児童サービスに関する情報

児童サービス年間業務計画、講演会・イベント等の工程表
児童サービス業務のスタートアップ(更新あり)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介3月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介2月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 1月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 12月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 11月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 10月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介  9月(再掲)
おはなし会のいろは(その6)おはなし会終了後も大事です(フォローと記録)(再掲)
おはなし会のいろは(その5) おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?(再掲)
おはなし会のいろは(その4)プログラムの作り方(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 7月(再掲)
おはなし会のいろは(その3)おはなし会の会場設営・雰囲気作り(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 6月(再掲)

児童サービス年間業務計画、講演会・イベント等の工程表


新しい年度を迎えました。この4月から業務を開始した図書館もあれば、引き続き業務を継続する図書館で児童担当が交代したところもあるでしょう。

2013年10月に児童サービスの年間業務計画や講演会等を実施する際のガントチャート(工程表)を、「本のこまど」にUPしていますが、この度それぞれのファイルを更新しました。

今後の児童サービスの業務を俯瞰し、また講演会やイベントを実施する際の参考にしてください。illust565_thumb (1)

 

なお、これらの資料は29年度まで実施していた児童サービス中級研修3・児童向け行事・講座の企画の研修の中で配布していたものを基にして、作成しています。

児童サービス年間業務計画2018

年間業務計画です。図書館全体の年間業務計画とバランスを取りながら立案するように心がけましょう

 

児童サービスプロジェクトガントチャート2018(講演会等の工程表)

外部から講師を招聘して行う場合の、半年前からのガントチャート(工程表)です。外部講師を招聘しない場合でも、何かプロジェクトをする時にはすべてのスタッフが進行具合を把握できるように、プロジェクトガントチャートを作成し、可視化できるようおすすめいたします

 

児童サービスプロジェクトガントチャート2018(講演会当日の動き)

外部講師を招聘する場合の、講演会当日の動きをチャートにしたものです。講演会ではなく、科学遊びの会や工作会などにおいても当日の動きを工程表として可視化しておきましょう
 

児童サービス業務のスタートアップ(更新あり)


4月から新規に受託が始まる図書館もあります。またすでに受託している図書館でも、スタッフの異動・入れ替えで新たに児童サービスを担当になる方もいることでしょう。

 
「本のこまど」では、指定管理者として新規受託館での4月からの業務の開始をするにあたって、担当者が最低限押さえておくべきこと、準備しておくことを2013年にまとめ公開していました。
 
この度、5年の時間を経過したので、一部を見直して2018年版を作成しました。児童サービスを俯瞰的に眺めて、各図書館の実情に応じて優先順位をつけて実施していきましょう。また、図書館事業本部運営支援部テクニカルサポート室では、当社受託館からの相談にはどんな些細なことでも応じます。お気軽にお問い合わせください。


 
 2018/3/19更新しました。
illust4151_thumb.gif
 

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介3月(再掲)


3月は、進級、卒業を控えて、学校の中も浮足立つ時期ですね。図書館へ来る回数も減るかもしれませんが、機会を作って読み聞かせをしてあげてください。春の匂いを感じる本を中心に選びました。

<低学年>

『いちごばたけのちいさなおばあさん』 わたりむつこさく 中谷千代子え 福音館書店 1983 6分

いちごばたけの ちいさなおばあさん (こどものとも傑作集)
わたり むつこ
福音館書店
1983-11-01
 
いちごばたけの土の中に住んでいるちいさなおばあさんの仕事は、いちごに色づけをすること。ある時、春がまだ先だというのに暖かい日が続いたので、いちごが色づくのはまだ先と思っていたおばあさんは大慌てです。おばあさんが一生懸命、いちごに色づけ終わると、寒の戻りで畑は一面雪景色に。三寒四温と気温が変化する春先に読んであげたい1冊です。
 

<中学年>

「梅の木村のおならじいさん」 15分 (『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』 松岡享子作 寺島龍一画 福音館書店 1968 より)

くしゃみくしゃみ天のめぐみ (福音館創作童話シリーズ)
松岡 享子
福音館書店
1968-08-01

おじいさんの悩みの種は、食事時になると出てしまうおなら。音といい、においといい天下一品の代物です。ある冬の日、わなにかかったズーイグルッペという奇妙な生き物を助けます。するとお礼に、なんでも願い事を叶えてくれるというのです。おじいさんはおならが出るのを止めてもらうのですが、かえって体調が悪くなります。そこでもとに戻してもらうと、今度はお殿様の狩りのお供を頼まれてしまいます。殿様の前で粗相はできないからと、もう一度ズーイグルッペに頼み事をしに行きます。事情を知ったズーイグルッペがやった粋な計らいとは?覚えて語ってあげてもよいでしょう。

 

<高学年>

『ルピナスさん』 バーバラ・クーニーさく かけがわやすこやく ほるぷ出版 1987 10分

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話
バーバラ クーニー
ほるぷ出版
1987-10-15
 
 アリスは、小さい時におじいさんと3つの約束をします。それは、「大きくなったら、遠くへ行くこと。おばあさんになったら、海のそばの町に住むこと。そして、世の中を美しくするために 何かすること。」 大人になったアリスは、ミス・ランフィスと呼ばれるようになり、本当に世界中を旅して、海を見下ろす丘にある小さな家に住み、素敵な思いつきをして、一番難しい3つめの約束を果たすのです。その素敵な思いつきのおかげでみんなからはルピナスさんと呼ばれるようになります。時代ごとに色調が変化して描かれ、ひとりの女性の人生のを象徴しているかのようです。
 

卒業する6年生には、2014年(その4)卒業おめでとう!(小学生・中学生)で紹介されている本もおすすめです。

 

<知識の本>

『さくら』 長谷川摂子文 矢間芳子絵・構成 福音館書店 2010 5分

さくら (かがくのとも絵本)
長谷川 摂子
福音館書店
2010-02-10
 
 さくらの花は満開の季節だけが注目されるのですが、実は季節とともにさまざまな姿を見せてくれます。青葉の季節、小さな実がなる季節、秋には紅葉して、冬には裸の木に。でも冷たい風の中、しっかりと次の花芽を育てているのです。「かがくのとも」シリーズの1冊。さくらの季節の前に読んであげるとよいでしょう。 
 
 

『はるにれ』 姉崎一馬写真 福音館書店 1979

はるにれ (日本傑作絵本シリーズ)
福音館書店
1981-11-10

文字のない写真絵本です。北の国の草原にたつ1本のはるにれ。落葉高木のはるにれの四季折々の姿をさまざまな表情で映し出しています。霧の中にたたずむ姿、一面の雪原にたたずむ姿、若葉が萌え出ずる姿などを、じっと見つめていると、木からのメッセージが聞こえてきそうです。余計な声をかけずに1ページ、1ページしっかりと見せてあげてください。

 

 

<気軽に読める本>

『これはおひさま』 谷川俊太郎作 大橋歩絵 福音館書店 1990 3分

これはおひさま (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-04-10

谷川俊太郎さんの『これはのみのぴこ』と同様に、こちらも積み重ねの言葉遊び絵本です。「おひさま」から始まって「おひさま」にまた帰ってくるまでに、どんなものが出てくるか、楽しみながら読めます。大橋歩さんのよるコラージュ手法を使った絵も味わい深いことでしょう。
 

