵本たち)
著者:中川 ひろたか
童心社(1999-01)
おおきくなるっていうことは、いったいどういうことなんだろう?小さな子どもたちにもわかりやすく具体的にイメージできる絵本に仕上がっています。成長のよろこびを一緒に感じられる1冊です。

絵本  『たいへんなひるね』
たいへんなひるね―ばばばあちゃんのおはなし(こどものとも絵本)






たいへんなひるね―ばばばあちゃんのおはなし(こどものとも絵本)
著者:さとう わきこ
福音館書店(1990-03-15)
いつも豪快で愉快なばばばあちゃん。なかなか暖かくならない季節の変わり目に、ばばばあちゃんが仕掛けたのは!最後には桜の花が満開に!ぜひ冬の終わりに読んであげたい絵本です。

ブックトーク  『だって春だもん』
だって春だもん








だって春だもん
著者:小寺 卓矢
アリス館(2009-03)
『ふゆめがっしょうだん』で見た冬芽が、春が近付くにつれてどんなふうに変化していくのか、この写真絵本をみればわかります。硬かった芽がほころんで、ゆっくり開いて行く様子、花が咲いて、葉っぱが開く様子、森がすっかり若葉色に彩られていく様子が、優しくリズミカルなことばで表現されています。
(作成 K・J)

桃の節句絵本


弥生三月雛の月
私が子どもだった頃、女の子のいるお宅では、2月になると客間にお雛様の段飾りが置かれ、華やいだ気分になったものです。今は住宅事情などもあって、どんどんお雛様もコンパクトになってきていますが、女の子の健やかな成長を願って行われる雛まつりの伝統は、後の世代に伝えていきたいですね。3月のおすすめの本として、桃の節句の本を集めてみました。

ひなまつりこびとのおはなし (行事こびとのえほん)








ひなまつりこびとのおはなし (行事こびとのえほん)
著者:まつい のりこ
童心社(1986-10)
まついのりこさんの行事こびとシリーズの中の1冊。「3がつ3かがくると、ひなまつりこびとの もものはながひらきます。」シンプルで、それでいて愛くるしいたなばたこびとの頭の上のもものはなの淡いピンク色が印象的です。やさしい気持ちにさせてくれる1冊です。版が小さいので、集団でのおはなし会には、向かないかもしれません。お膝の上にお子さんを乗せて読む時か、あるいは少人数対象の時にどうぞ!

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のはらのひなまつり―桃の節句 (えほん・こどもの四季)
著者:神沢 利子/いわむらかずお
金の星社(1980-10)
ともこが、いろ紙で折ったひな人形。風に吹き飛ばされてしまいます。さがしに行ったともこが出会ったのは、野原の動物たち。ともこの手作りひな人形と、たんぽぽの花で作ったひな人形で一緒にお祝いをします。「14ひき」シリーズのいわむらさんの絵がほのぼのとしていて、桃の節句の絵本にふさわしい雰囲気を伝えてくれています。

もりのひなまつり(こどものとも絵本)






もりのひなまつり(こどものとも絵本)
著者:こいで やすこ
福音館書店(2000-02-10)
こちらは「もり」のひなまつり。のねずみたちに頼まれて、お雛様たちは森へと出かけて行きます。森で楽しくおひな祭りを楽しんだ帰り道、季節外れの雪が降り始め、戻ってきた頃には泥汚れがつき、着物が綻びてしまいました。家の人にはこっそり出かけてしまったお雛様たちは大慌て。ねずみばあさんが綺麗に繕ってくれてほっとします。

たんぽぽのサラダ ほか4話 (いわさきちひろ・おはなしえほん)







たんぽぽのサラダ ほか4話 (いわさきちひろ・おはなしえほん)
著者:立原 えりか
講談社(1987-03-10)
入学式やひなまつり、こいのぼりなど、春をテーマにした童話5編が収録されています。「わたしのひなまつり」の中の、「おかあさんも、おばあさんも、ひいおばあさんも、いつかの春には、小さな女の子だったのです。」という文章が、とっても好きです。

ひなまつりにおひなさまをかざるわけ (行事の由来えほん)






ひなまつりにおひなさまをかざるわけ (行事の由来えほん)
著者:瀬尾 七重
教育画劇(2001-01)
子どもの病気や災いを人形に託して川に流すという「流し雛」。この絵本では熱が下がらない妹を懸命に看病する兄の兄妹愛を通して、雛祭りの由来を小さな子にもわかりやすく描いています。

