Yearly Archives: 2012

2012年(その1) おやさい だーいすき(幼児~小学生)
10月のおすすめ本リスト
夏のイベント報告part2永福&方南
わらべうた一日講座のご案内@東京子ども図書館
夏のイベント報告part1水道端&狭山ヶ丘
赤ちゃん絵本リスト更新しました♪
ブックトークで使えるつなぎの本
2012年(その3) ぼくがげんきにしてあげる(幼児~小学生)
2012年(その2) 大切なあなたへ(幼児~小学生)
2012年(その1) だいすき♪おじいちゃん、おばあちゃん(小さい子)
夏の児童関連イベント・原画展などのお知らせ
9月のおすすめ本リスト
子どもたちに「読書感想文」どう書かせる?
2012年(その3) 飛べ(幼児~小学生)
2012年(その2) キャンプに行こう!(幼児~小学生)

2012年(その1) おやさい だーいすき(幼児~小学生)


暦の上では立秋を迎えましたが、まだまだ暑い日々が続いております。各図書館も夏の行事に、調べ学習の支援にと忙しい日々を送っていることと思います。

さて、それでも視線は秋の読書週間あたりに向けて、そちらも準備も始める時期です。秋の本を探して読んでいると、秋を味わって涼しくなった気分です。

10月のおはなし会おすすめプランを考えてみました。

小さい子向けには、やっぱり美味しい食べ物で。特に今年は収穫の秋にふさわしく「やさい」をテーマに考えてみました。

幼児・小学生向けには芸術の秋ということで、音楽と絵をテーマに組み立ててみようと思います。

*********************
【おやさい だ~いすき】

導入  わらべうた 「いちじく にんじん さんしょにしいたけ
             (YouTube画像)
絵本  『やさい』 平山和子  福音館書店
やさい (福音館の幼児絵本)やさい (福音館の幼児絵本)
著者:平山 和子
販売元:福音館書店
(1982-09-30)


畑の様子と、お野菜。いつも目にする野菜を畑で収穫する様子も描いた絵本。野菜って美味しい~♪と子どもたちが思ってくれるといいな!ことばもリズミカル。ぜひ読んであげてほしい1冊です。


絵本  『にんじん』 せなけいこ 福音館書店
にんじん (いやだいやだの絵本 1)にんじん (いやだいやだの絵本 1)
著者:せな けいこ
販売元:福音館書店
(1969-11-10)

             
にんじんが苦手なお子さんも多いのかな?でもにんじんってほんとうは甘いのよね。
この絵本では、動物たちが美味しそうににんじんを食べています。それにつられてにんじん大好きになってくれるといいですね♪貼り絵の絵もとても素敵な1冊です。


絵本  『きゃっきゃっキャベツ』 いわさゆうこ  童心社
きゃっきゃキャベツ (どーんとやさい)きゃっきゃキャベツ (どーんとやさい)
著者:いわさ ゆうこ
販売元:童心社
(2012-05-01)


童心社から今年出版された新しいシリーズです。
キャベツの成長を知ったり、キャベツにはいろんな種類があることを知ったり、まるごとキャベツが好きになりそうな絵本です。


手遊び きゃべつはキャッキャッキャッ
     『うたって楽しい手あそび指あそび120』ポプラ社より
うたって楽しい手あそび指あそび120うたって楽しい手あそび指あそび120
著者:レッツキッズソンググループ
販売元:ポプラ社
(2004-03)







絵本  『やさいだいすき』 柳原良平  こぐま社
やさいだいすきやさいだいすき
著者:柳原 良平
販売元:こぐま社
(2004-06)


柳原さんの素敵な貼り絵の絵本。いろいろなお野菜が登場。全部で16種類!平山和子さんの『やさい』とは対極にある絵ですが、どちらも子ども達にお野菜の魅力を伝えてくれる絵本です。ことばのリズム感も楽しんでほしいな!




エンディング  さよならあんころもち

 
 

10月のおすすめ本リスト


10月のおはなし会で使える本のリストを更新しました。昨年作成のリストに新しい本も追加しています。

ぜひご利用になってください☆

●お話し会向けおすすめリスト10月HP用.pdf


illust2543_thumb.gif
 
 
 

夏のイベント報告part2永福&方南


本日は杉並区で受託している永福図書館と方南図書館の夏の児童イベントを紹介します。

 
まずは永福図書館で夏の期間、行っている夏休み企画「読書(えほん)ビンゴでいろいろな本を読もう!」
DSCN5886.jpg
この企画は、物語(9門)に偏りがちな子どもたちや保護者の選書を、広く1~8の知識の本にも目を向けてもらおうというものです。
 
本を借りたり、行事に参加してスタンプを集めるスタンプラリーはいろいろな図書館で開催されていますが、図書館の蔵書に目を向け、それをビンゴゲーム方式にしたアイディアが素敵です。
 
 
DSCN5887.jpg
DSCN5888.jpg
DSCN5890.jpg
 
ビンゴゲームの解説は、イラスト入りでまるで「すごろく」のよう♪
 
これを読めば、いろんな本を読んでみたいと言う気持ちに子ども達をさせます。
 
図書館スタッフの珠玉のアイディアが詰まっています。
 
 
 
