本に関する情報

11月のおすすめ本★リスト
10月のおすすめ本☆リスト
9月のおすすめ本☆リスト
草や木に聞こう♪9月のおすすめ本(その1)
7月のおすすめ本
6月のおすすめ本☆リスト
5月のおすすめの本
岸田衿子さん
絵本で世界をひとめぐり9☆ドイツの絵本1
佐藤忠良さんのこと
5月のおすすめ本その1(緑の風の中で)
「2010年に出た子どもの本」フィクションの巻
「2010年に出た子どもの本」ノンフィクションの巻
「2010年に出た子どもの本」絵本の巻
桃の節句絵本

草や木に聞こう♪9月のおすすめ本(その1)


暦は文月、七月を迎え、気温もぐんぐん上昇。木陰をみつけるとホッとします。

早春、芽吹いた芽がいつの間にかこんなに青々と葉を茂らせていることに、自然界の力強い生命力を感じ、大震災後もたもたと復興が遅れている人間たちをしり目に、着実に時を重ね、木々は光合成をし、養分を蓄え、次の世代へ受け継ぐ準備をしているのですね。

さて、草や木、花たちは、四季折々に変化して、私たちの目を楽しませてくれますが、「あっ、こんなところにこんな花!なんていう花なんだろう?」「この木、何の木かしら?」と、よく目にしている植物でも名まえを知らないでいることって多いのではないでしょうか?

そんなわけで、今月は草花や木々、木の実の名まえがよくわかる、そして親子でいっしょに楽しめる本を集めてみました。

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のはらのずかん―野の花と虫たち (絵本図鑑シリーズ)のはらのずかん―野の花と虫たち (絵本図鑑シリーズ)
著者:長谷川 哲雄
販売元:岩崎書店
(1992-07)






春・夏・空きに庭や空地、道ばたなど、身近な場所に見られる野の花とそこに集まる虫たちの姿を、草の実や種地下茎にいたるまで丁寧に描いた絵本図鑑です。
道ばたの四季 (福音館のかがくのほん)道ばたの四季 (福音館のかがくのほん)
著者:岡部 牧夫
販売元:福音館書店
(1984-05-01)






四季折々に見られる草花や虫、鳥など700種類を、自然の景観の中にあるがままに描いて紹介した福音館の科学絵本。東京都内では見られないような風景なのですが、よくよく注意してみると、都内の住宅街や駐車場の隅、空地なのでも同じ草花が咲いています。

雑木林のコレクション (ふしぎコレクション)雑木林のコレクション (ふしぎコレクション)
著者:今森 光彦
販売元:フレーベル館
(2002-06)






こちらは雑木林の中の木、花、虫、動物が四季折々に変化する様子を克明に伝える写真絵本です。見ごたえ、読み応えのある一冊です。

木の本 (福音館のかがくのほん)木の本 (福音館のかがくのほん)
著者:萩原 信介
販売元:福音館書店
(1986-04-01)






庭や公園、雑木林など、身近で見られる樹木143種を厳選し、花や実の時期を中心に、美しく精確な絵で描いた樹木図鑑の決定版。葉っぱから調べられる木の葉のさくいんもユニークです。

木のなまえノート―知ってそうなの?会えてなるほど木のなまえノート―知ってそうなの?会えてなるほど
著者:いわさ ゆうこ
販売元:文化出版局
(2010-03)






見たことはあっても名前がわからない木はたくさんあります。いろいろな木を名前の由来で分類。由来や意味がわかると、名前が覚えやすくなります。写真とイラストで情報満載の、役に立つ絵本です。特にいわささんご自身が、ページいっぱいに書きこんだメモは読み物としても楽しく、読んでいるうちに木のなまえを覚えることができることができます。

野の草なまえノート―知ってたのしいみてなるほど野の草なまえノート―知ってたのしいみてなるほど
著者:いわさ ゆうこ
販売元:文化出版局
(2005-11)






草の名前のつけられ方にも意味があります。遊び、花や実が何かに似ている、伝説や昔話に由来、生える場所からなど。そんな名前のルーツをイラストで説明。野の草のいろいろが学べます。

野の草ノート―であってうれしい草はともだち野の草ノート―であってうれしい草はともだち
著者:いわさ ゆうこ
販売元:文化出版局
(2004-04)






散歩しながら、ふと気付く道端の草花。雑草といわれる草花はないと聞きました。どれにも、きちんと名前があり、意味もあるのです。
そ の名前を知り、そして、ちょっとした豆知識を身に付けることができる本です。いわささんの以下に続く絵本も、「ノート」とタイトルにあるだけあって、 フィールドで観察し、スケッチし、ちょっとした豆知識がびっしり書き込んであって読み物としても、図鑑としても楽しい本です


木の実ノート―みつけてうれしい、あそんでゆかいな木の実ノート―みつけてうれしい、あそんでゆかいな
著者:いわさ ゆうこ
販売元:文化出版局
(1999-09)






リンゴやナシやカキ、ブドウ、お店にならんだフルーツもちょっとまえまで木にぶらさがってた木の実。街路樹や庭や公園、近くの山や野原の木にも実はなるのかな?食べられるのはどんな実?役に立つのはどんな実?あそべる実はどんな木になるの。役に立つもの、不思議な形のものなど150種類を紹介してくれています。

ひろってうれしい知ってたのしいどんぐりノートひろってうれしい知ってたのしいどんぐりノート
著者:いわさ ゆうこ
販売元:文化出版局
(1995-10)






どんぐりって、ひとくくりにしてしまうけど、実はいろんな種類のどんぐりがあるのですね。この本はまるごと”どんぐり”の本。普通の図鑑と違って、イラストでわかりやすく説明し、どんぐりの遊び方から食べ方まで紹介しています。いわささんの「ノート」シリーズの1作目です。

まつぼっくりノート―ひろってふしぎつくってたのしいまつぼっくりノート―ひろってふしぎつくってたのしい
著者:いわさ ゆうこ
販売元:文化出版局
(2001-11)






どんぐりと同じように、拾って楽しいまつぼっくり。形や大きさもいろいろなまつぼっくりのできる木を中心に、針葉樹約40種を紹介します。リースや額など、手作りのアイディアも。

20本の木のノート―であってうれしい 木はともだち20本の木のノート―であってうれしい 木はともだち
著者:いわさ ゆうこ
販売元:文化出版局
(1997-06)






『どんぐりノート』に続く、木のノート。ブナ科(どんぐり)と針葉樹を除いた、身近にある大木20本を選びました。いろいろ知って、木と友達になれる絵本です。

森のきのこ (絵本図鑑シリーズ)森のきのこ (絵本図鑑シリーズ)
著者:小林 路子
販売元:岩崎書店
(1991-11-01)






きのこは森のおくりもの―森にでるきのこを中心に、日本の代表的なきのこ80余種を、美しく精緻な絵で季節を追って紹介します。



7月のおすすめ本


7月のおすすめの本をPDFでお届けします。

テーマは海・夏休み・七夕・昆虫です。おはなし会や特集コーナー、夏休みのおすすめ絵本リスト作成などにお使いください。

なお、7月のおはなし会おすすめプランにて、何冊か書影および、解題をつけて紹介していきますので、お楽しみに!

