追悼 柳原良平さん


またお一人、子どもたちが大好きな絵本を作ってくださった巨星が8月17日にこの世を去りました。84歳でした。イラストレーターとして「サントリー」のCMでも有名ですが、児童サービスに関わる私たちには『かおかお どんなかお』(こぐま社 1988)や、『このにおい なんのにおい』(こぐま社 1993)など小さな子に人気の絵本が印象的でしょう。

かお かお どんなかお
柳原 良平
こぐま社
1988-01

 

 

このにおいなんのにおい
柳原 良平
こぐま社
2004-04-15

 


私個人として一番の思い出の1冊は、『絵巻えほん 船』(こぐま社 1990 改訂新版は2004年)です。太古の丸木舟から始まる6000年の船の歴史が一枚の絵巻になっていて、我が子が夢中になって見ていたのを思い出します。

絵巻えほん 船
柳原 良平
こぐま社
2004-04-15
 
 
 

 

昨年、出版された『あのほし なんのほし』(みきつきみ/文 こぐま社 2014)は、星に興味を持ち始めた小さな子どもたちにぴったりの絵本です。 

あのほしなんのほし
みき つきみ/柳原良平
こぐま社
2014-05

後方の説明ページには星の解説が詳しく書かれており、科学絵本として子どもに手渡すことのできる1冊です。七夕の季節だけではなく、一年を通した星の見え方の違いが描かれており、どの季節にも読んであげることができます。柳原さんのシンプルな絵が、星座の特徴を際立たせています。

どんぶらどんぶら七福神
みき つきみ/柳原良平
こぐま社
2011-11

それまで子どもたちにあまりなじみのなかった「七福神」が、この絵本でぐっと身近になりました。日本の文化ですから、次の世代に伝えていきたいですね。
 

十二支のしんねんかい
みき つきみ/柳原良平
こぐま社
2012-11

十二支の絵本にはいろいろありますが、柳原さんのシンプルな絵がとても素敵で、小さな子ども達にはおすすめの一冊です。

 

ゆめ にこにこ
柳原 良平
こぐま社
1998-02

あかちゃん絵本としても定評のある3冊『ゆめ  にこにこ』『やさいだいすき』『むにゃむにゃ きゃっきゃっ』も、何度もおはなし会で使わせてもらいました。

 

やさいだいすき
柳原 良平
こぐま社
2004-06

 

 

むにゃむにゃ きゃっきゃっ
柳原 良平
こぐま社
2009-10

 

 

まほうつかいのでし
大石 真/柳原良平
学習研究社
2007-06
1969年に「こども音楽館12」として、フィルハーモニー交響楽団演奏の「魔法使いの弟子」(ゲーテの詩をもとにした交響曲)のレコード2枚とともに発売された柳原さんが絵を描いた絵本『まほうつかいのでし』が、2007年に絵本のみで復刊され、話題になりました。
 

柳原さんの残してくださった作品を紹介しながら、追悼の意を表したいと思います。(K・J)