本に関する情報

「2010年に出た子どもの本」ノンフィクションの巻
「2010年に出た子どもの本」絵本の巻
桃の節句絵本
絵本で世界をひとめぐり8☆イギリスの絵本2
ブックトークをする人のために
絵本で世界をひとめぐり8☆イギリスの絵本1
絵本で世界をひとめぐり7☆北欧の絵本3
絵本で世界をひとめぐり7☆北欧の絵本 その2
絵本で世界をひとめぐり7☆北欧の絵本 その1
ブックトークをする人のために・・・
来年の干支は卯年☆うさぎの絵本
YA『心の友だちシリーズ』読んでみました♪
絵本で世界をひとめぐり6☆中南米の本
秋の絵本
10代からはじめる新書 ブクログのご紹介♪

「2010年に出た子どもの本」ノンフィクションの巻


2月5日(土) 14:00~16:30

教文館子どもの本のみせナルニア国の「2010年に出た子どもの本」のブックトークの第2回目は、ノンフィクションの会。
2010年に出版されたノンフィクションの本は1509点。その中でおススメの本としてリストに入ったのは、220点。なかでも特におススメは10点でした。

特におススメの10点は・・・
むしのかお (ふしぎいっぱい写真絵本)むしのかお (ふしぎいっぱい写真絵本)
著者:新開 孝
ポプラ社(2010-07-09)





虫 の顔ってアップでみると、結構キュートなんですよね。普段は虫苦手なほうですが、この本の虫達はつぶらな瞳がとてもかわいい♪中には、これぞ元祖仮面ライ ダーっていうのもあって面白いです。虫の顔アップの本は、今森光彦さんの『だれだかわかるかい むしのかお』福音館書店がありましたが、この本もおススメ だそうです。

水草の森 プランクトンの絵本 (ちしきのぽけっと 10)水草の森 プランクトンの絵本 (ちしきのぽけっと 10)
著者:今森 洋輔
岩崎書店(2010-03-20)







今森光彦さんの弟さんの洋輔さんは琵琶湖をフィールドにしているのだそうです。この本ではプランクトンが細密に描かれています。顕微鏡でやっと見える小さな生物の表情の豊かなこと!科学絵本なのにとてもクオリティの高い本でした。

たのしい マジックたのしい マジック
著者:ゆうき とも
偕成社(2010-10-13)







ナルニアの担当のSさんが、実際にひとつのマジックを演じてくださいました。千円札の夏目漱石が逆立ちするというマジックです。Sさん曰く、他のマジックの本とは一味違っていて、単なるハウツー本ではないところがおススメなのだそうです。


カクレクマノミは大きいほうがお母さん (絵本・海の生きもの)カクレクマノミは大きいほうがお母さん (絵本・海の生きもの)
著者:鈴木 克美
あかね書房(2010-03)







これは私も実際に借りて読んでみました。科学読み物なのに、ストーリー性があって、物語を楽しむようにしてカクレクマノミとイソギンチャクの共生のことなどが、よく理解できる本でした。読み聞かせに使っても面白い1冊です。
ホネホネ絵本ホネホネ絵本
著者:スティーブ ジェンキンズ
あすなろ書房(2010-09-30)







こ の骨の本は、なんといっても切り絵で出来ているところが素晴らしいのです。また最初にでてくる1本のほね。それは指の骨。そこから手全体の骨がどのように 組み合わさっているのか、そして身体全体の骨格がどのようになっているのかがわかります。圧巻は人の全ての骨を分解している絵。それが大きく見開いたペー ジでの骸骨標本に!迫力がありました。

イモムシハンドブックイモムシハンドブック
著者:安田 守
文一総合出版(2010-04-10)







イ モムシを見ただけで成虫の姿を想像出来る人って、よほどのマニアでないと・・・いないですよね。私自身も以前アゲハ蝶とクロアゲハの幼虫の区別ができてい なくて、蛹から羽化する時にびっくりしたことがありました。このハンドブックはイモムシから成虫(91種類の蝶と135種類の蛾)が見分けられる1冊です。

木のなまえノート―知ってそうなの?会えてなるほど木のなまえノート―知ってそうなの?会えてなるほど
著者:いわさ ゆうこ
文化出版局(2010-03)







木のなまえの由来から、分類した木の図鑑。手にとってなるほど。木の名前の由来と、その生態とがわかる1冊。植物好きにはたまらないですw

岩石と鉱物 ―読む宝石!― (科学キャラクター図鑑)岩石と鉱物 ―読む宝石!― (科学キャラクター図鑑)
著者:ダン・グリーン
玉川大学出版部(2010-05-28)







鉱物について、こんなにわかりやすく解説した本はなかったそうです^^それぞれの鉱物の特徴がキャラクター化されています。親しみやすい本から読み始めて、もっと深く研究したいと思う子ども達が出てほしいという願いがあるのだそうです。

煮干しの解剖教室 (オリジナル入門シリーズ)煮干しの解剖教室 (オリジナル入門シリーズ)
著者:小林 眞理子
仮説社(2010-07)







ナ ルニアの担当のKさんが、実際に煮干しを解剖して、標本にしたものを展示してくださいました。煮干しであっても、心臓に腸、肝臓、卵巣など臓器がきれいに 分別できるということにも驚き!普段、出汁を取るのに使っている煮干しが、身近な実験の材料として使えることにも驚きでした。

図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動
著者:マーグリート ルアーズ
さえら書房(2010-04)

2010 年は国民読書年だったんですよね。図書館ではともかく一般にはあまり知られていませんでしたが・・・世界中で本を読みたいと思う人のところへ届ける仕事を している人はいっぱいいるのですね。舟を使って、そりに載せて、らくだに積んで・・・その遠問い活動の記録です。

特におススメの10冊はじっくり紹介してくださり、その後220冊すべてを短い言葉でレヴュー。予定の時間を大幅に過ぎて約2時間半。充実した時間でした!

「2010年に出た子どもの本」絵本の巻


1月31日(月) 2時~

ここ数年毎年参加している銀座・教文館こどもの本のみせナルニア国の拡大版ブックトークの会。前年に出た子どもの本の中から、よかった本をまとめてすべて紹介してくださる会です。ナルニア国の「子どもの本この1年」の棚を担当する3名のスタッフの方々が、すべての本を読んだ上で、「絵本の会」「ノンフィクションの会」「フィクションの会」の3回にわけて、すべてを紹介してくださいます。

今年もそれに合わせて『2010年に出た子どもの本』教文館 が出ました。
amazonでは、まだ取り扱い始っていないようで(本の奥付には2011年2月3日初版発行になっています。)昨年度版をここに紹介します。
2009年に出た子どもの本2009年に出た子どもの本
教文館(2010-02)








2010年に入荷した子どもの本の新刊は、4124点。その中から、おすすめの本を588点ほど厳選。書誌データとともに、解題つまり紹介文をつけたリストです。絵本、フィクション、昔話・伝記・詩、ノンフィクションの4つのカテゴリーにわかれています。

31日はその第一回目、「絵本の会」でした。

ナルニアのスタッフが選んだ絵本は56点。その中でも特によかったと思われる絵本は8冊でした。昨年は1283点中、64点で特によかったと思われる本は9冊。2008年は1349点中60点で、特によかった絵本は7冊。今年は1160点中なのでまずますなのでしょうか?

こ れだけ多くの絵本が出版される中で、司書としての経験も豊かなナルニアのスタッフのお目にかなう絵本が意外にも少ないということは、今 東京子ども図書館で受講している第15期子どもの図書館講座「いま、子どもの本をつくる・届ける」でも如実に表れている、本の作り手側の問題と読者の層の広がりという点にあるのかもしれません。

ナルニアの『2010年に出た子どもの本』に先だって「2010MOE厳選絵本リスト」(月刊MOE2011年2月号)
MOE (モエ) 2011年 02月号 [雑誌]MOE (モエ) 2011年 02月号 [雑誌]
白泉社(2010-12-29)








そのリストの選ばれている134冊のうち、ナルニアのリストと重複する絵本は、たったの5冊。選書の基準、視点がまったく違っていることがわかります。

さて、ナルニアが選んだ「特におススメしたい8冊」は・・・
ベンジーのもうふベンジーのもうふ
著者:マイラ・ベリー ブラウン
画:ドロシー・マリノ
あすなろ書房(2010-10-20)

クリスマスのちいさなおくりもの (こどものとも絵本)クリスマスのちいさなおくりもの (こどものとも絵本)
著者:アリスン・アトリー 画:山内ふじ江
訳:上條由美子
福音館書店(2010-10-06)






もりのおとぶくろもりのおとぶくろ
著者:わたり むつこ
のら書店(2010-04)







どろんこのおともだちどろんこのおともだち
著者:バーバラ・マクリントック
ほるぷ出版(2010-10-29)







よるのいえ (大型絵本)よるのいえ (大型絵本)
著者:スーザン・マリー・スワンソン
岩波書店(2010-11-06)







せかいいち おいしいスープ (大型絵本)せかいいち おいしいスープ (大型絵本)
著者:マーシャ・ブラウン
岩波書店(2010-04-22)







ポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなしポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなし
著者:ジョアンヌ オッペンハイム
光村教育図書(2010-09)






おかのうえのギリス (大型絵本)おかのうえのギリス (大型絵本)
著者:マンロー・リーフ
岩波書店(2010-10-15)







以上、8冊でした。ちなみにMOEの「愛読者と作家が選ぶ絵本ベスト30」(MOE読者と絵本作家による投票)には、以上の8冊は選ばれていません。ちなみに、MOEのベスト10は(上から順に得点が高い絵本です)
りすでんわりすでんわ
著者:高橋 和枝
白泉社(2010-09)







まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)
著者:かがくい ひろし
佼成出版社(2010-01)







おおきな木おおきな木
著者:シェル・シルヴァスタイン
あすなろ書房(2010-09-02)







うんこ!うんこ!
著者:サトシン
文溪堂(2009-12)







チリとチリリゆきのひのおはなしチリとチリリゆきのひのおはなし
著者:どい かや
アリス館(2010-01)





いいからいいから〈4〉いいからいいから〈4〉
著者:長谷川 義史
絵本館(2010-05-25)







