2014年(その3) きつね


秋風が似合う動物・・・で、思い浮かぶのが「きつね」なのです。

 
たぶんこども時代に歌った童謡「こぎつね」に、「こぎつねこんこん やまのなか・・・もみじのかんざし つげのくし」という歌詞があるからでしょうか?それとも、新美南吉の『ごんぎつね』に、彼岸花が出てくるからでしょうか。
 
そのようなわけで、今回はきつねが主人公の絵本を組み合わせてみました。
 
 
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【きつね】
 
導入  わらべうた 「ひとまねこまね」  『にほんのわらべうた①うめとさくら』(福音館書店)より
      ひとまねこまね さかやのきつね かすくっちゃ ほえーろほえろ  コンコン!
にほんのわらべうた〈1〉うめとさくら
近藤 信子
福音館書店
2001-04-10
 
このわらべうたは、人当てオニ遊びで使いますが、短いわらべうたで、歌詞も面白いので、手できつねの形を作り、向かい合わせて動かしながら、繰り返して歌うとよいでしょう。
 
 
絵本 『きつねのホイティ』シビル・ウェッタシンハ 松岡享子/訳 福音館書店 1994 10分
きつねのホイティ (世界傑作絵本シリーズ)
シビル ウェッタシンハ
福音館書店
1994-03-25
 
スリランカの絵本作家のウェッタシンハさんののびやかなお話。きつねが物干しにかかっていた着物をかぶって人になりすまし、3人のおかみさんに夕食をねだります。おかみさんたちは騙されたふりをして、仕返しを!「ホイティ トイティ ホイティティ」と繰り返す、ホイティのからかい歌もまた子どもたちを惹きつけます。
 
本 『うさぎのいえ』エウゲーニ・M・ラチョフ 牧野原羊子 カランダーシ出版 2013 6分
 
先ほどのおはなしが南国スリランカなら、こちらはロシアの民話。お国かわってもきつねはずる賢くも、どこかおっちょこちょいな性格なのですね。うさぎの家に泊まらせてもらったきつねはそのままその家に居座り、横取りをしてしまいます。うさぎの友だちが次々にやってきて、きつねを追い出そうとしますが・・・
『てぶくろ』の作者、ラチョフの作品です。同じタイトルで内田莉莎子/訳、丸木俊/絵(福音館書店 1973)もあります。カランダーシ出版は、ロシア絵本専門の小さな出版社ですが、この絵本はとても美しく、若い翻訳者ですが、ことばも洗練されているので、こちらの絵本を取り上げました。

 

絵本 『ばけくらべ』松谷みよ子 瀬川康男 福音館書店 1989 5分
ばけくらべ(こどものとも絵本)
松谷 みよ子
福音館書店
1989-09-25
 
きつねとたぬきがばけくらべをします。お互いにだまし、だまされ、勝負がつきません。そのやりとりがとても面白い日本の昔話です。絵は赤と黒だけの抑えた色味ですが、瀬川さんの躍動感のある絵が、また味わい深い絵本です。
 
 
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ほかの候補作(集まってくる子どもたちの年齢に併せて差し替えてもよい絵本を何冊か紹介します)
『おかえし』 村山桂子  福音館書店 1989 7分
おかえし (こどものとも傑作集)
村山 桂子
福音館書店
1989-09-25
 
たぬきの家のお隣に越してきたきつね。引越しのご挨拶にいちごを持っていきます。たぬきはお返しにたけのこを持っていくと、きつねはたけのこのお返しに・・・と、お互い延々とお返しを繰り返していく様がとても面白い1冊。最後の最後まで楽しませてくれます。
 
『おだんごぱん』ロシア民話 瀬田貞二/訳 脇田和/絵 福音館書店 1966 6分
おだんごぱん―ロシアの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)
福音館書店
1966-05-01
 
こちらもロシア民話です。おだんごぱんが、「だれにも食べられないぞ!」と逃げ出すのですが、最後にきつねにほめちぎられ、いい気になってしまいます。リズム感のあるおはなしです。
 
 
『そらいろのたね』中川李枝子 大村百合子/絵 福音館書店 1967 5分
そらいろのたね(こどものとも絵本)
なかがわ りえこ
福音館書店
1967-01-20
 
『ぐりとぐら』でお馴染みの中川李枝子さんと大村百合子さんの姉妹の作品。ここでもきつねは欲張りに描かれています。どんどん大きく育っていくおうちは、子どもたちの想像の世界もどんどん広げてくれます。

(K・J)

 

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