作家に関する情報

追悼 梶山俊夫さん
追悼 長田弘さん
追悼 マーシャ・ブラウンさん
訃報 今江祥智さん
訃報 松谷みよ子さん
訃報 「バーバパパ」の生みの親、タラス・テイラーさん
追悼 古田足日さん
国際アンデルセン賞に上橋菜穂子さん
安西水丸さん、ご逝去
まどみちおさん ありがとう
速報 やなせたかしさん。ご逝去。
モーリス・センダック生誕85年
米・児童文学作家E.L.カニグズバーグさん 死去 
速報:長谷川摂子さん逝去
佐藤忠良さんのこと

追悼 梶山俊夫さん


『ごろはちだいみょうじん』や『さんまいのおふだ』などの作品のある絵本作家梶山俊夫さんが、6月16日に亡くなられました。79歳でした。
絵本ナビの作品一覧はこちら→梶山俊夫作品一覧

ごろはちだいみょうじん(こどものとも絵本)
中川 正文/梶山俊夫
福音館書店
1969-08-01

大阪国際児童文学館の解題は→こちら「日本の子どもの本100選
 

さんまいのおふだ (こどものとも傑作集)
水沢 謙一/梶山俊夫
福音館書店
1985-02-15
 
 
 
 
2014年に復刊された『かぜのおまつり』は、1972年に「こどものとも10月号」として出版され、1977年にハードカバーになった絵本ですが、1973年のブラチスラヴァ国際絵本原画展にて「金のりんご賞」を受賞しています。

かぜのおまつり (こどものとも700号記念コレクション20)
いぬい とみこ/梶山俊夫
福音館書店
1972-10
 
 
 
 
その他にもたくさんの昔話絵本や創作絵本の絵を描いておられ、流れるような筆使いは登場人物の心の動きや、季節の変化を絶妙に捉えて、子どもたちを作品の世界へと引き込んでいくものばかりでした。私が個人的に好きだったのは、『島ひきおに』、『鬼が出た』、『やんすけとやんすけとやんすけと』でした。(K・J)
島ひきおに (絵本・日本むかし話)
山下 明生/梶山俊夫
偕成社
1973-02
 
 
 
 
鬼が出た (たくさんのふしぎ傑作集)
大西 広/梶山俊夫
福音館書店
1989-11-08
 
 
 
 
 

 

追悼 長田弘さん


マーシャ・ブラウンの訃報をお伝えしたばかりでしたが、また巨星がひとつ消えていきました。詩人の長田弘さんが5月3日に杉並のご自宅で息を引き取られました。75歳でした。

詩人でもあり、優れた海外の絵本をたくさん翻訳して紹介してくださった長田さん。4月23日に『長田弘全詩集』がみすず書房から出たばかりでした。

長田弘全詩集
長田 弘
みすず書房
2015-04-23


 

そのほかには、最近の作品では伊勢英子さんの絵で『最初の質問』、荒井良二さんの絵で『空の絵本』、そしてクリムトの絵に亡くなった人への想いを綴った『詩ふたつ』、山村浩二さんの絵の絵本『ん』が印象的でした。またJ・パトリック・ルイスの絵本を翻訳した『百年の家』も心に残る作品でした。

最初の質問 (講談社の創作絵本)
長田 弘
講談社
2013-07-26
 
 
 
 
空の絵本 (講談社の創作絵本)
長田 弘
講談社
2011-10-12
 
 
 
 
詩ふたつ
長田 弘
クレヨンハウス
2010-05-20
 
 
 
 
ん (講談社の創作絵本)
長田 弘
講談社
2013-09-21
 
 
 
 
百年の家 (講談社の翻訳絵本)
J.パトリック・ルイス
講談社
2010-03-11

 

クレヨンハウスの「子どもの本の学校」の常連の講師で、朴訥とした語り口で、本の持つ力を語り、子どもたちに本を読むことの大切さを伝えなければとおっしゃっていました。その想いを受け継ぎたいと思います。心からご冥福をお祈りいたします。(K・J)

 

 

追悼 マーシャ・ブラウンさん


『三びきのやぎのがらがらどん』や『ちいさなヒッポ』などの日本の子どもたちに長く親しまれている絵本の作者、マーシャ・ブラウンが4月28日に亡くなられました。96歳でした。

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
福音館書店
1965-07-01

 

 

 