続・しごとば続・しごとば
著者:鈴木 のりたけ
ブロンズ新社(2010-01)







ふでばこのなかのキルルふでばこのなかのキルル
著者:松成 真理子
白泉社(2010-09)







にんぎょうげきだんにんぎょうげきだん
著者:こみね ゆら
白泉社(2010-05)





ダヤンのアベコベアの月ダヤンのアベコベアの月
著者:池田 あきこ
白泉社(2010-06)







また別にMOE絵本屋さん大賞というものもあり、そちらのベスト10は以下の通り(全国1000人の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者にアンケートを実施し2010年に最も支持された絵本を決定)
うんこ!うんこ!
著者:サトシン
文溪堂(2009-12)

210ポイント





もぐらバス (日本の絵本)もぐらバス (日本の絵本)
著者:佐藤 雅彦
偕成社(2010-04-08)

91ポイント



だじゃれ日本一周だじゃれ日本一周
著者:長谷川 義史
理論社(2009-12)

78ポイント





おやおや、おやさい (幼児絵本シリーズ)おやおや、おやさい (幼児絵本シリーズ)
著者:石津ちひろ
福音館書店(2010-06-02)

58ポイント





まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)まくらのせんにん そこのあなたの巻 (クローバーえほんシリーズ)
著者:かがくい ひろし
佼成出版社(2010-01)

56ポイント





どんぐりむらのぼうしやさん (どんぐりむらシリーズ)どんぐりむらのぼうしやさん (どんぐりむらシリーズ)
著者:なかや みわ
学習研究社(2010-09-01)

50ポイント



まるまるまるのほんまるまるまるのほん
ポプラ社(2010-11-19)

48ポイント






おふとんかけたらおふとんかけたら
著者:かがくい ひろし
ブロンズ新社(2009-10)

44ポイント





わにわにのおおけが (幼児絵本シリーズ)わにわにのおおけが (幼児絵本シリーズ)
著者:小風さち
福音館書店(2010-03-03)

42ポイント





百年の家 (講談社の翻訳絵本)百年の家 (講談社の翻訳絵本)
著者:J.パトリック・ルイス
講談社(2010-03-11)

39ポイント





私 はいずれも書店や図書館で手にして、全部読んでみました。そして思ったのは、MOEが選んだ本には、「売れている!」という実績があるということ。絵本専門店でなくても、大きな書店の絵本コーナーには平積みにして置いてあります。子ども達もよく手にします。若い人たちも手にします。人気があるのも、なるほど な~と思います。絵が綺麗だったり、可愛かったりで、華があります。あるいは、とにかく抱腹絶倒、面白いのです。

でも、では繰り返し繰り返し読むだろうか?子どもたちの心の琴線に触れて、長く読み継がれる本になっていくのだろうか?という視点で見ると、面白さの質と いうのでしょうか、絵やことばの持っている深さ、味わいというものが、ナルニアスタッフの選んだ本とは全然次元が違うと思ってしまいます。

MOEが選んだ134冊とナルニア選書で重複していた6冊は以下の通り。
もりのおとぶくろもりのおとぶくろ
著者:わたり むつこ
のら書店(2010-04)







おおきな木おおきな木
著者:シェル・シルヴァスタイン
あすなろ書房(2010-09-02)







かわうそ3きょうだい (えほんひろば)かわうそ3きょうだい (えほんひろば)
著者:あべ 弘士
小峰書店(2009-11)






みつばちみつひめ―どどんとなつまつりの巻みつばちみつひめ―どどんとなつまつりの巻
著者:秋山 あゆ子
ブロンズ新社(2010-07)





くまさん おでかけ (福音館の幼児絵本)くまさん おでかけ (福音館の幼児絵本)
著者:なかがわりえこ
福音館書店(2010-03-03)







ワンガリの平和の木―アフリカでほんとうにあったおはなしワンガリの平和の木―アフリカでほんとうにあったおはなし
著者:ジャネット ウィンター
BL出版(2010-01)


こ ぐま社の佐藤さんが、「よい絵本とは、子どもたちがずっとずっと支持し続けてくれる本であるということ。「もう1回読んで!」「もう1回」と繰り返し読ん でほしいと持ってくる本であり、出版社はそれに応えて出版し続けることに使命がある。」とおっしゃった上で、「今は需要よりもはるかに供給が上回ってい る、出版社が読者が何を求めているのか考えなければならないのに、自分たちが売りたいものを売っているところに、 問題の根源があるのではないか。読者が別に読みたくもない本ばかりが本屋さんに並んでいる現状に、目をそらさないで気がついていかなければならないので は。子どもの本の出版に関しても、ここ20年編集プロダクションが増加し、出版されている本も玉石混交の状態。」と、指摘されていたことを思い出します。(「いま、子どもの本をつくる・届ける」第2回
そこで、ナルニアスタッフがすすめる関連書が次の2冊でした。
画集 赤羽末吉の絵本画集 赤羽末吉の絵本
著者:赤羽 末吉
講談社(2010-05-12)







伝説の編集者ノードストロムの手紙--アメリカ児童書の舞台裏伝説の編集者ノードストロムの手紙–アメリカ児童書の舞台裏
著者:レナード.S.マーカス
偕成社(2010-12-01)







この2冊は、本の作り手、届け手がどんな思いで、本づくりに携わったかの思いが伝わってくる本です。読者が子どもだからこそ、真摯に本づくりに向かい合っ た記録は、子どもに本を手渡す仕事をする司書が、どういう視点で選書をするべきなのかを問いかけてくれていると思います。

教文館ナルニア国ナルニアホールでは、スタッフの選んだ588点、全て手に取って読める展示をしています。ぜひ行って実際に見てみてください。→こちら(2月13日まで)

なお、絵本の会、ノンフィクションの会、フィクションの会が終了したのち、選書業務のある指定管理館へは資料等を配布いたします。どうぞお楽しみに。ぜひ選書の参考にしてみてください。

桃の節句絵本


弥生三月雛の月
私が子どもだった頃、女の子のいるお宅では、2月になると客間にお雛様の段飾りが置かれ、華やいだ気分になったものです。今は住宅事情などもあって、どんどんお雛様もコンパクトになってきていますが、女の子の健やかな成長を願って行われる雛まつりの伝統は、後の世代に伝えていきたいですね。3月のおすすめの本として、桃の節句の本を集めてみました。

ひなまつりこびとのおはなし (行事こびとのえほん)








ひなまつりこびとのおはなし (行事こびとのえほん)
著者:まつい のりこ
童心社(1986-10)
まついのりこさんの行事こびとシリーズの中の1冊。「3がつ3かがくると、ひなまつりこびとの もものはながひらきます。」シンプルで、それでいて愛くるしいたなばたこびとの頭の上のもものはなの淡いピンク色が印象的です。やさしい気持ちにさせてくれる1冊です。版が小さいので、集団でのおはなし会には、向かないかもしれません。お膝の上にお子さんを乗せて読む時か、あるいは少人数対象の時にどうぞ!

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のはらのひなまつり―桃の節句 (えほん・こどもの四季)
著者:神沢 利子/いわむらかずお
金の星社(1980-10)
ともこが、いろ紙で折ったひな人形。風に吹き飛ばされてしまいます。さがしに行ったともこが出会ったのは、野原の動物たち。ともこの手作りひな人形と、たんぽぽの花で作ったひな人形で一緒にお祝いをします。「14ひき」シリーズのいわむらさんの絵がほのぼのとしていて、桃の節句の絵本にふさわしい雰囲気を伝えてくれています。

もりのひなまつり(こどものとも絵本)






もりのひなまつり(こどものとも絵本)
著者:こいで やすこ
福音館書店(2000-02-10)
こちらは「もり」のひなまつり。のねずみたちに頼まれて、お雛様たちは森へと出かけて行きます。森で楽しくおひな祭りを楽しんだ帰り道、季節外れの雪が降り始め、戻ってきた頃には泥汚れがつき、着物が綻びてしまいました。家の人にはこっそり出かけてしまったお雛様たちは大慌て。ねずみばあさんが綺麗に繕ってくれてほっとします。

たんぽぽのサラダ ほか4話 (いわさきちひろ・おはなしえほん)







たんぽぽのサラダ ほか4話 (いわさきちひろ・おはなしえほん)
著者:立原 えりか
講談社(1987-03-10)
入学式やひなまつり、こいのぼりなど、春をテーマにした童話5編が収録されています。「わたしのひなまつり」の中の、「おかあさんも、おばあさんも、ひいおばあさんも、いつかの春には、小さな女の子だったのです。」という文章が、とっても好きです。

ひなまつりにおひなさまをかざるわけ (行事の由来えほん)






ひなまつりにおひなさまをかざるわけ (行事の由来えほん)
著者:瀬尾 七重
教育画劇(2001-01)
子どもの病気や災いを人形に託して川に流すという「流し雛」。この絵本では熱が下がらない妹を懸命に看病する兄の兄妹愛を通して、雛祭りの由来を小さな子にもわかりやすく描いています。

ひなまつり








ひなまつり
著者:渡辺 一枝
情報センター出版局(1987-02)
渡辺一枝さんは、作家椎名誠さんの奥様。渡辺さんが、身の回りにある小さなもの、石ころや、貝がら、豆などを使って作った愛らしいお雛様の数々。なかにはお子さんが赤ちゃんだったころの小さなソックスもおひささまにされていて、お子さんへの、そしてモノへの愛情が伝わってきます。

たのしい行事と工作―3がつのこうさく おひなさまつくろう








たのしい行事と工作―3がつのこうさく おひなさまつくろう
著者:竹井 史郎
小峰書店(1996-02)
指でつつくと首をふるおひなさま、風で揺れるやじろべえおひなさまなど、飾っても可愛らしく、動かしても遊べる8種類のお雛様を紹介しています。3月の工作会などの参考にしてみませんか?

