Yearly Archives: 2013

1月のおすすめ本✩リスト
2013年(その3) おうまはみんな(幼児~小学生)
「児童図書を選ぶ」・・・ある図書館の館内研修(追記あり)
速報 やなせたかしさん。ご逝去。
「きょうの絵本 あしたの絵本」広松由希子さん講演会
2013年(その2) 大好きクリスマス(幼児~小学生)
2013年(その1) クリスマスは楽しい♪(小さい子)
児童サービス・年度業務計画&プロジェクトガントチャート
12月のおすすめ本☆リスト
今夜は仲秋の名月
2013年(その3) しごとはたのしい♪(幼児~小学生)
2013年(その2) むくむく、ぐるぐる(小さい子)
2013年(その1) いろんなねこにあいたいな(幼児~小学生)
11月のおはなし会☆おすすめ本のリスト
絵本について考えるために

1月のおすすめ本✩リスト


11月になりました。2ヶ月1枚のカレンダーは最後の1枚になってしまいました。

図書館では「読書週間」の真っ最中。さまざまな企画を展開していることでしょう。ひとつひとつの企画が、子ども達に「本って楽しい!面白い!」と感じてもらえる機会になるといいですね。

さて、1月のおはなし会で使えるおすすめ絵本のリストを作成しました。10月に出版された新刊も何冊か加えています。
おはなし会プログラムの選書や、展示の参考にしてください。

 
 

2013年(その3) おうまはみんな(幼児~小学生)


12月のおはなし会☆おすすめプランの3つめは、来年の干支にちなんで「おうまはみんな」馬の絵本をメインにしました。

うまの出てくる絵本は、たくさんあるようで、いざ選書という時にいろいろ迷ってしまいました。ターゲットをどこに置くかできっといろいろに組み合わせることができると思います。このプランは幼児~小学低学年を対象に組み立ててみました。

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【おうまはみんな】

導入  童謡「おんまはみんな」(アメリカ民謡・中山知子作詞)
      おんまはみんな ぱっぱかはしる ぱっぱかはしる
      ぱっぱかはしる
      おんまはみんな ぱっぱかはしる どうしてはしる
      どうしてなのか だれもしらない
      だけど おんまはみんな ぱっぱかはしる
      ぱっぱかはしる ぱっぱかはしる
      おんまはみんな ぱっぱかはしる おもしろいね
(この歌の元歌は「The Old Gray Mare」老いた灰色のメス馬で、南北戦争の戦線で実際に起きた事件をネタにしていて、日本語の歌詞とはまったく違っています。くわしくはこちらのサイトを参考に →「 THE OLD GRAY MARE」)
 
絵本 『おうまさんしてー』三浦太郎 こぐま社 2009
おうまさんしてー!
三浦 太郎
こぐま社
2009-05
 
おとうさんのせなかに乗って「おうまさん」あそび、子どもは大好きです。おとうさんの背中だけでなく、次々にだれかさんの背中に乗っていきます。一番最後に乗せてくれたのは?
小さなお友達だけでなく、幼児や小学生も小さかった頃のことを思い出して笑顔になれる一冊です。
 
絵本 『ぶどう畑のアオさん』 馬場のぼる こぐま社 2001
ぶどう畑のアオさん
馬場 のぼる
こぐま社
2001-05
 
うまのアオさんは夢の中でみたぶどう畑がほんとうにあってびっくり。ねこは「ないしょにしておこう」というのですが、内緒にしておけないくらいお人好し。「みんなでたべたほうがずっとおいしいよ」というアオさんの優しさに出会える一冊です。
 
絵本 『うまかたやまんば』おざわとしお 赤羽末吉 福音館書店 1988
うまかたやまんば (日本傑作絵本シリーズ)
おざわ としお
福音館書店
1988-10-01
 
やまんばにうまをうばわれ、自分も追われるうまかた。ハラハラ、ドキドキ、少し怖いお話です。最後にうまかたが仕返しするところは痛快。おとなが読むと「なんて残酷」と思ってしまう内容ですが、昔話としてテンポよく読んであげると良いと思います。
 
絵本 『くろうまブランキー』伊東三郎 堀内誠一 福音館書店 1967
くろうまブランキー(こどものとも絵本)
伊東 三郎
福音館書店
1967-11-15

フランスのフレネ学校の子どもたちが創作したお話が原作です。黒馬ブランキーはいじわるな主人の下でこき使われ、クリスマスの夜にとうとう倒れてしまいます。サンタクロースにみつけてもらい、銀のそりをひきことに。堀内誠一さんの絵本デビュー作。クリスマスの前ならばぜひこの一冊を!
クリスマス以降に読むならば、下記の候補から選んでもよいでしょう。(『スーホの白い馬』を選ぶならば、『うまかたやまんば』もやめて、『たびはみちづれ』など軽い絵本を組み合わせても良いでしょう。『しょうぼう馬マックス』などもメインにしても面白いプログラムになるでしょう。)


ブックトーク・あるいはプログラムの差し替えに使える本
 
『スーホの白い馬』大塚勇三 赤羽末吉 福音館書店
スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)
大塚 勇三
福音館書店
1967-10-01
 