ひなまつり








ひなまつり
著者:渡辺 一枝
情報センター出版局(1987-02)
渡辺一枝さんは、作家椎名誠さんの奥様。渡辺さんが、身の回りにある小さなもの、石ころや、貝がら、豆などを使って作った愛らしいお雛様の数々。なかにはお子さんが赤ちゃんだったころの小さなソックスもおひささまにされていて、お子さんへの、そしてモノへの愛情が伝わってきます。

たのしい行事と工作―3がつのこうさく おひなさまつくろう








たのしい行事と工作―3がつのこうさく おひなさまつくろう
著者:竹井 史郎
小峰書店(1996-02)
指でつつくと首をふるおひなさま、風で揺れるやじろべえおひなさまなど、飾っても可愛らしく、動かしても遊べる8種類のお雛様を紹介しています。3月の工作会などの参考にしてみませんか?

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まいてきっておいしい!ひなまつり
著者:小林ゆき子
福音館書店月刊かがくのとも2007年3月号
こちらは、月刊「かがくのとも」なので、雑誌としてすでに図書館にないかもしれませんね。子どもたちがひな祭りに自分たちでご馳走作りに挑戦します。最初はふと巻き寿司に挑戦。それから白玉団子を作っておすましに入れますが、そのお団子もきれいな模様入り。ロールサンドにミートローフ、楽しくて美味しいひなまつりパーティーの始まりです。ハード絵本になってほしい1冊です。

三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)








三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)
著者:石井 桃子
福音館書店(1963-12-01)
1963年に出版された今は亡き石井桃子さんの作品です。なかなか子どもたちが自分で手にすることのない本かもしれません。石井桃子さんの格調高い文章と、朝倉摂さんのやさしい絵。戦後の物資のない時代におかあさんが娘のために、おひなさまを選ぶにあたって抱いている思いなど、なんでも手に入ってしまう今の子ども達にぴんとこないかもしれませんが、読んでもらうと母子の密接なつながりの温かさが伝わっていくと思います。ぜひ薦めてあげたい1冊です。

絵本で世界をひとめぐり8☆イギリスの絵本2


20世紀の後半に入ると、印刷技術の進歩により色鮮やかな原画を、美しい絵本に仕上げることができるようになり、一段と絵本の文化が花開いていきます。ここでは、今もなおロングセラーとして日本の子ども達に愛されている絵本を紹介します。

『ガンピーさんのふなあそび』 ジョン・バーニンガム 光吉夏弥/訳 ほるぷ出版
ガンピーさんのふなあそび (ほるぷ出版の大きな絵本)
ガンピーさんのふなあそび (ほるぷ出版の大きな絵本)
『ボルカ はねなしガチョウのぼうけん』(木島始/訳)で1964年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、絵本作家として脚光を浴びたジョン・バーミンガム(1936年~)は、1970年に『ガンピーさんのふなあそび』で再び同賞を受賞しました。ほのぼのとした田園地帯の雰囲気を伝える絵本、つぎつぎにガンピーさんの舟に乗りこんでいく子どもたちや動物達を快く受け入れる鷹揚さ、川遊びの締めくくりはティーパーティーというところがイギリスらしい雰囲気を伝えてくれます。奥さんのヘレン・オクセンバリー(1938年~)との「あかちゃんえほん」のシリーズも、人気の高い絵本です。

かぞく (ヘレン・オクセンバリーのあかちゃんのえほん)
かぞく (ヘレン・オクセンバリーのあかちゃんのえほん)

『ロージーのおさんぽ』パット=ハッチンス 渡辺茂男/訳  偕成社
ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)
ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)
パット・ハッチンス(1942年~)のデビュー作『ロージーのおさんぽ』のほかにも、『ティッチ』『おまたせクッキー』『ベーコンわすれちゃだめよ』など、子どもの生活の視点にたち、ユーモアにあふれる絵本をたくさん描いており、高い評価を得ています。どの本もメリハリのきいた物語の展開と、明快な絵で、おはなし会に用いるのにも最適です。

ベーコンわすれちゃだめよ! (ハッチンスの絵本)
ベーコンわすれちゃだめよ! (ハッチンスの絵本)

