2014年1月(その2) ゆきのひのふしぎなできごと(幼児~小学生)


雪の日は、真っ白で美しく、何か不思議なことがおこりそうな予感がします。
今回のプログラムは、そんな不思議に感じられるようなものにしてみました。
 
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【ゆきのひのふしぎなできごと】 幼児~小学生
 
導入 詩 「こんこんこな雪ふる朝に」 三好達治
(『幼い子の詩集 パタポン①』 田中和雄)
 
こんこんこな雪ふる朝に
梅が一りんさきました
 
とはじまる、日本の代表的な詩人の一人である三好達治の詩です。
冬の海に浮かんだはなれ島、まだ島中が冬で眠っており、静かにこな雪が降っているなか、いちばんに咲いた梅、すいせん、赤いつばきの3つの花が鮮やかに浮かびあがります。
遠い島の小さな出来事が、やさしく心にしみる、耳心地もとても良い詩です。
2回読んであげても、よいでしょう。
 
幼い子の詩集 パタポン〈1〉
田中和雄編
童話屋
2002-04
 
 
 
 
 
絵本『月夜のみみずく』 ヨーレン詩 くどうなおこ訳 ショーエンヘール絵 8分
 
月夜のみみずく
ジェイン ヨーレン
偕成社
1989-03
 
月明かりがきれいな冬の夜、女の子と父さんは、雪の森に、みみずくを探しに出かけます。”ほう―ほう ほ・ほ・ほ ほーーーう”  父さんがみみずくの歌声でよびかけると・・・・・・。
会えるだろうかとどきどきしながら、父さんについて歩く女の子の様子が伝わってきます。原文は詩で、翻訳も雪の森の静けさをたっぷり味わえるものとなっています。小学生に読み聞かせをしたとき、見開きページに描かれたみみずくの姿に、息をのんでいました。冬の静かな森での出来事は、いつまでも子どもたちの心に残ると思います。
 
絵本『おかしなゆき ふしぎなこおり』 写真・文 片平考 5分
 
おかしなゆき ふしぎなこおり (ふしぎいっぱい写真絵本)
 
タイトル通り、面白い姿や形の雪の写真が、たくさん紹介されています。ろいろな形に積もった雪、動物足あと、かいじゅうみたいな樹氷・・・・・・、冬の不思議な風景を楽しむことができます。
 
絵本『ゆきむすめ』 内田莉莎子再話 佐藤忠良画 5分
 
ゆきむすめ (こどものとも絵本)
内田 莉莎子
福音館書店
1966-12-15
 
ロシアの昔話です。子どものいないおじいさんとおばあさんが、雪で女の子を作ります。すると、ゆきむすめは歩き出し、かわいい娘へと成長するのですが、ある夏の日、焚き火の上を飛び越えようとすると、すっかり消えてしまうのです。絵は、冬から春、夏へと変化していく、ロシアの自然が描かれ、余白からは、ゆきむすめやおじいさん、おばあさんの気持ちが伝わってきます。
 
大きい子が多いときは、語りでもよいでしょう。
 
素話「十二のつきのおくりもの」 12分
(「おはなしのろうそく2」 東京子ども図書館編 東京子ども図書館 1973)より
 
おはなしのろうそく 2
東京子ども図書館
 
ロシアの作家マルシャークの戯曲『森は生きている』がもとになっている昔話の類話です。
マルーシカはいじわるな継母とその娘に、真冬にスミレをとってこいと言われ、森に入ります。雪の中をさまよい歩いていたとき、ちらちらともえる赤い火を見つけ、12の月の精に出会うのです。真っ白い冬景色が、月の精が杖をひとふりすると、雪がとけて、春、夏、秋に変わる情景が、美しく目に浮かぶお話です。
 
 
『森は生きている』 マルシャーク 岩波書店 2000 
森は生きている (岩波少年文庫)
サムイル マルシャーク
岩波書店
2000-11-17

 

 

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