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まいてきっておいしい!ひなまつり
著者:小林ゆき子
福音館書店月刊かがくのとも2007年3月号
こちらは、月刊「かがくのとも」なので、雑誌としてすでに図書館にないかもしれませんね。子どもたちがひな祭りに自分たちでご馳走作りに挑戦します。最初はふと巻き寿司に挑戦。それから白玉団子を作っておすましに入れますが、そのお団子もきれいな模様入り。ロールサンドにミートローフ、楽しくて美味しいひなまつりパーティーの始まりです。ハード絵本になってほしい1冊です。

三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)








三月ひなのつき (福音館創作童話シリーズ)
著者:石井 桃子
福音館書店(1963-12-01)
1963年に出版された今は亡き石井桃子さんの作品です。なかなか子どもたちが自分で手にすることのない本かもしれません。石井桃子さんの格調高い文章と、朝倉摂さんのやさしい絵。戦後の物資のない時代におかあさんが娘のために、おひなさまを選ぶにあたって抱いている思いなど、なんでも手に入ってしまう今の子ども達にぴんとこないかもしれませんが、読んでもらうと母子の密接なつながりの温かさが伝わっていくと思います。ぜひ薦めてあげたい1冊です。

絵本で世界をひとめぐり8☆イギリスの絵本2


20世紀の後半に入ると、印刷技術の進歩により色鮮やかな原画を、美しい絵本に仕上げることができるようになり、一段と絵本の文化が花開いていきます。ここでは、今もなおロングセラーとして日本の子ども達に愛されている絵本を紹介します。

『ガンピーさんのふなあそび』 ジョン・バーニンガム 光吉夏弥/訳 ほるぷ出版
ガンピーさんのふなあそび (ほるぷ出版の大きな絵本)
ガンピーさんのふなあそび (ほるぷ出版の大きな絵本)
『ボルカ はねなしガチョウのぼうけん』(木島始/訳)で1964年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、絵本作家として脚光を浴びたジョン・バーミンガム(1936年~)は、1970年に『ガンピーさんのふなあそび』で再び同賞を受賞しました。ほのぼのとした田園地帯の雰囲気を伝える絵本、つぎつぎにガンピーさんの舟に乗りこんでいく子どもたちや動物達を快く受け入れる鷹揚さ、川遊びの締めくくりはティーパーティーというところがイギリスらしい雰囲気を伝えてくれます。奥さんのヘレン・オクセンバリー(1938年~)との「あかちゃんえほん」のシリーズも、人気の高い絵本です。

かぞく (ヘレン・オクセンバリーのあかちゃんのえほん)
かぞく (ヘレン・オクセンバリーのあかちゃんのえほん)

『ロージーのおさんぽ』パット=ハッチンス 渡辺茂男/訳  偕成社
ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)
ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)
パット・ハッチンス(1942年~)のデビュー作『ロージーのおさんぽ』のほかにも、『ティッチ』『おまたせクッキー』『ベーコンわすれちゃだめよ』など、子どもの生活の視点にたち、ユーモアにあふれる絵本をたくさん描いており、高い評価を得ています。どの本もメリハリのきいた物語の展開と、明快な絵で、おはなし会に用いるのにも最適です。

ベーコンわすれちゃだめよ! (ハッチンスの絵本)
ベーコンわすれちゃだめよ! (ハッチンスの絵本)

『さむがりやのサンタ』 レイモンド・ブリッグス すがはらひろくに/訳 福音館書店
さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)
さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)
レイモンド・ブリッグス(1934年~)は、『さむがりやのサンタ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞。『スノウマン』(評論社)では、フランシス・ウィリアムズ・イラストレーション賞を受賞しています。核戦争というシリアスなテーマで描いた『風が吹くとき』(あすなろ書房)など大人にも読み応えのある作品があります。

『どんなにきみがすきだかあててごらん』サム・マクブラット二ィ&アニタ・ジェラーム 小川仁央/訳 評論社
どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)
どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)
サム・マクブラットニィ(1943年~)と、アニタ・ジェラーム(1965年~)のコンビで作ったこの絵本は、37カ国語に翻訳され、1500万部を超えるベストセラー絵本。おおきいうさぎとちいさいうさぎが互いに自分が相手のことを想っているか競い合うほほえましい絵本です。この2匹は親子なのか、友だちなのか、恋人なのか、いろいろに受け取れるのですが、子ども達はこの絵本を読んでもらって「こんなに自分のことを思ってくれる人がいるんだ!」と安心し幸せな気持ちになるのではないかしら?

『みどりの船』クエンティン・ブレイク 千葉茂樹/訳  あかね書房
みどりの船 (あかねせかいの本)
みどりの船 (あかねせかいの本)
クエンティン・ブレイク(1932年~)は、ケイト・グリーナウェイ賞のほかに、ウィットブレッド児童図書賞やボローニャ・ラガッツィ賞、国際アンデルセン賞画家賞を受賞している画家です。『みどりの船』は、夏休みにおばさんの家に滞在している姉弟が緑が生い茂るお隣のお屋敷の庭に潜り込むところから始まるお話。姉弟と庭の主であるおばあさんと一緒に空想の世界で遊ぶその体験のなんと豊かで楽しいこと。キラキラと輝く夏の思い出は、読み手の子どもたちの心にも刻み込まれることと思います。

『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』ジャネット&アラン・アルバーグ 佐野洋子/訳 文化出版社
ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス
ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス
ジャネット(1944年~1994年)とアラン(1938年~1994年)は、夫妻で多くの絵本を残しています。ジャネットは50歳の時癌で亡くなります。それまでの20年間共に絵本を作ってきました。『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』は1992年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞。各ページがポケット状のお手紙になっていて、子ども達にはわくわくする絵本です。図書館ではしかけ絵本として、小さな部品がなくならないかと心配の種かもしれませんね。

『ふしぎなともだち』サイモン・ジェームズ 小川仁央/訳  評論社
ふしぎなともだち (児童図書館・絵本の部屋)
ふしぎなともだち (児童図書館・絵本の部屋)
サイモン・ジェームズ(1961年~)の小さい時の夢は、スタントマンか漫画家。警察官や農夫など14もの仕事についたのち、美術大学に入学。グラフィックデザインと美術史を専攻するうち、絵本に興味を持ち絵本画家へ転身します。『ふしぎなともだち』では、スマティーズ賞銀賞を受賞。レオンという男の子には、他の人からは見ることのできないボブというともだちがいました。妄想だと笑われてしまうかもしれませんが、母親とふたり、知らない町に引っ越したレオンにはそのともだちがいることが心の支えになっていきます。そうやって自分を鼓舞し、勇気をもって一歩踏み出した時に出会えた本当のともだち。読み終えたあとで心がじんわりとする絵本です。

『エルシー・ピドック ゆめでなわとびをする』エリナー・ファージョン シャーロット・ヴォーグ 石井桃子/訳 岩波書店
エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする (大型絵本)
エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする (大型絵本)
シャーロット・ヴォーグ(1957年~)は、『ねこのジンジャー』(偕成社)、『でんしゃがくるよ』(教育画劇)などの絵本でも、いくつもの賞を受賞しています。『エルシー・ピドック ゆめでなわとびをする』は、エリナー・ファージョン(1881年~1965年)の有名なおはなし(1937年の作品)に美しい絵本に仕立てたもの。石井桃子さんの訳も素晴しいのですが、シャーロットの淡い色彩で描く絵も、一層私達をファンタジーの世界に引き込んでくれます。

ブックトークをする人のために


この度、教文館から学校司書としてのキャリア30年の高桑弥須子さんが、その経験に基づいた学校でのブックトークの入門書をこの度上梓されました。

DSCN3315本の帯には、「初心者でもこの本があれば大丈夫!!」「経験豊富な現役司書が伝授するブックトークの作り方と学校図書館司書のはたらきのすべて!」「①準備から後日談まで 13本のブックトーク実践例を収録
 ②ブックトーク現場の空気を、シナリオ形式で子どもたちの反応も再現 ③司書の年間スケジュールから配布資料まで役立つ資料を多数掲載 ④現役司書ならではの具体的なアドバイスがいっぱい!」とあります。

なんて心強いことでしょう。
 
この本に書かれているブックトークの内容は、実際に子ども達に実践した様子なので、とても具体的で、子ども達の反応が活き活きと伝わってくるかのようです。

指定管理館の中には、学校支援の一環として学校でのブックトークを業務としているところも多いでしょう。

ぜひこの本を座右において、ブックトークの力強い助っ人にしてみてはいかがでしょうか?

絵本で世界をひとめぐり8☆イギリスの絵本1


昨年6月に始まった、絵本を通して世界をめぐる旅。
サッカーのワールドカップ開催を記念して、アフリカ→韓国→中国→東南アジア→アメリカ→中南米→北欧とめぐってきて、今月はイギリスの絵本を紹介します。

イギリスの絵本文化は19世紀から20世紀にかけて黄金時代を迎え、現在でも読み継がれる名作がたくさんあります。
とくに、ケイト・グリーナウェイ(1846~1901)は毎年イギリスで出版された絵本の中で最も優れた作品の作者にその名を冠した賞が贈られるほど、近代絵本の先駆者として多くの人の記憶に留められています。グリーナウェイと同時代に活躍したウォルター・クレイン(1845~1915)、ランドルフ・コルデコット(1846~1886)の3人の活躍については、国際子ども図書館のWeb絵本ギャラリー「絵本は舞台」に詳しいので、こちらを参照してください。

窓の下で (ほるぷクラシック絵本)








窓の下で (ほるぷクラシック絵本)
著者:ケイト グリーナウェイ
ほるぷ出版(1987-09)
1878年に出版された「窓の下で」は、
〈窓の下はわたしのお庭よ
そこにはあまいあまい花が咲くの
そして梨の木にはわたしの大好きな
駒鳥さんが住んでるのよ〉
という詩ではじまります。
牧歌的な風景の中で遊ぶ子どもたちの表情が愛らしく、古風な服の細部まで繊細に描かれています。

それから、忘れてならないのが、ビアトリクス・ポター(1866~1943)の「ピーターラビットのおはなし」のシリーズです。

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)








ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)
著者:ビアトリクス・ポター
福音館書店(2002-09-21)
1902年に出版されてから、109年もの間、世界中の子どもたちにずっと変わらずに愛され続けている絵本です。ビアトリクス・ポターが描いた小動物たちのいる豊かな自然を守るために湖水地方を売上金で買い上げるなど、ナショナルトラスト運動の先駆者としても有名です。