『さむがりやのサンタ』 レイモンド・ブリッグス すがはらひろくに/訳 福音館書店
さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)
さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)
レイモンド・ブリッグス(1934年~)は、『さむがりやのサンタ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞。『スノウマン』(評論社)では、フランシス・ウィリアムズ・イラストレーション賞を受賞しています。核戦争というシリアスなテーマで描いた『風が吹くとき』(あすなろ書房)など大人にも読み応えのある作品があります。

『どんなにきみがすきだかあててごらん』サム・マクブラット二ィ&アニタ・ジェラーム 小川仁央/訳 評論社
どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)
どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)
サム・マクブラットニィ(1943年~)と、アニタ・ジェラーム(1965年~)のコンビで作ったこの絵本は、37カ国語に翻訳され、1500万部を超えるベストセラー絵本。おおきいうさぎとちいさいうさぎが互いに自分が相手のことを想っているか競い合うほほえましい絵本です。この2匹は親子なのか、友だちなのか、恋人なのか、いろいろに受け取れるのですが、子ども達はこの絵本を読んでもらって「こんなに自分のことを思ってくれる人がいるんだ!」と安心し幸せな気持ちになるのではないかしら?

『みどりの船』クエンティン・ブレイク 千葉茂樹/訳  あかね書房
みどりの船 (あかねせかいの本)
みどりの船 (あかねせかいの本)
クエンティン・ブレイク(1932年~)は、ケイト・グリーナウェイ賞のほかに、ウィットブレッド児童図書賞やボローニャ・ラガッツィ賞、国際アンデルセン賞画家賞を受賞している画家です。『みどりの船』は、夏休みにおばさんの家に滞在している姉弟が緑が生い茂るお隣のお屋敷の庭に潜り込むところから始まるお話。姉弟と庭の主であるおばあさんと一緒に空想の世界で遊ぶその体験のなんと豊かで楽しいこと。キラキラと輝く夏の思い出は、読み手の子どもたちの心にも刻み込まれることと思います。

『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』ジャネット&アラン・アルバーグ 佐野洋子/訳 文化出版社
ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス
ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス
ジャネット(1944年~1994年)とアラン(1938年~1994年)は、夫妻で多くの絵本を残しています。ジャネットは50歳の時癌で亡くなります。それまでの20年間共に絵本を作ってきました。『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』は1992年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞。各ページがポケット状のお手紙になっていて、子ども達にはわくわくする絵本です。図書館ではしかけ絵本として、小さな部品がなくならないかと心配の種かもしれませんね。

『ふしぎなともだち』サイモン・ジェームズ 小川仁央/訳  評論社
ふしぎなともだち (児童図書館・絵本の部屋)
ふしぎなともだち (児童図書館・絵本の部屋)
サイモン・ジェームズ(1961年~)の小さい時の夢は、スタントマンか漫画家。警察官や農夫など14もの仕事についたのち、美術大学に入学。グラフィックデザインと美術史を専攻するうち、絵本に興味を持ち絵本画家へ転身します。『ふしぎなともだち』では、スマティーズ賞銀賞を受賞。レオンという男の子には、他の人からは見ることのできないボブというともだちがいました。妄想だと笑われてしまうかもしれませんが、母親とふたり、知らない町に引っ越したレオンにはそのともだちがいることが心の支えになっていきます。そうやって自分を鼓舞し、勇気をもって一歩踏み出した時に出会えた本当のともだち。読み終えたあとで心がじんわりとする絵本です。

『エルシー・ピドック ゆめでなわとびをする』エリナー・ファージョン シャーロット・ヴォーグ 石井桃子/訳 岩波書店
エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする (大型絵本)
エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする (大型絵本)
シャーロット・ヴォーグ(1957年~)は、『ねこのジンジャー』(偕成社)、『でんしゃがくるよ』(教育画劇)などの絵本でも、いくつもの賞を受賞しています。『エルシー・ピドック ゆめでなわとびをする』は、エリナー・ファージョン(1881年~1965年)の有名なおはなし(1937年の作品)に美しい絵本に仕立てたもの。石井桃子さんの訳も素晴しいのですが、シャーロットの淡い色彩で描く絵も、一層私達をファンタジーの世界に引き込んでくれます。