●お話し会向けおすすめリスト7月HP用.pdf

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岸田衿子さん


4月7日に、『かばくん』『ジオジオのかんむり』など子ども達に愛されてきた絵本の作者、岸田衿子さんがお亡くなりになりました。82歳だったそうです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

3月30日の佐藤忠良さん、4月3日の長崎源之助さんと続く、子どもの本に貢献してこられた方々の訃報が続くことは、とても寂しく思います。

岸田さんは、絵本の創作だけでなく、詩や、海外の優れた絵本の翻訳なども多く手がけられてきて、多くの子ども達に親しまれてきた作品が多数あります。今日は岸田さんの本のいくつかを紹介したいと思います。

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―ゆっくり歩いていけば
 明日には間に合わなくても
 来世の村に辿りつくだろう

―いそがなくてもいいんだよ
 種をまく人の あるく速度で
 あるいていけばいい


詩集『いそがなくてもいいんだよ』 岸田衿子 童話屋 1995 より 「南の絵本」

『かばくん』岸田衿子 中谷千代子絵 福音館書店 1966
かばくん (こどものとも絵本)
かばくん (こどものとも絵本)
どうぶつえんに朝がきて、かばくんの一日がはじまります。心地よいリズムのある言葉と、中谷さんの絵の醸し出す雰囲気が、子ども達をゆったりとしたおはなしの世界に誘います。美智子皇后が、皇太子をはじめとするお子様方に読んであげた絵本として『橋をかける』という本で紹介されました。45年前に出版された本ですが、今も子ども達に愛されるベストセラーです。

『かばくんのふね』岸田衿子 中谷千代子絵 福音館書店 1990
かばくんのふね(こどものとも絵本)

かばくんのふね(こどものとも絵本)
子ども達の人気者、どうぶつえんのかばくんが、大雨が続き洪水になったどうぶつえんで、ふねになって小さな動物達を助けます。自分にできることを、淡々とこなすかばくんの優しさにふれることが出来ます。

『ジオジオのかんむり』岸田衿子 中谷千代子絵 福音館書店 1978
ジオジオのかんむり(こどものとも絵本)
ジオジオのかんむり(こどものとも絵本)
年老いた王さまライオンのジオジオはさびしがり屋でした。ジオジオのことを怖いと思って、誰も近づかないからです。ある時、頭の冠の上で鳥たちの卵をあたためることを始めます。誰かのためになにかをしたいという気持ち、誰かの役に立っているという気持ち、それがジオジオから良く伝わってきます・ほのぼのとした優しさを一緒に味わってみてほしいです。

『どろんここぶた』アーノルド・ローベル 岸田衿子訳 文化出版局 1971

どろんここぶた (ミセスこどもの本)
どろんここぶた (ミセスこどもの本)
どろんこが一番大好きなこぶたくん。でもね、だからこそ誰かがこぶたくんのためを思って、身体を洗ってくれるなんて!とんでもないと思っているこぶたくん。一番好きなことを夢中でしている時が、一番幸せなのにねぇ~『ふたりはともだち』を書いたアーノルド・ローベルの作品です。

『なにをたべてきたの?』岸田衿子 長野博一絵 佼成出版社 1978
なにをたべてきたの

なにをたべてきたの
お腹を空かせたしろぶたくんが、つぎつぎ美味しい物を食べると、あらら不思議。お腹にきれいな模様があらわれます。最後にしろぶたくんがみつけて食べたのは、白いせっけんでした。さてさてせっけんをたべたしろぶたくんは?どうなったのかしら?不思議なリズムのあるおはなしです。

『木いちごつみ』岸田衿子 山脇百合子絵 福音館書店  1983
木いちごつみ―子どものための詩と絵の本 (日本傑作絵本シリーズ)
木いちごつみ―子どものための詩と絵の本 (日本傑作絵本シリーズ)
くまやぞう、木いちごなど、子ども達が親しみを感じる視線で書いた詩の世界。山脇さんの絵とマッチして、たのしくわくわくする気持ちにさせられます。15編の詩が入っています。

『かぞえうたのほん』岸田衿子 スズキコージ絵 福音館書店  1990
かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)
かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)
岸田さんの歯切れのいい数え歌に、スズキコージさんが不思議な不思議な絵をつけています。「ろくくん ろーるぱん ほどいて たべた」「ななくん なっとう あらって たべた」なんて、あれ?って思う言葉と、スズキコージさんの常識にこだわらない絵とが、不思議な数の世界に連れて行ってくれます。

『森のはるなつあきふゆ』岸田衿子 古矢一穂絵 ポプラ社 1994
森のはるなつあきふゆ―オシギッパのもりでみつけた (えほんはともだち)
森のはるなつあきふゆ―オシギッパのもりでみつけた (えほんはともだち)
岸田さんが住んでいらした群馬県浅間山麓にある”オシギッパの森”の、四季の移り変わりを丁寧なことばで、淡々と描いた本です。豊かな森の表情を、季節の変化を、これからも大事にしたいと思いました。

『はるなつあきふゆ』ジョン・バーニンガム 岸田衿子訳 ほるぷ出版 1976
はるなつあきふゆ
はるなつあきふゆ
四季の移り変わりが画面いっぱいにひろがっています。しかけもあるページに惹きつけられますが、そこにたたずむ大きな1本の木は、若葉を茂らせ、木陰を作り、紅葉し、落ち葉を振り落とし・・・と季節の変化に伴って、どんどん変化を遂げていきます。岸田さんの訳出したことばは、詩的でここちよく耳に響いてきます。

絵本で世界をひとめぐり9☆ドイツの絵本1


久しぶりに、「絵本で世界をひとめぐり」の更新です。
イギリスの絵本の次は、ドイツの絵本です。ドイツには19世紀に活躍したグリム兄弟がいます。グリム童話からは、たくさんの絵本が出版されていますが、画家がドイツの人とは限りません。今回はグリム童話ではない絵本を集めてみました。

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『ねっこぼっこ』ジビュレ・フォン・オルファース 秦理絵子 平凡社 2005
ねっこぼっこ
ねっこぼっこ
ジビュレ・フォン・オルファースは1881年に東プロイセンに生れました。1916年までの35年の短い生涯の中で8冊の絵本を出版しました。そのどれもがドイツの古典絵本として大切に読み継がれてきました。『ねっこぼっこ』は、春を待つ絵本です。土の中で春を待ちわびていた根っこのこどもたち。春の気配を感じると、土の上に顔を出し、夏の間お陽さまの下で、いっぱい遊びます。この絵本が100年以上読み継がれて来ていることにも納得できる、優しいファンタジーです。
同じ作者のものは・・・『ちょうちょのくに』『風さん』『うさぎのくにへ』『森のおひめさま』などがあり、そのどれもが原作の素朴で暖かい雰囲気を今に伝えてくれています。