 
DSCN5889.jpg
*********************
 
もうひとつは8月4日(土)午後3時から行われたAXA小口美津夫先生による「もしろ宇宙実験教室」です。
 
水道端図書館のイベントは、先生が前方で実験をするのを見ると言う形式でしたが、こちらは子ども達をグループ分けし、3人に一つずつ実験装置を用意していただきました。
 
真空状態では、風船やマシュマロ、サランラップがどう変化をするかを自分達が手元で実験することで、より深い理解をすることができました。
 
DSCN5895.jpg
 
参加者は小学生から中学生まで24名。
ひとつのテーブルに6人ずつ。申込を締め切った時点で、学年のバランスを考えながら3人ずつのグループ分けにしたそうです。
 
テーブルには参加者の名前が前もって貼られており、誘導もスムーズにいくような工夫がされています。
 
 
DSCN5898.jpg
 
月観測衛星「かぐや」から撮った、「地球の出」です。
 
子ども達には、月と地球の様子の違いを考えさせています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DSCN5901.jpg
地球と月の違いから、惑星の出来て来た様子を説明してくださっています。
 
 
子ども達も真剣な眼差しで、小口研究員の話に耳を傾けていました。
 
 
 
 
 
 
 
DSCN5905.jpg
 
 
 
さて、いよいよ実験です。最初は水道端図書館でもやってくださった真空装置を使って、プロペラ機が真空ではどうなるかという実験。プロペラが回っているのに、真空になると飛行機が動かなくなることに歓声があがります。
 
 
 
 
 
 
DSCN5908.jpg
真空の中ではマシュマロや風船、サランラップがどうなるかの実験を順番にやっていきます。
 
真空にする装置は簡単です。密閉した容器に繋いだ注射器を何度もピストン運動させて空気を抜いて行きます。
 
目の前で変化していく風船やマシュマロに子ども達も大喜び!
                     
DSCN5916.jpg
               小口さんも各テーブルを回って、実験の様子を見て、アドバイスをしてくださいました。
 
 
実験を観るだけでなく、自分達でやってみたことは、子ども達にとても印象深い経験になったことと思います。
 
 
 
 
 
DSCN5922.jpg
 
最後に、宇宙で生活するということについて研究するためには、宇宙工学だけではなく、栄養学、農学、生物学、家政学、デザインなどなど広い分野の知識が必要、いろいろなことに関心を持ってほしいというお話をしてくださいました。
 
 
 
 
 
 
DSCN5923.jpg
最後に図書館スタッフによる宇宙に関する本のブックトークをしました。
 
この日、参加してくれた子ども達の中から、宇宙飛行士が誕生するといいですね。
参加した中学生は、終了後も小口さんにいろいろな質問をしていました。

わらべうた一日講座のご案内@東京子ども図書館


先日行われた児童部会でも、各地の図書館で赤ちゃん向けのおはなし会の要望が多い、あるいは既に実施しているという館が増えており、赤ちゃん向けのわらべうたをもっと知りたいという声も聞きました。

ここに紹介する「わらべうた一日講座」は、外部イベント・研修になり、自費での参加になりますが、一日みっちり身体を動かして、わらべうたの楽しさを体感することができます。

一日だけの参加も可能です。わらべうたをもっと知りたい、覚えたいという方はぜひ参加を考えてみてください。

なお、詳しい参加方法や参加申込書は、東京子ども図書館のリンク先からダウンロードできます。


日 時: 10月4日(木)、11日(木) 10:30~16:30(受付は10:00~)
場 所: 東京子ども図書館  中野区江原町1-19-10
講 師: 森島瑛子氏
受講料: 1回 一般 7000円  賛助会員 6000円
      2回 一般14000円  賛助会員12000円
申 込; 詳細は→こちらのサイトをご覧ください。 申込用紙
締 切: 8月28日(火)必着
baby5_soft_s.gif

 

夏のイベント報告part1水道端&狭山ヶ丘


夏休みに入って、連日猛暑が続いています。図書館にも涼を求めて大勢の子ども達が足を運んでいることと思います。

 
夏の子ども向けのイベントも目白押し。準備に忙しい毎日を過ごしていることでしょう。そのイベントを通して子ども達が図書館を大好きになって、本の世界からたくさんのことを学んでほしいと思っています。できるかぎり色々な館のイベントに伺いたいと思いつつも、身体一つでは全ての館のイベントを紹介できないのが残念です。ここでは先週伺った2つの館のイベントを報告いたします。
 
**********************
 
7月25日(水) 15:00~
「JAXA小口研究員による 小学生のための宇宙教室」@文京区水道端図書館
 
DSCN5813.jpg
JAXAの研究員で、子どもたちへの宇宙開発事業への啓発講師をしている小口美津夫さんをお迎えして、小学生のための宇宙教室を開催しました。
 
水道端図書館では、申込初日の開館前から待っていて申し込んだ子もいるほどの人気のイベントで、半日で定員に達してしまったそうです。
 
実験装置の準備も済んで、子ども達を待つばかりの会場。
 
DSCN5815.jpg
会場は4階の多目的室。
 
当日はボランティアさんが1階入り口で子ども達を案内。エレベーターに数人ずつまとまって乗れるように誘導してくださいました。
 
こういう配慮は、とてもありがたいですね。スタッフは入り口での受付に集中することができました。
 
 
 
 
 
AXAの制服を着て登場した小口さん。子ども達も注目です。
DSCN5820.jpg
 
 
 
ロケット開発の話から、宇宙空間とはどんなところかという話をしていただきました。
 
 
 
 
 
 
DSCN5822.jpg
 
空気のない宇宙とはどういうところなのかを、真空装置を使って、子ども達に説明をします。
 
たとえば真空にマシュマロを入れたらどうなる?ゴム手袋はどうなる?炭酸飲料は?
 
