2015年(その2) 友だちと春(幼児~小学生)


3月から4月にかけて、「三寒四温」とは良く言ったもので、春らしい暖かい日があるかと思えば、寒の戻りがあって、季節が行きつ戻りつします。

 
それでも陽射しは明るく、希望を感じる光であるのは間違いない、そんな気持ちに寄り添うおはなしプログラムにしてみました。既出の絵本もありますが、組み合わせを変えると、別の味わいがあるのではないかと思います。
 
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【友だちと春】幼児~小学生向け
 
導入 詩「友だちと春」 『ともだちシンフォニー』佐藤義美 JULA出版局 1分
 「きみがたっている靴の下に
  草のめがでてくるよ。
  いま きみは なにを かんがえてるの?
  ぼくは きみのことを かんがえている。
  ねむっていた草木や動物が 目をさます春
  かたまっていた氷が とける春
  きみにきた春が ぼくにもきた。 」(一部抜粋)
 
「いぬのおまわりさん」や「アイスクリームのうた」など、子どもの頃に親しんだ童謡詩人、佐藤義美童謡集「ともだちシンフォニー」から、「友だちと春」を紹介しました。春の訪れは、誰かに告げたい、誰かと共有したい、そんなふうに胸おどることなのだなと、この詩を読んで改めて思いました。子ども達と一緒に声に出して味わってほしい詩です。
 
絵本 『いいことってどんなこと』神沢利子/片山健 福音館書店 4分
いいことってどんなこと (こどものとも傑作集)
神沢 利子
福音館書店
2001-01-25
 
雪解けの水の音、小鳥のさえずり、せせらぎの音、頬をなでてゆく風のなかにも、「春が来たよ!」というメッセージはたくさんあります。この女の子にはそれが「いいことがあるんだよ いいことがあるんだよ」と聞こえます。「いいことってどんなことだろう」と探してあるく女の子。雪の下にみつけたのは、黄色い福寿草の花。そう、この絵本はマーク・シーモンとの『はなをくんくん』にも似ています。神沢利子さんのリズムカルでやさしいことばと、片山健さんの描く素朴な絵とがマッチして、春がきたという喜びが、じんわりと伝わってくる絵本です。初版は月刊誌「こどものとも」1993年3月号として出されました。春を待つ3月の初めに読んであげたい1冊です。
 
語り 「はるがきた」 2分半 
  『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル/三木卓訳 文化出版局より
ふたりはともだち (ミセスこどもの本)
アーノルド・ローベル
文化出版局
1972-11-10
 
絵本として読み聞かせてあげても、朗読してあげてもよいおはなしですが、もし覚えられるなら素話として語ってあげるのもよいと思います。耳から聞くことで、がまくんの寝ぼけぶりや、かえるくんが一生懸命がまくんに春が来たことを伝えて、一緒に喜びを分かち合いたいという気持ちが、想像できて楽しいのではないかと思います。
短いお話なので、素話初心者にも覚えやすいと思います。
 
絵本 『さくら』長谷川摂子/矢間芳子 福音館書店 6分
さくら (かがくのとも絵本)
長谷川 摂子
福音館書店
2010-02-10
 
かがくとも絵本です。4月のプログラムに組み込んだこともある1冊です。さくらが咲いて散り、ふたたび春が巡ってくるまでの一年を、写実的な絵で描いた絵本です。春先にしか目を向けないさくらですが、一年をかけて美しい花をつけるのですね。丁寧に読んであげたい1冊です。
(K・J)

 

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