『ちょうちょのくに』ジビュレ・フォン・オルファース 秦理絵子 平凡社 2004
ちょうちょのくに
ちょうちょのくに
さなぎから、蝶になって飛び立つまでを描いた絵本。幻想的な絵と、美しい言葉で、歌うように綴られています。春に読んであげたい1冊です。

『風さん』ジビル・フォン・オルファース 秦理絵子  平凡社 2003
風さん
風さん
表紙の中で、たんぽぽの綿毛が風に舞い上がる様子が、このまま額にいれておきたいほど、美しい装丁です。小さな男の子ハンスが、風の妖精と出会い、美しい自然の中で戯れ遊ぶ姿が印象的です。

『うさぎのくにへ』ジビュレ・フォン・オルファース 秦理枝子  平凡社 2003  
うさぎのくにへ
うさぎのくにへ
とにかくかわいらしい!絵本です。森に双子の赤ちゃんを連れて出かけていった森番のお父さん。一生懸命木を切っている間に、二人の赤ん坊は行方不明に!うさぎのかあさんが見つけてくれて、むくむくちゃんとぷくぷくちゃんんにうさぎの耳のついたつなぎを着せてくれます。ふたりはすっかりうさぎになりきって一緒に遊ぶのですが・・・優しい声でゆったりと読んであげたい1冊です。

『森のおひめさま』ジュビレ・フォン・オルファース 秦絵理子訳 平凡社 2003
森のおひめさま
森のおひめさま
100年前の絵本とは思えないほど、色彩豊かな絵本です。どことなくエルサ・ベスコフの絵本を思い出させます。森の中にはこけのぼうやや、きのこぼっこ、つゆのこなどが登場し、まさにフェアリーテール。森の妖精たちの世界です。森を大切にしていたドイツの人々の思いが伝わってくるようです。

『もじゃもじゃペーター』 ハインリッヒ・ホフマン 佐々木田鶴子 ほるぷ出版  1985
もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本)
もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本)
1844年に医者であるホフマンが我が子のために作った絵本。身支度が嫌いだとしたら、不潔になって、みんなに嫌われちゃうよ。火遊びをすると、やけどどころか、焼死してしまうよ。よいうような戒めが、短い詩のような言葉で綴られています。同じような内容の本は、各国から出版されていて、国際子ども図書館では「もじゃペ、再び」という小展示が行われていました。展示リストはこちら
日本のせなけいこさん著の『もじゃもじゃ』も、もじゃペ絵本のひとつなんですね。

さて、ここからは現在も活躍中のドイツの絵本作家の作品を紹介しましょう。

ビネッテ・シュレーダーは1936年ドイツ、ハンブルクに生れ、バウハウスの教育哲学を持つ、スイス、バーゼルデザイン学校で学びました。彼女の絵本は、内容、芸術表現においても流行に左右されず、時代を感じさせない作風。ドイツで1969年に出版された『お友だちのほしかったルピナスさん』は、BIB金のりんご賞を受賞しています。

『お友だちのほしかったルピナスさん』ビネッテ・シュレーダー 矢川澄子訳 岩波書店 1976
お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本)
お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本)
さみしがり屋のルピナスさんに仲良しの鳥のロベルトが新しい友だちを紹介してくれました。パタコトン氏とハンプティ・ダンプティ、そして紙おとこです。3人が不思議な冒険に出かけていって・・・少しシュールな、不思議な味わいのある絵本です。

『こんにちはトラクターマクスくん』ビネッテ・シュレーダー 矢川澄子訳 岩波書店 1973 
こんにちはトラクター・マクスくん  (大型絵本)
こんにちはトラクター・マクスくん (大型絵本)
日本では『お友だちがほしかった…』より先にこちらが出版されました。馬のフロリアンを使って農耕していたクラースさん。年老いたクラースさんは、仕事の効率化のために働き者のトラクター・マクスくんを連れてきます。なんとかマクスくんと仲良くしたいフロリアンですが、マクスくんはちっとも気にかけてもくれません。ところがトラクターはぬかるみに弱かったのです。さてフロリアンの出番です!馬と機械との友情。不思議な感覚ですが、子ども達にはすんなりと受け入れられるおはなしです。

『おばけリンゴ』ヤーノシュ 矢川澄子訳  福音館書店 1969
おばけリンゴ (世界傑作絵本シリーズ―ドイツの絵本)
おばけリンゴ (世界傑作絵本シリーズ―ドイツの絵本)
ポーランド生まれのヤーノシュですが、ドイツで絵を学び、ドイツで絵本を何冊も描いています。貧乏なワルターは、リンゴの木を1本だけ持っていました。近所の家がたくさんリンゴを収穫するのを横目で見ながら、1つだけでいいから大きなリンゴが実るように祈ります。その願いは叶えられるのですが、そのリンゴ!とてつもなく大きな大きなリンゴだったのです。

『ぼくがげんきにしてあげる』ヤーノシュ 石川素子 徳間書店 1996
ぼくがげんきにしてあげる
ぼくがげんきにしてあげる
ともだちの小さなとらくんが倒れてしまい、一生懸命に看病するくまくん。くまくんの献身的な看病に、とらくんはどんどんわがままになってしまって・・・甘えん坊な子どもの気持ちが、覗ける絵本です。

『うんちしたのはだれよ!』ヴぇルナー・ホルツヴァルト/ヴォルフ・エールブルッフ 関口裕昭訳 偕成社
うんち したのは だれよ!
うんち したのは だれよ!
地面から顔を出した途端、誰かがもぐらくんの頭の上にうんちを落として行きました!「なんて、ひどいこと!」怒ったもぐらくんは、犯人探しを始めるのですが・・・なんともユーモラスで、鳥や動物たちの糞の形まで学べてしまう、子ども達に人気の絵本です。

『ぞうのさんすう』ヘルメ・ハイネ いとうひろし訳 あすなろ書房 2000
ぞうのさんすう
ぞうのさんすう
100年生きてみてわかることがある。ぞうは100歳になってはじめて、ゼロというものがわかったのです。算数なのに、人生について、人生の終わりについて、考えさせられる絵本です。

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グリム童話の絵本は、2で紹介します。

ディズニーの新作映画になった「ラプンツェル」も、さまざまな訳を読み比べてみました。次回に紹介します。どうぞお楽しみに!