国語の教科書にも取り上げられている名作。暗くて悲しいおはなしなのですが、最後に馬頭琴の音色がモンゴルの草原に響き渡る・・・そこに希望があって、子どもたちを惹きつける力のある作品です。
 
『しょうぼう馬のマックス』サラ・ロンドン アン・アーノルド 江國香織 岩波書店
しょうぼう馬のマックス (大型絵本)
サラ・ロンドン
岩波書店
1998-11-26
 
マックスは消防車を引いていた馬でしたが、引退して行商のレヴじいさんのところにやってきました。ところが知らせる鐘が鳴るたびに、現場に駆けつけようとしてトラブル続き。さてさてマックスは、レヴじいさんとうまくやっていけるかしら。まだ馬が主役だった古い時代のお話です。
『カウボーイのスモールさん』ロイス・レンスキー わたなべしげお訳 福音館書店
カウボーイのスモールさん―スモールさんの絵本 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ロイス レンスキー
福音館書店
2005-03-20
 
スモールさんがいろいろなお仕事につくシリーズの一冊。ここでは馬を乗り回し、牧場でうしを飼うカウボーイです。アメリカでも今はなかなかカウボーイにお目にかかれないのですが、牧場の様子が生き生きと描かれていて面白い絵本です。版が小さいので大勢での読み聞かせには向かないかもしれませんが、カラー復刻版は絵も素敵です。
 
『やまのディスコ』スズキコージ 架空社
やまのディスコ
スズキ コージ
架空社
1988-10
くまの大将が山のうえにディスコを開きます。どうぶつたちが次々踊りにやってくるのですが、一番踊りが上手なのがうまのみねこさん。おしゃれをしてでかけます。ミラーボールはなんと蜂の巣。鉢にさされたお客で大混乱。スズキコージさんらしいハチャメチャが楽しいナンセンス絵本。
 
『たびはみちづれ』五味太郎 クレヨンハウス 
 
五味太郎さんが十二支に合わせて出しているシリーズの「午年」絵本。「たびのきほんはひとりたびパコパコ」「ま でもみちづれもいいものですパコパコ」そうしてみちづれが加わるたびに、ひづめの音が変わっていく・・・リズミカルで楽しいうまの絵本です。

『ルシールはうま』アーノルド・ローベル 岸田衿子 文化出版局
ルシールはうま (ミセスこどもの本)
アーノルド・ローベル
文化出版局
1974-10-20
 
『がまくんとかえるくん』シリーズと同じアーノルド・ローベルの幼年童話です。おひゃくしょう馬のルシールは、毎日どろんこになるのが嫌になり、奥さんに綺麗に着飾ってもらってすまして町へおでかけ。でも憧れていた貴婦人のような生活は、とっても窮屈。それに気がついたルシールは・・・おはなしとして語ってあげてもよい作品です。
 (作成K・J)

「児童図書を選ぶ」・・・ある図書館の館内研修(追記あり)


業務委託館である北区神谷図書館のチーフMさんより、とても素敵な館内研修報告をいただきました。illust50_thumb.gif

 
 
 
 
 
 
 
 
その内容は、現場で働いているスタッフにとっても力をつけるものである上に、その取り組みを通して利用者のお子さんも大人の方々にも喜ばれ、その上児童室が華やいだ雰囲気に包まれたというのですから、これは同じように図書館で勤務するみなさんにもお伝えしたいなぁと思いました。

Mさんに許可をいただき、神谷図書館での館内研修の報告をブログ記事にさせていただきます。

みなさまの館での研修計画の参考にしてみてください☆彡
 
なお、ブログ記事の最後に、神谷図書館のみなさんがこの夏選んだおすすめの本のリストをPDFファイルにしてあります。
9門にこだわらず読み物からノンフィクションまで、また長く読み継がれた本から新しく出版された本まで、バランスよく選書されています。全員で12人ほどのスタッフですが、みんなで選んだからこその偏りのない選書になっているのですね。
 
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平成25年度 神谷図書館研修報告
 
 平成25年度第一回の研修は「児童図書を選ぶ」を行いました。夏休みもお盆を過ぎる頃から宿題の感想文を書くために図書を探しに来館する子ども達が増えます。しかし読むことに対して苦手意識のあるお子さんも多く、「あまり字の多くないもの、すぐに読めるもの、感想文が書けるもの、でも高学年なのであまり小さな子が読むようなものでもイヤ」と、その要求もはかりしれません。
 この機会に「本って面白い」と思って、本に親しむ体験をすれば、学校での朝の読書も負担にならなくなるのではと思われます。些細なきっかけでも逃さずに捉えて、読むことへの苦手意識が少しでもなくなるような図書の紹介をしていきたいと思っていました。
 それに対してスタッフはというと、せっかく声をかけてくれたのに、その場限りの対応や、児童書をよく知るスタッフにお願いして任せてしまうという場面も見受けられます。今回それぞれが責任をもって子ども達にお薦めする本を選び、みんなの前で発表することを通して、スタッフ自身がより資料に親しみ、理解を深めてゆく、そして自信をもって子どもの要求に合った資料を提供していける、そのきっかけになる研修をと、企画立案しました。

