Yearly Archives: 2014

図書館総合展発表内容✩児童部会*おはなし会研究第1班
図書館総合展発表内容✩児童部会*YAサービス研究班
第19回学校図書館のつどいのご案内
基本図書を読む7『二年間の休暇』ジュール・ヴェルヌ
図書館総合展発表内容✩児童部会*おはなし会研究第2班
図書館総合展発表内容✩児童部会*学校支援・ブックトーク研究班
2014年(その3) ひつじさん大好き♪(幼児~小学生)
図書館総合展発表内容✩児童部会*特集(展示)研究班
2014年(その2) お正月をむかえよう(幼児~小学生)
外部研修・講演会などをいち早く知るために
2014年(その1) もうすぐ もうすぐ(小さい子)
12月のおはなし会✩おすすめ本リスト
「改正学校図書館法とこれからの課題を考える集い」のご案内
基本図書を読む6『宝島』 R.L.スティーブンソン
H26年度9月「ポスターセッションの準備も佳境へ」

図書館総合展発表内容✩児童部会*おはなし会研究第1班


「おはなし会研究班第1班」は、各図書館の児童担当者が抱えている課題として、おはなし会のプログラムや広報活動の方法があがり、プログラムを組み立てる際に活用できる資料や広報活動案の作成に取り組みました。

実際に行われたおはなし会のプログラムや子どもの様子などの情報を共有し、また改善していきたい点などを話し合いながら、「かんたんで すぐ活用できる」を目指して、作成した資料です。ぜひ各図書館でご活用ください。

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「季節を問わないおはなし会ブックリスト」

 季節を問わず使える4つのテーマ<のりもの、ことば、じかん・すうじ、こわいはなし>で、ブックリストを作成しました。プログラムの組み立てに活用できるよう、読み継がれている本以外にも、気軽に楽しむことができる本も意欲的に取り入れてみました。どの季節でもお話会で紹介できる本ばかりですので、困ったときにぜひご活用ください。

季節を問わないおはなし会ブックリスト.pdf

 「あかちゃんといっしょにあそぼう!BOOK」

 親子で遊べるふれあいあそびとテーマの同じ絵本を一緒に紹介したミニ冊子です。点線部分を切り、本の形に組み立てることができます。「赤ちゃんおはなし会」などで、ご活用ください。

あかちゃんといっしょにあそぼう!BOOK.pdf

「おすすめ簡単工作」

特別おはなし会や工作会におすすめの簡単工作を集めました。

のりやセロハンテープで貼り付けたりペンや色鉛筆で模様を書いたりなど、幼児から小学生までが安全に楽しんで作れるものをピックアップしておりますので、ぜひ、お試しください。(ただし、ハサミを使う工程はあらかじめ、図書館で準備しておくことを前提としています。)

おすすめ簡単工作.pdf (改訂版)

 

図書館総合展発表内容✩児童部会*YAサービス研究班


YA世代に図書館を利用してもらうにはどうすればいいんだ!
 多くの図書館で、YA世代の利用が少ない、または来館しても自習目的が大半で本を手に取らない傾向にあるのではないだろうか。
今の10代の親子関係は、「友達のような」関係を理想としている家族が多い。子どもと共通の趣味を持つ親も多いようだ。
それならば、家族間で回し読みできるような本のリストをつくろうではないか。
ということで出来たのがYA班オリジナルリスト『Living book』だ。
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親から子へ、子から親へ、はたまたおじいちゃんおばあちゃんから子へ、孫へ……。
このリストをリビングに置いてもらい、家族で本について語り合う時間を持ってほしい、そしてそこから図書館へ来るきっかけを持ってほしいという願いと期待をこめた。
  
とはいえ、実際の中高生とその保護者がそのリストを見てどう思うかという不安や反応を見たいという思いがあった。
そこで、10家族16人にリストを見てもらい、生の声をもらうことができた。
それが『家族で読んでみたらこうだった!』である。
嬉しいコメントだけではなく鋭い指摘も含まれていた。
今の10代の考えていることはまだまだ計り知れないようだ。
 
『家族で読んでみたらこうだった!』
 

 

第19回学校図書館のつどいのご案内


日本子どもの本研究会・親子読書地域文庫全国連絡会共催の「第19回学校図書館のつどい」のご案内です。

 
詳しくは親地連サイトへ→こちら
 
第19回学校図書館のつどい 生きた学校図書館をめざして
 
講 演:学校図書館は学校教育のインフラ(仮題)
講 師:高鷲忠美
 
日 時:2014年11月15日(土) 13:00~16:30(受付 12:30~)
場 所:専修大学神田校舎 1号館 302号室
参加費:700円
申 込:下記へ電話、FAXおよびメールで 氏名・所属・連絡先必須
 