佐藤忠良さんのこと


ロングセラー『おおきなかぶ』の画家、佐藤忠良さんが、今朝お亡くなりになりました。98歳でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

杉並区永福町在住で、永福町駅には今月ブロンズ像「冬の像」が建立されたところでしたし、昨年12月23日から今月3月6日まで世田谷美術館で「ある彫像家の足跡 佐藤忠良展」も開催されたところでした。(K☆Jの美術展感想記


図書館児童コーナーでも、佐藤忠良さんコーナーを作って、偉業を偲ぶことができればと思います。


『おおきなかぶ』トルストイ作 内田莉莎子訳 佐藤忠良画 福音館書店
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)

『ゆきむすめ』内田莉莎子作 佐藤忠良画 福音館書店
ゆきむすめ (こどものとも絵本)
ゆきむすめ (こどものとも絵本)

『木』木島始文 佐藤忠良画 福音館書店
木 (こどものとも傑作集)
木 (こどものとも傑作集)

『バーバヤガーのしろいとり』ロシア民話 内田莉莎子訳 佐藤忠良画 福音館書店 
(こどものとも212号)
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『小さな町の風景』杉みき子 佐藤忠良挿絵 偕成社 1982
小さな町の風景 (偕成社の創作文学 (44))
小さな町の風景 (偕成社の創作文学 (44))

紙芝居『平和のちかい』稲庭桂子 佐藤忠良 童心社 2005
平和のちかい―「原爆の子」より (平和かみしばい)
平和のちかい―「原爆の子」より (平和かみしばい)

 

5月のおすすめ本その1(緑の風の中で)


今年は、桜の開花が遅くなっているようですね。

それでも木蓮や辛夷の花が満開ですし、足元を見ると、おおいぬのふぐりやホトケノザの可憐な小さな花もいっぱい咲いています。菜の花も紫菜花もたんぽぽも、私達に元気をくれています。未曾有の震災と津波を経験したかの地にも、そんな小さな花達が、きっと咲いて被災地の人たちを慰めてほしいと願っています。

さて5月のおすすめ本の第一弾は、新緑の季節に相応しい本たちです。

『はるにれ』姉崎一馬 福音館書店 1978
はるにれ (日本傑作絵本シリーズ)
はるにれ (日本傑作絵本シリーズ)
広々とした草原に立つ一本のはるにれの木。季節によって変化する姿をとらえた写真絵本。若葉萌え出る季節は、秋から冬の厳しい季節を越えているからこそ、喜びを感じるんだと、写真を通して伝えたい一冊です。

『木のうた』イエラ・マリ ほるぷ出版 1977
木のうた
木のうた
こちらは画面の中心にある一本の大木の、一年の変化をイラストで描いています。木が育む生命。小動物たちの様子。文字のない絵本ですが、葉のこずえをわたる風の音が聞こえてきそうです。

『おおきなきがほしい』佐藤さとる/村上勉 偕成社 1971
おおきなきがほしい (創作えほん 4)
おおきなきがほしい (創作えほん 4)
ツリーハウスを作っている人のことを何度かテレビの特集で見たことがあり、子ども時代の夢を思い出しました。私自身も子どもの頃木登りが大好きだったので、この絵本に出会った幼い頃、「私がしたかったこと!これこれ!」と感嘆の声をあげた記憶があります。40年前に出版された絵本ですが、今の子ども達にも楽しめると思います。読み聞かせ用にビッグブックも出ています。

『木はいいなあ』ジャニス・メイユードリイ/マーク・シーモント 偕成社 1976
木はいいなあ
木はいいなあ
1957年にコールデコット賞を受賞した絵本。連綿と読み継がれてきた絵本ですが、これもまた色褪せない一冊です。季節の移り変わりと子ども達の生活を暖かく見守る木々。木を植えて育てることの大切さも伝えてくれます。

『木の本』萩原信介/高森登志夫 福音館書店 1986
木の本 (福音館のかがくのほん)
木の本 (福音館のかがくのほん)
庭や公園、雑木林など、身近で見られる樹木143種を厳選し、花や実の時期を中心に、美しく精確な絵で描いた樹木図鑑の決定版。葉っぱから調べられる木の葉のさくいんもユニークです。

『木』木島始/佐藤忠良 福音館書店 2005
木 (こどものとも傑作集)
木 (こどものとも傑作集)
ロングセラー絵本『おおきなかぶ』を描いた佐藤忠良さんのデッサンが生きる力作です。彫刻家である佐藤忠良さんらしく、青々と茂った木ではなく、デッサンの中心は木の幹。木の幹の質感が伝わってきます。生きている木の息吹を感じられる1冊です。

『もりのおとぶくろ』わたりむつこ/出久根育 のら書店 2010
もりのおとぶくろ
もりのおとぶくろ 
うさぎの兄弟たちが、けがをしたおばあちゃんをどうしたら元気づけられるか考えた末、森の音を集めに行きます。森の木々の葉が織りなすざわめき、小鳥たちのさえずり・・・森の息吹を感じることで、元気が出る!そう信じて森の中を探す子うさぎたちが出会ったモノは!チェコ在住の出久根育さんの絵には東欧風のテイストがあちこちに描かれ、絵を見ているだけでも楽しくなります。

『木のなまえノート』いわさゆうこ 文化出版局 2010
木のなまえノート―知ってそうなの?会えてなるほど
木のなまえノート―知ってそうなの?会えてなるほど
上記の『木の本』と2冊あれば、木の博士になれそうです。こちらの本は、特に樹木の名前のいわれを集めてあり、その木と人間の関わり方がわかってきます。収録されている木は450種類以上。イラストが随所に入り、とても楽しい1冊です。

『大きな木のような人』いせひでこ 講談社 2009
大きな木のような人 (講談社の創作絵本)
大きな木のような人 (講談社の創作絵本)
30年以上旅をし、本を読み、世界中の木と人々の関係を研究してきた「わたし」と、植物園へ通い続ける女の子「さえら」のひと夏の交流のお話です。木のトンネル、大きなプラタナスの木。植物園の中のどの情景も優しく私達を包み込んでくれます。同じいせひでこさんの作品『ルリユールおじさん』に出てくるソフィーが植物学者になって登場するのです。ソフィーとの再会もうれしい絵本です。


『やまのかいしゃ』スズキコージ/片山健 架空社 1991
やまのかいしゃ
やまのかいしゃ.jpg新緑の季節・・・風が気持ちいい。こんな時に満員電車に揺られて、都心に行くより、山に行く方が断然気持ちがいい。そんなわけでほげたさんは、山の上へ。そこからの展開は、スズキコージさんらしく奇想天外な展開なのですが、片山健さんのとぼけた絵とマッチしています。
緑の風の中で仕事をしたら、能率もきっとあがるはずですね。



 



「2010年に出た子どもの本」フィクションの巻


2月9日(水)14:00~16:00

教文館・ナルニア国での「2010年に出た子どもの本」拡大版ブックトークの会の3回目は、フィクションと、昔話・詩・伝記についてのブックレヴューでした。

1237 点のフィクションから265点がリストに選ばれています。その中でも特におススメの本が29点。それはシリーズもので復刊が多数出版されたことによるよう です。特に大日本図書から出版された「新装版ゆかいなゆかいなおはなしシリーズ」からは、『王さまのアイスクリーム』をはじめとして9冊選ばれています。 幼年童話という位置づけで、楽しい設定と意外な展開、個性的な主人公が活躍し、読み応え十分なシリーズとして、小学校低学年向きです。