かしこいビル






かしこいビル
著者:ウィリアム・ニコルソン
ペンギン社(1982-06)
「かしこいビル」は1926年に出版されました。ウィリアム・ニコルソンが娘メリーのために描いた作品。特にこの作品はイギリスの絵本史上歴史的価値のある作品として位置付けられています。


ビロードうさぎ








ビロードうさぎ
著者:マージェリィ ウィリアムズ
画:ウィリアム・ニコルソン
童話館出版(2002-03)
1922年初版の名作です。石井桃子さんの訳がまた素晴らしい作品です。ぼろぼろになっても愛されるおもちゃのうさぎ。
うさぎのおもちゃの運命と対比的に機械仕掛けのおもちゃの横柄さが描かれ、人生のあり方をも物語っているようです。酒井駒子さんの絵で描き直されたブロンズ新社のものも出版されていますが、ウィリアム・ニコルソン(1872~1949)の絵も味わってほしいと思います。

ねこのオーランドー農場をかう








ねこのオーランドー農場をかう
著者:キャスリーン・ヘイル
童話館出版(1996-11)
1942年に出版された絵本。ねこのオーランドー一家はピクニックに出かけた先で見つけた荒れ果てた農場を買い。再建を図ります。みんなが気持ちよく働けるように環境を整え、それぞれの良いところを引き出すオーランドーの名マネージャーぶりが素敵なキャスリーン・ヘイル(1898~2000)の絵本です。
チムとゆうかんなせんちょうさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)








チムとゆうかんなせんちょうさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)
著者:エドワード・アーディゾーニ
福音館書店(1963-06)
アーディゾーニ(1900~1979)が二人の息子のために描いた「チムとゆうかんなせんちょうさん」が好評で、シリーズは11冊になりました。船乗りになりたい小さな男の子チムがこっそり船に乗り込んで、一生懸命働く姿は、子どもの成長することへの憧れと、それに応えようとする誠実な大人を描き、長く読み継がれてきました。

こうしたロングセラーの絵本が読み継がれてきた土壌があって、現在も次々と素晴しい絵本作家が生まれているイギリス。
次回は、今も現役で絵本を作り続けている作家たちを紹介いたします。

絵本で世界をひとめぐり7☆北欧の絵本3


*フィンランドの本*

フィンランドを代表する児童文学作家として最初に思い浮かべるのは、「ムーミン」シリーズを書いたトーベ・ヤンソンです。

1914年フィンランドの首都ヘルシンキに生まれたトーベ・ヤンソン。父親は彫刻家で母親は画家という芸術一家の中で育ち、20歳の時に「黒いムーミントロール」を描き、続いてムーミンシーリーズの第一作『小さなトロールと大きな洪水』を発表しました。
その後ムーミンシリーズを1945年から25年に渡って書き続け、世界中の子どもたちに読まれ、愛されてきました。私自身は最初にムーミンにはアニメで出会い、その後原作を読みましたが、物語の底流に流れる人生に対する優しいまなざしを感じました。北欧の豊かな森と厳しい寒さが育んだのでしょうか?生きていくことの中には辛い別れや試練が待っているけれども、それを乗り越えて心を強くして豊かに生きることができるのだというメッセージを感じます。

童話は、講談社から出ているハードブックと、講談社文庫で読むことができますが、絵本版も作られています。ここでは絵本版のムーミンを紹介します。

ムーミン谷の彗星 (ムーミン童話全集 1)







ムーミン谷の彗星 (ムーミン童話全集 1)
著者:トーベ・ヤンソン
講談社(1990-06-22)
赤く長い尾を光らせた彗星が地球に近づいてくることがわかった時、ムーミン谷は大騒ぎになります。ムーミントロールは彗星について調べるために、遠い天文台へと急ぎます。

たのしいムーミン一家 (講談社 青い鳥文庫)








のしいムーミン一家 (講談社 青い鳥文庫)
著者:トーベ・ヤンソン
講談社(1980-11-10)
長い冬眠から目覚めたムーミン谷の愛すべき仲間たちが、海べりの山の上でみつけたものは黒い帽子。それは実は魔物の帽子で、それから次々おかしな事件が起きてきます。

ムーミン谷のすい星 (絵本・ムーミン谷から)








ムーミン谷のすい星 (絵本・ムーミン谷から)
作・:トーベ・ヤンソン 翻訳:岡村 美恵子
講談社(1999-03-09)
絵本版に短く翻訳されています。彗星がぶつかるまであと4日。さあ大変!ムーミン谷の仲間たちは大慌てです。

ムーミン谷のふしぎな夏 (絵本・ムーミン谷から)








ムーミン谷のふしぎな夏 (絵本・ムーミン谷から)
作・絵:トーベ・ヤンソン 翻訳:岡村 美恵子
講談社(1999-07-29)
世界一美しいというルビーの王様をめぐって、おかしな生き物たちがつぎつぎに現れて・・・ムーミン谷のひと夏の不思議なできごとが、絵本版に翻訳されています。

ムーミンのたからもの (講談社の創作絵本)







ムーミンのたからもの (講談社の創作絵本)
作・絵:トーベ・ヤンソン 翻訳:松田 素子
講談社(2005-08-11)
自分の宝物っていったいなんだろう?と探しにでかけるムーミン。こころあたたまる絵本です。


現在、フィンランドで大活躍の絵本作家はマウリ・クンナスです。
サンタクロースと小人たち








サンタクロースと小人たち
著者:マウリ=クンナス
偕成社(1982-11)
サンタクロースの一年間の様子が描かれた絵本です。クリスマスではない時に、いったい何をしているのかなぁ?そんな子どもたちの疑問に答えてくれる絵本です。にぎやかで色彩豊かな絵が、子どもたちの興味を惹きつけます。
フィンランドの小人たちトントゥ






フィンランドの小人たちトントゥ
著者:マウリ・クンナス
猫の言葉社(2010-04)
昔はどこの家にもトントゥという守り神が住みついていたのです。トントゥにおかゆをあげて大切にすると、その家に幸せをもたらしてくれるのです。そんなトントゥの楽しい14のお話がつまっています。
マウリ・クンナスさんが伝説をもとに調査をし、描いた絵本です。
大時計のおばけたち (フィンランドで生まれたサンタや小人、おばけの絵本)








大時計のおばけたち (フィンランドで生まれたサンタや小人、おばけの絵本)
著者:マウリ クンナス
偕成社(1997-12)
ふしぎ村のホテルの女主人が古い時計を買います。それはサルビ王の時代の由緒ある物で、女主人は一目ぼれして買ったのですが、時を告げる音が出ないのです。修理をしてもすぐに壊れてしまう。それもそのはず、実は時計の中には12人のおばけたちが住んでいたのです。時計も大事、おばけたちとも仲良くしたいと、いろいろ知恵をしぼって・・・なんともユーモラスな絵本です。



*ノルウェーの本*

北欧の子どもの本の最後はノルウェーです。
ノルウェーの昔話で有名なのは、『三びきのやぎのがらがらどん』ですね。
三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)








三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
瀬田貞二:訳 マーシャ・ブラウン:絵
福音館書店(1965-07-01)
おはなしは、ノルウェーの昔話を再話したものですが、絵を描いたのはマーシャ・ブラウン。アメリカの絵本作家で、絵本もアメリカで出版されています。
でもタイトルの副題に「ノルウェーの昔話」と断り書きがあるので、こちらで紹介させていただきました。
力強い絵と、リズミカルな文章がぴったりマッチして、物語を楽しむようになる3才くらいの子ども達もドキドキしながらお話の世界に惹き込まれていく絵本です。

ころころ パンケーキ―ノルウェー民話








ころころ パンケーキ―ノルウェー民話
著者:アスビヨルンセン 絵:スベン・オットー
偕成社(1983-12)
ロシアの昔話「おだんごぱん」と、とても似ているおはなしです。こんがり美味しそうに焼きあがったパンケーキ。7人のお腹をすかせた子どもたちのためにお母さんが焼いたのですが、子どもたちや動物たちに食べられないようにと逃げ出して・・・

きたかぜのくれたテーブルかけ (紙芝居ベストセレクション)





きたかぜのくれたテーブルかけ (紙芝居ベストセレクション)
著者:川崎 大治
童心社(1998-06)
こちらは絵本ではなく紙芝居です。『北風に会いにいった男の子』というタイトルで素話の題材にもなっていますね。もとはノルウェーに伝わる物語です。

きたかぜのくれたテーブルかけ―ノルウェーの昔話より (世界名作えほんライブラリー)








きたかぜのくれたテーブルかけ―ノルウェーの昔話より (世界名作えほんライブラリー)
著者:山脇 恭
フレーベル館(1996-12)
こちらは絵本バージョンです。

ノルウェーの昔話 (世界傑作童話シリーズ)








ノルウェーの昔話 (世界傑作童話シリーズ)
福音館書店(2003-11-20)
ノルウェーにつたわる昔話をアスビョルンセンとモーが再話してものです。「ころころパンケーキ」や「北風に会いにいった男の子」のお話も再話しれています。全部で34のお話。ノルウェーの昔話を朗読してあげてもいいし、覚えて語ってあげるにも、大変適した本です。

*追記*

国際子ども図書館の平成18年度の展示会「北欧からのおくりもの―子どもの本のあゆみ」関連講演会の記録をこちらから読むことができます。

国際子ども図書館HP
ノルウェーの子どもの本の歴史」  「スウェーデンの子どもの本とその魅力

絵本で世界をひとめぐり7☆北欧の絵本 その2


北欧の絵本・児童書で日本に紹介されているものは、スウェーデンのものが多いのですが、その他の国のものも少しずつ紹介されています。そんな本を取り上げていきます。今回はデンマークの本を、次回、ノルウェーやフィンランドの本を取り上げます。

*デンマークの本*
デンマークの童話作家といえば、19世紀に活躍したハンス・クリスチャン・アンデルセンが有名ですね。アンデルセンの童話『人魚姫』にちなんだ首都コペンハーゲンにある人魚姫像はいろいろな意味で有名です。アンデルセンの作品を、絵本にしたものもいくつか日本で出版されています。同じタイトルでもさまざまな出版社からさまざまな画家が絵を書いた絵本が出ています。読み比べをしてみるのも面白いと思います。ここでは読み比べてみてお勧めのものを紹介しています。