《日本子どもの本研究会》月~金 9:00~17:00 電話03-3994-3961
                                                                   fax  03-3992-0362
《親子読書地域文庫全国連絡会》 親地連HPから http://www.oyatiren.net
                                    または、電話&fax  042-928-0129
 
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基本図書を読む7『二年間の休暇』ジュール・ヴェルヌ


二年間の休暇 (福音館古典童話シリーズ (1))
ジュール ヴェルヌ
福音館書店
1968-04-01
 
 
私が『十五少年漂流記』という題名(*)であった、この作品に出会ったのは、小学生の高学年の頃。自分と同世代の少年たちが、嵐に船がどんどん流された後、無人島に流れ着き、年長者が年下の者を支えながら、力を合わせて困難を乗り越えていく様子に、ハラハラしながら引き込まれ、読み終わった時には手に汗を握っていた記憶が鮮明に残っています。
(*1896年に森田思軒により翻訳された時の題名。1968年に福音館書店が翻訳出版する時、原題の直訳である『二年間の休暇』として出版されている。)

この作品は、『地底旅行』(1864年)、『海底二万海里』(1870年)などを著したジュール・ヴェルヌの1888年の作品です。先の2作品が、冒険科学小説、あるいはSF小説と位置づけられるのに対して、この作品は少年たちのリアルな姿を描いています。
 
ニュージーランドの寄宿学校の生徒14人と、黒人の見習い水夫モコの15人は夏休みに大型ヨットで6週間かけてニュージーランドの海岸を一巡りする旅に出ることになっていました。1860年2月14日、翌日の出航を前に全員が船に乗り込んだあと、水夫長たちは酒場に出かけてしまい、船長はもともと出航直前に乗り込む予定で、子どもたちだけになっていた時に、船のとも綱が外れ、港の外へと流されていったのです。
 
見習い水夫モコが気がついた時には、陸地からはるか沖へ流されており、そこから14歳を最年長として8歳までの子どもたちの波乱の冒険の旅が始まります。子どもたちを乗せた大型ヨット「スウラギ号」は、その後2週間に渡って吹き荒れた嵐に揉まれ、その後太平洋上の見知らぬ陸地に漂着したのです。
 
漂着した砂浜へどのように乗り移るのか、陸地に上陸した後にどのように避難生活を送るのか、年長の子どもたちを中心に計画を立て、規律を決め、秩序ある暮らしを始めます。その過程が、実に痛快です。もちろん仲間の中での力関係に軋轢も起きるのですが、それを乗り越えていく少年たちの協調精神は、今でも学ぶべきところがたくさんあります。
 
彼らは船に積んであった資材や食料などを計画的に活用し、島の地形や、島でとれる食料を調べ、安全に生活できる場を作り上げていきます。また、この島を植民地と考え、15人の中から大統領を選び、秩序ある規律正しい生活を維持し、年長者が年下の者に教えながら、勉強の時間も持ちます。記録をきちんと残し、週に2回は全員で討論会をするようにもしています。こうした規律正しい生活を維持したことが、二年に及ぶ無人島の生活を全員が無事に乗り越えられたことに繋がっているのだと思います。
 
そのような島での生活も、ある時島にならず者の一味が漂着することで一変してしまいます。15人がどのように危機を乗り越えるのか、またそのことを通して無事に帰還出来ることになるのですが、どうして帰還できたのか、そのあたりはぜひ読んでみてください。
 
読んでいる最中、この子どもたちがまだ14歳以下であるということを忘れてしまうほど、理知的で、物事をしっかりと捉え、今何をすべきなのかを冷静に考えていることに驚嘆しました。
 
自立するとはどういうことなのか、仲間が協力し合って困難を乗り越えていくためにはどのようにすればよいのか、この本は今から126年前に書かれた作品ですが、今の子どもたちが読んでも十分に得るものが多いと思います。本の分厚さに、最初はひるむかもしれませんが、一度読み始めると、島での生活が季節の変化とともに描かれており、テンポよく読めることでしょう。福音館文庫や岩波少年文庫では上下巻になっており、より手渡しやすいと思います。(K・J)
 
二年間の休暇(上) (福音館文庫 古典童話)
ジュール ベルヌ
福音館書店
2002-06-20

二年間の休暇(下) (福音館文庫 古典童話)
ジュール ベルヌ
福音館書店
2002-06-20
 
 
 
 
 
 

