Yearly Archives: 2018

2018年3月(その1)はな、いっぱい(小さい子向け)
世界のバリアフリー児童図書展 開催者募集のお知らせ  
3月のおはなし会☆おすすめ本リスト
訃報 森山京さん
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 1月(再掲)
おすすめ幼年童話10『ジェニーとキャットクラブ』エスター・アベリル
新しい年のご挨拶

2018年3月(その1)はな、いっぱい(小さい子向け)


春の訪れとともに、足元に小さな草花が自己主張をします。忙しさに紛れて見逃してしまいそうな小さな花も、よく見ると可憐です。そんな花を子どもたちが小さい時はゆっくりとお散歩しながら探して見つけたものです。

そんな早春の草花に幼い子どもたちの成長する力を感じながら、小さい子向けのおはなし会プランを作成しました。

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【はな、いっぱい】

 

導入 わらべうた このこどこのこ
このこどこのこ

 

 

 

 

おはなし会のはじまりに「このこどこのこ」を何度か繰り返し歌います。参加している子どもたちの愛称を聞いて順番に呼んであげてもいいですね。歌っているうちにおはなし会に遅れているお友達もきっと集まってくることでしょう。 

 

絵本『くまさん』まど・みちお/詩 ましませつこ/絵 こぐま社 2017 1分

くまさん

まど みちお
こぐま社
2017-02-17

 国語の教科書にも掲載されているまどみちおさんの可愛らしい詩です。たんぽぽの他にも春の野原にはつくしやすみれ、フキノトウも顔をのぞかせています。そよそよと吹く風も感じられそうです。

 

わらべうた たんぽぽ
たんぽぽ

 

 

 

 

 

 絵本の中に出てきた「たんぽぽ」のわらべうたです。次の「ずっくぼんじょ」と合せて、絵本の絵を見せてから歌いましょう。

 

わらべうた ずくぼんじょ
ずっくぼんじょ

 

 

 

 

 

 

  絵本の中に出てきた「つくし」のことだよ、と声をかけてあげるといいでしょう。頭の上に両手を合わせて頭巾を作って、左右に揺れながら「ででこらさい」と歌ったあとで、「にょき!」っと上に伸びます。何度か繰り返し歌ってずんずん高くしていきます。最初は座って始めて、最後にうんと背伸びしてもよいでしょう。 

 

絵本『どのはないちばんすきなはな?』いしげまりこ/文 わきさかかつじ/絵 0.1.2えほん 福音館書店 2017

どのはな いちばん すきな はな? (0.1.2.えほん)
いしげ まりこ
福音館書店
2017-03-05

春先に咲く草花たちの明るさに目を惹かれます。ぐんぐんのびる花、風にそよぐ花、そんな花たちを小さな子どもたちと一緒に探したくなる絵本です。 

 

 

絵本『ママのて』やまもとゆうこ/作 こぐま社 2017 1分

ママのて
やまもと ゆうこ
こぐま社
2017-04-04

 おにぎりにぎるママの手、折り紙折ってくれるママの手、ママの温かい手は子どもにとって何よりも安心できるもの。ぎゅっと握る手と手のぬくもりを感じながら聞いてくれるといいですね。

 

わらべうた いちりにりさんり
いちりにり 

 

 

 

 

ママの手にこちょこちょしてもらうわらべうたです。小さな子どもたちをママのおひざの上に仰向けに寝てもらって、「いちり」で足の指、「にり」で足首、「さんり」でひざを左右に揺すり、「しりしりしり」で腰の周りを揺すりながらこちょこちょします。

 

わらべうた くまさんくまさん
くまさんくまさん

 

くまさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に紹介した『くまさん』の絵本に合わせて、おしまいは「くまさんくまさん」のわらべうたを歌います。ミトンくまさんを使ってもよいでしょう。

(作成K・J) 

世界のバリアフリー児童図書展 開催者募集のお知らせ  


図書館では、次年度の年間計画を策定している時期だと思います。児童サービスに関連する展示を企画したいと思っているなら、JBBYの「世界のバリアフリー児童図書展」の開催をしてみませんか。