ブックトークをする人のために


この度、教文館から学校司書としてのキャリア30年の高桑弥須子さんが、その経験に基づいた学校でのブックトークの入門書をこの度上梓されました。

DSCN3315本の帯には、「初心者でもこの本があれば大丈夫!!」「経験豊富な現役司書が伝授するブックトークの作り方と学校図書館司書のはたらきのすべて!」「①準備から後日談まで 13本のブックトーク実践例を収録
 ②ブックトーク現場の空気を、シナリオ形式で子どもたちの反応も再現 ③司書の年間スケジュールから配布資料まで役立つ資料を多数掲載 ④現役司書ならではの具体的なアドバイスがいっぱい!」とあります。

なんて心強いことでしょう。
 
この本に書かれているブックトークの内容は、実際に子ども達に実践した様子なので、とても具体的で、子ども達の反応が活き活きと伝わってくるかのようです。

指定管理館の中には、学校支援の一環として学校でのブックトークを業務としているところも多いでしょう。

ぜひこの本を座右において、ブックトークの力強い助っ人にしてみてはいかがでしょうか?

おはなし会での絵本の読み方


Q.おはなし会で絵本を読む時、おおげさな表現をしたり、声色を使った方がいいのでしょうか?どのように読むのがいいか、いつも迷います。


A.おはなし会での絵本の読み方には、2つの説があります。
1)黒子説  子どもたちが物語の世界をイメージし、広げて行くのを邪魔しないように読み手は目立たぬように淡々と読むのがよいという考え方
2)パフォーマンス説 絵本に慣れない子ども達は淡々と読んでいても、おはなしの面白さが伝わらない。それどころか飽きてしまう。それを補うように臨場感あふれるように身体的動作や音曲も使い、ドラマティックに読むのが良いという考え方

この2つの説は、たびたび専門家の間で論争にまで発展しています。おはなしを聞きなれている子ども達には1)の黒子説でいいでしょう。ただ、広い会場で大勢を対象にしたイベントなどでは、音楽を取り入れたり、子ども達を集中させるための様々な方法も必要になります。ケースバイケース。おはなし会にどんな年齢の子どもたちが来ているか?初めて参加する子たちか?おはなし会に継続して参加している子たちか?それをまず見極めましょう。

絵本を読むことは、朗読とも違いますし、演劇でもありません。無理に声色を変える必要はないと思います。しかし、読んでいて自然にうれしい場面では弾んだ声に、悲しい場面では静かで低い声になるなど、絵本に描かれている世界に忠実に読めばいいと思います。
その作品の味わいを子ども達に十分に伝えるためにも、おはなし会で読む前に何度も何度も声に出して読み込み、リハーサルでは他の人に聞いてもらうようにも心がけましょう。

また、おはなし会に参加している子ども達に向けて読むのですから、絵本ばかりを注視せずに、時々子どもたちの反応を確かめつつ、おはなしの展開に合わせて間を取りながら読んであげてください。読み手の自己満足に終わらないように、子どもたちが楽しんでくれているか、おはなしが届いているか、確認しながら読みましょう。
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2011年(その1) ことばあそびの本(幼児~小学生)


こどもって、だじゃれやしりとり、なぞなぞなど「ことばあそび」大好きですね。おはなし会でも「ことばあそび」を中心にプログラムを組み立ててみるのはいかがでしょう?

途中に、ことばの面白さを味わえる昔話を組み込んで、めりはりのあるプログラムにしてみました。

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導入  わらべうた 「ちゃつぼ」
絵本  『あいうえおうた』
あいうえおうた (幼児絵本シリーズ)あいうえおうた (幼児絵本シリーズ)

著者:谷川 俊太郎
福音館書店(1999-02-10)
谷川俊太郎さんの詩と、降矢ななさんの不思議な絵がマッチしている絵本です。ことばのおもしろさを幼児から小学生の幅広い対象に伝えることのできる絵本です。

 

絵本  『なんげえはなしっこしかへがな』
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なんげえはなしっこしかへがな
著者:北 彰介
銀河社(1979-08)
「果てなし話」の面白さは、子ども達を魅了しますね。この昔話は作者が祖母から聞いた「果てなし話」を津軽弁で再話したもの。津軽弁の味を出せなくても、おかしさは子ども達に伝わると思うので、自分の読み方で読んでみましょう。7話入っているので、自分で読みやすい話を選んで、おはなし会で読んであげましょう。

 