図書館総合展発表内容✩児童部会*おはなし会研究第2班


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おはなし会研究第2班は、リピーターを増やす、楽しいおはなし会にするためにはどうしたらよいか」ということをテーマに、この一年間研究に取り組んできました。そして、グループワークを通じて作成したおはなし会プログラムが、一冊の小冊子となりました。
 
当初は年齢を縦軸に、季節を横軸に取った、一覧表のような形でのリスト作成を考えていました。しかし、おはなしの理解度は個人差が大きいことを考慮して、年齢による対象わけは乳児向けと、幼児~小学校低学年向けという二つに絞りました。

さらに、季節感を大切にしたおはなし会作りを目指し、年齢別に2パターン、春夏秋冬の4パターンで、合わせて8パターンのモデルプランが完成しました。
対象年齢を大きく分けたかわりに、おすすめポイントや差し替え資料などもふんだんに盛り込んだ単なる書籍リストにとどまらないプログラムとなりました。
 
プログラム作成にあたり、一人一つのプログラムの流れを提案し、それらが個人的な趣味趣向に偏ってしまわぬよう、班内でじっくりと突合せを行うことで、バランスの良いリスト作りを心がけました。
 
また、季節ごとのプログラム作りという枠の中で紹介はできないが、どうしても紹介したいイチオシ絵本も番外編として紹介しています。
通年で使えるおすすめ絵本リストとしてご覧いただければと思います。
工作会アイディア集には図書館側でどこまで準備するかを記載し、小さい子も参加できる用ハサミを使わない、プログラムとなっていますので、すぐに、活用できます。

私たちグループのメンバーがこの一年間、日々の業務の合間を縫って作り上げた自信を持っておすすめできるモデルプランです。
皆様のおはなし会作りのヒントになりましたら幸いです。
 
 
(上記はダウンロードして冊子にしてお使いください♪)
 
 

 

図書館総合展発表内容✩児童部会*学校支援・ブックトーク研究班


現在、図書館と地域の学校との繋がりが強くなっています。「学校支援・ブックトーク研究班」では、求められている学校支援サービスを考えるため、まずは各図書館の活動内容を知りたいと思い、平成25年度の児童部会において、アンケート調査を行いました。(回答29館/35館)

結果、主な活動内容としては、「ブックトーク」・「図書館見学」・「職場体験」の3つがありました。また、それぞれ、各図書館の状況に合わせて、工夫したサービスを行っていることもみえてきました。

各図書館の良い所を取り入れることで、より充実したサービスを行っていけるよう、アンケートで集まった工夫を紹介した「学校支援ちょこっとアイデア集」を作成しました。「ブックトーク」では、実演する際に取り入れられる工夫のポイントを、「図書館見学」「職場体験」では、子どもたちが興味をもってくれる活動内容や紹介方法が盛り込まれてます。すぐに取り入れられる工夫が満載ですので、ぜひ学校支援サービスにご活用ください!

「学校支援ちょこっとアイデア集」学校支援・BT研究班

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2014年(その3) ひつじさん大好き♪(幼児~小学生)


今年の12月のおはなし会✩おすすめプランは、クリスマスをテーマから外しています。(その1)【もうすぐ もうすぐ】で小さい子に向けて、(その2)【お正月をむかえよう】で大きい子に向けて、新年を迎える喜び、気持ちを伝えたいと、それぞれプランを作りました。

 
人々の暮らしが便利になるとともに、迎春風景もずいぶん変化しているなぁと感じるこの頃ですが、だからこそ図書館のおはなし会では、日本の伝統にも触れたいですね。
 
さて(その3)は、来年の干支の《ひつじ》をテーマにしました。私たちに温かい毛織物を提供し続けてくれるひつじは、古くから家畜として親しんできた動物です。そんな温かさが伝わるように組んでみました。
 
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【ひつじさん大好き♪】 幼児、小学低学年向け
 
導入 『ブルッキーのひつじ』M・B・ゴブスタイン 谷川俊太郎訳 ジー・シー・プレス 1989 2分
ブルッキーのひつじ
M.B. ゴフスタイン
ジー・シー
1989-03
 
16.6cm×13.4cmの小さな絵本です。読み聞かせには絵が小さいと思われますが、リズミカルなことば、「めえめえめえ」とひつじの鳴き声の繰り返しもとても耳に心地よい1冊です。詩として読んであげるのも、良いでしょう。ブルッキーという名前の女の子のひつじに対する愛情がじんわりと伝わってきます。
この絵本は絶版になっており、図書館にない場合は、下記の詩と差し替えるのも良いでしょう。
 
