2018年(その2)そこにいるのは…(幼児~小学生)


誰も家にいない夜に、2階からドアの閉まる音がして、飛び上がってしまいました。そお~っと確かめに行くと、空気を入れ替えるために窓を開けていた部屋のドアが、風でぱたんと閉まったのでした。

人が何かの気配を感じとるのは、微弱な電気を発しているからなのだそうです。人間の筋肉が動いたり、脳が体に指令を出したり、心臓などの臓器が動くのもそうした電気信号によるもので、東京大学生産技術研究所の研究で人間の体を覆っている凖静電界が、気配の正体ではないかとのこと。内耳にある微細毛や、体毛などがセンサーになっているらしいのです。夏は薄着になるから余計に気配を感じるのでしょうか。考え始めたら眠れなくなりそうです。

という前置きはさておいて、8月のおはなし会プランは、そんな気配を感じるようなおはなしを選んでみました。

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【そこにいるのは…】

導入 詩 「おばけちゃん」永窪綾子 『ぼうしをかぶろう〔夏の詩〕』(こわせ・たまみ/編 高畠純/絵 あすなろ書房  2001)より 1分

ぼうしをかぶろう―夏の詩 (季節の詩の絵本)
あすなろ書房
2001-04
 
「おにいちゃんにもらった むぎわらぼうし ちょっとおおきいけど すっぽりかぶる」
「おねえちゃんにもらった ワンピース ちょっとおおきいけど すっぽりきちゃう」
子どもたちの身近にありそうなことから、「あれっ!」と気づかせる楽しい詩です。
「おばけのどろんのおでましだ」の繰り返しも楽しい詩を、子どもたちと一緒に声に出して読んでみましょう。
 
 
 
絵本『おばけなんてないさ』せなけいこ/絵 槙みのり/作詞 ポプラ社 2009 2分半
おばけなんてないさ (せなけいこのえ・ほ・ん)
槇 みのり
ポプラ社
2009-07-01
 
誰もが知っている童謡「おばけなんてないさ」が絵本になっています。後ろに楽譜もついているので、一緒に歌いながらページをめくっていくとよいでしょう。全部で5番まであります。
 
 
素話「ちいちゃい、ちいちゃい」『イギリスとアイルランドの昔話』(石井桃子/編・訳 J・D・バトン画 福音館書店  1991)より 3分半

イギリスとアイルランドの昔話 (世界傑作童話シリーズ)
福音館書店
1981-11-25
 
イギリスの昔話として有名な「The Teeny-Tiny Woman(ちっちゃい、ちっちゃいおばあさん)」です。短いおはなしですが、「ちっちゃいちっちゃい」の繰り返しに舌を噛まないように、緩急をつけながら丁寧に語りましょう。何かが「おれのほねを、かえしてくれ!」という声がだんだんに大きくなるところは、はっきりとその差がわかるように声の大きさに留意しましょう。
絵本版には『ちいさいちいさいおばあさん』(イギリスの昔話 ポール・ガルトン/絵 はるみこうへい/訳 童話館出版  2001)や、『ティーニイタイニイちいちゃいおばちゃんーイギリスのこわ~い昔話』(ジル・ベネット/作 トミー・デ・パオラ/絵 ゆあさふみえ/訳 偕成社 1988)があります。 図書館にあれば、合わせて紹介してあげましょう。
 
ちいさいちいさいおばあさん
ポール ガルドン
童話館出版
2001-04-01
 
 
 
絵本『ゆめみるじかんよ こどもたち』ティモシー・ナップマン/文 ヘレン・オクセンバリ―/絵 石井睦美/訳 BL出版 2017 5分

ゆめみるじかんよ こどもたち
ティモシー・ナップマン
ビーエル出版
2017-06-27
 
庭でアリスとジャックがボール遊びをしていると森のほうから聞こえてくる不気味な声。一体なんの声なんだろう?と姉弟は森の中を踏み分けて行きます。だんだん近づく不気味な声。怖いオオカミかもしれないと思ったその時、二人が目にしたのは我が子に子守歌を歌うかあさんオオカミの姿でした。オオカミの不気味な声の部分は読みにくいかもしれませんが、声を低くしてゆっくりと読むとよいでしょう。

(作成K・J)