ブックトーク  ことばえほんの紹介 ことばあそびの絵本は実はたくさん出ています。だじゃれ絵本や、しりとりあそびの絵本など。紙芝居にもいくつかあります。自館で何冊か選んでみて、おはなし会に参加している子どもたちの年齢構成に合わせて、いくつか紹介してあげましょう。ここでは代表的なものを紹介します。
『ことばのこばこ』
ことばのこばこ

ことばのこばこ
著者:和田 誠
瑞雲舎(1995-07-07)
ことばのおもしろさを存分に楽しめる絵本です。しりとり、句読点遊び、回文、なぞかけなど18ものことばあそびが満載です。

 

 

『ことばあそびうた』
ことばあそびうた (日本傑作絵本シリーズ)

ことばあそびうた (日本傑作絵本シリーズ)
著者:谷川 俊太郎
福音館書店(1973-10-01)
「かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった/とってちってた」など、声に出して読むと面白い詩がたくさん。谷川さんの楽しい言葉遊び歌に、瀬川康男さんの絵が味わい深く、素敵な本です。大人にも喜ばれる1冊です。

 

『だじゃれどうぶつえん』
だじゃれどうぶつえん

だじゃれどうぶつえん
著者:中川 ひろたか
絵本館(1999-04)
だじゃれ絵本シリーズは、下に紹介した『だじゃれレストラン』以外にも『だじゃれすいぞくかん』『だじゃれしょくぶつえん』『だじゃれオリンピック』など合わせて5冊。幼児ではわかりにくいだじゃれもあるので、こちらのシリーズは小学中学年以上向き。ぜひ紹介してあげてください。

 

『なぞなぞえほん』1のまき、2のまき、3のまき
なぞなぞえほんセット ― 1のまき,2のまき,3のまき

なぞなぞえほんセット ― 1のまき,2のまき,3のまき
著者:中川 李枝子
福音館書店(1988-04-01)
『ぐりとぐら』の中川李枝子と山脇百合子のコンビが贈るなぞなぞ絵本3冊。子どもたちの身の回りにあることをなぞなぞの題材にしています。版が小さく読み聞かせには向きませんが、おでかけの時に1冊あると電車の中で子ども達は退屈しません。お母さん達にぜひすすめてあげてください。

『ワイルドスミスのABC』
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ワイルドスミスのABC (ブライアン・ワイルドスミス作品選)
著者:ブライアン・ワイルドスミス
らくだ出版(1962-01)
アルファベットの絵本もいくつか出版されていますね。ワイルドスミスのこの絵本は、どのページも絵が素敵です。それぞれのページが完成されていて、子どもだけでなく大人も満足できる1冊です。

『ぞうからかうぞ』
ぞうからかうぞ (ことばあそびの絵本)

ぞうからかうぞ (ことばあそびの絵本)
著者:石津 ちひろ
BL出版(2003-10)
石津さんの回文絵本は何冊が出ていますが、代表作はこちら。絵とことばがマッチして、遠目も利く絵本なので読み聞かせに使ってもよい1冊です。

 

 

絵本  『ロンドン橋がおちまする!』

ロンドン橋がおちまする!ロンドン橋がおちまする!

著者:ピーター・スピア
ブッキング(2008-05)
マザーグースの歌を題材にした絵本。「ロンドン橋、落ちた!」の歌はみんなもよく知っていますが、その続きがあって、それをまたスピアが丁寧に描いています。ぜひ読んであげてほしい1冊です。

 

絵本  『さよならさんかく またきてしかく』
さよならさんかくまたきてしかく (松谷みよ子あかちゃんのわらべうた 5)

さよならさんかくまたきてしかく (松谷みよ子あかちゃんのわらべうた 5)
著者:松谷 みよ子
偕成社(1979-03)
おはなし会の最後はわらべうたでおなじみの『さよならさんかくまたきてしかく』を一緒に楽しんで終わりましょう。

 

(作成 K・J)

2011年教文館ナルニア国ブックトークの会ご案内


銀座・教文館6階にある子どもの本のみせナルニア国のブックトークの会が、今年も毎月第三土曜日に開催されます。

1月のブックトークの会は12月に申込が締め切られていますが、2月と3月の会は、それぞれの月の1日が申し込み日となっています。
興味のある方はぜひ参加してみてください!