《差し替え用》
詩 「ゆめいっぱい」こひつじあや 『のはらうた わっはっは』工藤直子 童話屋 2005 2分
のはらうた わっはっは
工藤 直子
童話屋
2005-02
 
 
 
 
絵本 『ひつじさんあそんでよ』池谷陽子 ちいさなかがくのとも 2014年1月号 福音館書店 3分
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福音館書店の月刊誌、ちいさなかがくのともの2014年1月号です。作者は北海道の牧場で羊を飼ったことのある方で、ひつじの特性をしっかりと捉えて描いています。ひつじはこちらから寄っていくと逃げていき、じっとしていると興味深そうに寄ってくるのだそうです。そんなひつじと女の子とのやり取りが微笑ましい絵本です。
この月刊誌を取っていない図書館では、下記の絵本と差し替えてもよいでしょう。
 
《差し替え用》
『ひつじのむくむく』 村山桂子 太田大八 福音館書店 2009 3分
 

1978年に月刊誌こどものともで出版された絵本が2009年にハード化されました。みんな忙しくて遊んでもらえないむくむく。「みんな、あそんでよう」と声をかけるのに、だれからも「だめだめ」と断られてしまいます。遊んでくれるって答えてくれたのは、なんとおおかみ!さてむくむくはどうなってしまうのでしょう。差し替え案としてお使いください。

 
紹介 『ヒツジの絵本』そだててあそぼう28 むとうこうじ編 スズキコージ 2001 農文協
 

家畜として人類がひつじを飼ってきた歴史、飼うための具体的な方法、ひつじの毛から毛糸を紡ぐ方法など、詳しく書いてある本です。読み聞かせるのではなく、「こんな本もあるよ」と紹介してあげて欲しいと思います。

 
絵本 『ペレのあたらしいふく』エルサ・ベスコフ おのでらゆりこ訳 福音館書店 1976 5分
ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ―スウェーデンの絵本)
エルサ・ベスコフ
福音館書店
1976-02-03
 
スウェーデンの絵本作家エルサ・ベスコフの代表作です。初版は1912年。なんとスウェーデンで出版されて100年経っている絵本です。少年ペレは成長とともに洋服が小さくなりました。そこで自分の飼っているひつじの毛を刈り、すき、紡ぎ、織り、染め、仕立て…家族や近所の人たちと協力しあいながらひとつのものを作り上げて行きます。こうして一つのものを作る過程は、子どもたちにとってワクワクすることのようです。自分の着ている服がどのように作られていくのか、過程が見えなくなっている現代の子どもたちにも、知ってほしいなと思います。

(K・J)

図書館総合展発表内容✩児童部会*特集(展示)研究班


私たちの研究班では、児童書架を常時チェックし、蔵書の構成の見直しをしないとすぐに書架が本で満杯になるという各館の現状をどillust117_thumb.gifのように解決していくかを話し合ってきました。

選書や除籍に中央図書館の決済を待たねばならぬことも多く、速やかに書架の詰まりを解消できないこともあります。

 
どうしたらそのような現状を解決するかを話し合う中で、特集(展示)をすることで、書架から本を抜き出して別置したり、書架を耕すことが有効ではないかと考えました。

児童部会参加各館に、どのような特集(展示)をしてきたかをアンケートを通して調査するとともに、さまざまな児童書に関する受賞作品のリストなどがあれば、関連の展示を素早く出来ると思い、以下のように作成をしました。

 
図書館での特集(展示)に迷った時などにぜひお役立てください。
 
図書館総合展ポスターセッションの会場では、各館がどのようなテーマの特集展示をしているか、まとめたものを配布する予定です。そちらもどうぞお楽しみに♪
 
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(アメリカ図書館協会の下部組織である児童図書館協会(英語版)(ALSC)が、アメリカ合衆国でその年に出版された最も優れた子ども向け絵本に毎年授与している賞(メダル)です。19世紀イギリスのイラストレーター、ランドルフ・コールデコットを記念して名付けられました。)
 
*国際アンデルセン賞*
(「児童文学への永続的な寄与」に対する表彰として贈られる国際的な賞です。「小さなノーベル賞」とも呼ばれるほどの影響力を持っています。賞の名称はデンマークの高名な児童文学者ハンス・クリスチャン・アンデルセンにちなんで名付けられました。際児童図書評議会 (IBBY) によって隔年で授与されます。今年は上橋菜穂子さんが作家賞を受賞し、私たちもとても嬉しく思いました。)
 