(選書T・I 作成K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介2月(再掲)


まもなく節分です。この時期に読んで聞かせてあげたい絵本を紹介いたします。

<低学年>

『こぶじいさま』  松居直作 赤羽末吉絵 福音館書店 1980 6分

こぶじいさま
松居 直
福音館書店
1980-07-01
 
ひたいに大きなこぶのあるじいさまが、山のお堂に泊まっていると夜中に鬼がやってきました。日本の昔話では頬に大きなこぶがある再話も多いのですが、こちらでは額にこぶ。赤羽末吉の迫力のある鬼どもが怖くもあり、ユーモラスでもあります。鬼が歌うところではリズミカルに読んであげましょう。
 

『ゼラルダと人喰い鬼』 トミー・ウンゲラー作絵 田村隆一 麻生九美訳 評論社 1977 9分

ゼラルダと人喰い鬼 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
トミー・ウンゲラー
評論社
1977-09

 

日本の鬼ばかりなので、気分を変えたいときに読みました。(T・I)

出だしはとても怖いお話に感じますが、お料理の上手なゼラルダが人喰い鬼に美味しいご馳走をたくさん作って食べさせたので、それからは鬼たちが子どもを襲うことがなくなったというストーリーです。ご馳走の名前はとてもユニーク。よどみなく言えるようにしましょう。

 

<中学年>

『いっすんぼうし』 いしいももこぶん あきのふくえ 福音館書店 1965 12分 

 

親指ほどの大きさだから、いっすんぼうしと名付けられた男の子。お椀の舟で都に上り、ある名高い大臣の屋敷に仕えることに。ある日、姫のお供で清水寺へお参りに行く途中、三匹の鬼が襲ってきました。針の刀で果敢に戦ういっすんぼうし。打出の小槌でいっすんぼうしが大きくなるシーンは子どもたちも惹きつけられます。誰もが知っている昔話と思っていると、意外にも最近の子どもたちは知らないこともあります。機会をとらえてぜひ読んであげましょう。

 

<高学年>

『鬼のうで』 赤羽末吉作絵 偕成社 1976 10分

鬼のうで (赤羽末吉の絵本)
赤羽 末吉
偕成社
1976-12

 

羅生門の鬼退治伝説を、赤羽末吉が絵本にしました。丹波は大江山からやってきて都を荒らす酒呑童子という名の鬼を、源頼光の家来、渡辺の綱が退治しようと腕を取ってきます。しかしそれだけでは済まないのが、この物語の面白さ。鬼と人間の知恵比べ、力比べは、物語にぐいぐい引き込みます。

 

<知識の本>

『だいず えだまめ まめもやし』 こうやすすむ作 なかじまむつこ絵 福音館書店 2004 5分

だいず えだまめ まめもやし (かがくのとも特製版)
こうや すすむ
福音館書店
2004-01

 

だいず、えだまめ、もやしが同じ豆だということを、知らない子どもたちもいて、この絵本を読むと目をみはって驚きます。この季節にぜひ読んであげたい科学絵本です。

 

『鬼が出た』 大西廣文 梶川俊夫ほか絵 福音館書店 1987

鬼が出た (たくさんのふしぎ傑作集)
大西 広
福音館書店
1989-11-08
 
節分の鬼、鬼ごっこの鬼、鬼に関するさまざまな知識を、わかりやすい図版で示しながら伝えてくれる1冊です。鬼とは、死や、自然の脅威にたいして人々が想像し、作り上げてきたものだということもわかります。鬼を生み出してきた私たちの先祖の思いにも触れることができます。一冊読むというより、内容について紹介してあげてもよいでしょう。
 
(選書:T・I 作成:K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 1月(再掲)


今朝は、元気に登校していく子どもたちの声が出勤の際に聞こえてきました。いよいよ3学期も始まりました。1月のおすすめの本の紹介を再掲します。また、今年は戌年、犬に関する絵本の紹介もよいと思います。

いぬの絵本

子どもたちに、展示やおはなし会を通してたくさんの作品を紹介してあげてください。
(K・J)

*******************************

新しい年を迎え、子どもたちも希望いっぱいではないでしょうか。そんな1月はお正月の本を紹介しながら、子どもたちに冬休みのことを聞いても楽しいですね。今回は、「お正月」をテーマにおすすめの本を紹介します。

<低学年>

『かさじぞう』 瀬田貞二再話 赤羽末吉画 福音館書店 6分

かさじぞう(こどものとも絵本)
瀬田 貞二
福音館書店
1966-11-01

 おじいさんから笠をかぶせてもらったおじぞうさまが恩返しをする、有名な日本の昔話です。赤羽末吉による扇面に描かれた場面は、雪が降る様子やおじいさん、おばあさんの人柄が伝わってきます。「よういさ、よういさ、よういさな。」とおじぞうさまが近づいていく様子に、子どもたちは息をのんで聞いてくれます。 

 

『十二支の年越』 川端誠作 リブロポート 1983 約4分

 十二支の動物たちの年越しの様子が、七五町の愉快な文と、線が太い木版画の絵で書かれています。
左ページには、餅つき、初夢、獅子舞・・・など、年末年始に関するいろいろな風習の紹介がありますので、子どもたちに問いかけをしてもよいと思います。絵本全体にユーモアがあるので、楽しい気分でお正月を迎えるにはぴったりの1冊です。
 
 

 <中学年>

『はつてんじん』 川端誠作 クレヨンハウス 1996 7分

落語絵本 三 はつてんじん (落語絵本 (3))
川端 誠
クレヨンハウス
1996-12-01

 日本の伝統的な話芸である落語を絵本化したものです。「はつてんじん」とは、新年になってから天満宮に初めてお参りにいくことです。ある親子が初天神に行くことになりますが、息子の金坊はわるさばかりする困りもので・・・親子のやりとりが楽しい落語です。新年を明るい笑いではじめるのもいいですね! 

 

 

 <高学年>

『しめかざり』 森須磨子文・絵 福音館書店 2008 

しめかざり (たくさんのふしぎ傑作集)
森須 磨子
福音館書店
2010-12-10

 お正月になると、家の門や玄関に飾られる「しめかざり」。家に「年神様」というお正月の神様をお迎えするためのものです。この本では、ごぼうじめの作り方やついているかざりの意味などがイラストをそえてわかりやすく説明されていて、何気なく見ているしめかざりについて詳しく知ることができます。地域によってさまざまなかたちのあるしめかざりの紹介も楽しいです。作成にたずさわっている人も多数登場し、しめかざりには人々の大切な思いがこめられていることがわかります。日本の伝統として受け継がれているしめかざりについて、ぜひ紹介してあげてください。

 

<知識の本>

『まるいちきゅうのまるいちにち ALL IN A DAY』 安野光雅編 童話屋 1986

 安野光雅さんが世界8国8人の絵本作家に声をかけて作った絵本です。無人島にいる男の子タスケが各国にSOSを発信するという設定で、世界の子どもたちがお正月を迎える様子が描かれています。ロンドンが1月1日0:00を迎えたとき、ブラジルはまだ31日夜21:00で寝る支度をしていますし、日本ではもう1日朝9:00で初詣の準備をしているところ、といった具合です。ページをめくると、3時間ずつ、時間がすすんでいきます。絵を眺めていると、季節が違ったり、食べているものが違ったりと、さまざまな発見ができます。1つ1つの絵は小さいので、全部読むのではなく、本の紹介をして、あとからじっくり眺めてもらうのがよいと思います。