王さまのアイスクリーム (ゆかいなゆかいなおはなし)王さまのアイスクリーム (ゆかいなゆかいなおはなし)
著者:フランセス ステリット
大日本図書(2010-02)







すずめのくつした (ゆかいなゆかいなおはなし)すずめのくつした (ゆかいなゆかいなおはなし)
著者:ジョージ セルデン
大日本図書(2010-02)







わにのはいた (ゆかいなゆかいなおはなし)わにのはいた (ゆかいなゆかいなおはなし)
著者:マーガリット ドリアン
大日本図書(2010-03)







ちびっこ大せんしゅ (ゆかいなゆかいなおはなし)ちびっこ大せんしゅ (ゆかいなゆかいなおはなし)
著者:シド ホフ
大日本図書(2010-03)

りすのスージー (ゆかいなゆかいなおはなし)りすのスージー (ゆかいなゆかいなおはなし)
著者:ミリアム ヤング
大日本図書(2010-03)

上記以外の「ゆかいなゆかいなおはなしシリーズ」は『ともだちができちゃった!』『なんでもふたつさん』『おとこの子とおもっていた犬』『わたしのおかあさんは世界一びじん』

また昨年は岩波少年文庫創刊60周年記念で、スタジオジブリが、『床下の小人たち』を題材に映画「借りぐらしのアリエッティ」を公開したこととも合わせて、宮崎駿・選「岩波少年文庫の50冊」展を開催するなど、話題を集め、多くの本が復刊されました。

岩 波少年文庫の現在までの発行点数は400点。現在入手可能なのは130点。2010年には17タイトル20冊が新装版あるいは新訳で出版されたもの。それ 以外にリクエスト復刊で限定出版されたものが18冊(こちらは限定出版なので、リストには出ていないそうです!)それらの中からのおススメは12点14 冊。
りこうすぎた王子 (岩波少年文庫)りこうすぎた王子 (岩波少年文庫)
著者:アンドリュー・ラング
岩波書店(2010-04-17)

くろて団は名探偵 (岩波少年文庫)くろて団は名探偵 (岩波少年文庫)
著者:ハンス・ユルゲン・プレス
岩波書店(2010-09-17)

おとなりさんは魔女――アーミテージ一家のお話1 (岩波少年文庫)おとなりさんは魔女――アーミテージ一家のお話1 (岩波少年文庫)
著者:ジョーン・エイキン
岩波書店(2010-06-17)

ふしぎなオルガン (岩波少年文庫)ふしぎなオルガン (岩波少年文庫)
著者:リヒャルト・レアンダー
岩波書店(2010-03-17)

チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)
著者:ジャンニ・ロダーリ
岩波書店(2010-10-16)

ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
著者:アーサー・ランサム
岩波書店(2010-07-15)

バンビ――森の、ある一生の物語 (岩波少年文庫)バンビ――森の、ある一生の物語 (岩波少年文庫)
著者:フェーリクス・ザルテン
岩波書店(2010-10-16)






これ以外で選ばれていたのが『ねむれなかったら木にのぼれ』『ゾウになった赤ちゃん』『消えた王子』上・下『八月の暑さのなかで』

シリーズもの以外では
かさをかしてあげたあひるさん (福音館創作童話シリーズ)かさをかしてあげたあひるさん (福音館創作童話シリーズ)
著者:村山籌子
福音館書店(2010-04-14)

子ども寄席 春・夏 (シリーズ本のチカラ)子ども寄席 春・夏 (シリーズ本のチカラ)
著者:柳亭 燕路
日本標準(2010-04)

子ども寄席 秋・冬 (シリーズ本のチカラ)子ども寄席 秋・冬 (シリーズ本のチカラ)
著者:柳亭 燕路
日本標準(2010-04)

ほこりまみれの兄弟ほこりまみれの兄弟
著者:ローズマリー・サトクリフ
評論社(2010-08)

ピーティ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)ピーティ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
著者:ベン マイケルセン
鈴木出版(2010-05)

第二音楽室―School and Music第二音楽室―School and Music
著者:佐藤 多佳子
文藝春秋(2010-11)

聖夜 ― School and Music聖夜 ― School and Music
著者:佐藤 多佳子
文藝春秋(2010-12-09)

墓場の少年  ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活
著者:ニール・ゲイマン
角川書店(角川グループパブリッシング)(2010-09-25)







29冊が特におススメとして選ばれたのですが、『かさをかしてあげたあひるさん』『子ども寄席』2冊と、佐藤多佳子さんの『第二音楽室』と『聖夜』以外は皆外国の作者のもの。そして復刊が多い所をみると、いわゆるロングセラー。

日 本の作品でも村山籌子さんは、私の子ども時代に母が読んでくれていたお話・・・つまり古典的名作のもの(1927年から1938年に書かれた作品というか ら、私の子ども時代に読んでもらった時点でもかなり古かったわけですが、ちっとも古びないところがすごい!)、『子ども寄席』も1975年のシリーズで す。そういう意味では佐藤多佳子さんの作品は、今の子ども達にぴったりくる本なのかもしれません。装丁もとってもセンスがよくて、早速購入しました。年代 的には中学生以上・・・YAのジャンルでしょうか。

昔話ではゴハおじさんのゆかいなおはなし エジプトの民話
ゴハおじさんのゆかいなおはなし エジプトの民話

著者:デニス・ジョンソン‐デイヴィーズ
徳間書店(2010-01-21)






今まさに注目のエジプトのお話が選ばれていてタイムリーに感じました。「ゴハおじさん」とは、日本では「きっちょむさん」のような、昔話ではよく出てくるおとぼけキャラクターだそうです。、上記以外では『まめたろう』(愛蔵版おはなしのろうそく10/東京子ども図書館)『子どもに語るイギリスの昔話』(松岡享子編訳/太田大八絵/こぐま社)が選ばれていました。
 
 伝記では
変わり者 ピッポ変わり者 ピッポ
著者:トレイシー・E. ファーン
光村教育図書(2010-02)







ルネサンス期の偉大な建築家、ブルネレスキの伝記絵本。今もそびえるフィレンツェのサンタ・マリア大聖堂の大ドームを案年もかかって完成させるまでを描いています。

 
詩では
それ ほんとう? (福音館創作童話シリーズ)それ ほんとう? (福音館創作童話シリーズ)
著者:松岡享子
福音館書店(2010-10-06)







長らく復刊が待たれていたことばあそびの本です。五十音どこから取っても読み始めることができ、読み聞かせの導入に使える1冊です。その日の気分に合わせて「お」とか、「さ」とか、「ふ」で始まるお話を読んで、最後に読み手を聴き手がいっしょになって「それほんとう?」と相の手を入れます。幼児から小学生高学年、大人まで楽しむことができます。

えいご・のはらうたえいご・のはらうた
著者:くどう なおこ
童話屋(2010-04)







左ページに日本語、右ページに英語のうたが並んで掲載されています。英語も、日本語の時と同様にリズミカルで楽しく、難しい単語もなく読みやすいものになっています。これもおはなし会の導入で、ひとつふたつ季節に合わせて選んで読んであげるも楽しいでしょう。