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2011年第2回 2月19日(土) 午後2時~3時
       「ブックトークの実演」
              テーマ: L**E 
         「中学生向けのブックトークを」という要望にこたえての実演です。
         LとEの間の**にどんなアルファベットが当てはまるのか?
         参加して、その謎を解いてください。(教文館案内チラシより)
      講師: 二井治美(草津市立南草津図書館 司書)
             

2011年第3回 3月19日(土) 午後2時~3時
       「ブックトークの実演」
      講師: 徐 奈美(関東学院小学校 司書)

いずれも申込は、その月の1日 午前10時より 電話にて受付(先着順)
定員40名になり次第、締切

詳細は、教文館ナルニア国のHPをご覧ください。

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あかちゃんおはなし会をはじめました♪@西台図書館


1月7日(金) 午前10時~

板橋区西台図書館で、受託開始した昨年度より懸案となっていた赤ちゃんのためのおはなし会を、今年より毎週金曜日の午前に開催することになり、本日第1回めのおはなし会がありました。

初回の今日は、12組25名の参加がありました。
3組6名の親子は、普段のおはなし会にも参加してくれていますが、残り9組18名は初めて図書館のおはなし会に参加してくれた方々でした。小さな子どもたち向けのおはなし会の需要を感じて、満を持しての船出でしたが、新しいお客様を迎えて児童担当スタッフも、とても嬉しかったようです。以下は児童担当さんからの報告です。

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本日のプログラム

パペットを使ったおはなし  『くまさんのおでかけ』中川李枝子/作 
           「おはなしのろうそく1」より 東京子ども図書館 編・刊
わらべうた       お茶をのみにきてください

絵本  『くらい くらい』
くらい くらい (福音館あかちゃんの絵本―おでかけばいばいのほん)くらい くらい (福音館あかちゃんの絵本―おでかけばいばいのほん)
著者:はせがわ せつこ
福音館書店(2006-10-04)







絵本  『きゅっきゅっきゅっ』
きゅっきゅっきゅっ (福音館 あかちゃんの絵本)きゅっきゅっきゅっ (福音館 あかちゃんの絵本)
著者:林 明子
福音館書店(1986-06-20)







わらべうた      もちっこやいて

絵本   『わんわんおかお』
わんわんおかお (めんこいあかちゃん)わんわんおかお (めんこいあかちゃん)
著者:とよた かずひこ
アリス館(2009-11)


わらべうた      さよならあんころもち


《感想》

参加者12組25名のうち、3組6名が、すでに通常のお話会のカードを持っている方でした。
その他の9組18名の親子は全て、初めて来てくれた方たちでした。
1名は、西台のボランティアさんが、たまたま来館され、見学されました。
今回、新規のお客様が増えて、児童担当で喜び合いました。
 
「くまのおでかけ(パペット)」は、みなさんとても喜んで見てくれました。
「や、やまぶどう、こりゃうまそう」のところは、季節ごとに色々アレンジできそうです。
 
「お茶をのみにきてください(わらべうたあそび)」は、輪になるように並んでもらい、
私たちスタッフが初めに、ぬいぐるみを膝に抱いて、あかちゃんの名前と年齢を自己紹介するようお手本を見せましたが、
その他にもみなさん色々お話していたようで、大変盛り上がりました。
 
絵本は、2分のものを3冊読みましたが、
あかちゃんが静かにじっと聞いているのには、お母さんたちの方がびっくりしていました。
「しずかに聞くもんだねー」とお母さん同士話していました。
 
様子を見て、「はらぺこあおむし」など、少し長めの絵本にも挑戦していきたいと思います。
 

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杉並区方南図書館の「おはなし会☆プチ」や、文京区の各図書館で行われている「はじめのいっぽ」など、ブックスタート事業を行っている区では特に0,1,2歳向けのおはなし会の需要は高く、西台図書館で過去3回開催した「わらべうた講座」にも毎回1歳、2歳の赤ちゃん連れが大勢参加してくれていました。

普段のおはなし会(水曜日午後開催)に参加する子ども達も、小学生や幼児に加えて小さな赤ちゃんが増えていることから、「あかちゃんおはなし会」を開催したいと、ずっと企画を温めてきた西台の児童担当スタッフ。

この1年9カ月の経験の積み重ねがあったからこそ、「あかちゃんおはなし会」の開催もスムーズに行ったのだと思います。これからもきっと毎週お母さんのお膝の上でにっこり笑う赤ちゃんの姿に出会えることと思います。