 

<気軽に読める本>

『おしょうがつさん』 谷川俊太郎ぶん 大橋歩え 福音館書店 1983 2分

おしょうがつさん (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-11-15
 
 お正月にまつわるものを、美しい切り絵とリズミカルな文で紹介しています。子どもたちから「知ってるー」の声があがる絵本です。
 
 

 『いちねんのりんご』 菊地清作・絵 福音館書店 冨山房 1995 3

いちねんのりんご
菊地 清
冨山房
1995-09-16

 「いちねんのりんご」からは毎月に1個ずつ実が落ちます。この絵本は切り絵になっていて、りんごの実は、「ばくばくばっくん」とわれて、1月は雪だるま、2月は鬼といった素敵なものに変わります。どんなものに変わるのか楽しみながら、季節を味わうことができる絵本です。

 みなさまにとって、よい1年になりますように! 

(作成 I.T)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 12月(再掲)


12月になり、町もクリスマスの楽しい飾りで華やかですね。子どもも大人もどこかわくわくして、嬉しそうです。そんな12月はクリスマスの本を中心に紹介します。子どもたちとたっぷり楽しんでください!

低学年>

『おおきいツリー ちいさいツリー』 ロバート・バリーさく 光吉夏弥やく 大日本図書 2000 8分

おおきいツリー ちいさいツリー
ロバート バリー
大日本図書
2000-10

もうすぐクリスマス。ウィロビーさんのおやしきにも大きなツリーが届けられました。けれども大きすぎて天井につっかえてしまったので、執事のバクスターがちょん切って、先っぽを小間使いのアデレードに持っていきました。アデレードは喜んでツリーを飾りましたが、やはり大きすぎたので先をちょん切ると、それを今度は庭師のチムが拾ってまたツリーにして・・・といった具合に、ツリ―は巡っていくのです。行く先々でツリーが歓迎されて喜ばれるのを見ていると、クリスマスの幸せがどんどん大きくなる1冊です。

『ちいさなもみのき』 マーガレット・ワイズ・ブラウンさく バーバラ・クーニーえ かみじょうゆみこやく 福音館書店 約12分

ちいさなもみのき (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
マーガレット・ワイズ ブラウン
福音館書店
1993-10-20
 
森のはずれに小さなもみの木がたっていました。ある冬シャベルをもった男の人がやってきて、もみの木を堀り出し、運んでいきます。着いたところは、足の悪い男の子の部屋でした。ちいさなもみの木は美しく飾られ、男の子の部屋でクリスマスを祝うのです。それから毎年もみの木は、冬は男の子のもとで過ごし、春になると森に戻っていきました。ところがある年、雪が積もっても誰ももみの木を迎えにきてくれません。そして待っているもみの木のもとに、あの足の悪い男の子が歩いてやってくるのです! 
 クリスマスの素朴で心あたたまるお話です。易しい文章と赤と緑の美しい絵が、物語のやさしい雰囲気を伝えてくれます。歌が3曲入っていますので戸惑う方もいるかと思いますが、難しい曲ではありませんのでぜひ挑戦してみてください。子どもたちは耳をかたむけてくれ、シンとした空気になります。楽しいだけでなく、時には静かな気持ちになれる本も子どもたちと味わいたいですね。 

<高学年>

『とってもふしぎなクリスマス』 ルース・ソーヤ文 バーバラ・クーニー絵 掛川恭子訳 ほるぷ出版 1994 約20分

チロル地方に伝わるゴブリンの王さまローリン王のお話です。アルプスの谷間の村に、靴屋のお父さんとフリッツル、フランツル、ハンスルという3人の小さな男の子が住んでいました。生活は豊かではありませんでしたが、たまに食べられるごちそうのシチューを「シュニッツル、シュノッツル、シュヌーツル!」と呼ぶなど、明るさを忘れない一家でした。そんな一家のもとに、冬の寒い日、ローリン王が訪れるのです。いたずら好きのローリン王は、3人の男の子にどなったりこずいたりと意地悪しながらも、素敵な贈り物をくれるのです。とても愉快で、心温まるお話です。少し長めですが、子どもたちはローリン王の起こす不思議な出来事にひきこまれて聞いてくれます。

<知識の本>

『サンタクロースってほんとにいるの?』 てるおかいつこ文 すぎうらはんも絵 福音館書店 1982 3分

「サンタクロースってほんとうにいるの?」「どうしてぼくのほしいものがわかるの?」など、サンタにまつわる子どもたちが抱く疑問に、お父さんとお母さんが、1つ1つき飾らず答えます。「サンタクロースは ほんとにいるよ せかいじゅう いつまでもね」という、最後の答えはいつでも心に残るのではないでしょうか。

 ニューヨーク・サンサース新聞社に届いた8歳の女の子の「サンタクロースはいるんでしょうか」という手紙に、社説で丁寧に答えた『サンタクロースっているんでしょうか?』(ニューヨーク・サン新聞「社説」 東逸子絵 中村 妙子訳 偕成社 2000)がありますが、大きい子にはさりげなく手渡したい1冊です。

『クリスマス・クリスマス』 角野栄子さく 福音館書店 1989 

クリスマス・クリスマス (たくさんのふしぎ傑作集)
角野 栄子
福音館書店
世界で一番大きなお祭りかもしれないクリスマスにまつわる話題がたくさんつまっています。クリスマス・ツリーをなぜ飾るのか、なぜ七面鳥を食べるのか、一つ一つの意味を改めて知ることで、クリスマスに込められた人々の願いを感じ、いつもと違った角度からクリスマスをみることができます。またオーストラリアの真夏のクリスマス、ニューヨークの華やかなクリスマスなど、世界各地のクリスマスの様子も紹介されています。サンタが描かれた古い版画や写真も豊富です。読み聞かせするには少し長いのですが、ぜひ紹介してあげてください。 
 

<詩の絵本>

『クリスマスのまえのばん』クレメント・C・ムーアぶん わたなべしげおやく ウィリアム・W・デンスロウえ 福音館書店 1996 5分

クリスマスのまえのばん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
クレメント・C. ムーア
福音館書店
1996-10-25

クリスマスの前の晩、家の中はひっそり静まりかえり、物音一つしません。そんなとき、外の庭でにぎやかな音を聞きつけた父さんが起きてみると、セントニコラスがトナカイがひくそりに乗って、空から降りてきたのです。プレゼントを置くセントニコラスの様子が楽しく書かれていて、その場面を本当に見ている気になります。1822年のクリスマス・イブに聖書学者のクレメント・ムーア氏によって書かれた楽しい詩の絵本です。この詩にはたくさんの画家が絵をつけていますが、この本は『オズの魔法使い』の挿絵で有名なウィリアム・W・デンスロウが、詩にぴったりの明るく愉快な絵をつけています。詩の最後は、次の言葉でしめくくられています。

「みなさん クリスマス おめでとう! しあわせな よるに なりますように!」

(作成 I.T)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 11月(再掲)