 以下は、研修前にスタッフに提示した回覧です。
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「児童図書を選ぶ」

 7月25日の館内整理日に行う研修は「児童書を選ぶ」です。
夏休みの子ども達。毎年の事となりますが、お盆を過ぎる頃から感想文を書く為に本を探しに来る子が増えますよね。
そんな子ども達にみなさんはどういった本をお薦めしていますか?
「あまり字の多くないもの、すぐ読めて感想文が書けるもの、でも高学年なので小さい子が読むようなのはイヤ」などと、結構な要求を持ってきます。
これまでそのような時(配架やカウンターで)、「この本はどう?」と、すんなり選べましたか?
なかなかぱっとは出てきませんよね。
それを踏まえて今回の研修を行います。
 
 「図書館員のおすすめする1冊」
小学校低学年・中学年・高学年用にそれぞれ1冊を選び、ポップ(紹介文)もつけていただきます。それぞれ選んだ資料に読みたくなるような紹介文をつけてください。
研修ではみなさんの前で、どうしてこれを選んだのか、その上でこの紹介文をつけたと話していただき、それに対してみなさんで意見交換をしましょう。これなら読みたくなる、これはこの学年には難しい?とか、いろいろ。
これを経て、夏休みに「図書館員のおすすめ」として児童室に出したいと思います。もちろんポップもつけて。

自分で探す、ということは、急に子ども達に質問されてもあわてることなく、いくつかの本が紹介できるようになるということが目的です。
この夏休み、子ども達にあわてず、ゆったりとした態度で本を紹介できるように研修を行いましょう。

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上記の内容をスタッフに回覧し、6月の館内整理日のミーティングでこちらの用意した〈例〉を参考に、7月の研修にむけて資料を探してもらいました。
 
研修を終えて
 
 この研修についてスタッフが
・自分の考えで資料を選ぶ、いくつか候補を考えてじっくり読んで決める。
・ポップをつけることによって選んだ資料に対して責任を持つ。
という意図を十分に理解して選書してもらえたと感じました。
 それぞれが自分で選んで紹介することは、こちらが思うよりもプレッシャーになっていたようです。しかし、これが良いと思って読んでみても、さて紹介することになった時にどうだろうか?と考えたり、読みにくさを改めて感じ、また違う資料に当たるということになり、知らず知らずのうちに多くの資料に目を通し、今まで知らなかった見方もできたようです。
 研修当日は、それぞれがどういう着眼点で選び、このようなポップをつけてアピールしたいということを発表しました。他のメンバーの選んだ資料に、目が覚める思いで聞いているようでした。
 質疑応答の時に、「この内容で、この学年にはどうだろう?」という内容にまで踏み込んだものがなかったのは、準備不足の面もあったかもしれません。全員の選んだ本を前もってリスト化し、事前にお互いに読み込んでおけば、もう少し踏み込んだ意見交換になったのではと思います。
 
 その後、「神谷図書館の図書館員が、この夏、おすすめする本を選びました」というタイトルで、低学年=赤ラベル/中学年=青ラベル/高学年=緑ラベルの台紙にスタッフが考えた紹介文を書いたポップをつけ、本といっしょに展示しました。
 こちらの予想以上に好評で、8月3日(土)に展示を開始すると、低学年用のものはお母さん達によって、あっという間に借りられていきました。中学年用の青ラベルの本は、子どもたちが自分でポップをじっくり読んでから借りていきました。赤・青ラベルの本は、夏休み中何度も貸出されました。高学年用の本に関しては、8月には思うようには貸出が伸びませんでした。子ども達にとって内容が少し難しく長編なので手に取りにくかったのかもしれません。時期的にすぐ読んで、感想文を書くといった時間が取れないと感じたのかもしれません。私たちの高学年ならばこれくらいは読んでほしいという思いが強く出てしまったようです。もう少し簡単に読める資料を入れるべきだったのでしょう。研修の時間に余裕があって、もっと内容を精査できていれば違う資料も付け加えて幅を持たせることができたでしょう。
 ただ、9月に入ってからも用意した資料は常に貸し出されており、夏休み終了後も展示の延長を決めました。高学年用の資料も9月に入ってからのほうが多く貸し出されています。締切に追われずにゆっくり読めるようになったからかもしれません。次から次へと読み進んでくれている利用者もいるようです。

 初めての試みでしたが、児童室が華やかになり、利用者の目を引いたようで、子ども達だけでなく大人の方にも資料を手にとって見てもらうこともでき、高齢者の方が借りていくこともありました。この実践を踏まえ、スタッフ間でミーティングを重ねて、形を変えて今後も行っていきたいと考えます。
 (神谷図書館 M 2013/09/20)
 
 
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速報 やなせたかしさん。ご逝去。


今、30歳くらいの大人ならば誰もが子ども時代にテレビで見た「それいけ!アンパンマン」

その原作者、やなせたかしさんが13日午後にお亡くなりになりました。94歳でした。

原作である「あんぱんまん」は月刊誌キンダーブックに1973年に登場しています。私は一番最初の単行本「あんぱんまん」《1976年)を所蔵していますが、アニメとは全く違う雰囲気で、バイキンマンもおらず、お腹が空いて困っている人を助ける、そういう優しさが詰まっていました。

