2013年(その4) 春よ、来い♪(幼児~小学生)


このブログでは、3月のおはなし会のおすすめプランのテーマとして、春の訪れを喜ぶ絵本を毎年取りげてきました。今回もそれをテーマにして、今まで紹介した事のない絵本をと、3月のおはなし会おすすめ本リストにも載せている絵本を読みなおしてみました。

 
絵としては可愛らしかったり、意外な展開に驚いたりもしましたが、自信をもっておすすめできる本となると、やはりロングセラーの本に行きついてしまいました。
 
その選書のポイントは、声に出して読んでいてリズム感がいいか?絵とおはなしのバランスが合っているか?読んでもらっている子どもたちの目線や生活に合っているか?という3点です。
 
大人が読んで「かわいい~っ!」と思っても、子どもたちの感性とずれていることが多々あります。子ども時代の感受性という視点から絵本も選びたいと思います。
 
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【春よ、来い♪】
 
導入 詩「おしらせ」うさぎふたご 『のはらうたⅡ』工藤直子 童話屋
    みみのさきの
    すべすべ やわらかいところが
    いちばんさきに
    はるになります
 
    それから しばらくして
    のはらじゅうが
    はるになります。

のはらうた 2のはらうた 2
著者:工藤 直子
販売元:童話屋
(1985-05)

 
 (詩の引用は著者より許可いただいています) 
 
 
絵本 『ぽとんぽとんはなんのおと』神沢利子/平山英三 福音館書店 

ぽとんぽとんは なんのおと (こどものとも傑作集)ぽとんぽとんは なんのおと (こどものとも傑作集)
著者:神沢 利子
販売元:福音館書店
(1985-02-15)

 
静かな静かな、でもこころあたたまる珠玉の1冊です。冬眠中に生れた二匹のこぐまが穴の外から聞こえてくる音についてかあさんぐまに尋ねます。かあさんぐまは優しくそれに答えていくのです。そのやりとりに、聞いている子ども達も五感を総動員して「春」の訪れを感じることでしょう。派手さのない絵本ですが、絵の美しさ、表情の豊かさ、ことばの優しさに、読んでもらった子がほっとできる絵本です。派手な絵で惹きつける絵本が多い昨今、図書館のおはなし会では、こうした目立たないけれど本当に優れた絵本を手渡していってほしいと願います。
 
絵本 『とんことり』筒井頼子/林明子 福音館書店

とん ことり (こどものとも傑作集)とん ことり (こどものとも傑作集)
著者:筒井 頼子
販売元:福音館書店
(1989-02-10)

 
早春の町に引っ越してきたかなえ。両親は引越しの片づけで忙しく、心もとない気持ちでいます。そこへ響いてきた玄関の郵便受けに何かが入れられる音。それは小さなすみれの花束。次の日にはたんぽぽの花束。・・・だれが届けてくれたのだろう?期待を胸に膨らませていく過程は、読んでもらう子どもたちのこころをも動かします。そして友だちと一緒に春の野原をサイクリングする場面。見開き一面に描かれた花いっぱいの野原。誰もが嬉しくなってきます。友だちとの出会い、新しい生活への一歩を踏み出すこの季節にぜひとも読んであげて欲しいと思います。
 
手遊び ちいさなにわ
      ちいさなにわを  よくならして
      ちいさなたねを  まきました
      ぐんぐんのびて  はるになって
      ちいさなはなが  さきました ぽっ
 
絵本 『ちょうちょうひらひら』まど・みちお/西巻茅子 こぐま社

ちょうちょうひらひらちょうちょうひらひら
著者:まど みちお
販売元:こぐま社
(2008-02)

 
まどさんの詩に西巻茅子さんがやわらかな色彩の絵をつけました。赤ちゃん向けの春の絵本です。少し年長の子どもたちに読んであげてもいいでしょう。ちょっと照れてしまうかもしれませんが、春の訪れの喜びを一緒に楽しめるはずです。短い絵本なので、幼児以上の大きな子達は一緒に声を出して読んでみてもよいでしょう。
(作成K・J)
 

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