そんな実験から、宇宙空間の過酷さをわかりやすく伝えます。だからこそ、JAXAの研究では、宇宙空間で快適な生活ができるように日夜研究を続けています。宇宙ステーションでの宇宙飛行士の生活の様子なども紹介しながら、わかりやすくその研究についてお話してくださいました!
                      
DSCN5827.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DSCN5832.jpg
 
昨年の「はやぶさ」の大活躍に触発されて宙に興味を持ち自由研究で取り上げた女の子。
小口さんにその成果を見てもらっていました。
 
次のステップにつながるアドバイスをもらって嬉しそうでした。
 
 
 
 
DSCN5814.jpg
                              たくさんの宇宙関連の本も取りそろえてありました。
 
終了後、子どもたちは喜んで本を何冊も借りて行っていました。
 
 
 
 
 
*******************
7月28日(土) 17:00~
「ぬいぐるみお泊まり会」@所沢図書館狭山ヶ丘分館
 
閉館後の図書館で、子ども達から預かったぬいぐるみたちが書架の間を巡ったり、狭山ヶ丘分館にいる図書館ライオンに絵本を読んでもらったり、始まったばかりのロンドンオリンピックの特集コーナーで日本選手団にエールを送ったり!予選でスペインに勝って金星をあげた男子サッカーチームの活躍を伝える新聞記事を覗きこんだり・・・
 
子ども達になり変わって、夜の図書館を探検しました。
そして子ども達が預けたぬいぐるみの性格と、子ども達の年齢に合わせて一人ずつにおススメの本を選書。翌日迎えに来てくれた子ども達に「お泊り認定証」と共に、ぬいぐるみたちの夜の様子を伝える写真と一緒に本を手渡します。きっと子どもたちは夜の図書館の様子を想像しながら、図書館が大好きになってくれるに違いないと思えるイベントでした。
 
ぬいぐるみが自然に見えるアングルを考えたり、ひとりひとりのために本を選ぶなど、相手がぬいぐるみとはいえ、周到な準備と、時間の必要なイベントでした。
DSCN5861.jpg
 
 
カウンターでぬいぐるみを預けます。
「いい子でがんばってね!」と、子どもたちはぬいぐるみに感情移入しています^^
 
 
 
まずは児童室で参加のぬいぐるみと、狭山ヶ丘分館の図書館ライオンとくまのさあやちゃんがお迎え。みんな揃って記念撮影です。
 
DSCN5864.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DSCN5868.jpg
DSCN5865.jpg
 
 
 
 
新聞コーナーでは、男子サッカーチームの活躍ぶりをみんなで読みました。
やんちゃ坊主のレオくんは、永井選手と同じポーズを取ってみせてくれました♪
 
図書館ライオンの読み聞かせをじっくり聞きいるぬいぐるみたち。
書架整理のお手伝いもしました!

DSCN5871.jpg

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ぬいぐるみを預けてくれた子どもたちへのおすすめ本の選定中。ぬいぐるみの性格と、子ども達の年齢を考慮して選書しました。そして貸出作業もぬいぐるみたちに手伝ってもらいました♪
DSCN5874.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DSCN5870.jpg
 
 
 
子どもたちはきっと自分が、夜の図書館で過ごしたような気分を味わってくれることともいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DSCN5872.jpg
 
 
図書館ライオンとくまのさあやに見守られながら、児童室で眠りにつくぬいぐるみたち。
 
どんな夢をみるのかな~本の世界で遊んでいるかしら?
翌朝、お迎えに来てもらうまでぐっすりと眠りました。
 

ブックトークで使えるつなぎの本


今年度の児童の上級研修は5月に行った(1)児童レファレンスサービスと情報リテラシー支援、(2)児童向け行事・講座の企画・館内展示と、7月に行った(3)ブックトーク演習と3回シリーズでした。より実践的な研修をと、事前課題等に取り組んでいただきましたが、発表に時間が取られ、講評の時間が足りないなどの反省点も多々残りました。来年度に向けて、講座の内容を再度精査し、カリキュラムの再検討をしていく予定です。

さて、7月のブックトーク演習で講師のM・Aさんが受講生に配布した「知っておくとつなぎの展開が容易なアレンジ次第の本のリスト」が、とても使いやすく、また小学校などのおはなし会の時間調整に紹介するのにも使えそうな本ばかりなので、PDFリストにしました。

ぜひご活用ください。
●ブックトークつなぎの本リストHP用.pdf


illust117_thumb.gif
 

2012年(その3) ぼくがげんきにしてあげる(幼児~小学生)


9月のおはなし会おすすめプラン、その3は【ぼくがげんきにしてあげる】

子どもたちにとって、意外に身近なことなのにあまり取り上げられないテーマは、病気など不安になっている時の気持ち。私の周りにも幼くして何度も何度も入退院を繰り返しているお子さんがいます。
そのたびにお母さんは図書館に絵本を借りに行くのだそうです。「元気の出る絵本」を。あるいはお子さんと一緒に楽しめる本を。