図書館にも、アンパンマン絵本を所蔵しているところもあるでしょう。しかしやなせさんの作品は「アンパンマン」だけではありません。

絵本ナビ「やなせたかし」作品リスト

もし、所蔵作品があれば、ぜひブックトラックなどに特集コーナーを作って哀悼の意を表しましょう。



「きょうの絵本 あしたの絵本」広松由希子さん講演会


10月5日(土) 14:00~16:00 @杉並区立永福図書館   

                       
絵本の評論、および執筆にご活躍中の広松由希子さんの講演会が永福図書館で行われ、朝から雨の降るあいにくのお天気でしたが、定員いっぱいの大勢の方が参加され、大盛況でした。
 
 講演のテーマは「きょうの絵本 あしたの絵本~新しい出会いを求めて~」

この講演のテーマは、広松さんが3月に出版された著書のタイトルでもあります。

 
会場には永福図書館の児童担当の方々が約1か月ほど前から準備をした著書で紹介されたすべての絵本262点(一部は杉並区に所蔵がなく広松さんがご持参されました)が実際に手に取ってみることができるように展示されていました。

広松さんは、ご自身が永福図書館の地元にお住まいで子ども時代からのユーザー。お母さまも長く地元で子どもたちのために家庭文庫の活動をなさっており、図書館との縁もとても深いのです。(今は福岡在住)講演を聴きに来られた方の中には、広松さんを子ども時代から知っている方や、高校の同級生という方もいらっしゃいました。

さて、ちひろ美術館での学芸員をなさったあと、絵本に関わるお仕事を続けて来られた広松さん。

もちろん長く長く読み継がれてきた絵本の持っている力を信じていらっしゃいますが、その一方でそのロングセラーの絵本にこだわり続けると後進の絵本作家、絵本画家が育たないのでは、ということを危惧しているということ。

今回、紹介された絵本は2001年から2012年までに出版された絵本たち。毎年、1500冊近く出版される絵本の中で生き残っていく絵本は、ほんのわずか。特に大手の出版社は、売れなくなると絶版にしてしまいます。たくさん出版するものの、版を重ねる絵本は少ないということ。

広松さんが『きょうの絵本 あしたの絵本』に取り上げた絵本の中にも、すでに絶版になっているものもあり、「どうしてこんなに素晴らしい絵本が?」と思うようなものもその中にはあるというのです。

そして、そのような絵本を絶版にせずに、子どもたちに手渡していく、またそうすることで若い絵本作家、絵本画家を育てていくことも大切であり、それは「今の子どもたち」の文化を創ることになるとおっしゃるのです。なるほど、と思いました。

図書館の子どもの本の選書をする時に、核となる基本蔵書(いわゆるロングセラー)を大事にしつつも、それを補い、今の子ども達にふさわしいスタンダードな絵本を選んでいくという選書眼はとても大切になります。その選書眼を養うのも、ロングセラーを知ったうえで、これから10年先の子どもたちにも手渡していきたいと思う本を選ぶ、今の子どもたちの姿を残していく本を選ぶ、今の子ども達に寄り添う本を選ぶという作業の中にあるのでしょう。

そのために広松さんは、自分が好きだと思った絵本を大事にする、意外な本、食わず嫌いなところに好きになる絵本が見つかること、子どもに媚びているのではなく、読者を信じてじんわり伝わる絵本を選ぶことを、ポイントとしてあげてくださいました。

親やおはなし会のボランティアの中には120%子どもにウケる本を選ばなければと思いがちだが、そんなウケることだけで選ぶこともないともおっしゃいました。

広松さんのおすすめの262冊を、講演終了後にじっくり見て回りましたが、どの絵本もまさに意外性があったり、じんわりと子どもたちに語りかけてくれるようなものばかりでした。

新しい文化を創る・・・そういう視点での選書はあまり意識していなかったので、これからの「本のこまど」の選書でもそのような点を意識しながら選んでいきたいなと思った講演会でした。

永福広松1            永福広松6
 
永福広松3             永福広松2
 
永福広松4             永福広松5
永福広松7             広松さん8
 
 
 

2013年(その2) 大好きクリスマス(幼児~小学生)


クリスマス第2段は、幼児向けプログラムです。

12月のおはなし会☆おすすめプラン(その2)は、【大好きクリスマス】。
クリスマスの本はたくさんあるので迷いましたが、幼い子でも楽しめる物語を中心に選びました。
 
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【大好きクリスマス】
 
絵本『はろるどのクリスマス』 クロケット・ジョンソン/作 こみやゆう/訳 文化出版局 2011
 
はろるどのクリスマス
クロケット・ジョンソン
文化出版局
2011-11-
 
クリスマスイブの日、はろるどは書いたものが本当になる、魔法のクレヨンを持って、もみのきを探しに出かけます。少ない色使いですが、はろるどと一緒に線をたどって、次は何があらわれるか想像しながら、楽しむことができます。思いがけない発想にびっくり!
 