ちいさなヒッポ (世界の絵本)
マーシャ=ブラウン
偕成社
1984-01-01

 

 

彼女の功績は、1955年に『Cinderella,or the Little Glass Slipper』、邦訳『シンデレラーちいさいガラスのくつのはなし』(まつのまさこ訳 福音館書店 1969)で、1962年に『Once a Mouse』、邦訳『あるひ、ねずみが』(八木田宣子訳 冨山房 1983)『むかし、ねずみが・・・』(晴海耕平訳 童話館出版 1994)『もとはねずみ…―インドに古くから伝わるおはなしより』(晴海耕平訳(改訂) 童話館出版 2011) 、1983年に『Shadow』、邦訳『影ぼっこ』(ブレーズ・サンドラール作 おのえたかこ訳 ほるぷ出版 1983)で3度コルデコット賞を受賞し、6度のコルデコット賞オナーブック(次点)に選ばれるなど、とても大きなものでした。

シンデレラ―ちいさいガラスのくつのはなし (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
マーシャ・ブラウン
福音館書店
1969-06-15

 

 

もとはねずみ…―インドに古くから伝わるおはなしより
マーシャ・ブラウン
童話館出版
2011-03
 
 
 
 
影ぼっこ
ブレーズ・サンドラール
ほるぷ出版
1983-12

 


(コルデコット賞オナーブックに選ばれたのは、次の6点:『Stone soup』(1948)、邦訳『せかい1おいしいスープ』(渡辺茂男訳 ペンギン社 1980)『せかいいちおいしいスープ』(こみやゆう訳 岩波書店 2010)、『Henry Fisherman』(1950)(未邦訳)、『Dick Whittington and his Cat』(1951)、邦訳『ディック・ウイッティントンとねこ―イギリスの昔話』(まつおかきょうこ訳 アリス館 2007)、『Skipper John’s Cook』(1952)(未邦訳)、『Puss in Boots』(1953)、邦訳『長ぐつをはいたネコ』(シャルル・ペロー再話 光吉夏弥訳 岩波書店 」1996)、『The Steadfast Tin Soldier』(1954)、邦訳『ナマリの兵隊』(光吉夏弥訳 岩波書店 岩波子どもの本 1954)、『スズの兵隊』(光吉夏弥訳 岩波書店 1996)

せかいいち おいしいスープ (大型絵本)
マーシャ・ブラウン
岩波書店
2010-04-22

 

 

ディック・ウイッティントンとねこ―イギリスの昔話
マーシャ ブラウン
アリス館
2007-06

 

 

長ぐつをはいたネコ (大型絵本)
シャルル ペロー
岩波書店
1996-11-15

 

 

スズの兵隊 (大型絵本)
アンデルセン
岩波書店
1996-11-15

 

 

またマーシャ・ブラウンのデビュー作『The Little Carouse』(1946)がこの6月にこみやゆう訳で『ちいさなメリーゴーランド』(瑞雲舎 2015/6/20)として発行が決定しています。

ちいさなメリーゴーランド
マーシャ・ブラウン
瑞雲舎
2015-06-20

 瑞雲舎の社長井上みほ子さんのところには、マーシャ・ブラウンが亡くなるほんの数日前に、自筆のサイン入りのこの絵本の契約書が届いたそうです。以下は井上さんにいただいたコメントです。1月にはマーシャさんから「この本について」という直筆の小文を頂く事が出来、彼女のご自分の本に対する熱い思いに心うたれました。(これは新訳版の最後に掲載します)その後体調を崩されてるとのことで心配していましたが、4月に届いた契約書には自筆のサインがありました。そのサインを見た時、何か大きなものを手渡された…そんな重さを感じて震えるような思いがしました。この絵本を開くと、絵本を描いた時のマーシャの興奮とか、初めての本になる喜び、彼女が子どもたちに伝えようとした事がひしひしと伝わってきます。
マーシャ・ブラウンという、まるで絵本の神様のような方がやりたかった事を次の世代へと手渡し続ける事が、今絵本に携わっている者の責任のような気がしています・・・。」 マーシャ・ブラウンの遺言のようなこの作品はぜひ大勢の子どもたち、おとなたちに読んでほしいと思います。


