2015年7月(その2) 夏の虫たち(幼児~小学生)


夏は虫たちも活発に動く季節。図書館には、図鑑や写真絵本、虫の一生を物語にした本など様々な虫の本があります。実際に見たり、触ったりするきっかけになったり、さらに興味を深めるきっかけになったりするように手渡していきたいですね。

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導入 絵本『むしのあいうえお』 今森光彦 童心社

今森 光彦
童心社
2006-10

 作者の今森光彦さんは、琵琶湖の里山や熱帯雨林から砂漠まで世界の辺境地を撮影してきた写真家として有名で、『今森光彦・昆虫記』(今森光彦 福音館書店 1988)『世界昆虫記』(今森光彦 福音館書店 1994)『世界のクワガタムシ』(今森みつひこ アリス館 2000)の他、虫好きの子どもたちに愛される本を多数出版されています。また今森さんは自然の造形を鮮やかにきりとるペーパーカットアーティストとしても知られていて、切り絵の本も多数出版されています。

この本はそんな今森さんの昆虫の切り絵の本です。虫の足先まで緻密に作られた切り絵には、虫の特徴を表した短い文章(「あ」なら「あめよふれ あめんぼすいすい あめのこども」)がそえられています。文章のあいうえお順に並んでいるので、参加している子どもたちの名前を聞いて、頭文字が同じページを読んであげると楽しめるでしょう。

絵本『かぶとむしは どこ?』 松岡達英さく 福音館書店 6分

松岡 達英
福音館書店
1990-05-15

かぶとむしの幼虫がさなぎになり、成虫として地上に出てきて、交尾をし、一生を終えるまでが描かれています。脱皮、羽化など難しい言葉は使わず、幼虫から成虫になる過程を丁寧に描いており、体の様子が少しずつ変化していく様子がわかります。見開きいっぱいに描かれた画面構成は迫力があり、特に夏の夜、飛び立つかぶとむしの姿は圧巻です。

 

『アリからみると』 桑原隆一 福音館書店 4分 

桑原 隆一
福音館書店
2004-06-10

 著者の発明した特殊レンズで、アリの目から見た世界をのぞけます。おおいかぶさる草むらをくぐって出かけると、マイマイカブリ、ツチイナゴ、いろいろな虫に出会えます。いつもは見下ろすカブトムシもトノサマバッタも、アリの目から見上げると大迫力。トンボの目など、人の目ではわからないことまで、見ることができるので、読み聞かせのあとにもじっくり眺めてもらいたい1冊です。

 

『せみとりめいじん』 かみやしん 福音館書店 5分

かみや しん
福音館書店
2001-06-15

 せみとり名人のごんちゃんが初心者のてっちゃんに、セミの取り方を伝授してくれます。簡単な材料できるアミの作り方から、せみのいる場所、つかまえるときのちょっとしたコツまで、つかまえるために必要なことを教えてくれるので、実際に挑戦したくなります。ごんちゃんとてっちゃんのやりとりが微笑ましく、虫採りをするときの緊張感と期待感が伝わってきます。絵はクレヨン画のようなやわらかい絵で、親しみがわきます。「せみとりは あそびじゃないよ、しんけんしょうぶ!」

(T.S)