 
(絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与することを目的として設けられた賞です。これは、1年間に日本で出版された絵本の 中から、特に優れた絵本に「日本絵本大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳賞」を授与するものです。また、読者の 投票で選ぶ「日本絵本賞読者賞」(山田養蜂場賞)があります。全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催しています。)
 
 
 
 
*産経児童出版文化賞*
(学校図書法の施行にあわせて1954年(昭和29年)に産業経済新聞社が創設した賞で、児童文学の賞の一つです。)
 
*児童文学作家生没年月日リスト*
(私たちでわかる範囲でまとめました。)

このほかにも、様々な児童文学に関する賞があります。国際子ども図書館のサイトにまとめがあります。そちらも参考にしてみてください。

 

2014年(その2) お正月をむかえよう(幼児~小学生)


クリスマスが終わると、今度はお正月。
子どもたちは、指折り数えて、待っています。

そんな時期に楽しめるように「お正月をむかえよう」というテーマで組み立ててみました。

 
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【お正月をむかえよう】 幼児~小学生向け
 
導入 絵本『まるいちきゅうの まるいいちにち』 安野光雅ほか 童話屋 1986
まるいちきゅうのまるいちにち―All in a day
 
安野光雅さんが世界8国8人の絵本作家に声をかけて作った絵本で、世界の子どもたちがお正月を迎える様子が描かれています。
グリニッジ子午線のあるロンドンが1月1日0:00を迎えたとき、ブラジルはまだ31日夜21:00で寝る支度をしていますし、日本ではもう1日朝9:00で初詣の準備をしているところ、といった具合です。ページをめくると、3時間ずつ、時間がすすんでいきます。絵を眺めていると、8人の作家の風合いを楽しめますし、季節が違ったり、食べているものが違ったりと、さまざまな発見ができます。1つ1つの絵は小さいので、全部読むのではなく、本の紹介して、あとからじっくり眺めてもらうのがよいと思います。
 
絵本『十二支の年越し』 川端誠 リブロポート 1983 4分

十二支の年越.jpg

川端 誠
リブロポート
1983-11
十二支の動物たちの年越しの様子が、だじゃれのふくまれた愉快な文と、線が太い木版画の絵で書かれています。
左ページには、餅つき、初夢、獅子舞・・・など、年末年始に関するいろいろな言葉の紹介があります。全部読まずに、絵や文に関係のある言葉を取り上げてもよいと思います。絵本全体にユーモアがあるので、楽しい気分でお正月を迎えるにはぴったりの1冊です。
 
絵本『ばばばあちゃんのおもちつき』 さとうわきこ作 福音館書店 1998 5分
ばばばあちゃんのおもちつき (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)
 
もちつきを楽しみにしている子はたくさんいますが、今では自分ではつかずに、買ってくる家も多くなりました。この本では、うすときねでつく本格的なものができなくても、家の台所でできるおもちつきの方法が紹介されています。さらに、おもちに、あんこやきなこだけでなく、チョコやふりかけなどをつけて、びっくりもちも作って、おいしさも楽しさも倍増です。
 
絵本を読んだあとに、わらべうた「もちっこやいて」で遊んで、お腹いっぱい!
 
わらべうた  「もちっこやいて」 (『にほんのわらべうた① うめとさくら』 近藤信子 福音館書店 P66)
 
もちっこやいて
とっくらきゃして やいて
しょうゆをつけて
たべたら うまかろう
 
(遊び方)
しょうゆの他にも、好きなものをつけて、楽しみます。
 
にほんのわらべうた〈1〉うめとさくら
近藤 信子
福音館書店
2001-04-10
 
 
 
 
 
 
 
絵本『かさじぞう』 瀬田貞二再話 福音館書店 1966 5分
かさじぞう(こどものとも絵本)
瀬田 貞二
福音館書店
1966-11-01
 
「むかし、あるところに」ではじまる、広く語り継がれている日本の昔話です。おだやかな語り口と、墨で描かれた絵が、お話のもつ優しさを伝えています。語りにしても、雪がもかもか降ってくる様子や、おじいさんが雨戸をがらりと開けたときの場面が、鮮やかに浮かびあがり、聞いている子どもが、はっと息をのみます。静かな気持ちで、じんわり味わいたいお話です。
(T.S)
 
 

外部研修・講演会などをいち早く知るために


TS室の研修だけでは、図書館の児童サービス向上に必要なすべてを網羅することは不可能です。illust1198_thumb.gif
時間をみつけて、自分の関心のある分野の講座を受ける、講演を聞きに行くということも、サービスの幅を広げていくためにとても大切です。
TS室では毎月第一木曜日発行の「TS室だより」や「本のこまど」で、外部研修の情報をお伝えしていますが、すべてを拾いきれず、漏れてしまいます。