この絵本を開くと、絵本を描いた時のマーシャの興奮とか、初めての本になる喜び、彼女が子どもたちに伝えようとした事がひしひしと伝わってきます。
マーシャ・ブラウンという、まるで絵本の神様のような方がやりたかった事を次の世代へと手渡し続ける事が、今絵本に携わっている者の責任のような気がしています・・・。

 

日本でも海外でも子どもたちに愛される本を作り、送り出してきたのは、若い時に児童図書館員として活躍された方々でした。マーシャ・ブラウンもニューヨーク公共図書館で児童図書館員として働き、児童図書館サービスの基礎を築いたアン・キャロル・ムーアさんの教えを受けています。アン・キャロル・ムーアさんの活躍については『図書館に児童室ができた日―アン・キャロル・ムーアのものがたり』(ジャン・ピンボロー作 デビー・アトウェル絵 張替惠子訳 徳間書店 2013)に詳しく書かれています。

図書館に児童室ができた日: アン・キャロル・ムーアのものがたり (児童書)
ジャン ピンボロー
徳間書店
2013-08-08

 子ども達にこれからも愛され続けるであろうマーシャ・ブラウンの作品を、図書館でも手渡し続けていきたいものです。(K・J)


アメリカで発表されたマーシャ・ブラウンの訃報記事→こちら

訃報 今江祥智さん


またおひとり、子どもの本の歴史に名を遺した作家が亡くなりました。

 
今江祥智さんです。同志社大学で福音館書店相談役の松居直さんと知り合い、そこから子どもの本の創作に関わるようになられました。
 
私はクレヨンハウスで毎月行われている「子どもの本の学校」に20年(途中5年間の海外在住中の空白がありますが)通っていました。今江祥智さんは、その講師陣の常連で2012年12月まで毎年のようにお話を伺うことができました。
 
2012年12月の「子どもの本の学校」は杉浦範茂さんとの対談でした。その時に、お二人の共通の交友関係として手塚治虫さんや福永武彦さん、北杜夫さんの名前が出てきたり、谷川俊太郎さんや灰谷健次郎さん、木島始さん、中川正文さんなどなど・・・錚々たる方々が登場していました。日本の子どもの本・児童文学の黄金期を創りあげられてきた方をまたおひとり、私たちは喪ったのですね。
 
絵本では、こんな風に関西弁で翻訳できるんだという発見があった『ぼちぼちいこか』は35年経った今も、子どもも大人もふっと肩の力を抜くことのできる名作となりました。
ぼちぼちいこか
マイク・セイラー
偕成社
1980-07
 


 
 
 
また、一人の少女と出会うことで、悪人から善人へと変貌を遂げていく『すてきな三人ぐみ』も今江さんの本役でした。
すてきな三にんぐみ (ミニエディション)
トミー アンゲラー
偕成社
1990-04
 
 
 
 
 
 
児童文学の世界では、『ぼんぼん』(73年)で日本児童文学者協会賞を受賞、『優しさごっこ』(80年)は実体験に基づく父と娘暮らしを描き、NHKでドラマ化されました。
ぼんぼん (岩波少年文庫)
今江 祥智
岩波書店
2010-07-15
 
 
 
 
 
 
優しさごっこ <新装版>
今江 祥智
理論社
2012-04-03
 
 
 
 
 
 
今江祥智さんの訃報を伝える新聞記事→こちら

訃報 松谷みよ子さん


『いないいないばあ』、『ちいさいモモちゃん』をはじめとして、長く子どもたちに読み継がれている絵本や物語をたくさん書いてこられた松谷みよ子さんが2月28日にお亡くなりになったというニュースが、飛び込んできました。(Yahooニュースの記事は→こちら)89歳だったそうです。

 
絵本ナビ 松谷みよ子さん 作品リストは→こちら
 
『いないいないばあ』、『いいおかお』、『おふろでちゃぷちゃぷ』の代表的な赤ちゃん絵本は、発売から40年以上経ちますが、今も赤ちゃん絵本としてトップにランクインしています。

 

 

 

 

おふろでちゃぷちゃぷ (松谷みよ子あかちゃんの本)
松谷 みよ子
童心社
1970-05-05
 
 
 
 信州に伝わる民話をベースに創作した『たつのこたろう』は1960年に国際アンデルセン賞優秀賞を受賞しています。
 
 
 