図書館に本を借りに来る親子は、いろいろなドラマを生きているのですよね。そんな日々に寄り添える本を提案してあげられるといいな~と思います。

********************
【ぼくがげんきにしてあげる】

詩  「せかいいち」 こうしたろう 『のはらうたⅡ』工藤直子 童話屋
 すくすくのくさ
 ぽかぽかの おひさま
 ひるねのできる
 そよそよの こかげ
  ・・・・・・・
 それだけあれば
 ぼくの いちにちは
 せかいいち
のはらうた 2のはらうた 2
著者:工藤 直子
販売元:童話屋
(1985-05)

ぽかぽかのおひさま、そよそよのこかげ。当たり前にそこにあるものが何よりも大切だって気がつく・・・病気の時ってそんな風に感じますね。
病気の子どもたちにとっても、普通の生活が何より大切。そんなことを気づかせてくれる短い詩です。(詩の引用は許可を得ています)



絵本 『いもうとのにゅういん』筒井頼子/林明子 福音館書店
いもうとのにゅういん (こどものとも傑作集)いもうとのにゅういん (こどものとも傑作集)
著者:筒井 頼子
販売元:福音館書店
(1987-02-25)

あさえの妹あやちゃんが急に盲腸炎で入院することに・・・普段は勝手に自分の人形で遊ぶ妹の存在にイライラするお姉ちゃんですが、妹の入院を知って不安な想いになり、そしてそのことを経験することで優しいお姉ちゃんに成長していく姿にはぐっときます。『あさえとちいさいいもうと』の続編です。


絵本  『ぼくがげんきにしてあげる』ヤーノシュ/石川素子訳 徳間書店
ぼくがげんきにしてあげるぼくがげんきにしてあげる
著者:ヤーノシュ
販売元:徳間書店
(1996-12)

ドイツの絵本です。病気になってしまったちいさなトラくんをクマくんが一生懸命看病してあげるお話です。クマくんの献身的な看病に、トラくんはついついわがままになってしまいます。少し長いお話ですが、おはなしを聞きなれている子は、子どもたちは看病される側、あるいは看病する側になってじっと聞いてくれるでしょう。優しい気持ちになれる1冊です。


絵本  『あさになったのでまどをあけますよ』荒井良二  偕成社
あさになったのでまどをあけますよあさになったのでまどをあけますよ
著者:荒井 良二
販売元:偕成社
(2011-12-02)

3.11の後、被災地を訪れる中で荒井良二さんが確信をもったことが「あさになればまた新しい一日が始まる。それがとても勇気をくれる」ということだったそうです。病気の子どもたちにとっても、あるいは心になにか悩みを持っている子どもたちにも、暗い夜の果てには朝がかならずやっていくることは、救いになるのではないかと思います。「ぼくはやっぱりここがすき」自分をまるごと受け止めて、今日ももう一日頑張ろうって思える1冊です。

(作成K・J)

2012年(その2) 大切なあなたへ(幼児~小学生)


9月のおはなし会☆おすすめプランのその2のテーマは【大切なあなたへ】

今、新聞・ニュースを賑わしている「大津の中学生いじめ事件」、もうこれは「いじめ」という範疇を越えて、大切な生命への冒涜、犯罪行為ではないかと思ってしまいます。
しかも、加害者は被害者と同じ中2(現・中3)。ほんの数年前までは、まだあどけない子ども達だったはず。何が彼らを尊い生命を虫けら同様に扱えるような冷徹な心に変えてしまったのでしょう・・・

きっと加害者たちも、育ってくる過程で「愛しているよ!」「大丈夫だよ!」「そのままのあなたでいいのよ!」というメッセージを受取り損ねたのではないかと思います。様々な情報を総合して考えるに、加害者の家庭は外見的には社会的な地位もあり、しっかりした教育環境にあるように見えます。

でも、そんな社会的な地位が、子どもたちにプレッシャーを与えていたのではと思ってしまいます。「もっと勉強をしなさい!」「1番になりなさい!」「誰よりも頑張りなさい!」と・・・

特に中心人物の親は、PTAの役員もしていたとか・・・「お母さんがこれだけ頑張ってるのよ。あなたは私の顔に泥を塗っちゃダメ。いい子にしていなさい。」と・・・ことばにしないまでも、暗黙のうちに期待されていたのではと思ってしまいます。

そうでなければ、同級生に対して、自殺を強要するような、ひとりの人間の尊厳をズタズタにするような攻撃性は芽生えないはず。加害者たち自身が、そのままの姿でまるごと受け入れられ、愛される経験をしていなかったのではと思ってしまう・・・

だから、あえてメッセージ性の高いテーマに挑んでみたいと思います。あなたが愛されているように、いじめられているあの子も愛されている・・・だから尊厳を傷つけてはいけないと、しっかり周囲のおとなたちが伝えなければいけません。世間体とか見栄はかなぐり捨てて、「あなたが大切」と、しっかりと子どもたちを抱きとめてあげたい。おはなし会に同伴してくる親たちへのメッセージでもあります。

*****************

【大切なあなたへ】

詩   いち  谷川俊太郎 『しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩』はせみつこ編 冨山房より
 いちってね 
 つまりぼくがね いちなのさ
 ぼくは せかいで ひとりきり

 いちってね
 つまりママがね いちなのさ
 ママは せかいで ひとりきり
 
 (中略)