11月になって気温が下がり、これから葉も色づいてきそうで楽しみですね。そんな11月は落ち葉の本を中心におすすめの本を紹介します。

「楽しい落ち葉があったら、図書室に持ってきてね」と声をかけて、図書室でミニ落ち葉博物館を作るのも楽しそうですね。

<低学年>

『くんちゃんはおおいそがし』 ドロシー・マリノさく まさきるりこやく ペンギン社 1983 4分

くんちゃんはおおいそがし
ドロシー・マリノ
ペンギン社
1983-01

 くんちゃんの何気ない秋の1日を描いています。朝から何をすればよいのかわからなくて退屈していたくんちゃんですが、外にでてみると、木切れを船のように川に浮かべたり、りすのようにくるみを集めたり、落ち葉で山を作ってもぐりこんだりと大忙し! 秋らしい茜色が美しい絵本です。子どもたちはくんちゃんになって、秋の日を楽しんでくれます。

 

<中学年>

『わたしのもみじ』 岩間史朗写真・文 ポプラ社 2001 7分

わたしのもみじ (シリーズ・自然 いのち ひと)
岩間 史朗
ポプラ社
2001-11
 
1本の大きなもみじの木に魅力されたぼく(岩間史朗氏)の映した、四季さまざまの美しい写真がまとめられています。初夏秋冬の変化を同じアングルから映した写真や、新芽や花の写真、夏に集まる虫たちの写真などがあり、1枚1枚の作品から、1本の木がもつ命の力強さが伝わってきます。10月4日から11月7日まで、次第に葉が色づき散っていく様子を映した一連の写真もありますので、ぜひ紹介してあげてください。 
 
<高学年>

『かえでの葉っぱ』 D・ムラースコヴァー文 関沢朋子訳 出久根育絵 理論社 2012 12分

かえでの葉っぱ
デイジー・ムラースコヴァー
理論社
2012-11-20
旅する1枚の葉っぱの物語です。ある日、木からふわりとはなれた葉っばは、風にのって遠くまでいくつもりが、大きな石のあいだにはさまってしまいます。そこをある少年に助けられて、長い旅が始まるのです。丘をこえ、サフランやすてきな草原を通り、水に浮かんで流れていき・・・、やがて季節は冬になり、がきて白い模様の世界になり、葉っぱの上には霜がおります。春になったとき、葉っぱはもう灰色のクモの巣のような骨だけになっていました。そして再び自分を助けてくれた少年のもとに行きつくことになるのです。生きていくとはどういうことが、葉っぱの一生から静かに伝わってきます。
 この本はチェコの画家でもあり作家でもあるムラースコヴァーの作品に、日本の出久根育さんが絵をつけたものです。一枚一枚が丁寧に描かれていて、絵画のような仕上がりです。ぜひ絵もじっくり見せてあげてください。
 
<科学の本>
 
『おちばのしたをのぞいてみたら』 皆越ようせい写真・文 ポプラ社 2000 4分
おちばのしたをのぞいてみたら… (はっけんたんけんえほん)
皆越 ようせい
ポプラ社
2000-08
落ち葉の下にいる虫たちをクローズアップでみせる写真絵本です。1㎜以下のダニの仲間から、5㎝くらいのダンゴムシやオオゲジまで様々な生きものが紹介されていて、落ち葉の下の豊かな世界をみることができます。最後は生き物たちのうんちが土になり、土から木が育って、やがて落ち葉になって、虫たちに食べられる・・・といったいのちのつながりをさりげなく伝えています。落ち葉の下をのぞいてみたくなる1冊です。
 
『落ち葉』 平山和子文と絵 平山英三構成と写真 福音館書店 2005 8分
落ち葉
平山 和子
福音館書店
2005-09-25
 
画家の平山和子さんが、落ち葉の美しい姿を残しておきたいと1枚1枚丁寧に描いた作品を集めた「落ち葉の美術館」です。色づき始めたものから、虫や風雨にさらされて、穴だらけになったり色あせたものまでありますが、どの落ち葉もハッとさせられる美しさがあります。著者のものを愛情をもって丁寧に見つめるまなざしから、自然のもつ美しさに気がつかされる1冊です。すべて読まずに、絵を見せながら紹介をしてあげてもよいと思います。 
 
<詩の本>
『てんぷらぴりぴり』 まどみちお作 杉田豊画 大日本図書 1968
てんぷらぴりぴり (子ども図書館)
まど みちお
大日本図書
 
まとみちおさんの59歳のときの初めての詩集で、まどさんの小さいものたちへの優しいまなざしを感じることができる詩がぎゅっとつまっています。「てんぷら ぴりぴり」は思わず口ずさみたく、響きの心地よい詩です。何度かくりかえし読むと子どもたちも覚えて、一緒に暗唱してくれます。ぜひ他にもご自分の好きな詩を選んで読んであげてください。大らかな絵もゆったりとして味わい深いです。 

(作成 T.I) 

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 10月(再掲)


昨年の投稿を再掲載いたします。
**********************************


10月31日はハロウィンです。町のいたるところでハロウィンの飾りを見かけるようになりました。

実はハロウィンは、もともとはケルト民族の秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教行事がキリスト教に取り入れられたものです。今では魔女やおばけに仮装した子どもたちが「Trick or Treat!」( 「お菓子をくれないといたずらするよ」)と唱えて、美味しいお菓子をたくさんもらえる楽しいお祭りになっています。

10月はハロウィンの時期におすすめの本を選んでみました。

<低学年>

『おばけのジョージー』 ロバート・ブライトさく  光吉夏弥やく  福音館書店 1978 6分

ホイッティカーさんの家に住むおばけのジョージーは、階段をみしりといわせたり、ドアをぎーといわせたりして、夜の時間を知らせていました。ところが、ホイッティカーさんが階段とドアを調整したために音がしなくなり、時間を知らせることができなくなってしまいます。ジョージーは、おばけが住むのによい他の家を探すことにするのですが…。かわいらしいおばけのお話で、子どもたちは親しみをもって聞いてくれます。

*関連本

おばけのジョージーシリーズ  ロバート・ブライト作/絵  なかがわちひろ訳  徳間書店

新・おばけのジョージーセット(全5巻)
ロバート・ブライト
徳間書店

おばけのジョージーが登場するお話が、全5巻のシリーズで出版されています。絵本ではありませんが、全ページに挿絵があり、やさしい文章で書かれていますので、そろそろ自分で読んでみたいという子にもおすすめです。『おばけのジョージーおおてがら』『おばけのジョージーともだちをたすける』『おばけのジョージーのハロウィーン』『おばけのジョージーてじなをする』『おばけのジョージーとさわがしいゆうれい』があります。

 

 <中学年>

『おばけリンゴ』 ヤーノシュさく やがわ・すみこやく  福音館書店 1969 8分

びんぼうな男の人ワルターは、リンゴの木を持っていましたが、1つも実をつけたことがありません。心から願い続けると、1つだけ花が咲き、実がなりました。取り入れどきになりましたが、ワルターは惜しくてそのままにして置きました。リンゴは日ましに大きくなっていくのですが・・・。奇妙な感覚が残る不思議なお話で、子どもたちはどうなるのか引き込まれて聞いてくれます。

