2016年6月(その2)あめの音


 6月のおはなし会プラン(その2)は、幼児から小学生低学年を対象にして本を選びました。(その1)と同じで梅雨の季節と父の日に合わせたプログラムです。雨の音を絵本や詩の中で「ぽっつん」「ぽつぽつ」「ざあざあ」「ぱらん」、水たまりを踏んで「じゃっぽ がっぽ」、いろんな音をいろいろな擬音で表現しています。今回はそんな音の表現に注目して季節にあう絵本を選んでみました。1冊は父の日向けの絵本も取り入れています。

 

 導入 詩「あめ ぽっつん」矢崎節夫/作 『きらり きーん』(JULA出版局 2016)より 1分
  きりんの うえに
  あめ ぽっつん
  さいの うえに
  あめ ぽっつん 
  (中略)
 ―――おんなじ そらの
  しただから

詩「じゃっぽ がっぽ みずたまり」矢崎節夫/作 『きらり きーん』(JULA出版局 2016)より 1分
  ながぐつ がばさん
  みずたまり
  みつけて
  じゃっぽ がっぽ
  うれしいな (一部紹介) 

きらりきーん矢崎 節夫
JULA出版局
2016-03
 
5月のおはなし会プラン(その3)でも紹介した矢崎節夫さんの童謡集の中から2篇、雨の詩を紹介します。1篇目は、雨が降ってくる様子をリズミカルに綴った短い詩、そして2篇目は子どもだったら雨降りの日に必ずやりたくなるながぐつの中に水を入れて歩く様子をコミカルな表現で綴った詩です。詩のリズムを子どもたちにも味わってもらいましょう。
 
 

絵本 『いけのおと」松岡達英/作 福音館書店 2013 1分半

 池のまわりで聞こえる音を擬音で表現した絵本です。福音館書店の月刊絵本「ちいさなかがくのとも」のハードカバー化されたものが「ふしぎなたね」シリーズですが、子どもたちの身近にあるものへの関心を引き出してくれる楽しい絵本がたくさんあります。この絵本も文字にはなっていないものへの発見がかならずあるはずです。子どもたちにゆっくり絵を見せながら読んであげると良いでしょう。

 

絵本 『あめあめぱらん」木坂涼/文 松成真理子/絵 のら書店 2014 1分半

あめあめぱらん
木坂 涼
のら書店
2014-05

 詩人の木坂涼さんが歌うように雨の様子を描いた絵本です。松成真理子さんの水彩画もまた雨の雰囲気にぴったりです。「あめあめ ぱらん ぽつぽつ ぱらん」「みずたま まるい」「まるいは ボール」「ボールは とぶよ」と連想重ね歌のようになっています。最後のページでは、とても清々しい気持ちになれることでしょう。丁寧に読んであげてください。

 

絵本 『ゴリラのジャングルジム』きむらだいすけ/作 集文社 2004 2分

ゴリラのジャングルジム
きむら だいすけ
集文社
2004-04

小さい子向けのプログラムでは三浦太郎作の『ゴリラのおとうちゃん』を紹介しましたが、少し年齢の大きい子たちにはこちらの『ゴリラのジャングルジム』を紹介します。同じようにゴリラのおとうさんが登場します。ゴリラ研究の第一人者山極寿一さんによると、ゴリラは乳児期は母親が、離乳すると父親が子育てを担当するそうです。(→こちら)遊びたがりの子どもゴリラを一人前に育て上げるのは父親の役目。そんなことも伝えてあげると良いかと思います。

 

絵本 『みずたまレンズ』今森光彦/著 福音館書店 2008 3分

みずたまレンズ (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
今森 光彦
福音館書店
2008-03-20

プログラムの最後に写真絵本を選びました。雨のしずく、みずたまをクローズアップした美しい絵本です。私たちの身の回りにある小さなものに目を向ける「センス・オブ・ワンダー」を育てる、そんな絵本です。2014年にもプログラムに入れています。
 

(作成K・J)