 
一番よいのは、自分で情報を収集すること。そのためには児童サービスに関係する機関のメールマガジンを取ることをおすすめします。
 
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国際子ども図書館で行われる展示会やイベント情報、国内外の子どもと本に関する情報をお届けします。原則として毎月1回、第4水曜日の発行です。講演会の申込なども、メルマガでいち早く知ることができます。
 
毎月2回、10日図25日の発行です。10日号では全国SLAからの最新のお知らせのほか、全国SLA・各県SLA、学校図書館界の動きや各地のニュース・研修会情報をお届けします。25日号ではSLA機関誌の次号の内容をいち早くお届けします。
学校支援関係の業務についている方には心強い情報源です。
 
1.ナルニア国 イベント情報 【内容】ナルニアホールでの原画展や、大人のためのおはなし会等のイベント情報。随時配信。
2.ナルニア国 児童書新刊情報 【内容】児童書最新刊のご紹介や、ブックトークの会の情報。随時配信。
3.ナルニア国 子どもイベント情報 【内容】ナルニア国で開催される子ども向けイベント情報。随時配信。
以上の3種類のメルマガが定期的に配信されます。特に新刊情報は、選書の強い味方になります。

JPIC一般財団法人出版文化産業振興財団メールマガジン
季刊誌「この本読んで!」や、読書アドバイザー講座でお馴染みのJPICが、毎月1回発行するメールマガジン。読み聞かせに関する情報、さまざまな講座やイベントの案内も満載です。
 
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そのほかの様々な情報は、「本のこまど」リンク集→関連団体を定期的にチェックしてみてください。

なおJBBY(日本国際図書評議会)はメールマガジンはありませんが、Facebookページで最新情報を知ることができます。
 
自分の時間を使って、自分の興味関心の幅を広げること、自己研鑽を積むことは、回りまわって、仕事の質を向上させ、利用者にも反映されていきます。そこまでしなくても、と思っているあなた。仕事を楽しくこなすためにも、世界を広げてみましょう。
 
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2014年(その1) もうすぐ もうすぐ(小さい子)


10月を迎えると、「本のこまど」ではクリスマスや年末年始の本をリストアップしたり、その頃にどんなおはなし会にすればいいだろうと、そわそわ。完全に気分は年末モードです^^

 
子どもの頃は、一年はゆっくり巡ってきましたが、おとなになると加速度が増してあっという間に過ぎていきます。
それでも子どもの時代を思い出し、丁寧に子どもに向き合いたい、季節の移り変わりや、年中行事を伝えて行きたいと思います。
 
クリスマスのプログラムはほぼ今までのもので出切ったかな、と思い、今回は別のテーマ(年末年始など)でプログラムを組み立てる予定でいます。クリスマスのプログラムを見たい方は過去のプログラムを参考にしてください。
 
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【もうすぐ もうすぐ】 小さい子のためのプラン
 
導入 詩「ねんねんよ、おころりよ!」(ドイツのわらべうた)瀬田貞二訳 2分(何度か繰り返してもOK)
   『幼い子の詩集パタポン1』田中和雄・編 童話屋 2002より
幼い子の詩集 パタポン〈1〉
童話屋
2002-04
 
「・・・
ねんねんよ、おころりよ!
空には羊の白い雲
小羊たちのひかる星
父さん夜の羊飼い」
眠れない時は、羊を数えるというのは「sleep」と「sheep」と音が近いからだそう。
羊のもこもこした毛も、また暖かくて、眠りを誘うのでしょうか。来年は羊年。羊の絵本を読みますね・・・と導入に使います。
 
 
絵本『まりーちゃんとひつじ』フランソワーズ 与田準一訳 岩波書店 1956 5分半
まりーちゃんとひつじ (岩波の子どもの本 (14))
フランソワーズ
岩波書店
1956-12-01
 
まりーちゃんが、ひつじのぱたぽんに、「こどもを1ぴきうむでしょう。そしたら わたしたち その毛をうって・・・」と欲しいものを次々にあげていきます。文章は繰り返しで、歌うような調子です。絵もくっきりと可愛らしく、最後まで読むのは小さい子には長いように感じますが、ことばのリズムに誘われて聞くことができるでしょう。
 
 
 
手あそび 「いとまきのうた」
 「まりーちゃんのひつじ、ぱたぽんはたった1ぴきしか赤ちゃんを産まなかったけれど、まりーちゃんのくつしたを編むのにちょうどよかったわね!」と声をかけて、一緒に「いとまきまき いとまきまき ひいて ひいて ・・・」と歌います。
「でーきた できた まりーちゃんのくつした♪」など、アレンジしながら歌ってもよいでしょう。
 