<高学年>

 『地獄の使いをよぶ呪文 悪魔と魔女の13の話』  オイフリート・プロイスラー作 佐々木田鶴子訳 スズキコージ絵 小峰書店 2003 (プロイスラーの昔話)

有名な児童文学作家のプロイスラーが、ドイツやそのまわりの地域で語り伝えられてきた昔話から、おもしろいもの選んで、語り直した昔話集です。この本には、悪魔と魔女の話が13篇おさめられています。1篇1篇は短いので朗読にもむいています。第1話目「ここにサインを!」は、ゲーテも題材にしたドイツの魔術師ファウスト博士の話ですが、子どもたちに朗読したところ、ファウストと悪魔の駆け引きにこわばった顔をして聞いていました。3巻のシリーズになっていて、他に『魂をはこぶ船―幽霊の13の話』『真夜中の鐘がなるとき―宝さがしの13の話』があります。合わせて紹介すると、怖い話が読みたい!という子たちが手に取ってくれます。

<科学の本>

『ほね』 堀内誠一さく 福音館書店 1981 3分

ほね (かがくのとも絵本)
堀内 誠一
福音館書店
1981-02-02

骨のしくみと働きが、絵と文でわかりやすく紹介されています。骨がどんなふうになっているのか、ゆっくり確認しながら、読んであげてください。

 

 『ホネホネたんけんたい』 松田素子ぶん 大西成明しゃしん 西澤真樹子監修・解説 アリス館 2008 10分

ホネホネたんけんたい
松田 素子
アリス館
2008-02
ヘビ、カメ、リスなど子どもたちがよく知っている動物を中心に、30種類以上の動物の骨が紹介されています。ジャンプするウサギの後ろ足の骨は太かったり、、しのび足のキツネの骨は細かったりと、普段には目には見えない骨から、その動物の特徴がよくわかります。上記の『ほね』と合わせて紹介すると楽しいと思います。
 

 <気軽に読める本>

『しゃっくりがいこつ』 マージェリー・カイラー作 S.D.シンドラー絵 黒宮純子訳 セーラー出版 2004 2分

しゃっくりがいこつ
マージェリー カイラー
セーラー出版
2004-10

しゃくりがとまらないガイコツの話です。がいこつがハロウィーンのランタンをつくったり、落ち葉かきをしたりします。さて、どうやって、しゃっくりをとめたのでしょう?

 

(作成 T.I)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介  9月(再掲)


秋は空気が澄んでお月さまがきれいに見える季節。今年の十五夜は9月15日ということで、お月見が楽しみです。

そんな9月は「月」をテーマに本を選びました。以前に、「おはなし会プラン」で紹介したものがほとんどですが、小学校の読み聞かせ用にまとめ直してみました。

昔話や物語、科学の本などを通して、さまざまな角度で月を楽しんでみてください。

<低学年>

『おつきさんどうしたの』 E.M.プレストン著 B・クーニー絵 岸田衿子訳 岩波書店 5分

おつきさんどうしたの (岩波の子どもの本)おつきさんどうしたの (岩波の子どもの本) [単行本]
著者:エドナ・ミッチェル プレストン
出版:岩波書店
(1979-09-21)
 
ある月夜、ベッドを抜け出したガチョウの子のは、きつねの形をした雲が月を隠したのをみて、きつねがおつきさんを食べちゃった!と勘違い、池に映った月をみて、おつきさんが池におっこちた!と大騒ぎ、お百姓さんを何度も起こして怒らせてしまいます。うなだれて下ばかりみていたガチョウの子は、きつねにつかまってしまって・・・。子どもたちは、ガチョウの子の勘違いに「違うよー」と余裕で笑っていますが、きつねにつかまると必死の表情になります。やわらかなタッチの絵と、心地よいことばのひびきも楽しめる絵本です。
 
お話「お月さまの話」 (『おはなしのろうそく25』 東京子ども図書館編 2004) マリア・ニクレビチョバ作 5分

おはなしのろうそく (25)おはなしのろうそく (25) 
著者:東京子ども図書館
出版:東京子ども図書館
(2004-05)

「お月さまが太ったりやせたりするのはどうしてか」のなぜなぜ話です。お月さまが湖から岸にできた銀色の道を渡ってくる場面や、やさしいおばあさんが月にごちそうしている場面など、美しく楽しい情景があり、子どもたちを引きつけます。「昨日の月はやせていたよ!」と教えてくれる子がいたりと、月を眺めるのが楽しくなるお話です。ストーリーテリングをされない方も、読んであげるとよいでしょう。
 
<中学年>
 
『月へ行きたい』 松岡徹著 福音館書店 2014 約10分
 
「遠い月までどうやっていこう?」 月に行くためのいろいろな方法を考えることができる絵本です。風船で飛ぶ、高い高い塔を作るなど自由に想像できるものや、宇宙エレベーターや真空チューブ月行きトレインなど研究中のアイデアも紹介されています。今のところ、月までいった唯一の乗り物「ロケット」についても詳しく書かれています。絵に細かな説明が加えられていますので、興味を持ちそうな箇所を選んで紹介してあげてください。最後の「きみならどんな方法で月へ行きますか?」の問いに、どんな答えが返ってくるのか楽しみです。

『月おとこ』 トミー・ウンゲラー たむらりゅういち・あそうくみ訳 評論社 1998 6分

トミー・ウンゲラー
評論社
1978-07
 
月から地球の人たちが楽しく踊っているのをみていた月おとこは、ある時流れ星につかまって地球にやってきますが、おかしな姿なので警察につかまって牢屋に入れられてしまいます。けれども、月が欠けていくにつれて痩せていく月おとこは、ある晩、まんまと逃げだすのです。気軽に楽しめる不思議で愉快なお話です。
 
<高学年>
 
お話「月を射る」 中国の昔話 (『おはなしのろうそく 27』 東京子ども図書館編 2008) 9分
 
おはなしのろうそく〈27〉
東京子ども図書館
2008-10
 
中国の昔話。昔々、天には太陽があるだけで、月も星もなく、夜になるとあたりは真っ暗でした。ところがある晩、空にぎらぎら燃える月があらわれ、田畑すっかり枯らしてしまいます。山のふもとに住む若い夫婦、弓の名人ヤーラと機織りが上手なニーオは、どうにかして人々を助けようとしますが・・・。月の模様にまつわるなぜなぜ話ですが、神話ような神秘性を感じさせ、大きめの子どもたちも引き込まれます。ストーリーテリングをされない方も、読んであげるとよいでしょう。
 
『月へ アポロ11号のはるかな旅』 ブライアン・フロッカ作・絵 日暮雅通訳 偕成社 約13分
 
月へ アポロ11号のはるかなる旅
ブライアン・フロッカ
偕成社
2012-01-17
 
1969年に初めて月に着陸したアポロ11号の旅を詩的な文章と迫力のある絵でわかりやすく描いています。発射から、順番にロケットが切り離され月へ向かう様子や、宇宙船の中の生活、月面着陸を見ようとテレビを見つめる人々の様子などが、実際に見ているように伝わってきて、地球が空間に浮かんでいる場面では息をのまずにはいられません。アポロ11号に関する知識を得られるとともに、人類の宇宙への大きな一歩となった旅を味わえる1冊です。高学年向きにしましたが、中学年でも十分楽しめると思います。 
 
