2015年(その3) みつけた! みつけた!(幼児~小学生)


春は、心も外に向かって開かれていく季節。一歩、二歩と外に歩みだして、春を迎えた喜びをみつけてほしいと願い、4月のおはなし会☆おすすめプランの(その3)は、テーマを【みつけた!みつけた!】にしました。
 
図書館のおはなし会に参加する行き帰りのも、「なにか、見つけてね!」ってお子さんにも声をかけてあげてください。どんな春の発見が待っていることでしょう。
 
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【みつけた!みつけた!】 幼児・小学生(低)向け
 
 
導入 詩「はなひらく」のばらめぐみ 『のはらうたⅡ』工藤直子 童話屋より 1分
のはらうた 2
工藤 直子
童話屋
1985-05
 
 
 
 
 「はなびらと
  はなびらと
  はなびらの あいだに
  のはらの わらいごえを
  すこしずつ
  すこしずつ
  すこしずつ ためて
  ちいさな ばらのつぼみが
  ほんのりと
  ほんのりと
  ほんのりと めをさまし
  はなひらく」
(2015年2月15日(日)午後、教文館ウェンライトホールで行われた「のはらうた30周年工藤直子さん講演会」で、工藤直子さんより、「のはらうた」を多くの方に知っていただきたいので、Web上での紹介OKですとお話がありましたので、全文引用いたしました。)
 
絵本 『いっぽ、にほ・・・』シャーロット・ゾロトウ/ロジャー・デュボアザン ほしかわなつこ訳 6分 
いっぽ、にほ...
シャーロット・ゾロトウ
童話館出版
2009-08
 
1歳くらいでしょうか?歩き始めた女の子がおかあさんと一緒にお散歩にでかけます。みつけたのは春の花や鳥、猫に小石・・・小さな瞳には目に入るどんなものも新鮮で、好奇心を刺激するものなのですね。その思いに寄り添い、ゆっくりと幼子の手をひくお母さんの姿にも、温かさを感じます。最近、連れているお子さんが一生懸命、お母さんに気づいてほしくて声をあげているのに、視線はスマホの画面から動かさず、静かにするようにと制止する若いお母さんの姿をよく見かけます。一緒に子どもと歩幅を合わせ、同じものを見て、きちんと声をかけてあげることが、どれだけ小さな子どもの心と言葉を育てていくことでしょう。
 この絵本はアメリカで1955年に出版され、1980年に新装版が出たものを、2009年に日本で翻訳出版されたものです。ですから、どこか昔懐かしい雰囲気のする絵ですが、いつまでも変わらない子育ての大切な姿が描かれており、この絵本を手渡していきたいと思いました。ゆっくり味わって読むと6分かかりますが、「いっぽ、にほ、さんぽ・・・」と繰り返しの言葉も耳に心地よく、幼児であれば聞くことが出来ると思います。
 
絵本 『葉っぱのあかちゃん』平野隆久 文・写真 岩崎書店 2分半
葉っぱのあかちゃん (ちしきのぽけっと6)
平野 隆久
岩崎書店
2008-02-15
 
冬の季節に必ずといっていいほど読み聞かせに登場する『ふゆめがっしょうだん』(長新太、冨成忠夫/茂木透写真 福音館書店)に呼応するかのような写真絵本です。春になって、あのユーモラスな顔に見えた固い冬芽から小さな若葉が萌え出して、葉っぱのあかちゃんが出てくるようすを、丁寧に撮影した作品です。
いろいろな葉っぱのあかちゃんが並んでいるページは、ひとつひとつ丁寧に指差しながら、木の名前を教えてあげるとよいでしょう。そして自分たちでも「葉っぱのあかちゃん」を見つけてみてね、と促してあげて欲しいと思います。
 
手袋人形と歌「おはながわらった」『手ぶくろ人形の部屋』(高田千鶴子 偕成社)より
手ぶくろ人形の部屋 (手作りの本)
高田 千鶴子
偕成社
1982-06
 
「おはながわらった」は保富庚牛作詞/湯山昭作曲の童謡です。それに合わせて手袋人形を動かして歌う歌い方、演じ方が『手ぶくろ人形の部屋』に掲載されています。春先にふさわしい手遊びを、ぜひ手ぶくろ人形を使って歌ってみてください。手ぶくろ人形の制作キットは「保育と人形の会」で購入することができます。詳しいことは「保育と人形の会」のサイトへ→こちら
 
 
絵本 『うさぎのおうち』マーガレット・ワイズ・ブラウン/ガース・ウィリアムズ 松井るり子訳 ほるぷ出版 2分半
うさぎのおうち
マーガレット・ワイズ ブラウン
ほるぷ出版
2004-02-20
 
 
「おやすみなさい、おつきさま」のマーガレット・ワイズ・ブラウンの文章に、「しろいうさぎとくろいうさぎ」のガース・ウィリアムズが絵をつけた春先にふさわしい1冊です。
「はるはるはる」とこまどりやかえるが歌う中、うさぎは自分のおうちを探して駆け回ります。そしてみつけたのは・・・
アメリカでは1959年に出版されたこの絵本は、長く子どもたちに愛され、子や孫に手渡したい絵本として読み継がれているようです。1984年に美しい装丁で復刊され、日本には2004年に紹介されました。弾むような繰り返しのことばを味わいながらリズミカルに読んであげてください。
 
以上のプログラムに、もう1冊、カーラ=カスキンの絵本 『どれがぼくかわかる?』(よだしずか訳 偕成社)を入れようか、迷いました。【みつけた!みつけた!】のテーマに、「おかあさんがぼくをみつけてくれること」も含められるかなと思ったからでした。でも改めて全体を声に出して読んでみると、「春をみつけた」というテーマに統一したほうがすっきりとして、子どもたちにもおはなし会のテーマが伝わると思いました。『どれがぼくかわかる?』も長く読み継がれている愛すべき絵本です。来月、母の日にちなんだ絵本として紹介したいと思います。
 
(K・J)

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