 いちってね
 だけどちきゅうは ひとつなの
 ぼくと きみとは てをつなぐ

 いちってね
 だからはじめの かずなのさ
 ちいさいようで おおきいな (一部引用)
しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩
販売元:冨山房
(1995-03-10)

そう、あなたは唯一無二の存在で、そしてあなたのお母さんも、そしてあなたの周りにいる誰もが唯一無二。
だから「一」というかずは小さいようで大きい。まずはここを徹底的に子どもたちにわかってほしい。
あなたも大事。そしてお友だちも大事。誰ひとりとして粗末にされてはいけない。しっかり伝えたいメッセージです。



絵本  『あかちゃんてね』星川ひろ子/星川治雄 小学館
あかちゃんてねあかちゃんてね
著者:星川 ひろ子
販売元:小学館
(2005-11)

あかちゃんが生れて1歳のお誕生日を迎えるまでの成長を追った写真絵本です。たった1年でこんなに育っていくのですね。ほほえましく感じると共に、私たちもひとりひとりこうして大切に見守られて育ってきたことを自覚し、自分が愛されているって感じてほしいなぁと思います。

絵本  『ぐるんぱのようちえん』 西内ミナミ/堀内誠一  福音館書店
ぐるんぱのようちえん(こどものとも絵本)ぐるんぱのようちえん(こどものとも絵本)
著者:西内 ミナミ
販売元:福音館書店
(1966-12-15)

ぐるんぱは、一人立ちして、自分になにができるか探しに行きます。いろいろな人に出会い、いろいろな仕事に取り組むけれど失敗してばかり。でもね、誰かに必要とされた時、ぐるんぱはとっても嬉しかったのです。だれかのために役立つこと・・・それが自分を自分らしくしてくれる。自分の出来るところから始めればいいのよ!という作者西内ミナミさんの願いが込められているというロングセラーです。

絵本  『たいせつなこと』マーガレット・ワイズ・ブラウン/レナード・ワイズガード フレーベル館
たいせつなこと (ほんやく絵本)たいせつなこと (ほんやく絵本)
著者:マーガレット・ワイズ ブラウン
販売元:フレーベル館
(2001-09)

それぞれのモノに与えられている大切な役割があり・・・そしてあなたにとって大切なことは?と最後に問いかけてくる。「あなたにとってたいせつなのは あなたがあなたであること」
そう、あなたが存在してくれていること、そのことがかけがえのないことである。だからあなたが大切。ストレートに伝わってくるメッセージです。
(作成K・J)

2012年(その1) だいすき♪おじいちゃん、おばあちゃん(小さい子)


海の日の到来とともに梅雨も明け、太陽がぎらぎらと照りつける季節が到来しました。夏休みを前に図書館の現場も夏のイベント準備で忙しいことでしょう。夏バテしないように体調を管理しながら、この夏も乗り切って行きましょう。

さて、おはなし会の準備は2か月先の9月に向けて、選書を始めます。
9月のテーマ、あなたなら何にしますか?

今までのテーマは
【おじいちゃん・おばあちゃん】2010年7月5日UP
【お月見しよう♪】 2010年7月5日UP

【いのちのつながり】 2011年7月19日UP
【けんかしても大好き♪―兄弟姉妹っていいね!】2011年7月28日UP

さて、今年は・・・やっぱり小さなお友だちには「おじいちゃん、おばあちゃん」は大切な存在。というわけで、小さい子向けのおじいちゃん、おばあちゃんをテーマにしてプランを考えてみました。

************************

【だいすき♪おじいちゃん、おばあちゃん】

絵本 『うさこちゃんのおじいちゃん、おばあちゃん』ディック・ブルーナ/松岡享子 福音館書店
うさこちゃんのおじいちゃんとおばあちゃん (3才からのうさこちゃんの絵本セット1) (ブルーナのゆかいななかま)うさこちゃんのおじいちゃんとおばあちゃん (3才からのうさこちゃんの絵本セット1) (ブルーナのゆかいななかま)
著者:ディック・ブルーナ
販売元:福音館書店
(1993-04-20)

おじいちゃん、おばあちゃんの家に行くということは、子どもたちにとって日常を離れて違う経験ができる時間。おじいちゃん、おばあちゃんならではの、おはなしを聞いたり、いろんなことを教えてもらって、そういう経験を重ねていくことが、子どもたちの心の栄養になっていくと思います。ブルーナの絵本は、簡潔で子どもたちに大切なことがダイレクトに伝わって行きます。

わらべうた  ここはとうちゃんにんどころ  

 ♪ここはじいちゃんにんどころ ここはばあちゃんにんどころ♪ 
 きっとおじいちゃんやおばあちゃんに似ているところ、あるよね!