アンデルセンの絵本
おやゆび姫








おやゆび姫
著者:ハンス・クリスチャン アンデルセン
西村書店(1991-05)
イギリスの絵本作家、バーナデット・ワッツが絵を描いています。とても細かくきれいな絵で、子ども達もおやゆび姫の目線になって、この物語を楽しめることと思います。

マッチうりの女の子








マッチうりの女の子
著者:ハンス・クリスチャン アンデルセン
童話館出版(1995-01)
絵を描いているのは、デンマークの絵本画家のスベン・オットーです。この絵本を読むと「マッチ売りの少女」の置かれている状況が、子どもたちにストレートに伝わってくると思います。雪の中を素足で歩きながら必死でマッチを売り歩く様子から、どれだけたった1本のマッチをすることが彼女にとってホッとできたのか、想像することができるのです。

白鳥 (世界傑作童話シリーズ)








白鳥 (世界傑作童話シリーズ)
著者:ハンス・クリスチャン アンデルセン
福音館書店(1967-03-01)
「白鳥の王子」として有名なおはなしを、アメリカの絵本画家マーシャ・ブラウンが描いています。継母の魔法で白鳥に変えられた11人の兄王子たちを救おうとして、イラ草で上着を編む妹エリザ。白・黒・赤だけの押さえた色味で描かれていますが、それがかえって魔法にかけられた王子たちの悲しみをあますことなく伝えてくれています。

はだかの王さま (大型絵本)








はだかの王さま (大型絵本)
著者:ハンス・クリスチャン アンデルセン
岩波書店(2004-09-22)
こちらは『ちいさいおうち』を書いたアメリカの絵本作家、バージニア・リー・バートンが絵を描いています。バートンが描いた絵はとても上品です。「はだかの王様」はいろいろな出版社からいろいろな画家が絵を書いて絵本にしていますが、読み比べしてみると面白いですね。私はいろいろ読み比べてみてこれをおススメします。

スズの兵隊 (大型絵本)








スズの兵隊 (大型絵本)
著者:アンデルセン
岩波書店(1996-11-15)
こちらも『白鳥』とおなじマーシャ・ブラウンが絵を描いています。アンデルセンの世界観を忠実に描き出していてスズの兵隊さんの目線になって、物語の世界を楽しむことができると思います。

みにくいあひるの子








みにくいあひるの子
著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
ほるぷ出版(1979-07)
こちらもデンマークの絵本画家、スベン・オットーの絵です。あひるの卵の中に紛れ込んでしまった白鳥の卵から生まれたみにくい雛鳥が苦難の道を乗り越えて美しい白鳥に育っていく様子が、描かれています。

絵のない絵本 (若い人の絵本)








絵のない絵本 (若い人の絵本)
著者:アンデルセン
童心社(1966-11-25)
夜毎に月が語ってくれる情感あふれるお話を、いわさきちひろの挿絵が引きたてています。33のおはなしを夜毎に子どもに語ってあげてもいいですね。

バーナデットのモミの木








バーナデットのモミの木
著者:ハンス・クリスチャン アンデルセン
西村書店(1999-11)
イギリスの絵本画家バーナデット・ワッツの絵がとても素敵な1冊です。森の小さなモミの木が成長し、クリスマスツリーになり、美しく飾り立てられるのですが、クリスマスが終わると薪になってしまいます。おひさまに言われた「いま、ここにいることをよろこびなさい」ということばが、とても印象に残りました。

子どもに語るアンデルセンのお話








子どもに語るアンデルセンのお話
著者:ハンス・クリスチャン アンデルセン
こぐま社(2005-10)
おはなし会でアンデルセンのお話はぜひ語ってあげたいですね。テキストとしておすすめなのはこぐま社から出ているものです。東京子ども図書館の松岡享子さんが訳し、編集しています。


その他のデンマークの本
つきのぼうや (世界傑作絵本シリーズ・デンマークの絵本)









つきのぼうや (世界傑作絵本シリーズ・デンマークの絵本)
著者:イブ・スパング・オルセン
福音館書店(1975-10-20)
細長い形が特徴的な絵本です。お月さまが下をのぞくと池の中にもうひとりのお月さまが!いっしょにおしゃべりしてくなって、つきのぼうやに連れて来てくれるように頼みます。どんどんつきのぼうやは雲をつきぬけ、鳥の群れを抜け、木の間をくぐりぬけ、池の底まで辿りつきます。さてもう一人のお月さまを連れて帰ることができるかしら?

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はしれちいさいきかんしゃ (世界傑作絵本シリーズ―デンマークの絵本)
著者:イブ・スパング・オルセン
福音館書店(1979-06)
きかんしゃ好きな子どもたちにはぜひ読んであげたい1冊です。「ダダグン シュッシュ!」と動き出す機関車。隣町へぼうけんに行きたくて走り出してしまう小さい機関車。どうなるのかな・・・と子どもたちの気持ちを惹きつけます。「シーッシッシッシッシ、プスプス、プスン」擬音がまた読んでもらうと耳にここちよい音です。

さるのオズワルド








さるのオズワルド
著者:エゴン マチーセン
こぐま社(1998-02)
ことば遊び絵本のようですが、中盤にいばりやのボスざるが登場。みんなはこのボスざるにこき使われて嫌な思いばかり。たまりかねたオズワルドの一言がみんなを団結させます。社会性のルールを諭す一面もある絵本です。

絵本で世界をひとめぐり7☆北欧の絵本 その1


北欧の国、つまりノルディック諸国はアイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドを指します。
みなさんはどんなイメージを北欧の国々に抱くでしょうか?自然豊かな森と湖の国、トロルにニッセ、妖精たちがたくさんいる国、オーロラ輝く高緯度の国。バイキングたちが活躍していた国・・・シンプルでナチュラル、環境と福祉に関心の高い国家というイメージでしょうか?

歴史的にひも解いていくのも面白いかもしれませんね。(かなり複雑な背景がありそうです)

ここでは、子どもの本、絵本を中心に紹介します。まずは日本でたくさん紹介されているスウェーデンの子どもの本から。

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エルサ・ベスコフの絵本
ベスコフ(1874~1953)スウェーデン・ストックホルム生まれ。美術学校卒業後、小学校の絵画教師。6人の息子さんがいたとのこと。

もりのこびとたち (世界傑作絵本シリーズ―スウェーデンの絵本)






もりのこびとたち (世界傑作絵本シリーズ―スウェーデンの絵本)
著者:エルサ・ベスコフ
福音館書店(1981-05-20)
りすとかくれんぼをしたり、かえると跳び比べをしたりと、森の奥で生活するこびとたちの春から冬を迎えるまでの生活を、優しいタッチで描いた絵本です。読んでいる者もこびとの目線で森を探検できる、そんな絵本です。

おひさまのたまご






おひさまのたまご
著者:エルサ ベスコフ
徳間書店(2001-03)
森に落ちていたおおきな橙色のまあるいものを「おひさまのたまごだ!」と思いこんでしまった妖精。森の仲間たちと大騒ぎになります。そこへいやしんぼのカラスがやってきて・・・春を待つ気持ちが伝わってくる絵本です。

ぼうしのおうち (世界傑作絵本シリーズ・スウェーデンの絵本)






ぼうしのおうち (世界傑作絵本シリーズ・スウェーデンの絵本)
著者:エルサ ベスコフ
福音館書店(2001-05-25)
こびとのおかあさんと3人のこどもたちは帽子のおうちに住んでいました。お母さんが留守の間、お母さんを喜ばそうとして・・・でも大失敗で帽子のおうちは燃えてしまいます。どうなるのかしら・・・結末はえっと驚く展開です。大人が読むと?なのですが、子ども達には人気のある絵本です。

ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ―スウェーデンの絵本)






ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ―スウェーデンの絵本)
著者:エルサ・ベスコフ
福音館書店(1976-02-03)
ペレは大きくなって洋服が小さくなってしまいました。そこで自分が飼っている羊の毛を刈り、多くの人の協力を得て、羊の毛を糸に紡ぎ、布に織ってもらい、新しい洋服を新調します。その物を作っていく丁寧な過程が子ども心をも打ちます。新しいペレの洋服と、素朴な人々の手仕事、のどかなスウェーデンの田園風景、どれをとっても素敵です。

ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ)






ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ)
著者:エルサ ベスコフ
福音館書店(1977-05-25)
おかあさんの誕生日のお祝いにと、森へブルーベリーの実を摘みにでかけたプッテ。そこでこびとのおじさんに出会い、自分も魔法でこびとになってしまいます。こびとになってプッテが森の中を冒険する様子が実に生き生きと描かれていて、子ども達も大喜びする絵本です。

ペッテルとロッタのクリスマス (世界傑作絵本シリーズ・スウェーデンの絵本)






ペッテルとロッタのクリスマス (世界傑作絵本シリーズ・スウェーデンの絵本)
著者:エルサ ベスコフ
福音館書店(2001-10-25)
みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさんと暮らすようになったみなしごペッテルとロッタが迎えるクリスマス。クリスマスイブにやぎおじさんがプレゼントを持って現れます。そのやぎおじさんの正体とは?心温まるクリスマス絵本です。

いちねんのうた








いちねんのうた
著者:エルサ ベスコフ
フェリシモ出版(2002-02)
ストーリーは少年ウッレが妹たちと過ごす楽しいスウェーデンの一年の行事。スウェーデン独特の行事や自然の移り変わりの素晴しさを美しい詩と素晴しい絵で描いています。

ちいさなちいさなおばあちゃん (世界の絵本)








ちいさなちいさなおばあちゃん (世界の絵本)
著者:エルサ ベスコフ
偕成社(2001-08)
ベスコフ自身が、子どものころにおばあさんに聴かされていたお話。ちいさなおばあちゃんが、子猫にミルクを飲まれてしまって・・・と続くお話ですが、「ちいさなちいさな・・・」と何度も繰り返し出てくるお話。耳に心地よいことば使いです。