ヴィアックスも法人会員になっている日本国際児童図書評議会の世界のバリアフリー児童図書展実行委員会が企画した展示で、世界中の子どもたちに向けたさまざまなバリアフリーの視点で作られた本が、展示用のパネルなどと共にセットで送られてきます。図書館では、それを展示し利用者のみなさんに見ていただけるようにするだけです。ヴィアックス受託の図書館でも数館、実施の実績があります。

2016年4月に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が施行され、2020年にはパラリンピックが開催されます。バリアフリーへの機運が高まっている今でからこそ展示する意義もあると思います。ぜひご検討ください。なお、以下の案内文にあるように開始時期は6月以降になるとのことです。

以下に、主催者側の案内文を掲載します。

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世界のバリアフリー児童図書展
 ―― IBBY選定バリアフリー児童図書2017 ――

 主催:日本国際児童図書評議会(JBBY)
 企画:国際児童図書評議会(IBBY) JBBY世界のバリアフリー児童図書展実行委員会

今回から慣れ親しんだ「世界のバリアフリー絵本展」のタイトル名を改称いたしました。TU700974pm00
読み物の増加に伴う変更です。よろしくご理解ください。
開催要項(募集要項)を、添付します。

世界のバリアフリー児童図書展・募集要項(HP用)

実は、IBBYにお願いしていた時期よりもセットの日本への到着が遅れることになりました。
準備の関係で、巡回開始は6月くらいからと予定しています。
恒例の国際子どもの本の日フェスティバル(今年は3月24,25日 於ゲートシティ大崎)での
立ち上げ展も、間に合うかが危うい状況です。

それでも現在、6月7月8月と、仮予約が入ってきていますので、
開催を考えてくださる方は、仮でかまいませんので日程希望をご連絡ください。

2003年に巡回を始めてから15年たちました。
開催者の皆様のお力で進化しつづけ、
様々な工夫を加えられ、開催が繰り広げられてきました。
IBBYからの貸し出し可能期間の関係で、巡回期間の差もありますし、
一部のみの開催などもありましたので、毎版同じような条件ではないのですが、

IBBY50周年記念版45カ所 
2005年版17カ所 
2007年版12カ所 
2009年版27カ所 
2011年版25カ所 
2013年版23カ所
2015年版19カ所
計168カ所の開催をいただいてきました。

開催者の皆さまに感謝あるのみです。
リピートくださっている開催場所には、もう安心して手渡せます。
2017年版もどうぞバリアフリー本を知って、楽しんで、進めていっていただくために、
各地での皆様の開催を心よりお待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

3月のおはなし会☆おすすめ本リスト


3月のおはなし会で使える絵本のリストを更新しました。「ひなまつり 桜 春 いちご さんぽ・おでかけ・ピクニック 卒業 旅立ち・引越し 成長」などのテーマでピックアップしました。

おはなし会だけではなく、ブックトークや展示やブックリストなどの作成にもお役立てください。

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3月のおはなし会☆おすすめ本リスト

訃報 森山京さん


「きつねの子」シリーズなど、幼年童話の世界で活躍してこられた児童文学作家 森山京(もりやまみやこ)さんが1月7日にお亡くなりになりました。88歳でした。(ニュース記事→こちら

1989年に「きつねの子」(土田義晴/絵 あかね書房)シリーズで路傍の石幼少年文学賞を、1996年には『まねやのオイラ 旅ねこ道中』(小田桐昭/絵 講談社 1996)で野間児童文芸賞を受賞しています。(NDLオンライン→森山京

『きいろいばけつ きつねの子シリーズ1』(森山京/文 土田義晴/絵 あかね書房 1985)

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きいろいばけつ (あかね幼年どうわ (33))
もりやま みやこ
あかね書房
1985-04-25

 

 


『まねやのオイラ旅ねこ道中』(森山京/文 小田桐昭/絵 講談社 1996)


 

私が森山京さんの作品で印象に残っているのは、絵本では『ねこのしゃしんかん』(林静一/絵 講談社 1983)、『虫めづる姫ぎみ』(村上豊/絵 ポプラ社 2003)、『おべんともって』(片山健/絵 偕成社 2004)、『みずたまり』(松成真理子/絵 偕成社 2011)、幼年童話では『森のゆうびんや』(井上洋介/絵 フレーベル館 1976)、2015年の読書感想文課題図書にもなった『あしたあさってしあさって』(はたこうしろう/絵 小峰書店 2014)などです。森山さんの作品は、挿絵画家で印象が変わりますが、読むと「ああ、森山さんの文体だ」と感じました。