 
絵本 『おしょうがつさん』 谷川俊太郎/大橋歩 福音館書店 1990 2分
おしょうがつさん (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-11-15
 
子どもたちに伝えたいお正月の風物をひとつひとつ順番に出てきます。見開きはお雑煮、最初のページは門松、次はお供え餅。
お供え餅には「あたらしいとしは まだ あかちゃんだから まっしろおっぱい ほしいのかな」と、リズミカルなことばで谷川さんならではの説明をしています。お正月を迎える前に、絵本で子どもたちに「お正月にはね・・・」と語りかけるきっかけにしてほしい絵本です。
 
 
 
 
絵本 『おめでとう』 広松由希子/茂田井茂 講談社 2009 2分
おめでとう
広松 由希子
講談社
2009-03-19
 
「ひょこひょこ うさぎが おめでとう」、「にゃごにゃご にゃんこが おめでとう」と、動物や、いろいろな国の人が「おめでとう」を交わしていく絵本です。みんなが元気に新しい年を迎えることのよろこびを伝えておはなし会を閉じたいですね。

(K・J)

 

「改正学校図書館法とこれからの課題を考える集い」のご案内


公益財団法人文字・活字文化推進機構 「改正学校図書館法」集会のご案内

 

以下のようなご案内が来ました。興味・関心のある方はぜひご参加ください。
申込締切は明日10月3日となっております。

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 ★1014日(火)

「改正学校図書館法とこれからの課題を考える集い」

 

 1014日(火)に「改正学校図書館法とこれからの課題を考える集い」

を千代田区永田町・衆議院第一議員会館で開催いたします。

 一般の方はもちらん現場にいらっしゃるより多くの学校司書の方々に

ご聴講いただきたいと思います。

 お申し込み、詳細については当機構ホームページをご覧ください。

 平日の日中ではございますが、万障お繰り合わせの上、ご来場ください。

 また、お知り合いの学校司書さまにもお声掛けいただければ幸いです。

 

【日時】平成261014(火)14001515

【場所】衆議院第一議員会館 B1 大会議室

【定員】300

【主催】学校図書館議員連盟 公益財団法人 文字・活字文化推進機構

    学校図書館整備推進会議

 

■ホームページ

 http://www.mojikatsuji.or.jp/katsudou.html

 

基本図書を読む6『宝島』 R.L.スティーブンソン


宝島 (福音館古典童話シリーズ (18))
ロバート・L・スティーブンソン
福音館書店
1976-10-20
 
 <ロバート・ルイス・スティーヴンソンが、『宝島』というストーリーで、新しい道を照らしだした時、かれは、たんに海賊物語の傑作を書いたというだけでなく、これにより、その後の児童文学はおおきな影響をうけ、冒険物語の領域はいよいよひろがることになった。スティーヴンソンにつづいた多くの作家たちは、『宝島』がこれほど子どもに愛されるのは、この本のなかの「冒険」のためだけではないという、重大な点をつかむことができなかった。『宝島』のなかに見いだされる特質は、独創的な創造力と、みごとな散文のスタイルをかねそなえた作家だけの生みだせるものであって、この二つの結びつきが、『宝島』の魅力を永久的にしているのである。>
(『児童文学論』 リリアン H. スミス 石井桃子 瀬田貞二 渡辺茂男訳 岩波書店 1964 P244~)
 

 『宝島』は、1883年に出版されて以来、多くの子どもたち、大人たちを魅了してきました。物語は、ジム少年の父親が経営する「ベンボ―提督亭」に顔に刀傷がある老水夫がやってきたところから始まります。その老水夫が持っていた宝島の地図を手にいれたジムは、地主のトレローニさん、医者のリブシー先生とともに、宝探しの航海に出ることになるのです。ところが、その船はジョン・シルバーという片足のコックjを中心に反乱が企てられます。味方は7人、敵の海賊は19人という状況に陥り、仲間にならないものは容赦なく殺す残忍な海賊を相手に、ジムたちは、撃ち合い、だまし合い、と駆け引きをくり返し、最後まで息もつかせぬ展開となります。 スリルとサスペンスに溢れたストーリー、見事に構成されたプロットは圧巻です。けれども、この物語の魅力はそれだけではありません。


