訃報 日野原重明さん


今朝、通勤の電車の中で日野原重明先生の訃報に触れました。今朝7月18日の6時33分に天国に旅立たれました。105歳でした。生涯現役を貫いた日野原先生も、とうとう天国に国籍を移されたのだと、感慨深い気持ちになりました。

牧師の家に生まれた敬虔なクリスチャンでもありました。幼い時に瀕死の母親を救った医者の姿を見て医療の道に進まれました。

医療現場の第一線で活躍される一方で、戦時中の体験などを踏まえて若い世代に「いのちの意味」を伝え、平和を守ることの大切さを訴えてこられました。ちひろ美術館で2009年5月に開催された『いのちのバトン―97歳のぼくから君たちへ』出版記念の日野原先生の講演を聞いた際には、背筋をピンと伸ばして2時間ずっと立ちっぱなしでお話されたのが印象的でした。 

『いのちのバトン―97歳のぼくから君たちへ』日野原重明/著 いわさきちひろ/画 ダイヤモンド社 2008

 

 

87年から続けてこられた「いのちの授業」をまとめていくつか小学生向けの本を書かれましたが、そのどれもが子どもたちにわかりやすく、命の大切さを、平和の大切さをやさしい言葉で伝えてくれていました。

『十歳のきみへ―九十五歳のわたしから』日野原重明/著 冨山房インターナショナル 2006

十歳のきみへ―九十五歳のわたしから
日野原 重明
冨山房インターナショナル
2006-04-01

 

 

『いのちのおはなし』日野原重明/文 村上康成/絵 講談社 2007

いのちのおはなし (講談社の創作絵本)
日野原 重明
講談社
2007-01-11
 
 

 

『明日をつくる十歳のきみへ― 一〇三歳のわたしから』日野原重明/著 冨山房インターナショナル 2015

明日をつくる十歳のきみへ: ─一〇三歳のわたしから
日野原 重明
冨山房インターナショナル
2015-04-17

 

 

『戦争といのちと聖路加国際病院ものがたり』日野原重明/著 小学館 2015


 

日野原先生は、105歳になられた昨年秋にも、「平和の種、子どものために」と題して和歌山で講演されています。(→こちら)柔和な物腰で、自分の命を人のために使うこと、そのためには勇気が必要なことを、そして何度も繰り返して「平和」の大切さを訴えておられます。日野原先生が子どもたちの伝えようとされたことを、私たちおとなは引き継ぐ責任があります。

日野原先生の本を子どもたちに手渡しながら、これからも伝え続けていきましょう。日野原先生の魂が神の国で安らいでいることを確信しつつ。

(作成K・J)