絵本 『ちびごりらのちびちび』ルース・ボーンスタイン ほるぷ出版
ちびゴリラのちびちびちびゴリラのちびちび
著者:ルース・ボーンスタイン
販売元:ほるぷ出版
(1978-08)

あかちゃんの誕生は、パパママだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんにとっても、とっても嬉しくて、素敵なこと。そしてそんな赤ちゃんをみんなが愛情を持って見守っているってこと。
それが一番の幸せなのですよね。


絵本 『ゆめにこにこ!』柳原良平  こぐま社
ゆめ にこにこゆめ にこにこ
著者:柳原 良平
販売元:こぐま社
(1998-02)


赤ちゃん向けの「おじいちゃん おばあちゃん」絵本で、なかなか良いものが見つからず~
この絵本はおじいちゃん、おばあちゃんがテーマではないけれど、笑顔で包んでくれる祖父母の愛はこんな風にいつも「にこにこ顔」だな~と思って選びました。

*もし参加しているお友だちが2,3歳でおはなしを聞ける子がいる場合は、『ぼくはあるいた まっすぐまっすぐ』マーガレット・ワイズ・ブラウン 林明子/絵 ペンギン社もおすすめです♪*
ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ (世界こども図書館B)ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ (世界こども図書館B)
著者:マーガレット・ワイズ・ブラウン
販売元:ペンギン社
(1984-11)

 

 

(作成K・J)

夏の児童関連イベント・原画展などのお知らせ


6月のカレンダーをめくって7月にした途端、夏らしいイメージが目に飛び込んできて、しみじみ今年が半分過ぎてしまった事を実感しました。図書館も夏のイベントに向けて準備も大詰めになっていることでしょう。

さて、この夏も子どもの本に関するさまざまなイベント・原画展などが目白押しです。児童サービスに携わる者、実際に子どもの本の現状を知ることも大事ですし、子どもの本の原画に触れること、作家や画家がどのような想いで絵本や子どもの本を作り、手渡そうとしているのか知ることはとても大事です。

ぜひお時間をみつけて(オフの日は貴重ですが・・・)お近くのイベントに足を運んでみませんか?

**************************

ちひろ美術館・東京
ドキュメンタリー映画公開記念
「ちひろ 27歳の旅立ち」展
「ちひろ美術館コレクション 奇想の絵本―夢幻とナンセンス―」展

開催期間:2012年5月23日(水)~8月26日(日)
開館時間:10:00~17:00(8/10~20は、18:00まで)
入 館 料 :大人800円 高校生以下無料
休 館 日 :月曜日 (8/10~20は無休)
最 寄 駅 :西武新宿線 上井草下車 徒歩7分
詳細は、ちひろ美術館・東京のサイトをご覧ください。→こちら

**************************

板橋区立美術館
イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

開催期間:2012年6月30日(土)~8月12日(日)
開館時間:9:30~17:00
入 館 料 :一般600円 高校・大学生400円 小・中学生150円
             (土曜日は、小・中・高校生は無料)
休 館 日 :月曜日(月曜が祝日の場合は翌日休館)
最 寄 駅 :東武東上線成増駅よりバス (1時間に2本)
       或いは都営三田線西高島平駅より徒歩13分
詳細は、板橋区立美術館のサイトをご覧ください。→こちら

**************************

さいたま市立うらわ美術館
ブラティスラヴァ世界絵本原画展~広がる絵本のかたち~

開催期間:2012年7月14日(土)~9月2日(日)
開館時間:10:00~17:00
入 館 料 :一般600円 高校・大学生400円 小・中学生無料
休 館 日 :月曜日(月曜が祝日の場合は翌日休館)
最 寄 駅 :JR浦和駅 徒歩7分
詳細は、うらわ美術館のサイトをご覧ください。→こちら

**************************

銀座 教文館 ウェンライトホール
フェリクス・ホフマン絵本原画展 父から子への贈りもの―

『おおかみと七ひきのこやぎ』『ねむりひめ』などの絵本原画をはじめ、素描、石版画、スケッチブック等を展示。子どもや孫に贈った未発表作品を含む貴重な手作り絵本8点も公開。
開催期間:2012年7月20日(金)~8月26日(日)
開館時間:11:00~19:00
入 館 料 :大人800円 大・専門学校生500円 高校生以下100円
休 館 日 :会期中無休 最終日は5時閉場
最 寄 駅 :東京メトロ銀座駅すぐ JR有楽町駅 徒歩5分
詳細は、教文館ナルニア国のサイトをご覧ください。→こちら

**************************

国際子ども図書館 ホール(3階)
世界のバリアフリー絵本展
―国際児童図書評議会2011年推薦図書展

ヴィアックスも法人会員になっているJBBYの主催する展示会です。板橋区内の図書館で開催している絵本展と同じ内容です。
開催期間:2012年7月31日(火)~8月26日(日)
開館時間:9:30~17:00
入 館 料 :無料
休 館 日 :月曜日 8月15日(資料整理休館日)
最 寄 駅 :JR上野駅 JR鶯谷駅 徒歩10分
詳細は、国際子ども図書館のサイトをご覧ください。→こちら

**************************illust1843_thumb.gif

神奈川県立近代文学館
寺村輝夫 「ぼくは王さま」展

開催期間:2012年8月11日(土)~9月30日(日)
開館時間:9:30~17:00
入 館 料 :一般400円 65歳以上および20歳未満200円
      高校生100円 中学生以下は無料
休 館 日 :月曜日(9/17は開館)
詳細は、神奈川近代文学館のサイトをご覧ください。→こちら  

 

子どもたちに「読書感想文」どう書かせる?


