2016年(その2)もう、いくつねると (幼児~小学生)


 まだ紅葉も始まらない10月の半ばですが、おはなし会プランは12月です。幼児~小学生向けのプランは年末年始に焦点をあててみました。私の子ども時代(数十年前)は、どこの家も12月に入ると歳時記にしたがって年の瀬を迎える準備をしていました。今は新年でもお店は開いており、迎春準備も簡素化されているように感じます。
五穀豊穣、家内安全を祈り、年神様を迎える準備をする伝統を、時代が変わっても次の世代に受け継いでいくことができればと思います。
 
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【もう、いくつねると】
  
導入 詩「冬が来た」高村光太郎 『ポケット詩集Ⅱ』田中和雄/編 童話屋 2001 1分
「きっぱりと冬が来た
 八つ手の白い花も消え
 公孫樹の木も箒になった 
 (後略)」
ポケット詩集〈2〉
童話屋
2001-10
 
 12月に入ると、公孫樹(いちょう)の木もすっかり葉が落ちて、寒さが募ってきます。ピンと張り詰めた冷たい空気を感じると、年が改まる季節が近づいていることを感じます。この詩を読むと寒い冬を迎える覚悟を感じます。
 
 
 
 絵本『もうすぐおしょうがつ』西村繁男/作 福音館書店 2010 6分
 
年末年始を祖父母の家で迎えるために家族で帰省したひろくんとゆうちゃん。家族総出で大掃除をしたり、餅つきをし、お正月を迎える準備をします。大晦日は市場へ買い出しに行き、夜は年越しそばを食べて除夜の鐘をつきに出かけます。この本を担当した編集者の方に、特定の時代や地域を描くのではなく、伝統的な迎春の風習を伝えるために、登場人物を人間としてではなく動物として描くようにしたと伺ったことがあります。細部にわたって描かれているので、集団での読みきかせよりは親子でじっくり読んでほしい絵本です。貸出できるよう可能ならば複本を用意しましょう。なお、餅つきのシーンはコマ割で描かれています。ひとつひとつ指さしながらすべて読んであげてもよいでしょう。場合によっては、餅つきの様子が伝わるよう、かいつまんで読んでもよいでしょう。 

 

絵本『ばばばあちゃんのおもちつき』さとうわきこ/作 佐々木志乃/協力 福音館書店 1998 5分

ばばばあちゃん流のお餅の作り方がわかるかがくのとも傑作集の絵本です。『もうすぐおしょうがつ』では伝統的な餅つきの様子が描かれていましたが、セイロで蒸さずに電気釜で餅米を炊き、臼と杵を使わずにボウルに入れてすりこぎでつぶすやり方は、今の生活にはぴったりですね。 こちらの絵本にも吹き出しのセリフがありますが、この絵本の場合は読まなくても話の筋がわかるので省略してよいでしょう。

 わらべうた  もちっこやいて

もちっこやいて(画像)

 

 

 

 

 

 子どもたちに「おしょうゆのほかに、なにをつけて食べたい?」と聞きながら、2,3回繰り返して歌ってみましょう。

 

絵本『おとなしいめんどり』ポール・ガルトン/作 谷川俊太郎/訳 童話館出版 1994 4分

おとなしい めんどり
ポール ガルドン
童話館出版
1994-02

 2013年11月のプラン「しごとはたのしい♪」でも紹介した絵本です。イギリスの昔話「The Little Red Hen」をポール・ガルドンの翻案と絵で、谷川俊太郎さんの訳で出版された絵本です。来年は酉年なので選びました。絵本を読む前に干支について話してあげるとよいでしょう。

 

絵本『どんぶらどんぶら七福神』みきつきみ/作 こぐま社 2011 2分半  

どんぶらどんぶら七福神
みき つきみ
こぐま社
2011-11

時間があれば、もう1冊おまけとして読んであげてよいでしょう。新しい年のみなさんの幸せを寿ぐ七福神。数え歌になっていて、リズミカルに読むことができます。 

 

(作成K・J)