絵本『クリスマスのまえのばん』 クレメント・C・ムーア/作 ウィリアム・W・デンスロウ/絵 渡辺茂男/訳 福音館書店 1996
 
クリスマスのまえのばん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
 
1822年に書かれ、長くアメリカの子どもたちに親しまれてきた物語詩に、鮮やかで愉快な絵がつきました。寝静まった夜、空からサンタクロースのおじさんがやってきます。先ほど紹介した『はろるどのクリスマス』で、はろるどが思い出せなかった、8匹のトナカイの名前もばっちり出てきます。みなさんは8匹の名前を知っていますか? リズムが整った読みやすい文です。
*同じC・ムーアの詩に絵がついたものは、2010年おすすめプラン(その2)、2012年おすすめプラン(その2)でも紹介されています。たくさんの画家が絵をつけたくなるほど、魅力的で親しまれてきた詩なのですね。
 
絵本『ぎんいろのクリスマスツリー』 ハッチンス/作 渡辺茂男/訳 偕成社 1975 
 
ぎんいろのクリスマスツリー (世界の新しい絵本 (10))
パット=ハッチンス
偕成社
1975-11
 
 クリスマスに、リスは自分の木を飾り付けします。夜になり、木の真上に美しい銀色の星が出たとき、その木は素晴らしくきれいに輝きました。友達への贈り物になると喜んだリスですが、せっかくの星が、寝ている間になくなってしまいます。必死に星を探すリスと、動物たちのやりとりも楽しい、心あたたまるお話です。最後の場面が美しく、心に残ります。
 
絵本『クリスマスにはおくりもの』 五味太郎作 絵本館 1980
 
クリスマスにはおくりもの
  
女の子にプレゼントを持ってきたサンタは、くつしたの中に自分あてのおくりものを見つけます。サンタの喜ぶ様子が本当に嬉しそうで、優しい気持ちになれる絵本です。絵が大きく、文章は短いので、ゆっくり読んであげてください。
 
☆みなさまも楽しいクリスマスをお過ごしください☆
 (T.S)

2013年(その1) クリスマスは楽しい♪(小さい子)


あっという間に、今年もあと3か月。
街には、もう2014年のカレンダーや手帳が出ていて、びっくりしました。
まだまだ2013年のお楽しみもたくさんあるのになと思いつつ、準備は早いほうがいいですよね。
 
12月には、子どもたちが楽しみにしているクリスマスがあります。
おはなし会☆おすすめプランの1つめは、小さい子向けプログラム【クリスマスは楽しい♪】です。
はじめの3冊は、気軽にやりとりしながら楽しめる絵本ですので、クリスマス会のおまけなどにもおすすめします。
 
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【クリスマスは楽しい♪】(小さい子向けプログラム)
 
絵本 『ぶた たぬき きつね ねこ』 馬場のぼる 1979
ぶたたぬききつねねこ
馬場 のぼる
こぐま社
1979-01
 
「おひさま」から始まるしりとり遊びの絵本です。絵もつながっていて、お話になっています。最後は思いがけない展開に。読み終えたあと、「~ということで、今日はクリスマスの本をたくさん読みます!」とつなげても楽しいですね。
 
絵本『おたすけこびとのクリスマス』 ながかわちひろ 2009
おたすけこびとのクリスマス
なかがわちひろ
徳間書店
2009-10-20

サンタクロースに頼まれたこびとチームは、大型トラックやクレーン車、ブルドーザーやロードローラーを駆使して、プレゼントを届けます。
文字は少ないので、はたらく車や散りばめられている小人など、絵もじっくり見せてあげてください。見返しの絵も、プレゼントがいろいろあって、楽しいです。
 
絵本『サンタのおまじまい』 菊地 清 1991
サンタのおまじない
菊地 清
冨山房
1991-11-25
クリスマスイブにけんちゃんに届いたプレゼントには、きらいな野菜が入っていました。でも、「いち にい サンタ!」とおまじないを唱えると、野菜が変身するのです! 子どもたちと「いち にい サンタ!」と声を出して、盛り上がれます。色鮮やかな切り絵の絵本。
 
絵本『ゆうびんやのくまさん』 フィービ・ウォージントン 1987
ゆうびんやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)
フィービ・ウォージントン
福音館書店
1987-05-30
 ゆうびんやのくまさんのクリスマスイブは、手紙や小包を届けるのに大忙し。丁寧にお仕事をして、みんなに喜んでもらっているくまさんのお話は、あたたかい気持ちになれます。絵の細かなところも眺めて楽しめますので、お話会のあと貸出して、家でもじっくり読んでもらいたい本です。
(T.S)

児童サービス・年度業務計画&プロジェクトガントチャート


暑い暑い猛暑を乗り越えたかとほっとしたのも束の間。10月になってカレンダーをめくり、残りがわずかになっていることに愕然とした秋の始まりです。

年々、時間の流れに加速度がついている?と疑わしくなってしまいます。

 
さて、今年4月から業務開始した図書館も、業務が継続していた図書館も、年度が変わって半年以上経過し通常の業務もスムーズに回せるようになっていることでしょう。読書週間に向けての行事の準備も順調ですか?
 