 狡猾で残忍だけれど愉快でたのもしくもあるジョン・シルバーは、際立った存在感があり、読者の心に残ります。他にも、無鉄砲なところもあるけれど、賢く勇敢なジム、冷静で紳士的なリブシー先生、無口だけれど自分の任務をわきまえているスモーレット船長など、登場人物たちは個性的で、生き生きと描きだされています。

 また、ジムの後年の回想記といった形式で一人称で語られており、ジムの見聞きしたことを、ジムになってその場にいるように感じることができます。同時に、語り手のジムはすでに冒険を終えているので、その出来事や行動が、その後にどのような影響があったのか知っており、読者は、次々に起こる事件を結びつけながら、クライマックスへとのぼりつめていくのです。そこには圧倒的なリアリティーがあります。

 『宝島』は、多くの翻訳が出されていますが、その世界の魅力を味わうことができる訳で、出会ってほしい作品です。その楽しさは筋立てだけではないことをふまえ、抄訳ではなく完訳を、優れた人物描写やジムの語りが生きている訳を選びたいものです。訳に関しては、『子どもと本の架け橋に 児童図書館にできること』(高鷲志子 角川学芸出版)に、「『宝島』を読みくらべる」という節がありますので、ぜひお読みください。(宝島』 坂井晴彦訳 福音館書店 2002 、『宝島』 金原瑞人訳 偕成社 1994 、 『宝島』 神戸万知訳 ポプラ社 2004、 の3冊の読み比べがされています。)

「わたしは、どんなに、牛や荷馬車の綱で引っ張られようとも、あの呪われた島へは二度ともどりたくない。今でもわたしが見るいちばんおろそしい夢は、あの島の岸辺に波がどどっーとうち寄せる音がきこえてきたり、フリント船長の「八銀貨! 八銀貨!」というけたたましい声が耳もとで鳴りひびいたりして、寝床の中でがばっとはね起きるような時に見る夢だ。」(P438~)

 冒険小説の金字塔『宝島』。この作品を読んだ人の心に、「宝島の地図」が浮かび、ジョン・シルバーという海賊が生きている限り、これからも読み継がれていくでしょう。(T.S)

 

子どもと本の架け橋に―児童図書館にできること (角川学芸ブックス)
高鷲 志子
角川学芸出版

 

2006-10

 

H26年度9月「ポスターセッションの準備も佳境へ」


9月19日(金) 14:00~17:0020140919児童部会1.jpg

 
今年度第3回児童部会を開催しました。
 
11月5日~7日にかけて行われる第16回図書館総合展ポスターセッションに参加するための、ポスター作成も完成に近づいています。班活動では、ポスターの制作、当日の配布物の打合せ、こちらで公開する資料や、映像での発表内容の録画(おはなし会研究第2班では、おはなし会のアイディアを動画にしました)など、それぞれが11月に向けての準備をしました。
 
終了30分前に、6~7割がた完成したポスターを仮に掲示してみました。6つの班がそれぞれに作成したポスターを貼ります。つまり、「VIAX児童部会」のポスターコーナーには、違う6枚のポスターが並ぶことに!どのように貼るのが、視覚的な効果があるか、みんなで試行錯誤を繰り返し、決定しました。
 
その後、研究班のプレゼンテーションをみんなで聞きました。
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図書館総合展の会期中は、部員が交代でポスターの前に立ち、訪れた方々に説明をできるように、児童部会の活動内容や、お互いの研究班のアピール内容を理解しておくことが大事です。
 
それぞれ自分の館に戻れば、各館の児童サービスを中心になって動かす忙しい立場。11月まで全員で集まれるチャンスは、この日が最後です。みんな真剣に取り組んでいました。
 

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図書館総合展会期中、VIAX児童部会部員はお揃いの「ほんのふくろう」バッジを胸につけています。
ぜひお声をかけてください。
 
 
ポスターセッションのテーマなどは以下の通りです。
(大会のプログラムに掲載されるのと同じ内容です)
 
 
ブース15 ヴィアックス児童部会
第16回図書館総合展ポスターセッション公式サイトは→こちら
 
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つながり、学び合う場 ― ヴィアックス児童部会
 
現場の声から生まれた児童サービスのヒント、発信します!
 
児童部会は、ヴィアックスが受託する各図書館での取り組みや情報を共有することを通して、児童サービスの充実を図るため2009年秋に発足しました。部員は現場のニーズに合わせて学び合うと共に、自己研鑽を積んできました。2013年からは、さらに専門性を高めるために、6つの研究班に分かれて調査研究を進めています。
 ポスターセッションでは、その成果として現場で活用できるリストやモデルプランを発表します。”今すぐ試したくなる”、そんな情報が盛りだくさんです。ぜひご覧ください。
 
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