心より哀悼の意を捧げます。

『ねこのしゃしんかん』(森山京/文 林静一/絵 講談社 1983)

ねこのしゃしんかん
森山 京
講談社
1983-12



『虫めづる姫ぎみ』(森山京/文 村上豊/絵 ポプラ社 2003)


 

『おべんともって』(森山京/文 片山健/絵 偕成社 2004)

おべんともって
森山 京
偕成社
2004-09-01

 

 

『みずたまり』(森山京/文 松成真理子/絵 偕成社 2011)

みずたまり
森山 京
偕成社
2011-05-11
 
 
 
 
『森のゆうびんや』(森山京/文 井上洋介/絵 フレーベル館 1976)

森のゆうびんや (おはなしひろば)
森山 京
フレーベル館
2002-09-01
 
 
 
 
『あした あさって しあさって』(森山京/文 はたこうしろう/絵 小峰書店 2014)
 
あした あさって しあさって (おはなしだいすき)
もりやま みやこ
小峰書店
2014-10-24
 
 
 
 
(作成K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 1月(再掲)


今朝は、元気に登校していく子どもたちの声が出勤の際に聞こえてきました。いよいよ3学期も始まりました。1月のおすすめの本の紹介を再掲します。また、今年は戌年、犬に関する絵本の紹介もよいと思います。

いぬの絵本

子どもたちに、展示やおはなし会を通してたくさんの作品を紹介してあげてください。
(K・J)

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新しい年を迎え、子どもたちも希望いっぱいではないでしょうか。そんな1月はお正月の本を紹介しながら、子どもたちに冬休みのことを聞いても楽しいですね。今回は、「お正月」をテーマにおすすめの本を紹介します。

<低学年>

『かさじぞう』 瀬田貞二再話 赤羽末吉画 福音館書店 6分

かさじぞう(こどものとも絵本)
瀬田 貞二
福音館書店
1966-11-01

 おじいさんから笠をかぶせてもらったおじぞうさまが恩返しをする、有名な日本の昔話です。赤羽末吉による扇面に描かれた場面は、雪が降る様子やおじいさん、おばあさんの人柄が伝わってきます。「よういさ、よういさ、よういさな。」とおじぞうさまが近づいていく様子に、子どもたちは息をのんで聞いてくれます。 

 

『十二支の年越』 川端誠作 リブロポート 1983 約4分

 十二支の動物たちの年越しの様子が、七五町の愉快な文と、線が太い木版画の絵で書かれています。
左ページには、餅つき、初夢、獅子舞・・・など、年末年始に関するいろいろな風習の紹介がありますので、子どもたちに問いかけをしてもよいと思います。絵本全体にユーモアがあるので、楽しい気分でお正月を迎えるにはぴったりの1冊です。
 
 

 <中学年>

『はつてんじん』 川端誠作 クレヨンハウス 1996 7分

落語絵本 三 はつてんじん (落語絵本 (3))
川端 誠
クレヨンハウス
1996-12-01

 日本の伝統的な話芸である落語を絵本化したものです。「はつてんじん」とは、新年になってから天満宮に初めてお参りにいくことです。ある親子が初天神に行くことになりますが、息子の金坊はわるさばかりする困りもので・・・親子のやりとりが楽しい落語です。新年を明るい笑いではじめるのもいいですね! 

 

 

 <高学年>

『しめかざり』 森須磨子文・絵 福音館書店 2008 

しめかざり (たくさんのふしぎ傑作集)
森須 磨子
福音館書店
2010-12-10

 お正月になると、家の門や玄関に飾られる「しめかざり」。家に「年神様」というお正月の神様をお迎えするためのものです。この本では、ごぼうじめの作り方やついているかざりの意味などがイラストをそえてわかりやすく説明されていて、何気なく見ているしめかざりについて詳しく知ることができます。地域によってさまざまなかたちのあるしめかざりの紹介も楽しいです。作成にたずさわっている人も多数登場し、しめかざりには人々の大切な思いがこめられていることがわかります。日本の伝統として受け継がれているしめかざりについて、ぜひ紹介してあげてください。

