訃報 毛利子来さん


たぬき先生で親しまれた小児科医の毛利子来さんが10月26日に亡くなられました。87歳でした。(ヤフーニュース記事→こちら

私が子育てをしている頃(30年近く前ですが)、『赤ちゃんのいる暮し』(筑摩書房 1983)、『幼い子のいる暮し』(筑摩書房 1984)の2冊には大変お世話になりました。30年以上経ち、子育ての常識も今は変化していると思いますが、子どもの側に立った目線で子育てを考えることが出来た本でした。

また、2度ほど講演会でお話を伺いました。「育児の考え方は時代により、また親たちが育った環境でも、それぞれに違いがある。子どももそれぞれ違った個性を持っている。それぞれの個性に合わせて試行錯誤しながらやっていくのがいい。正解はないので、マニュアルに捉われないことが大事」、「孤独な子育てで追い込まれていく母親を地域でサポートすることの大切さ」、「身体が発する自然な反応をよくみて病気に対応することの大切さ」などを、実例とともに楽しくお話してくださいました。

毛利先生は、小児科医という立場から病気に関する科学絵本も執筆されています。どれも、子ども自身が自分の身体に起こる変化(病気)がなぜなのかを理解して、それを予防するにはどうしたらよいか、わかりやすく伝えてくれています。

『ねびえ』毛利子来/作 堀内誠一/絵 かがくのとも 福音館書店 1982
現在こちらは絶版になっています。図書館では所蔵している館も多いと思います。(→国立国会図書館サーチ こちら


『ゲーとピー たぬきせんせいのびょうきのほん』毛利子来/作 なかのひろたか/絵 福音館書店 1998

ゲーとピー (かがくのとも絵本)
毛利 子来
福音館書店
1998-11-10

 

 

『カユイ カユイ たぬきせんせいのびょうきのほん』毛利子来/作  なかのひろたか/絵 福音館書店 1998

カユイ カユイ (かがくのとも絵本)
毛利 子来
福音館書店
1998-11-20

 

 

また、雑誌ちいさい おおきい よわい つよい(ジャパンマシニスト社 1993年創刊)の編集者としても、長く活躍されました。大きいこと、強いことが良いとされる中で、小さくても、弱くても自分らしく生きていくことの大切さをこの雑誌では伝えてくださいました。

心より哀悼の意をお捧げします。

(作成K・J)