ペーテルおじさん








ペーテルおじさん
著者:エルサ・ベスコフ
フェリシモ(2002-04)
ペーテルおじさんはひとりで住んでいますが、なんでもできて町の人たちを助けてくれます。そんなおじさんが住んでいる家はおんぼろで、直すように言われます。お金を持ってないペーテルおじさんは町を出ていかなくちゃいけない?いえいえこどもたちがみんなで力を合わせて、おじさんの家を修理してくれました。おじさんと町の人たちとの交流に、今の社会が失ってしまったものを見出す気がします。

ウッレと冬の森-Olle's Ski Trip (CDと絵本)








ウッレと冬の森-Olle’s Ski Trip (CDと絵本)
著者:エルサ ベスコフ
ラボ教育センター(1998-03)
こちらも美しい絵本です。北欧の厳しい冬の自然の中でウッレが元気に過ごす様子が描かれています。クリスマスの仕事で忙しいラップランドで出かけるウッレ。100年前の絵本とは思えないほどです。

おやゆびひめ








おやゆびひめ
著者:H.C. アンデルセン
フェリシモ(2001-12)
デンマークの作家アンデルセンの童話に、ベスコフが絵を描いています。原作に忠実なおはなしと、自然の描写も生き生きとしているベスコフの絵に、メルヘンの世界を堪能できるはずです。


アストリッド・リンドグレーンの絵本

ロッタちゃんとじてんしゃ








ロッタちゃんとじてんしゃ
著者:アストリッド=リンドグレーン
偕成社(1976-04)
絵本ですが、長いお話です。じっくり子どもに読んであげたい1冊です。誕生日に自分用の自転車を買ってほしかったのに買ってもらえず、お隣の家の自転車をちょっと拝借!その自転車に乗って坂道を駆け下りてくるシーンなんて、ちょっとドキドキハラハラです。自由奔放で憎めないロッタちゃんの姿に、子ども達もきっと気持ちがスカッとするのではないかしら?

こんにちは、長くつ下のピッピ








こんにちは、長くつ下のピッピ
著者:アストリッド・リンドグレーン
徳間書店(2004-02-17)
ピッピの絵本版です。絵本としては長いのですが、力持ちで奇想天外なことをするピッピに子どもたちはぐんぐんと惹き込まれていきますね。ロッタちゃんと同じように、じっくりと子どもと一緒に読みたい1冊です。

雪の森のリサベット








雪の森のリサベット
著者:アストリッド リンドグレーン
徳間書店(2003-01)
町へクリスマスの買い物に出かけたリサベットはいたずら心で知らないおじさんの橇に飛び乗ってしまい、あげくのはて森の中に置き去りにされてしまいます。そこだけでも子どもたちはハラハラドキドキ。不安と闘いながらリサベットが自分の家に帰ろうと奮闘する姿が胸をうちます。

ロッタちゃんとクリスマスツリー (ロッタちゃんがかつやくする絵本と童話)








ロッタちゃんとクリスマスツリー (ロッタちゃんがかつやくする絵本と童話)
著者:アストリッド=リンドグレーン
偕成社(1979-12)
ロッタちゃんがクリスマスを迎え、なんとかクリスマスツリーを手に入れようとするお話です。「やろうと思えば、なんだってできるのよ!」と非常に前向きなロッタちゃん。ロッタちゃんのやんちゃぶり、生き生きとした暮らしぶりが描かれていて、読む者もまるでロッタちゃんといっしょにいるかのよう。これも集団での読むには長い絵本です。おうちでじっくり読んであげてほしい1冊です。

おうしのアダムがおこりだすと






おうしのアダムがおこりだすと
著者:アストリッド リンドグレーン
金の星社(1997-06)
イースターの日、雄牛のアダムが怒って暴れ出します。それを止めることができたのは、小さな男の子カッレくん。農村の様子も、人々の表情も細かく描かれていて読み応えがあります。

こうしはそりにのって






こうしはそりにのって
著者:アストリッド リンドグレーン
金の星社(1997-12)
クリスマスに読んであげたい1冊です。クリスマスが近づいてきた頃、貧しい農家の男の子ヨハンが大事にしていた牝牛が死んでしまいます。神様に恨み事をいってしまうヨハン。でもちゃんと神様は見ていてくれたんですよね・・・

ペーテルとペトラ (大型絵本)








ペーテルとペトラ (大型絵本)
著者:アストリッド リンドグレーン
岩波書店(2007-10-26)
ある日、小学1年生の教室に小人のペーテルとペトラがやってきました。読み書きを習いたいという小人の兄弟に教室には小人用の机と椅子と洋服掛けが用意されて・・・小人たちと過ごしたグンナル少年の楽しい気持ち。自分も小人に会いたいと切実に願う子どもが増えそうですね♪

ミオよ、わたしのミオ (リンドグレーン作品集 (13))








ミオよ、わたしのミオ (リンドグレーン作品集 (13))
著者:リンドグレーン
岩波書店(1967-09-05)
ストックホルムの公園からひとりの男の子が別の世界に迷い込みます。素晴しい白い馬に乗って悪い騎士と戦う彼の耳に、魔法の国の王さまである父親からの励ましの声が聞こえてきます。小学生向けのお話です。読んで聴かせてあげたい1冊です。

ブックトークをする人のために・・・


受託各図書館では学校支援サービスの一環として、ブックトークに出かけていくことが多いと思います。

あるテーマにそって本をさまざまなジャンルから選定し、どんな順番でどんなことばを使って子どもたちに紹介していくのか、熟考し、シナリオを書くために、それぞれの本を時間をかけて読みこんでいく必要があります。

ただ普段から子どもの本にたくさん触れ、読みこんでいる人は、いくらでも引き出しがあり、慌てることはないのですが、読みこんでいる絶対量が少ない場合は、ほんとうに困ってしまいますよね。

そんな方に強い味方が!
キラキラ応援ブックトークキラキラ応援ブックトーク
著者:キラキラ読書クラブ
岩崎書店(2009-02-24)

公立図書館や学校図書館で長年子どもの本に関わってきた4人グループ「キラキラ読書クラブ」の方々が、33のシナリオとともに、ブックトークの極意を教えてくれている本です。

どんな本を、どういう関連で紹介しようかなと悩んでいる時に、この本を手にすると、アイディアがひらめくはずです。

もちろんここにあるシナリオをそのまま使ってもいいそうです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

そうだとしても、自分で紹介する本を読んでおくことは最低の必要条件ですが^^

来年の干支は卯年☆うさぎの絵本


ちょっと気が早いようだけど、来年の干支は卯。
ということでうさぎの絵本を集めてみました。

うさぎの出てくる絵本は300タイトル以上あります。
その中で実際に私が手に取って読んで、これはおススメしたいな♪というものだけを紹介します。

「もっとこんな絵本があるよ~」「こっちはどうですか~」というものがあれば、ぜひコメント欄でお知らせくださいね。

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うさぎのみみはなぜながい―メキシコ民話 (日本傑作絵本シリーズ)








うさぎのみみはなぜながい―メキシコ民話 (日本傑作絵本シリーズ)
著者:北川 民次
福音館書店(1982-07-20)
画家北川さんの唯一の絵本。メキシコ・アステカの民話を元に描かれています。自分が小さいことを嘆き、神様に身体を大きくしてほしいと願いでるのでした が、引き換え条件はとても厳しいもの。それを知恵を使ってこなすのですが・・・一見悪賢いうさぎは残酷に思えるのですが、生きる知恵を振り絞る姿は意外に 子どもたちはすんなりと受け入れるものです。素話で語ってあげるのにもいいテキストです。

うさぎはやっぱり (五味太郎さんの干支セトラ絵本)








うさぎはやっぱり (五味太郎さんの干支セトラ絵本)
著者:五味 太郎
クレヨンハウス(2006-11)
五味太郎さんの十二支絵本の1冊♪うさぎ・うさぎのオンパレード。うさぎ好きにはたまらない^^
「ウサギ年産れのひとは、こころやさしく、おちゃめで、みんなの人気者…?」どのうさぎも可愛らしくて、ルンルン飛び跳ねている感じです。だってうさぎなんですものね。

うさぎをつくろう―ほんものになったうさぎのはなし








うさぎをつくろう―ほんものになったうさぎのはなし
著者:レオ・レオニ
好学社(1982-04-01)
鉛筆で描いたうさぎと、ハサミで切り絵にしたうさぎが登場する絵本。その2匹が会話をしながら、おはなしが進みます。それが副題にもあるようにほんものに なるのです。じゃあどうやって?それは読んでのお楽しみ。この絵本を読むと自分でもうさぎを描きたく(作りたく)なります(*’-‘*)

子うさぎましろのお話 (おはなし名作絵本 3)








子うさぎましろのお話 (おはなし名作絵本 3)
著者:佐々木 たづ
ポプラ社(1970-02)
クリスマスの時期に読む本としてあまりにも有名ですね♪うそをついてもう一つプレゼントをもらったましろ。でもうそをついたことを悔やみます。そんなましろのことをちゃんと知っていたサンタのおじさん。子どもの心にもちゃんと届くお話です。

しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)








しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
著者:ガース・ウイリアムズ
福音館書店(1965-06-01)
こちらはバレンタインデーに読まれる絵本です。しろいうさぎとくろいうさぎは、自然と惹かれあい、一緒にいたいと願うようになります。「ぼく、ねがいごと をしているんだよ。いつもいつもいつまでも、きみといっしょにいられますようにってさ。」このことばは、大人の心も動かしますね。子ども達も大切な家族や お友達といっしょにいられることの幸せをきっと感じることと思います。

野うさぎのフルー








野うさぎのフルー
著者:リダ フォシェ
童話館出版(2002-12)
しっかりと読み応えのある1冊。中学年向きですが、小さな子ども達にはぜひ読んであげてください。チェコスロバキアの作者の本を、石井桃子さんが読みやすい優しいことばで翻訳されています。自然の中の小動物の生活を、生き生きと描いた1冊です。1964年に日本で紹介された本の復刻版です。



はるまでまってごらん







はるまでまってごらん
著者:ジョイス デュンバー
ほるぷ出版(1995-03)
うさぎのスマッジは一人っ子。森のうさぎたちはみんな兄弟がいます。「ねえ、どうしてぼくにはきょうだいがいないの?」とお母さんにきくと「はるまでまってごらんと」という答え。さてさて春になると・・・絵は「わすれられないおくりもの」のスーザン・バーレイさんです。