 ほか、『ある子どもの詩の庭で』(スティーブンソン作/ガーネット絵/間崎ルリ子訳/瑞雲社)『適切な世界の適切ならざる私』(文月悠光/思潮社)が選ばれていました。

その他56点のブックレヴューをしてくださり、3回目も大幅予定延長。4時過ぎまで本の内容をじっくり紹介していただき、充実の時間になりました。 

「2010年に出た子どもの本」ノンフィクションの巻


2月5日(土) 14:00~16:30

教文館子どもの本のみせナルニア国の「2010年に出た子どもの本」のブックトークの第2回目は、ノンフィクションの会。
2010年に出版されたノンフィクションの本は1509点。その中でおススメの本としてリストに入ったのは、220点。なかでも特におススメは10点でした。

特におススメの10点は・・・
むしのかお (ふしぎいっぱい写真絵本)むしのかお (ふしぎいっぱい写真絵本)
著者:新開 孝
ポプラ社(2010-07-09)





虫 の顔ってアップでみると、結構キュートなんですよね。普段は虫苦手なほうですが、この本の虫達はつぶらな瞳がとてもかわいい♪中には、これぞ元祖仮面ライ ダーっていうのもあって面白いです。虫の顔アップの本は、今森光彦さんの『だれだかわかるかい むしのかお』福音館書店がありましたが、この本もおススメ だそうです。

水草の森 プランクトンの絵本 (ちしきのぽけっと 10)水草の森 プランクトンの絵本 (ちしきのぽけっと 10)
著者:今森 洋輔
岩崎書店(2010-03-20)







今森光彦さんの弟さんの洋輔さんは琵琶湖をフィールドにしているのだそうです。この本ではプランクトンが細密に描かれています。顕微鏡でやっと見える小さな生物の表情の豊かなこと!科学絵本なのにとてもクオリティの高い本でした。

たのしい マジックたのしい マジック
著者:ゆうき とも
偕成社(2010-10-13)







ナルニアの担当のSさんが、実際にひとつのマジックを演じてくださいました。千円札の夏目漱石が逆立ちするというマジックです。Sさん曰く、他のマジックの本とは一味違っていて、単なるハウツー本ではないところがおススメなのだそうです。


カクレクマノミは大きいほうがお母さん (絵本・海の生きもの)カクレクマノミは大きいほうがお母さん (絵本・海の生きもの)
著者:鈴木 克美
あかね書房(2010-03)







これは私も実際に借りて読んでみました。科学読み物なのに、ストーリー性があって、物語を楽しむようにしてカクレクマノミとイソギンチャクの共生のことなどが、よく理解できる本でした。読み聞かせに使っても面白い1冊です。
ホネホネ絵本ホネホネ絵本
著者:スティーブ ジェンキンズ
あすなろ書房(2010-09-30)







こ の骨の本は、なんといっても切り絵で出来ているところが素晴らしいのです。また最初にでてくる1本のほね。それは指の骨。そこから手全体の骨がどのように 組み合わさっているのか、そして身体全体の骨格がどのようになっているのかがわかります。圧巻は人の全ての骨を分解している絵。それが大きく見開いたペー ジでの骸骨標本に!迫力がありました。

イモムシハンドブックイモムシハンドブック
著者:安田 守
文一総合出版(2010-04-10)







イ モムシを見ただけで成虫の姿を想像出来る人って、よほどのマニアでないと・・・いないですよね。私自身も以前アゲハ蝶とクロアゲハの幼虫の区別ができてい なくて、蛹から羽化する時にびっくりしたことがありました。このハンドブックはイモムシから成虫(91種類の蝶と135種類の蛾)が見分けられる1冊です。

木のなまえノート―知ってそうなの?会えてなるほど木のなまえノート―知ってそうなの?会えてなるほど
著者:いわさ ゆうこ
文化出版局(2010-03)







木のなまえの由来から、分類した木の図鑑。手にとってなるほど。木の名前の由来と、その生態とがわかる1冊。植物好きにはたまらないですw

岩石と鉱物 ―読む宝石!― (科学キャラクター図鑑)岩石と鉱物 ―読む宝石!― (科学キャラクター図鑑)
著者:ダン・グリーン
玉川大学出版部(2010-05-28)







鉱物について、こんなにわかりやすく解説した本はなかったそうです^^それぞれの鉱物の特徴がキャラクター化されています。親しみやすい本から読み始めて、もっと深く研究したいと思う子ども達が出てほしいという願いがあるのだそうです。

煮干しの解剖教室 (オリジナル入門シリーズ)煮干しの解剖教室 (オリジナル入門シリーズ)
著者:小林 眞理子
仮説社(2010-07)







ナ ルニアの担当のKさんが、実際に煮干しを解剖して、標本にしたものを展示してくださいました。煮干しであっても、心臓に腸、肝臓、卵巣など臓器がきれいに 分別できるということにも驚き!普段、出汁を取るのに使っている煮干しが、身近な実験の材料として使えることにも驚きでした。

図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動
著者:マーグリート ルアーズ
さえら書房(2010-04)

2010 年は国民読書年だったんですよね。図書館ではともかく一般にはあまり知られていませんでしたが・・・世界中で本を読みたいと思う人のところへ届ける仕事を している人はいっぱいいるのですね。舟を使って、そりに載せて、らくだに積んで・・・その遠問い活動の記録です。

特におススメの10冊はじっくり紹介してくださり、その後220冊すべてを短い言葉でレヴュー。予定の時間を大幅に過ぎて約2時間半。充実した時間でした!

「2010年に出た子どもの本」絵本の巻


1月31日(月) 2時~

ここ数年毎年参加している銀座・教文館こどもの本のみせナルニア国の拡大版ブックトークの会。前年に出た子どもの本の中から、よかった本をまとめてすべて紹介してくださる会です。ナルニア国の「子どもの本この1年」の棚を担当する3名のスタッフの方々が、すべての本を読んだ上で、「絵本の会」「ノンフィクションの会」「フィクションの会」の3回にわけて、すべてを紹介してくださいます。

今年もそれに合わせて『2010年に出た子どもの本』教文館 が出ました。
amazonでは、まだ取り扱い始っていないようで(本の奥付には2011年2月3日初版発行になっています。)昨年度版をここに紹介します。
2009年に出た子どもの本2009年に出た子どもの本
教文館(2010-02)








2010年に入荷した子どもの本の新刊は、4124点。その中から、おすすめの本を588点ほど厳選。書誌データとともに、解題つまり紹介文をつけたリストです。絵本、フィクション、昔話・伝記・詩、ノンフィクションの4つのカテゴリーにわかれています。

31日はその第一回目、「絵本の会」でした。

ナルニアのスタッフが選んだ絵本は56点。その中でも特によかったと思われる絵本は8冊でした。昨年は1283点中、64点で特によかったと思われる本は9冊。2008年は1349点中60点で、特によかった絵本は7冊。今年は1160点中なのでまずますなのでしょうか?

