訃報 佐藤さとるさん


『だれも知らない小さな国』(コロボックル物語1 村上勉/絵 講談社 1959)で知られる児童文学作家の佐藤さとるさんが、2月9日に亡くなられたという知らせが入ってきました。88歳だったそうです。→朝日新聞記事
コロボックル物語は、生まれて58年。子ども時代に読んだという人が、親になり、今は祖父母になる世代です。このシリーズも親子三世代が読み継ぐことのできる作品です。戦争体験し、高度成長期の自然破壊を見てきた佐藤さんの作品は、ファンタジーではありますが、注意深く読むとさまざまなことを教えてくれるものでした。もっともそうしたことに気づいたのは、大人になって読み返してからでしたが。

コロボックル物語 全6巻
佐藤 さとる
講談社
2000-04-04

 

 

 このシリーズには思い入れがあり、「基本図書を読む」の連載の15回目に記事も書いています。→基本図書を読む15『だれも知らない小さな国』

絵本も子どもらしい視点で描かれており、私自身がほんとうに大好きでした。またわが子と何度も読んだ思い出の絵本でもあります。

『おおきなきがほしい』佐藤さとる/作 村上勉/絵 偕成社 1971

 

 

『ふしぎなふしぎなながぐつ』佐藤さとる/作 村上勉/絵 偕成社 1972

 

 

 

『おばあさんのひこうき』佐藤さとる/作 村上勉/絵  小峰書店 1973

おばあさんのひこうき (創作幼年童話選 4)
佐藤 さとる
小峰書店
1973-02-28
 
 
 
 

昨年の3月には自伝小説『コロボックルに出会うまで サットルと『豆の木』』を偕成社から出版され、東京新聞でインタビューに答えていらっしゃいました。(2016年5月1日→こちら

コロボックルに出会うまで 自伝小説 サットルと『豆の木』
佐藤 さとる
偕成社
2016-03-15
 
 
 
 
この本を読み返して、佐藤さとるさんの想いをもう一度胸に刻みたいと思います。

 
(作成K・J)