8月3日に作家の阿川弘之さんが94歳で亡くなられました。老衰だったそうです。
文化勲章受賞者でもある阿川弘之さんが、児童サービスにどんなかかわりがあるの?と、思われるかもしれません。ロングセラーとして親しまれてきた『きかんしゃやえもん』の作者であり、またグレアム・グリーン作、エドワード・アーディゾーニ絵の『小さなきかんしゃ』(文化出版局 1975)のシリーズの翻訳者でもあるのです。また、阿川弘之さんのお子さんである阿川尚之さん(慶応大学教授)、阿川佐和子さん(エッセイスト)は、幼少期に石井桃子さんの「かつら文庫」に通っていらしたことは、『石井桃子さんがはじめた小さな子ども図書室 かつら文庫の50年』(季刊「こどもとしょかん」別冊 東京子ども図書館 2008)に記されています。
阿川さんの数少ない児童書を紹介して、哀悼の意を表したいと思います。
『きかんしゃやえもん』阿川弘之/作 岡部冬彦/絵 岩波書店 1959
『小さなきかんしゃ』グレアム・グリーン/作 エドワード・アーディゾーニ/絵 阿川弘之/訳 文化出版局 1975
グレアム・グリーン
文化出版局
1975-01-20
『小さなしょうぼうしゃ』グレアム・グリーン/作 エドワード・アーディゾーニ/絵 阿川弘之/訳 文化出版局 1975
『小さなローラー』グレアム・グリーン/作 エドワード・アーディゾーニ/絵 阿川弘之/訳 文化出版局 1976
グレアム・グリーン
文化出版局
1976-03-15
『小さな乗合い馬車』グレアム・グリーン/作 エドワード・アーディゾーニ/絵 阿川弘之/訳 文化出版局 1976
グレアム・グリーン
文化出版局
1976-03-15