ひとつひとつの山場を越えて、それを経験として蓄積していくことが、図書館員としての力になっていきます。
 
そして11月~12月にかけては次年度の業務計画を立てる時期になります。今の業務を俯瞰して見渡しつつ、次年度の計画を早めに立てていきましょう。

9月30日に開催した児童サービス中級研修・児童サービス応用編2「児童向け行事・講座の企画・展示」では、年間業務計画をベースとして特別行事や講座を行う際の準備・タイムスケジュールについて、グループワークで再確認をしました。
その時に配布した資料が、年度計画の作成や、行事・講座の運営に役立ちそうだということで、「本のこまど」でも公表することにしました。

どうぞ参考になさってください。
児童サービス年間業務計画.pdf
(年間業務計画です。一般の業務との兼ね合いを考えながら立案するように心がけましょう)

児童サービスプロジェクトガントチャート.pdf
(外部から講師を招聘して行う場合の、半年前からのガントチャートです。外部講師を招聘しない場合でも、何かプロジェクトをする時にはすべてのスタッフが進行具合を把握できるように、プロジェクトガントチャートを作成し、可視化できるようおすすめいたします)

児童サービスプロジェクトガントチャート2.pdf
(外部講師を招聘する場合の、講演会当日の動きをチャートにしたものです。講演会ではなく、科学遊びの会や工作会などにおいても当日の動きを工程表として可視化しておきましょう)
 
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*データでチャート類が必要な方はご連絡ください。(ただし、当社受託図書館に限らせていただきます。)


 

12月のおすすめ本☆リスト


10月を迎え、暑かった夏が嘘のように秋めいてきました。

図書館では、秋の読書週間に向けてのイベントや展示の準備などに忙しい時期を迎えていると思います。

そしてカレンダーは残りわずかになってきています。そろそろクリスマス・お正月シーズンに向けて、行事絵本などを選書する時期にもなってきました。

おはなし会で使える12月のおすすめ本リストです。中には小型絵本やBT向きの絵本もリストに入れてあります。大人数のおはなし会には向かないものでも、内容がとても素晴らしく、おはなし会の時にご家庭で読んでもらえるようにおすすめいただきたいという思いからです。

おはなし会の選書や、図書館だより、展示などにご活用ください♪

 
 
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今夜は仲秋の名月


9月19日、今夜は秋らしい澄んだ夜空に満月を見ることができそうです。

昨年は、お月見団子を用意していたにもかかわらず、台風による雨でお月見はならず。未明になってようやく台風の過ぎ去った雲間から月を垣間見たのでした。

今年は絶好の月見日和です。

また、仲秋の名月が満月とは限らないということも、月の満ち欠けカレンダーを使うようになって気がついたことでした。2010年代で仲秋の名月と満月が同一日になるのは、今年が最後のチャンスなんだそうです。詳しくはこちら→暮らし歳時記

図書館勤務の帰り道にでもぜひぜひ空を見上げてくださいね。

各図書館でもこの時期児童室で「おつきさまの絵本」を展示していることでしょう。

絵本ナビの特集コーナーはこちら→「お月さまの絵本

今日は、最近原画展で見た「おつきさまの絵本」を2冊紹介します。


『おつきさま こっちむいて』片山令子/片山健 福音館書店 ふしぎなたねシリーズ


 
月刊「ちいさなかがくのとも」として出された絵本で、子ども時代誰もが感じた「おつきさまがついてくる!」という素朴な疑問にきちんと答えてくれる絵本です。
絵も、とてもあたたかいタッチで、小さな子どもたちにもおすすめした1冊です。

『じっちょりんとおつきさま』かとうあじゅ 文渓堂
じっちょりんとおつきさま
かとう あじゅ
文溪堂
2012-08-31






人知れずコンクリートの舗道やブロック塀の隙間に野の花の種を植えていく小さなじっちょりんをご存知ですか?
お月見の夜、じっちょりんの一家はお月さまが一番よく見えるところへとやってきます。
この絵本は『じっちょりんのあるくみち』(2011)、『じっちょりんのなつのいちにち』(2013)と3冊出ています。それぞれの季節の名前を知らなかった道端の草花の名前を知ったり、鳴く虫たちに詳しくなったり・・・ストーリー以外の楽しさも満載の絵本です。












2013年(その3) しごとはたのしい♪(幼児~小学生)


11月23日は勤労感謝の日です。成人の日や敬老の日が祝日法によって固定ではなくなりましたが(ハッピーマンデー)、勤労感謝の日は11月23日で固定されています。

その代り、今年のように土曜日に重なると、もともと土曜日がお休みの場合は損した気分になりますね。

「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨として、1948年(昭和23年)に公布・施行された同法により制定された勤労感謝の日にちなんで、11月のおはなし会☆おすすめプランの3つめは【しごとはたのしい♪】です。