 

絵本で世界をひとめぐり8☆イギリスの絵本1


昨年6月に始まった、絵本を通して世界をめぐる旅。
サッカーのワールドカップ開催を記念して、アフリカ→韓国→中国→東南アジア→アメリカ→中南米→北欧とめぐってきて、今月はイギリスの絵本を紹介します。

イギリスの絵本文化は19世紀から20世紀にかけて黄金時代を迎え、現在でも読み継がれる名作がたくさんあります。
とくに、ケイト・グリーナウェイ(1846~1901)は毎年イギリスで出版された絵本の中で最も優れた作品の作者にその名を冠した賞が贈られるほど、近代絵本の先駆者として多くの人の記憶に留められています。グリーナウェイと同時代に活躍したウォルター・クレイン(1845~1915)、ランドルフ・コルデコット(1846~1886)の3人の活躍については、国際子ども図書館のWeb絵本ギャラリー「絵本は舞台」に詳しいので、こちらを参照してください。

窓の下で (ほるぷクラシック絵本)








窓の下で (ほるぷクラシック絵本)
著者:ケイト グリーナウェイ
ほるぷ出版(1987-09)
1878年に出版された「窓の下で」は、
〈窓の下はわたしのお庭よ
そこにはあまいあまい花が咲くの
そして梨の木にはわたしの大好きな
駒鳥さんが住んでるのよ〉
という詩ではじまります。
牧歌的な風景の中で遊ぶ子どもたちの表情が愛らしく、古風な服の細部まで繊細に描かれています。

それから、忘れてならないのが、ビアトリクス・ポター(1866~1943)の「ピーターラビットのおはなし」のシリーズです。

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)








ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)
著者:ビアトリクス・ポター
福音館書店(2002-09-21)
1902年に出版されてから、109年もの間、世界中の子どもたちにずっと変わらずに愛され続けている絵本です。ビアトリクス・ポターが描いた小動物たちのいる豊かな自然を守るために湖水地方を売上金で買い上げるなど、ナショナルトラスト運動の先駆者としても有名です。

かしこいビル






かしこいビル
著者:ウィリアム・ニコルソン
ペンギン社(1982-06)
「かしこいビル」は1926年に出版されました。ウィリアム・ニコルソンが娘メリーのために描いた作品。特にこの作品はイギリスの絵本史上歴史的価値のある作品として位置付けられています。


ビロードうさぎ








ビロードうさぎ
著者:マージェリィ ウィリアムズ
画:ウィリアム・ニコルソン
童話館出版(2002-03)
1922年初版の名作です。石井桃子さんの訳がまた素晴らしい作品です。ぼろぼろになっても愛されるおもちゃのうさぎ。
うさぎのおもちゃの運命と対比的に機械仕掛けのおもちゃの横柄さが描かれ、人生のあり方をも物語っているようです。酒井駒子さんの絵で描き直されたブロンズ新社のものも出版されていますが、ウィリアム・ニコルソン(1872~1949)の絵も味わってほしいと思います。

ねこのオーランドー農場をかう








ねこのオーランドー農場をかう
著者:キャスリーン・ヘイル
童話館出版(1996-11)
1942年に出版された絵本。ねこのオーランドー一家はピクニックに出かけた先で見つけた荒れ果てた農場を買い。再建を図ります。みんなが気持ちよく働けるように環境を整え、それぞれの良いところを引き出すオーランドーの名マネージャーぶりが素敵なキャスリーン・ヘイル(1898~2000)の絵本です。
チムとゆうかんなせんちょうさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)








チムとゆうかんなせんちょうさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)
著者:エドワード・アーディゾーニ
福音館書店(1963-06)
アーディゾーニ(1900~1979)が二人の息子のために描いた「チムとゆうかんなせんちょうさん」が好評で、シリーズは11冊になりました。船乗りになりたい小さな男の子チムがこっそり船に乗り込んで、一生懸命働く姿は、子どもの成長することへの憧れと、それに応えようとする誠実な大人を描き、長く読み継がれてきました。

こうしたロングセラーの絵本が読み継がれてきた土壌があって、現在も次々と素晴しい絵本作家が生まれているイギリス。
次回は、今も現役で絵本を作り続けている作家たちを紹介いたします。

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