子どもの本の選書


指定管理者で受託している図書館では私たちに一次選書が託されていると思います。

 
毎年、児童書だけでも4000点近い本が発行されています。その中から子どもたちに手渡したい本、図書館の蔵書として揃えたい本をどのように選ぶかは、現場スタッフの一番心を砕くところでり、迷うところでもあります。児童サービスの館内研修でのリクエストに、「児童室の蔵書構築」というものが増えているのも、そのためだと思います。
 
今日は、そんな悩める選書担当の方々に役立つ情報をお伝えしたいと思います。

*公益財団法人 図書館振興財団の選書委員会*
 
図書館振興財団には選書事業のための委員会が5つあります。
・新刊選書委員会
・児童書選書委員会
・学校図書館用選書委員会
・大学図書館用委員会
・科学読み物選書委員会
 
これらの選書委員会が選んだリストは、図書館振興財団のウェブサイトから見ることができます。→こちら
 
 
 
*教文館ナルニア国*
銀座の目抜き通りに面して建っている書店、教文館は1885年創業の128年の歴史を持つ本屋さんです。建物は昭和8年にアントニン・レイモンド設計のレトロな雰囲気を今に残しています。そこの6階に、子どもの本の専門店「こどもの本のみせ・ナルニア国」がオープンしたのは1998年のこと。石井桃子さんが抱き続けた願いを、こぐま社の創業者、佐藤英和さんと東京子ども図書館理事長の松岡享子さんが具現化した子どもの本の専門店です。世代を越えて受け継がれていく優れた絵本・読み物・科学の本、すべての分野におけるロングセラーを集めて提供してきました。
一方で、子どもの本に関わる仕事をする方々への利便性を図ることを目的として「日本の子どもの本 この1年」のコーナーには、1年間に日本で出版された子どもの本をすべて揃え、実際に手にとって選書できるようにしてくれています。
 
毎日入荷する新刊本については、毎週「児童書新刊情報メールマガジン」としてインターネット配信をしてくれています。選書担当のスタッフの方々が、実際にすべての本を読んで、その情報を伝えてくださっています。
 
また毎年、それらの本の中から「おすすめリスト」を作成してくださっていましたが、2008年より本として刊行してくださっています。
 
メーリングリストの情報、そして「2008年に出た子どもの本」「2009年に出た子どもの本」「2010年に出た子どもの本」「2011年に出た子どもの本」は、児童書を選書する際の、有用な情報源になります。
 
ぜひ、児童書の選書担当になった方は、教文館ナルニア国のメールマガジンをチェックしてみてください。
ナルニア国のホームページは→こちら  メールマガジンについては→こちら
 

2011年に出た子どもの本2011年に出た子どもの本
販売元:教文館
(2012-03)
販売元:Amazon.co.jp
 

その他には、東京子ども図書館の機関誌「こどもとしょかん」や、親子読書地域文庫全国連絡会の機関誌「子どもと読書」、日本子どもの本研究会の機関誌「子どもの本棚」などからも、新刊情報を受け取ることができます。それぞれの団体により選書基準がかなり違っているので、どういう基準で選ばれているのかを、比較し、自分が担当する館の蔵書構成や利用する子どもたちの顔を思い浮かべながら、どれを参照にするのか、検討してみてください。
 

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