また、ご自身の若い時の戦争体験をもとに、『まちんと』、『ふたりのイーダ』など戦争を取り扱った作品も発表されました。

 
昔話の再話も精力的にされて、数多くの昔話絵本や民話集も出されています。
 
 
きつねのよめいり(こどものとも絵本)
松谷 みよ子
福音館書店
1967-11-01
 
 
 
 
ばけくらべ(こどものとも絵本)
松谷 みよ子
福音館書店
1989-09-25
 
 
民話の世界 (講談社学術文庫)
松谷 みよ子
講談社
2014-08-12
 
 
 
また、創作童話では『ちいさいモモちゃん』のシリーズが、今では講談社文庫で酒井駒子さんの絵になって出ていますし、『怪談レストラン』シリーズも小学低学年にとても人気のある作品です。
モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)
松谷 みよ子
講談社
1974-06-27

 

 

ちいさいモモちゃん (講談社文庫)
松谷 みよ子
講談社
2011-11-15
 
 
 
 
幽霊屋敷レストラン (怪談レストラン)
松谷 みよ子
童心社
1996-07-10
 
 
 
子どもの本に大きな功績を残された方を、またおひとり天国に見送って、とてもさびしく感じる朝でした。

昨年夏に毎日新聞夕刊でインタビューを受けられた時の記事は→こちら「

訃報 「バーバパパ」の生みの親、タラス・テイラーさん


どんな形にも姿を変えられるふしぎなおばけ、バーバパパとその家族。日本では1972年に『おばけのバーバパパ』が、偕成社から出版されました。

 
心優しくて、おしゃれなバーバパパとその家族の続編は、子どもの心を捉え、我が家では何度も何度も繰り返し「読んで!」と持ってきたシリーズでした。
 
タラス・テイラーさんの訃報を伝えるニュースは→こちら
 
「バーバパパ」のシリーズはこちらを参照してください。 → 絵本ナビ「バーバパパ」シリーズ
 
おばけのバーバパパ
アネット=チゾン
偕成社
1972-06


 

追悼 古田足日さん


6月8日に児童文学者の古田足日さんがお亡くなりになりました。86歳でした。

『ロボット・カミイ』や『おしいれのぼうけん』、『ダンプえんちょう やっつけた』など、子ども時代に一度はみんな読んだことと思います。

これまで子どもたちに読み継がれてきた作品を、これからもずっと手渡していきたいとですね。


おしいれのぼうけん (絵本ぼくたちこどもだ 1)
古田 足日
童心社
1974-11-01




国際アンデルセン賞に上橋菜穂子さん


『守り人』シリーズや『獣の奏者』がYA世代だけでなく、広く多くの人に読まれている上橋菜穂子さんが、IBBY(国際児童図書評議会)主催の国際アンデルセン賞作家賞を受賞されることが決まりました。(→IBBYのホームページ記事

日本人の国際アンデルセン賞作家賞受賞は、先日亡くなられたまど・みちおさんに継ぐお二人目。(画家賞は、赤羽末吉さんと安野光雅さんが受賞されています。)→(朝日デジタルニュース

児童文学界のノーベル賞と呼ばれる国際アンデルセン賞に、日本のファンタジー作家が選ばれたということは快挙です。

これを機に、YA世代だけでなく多くの子どもたち、大人たちに上橋さんの作品を読んでもらえるといいですね。

 

獣の奏者 I 闘蛇編
上橋 菜穂子
講談社
2006-11-21

 

物語ること、生きること
上橋 菜穂子
講談社
2013-10-16


 

安西水丸さん、ご逝去


あかちゃん絵本の定番でもある『がたんごとん がたんごとん』の作者、安西水丸さんが亡くなられました。詳しくは→こちら
 
イラストレーターとして活躍された安西さんの絵本は、どこか優しく、子どもたちに寄り添ってくれるものでした。
 

まどみちおさん ありがとう


詩人のまどみちおさんが、2月28日午前9時9分、天国へ旅立たれました。

ニュース記事→こちら

104歳でした。老衰ということでした。大往生ですね。

童謡「ぞうさん」「ふしぎなポケット」など、こども時代にたっぷりとまどさんの詩を耳にして育った私たち。

まどさんの詩をこれからも子どもたちに手渡すことで、まどさんの遺志を継いでいきましょう。


まど・みちお全詩集
まど みちお
理論社
2001-05

くまさん
まど みちお
童話屋
1989-10

 

