2013年(その3) 君にあいたくて(幼児~小学生)


人は、人との関係を絶って生きていくことは難しい存在です。それなのに、物心つく頃になると、人との関係づくりも本当にデリケートで難しい。
「いじめ」の問題も、結局は自己顕示欲と自己保身の狭間で起きる人間の弱さの現れなんだろうなって思います。自分が愛され必要とされていると確信できる子は、他を傷つけることはないと思います。まずは親が自分の子をぎゅっと抱きしめることが大事ですね。

2月はそんなことを思いながら、子どもたちに「君たちは愛されて生まれてきたんだよ」って伝えたいと思います。

2月のおはなし会✩おすすめプラン(その3)は【君にあいたくて】です。
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【君にあいたくて】 幼児・小学生向けプラン
 
導入  詩「あいたくて」  工藤直子 「あ・い・た・く・て」
                 工藤直子/佐野洋子 大日本図書より

     あいたくて
     だれかにあいたくて
     なにかにあいたくて
     生まれてきた ――――
     そんな気がするのだけれど
     
     それはだれなのかなになのか
     あえるのは いつなのか――――
     おつかいのとちゅうで
     迷ってしまった子どもみたい
     とほうにくれている
      (一部引用)    
あ・い・た・く・て (小さい詩集)
工藤 直子
大日本図書
1991-09
 
     
       
 
 
絵本 『しろねこくろねこ』きくちちき 学研
しろねこくろねこ (絵本単品)
きくち ちき
学研教育出版
2012-01-31
  
ほとんど黒一色の線で描かれた躍動的な絵。2013年ブラチスラヴァ国際絵本原画展で金のりんご賞を受賞したこの作品は、その人らしくいることの大切さを、伝えてくれる一冊です。子どもたちに読んで聞かせる時には、「間」を大事にしてください。特に後半の花畑のシーンだけ色とりどりの色彩にあふれる場面があります。そこは、子ども達に二匹の存在がわかるように、ゆっくり絵を見せながらページをめくってください。そうすると、最後の「しろねこはくろねこがすきでした。 くろねこもしろねこがすきでした。」というページが際立つと思います。

絵本 『なんでも見える鏡』 フィツォフスキ/内田莉莎子訳/スズキコージ絵 福音館書店
なんでも見える鏡―ジプシーの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)
イェジー フィツォフスキ
福音館書店
1989-11-25
 
 
 ジプシーの昔話です。心優しいジプシーの若者が、王女に課せられた「かくれんぼ」を今まで助けた者たちの恩義によって切り抜けていきます。王女は、その若者の本質を見抜いたようで、彼に会いたいと願うのです。情熱的なストーリーですが、子どもたちは昔話としてさらっと聞くことができるでしょう。『しろねこくろねこ』がモノトーンの創作絵本なのに対して、こちらはスズキコージさんの絵で、2冊は比べてみても対照的。それぞれの良さを引き立ててくれることでしょう。

絵本 『だるまちゃんとうさぎちゃん』 加古里子 福音館書店
だるまちゃんとうさぎちゃん(こどものとも絵本)
加古 里子
福音館書店
1977-04-01
  
2冊、テーマ性の強い絵本が続いたので、最後は少し気分転換ので出来る絵本を。おはなしの中で「ゆきうさぎ」や「てぶくろにんぎょう」「りんごうさぎ」などの作り方も載っていて、おはなしと共に楽しめることでしょう。雪降る季節にぜひ読んであげたい1冊です。
(作成K・J)

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