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【しごとはたのしい♪】 幼児から小学生向け

導入  詩「ぼくのてのひら」 もぐらたけし 『のはらうたⅤ』より

                            くどうなおこ 童話屋
    ぼくの てのひら 
    おおきな てのひら
    とんねる ぐいぐい
    いっちょくせん
    すきな あのこに すぐあえる
    
    ぼくの てのひら
    じまんの てのひら
    「ゆめ」や「きぼう」を
    たっぷりつかんで
    あしたのために えいえいおう
 
    ぼくの てのひら
    やさしい てのひら
    ひとりぼっちでいるときは
    ふかふかまくらに なるんだよ
のはらうた〈5〉
くどう なおこ
童話屋
2008-07
 
    
    
 
 
 
絵本 『おとなしいめんどり』 ポール・ガルドン/谷川俊太郎訳 童話館書店
おとなしい めんどり
ポール ガルドン
童話館出版
1994-02
 
ねこといぬとねずみとめんどりがちいさないえにいっしょに住んでいました。めんどりだけが朝から晩までかいがいしく働いていて、ほかのみんなはごろごろするばかり。そんなある日めんどりは小麦のたねをみつけます。種まきも、小麦の世話も、刈入れも、粉にするのも、そしてそれでお菓子を焼くのも、誰も手伝おうとしません。さておいしいお菓子が焼き上がると・・・働くことの意味を笑いと共に考えさせてくれるでしょう。「働かざる者、食うべからず」
 
絵本 『しごとをとりかえたおやじさん』山越一夫再話/山崎英介 福音館書店 
 
ノルウェーの昔話です。外で仕事をしているおやじさんにとっては、家事なんてちょろいもんだと思っています。ある日、おくさんに仕事を取り替えてようと提案するのです。さてさて、さっそく仕事を取り替えてみると・・・どんな仕事も、とても大切で大変。「隣の芝生は青い」
同じ題材を再話した『しごとをとりかえただんなさん』(ウィリアム・ウィースナー/あきのしょういちろう 童話館出版)もありますが、判型が小さいので、集団での読み聞かせには福音館書店版をお勧めします。
 
絵本 『せかいいちおいしいスープ』マーシャ・ブラウン/こみやゆう 岩波書店
せかいいち おいしいスープ (大型絵本)
マーシャ・ブラウン
岩波書店
2010-04-22
 

1979年にペンギン社から出版されていた渡辺茂男翻訳のものを、こみやゆうさんが翻訳しなおして岩波書店が出版しています。翻訳の好みはあるでしょうが、今の子どもたちにわかりやすい文章になっています。

三人の兵隊が二日も何も食べておらず、立ち寄った村で食料を無心しますが、断られてしまいます。そこで三人は、食料をわけてもらうのをあきらめて、石からスープを作ると言い出します。村の人々は、どんなスープができるのか興味津々。知らず知らずのうちに村の人たちもハッピーになっていく、そんな上質なユーモアを感じる絵本です。読んでもらっている子どもたちも、いっしょにスープを作っているような気分になること、うけあいです。

2013年(その2) むくむく、ぐるぐる(小さい子)


小さい子のための〈11月のおはなし会☆おすすめプラン〉を作成しました。

テーマは【むくむく、ぐるぐる】

11月と言えば、だんだん寒くなってきて・・・なにかにくるまりたくなる時期。そんなかわいい絵本を集めてみました。

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【むくむく、ぐるぐる】 小さい子向けプログラム
 
導入 わらべうた 「ぼうずぼうず」
    ぼうず ぼうず
    かわいときゃ かわいけど
    にくいときゃ ペション
    『あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん』小林衛己子/大島妙子 のら書店
 
絵本 『むくむくもごもご』 松竹いね子/ましませつこ こどものとも0.1.2 2011年11月号
                福音館書店
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むくむく、もごもご、セーターをかぶって、手足が・・・頭が・・・「ばあ!」。ちょうどセーターを着始める11月にふさわしい絵本です。
「いないいないばあ!」遊びの要素もあって、子どもたちがぐっと惹きつけられる1冊です。
まだ単行本化されていない絵本です。福音館書店こどものとも0.1.2は、逐次刊行物ではありますが、単行本としてのクオリティの高いものです。単行本化されていないものも保存できるとよい思います。
 
 
絵本 『ぐるぐるちゃん』 長江青 福音館書店
ぐるぐるちゃん (福音館あかちゃんの絵本)
長江 青
福音館書店
2011-09-10
 
りすのぐるぐるちゃんがおかあさんといっしょにどんぐりひろい。絵も温かみのある優しい絵。ストーリーもシンプルでわかりやすく、かわいらしい絵本です。うれしい気持ちが伝わるように、ゆっくりと読んであげてください。
 
 
童謡 まつぼっくり
     まつぼっくりが あったとさ たかいおやまに あったとさ
     ころころころころ あったとさ おさるがひろって たべたとさ
 
絵本 『びっくりまつぼっくり』 多田多恵子/堀川理万子 ふしぎなたねシリーズ 福音館書店

まつぼっくりも子どもたちにとっては身近な木の実。この絵本は「ちいさなかがくのとも」として、幼い子供たちに自然への興味をもってもらうきっかけつくりをしているシリーズの1冊。まつぼっくりが水に濡れると、小さく閉じて、乾くと開くことなど、子どもたちなりの発見があることでしょう。図書館へのお散歩の行き帰りにお母さんといろんな発見する助けになるといいですね♪