 

<知識の本>

『まるいちきゅうのまるいちにち ALL IN A DAY』 安野光雅編 童話屋 1986

 安野光雅さんが世界8国8人の絵本作家に声をかけて作った絵本です。無人島にいる男の子タスケが各国にSOSを発信するという設定で、世界の子どもたちがお正月を迎える様子が描かれています。ロンドンが1月1日0:00を迎えたとき、ブラジルはまだ31日夜21:00で寝る支度をしていますし、日本ではもう1日朝9:00で初詣の準備をしているところ、といった具合です。ページをめくると、3時間ずつ、時間がすすんでいきます。絵を眺めていると、季節が違ったり、食べているものが違ったりと、さまざまな発見ができます。1つ1つの絵は小さいので、全部読むのではなく、本の紹介をして、あとからじっくり眺めてもらうのがよいと思います。

 

<気軽に読める本>

『おしょうがつさん』 谷川俊太郎ぶん 大橋歩え 福音館書店 1983 2分

おしょうがつさん (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-11-15
 
 お正月にまつわるものを、美しい切り絵とリズミカルな文で紹介しています。子どもたちから「知ってるー」の声があがる絵本です。
 
 

 『いちねんのりんご』 菊地清作・絵 福音館書店 冨山房 1995 3

いちねんのりんご
菊地 清
冨山房
1995-09-16

 「いちねんのりんご」からは毎月に1個ずつ実が落ちます。この絵本は切り絵になっていて、りんごの実は、「ばくばくばっくん」とわれて、1月は雪だるま、2月は鬼といった素敵なものに変わります。どんなものに変わるのか楽しみながら、季節を味わうことができる絵本です。

 みなさまにとって、よい1年になりますように! 

(作成 I.T)

おすすめ幼年童話10『ジェニーとキャットクラブ』エスター・アベリル


 連載第10回は、『ジェニーとキャットクラブ 黒ネコジェニーのおはなし1』(エスター・アベリル/作・絵 松岡享子、張替惠子/共訳 福音館書店 2011)です。


 

黒ネコのジェニーは、はにかみやで引っ込み思案の女の子。飼い主のキャプテン・ティンカーさんと一緒に暮らしています。

ティンカーさんの家の庭には、近所のネコたちが集まる「キャットクラブ」という集まりがありました。ジェニーも「キャットクラブ」に入りたいと思いますが、特技のない自分に自信が持てず、一歩踏み出す勇気が持せん。初めは落ち込むジェニーでしたが、ティンカーさんに後押しされ、自分なりの方法で殻を打ち破ります。(「ジェニーがキャットクラブにはいるはなし」」

この本には全部で3つのお話が入っています。「ジェニーがネコの学校にいくはなし」では、小さいジェニーを車で追いかけまわすしょうぼうねこのピックルズが登場したり、「ジェニーがはじめてネコのパーティーにいくはなし」では、ジェニーを赤ちゃん扱いするネコが現れたりと、それぞれの話の中で、ジェニーの前には様々な困難が立ちはだかります。初めは弱気になるジェニーですが、勇気を奮い起こし前進していく彼女の姿に読み手の子どもたちは共感したり、元気をもらったりしながら読み進めることができるでしょう。

 

黄色い装丁が目を惹くおしゃれな挿絵は作者エスターアベリル自らが描いたもの。ユーモラスで可愛らしく、個性的なキャットクラブの面々が生き生きと描かれています。 

続編の『ジェニーのぼうけん』『ジェニーときょうだい』では、キャットクラブの仲間や兄弟のために奔走する、より成長したジェニーの姿を見ることができます。

また、本作より前に出版された同作者の『しょうぼうねこ』も併せて読んでみると、新たな発見があるかもしれませんよ。

 

(作成:28年度児童部会部員M.N) 

新しい年のご挨拶


2018年、新しい年が始まりました。あけましておめでとうございます。

今年も「本のこまど」を通じて、図書館児童サービスに役立つ情報を発信してまいります。

本年もどうぞよろしくお願いします。

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ヴィアックス図書館事業本部運営支援部テクニカルサポート室 児童担当 K・J

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