2017年7月(その2)暑いとね…(幼児~小学生)


 7月になると、気温もどんどん高くなり真夏日になる日が多くなりますね。暑いと、なんだか集中力も続かなくなる気がします。そんな時のおはなし会は、のんびり肩の力を抜いて楽しめるプログラムにしてみました。

メインの素話は「なまくらトック」です。ボルネオの昔話で、夏に語るのに相応しいおはなしです。ニッパヤシやポメロ、ドリアンなど熱帯ならではのものがおはなしの中に出てきます。日本で生活する子どもたちには馴染みがなく、想像しにくいと感じることもあるでしょう。そのような時は、お話の前に「これからするおはなしにはこんなものが出てくるよ」と、図鑑などで写真を見せてあげてもよいでしょう。私はシンガポールに住んでいたころ、子どもたちにとってニッパヤシやポメロ、ドリアンも身近にあるものだったので 、このお話をよく語りました。

 

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【暑いとね…】

 導入 詩「あおぞら いいな」矢崎節夫 『矢崎節夫童謡集 きらり きーん』(矢崎節夫 JULA出版局 2015)より 1分
「あおぞら いいな
 きもち いいな
 みあげている ぼくが
 のぼっていく
 のぼっていく
 そらに ぼくが
 とけていく いいな
  (後略)    」 

夏の突き抜けるような青空を見ていると、そのまま溶け込んでしまいたいと思うことがよくありました。この詩にはまさにそんな気持ちが謳われています。夏は木陰のデッキに寝転んで「溶けていく」気持ちでお昼寝したいものです。

絵本『¿あつさのせい?』スズキコージ/作 福音館書店 1994 4分

?あつさのせい? (日本傑作絵本シリーズ)
スズキ コージ
福音館書店
1994-09-15
 
暑い日が続くと、ついつい注意緩慢になってしまいますね。スズキコージさんの大胆な絵が、夏の暑さをより一層強調しているようで、思わず引き込まれてしまいます。

 

素話「なまくらトック」ボルネオの昔話『愛蔵版おはなしのろうそく2なまくらトック』東京子ども図書館刊 1998 12分

生まれた時から面倒くさがりやの女の子トック。泣かない育てやすい子だと思われたのも、泣くのが面倒だっただけ。そんなトックは自分の食べるということさえも面倒くさくなってしまいます。ある日の夕方、トックが川岸に座っていると向こう岸に生えているニッパヤシの木が声をかけてきます。どんどん怠け者になってしまうトックですが、お話の最後は急転直下の変化が!。そこがこのお話のだいご味です。暑い夏にぴったりのお話です。

 

絵本『きこえるきこえるなつのおと』マーガレット・ワイズ・ブラウン/作 レナード・ワイズガード/絵 よしがみきょうた/訳 小峰書店 1998 5分

きこえる きこえる なつのおと (世界の絵本コレクション)
マーガレット・ワイズ ブラウン
小峰書店
1998-06

夏、牧場を訪れた子犬のマフィンはいろいろな音に耳を澄ませています。かえるや動物たちの鳴き声が聞こえてきます。ところが突然すごい音が空から響きわたります。それはいったいなんでしょう。読んでもらう子どもたちにはすぐわかるかもしれませんね。

 

わらべうた さよならあんころもち

(作成K・J)