『星の林 月の船 声で楽しむ和歌・俳句』 大岡信編 岩波書店 2005 (岩波少年文庫)
 
星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句 (岩波少年文庫(131))
岩波書店
2005-06-16
 
日本で伝統的でうたわれてきた定型詩である和歌や俳句の194作が紹介されています。「月」を題材にした作品も、
「天の海に 雲の波立ち 月の不ね 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」 柿本人麻呂歌集(『万葉集』より」)
「月見れば ちぢに物こそ かなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど」 大江千里 (『古今和歌集』より)
などたくさんあり、日本人もはるか昔から月を眺めていたことがわかります。ぜひ何首か選んで、紹介してあげてください。
 
 <気軽に楽しめる本>
 
『月人石』 乾千恵書 谷川俊太郎文 川島敏生写真 2分
月 人 石 (こどものとも傑作集)
谷川 俊太郎
福音館書店
2005-01-20

筆で書かれた「書」と「写真」と「言葉」が一体となった絵本です。「扉」「猫」「風」「音」「馬」「水」「石」「火」「山」「蟻」「月」「人」の文字が書で表現され、写真と言葉が添えられています。じっと眺めていると、文字はただの記号ではなく、生き生きとした生命をもつものなのだと実感できます。子どもたちと書のもつ美しさと力強さを味わってください。

 (作成 T.I)

おはなし会のいろは(その6)おはなし会終了後も大事です(フォローと記録)(再掲)


「おはなし会のいろは」の6回目は、「おはなし会終了後も大事です(フォローと記録)」です。

絵本の持ち方もめくり方も、声の出し方もマスターしました。おはなし会の会場作りにも気を配れるようになり、プログラムの立て方も理解が進んだことと思います。

実際におはなし会を実施してみて、ハプニングが起きても、冷静に対処も出来るようになったことでしょう。児童サービスの重要な柱であるおはなし会の運営がスムーズに出来るようになれば、児童担当として自信になりますね。

おはなし会の30分が終わってホッとしたいところですが、まだまだやることはあります。おはなし会の後にやるべき大切なことを2点取り上げます。

1)フォロー

e4f84cb2おはなし会のプログラムを最後まで終えれば、それで終わりではありません。まずは、その日に読んだ本をもう一度テーブルの上などに並べて紹介しましょう。読んでもらった絵本を借りて帰りたいという子どもたちのために、プログラムが決まった時点で複本を用意しておくと尚一層よいでしょう。当日は読まなかったけれど同じテーマで手渡したい本などがあれば、それも一緒に紹介しましょう。

子どもたちには、おはなし会にまた来てもらえるように、スタンプカードやシール帳を用意しておきます。図書館によってはスタンプのたまる数は8コ、10コなどさまざまですが、館の事情に合わせてそこは決定します。スタンプカードがいっぱいになったら、手作りのしおおはなし会ののいろは(スタンプカード)りや、折り紙で折ったメダルなどをプレゼントします。小さな子どもたちにとっては、それが励みになっておはなし会に参加する動機付けともなります。

おはなし会の部屋が、閲覧室とは別の場所にある場合は、終了後15~30分ほどは親子連れがしばらく談笑できるようにして、すぐに片づけをしないでおくことも一案です。おはなし会の余韻に浸りながら、絵本を仲立ちにして同年代の子どもをもつ親同士が交流する場として位置付けてもよいでしょう。図書館スタッフもその場にいて、家庭での読み聞かせについて相談にのったFullSizeRenderり、おすすめの絵本を手渡したりする機会を作れます。時には、保健師さんと協働してちょっとした子育て相談会などを実施しても喜ばれるでしょう。

なお、楽しいおはなし会のテンションのままで、閲覧室に親子連れが雪崩れ込むとクレームになることもあります。その3に記していますが、「会場を出たら、他の利用者の方々にもご配慮願います。」と一声かけましょう。

 

 

2)記録

おはなし会を実施しても、やりっぱなしでは意味がありません。おはなし会終了後に必ず担当者同士で簡単な振り返りをし、それを記録に残して蓄積することが大切です。

おはなし会の記録(本のこまど図書館)

おはなし会記録の見本 クリックすると拡大できます

対象年齢別に記録をファイリングし、いつでもその記録を見返すことが出来れば、よいでしょう。

どんなプログラムが喜ばれたか、子どもたちの反応はどうだったのかなど、読んだ本や、やったわらべうたなどの演目とともに記しておきます。

以前、研修で伺った図書館では記録は取ってあるものの、読んだ本の書名だけで書誌事項がまったく記されていないというものがありました。

昔話などは、同じタイトルで別の再話者で画家も違う絵本が何冊もあります。また、稀ですが版によって文章に手が入れられていて言葉遣いが変わっているという場合もあります。

タイトルはもちろんのこと、作者、翻訳者、画家、出版社、出版年などの書誌事項は面倒がらずに記入しておきましょう。

わらべうたや手遊びなどのうち、楽譜や遊び方など参照にできる書籍などがある場合は、それも記しておきます。その場合、ページまで漏らさずに記載しておくと、他の担当者が次に行う際の参考になります。

加えて、おはなし会プログラムを作成するときに候補にあがった他の本なども記しておきます。

図書館スタッフとボランティアさんとで組んでおはなし会を実施する場合も同様に一緒に振り返りと記録記入をしてください。

対話をする中で、ボランティアさんが長年積み上げてきた経験を伺うこともできるでしょうし、館内だけではわからない地域での子どもたちの姿を知ることもできるよい機会になります。

これらの記録は、ただ残せばよいのではなく、活用してこそ生きてきます。おすすめ本のリストを作成したり、次のプログラムを作成したりするときの参考にもなります。子どもたちの反応を書くことで、よりよいおはなし会の雰囲気作りにも生かしていくことができます。

 おはなし会の記録は、特別の用紙を準備しなくても、ノートに記入する形でも構いません。その場合は、必要事項が漏れなく記入できるように、表紙裏などに記入項目を添付しておくとよいでしょう。また自治体によっては、記録票が決まっている場合もあります。それを活用してください。

参考までにおはなし会の記録用紙(案)をPDFで取り出せるようにしておきます。

 〇〇図書館おはなし会記録(例)

 ******************************

さて、2016年4月から6回にわたって連載してきた「おはなし会のいろは」は、これで終了です。何もわからないまま児童担当になって、はじめておはなし会を担当しなければならない、という初心者向けに連載してきました。この6回の連載をじっくり読んでいけば、おはなし会のノウハウはある程度理解できると思います。

はじめて担当する時は緊張するものですが、コチコチになっていると、子どもたちに伝わってしまいます。まずは担当するみなさんが肩の力を抜いて、楽しむことが大切です。もしも読み間違えてしまっても、大丈夫です。子どもの心を傷つけるような本を選書しなければ、あとは少々失敗しても大丈夫です。本の中に広がっている豊かな世界が、その失敗をカバーしてくれます。

選書にしても、最初はうまく選べないかもしれません。何度も読んでいるうちに、子どもたちが集中している様子などを見て、わかってくると思います。ゆめゆめウケる本が良い絵本だと思わないでくださいね。とにかくたくさんの本を読む。児童担当にとって、それが何より大切です。たくさんの本を手にしているうちに、手渡したい子どもたちの顔が浮かんでくると思います。

また、(その3)にも記していますが、図書館のおはなし会を通して、ご家庭で子どもたちのために本を読んであげることの楽しさを、付き添ってきている親たちに伝えることが一番大切です。そのためにも、付き添いの大人の方も一緒に過ごせるような言葉がけをしてください。

図書館のおはなし会で、子どもも大人も、スタッフのみなさんも、たくさんの笑顔になれますように!