あっという間に6月も終わりに近づいています。各図書館では夏休みに向けた児童イベントの企画・実施に向けて忙しくしてることでしょう。

さて、先日ある図書館から「学校支援で、低学年の子どもたちに読書感想文の指導をお願いされたが、どのようにすればいいでしょう?」という問い合わせがありました。

以前、「Q&Aこんな時どうする?」にも記事を載せていますが、もう一度考えてみたいと思います。

2010年8月27日UP 「読書感想文のための本選び」(M・A作成)

****************************

私(K・J)個人の見解では、「読書感想文」を書くことを強要することは子どもの本嫌いに繋がってしまうのではという危惧があります。もちろん本をどのように読み、受け止めたのか、それを振り返り、それを他の人にいかにわかりやすく伝えるかという作業は、とても大事で、さらに本の魅力に気づくことのできる機会でもあります。

しかしそれは「この本、面白かった!」「感動した~この思いを誰かに伝えたい!」という思いがあって初めて、生き生きとした感想文になるのではと思います。「感想文を書かなくちゃいけないから、いやいやでも何か読まなきゃ」と思って読むのとは意味合いが違うと思っています。

そこで、図書館スタッフが出来ることは一体何か?ということになります。
それは、ズバリ「図書館には、かならず君たちを満足させることのできる本があるよ!」ということを伝えることだと思います。

子どもたちの中には、長い文章、分厚い本と知っただけで尻込みする子もいます。それぞれの年齢、それぞれの読書歴に合わせて、またそれぞれの興味・関心に合わせて、ドン・ピシャ!とくる本と出会うことができれば、一番いいですよね。
その出会いのお手伝いをするのが図書館スタッフなのです。

もちろん物語の世界に入り込んで、自分も主人公と一緒になってわくわくするような冒険の旅を疑似体験できる子どもたちは、何の苦もなく感想文も書けるでしょう。
そうではなく、何を読んでいいのか?何を書いていいのかわからない子どもたちに、まずは「本ってね、面白いんだよ。」「君が知りたいって思っていることは、たいてい本の中でみつけることができるよ。」と、伝えてあげることから始めてはどうでしょう。

図書館には0~9の分類で本が並んでいます。児童室も同じです。子どもたちに、本=9門だけではないということ、幅広い興味と関心に応えてくれるものだということをまず伝えましょう。

そのために具体的にはブックトークという形で、本の世界の広がりを伝えられるように、物語の本ばかりではなく、歴史や科学などさまざまな分野の本も一緒に紹介するようにしましょう。

子ども達、ひとりひとりが「この本、読んでみたい!」「これ面白そう!」と思えたら、いきなり感想文ではなく、「どんなところがおもしろかったのか」「どんなことがわかったのか」などを短くカードに書いて紹介することから始めてもいいですね。(子どもたちに具体的にカードを示すことができるように準備しておきましょう)

「ここがおもしろかった」「ここはドキドキした」「ここは、へえ~と思った」などなど、カードがたくさんになると、それをつなぎ合わせ、内容を深めて感想文になります。低学年の子ども達には、いきなり長い文章ではなくカードに紹介文をかいてもらう取り組みから提案してもよいかもしれません。

全国学校図書館協議会のサイトにも、読書感想文Q&Aがあります。こちらも参考にしてください。→読書感想文Q&A

************************

今年の青少年読書感想文全国コンクール課題図書

第45回夏休みの本(緑陰図書)
himawari2.jpg

2012年(その3) 飛べ(幼児~小学生)


さて、8月のおはなし会☆おすすめプランは何にしようかと、とても悩みました。

8月は夏休みで小学生もおはなし会に飛び入りしてくれる季節。小学生に聞いてほしい絵本は数々あって悩みます。少し大きい子向けで、しかも「もう小学生になったし、おはなし会なんて、ふんっ!」って、思っている男の子にも聞いてほしいなぁと、頭をひねってみました。

女の子向けも考えてみようかしらん?

というわけで、テーマは【飛べ!】です。

8月のおはなし会☆おすすぺプラン(その1)【はじめての海】
8月のおはなし会☆おすすめプラン(その2)【キャンプに行こう!】

************************
【飛べ!】

導入  詩 「けっしん」かぶとてつお 『のはらうたⅡ』より 
                       工藤直子 童話屋

「つよく
 おおしく
 いきる!
 それが ぼくのけっしんです
 でも ときどき
 むねの やわらかいところが
 なきたくなるのね
  ・・・・・
 なんでかなあ」

絵本 『とべ、ちいさなプロペラき』小風さち 山本忠敬  福音館書店
とべ! ちいさいプロペラき (こどものとも傑作集)とべ! ちいさいプロペラき (こどものとも傑作集)
著者:小風 さち
販売元:福音館書店
(2000-01-20)

小さなプロペラ機の初飛行を描いた作品です。機体が小さいことで劣等感を感じるプロペラ機に、ジャンボジェットが言います。「広い空では、ぼくらの大きさのことなど忘れてしまうよ」
このおはなしには、のりもの絵本としての魅力だけでなく、子どもたちが成長していく中で日常的に感じている不安と、それを乗り越えることで得られる達成感、成長することの喜びが描かれており、読んで聞かせてあげるなら高学年にでも大丈夫だと思います。

絵本 『とべ、カエル、とべ!』ロバート・カラン バイロン・バートン 評論社
とべ、カエル、とべ!
絵のはっきりとした集団での読み聞かせに向く1冊です。表表紙から裏表紙まで一連の流れがあるので、すべてゆっくり見せてあげたい絵本です。またことばを積み重ねていく本なので、リズミカルに読めるようにしましょう。子ども達もきっと一緒になって「とべ、カエル、とべ!」と声を合わせてくれるのではと思います。