こ れだけ多くの絵本が出版される中で、司書としての経験も豊かなナルニアのスタッフのお目にかなう絵本が意外にも少ないということは、今 東京子ども図書館で受講している第15期子どもの図書館講座「いま、子どもの本をつくる・届ける」でも如実に表れている、本の作り手側の問題と読者の層の広がりという点にあるのかもしれません。

ナルニアの『2010年に出た子どもの本』に先だって「2010MOE厳選絵本リスト」(月刊MOE2011年2月号)
MOE (モエ) 2011年 02月号 [雑誌]MOE (モエ) 2011年 02月号 [雑誌]
白泉社(2010-12-29)








そのリストの選ばれている134冊のうち、ナルニアのリストと重複する絵本は、たったの5冊。選書の基準、視点がまったく違っていることがわかります。

さて、ナルニアが選んだ「特におススメしたい8冊」は・・・
ベンジーのもうふベンジーのもうふ
著者:マイラ・ベリー ブラウン
画:ドロシー・マリノ
あすなろ書房(2010-10-20)

クリスマスのちいさなおくりもの (こどものとも絵本)クリスマスのちいさなおくりもの (こどものとも絵本)
著者:アリスン・アトリー 画:山内ふじ江
訳:上條由美子
福音館書店(2010-10-06)






もりのおとぶくろもりのおとぶくろ
著者:わたり むつこ
のら書店(2010-04)







どろんこのおともだちどろんこのおともだち
著者:バーバラ・マクリントック
ほるぷ出版(2010-10-29)







よるのいえ (大型絵本)よるのいえ (大型絵本)
著者:スーザン・マリー・スワンソン
岩波書店(2010-11-06)







せかいいち おいしいスープ (大型絵本)せかいいち おいしいスープ (大型絵本)
著者:マーシャ・ブラウン
岩波書店(2010-04-22)







ポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなしポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなし
著者:ジョアンヌ オッペンハイム
光村教育図書(2010-09)






おかのうえのギリス (大型絵本)おかのうえのギリス (大型絵本)
著者:マンロー・リーフ
岩波書店(2010-10-15)







以上、8冊でした。ちなみにMOEの「愛読者と作家が選ぶ絵本ベスト30」(MOE読者と絵本作家による投票)には、以上の8冊は選ばれていません。ちなみに、MOEのベスト10は(上から順に得点が高い絵本です)
りすでんわりすでんわ
著者:高橋 和枝
白泉社(2010-09)







まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)
著者:かがくい ひろし
佼成出版社(2010-01)







おおきな木おおきな木
著者:シェル・シルヴァスタイン
あすなろ書房(2010-09-02)







うんこ!うんこ!
著者:サトシン
文溪堂(2009-12)







チリとチリリゆきのひのおはなしチリとチリリゆきのひのおはなし
著者:どい かや
アリス館(2010-01)





いいからいいから〈4〉いいからいいから〈4〉
著者:長谷川 義史
絵本館(2010-05-25)







続・しごとば続・しごとば
著者:鈴木 のりたけ
ブロンズ新社(2010-01)







ふでばこのなかのキルルふでばこのなかのキルル
著者:松成 真理子
白泉社(2010-09)







にんぎょうげきだんにんぎょうげきだん
著者:こみね ゆら
白泉社(2010-05)





ダヤンのアベコベアの月ダヤンのアベコベアの月
著者:池田 あきこ
白泉社(2010-06)







また別にMOE絵本屋さん大賞というものもあり、そちらのベスト10は以下の通り(全国1000人の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者にアンケートを実施し2010年に最も支持された絵本を決定)
うんこ!うんこ!
著者:サトシン
文溪堂(2009-12)

210ポイント





もぐらバス (日本の絵本)もぐらバス (日本の絵本)
著者:佐藤 雅彦
偕成社(2010-04-08)

91ポイント



だじゃれ日本一周だじゃれ日本一周
著者:長谷川 義史
理論社(2009-12)

78ポイント





おやおや、おやさい (幼児絵本シリーズ)おやおや、おやさい (幼児絵本シリーズ)
著者:石津ちひろ
福音館書店(2010-06-02)

58ポイント





まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)
著者:かがくい ひろし
佼成出版社(2010-01)

56ポイント





どんぐりむらのぼうしやさん (どんぐりむらシリーズ)どんぐりむらのぼうしやさん (どんぐりむらシリーズ)
著者:なかや みわ
学習研究社(2010-09-01)

50ポイント



まるまるまるのほんまるまるまるのほん
ポプラ社(2010-11-19)

48ポイント






おふとんかけたらおふとんかけたら
著者:かがくい ひろし
ブロンズ新社(2009-10)

44ポイント





わにわにのおおけが (幼児絵本シリーズ)わにわにのおおけが (幼児絵本シリーズ)
著者:小風さち
福音館書店(2010-03-03)

42ポイント





百年の家 (講談社の翻訳絵本)百年の家 (講談社の翻訳絵本)
著者:J.パトリック・ルイス
講談社(2010-03-11)

39ポイント





私 はいずれも書店や図書館で手にして、全部読んでみました。そして思ったのは、MOEが選んだ本には、「売れている!」という実績があるということ。絵本専門店でなくても、大きな書店の絵本コーナーには平積みにして置いてあります。子ども達もよく手にします。若い人たちも手にします。人気があるのも、なるほど な~と思います。絵が綺麗だったり、可愛かったりで、華があります。あるいは、とにかく抱腹絶倒、面白いのです。

でも、では繰り返し繰り返し読むだろうか?子どもたちの心の琴線に触れて、長く読み継がれる本になっていくのだろうか?という視点で見ると、面白さの質と いうのでしょうか、絵やことばの持っている深さ、味わいというものが、ナルニアスタッフの選んだ本とは全然次元が違うと思ってしまいます。

MOEが選んだ134冊とナルニア選書で重複していた6冊は以下の通り。
もりのおとぶくろもりのおとぶくろ
著者:わたり むつこ
のら書店(2010-04)







おおきな木おおきな木
著者:シェル・シルヴァスタイン
あすなろ書房(2010-09-02)







かわうそ3きょうだい (えほんひろば)かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
著者:あべ 弘士
小峰書店(2009-11)






みつばちみつひめ―どどんとなつまつりの巻みつばちみつひめ―どどんとなつまつりの巻
著者:秋山 あゆ子
ブロンズ新社(2010-07)





くまさん おでかけ (福音館の幼児絵本)くまさん おでかけ (福音館の幼児絵本)
著者:なかがわりえこ
福音館書店(2010-03-03)







ワンガリの平和の木―アフリカでほんとうにあったおはなしワンガリの平和の木―アフリカでほんとうにあったおはなし
著者:ジャネット ウィンター
BL出版(2010-01)