 おはなし会のいろは(その1)絵本の持ち方、めくり方
 おはなし会のいろは(その2)絵本の読み方 声の出し方
 おはなし会のいろは(その3)おはなし会の会場設営・雰囲気作り
 おはなし会のいろは(その4)プログラムの作り方
 おはなし会のいろは(その5)おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?

 (作成K・J)

おはなし会のいろは(その5) おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?(再掲)


2017年1月にUPした記事を再掲します。

夏休みの図書館にはたくさんの子どもたちが訪れていることでしょう。図書館は楽しいところ、本を読むって面白いってことを、おはなし会を通じて伝えることができるといいですね。


illust171_thumb

 

さて、「おはなし会のいろは」の5回目は、「おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?」です。

1回目から4回目まで、初めて児童サービスを担当する人が、いきなりおはなし会を担当することになっても、絵本の持ち方もわからない、読み方もわからない、またどんな準備が必要なのかも、どんな絵本を選んでよいかもわからない、ということがないようにと、ひとつひとつ丁寧に説明をしてきました。
 1回目 おはなし会のいろは(その1)絵本の持ち方、めくり方
 2回目 おはなし会のいろは(その2)絵本の読み方 声の出し方
 3回目 おはなし会のいろは(その3)おはなし会の会場設営・雰囲気作り
 4回目 おはなし会のいろは(その4)プログラムの作り方

 

今回は、実際におはなし会に携わった時に、子どもたちからの思わぬ反応に右往左往することがないように、おはなし会でよくあるハプニングとその対応方法についてQ&A方式でお伝えします。なお、これは2015年度まで使用していたヴィアックス「社員研修テキスト〈図書館業務 基礎編〉」(2013年)に「【よくある事例】(どう対応するのか)」というコラムで掲載されていましたが、テキスト改訂に合わせて削除したものです。今回は、それに加筆しています。

 

1)「これ知ってるよ!」、「もう読んだことある!」と言われたら

 「おもしろい本だったよね。もう一度みんなと一緒に楽しんでね。」と声をかけ、面白い本は何度読んでも面白いことや、みんなと一緒に楽しむことの大切さを伝えます。

 

blog5

2)読んでいる最中に、あるいは語っている最中に子どもが話しかけてきたら

 声をかけてきた子に目を合わせて頷き、「あなたの話はきちんと聞こえているよ」という意思表示をします。しかしおはなしを中断せずに最後まで続けます。しつこいような場合は、「後でね」と小さな声で短く声をかけます。
 なお、読み終わったあと、あるいは語り終わったあとに、その子に必ず声をかけて話を聞いてあげましょう。

 また、昔話などで現代の子どもたちに馴染みのない道具などが出てきて、子どもたちが疑問を抱くだろうという場合は、あらかじめ説明をするか、「おはなしの中に、みんなが見たことのないものが出てくるけれど、終わった後に説明するから、最後まで聞いていてね。」と声をかけてもよいでしょう。

 

3)歌、鳴き声、方言などがある絵本は

 無理をしないで、自然に読んであげてください。歌の場合は、少し節をつけて読むだけでも、歌っているように聞こえます。絵本などで巻末に楽譜がついている場合は、それを覚えて歌ってあげましょう。もちろん、自分で曲をつけて歌ってもかまいませんが、毎回違うようでは、子どもたちも混乱します。
 

 

4)おはなしが抜けてしまったら

 緊張してしまって、絵本の1ページ読み飛ばしてしまう、おはなしの一段落が抜け落ちてしまうということはあるでしょう。気が付いた途端に、頭が真っ白になって、どこをどう読んでいるかわからなくなったりします。おはなしの進行に影響がない場合はそのまま読み進むこともありますが、前後が抜けて辻褄が合わないような時は、「1ページ抜けちゃったね。もう一度、ここから読み直すね。」と、声をかけて戻りましょう。
 そのようなことにならないためにも、普段から声に出して練習をしましょう。fuwari4

 

5)おはなしに集中できない子がいたら

 「おはなし会のいろは(その4)」で書いたように、子どもたちの、特に乳幼児の集中持続時間は大変短いのです。おはなし会が始まる前に、最後まで聞くことが苦痛に感じるならば、途中でその場を離れてもいいことを伝えてあげましょう。なお、おはなしの途中で、ぐずったり、周囲の子どもたちにも波及するようでしたら、他のスタッフがそばにいって、声をかけてその場を離れるようにします。

 また、おもちゃを持ってきていたり、書架にある絵本を引っ張り出したりと、子どもたちの注意を引くものがほかにあると、集中しづらくなります。おはなし会が始まる前に、会場内の子どもの注意を引くものを片付け(あるいは目隠しをし)、手にしているものは付き添いの保護者に預けるように促しておきましょう。(→「おはなし会のいろは(その3)」を参照)

 

6)他の子にちょっかいを出す子がいたら

 絵本を読む、あるいは語る人とは別のスタッフが対応します。そばに行って、「おはなしを聞こうね」と声をかけます。自分に関心が向くと、安心することがあります。そばに寄り添ってみて、それでも落ち着かない場合は、会場から離れたところで話を聞いてあげましょう。

 

7)付き添いの保護者の雑談が気になる場合

 広い会場などでは、子どもたちだけを前に座らせて、後ろに保護者の方々が分かれて座ることが多いと思います。そうすると、保護者同士の私語が、子どもたちの集中力を妨げることもあります。無題
 子どもたちにとって、親の姿は鏡です。保護者の方が一緒に楽しんでいると、安心しておはなしの世界に入っていくことができます。おはなし会が始まる前に、保護者の方も一緒に楽しんでもらうように伝えましょう。また、途中から入室してきた保護者にもわかるようにおはなし会の会場内にも同様の内容で掲示しておくとよいでしょう。

 

8)おはなし会終了後について

 おはなし会が終わった後、子どもたちも興奮してしまって、そのままのテンションで会場を出ていくことがあります。それがほかの利用者のクレームにつながることもあります。そちらの対応については、「Q&Aこんな時どうする?」の「おはなし会に参加するお母さんたちへの接し方」に詳しく書いてあります。こちらを参照にしてください。

 おはなし会に参加する子どもたちはもちろん保護者の方も、そしておはなし会を担当するスタッフも、みんなが「今日は楽しかったね」と満足できるような時間になるようといいですね。

(作成K・J) 

おはなし会のいろは(その4)プログラムの作り方(再掲)


昨年、児童サービス初心者向けにおはなし会開催についてのノウハウをお知らせするために連載した「おはなし会のいろは」を、再掲載いたします。

**************************************

 

「本のこまど」では、図書館の児童サービス担当のみなさんが図書館で「おはなし会」を実施するにあたって、これまでプログラムのおすすめプランや、おすすめの絵本リストなどの情報を中心にお届けしてきました。

そこで今回は「おはなし会」の実施方法(開催するための実際の下準備や声の出し方なども含む)について連載することにしました。6回にわけて掲載していきます。どうぞお楽しみに!