いたずらうさぎチュローチュ (絵本・こどものひろば)






いたずらうさぎチュローチュ (絵本・こどものひろば)
著者:たじま ゆきひこ
童心社(1999-10)
カンボジアの昔話を田島征彦さんが絵本にしました。バナナ畑でいたずらをしてつかまってしまったうさぎのチュローチュ。知恵をしぼって逃げだします。その時目の見えない優しい山羊に出会って・・・昔話ならではの力強い展開とホッとする最後。ぜひ読んであげたい1冊です。

ゆらゆらばしのうえで (日本傑作絵本シリーズ)








ゆらゆらばしのうえで (日本傑作絵本シリーズ)
著者:きむら ゆういち
福音館書店(2003-10-01)
ゆらゆらばしに逃げ込んできた1匹のうさぎ。それを追いかけてきたきつねもゆらゆらばしに飛び乗り・・・最初から最後までドキドキハラハラの展開の絵本。ゆらゆらばしのうえでの二匹の会話がとても面白いのです。そして最後のきつねのセリフがまたいいのです♪

月夜の子うさぎ








月夜の子うさぎ
著者:いわむら かずお
クレヨンハウス(1996-08)
14ひきシリーズのいわむらさんの幼年童話。いわむらさんのお宅にもらわれたきた3匹の子ウサギを題材にして書かれた物語。お母さんを探しに3匹はうさぎ 小屋から抜け出すのですが、いろいろな怖い目に遭います。そうしてまた小屋に戻ってくるのですが、厳しい自然の掟とは別に月明かりに照らされる自然の美し さもあますことなく描いている1冊です。自分で読むなら中学年から、幼児には読んであげてほしい1冊です。

けんた・うさぎ (子どもとお母さんのおはなし)








けんた・うさぎ (子どもとお母さんのおはなし)
著者:中川 李枝子
のら書店(1986-11)
「ぐりとぐら」の名コンビが書いた幼年童話。けんたといううさぎが主人公のおはなしが6つ。ちょうどけんたは3歳~5歳児くらいのいたずら盛り、好奇心旺盛なうさぎ。幼児には自分のことと重なって楽しめると思います。ぜひ親子でいっしょに読んでみてほしい1冊です。

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)








ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)
著者:ビアトリクス・ポター
福音館書店(2002-09-21)
イギリスで最初に出版されたのは1893年。117年もの間世界中で愛されてきたピーターラビットは誰もが知っている1冊ですね。手のひらサイズの絵本な ので、我が子が小さい時はお出かけの時にバッグに入れて、電車の中で読んであげたものでした。ずっとこれからも読み継がれていく絵本でしょう.。゚+. (・∀・)゚+.゚

YA『心の友だちシリーズ』読んでみました♪


前回、YAコーナーで紹介した10代からはじめる新書は、ご覧になりましたか?

9月16日に開催した児童部会では、各館の児童サービス担当者に資料をお渡ししましたが、YAの選書のお役にたっているでしょうか?

さて、児童部会に合わせて、PHP研究所のYA向け新書を見本でいただきました。まず読んでみようと、読みました。


大人になる前に身につけてほしいこと (YA心の友だちシリーズ)大人になる前に身につけてほしいこと (YA心の友だちシリーズ)
著者:坂東 眞理子
PHP研究所(2008-06-27)

『女性の品格』を書かれた坂東さんの本です。読んでみて思ったのは、「そうそう、こういうこと、娘に伝えたかった!」という内容ばかり。同じことでも親が言うと「うざい」と感じることでも、坂東さんのことばだとす~っと胸に入っていくようです。私も試しに家で娘にも読んでもらいました。
女性が、ひとりの人間として社会で生きていく為に、しかも自分自身に自信を持ち、自己肯定して生きるための、ちょっとした心の持ち方などが書かれていて、しかもとても読後清々しい気持ちになりました。
他人の目が気になって仕方がなく、自分自身を見失いそうになる中高生のみなさんにぜひ手渡してあげてほしい1冊です。

夢をかなえる感性の磨き方 (YA心の友だちシリーズ)夢をかなえる感性の磨き方 (YA心の友だちシリーズ)
著者:佳川 奈未
PHP研究所(2010-06-17)

こちらも女性の生き方についての指南書。誰でも自分の思い描いた通りに生きたいと願いつつ、挫折したり、諦めたりしてしまうもの。でも作者の佳川奈未さんは、ご自身の経験をもとに、逆境に屈せず信念を貫き通しつつ、夢を叶えていかれた方。どのように自分をみつめ、自分の夢をかなえていったのか、特に心の持ち方についてわかりやすく伝えてくれる1冊です。



図書館必備シリーズとしてPHP研究所より、創刊セットで9冊、続刊セットで5冊、全14巻出版されています。

シリーズの説明には「自分の人生を考えはじめる中学・高校生に贈る、各界の達人、先輩からの生き方アドバイス。自分の性格、容姿、進路から、友だち、異性、性の悩みまで壁に直面したときどう乗り越えるか。「心の友だち」は、生きぬく知恵、知っておいてほしい大切なこと、人生を豊かにするヒントを教えてくれるシリーズです。」とあります。YA選書の参考にしてみてくださいね。


絵本で世界をひとめぐり6☆中南米の本



絵本で世界をひとめぐりのの6は、南米の本です。

JBBYが発行している「IBBY2008年国際アンデルセン賞・IBBYオナーリスト」に紹介されている南米の絵本として、メキシコの本3冊、ハイチ2冊、エクアドル2冊、ベネズエラ2冊、コロンビア2冊、ボリビア1冊、ブラジル3冊、ペルー1冊、チリ2冊、アルゼンチン3冊と合計20冊あるのですが、その内日本語に翻訳されているのはたったの3冊(うち1冊は絶版)でした。

その他、おはなしのテキストとして使われているものも含めても、現在国内で手に入るものを探してみました。

またアメリカ籍の作家の書いた中南米を舞台にした絵本も一緒に紹介します。

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カポックの木―南米アマゾン・熱帯雨林のお話カポックの木―南米アマゾン・熱帯雨林のお話
著者:リン チェリー
童話屋(1996-12)

リン・チェリーはアメリカの絵本作家です。ジャングルに入った一人の男が木を切ろうとしますが、その途中、疲れて眠りに落ちます。男が太い木の根元で眠る間、ジャングルに住む虫、鳥、動物たちが男の元に現れ、この熱帯雨林がどれだけ彼らにとってなくてはならない大切な場所であるかを語っていきます。
 米国の小学校で熱帯雨林の授業をする時に、必ず中心となる絵本(コアブック)として読まれる作品。写実的なイラストが生き生きと、緑に茂るアマゾン熱帯 雨林とそこに住む色鮮やかな動物たちを描き出しています。表紙裏に、世界地図、動物たちと共に熱帯雨林の専門用語も紹介されていて、学習絵本としては小学 校高学年向きでしょうか。でも、緑を守ろうね、という話しかけなら、小さな子供たちにも楽しめると思います。


むこう岸にはむこう岸には
著者:マルタ カラスコ
ほるぷ出版(2009-05)

川辺に住む女の子は、向こう岸に見える村に渡るのを禁じられていました。ある日、向こう岸から男の子が手を振ってきてて、翌日その男の子のボートで初めて川を渡るのです。向こう岸の人々はうんと違っていたけれどパンの焼けるにおいはいっしょ。女の子はいつか川に橋をかけようと夢をみるのです。南米チリのイラストレーターが描く、明るい光と笑い声にみちた平和を願う傑作絵本。

からすのカーさん へびたいじからすのカーさん へびたいじ
著者:オールダス ハクスリー
冨山房(1988-12-09)

ブラジルのオールダス・ハクスリーが孫娘のオリビアのために書いたおはなしに、アメリカの絵本画家バーバラ・クーニーが絵を描いている絵本です。卵をつぎつぎ盗んでいくがらがらへびを、友だちのフクロウの力を借りて退治するおはなし。最後にはがらがらへびが洗濯ロープになっちゃうという愉快な結末もおもしろい絵本です。




特急キト号特急キト号
著者:ルドウィッヒ ベーメルマンス
PHP研究所(2006-05)

こちらは「マドレーヌ」シリーズでおなじみのアメリカの絵本作家ベーメルマンスがエクアドルを旅行した時に特急キト号に乗り、現地の人々に親切にしてもらったことから、この絵本が生まれたそうです。舞台は赤道直下の国、エクアドル。高くそびえるアンデス山脈のふもとを走るのが小さな赤い機関車「キト号」。
そしてその列車に強く憧れる小さな男の子の名前は「ペドロ」。ペドロは毎朝庭から汽車が通り過ぎるのを眺めるのです。しゃべれる言葉はただひとつ「ダダダダ!」ある朝、お姉さんのカルメラにおぶられて駅に着いたペドロ。そして、カルメラがオレンジを売っている間になんとひとりで汽車に乗ってしまうのです!「ダダダダ」しかしゃべらない、大きなぼうしとあかいポンチョ姿の小さな赤ちゃんが大冒険に出発してしまいます・・・。ドキドキするけど、最後は心あたたまるお話です。


Ehon_30533.jpg魔法のオレンジの木―ハイチの民話 (1984年)
著者:ダイアン・ウォルクスタイン
岩波書店(1984-05)

ゲド戦記を翻訳された清水真砂子さんの訳で、ハイチのいろいろな昔話が紹介されています。おはなしを語るテキストとしてぴったりの1冊です。「悪魔のあごひげ」「ネコの洗礼」「フクロウ」「テイザン」「川の母」「あたしがテピンギー、この子がテピンギー、あたしたちもテピンギー」などが、おすすめです。





子どもに聞かせる世界の民話子どもに聞かせる世界の民話
実業之日本 社(2000)

こちらは矢崎源九郎さんの訳で、さまざまな国の昔話が収録されている本です。中南米のおはなしは、「アナンシと五」(ジャマイカ)、「カメのこうらはひびだらけ」(ブラジル)、「くいしんぼうのアナンシ」(ジャマイカ)、「トウモロコシどろぼう」(メキシコ)、「ヤギとライオン」(トリニダード・トバコ)があり、どれも素話で語るのにちょうどいい長さで、子ども達も喜ぶおはなしです。