 
絵本の紹介 『どんぐりもりのおきゃくさん』香山美子/飯村茂樹 ひさかたチャイルド

どんぐりもりのおきゃくさん (しぜんにタッチ!)
香山 美子
ひさかたチャイルド
2009-08-01
 

どんぐりをあつめる森のリスやそのほかの動物たちの様子、森の食物連鎖のことなどを、幼い子どもたちにもわかりやすく伝えてくれる素敵な写真絵本です。
ぜひ小さい子向けの科学絵本・写真絵本の存在をぜひ教えてあげましょう。

 

2013年(その1) いろんなねこにあいたいな(幼児~小学生)


9月に入りましたが、まだ蒸し暑いですね。
過ごしやすい季節まで、もうひと頑張り!
 
この夏、教文館ナルニア国の展示「こねこのぴっち絵本原画展」を見にいきました。
ハンス・フィッシャーの愛情あふれた原画をみているうちに、子どもたちと『こねこのピッチ』を読みたくなったので、今月は「いろんなねこに会いたいな」というテーマでお話会プログラムをたててみました。
ねこづくしはちょっと…、という館も、取り上げた本は親しみやすいものばかりですので、ぜひ読んでみてください!
 
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【いろんなねこに会いたいな】

導入  わらべうた 「うちのうらの くろねこが」
 『あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん』 小林衛己子編 大島妙子絵  童話屋 1985 より 
 
あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん
 
うーちの うーらの くろねこが
おしろい つけて
べに つけて
ひーとに みられて
ちょいと かくす
 
♪「くろねこ」を「しろねこ」「みけねこ」「ぶちねこ」など、いろいろなネコに変えても、楽しめます♪
 
絵本 『ちいさなねこ』 石井桃子さく 横内 襄 え 福音館書店 1967
 
石井 桃子
福音館書店
1967-01-20
 
 
 
ちいさなねこが、ひとりでおでかけ。子どもにつかっまたり、自動車に飛び出したりと、大冒険になります。ねこの様子があらわれている、動きのある絵です。淡々と読んでも、子どもはねこになって、冒険を味わってくれるはず!
 
絵本 『11ぴきのねこ』 馬場のぼる こぐま社 1967
 
馬場 のぼる
こぐま社
1967-04-01
     
 
 
 
 
 
11ぴきののらねこが、おおきなさかなをつかまえにいきますが、歯が立ちません。そこで、11ぴきがとった作戦は?
絵・お話ともに、のびやかでゆかいな絵本です。力をぬいて、楽しく読んでください。シリーズに『11ぴきのねことあほうどり』『11ぴきのねことぶた』『11ぴきのねこふくろのなか』『11ぴきのねことへんなねこ』『11ぴきのねこどろんこ』があります。絵本に慣れていない子にもおすすめです。
 
絵本 『くろねこかあさん』 東君平さく 福音館書店 1990
 
 
 
 
 
 
 
くろねこかあさんと6ぴきのこねこのお話。切り絵の手法が使われていて、黒い紙を切り取って「くろねこさんびき」になり、きりとられた部分が「しろねこさんびき」になり、眺めていておもしろいです。リズミカルな文章で、楽しく読めます。
 
絵本 『こねこのぴっち』 ハンス・フィッシャー文/絵 石井桃子訳 1987
 
ハンス・フィッシャー
岩波書店
1987-11-25
 
 
 
こねこのぴっちは、他のきょうだいと違うことがしたくて、りぜっとおばあさんの家を出ていきます。おんどりになったり、やぎになったり、あひるになったときは溺れてしまったりしますが、夜中に小屋でこわい思いをして、病気になってしまいます。そんなぴっちを元気づけたいと、動物たちは、庭で楽しい会を開いてくれるのです! 少し長めの物語ですが、ぴっちの行動を一緒に追っていくので、飽きません。大型絵本で、美しい色彩の絵を存分に味わってください。(T.S)

絵本について考えるために


おすすめの雑誌を1冊紹介します。

子どもの文化研究所の機関紙『子どもの文化』2013年7+8月号 (第45巻7号  通巻508号)
発行・編集 財団法人文民教育協会 子どもの文化研究所
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特集は「絵本の力」
PART1 絵本の力をさぐる
PART2 絵本の評価とは?
PART3 子育てと絵本
PART4 子どもと絵本をつなぐ
(資料)
絵本専門店、絵本美術館・絵本館・専門図書館、絵本賞(日本・海外)

以上の4つの柱で、「絵本の力」を分析しています。

なぜ読み継がれる絵本・読み継がれない絵本が出てくるのか、絵本の批評とはなにか、子どもに絵本を手渡す意味とはなにか?

私たち図書館のスタッフが、利用者対応の中で悩んだり、迷ったりする部分にも、しっかり光を当てて分析がなされています。

ぜひ、児童サービス担当者には読んでほしい1冊です。


  

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