こ ぐま社の佐藤さんが、「よい絵本とは、子どもたちがずっとずっと支持し続けてくれる本であるということ。「もう1回読んで!」「もう1回」と繰り返し読ん でほしいと持ってくる本であり、出版社はそれに応えて出版し続けることに使命がある。」とおっしゃった上で、「今は需要よりもはるかに供給が上回ってい る、出版社が読者が何を求めているのか考えなければならないのに、自分たちが売りたいものを売っているところに、 問題の根源があるのではないか。読者が別に読みたくもない本ばかりが本屋さんに並んでいる現状に、目をそらさないで気がついていかなければならないので は。子どもの本の出版に関しても、ここ20年編集プロダクションが増加し、出版されている本も玉石混交の状態。」と、指摘されていたことを思い出します。(「いま、子どもの本をつくる・届ける」第2回
そこで、ナルニアスタッフがすすめる関連書が次の2冊でした。
画集 赤羽末吉の絵本画集 赤羽末吉の絵本
著者:赤羽 末吉
講談社(2010-05-12)







伝説の編集者ノードストロムの手紙--アメリカ児童書の舞台裏伝説の編集者ノードストロムの手紙–アメリカ児童書の舞台裏
著者:レナード.S.マーカス
偕成社(2010-12-01)







この2冊は、本の作り手、届け手がどんな思いで、本づくりに携わったかの思いが伝わってくる本です。読者が子どもだからこそ、真摯に本づくりに向かい合っ た記録は、子どもに本を手渡す仕事をする司書が、どういう視点で選書をするべきなのかを問いかけてくれていると思います。

教文館ナルニア国ナルニアホールでは、スタッフの選んだ588点、全て手に取って読める展示をしています。ぜひ行って実際に見てみてください。→こちら(2月13日まで)

なお、絵本の会、ノンフィクションの会、フィクションの会が終了したのち、選書業務のある指定管理館へは資料等を配布いたします。どうぞお楽しみに。ぜひ選書の参考にしてみてください。

桃の節句絵本


弥生三月雛の月
私が子どもだった頃、女の子のいるお宅では、2月になると客間にお雛様の段飾りが置かれ、華やいだ気分になったものです。今は住宅事情などもあって、どんどんお雛様もコンパクトになってきていますが、女の子の健やかな成長を願って行われる雛まつりの伝統は、後の世代に伝えていきたいですね。3月のおすすめの本として、桃の節句の本を集めてみました。

ひなまつりこびとのおはなし (行事こびとのえほん)








ひなまつりこびとのおはなし (行事こびとのえほん)
著者:まつい のりこ
童心社(1986-10)
まついのりこさんの行事こびとシリーズの中の1冊。「3がつ3かがくると、ひなまつりこびとの もものはながひらきます。」シンプルで、それでいて愛くるしいたなばたこびとの頭の上のもものはなの淡いピンク色が印象的です。やさしい気持ちにさせてくれる1冊です。版が小さいので、集団でのおはなし会には、向かないかもしれません。お膝の上にお子さんを乗せて読む時か、あるいは少人数対象の時にどうぞ!

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のはらのひなまつり―桃の節句 (えほん・こどもの四季)
著者:神沢 利子/いわむらかずお
金の星社(1980-10)
ともこが、いろ紙で折ったひな人形。風に吹き飛ばされてしまいます。さがしに行ったともこが出会ったのは、野原の動物たち。ともこの手作りひな人形と、たんぽぽの花で作ったひな人形で一緒にお祝いをします。「14ひき」シリーズのいわむらさんの絵がほのぼのとしていて、桃の節句の絵本にふさわしい雰囲気を伝えてくれています。

もりのひなまつり(こどものとも絵本)






もりのひなまつり(こどものとも絵本)
著者:こいで やすこ
福音館書店(2000-02-10)
こちらは「もり」のひなまつり。のねずみたちに頼まれて、お雛様たちは森へと出かけて行きます。森で楽しくおひな祭りを楽しんだ帰り道、季節外れの雪が降り始め、戻ってきた頃には泥汚れがつき、着物が綻びてしまいました。家の人にはこっそり出かけてしまったお雛様たちは大慌て。ねずみばあさんが綺麗に繕ってくれてほっとします。

たんぽぽのサラダ ほか4話 (いわさきちひろ・おはなしえほん)







たんぽぽのサラダ ほか4話 (いわさきちひろ・おはなしえほん)
著者:立原 えりか
講談社(1987-03-10)
入学式やひなまつり、こいのぼりなど、春をテーマにした童話5編が収録されています。「わたしのひなまつり」の中の、「おかあさんも、おばあさんも、ひいおばあさんも、いつかの春には、小さな女の子だったのです。」という文章が、とっても好きです。

ひなまつりにおひなさまをかざるわけ (行事の由来えほん)






ひなまつりにおひなさまをかざるわけ (行事の由来えほん)
著者:瀬尾 七重
教育画劇(2001-01)
子どもの病気や災いを人形に託して川に流すという「流し雛」。この絵本では熱が下がらない妹を懸命に看病する兄の兄妹愛を通して、雛祭りの由来を小さな子にもわかりやすく描いています。

ひなまつり








ひなまつり
著者:渡辺 一枝
情報センター出版局(1987-02)
渡辺一枝さんは、作家椎名誠さんの奥様。渡辺さんが、身の回りにある小さなもの、石ころや、貝がら、豆などを使って作った愛らしいお雛様の数々。なかにはお子さんが赤ちゃんだったころの小さなソックスもおひささまにされていて、お子さんへの、そしてモノへの愛情が伝わってきます。

たのしい行事と工作―3がつのこうさく おひなさまつくろう








たのしい行事と工作―3がつのこうさく おひなさまつくろう
著者:竹井 史郎
小峰書店(1996-02)
指でつつくと首をふるおひなさま、風で揺れるやじろべえおひなさまなど、飾っても可愛らしく、動かしても遊べる8種類のお雛様を紹介しています。3月の工作会などの参考にしてみませんか?

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まいてきっておいしい!ひなまつり
著者:小林ゆき子
福音館書店月刊かがくのとも2007年3月号
こちらは、月刊「かがくのとも」なので、雑誌としてすでに図書館にないかもしれませんね。子どもたちがひな祭りに自分たちでご馳走作りに挑戦します。最初はふと巻き寿司に挑戦。それから白玉団子を作っておすましに入れますが、そのお団子もきれいな模様入り。ロールサンドにミートローフ、楽しくて美味しいひなまつりパーティーの始まりです。ハード絵本になってほしい1冊です。

三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)








三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)
著者:石井 桃子
福音館書店(1963-12-01)
1963年に出版された今は亡き石井桃子さんの作品です。なかなか子どもたちが自分で手にすることのない本かもしれません。石井桃子さんの格調高い文章と、朝倉摂さんのやさしい絵。戦後の物資のない時代におかあさんが娘のために、おひなさまを選ぶにあたって抱いている思いなど、なんでも手に入ってしまう今の子ども達にぴんとこないかもしれませんが、読んでもらうと母子の密接なつながりの温かさが伝わっていくと思います。ぜひ薦めてあげたい1冊です。

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