秋の絵本



昨年のTS室だよりでも紹介した秋の絵本を、こちらで集めて紹介します。

どんぐりの絵本

ひろってうれしい知ってたのしいどんぐりノートひろってうれしい知ってたのしいどんぐりノート
著者:いわさ ゆうこ
文化出版局(1995-10)

この本はまるごと”どんぐり”の本。普通の図鑑と違って、イラストでわかりやすく説明し、どんぐりの遊び方から食べ方まで紹介しています。





探して楽しむドングリと松ぼっくり (森の休日)探して楽しむドングリと松ぼっくり (森の休日)
著者:片桐 啓子
山と溪谷社(2001-09-01)

大人向けの本ですが、どんな場所でどんぐりやまつぼっくりを探すことができるかわかりやすく書いてあるので、ブックトークで紹介するのもいいですね♪





ドングリ (科学のアルバム)ドングリ (科学のアルバム)
著者:埴 沙萠
あかね書房(2005-03)

自然を探検することの素晴らしさをきれいな写真と優しい文章で見事に教えてくれる図鑑です。
何度も何度も読むとドングリ博士になる出発点になりそうです。





日本どんぐり大図鑑日本どんぐり大図鑑
著者:徳永 桂子
偕成社(2004-03)

全てイラストであるが、これが非常に良く書かれており、全体の樹木の様子から花の構造、どんぐりからの芽出しの状態等 々非常に豊富で詳細。しかも特定の地域で見られる変種、さらには外国のどんぐりまで数種を網羅しており、著者の意気込みが伝わってきます。大図鑑の名に恥じ ない内容になっている、値段が値段なので図書館向けの本です。基本的には字も大きく子供にも読みやすい内容となっているマニアックな本です。



どんぐりの図鑑どんぐりの図鑑
著者:伊藤 ふくお
トンボ出版(2001-12)

日本で見られるどんぐり、すなわちナラやカシの仲間をその種子から解説する変わった植物図鑑。






どんぐり かいぎ (かがくのとも傑作集)どんぐり かいぎ (かがくのとも傑作集)
著者:こうや すすむ
福音館書店(1995-09-01)
下の1冊と同じ作者の絵本。
 こちらはどんぐりと森の動物たちとの関係を、わかりやすく物語にしています。秋から冬、春、季節がめぐってまた秋へ。 親子でどんぐりの知恵について話し合ってみるのもいいかも・・・






どんぐり (かがくのとも傑作集)どんぐり (かがくのとも傑作集)
著者:こうや すすむ
福音館書店(1988-05-01)

かがくのとも傑作集「どきどきしぜん」の1冊。
どんぐりの種類やどんぐりがどのようにして実を落とし芽をだして育つかがとってもわかりやすく説明されています。 森の動物達はどんぐりを食べて冬を過ごすのですが、一方でどんぐりを植えて増やしているのですね。どんぐりと動物達はお互いに支えあっているんだな~って、自然は素敵なはからいをしているんですね♪



どんぐりだんご (かがくのとも特製版)どんぐりだんご (かがくのとも特製版)
著者:小宮山 洋夫
福音館書店(2004-01-01)
どんぐりってたべられるんですよね。どんぐりでお団子をつくる方法がくわしく描いてある絵本です。この本もかがくのとも傑作集の1冊。 たくさんどんぐりをひろったら、ぜひ試してみてくださいね。





きいちゃんのどんぐり (きいちゃんのたからもの絵本)きいちゃんのどんぐり (きいちゃんのたからもの絵本)
著者:おおしま たえこ
ポプラ社(1999-10)

きいちゃんが、裏の林にどんぐりを拾いにいって、でんぐり返りをすると、何ときいちゃんもコロコロどんぐりになってしま うのです。きいちゃんはどんぐりカーニバルに参加して楽しい時を過ごすのですが・・・どうしたら元にもどれるのかな?絵もおはなしもとてもかわいらしい本 です。




まいごのどんぐり (絵本・こどものひろば)まいごのどんぐり (絵本・こどものひろば)
著者:松成 真理子
童心社(2002-09)

コウくんのおたんじょうびのケーキのかざりだったどんぐり。いつもコウくんといっしょに遊んでいたのに、林で迷子になっ てしまいます。コウくんも必死で探したけれど・・・いつの間にか探すのをあきらめて。でもどんぐりはコウくんの足跡を忘れていませんでした。年月が流 れ・・・迷子だったどんぐりはたくさんの実をつける大きな木になってコウくんに再会するのでした・・・心があったかくなる絵本です。



どんぐりぼうやのぼうけんどんぐりぼうやのぼうけん
著者:エルサ ベスコフ
童話館出版(1997-10)

べスコフは、1874年生まれのスウェーデンの絵本作家です。(1953年没)この絵本は1930年に出版された絵本 で、このたび復刊された一冊。どんぐりぼうやに小人たち・・・豊かな森の小人達のおしゃべりが聞こえてくるような絵本です。70年以上前に描かれた絵本な のに今読んでも楽しいのです。




木の実とともだち―みつける・たべる・つくる木の実とともだち―みつける・たべる・つくる
著者:松岡 達英
偕成社(1996-10)

秋の森の木の実たちが、おはなしのようで図鑑のように詳しい絵で紹介されています。身近にあっても名前を知らない木の実 もあれば、どんぐりひとつとってもいろんな種類があるのも意外と知らないもの。食べられる実の見分け方から美味しい木の実の料理法、どんぐりや木の蔓をつ かっての遊びなど、奥の深~い絵本です♪


どんぐりと山猫 (日本の童話名作選)どんぐりと山猫 (日本の童話名作選)
著者:宮沢 賢治
偕成社(1989-02)

「あなたは、ごきげんよいほで、けっこです。あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい。山ねこ 拝」 こんな不思議なはがきが一郎に届いて・・・宮沢賢治の世界にひたれる一冊です。




深まりゆく秋

まこちゃんと もりのおくりものまこちゃんと もりのおくりもの
著者:神沢 利子
のら書店(1996-12)

くまのこ まこちゃんのかわいいおはなし。どんぐりでままごとをしたり、くまのこの秋から冬にかけての生活をかたやまけんさんの楽しい絵で描いています。片山健さんの福音館から出ている「たのしいふゆごもり」もおすすめです。




あきいろおさんぽあきいろおさんぽ
著者:村上 康成
ひかりのくに(2002-08)

これこそ、私が子ども時代に感じていた秋の色。やまぶどうにどんぐり、枯葉の色。夕焼けの色。きつつきにりす、きつねにくま・・・動物たちも登場する村上さんのやさしい絵が、秋の雰囲気をたっぷり醸し出してくれています。




やまなしもぎ (日本傑作絵本シリーズ)やまなしもぎ (日本傑作絵本シリーズ)
著者:平野 直
福音館書店(1977-01-01)

病気のお母さんに食べさせようと山梨もぎに出かける3人の兄弟。ところが上の2人は沼のぬしに呑まれ、とうとう三郎の番になります……。力強い傑作昔話絵本。




かにむかし―日本むかしばなし (大型絵本 (27))かにむかし―日本むかしばなし (大型絵本 (27))
著者:木下 順二
岩波書店(1976-12)
おなじみ『さるかに合戦』の物語。墨絵を想起させるイラストが、日本情緒たっぷ りに、このよく知られた昔話を描きます。かにとさるの会話は、方言まじりの温かい響き。「かにどん、かにどん、なにを しちょる」とさるが尋ねれば、かに は「おら、やっと柿の実が熟れたで、はようはい登って もごうと思うが、気がせくもんで……」と言った具合です。
 意地悪なさるをこらしめようと一致団結するのは、かにの子供たちと栗、蜂、臼に、はぜ棒と牛のうんち。この一団がさるの家めがけて進む道中は、がしゃが しゃ、ころころ、ぶんぶん、ぺたりぺたり、とんとん、ごろりごろり……と大騒ぎです。次々と仲間が加わり、擬音語がにぎやかになっていくところが楽しい絵本。



もみじちゃんとチュウ (ひかりのくに傑作絵本集)もみじちゃんとチュウ (ひかりのくに傑作絵本集)
著者:村上 康成
ひかりのくに(2000-09)

かわいいもみじちゃんが、いのししやきつつき、へびにさけ、おさるさんにのりちゃんみんなにチュってすると、みんな秋色もみじ色になってしまいます。まっかっか。まっかっか。





14ひきのあきまつり (14ひきのシリーズ)14ひきのあきまつり (14ひきのシリーズ)
著者:いわむら かずお
童心社(1992-10)
「あきのもりでかくれんぼ・・・」色づく木々の葉や草の葉。きのこにどんぐり、秋の実り。森にすむ小さなねずみたちにも秋は恵みの時。いわむらさんの人気シリーズ。絵本のなかに秋の色がいっぱいつまっています。









10代からはじめる新書 ブクログのご紹介♪



YAの担当者にとって、頭が痛いのが選書ですよね。

幼い子どもたちのための絵本のリストや、児童書のリストは、いろいろな形でたくさん出回っています。季刊誌『えほん大好きマガジン この本読んで!」(JPIC)や、月刊誌『MOE』などもあり、比較的新しい本の選書にも迷わずにすみます。

それに自分たちで選書する時に、絵本などは1冊読み終わるのにも時間がかからず、自分で読んでみて選ぶことが可能です。

しかしYA本になると、新聞の書評欄に定期的に特集はされていますが、多感な思春期の子どもたちを相手にするので、その子達に向けての本は多種多様にわたり、明確な基準を担当者が持たない限り、なかなか選びきれません。

思春期の子どもたちと図書館現場で交流したり、学校の先生に情報をもらったりできればいいのですが、そういう時間もなかなか取れないという方にこのサイトはとても役に立ちます。

10代からはじめる新書

サイトの紹介にはこんな文章が!「今までの「学び」にはあきたらず、新しい世界をみずからひらいていこうとする、とりわけ若い世代に向けたノンフィクション・シリーズを提供する版元数社による合同サイトです。
新鮮で詳細な情報をお届けします! あなたにピッタリのシリーズ、ドンぴしゃな1冊探しに、ぜひ!」

ぜひYA選書の参考にしてみてくださいね♪

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