絵本 ビックブック『とべバッタ』田島征三 偕成社
とべバッタ (ビッグブック)とべバッタ (ビッグブック)
著者:田島 征三
販売元:e-discount
(2003-11)


「とべ、カエル、とべ」と同じように天敵に狙われながらも、飛ぶことで逃げていくバッタを田島征三さんの豪快な筆致で描いた本です。「とべ、カエル、とべ!」が、現在絶版になっており図書館に無い場合は、こちらの絵本と差し替えてもよいかと思います。

絵本 『シロナガスクジラより大きいものっているの?』ロバート・ウェルズ
                   せなあいこ訳  評論社

シロナガスクジラより大きいものっているの? (児童図書館・絵本の部屋―ふしぎだな?知らないこといっぱい)シロナガスクジラより大きいものっているの? (児童図書館・絵本の部屋―ふしぎだな?知らないこといっぱい)
著者:R.E. ウェルズ
販売元:評論社
(1999-03)

ここでの「飛ぶ」は飛躍の意味。地球上で一番大きな生き物シロナガスクジラ、それを100匹ずつ大きな瓶にいれたとして10段重ねても、世界一高いエベレスト山と比べると、こんなにちっぽけ。そのエベレスト山を100個積み上げても、地球にひげが生えている程度の高さ・・・と、比較する対象がどんどん飛躍し、最後は銀河系を越えて大宇宙にまで・・・そういう壮大な視点の変化が面白い科学絵本です。子どもたちの知的好奇心も刺激してくれる1冊です。

2012年(その2) キャンプに行こう!(幼児~小学生)


8月のおはなし会☆おすすめプラン(その2)は、幼児~小学校低学年向けです。

テーマは【キャンプに行こう!】
長い夏休みは、大自然の懐でさまざまな生き物に出会って、さまざまな体験を通して、成長していくチャンス。もちろん、子どもたちにとって実体験にまさる体験はないのですが、キャンプの魅力を絵本を通しても伝えてあげたいですね。

あるいは家族や友達とキャンプ体験をした子にとっては、振り返りの時間になるでしょう。

なお、おすすめプラン(その1)は乳幼児向けに立てています。参考になさってください。
その1【はじめての海】
また、↑のページに過去2年間の8月のおはなし会☆おすすめプラン5本掲載しています。

******************************
【キャンプに行こう!】

導入  詩の朗読 「いえぃ!」おがわはやと 
『のはらうたⅡ』くどうなおこ  童話屋

「いわすべりおりるとき
 ぼくは いちばんはりきる
 すべって おどって
 くだけて ちって
 いえぃ!

 かぜが すずしいてのひらで
 ぼくのあたまを なでていくよ
 すべって おどって
 くだけて ちって
 いえぃ いえぃ!」
のはらうた 2―くどうなおことのはらみんなのはらうた 2―くどうなおことのはらみんな
著者:工藤 直子
販売元:童話屋
(1985-05)







絵本 『はじめてのキャンプ』林明子  福音館書店
はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)
著者:林 明子
販売元:福音館書店
(1984-06-20)


絵本というより、幼年童話なのですが、白地に黄色が映える絵で、十分に読み聞かせに使えます。大きい子たちにまじって、自分もなんでもできるとがんばる”なほちゃん”。その健気な姿に子どもたちは自分を投影し、ひとつひとつの課題をクリアしていく成長の喜びを一緒に味わうことが出来ると思います。


本の紹介 『冒険図鑑』 さとうち藍 松岡達英 福音館書店
冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)
著者:さとうち 藍
販売元:福音館書店
(1985-06-20)


この本は、個人的に子どもたちが小さい頃に夏休みの座右の銘にしていた一冊です。野外で生活するための知恵がぎゅっと集まった本。キャンプへ行く時の服装や装備、野外での料理、野や山、海で出会う生き物のこと、星の観察、植物の観察のこと、危険なことに遭った時の対処の方法まで・・・こんな本があるんだよ!キャンプへ行く時はぜひお供にと、おすすめしてあげましょう。

絵本   『くんちゃんのもりのキャンプ』ドロシー・マリノ  間崎るり子
                        ペンギン社

くんちゃんのもりのキャンプくんちゃんのもりのキャンプ
著者:ドロシー・マリノ
販売元:ペンギン社
(1983-01)


こちらの本は、薄い緑色の中に黒が浮かぶシンプルな絵本です。くんちゃんといとこのアレックがふたりだけで森にキャンプに出かけます。好奇心いっぱいのくんちゃんのマイペースなこと。でもそんなくんちゃんも帰り道には大活躍。こちらの絵本も、キャンプを通して成長していく姿が描かれています。くんちゃんが森で出会う動物たちのまねをするところは、ちょっとおかしくて、読み聞かせには少し長めですが、子どもたちはくんちゃんの行動に惹きこまれて聞くことが出来ると思います。

絵本  『星空キャンプ』村上康成  講談社
星空キャンプ星空キャンプ
著者:村上 康成
販売元:講談社
(1994-04)

ミナちゃんは家族で1週間、キャンプに出かけました。両親と一緒に過ごす野外での時間・・・五感が研ぎ澄まされていくのです。こんな素敵な家族キャンプもいいですね。満天の星のページには、思わず息をのみそうになります。
読むとキャンプに行きたくなってしまう1冊です。

トップページに戻る