速報 やなせたかしさん。ご逝去。


今、30歳くらいの大人ならば誰もが子ども時代にテレビで見た「それいけ!アンパンマン」

その原作者、やなせたかしさんが13日午後にお亡くなりになりました。94歳でした。

原作である「あんぱんまん」は月刊誌キンダーブックに1973年に登場しています。私は一番最初の単行本「あんぱんまん」《1976年)を所蔵していますが、アニメとは全く違う雰囲気で、バイキンマンもおらず、お腹が空いて困っている人を助ける、そういう優しさが詰まっていました。

図書館にも、アンパンマン絵本を所蔵しているところもあるでしょう。しかしやなせさんの作品は「アンパンマン」だけではありません。

絵本ナビ「やなせたかし」作品リスト

もし、所蔵作品があれば、ぜひブックトラックなどに特集コーナーを作って哀悼の意を表しましょう。



モーリス・センダック生誕85年


おはようございます。

今朝、早くPCを立ち上げて思わず歓声をあげてしまいました。Googleの検索Top画面が、「モーリス・センダック」の生誕85年を祝うものだったからです。

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昨年、5月8日に83歳10か月、84歳のお誕生を目の前にして亡くなられたモーリス・センダックさん。今日は彼の偉業を世界中が偲ぶ日となりそうです。→昨年のブログ記事「速報!モーリス・センダックさん 亡くなる
 
また、今日はそれに合わせてお薦めしたい本があります。それは『伝説の編集者 ノードストロムの手紙 アメリカ児童書の舞台裏』レナード・S・マーカス著 児島なおみ訳 偕成社 2010
 
伝説の編集者ノードストロムの手紙--アメリカ児童書の舞台裏伝説の編集者ノードストロムの手紙–アメリカ児童書の舞台裏 [単行本]
著者:レナード.S.マーカス
出版:偕成社
(2010-12-01)
 
この本を読むと、ノードストロムの真摯な編集の姿勢が、『かいじゅうたちのいるところ』をはじめとする優れた子どもの本をこの世に生み出したと言ってもいい、ということがことがわかるでしょう。

再度、読みかえし、子どもに本を手渡すことの意味、優れた児童書とは何なのか、点検し直してみたいと思います。図書館の児童サービス担当の方々にはぜひ読んでおいてほしい1冊です。
 

米・児童文学作家E.L.カニグズバーグさん 死去 


『クローディアの秘密』で1966年にニューベリー賞を受賞したアメリカの児童文学作家、エレイン・ローブル・カニグズバーグさんが19日にお亡くなりになりました。83歳だったそうです。

『ティーパーティーの謎』で1997年に再度ニューベリー賞を受賞するなど晩年まで子どもたちに限らず大人をも惹きつける作品を書かれていました。

私は思春期の子どもたちの心理描写が絶妙だと感銘を受けた『13歳の沈黙』が、とても印象に残っています。

YA世代に限らず、改めて読んでほしい作品ばかりです。アメリカで発表されたサイト→こちら


クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050)) [単行本]
著者:E.L.カニグズバーグ
出版:岩波書店
(2000-06-16)






13歳の沈黙 (カニグズバーグ作品集 9)13歳の沈黙 (カニグズバーグ作品集 9) [単行本]
著者:E.L. カニグズバーグ
出版:岩波書店
(2001-11-05)






 魔女ジェニファとわたし (岩波少年文庫)魔女ジェニファとわたし (岩波少年文庫) [単行本]
著者:E.L. カニグズバーグ
出版:岩波書店
(2001-05-18)





スカイラー通り19番地 (カニグズバーグ作品集)スカイラー通り19番地 (カニグズバーグ作品集) [単行本]
著者:E.L. カニグズバーグ
出版:岩波書店
(2004-11-25)






ティーパーティーの謎 (岩波少年文庫 (051))ティーパーティーの謎 (岩波少年文庫 (051)) [単行本]
著者:E.L.カニグズバーグ
出版:岩波書店
(2005-08-26)




 

速報:長谷川摂子さん逝去


『めっきらもっきらどおんどおん』などで知られる長谷川摂子さんが18日に逝去されました。図書館現場で長谷川さんの作品を集めて、追悼展示をぜひしましょう。

主な作品
めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(1990-03-15)


きょだいな きょだいな (こどものとも傑作集)きょだいな きょだいな (こどものとも傑作集)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(1994-08-20)



さくら (かがくのとも絵本)さくら (かがくのとも絵本)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(2010-02-10)




十二支のはじまり (てのひらむかしばなし)十二支のはじまり (てのひらむかしばなし)
著者:長谷川 摂子
販売元:岩波書店
(2004-11-19)



へっこきあねさ (てのひらむかしばなし)へっこきあねさ (てのひらむかしばなし)
著者:長谷川 摂子
販売元:岩波書店
(2004-09-15)



たあんきぽおんきたんころりん―たんたんたのしいうたづくし (こどものともセレクション)たあんきぽおんきたんころりん―たんたんたのしいうたづくし (こどものともセレクション)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(2006-01-25)

おっきょちゃんとかっぱ (こどものとも傑作集)おっきょちゃんとかっぱ (こどものとも傑作集)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(1997-08-15)




クリスマスの ふしぎな はこ (幼児絵本)クリスマスの ふしぎな はこ (幼児絵本)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(2008-10-10)




ぼうしころころ (つみきのえほん 1)ぼうしころころ (つみきのえほん 1)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(2008-04-25)





みず (かがくのとも傑作集)みず (かがくのとも傑作集)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(1987-08)




きつねにょうぼう (日本傑作絵本シリーズ)きつねにょうぼう (日本傑作絵本シリーズ)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(1997-12-10)




あかくんとまっかちゃん (つみきのえほん 2)あかくんとまっかちゃん (つみきのえほん 2)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(2008-04-25)





ことろのばんば (こどものともコレクション2009)ことろのばんば (こどものともコレクション2009)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(2009-02)





このへやあけて (絵本・いつでもいっしょ)このへやあけて (絵本・いつでもいっしょ)
著者:はせがわ せつこ
販売元:ポプラ社
(2008-11-01)




子どもたちと絵本 (福音館の単行本)子どもたちと絵本 (福音館の単行本)
著者:長谷川 摂子
販売元:福音館書店
(1988-06-30)




絵本が目をさますとき絵本が目をさますとき
著者:長谷川摂子
販売元:福音館書店
(2010-03-25)

 

(神戸新聞ニュースより:

「めっきらもっきら どおんどん」など、子どもたちに長く愛されている絵本作品で知られる児童文学作家、長谷川摂子さんが18日午前11時、骨髄線維症のため東京都港区の病院で死去したことが23日分かった。67歳。島根県出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。喪主は夫で哲学者の宏氏。

 東京外大卒、東大大学院を中退後、保育士として勤務。宏氏と埼玉県所沢市で営む学習塾で絵本の読み聞かせをするなど、子どもたちと触れ合いながら創作を続けた。

 他の代表的な絵本に「おっきょちゃんとかっぱ」「きつねにょうぼう」など。「人形の旅立ち」で坪田譲治文学賞などを受賞した。)



佐藤忠良さんのこと


ロングセラー『おおきなかぶ』の画家、佐藤忠良さんが、今朝お亡くなりになりました。98歳でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

杉並区永福町在住で、永福町駅には今月ブロンズ像「冬の像」が建立されたところでしたし、昨年12月23日から今月3月6日まで世田谷美術館で「ある彫像家の足跡 佐藤忠良展」も開催されたところでした。(K☆Jの美術展感想記


図書館児童コーナーでも、佐藤忠良さんコーナーを作って、偉業を偲ぶことができればと思います。


『おおきなかぶ』トルストイ作 内田莉莎子訳 佐藤忠良画 福音館書店
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)

『ゆきむすめ』内田莉莎子作 佐藤忠良画 福音館書店
ゆきむすめ (こどものとも絵本)
ゆきむすめ (こどものとも絵本)

『木』木島始文 佐藤忠良画 福音館書店
木 (こどものとも傑作集)
木 (こどものとも傑作集)

『バーバヤガーのしろいとり』ロシア民話 内田莉莎子訳 佐藤忠良画 福音館書店 
(こどものとも212号)
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『小さな町の風景』杉みき子 佐藤忠良挿絵 偕成社 1982
小さな町の風景 (偕成社の創作文学 (44))
小さな町の風景 (偕成社の創作文学 (44))

紙芝居『平和のちかい』稲庭桂子 佐藤忠良 童心社 2005
平和のちかい―「原爆の子」より (平和かみしばい)
平和のちかい―「原爆の子」より (平和かみしばい)

 

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