(その1) 絵本の持ち方、めくり方
(その2) 絵本の読み方 声の出し方
(その3) おはなし会の会場設営 雰囲気作り
(その4) プログラムの作り方
(その5) おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?
(その6) おはなし会終了後も大事です (フォローと記録)

**************************************

おはなし会のいろはの4回目は、おはなし会プログラムの作り方です。

ヴィアックス社員研修テキストの「おはなし会」の項目には、このように書いています。blog5

「おはなし会とは、おはなしや本の持つ豊かな世界を子どもたちに伝えるための児童サービス業務の重要な柱のひとつです。本来はおはなしを覚えて語るストーリーテリング(素話)を中心としたものを指していましたが、今はおはなしだけではなく絵本や紙芝居、わらべうたなどと組み合わせて行われることが多くなっています。選書やプログラム構成、おはなし会の運営は児童サービス担当の力量が問われるところです。本を手渡すための大切な業務であることを認識しましょう。」

このプログラムの作り方で、大切なのは
1. 選書(絵本の選び方、組み合わせ方)
2. プログラム構成(おはなし会の全体的な流れ、時間配分)
の2点です。

今回取り上げるおはなし会の運営やプログラムの作り方については、経験を重ねれば見えてくるのですが、集合研修では伝えきれない部分でもあるので、このように「おはなし会のいろは」で連載しています。頭だけで理解しようとすると、理解しにくいかもしれません。子どもたちの様子をみながら、修正をしていくとよいでしょう。

以前、ある図書館へ、館内研修の打合せに伺った時、「30分間、ずっと絵本を読むって大変です。子どもたちも途中から集中力が続かなくなって、飽きてきてしまう。そのために手遊びの研修をしてもらいたいと思っています。」と、言われて少し驚きました。実際にその図書館のおはなし会の記録ノートを見ると、毎回7冊~8冊の絵本を読んでいたようです。その後、ほかの図書館からも似たような研修の要望が寄せられることがあり、「本のこまど」できちんと書いておく必要があると感じていました。

 テキストには、選書、プロラム構成の順番で記していますが、ここでは全体的な流れをまず把握してから選書をしてほしいと考え、プログラム構成を先に記します。

 

1.プログラム構成(おはなし会の全体的な流れ、時間配分)

1)30分のおはなし会時間のうち、おはなしタイムは15分~20分

多くの図書館では、おはなし会の開催時間を10時~10時30分とか、15時~15時30分というように、だいたい30分間にしています。しかしこの30分間の中には子どもを迎えて、送り出すまでの時間も含まれています。

30分間、ずっと絵本を読み続けるということではありません。とくに年齢が低くなればなるほど、集中が続く時間は短くなります。子どもたちにとって立て続けに7.8冊読んでもらっている間、じっと静かにしておかなければならないというのは、逆にとても苦痛なことで、おはなし会を楽しみにすることができなくなってしまいます。時間配分について具体的に例をあげます。

ブログ用

【10:00~10:30のおはなし会の場合】

9:45~ 開場  始まる30分前には会場の設営を終えておきます。
        開場したら、おはなし会担当者は、入口で子どもたちを迎えます。
        初めて参加する子は大変緊張します。常連の子どもだけでなく、初めて参加する子どもたちにも気を配りましょう。

10:03~    小さな子どもたちを連れて時間通りに集まるというのはとても大変なことです。
         時間になってすく始めるのではなく、最初の2,3分は、注意事項を伝えるなどの時間として使います。

        *)緊急事態(天災発生など)の際の避難誘導について
          おはなし会の間は携帯電話の使用を控え、スマホなどでの撮影も遠慮いただくこと
          記録用として、図書館が写真撮影を行うが、顔など写らないように留意し、外へは出さないこと
          その他、必要事項を最初に伝えておきます。

10:05~ はじまりの儀式 おはなし会のはじまりの歌、手遊びなど
     *)ここからは「おはなし会」が始まったよ!と、子どもにもわかるように、はじまりと終わりの儀式(歌や手遊び)を決めておくとよいでしょう。

     絵本         1冊目は導入になるような絵本を

     わらべうた   (手遊びでもよいが、子どもたちの年齢に合ったもの、おはなしの世界からかけ離れないものにする)

     絵本   この日のプログラムのメインになる作品をもってくる

     わらべうた

     絵本

10:20  おわりの儀式
     *)これでおはなし会が終わりましたよ!と、子どもたちにもわかるようにおわりの儀式をして、会を閉じます。
      たとえば、おはなしのろうそく用いた場合は、灯火を吹き消すなどの儀式をする、あるいは“さよならあんころもち”のわらべうたなど

10:21~ この日、読んだ絵本の紹介
      出席カードなどへのスタンプ押しなどm-style99
      次回のご案内、その他館内のイベント案内など

10:30    退場  おはなし会の会場入口で見送ります。
     その際、ほかの利用者に配慮をするようにお伝えします。

2)終了後も大切

おはなし会をやってそれでおしまいではありません。まずは読んだ本以外にも関連するテーマの本を紹介するなどし、貸出に繋いでいきます。児童サービスの最終的な目的は、家庭で絵本を読んでもらうこと、家庭で保護者がお子さんに絵本を読んであげることです。もし、どのような絵本を読んであげたらよいかの相談を受けたら、図書館で作成しているリストなどを活用しておすすめの本を紹介してあげてください。「本のこまど」でも、毎月おすすめ本のリストを更新していますので、ご活用ください。
おすすめ本のリスト→こちら

また、おはなし会の後の振り返りもとても大切です。このあたりのことは、連載の6回目で詳しくお伝えします。

     

2.選書(絵本の選び方、組み合わせ方)  

1)対象年齢別

基本的には、まず対象年齢を考えて選びます。参加する子どもたちが未就園児(0~2歳)なのか、幼児(3~5歳)なのか、小学生なのか、中高生を含めた大人なのかで、違ってきます。とくに図書館で増えている未就園児の場合、集団の場では絵本に集中することは難しいことが多いです。この場合、おはなし会に参加する前の準備期間として、おとなの膝の上に座ってわらべうたなどで遊び、一緒に楽しい時間を過ごす体験をしていると割り切るとよいでしょう。赤ちゃん向けの絵本などは、実際には1.2分で読み終えてしまいますが、子どもたちの反応や表情を見ながらゆっくり読むようにします。短い絵本ばかりだからといって、何冊も続けざまに読むのでは、子どもの方が疲れてしまいます。小さい子どもたち対象の場合は、せいぜい2、3冊に留め、わらべうたなど親子でふれあい、周囲の人と笑顔で交流できる時間にすると良いと思います。

未就園児(0~2歳)・・・赤ちゃん向けの絵本の中から、季節的なテーマのものや、ことばあそび、モノの絵本など2、3冊バランスよく選びます。
幼児(3~5歳)  ・・・物語の楽しさがわかる年齢。耳から聞いて心地よい文章で、絵と文章のバランスの良い絵本を、3、4冊選びます。
          昔話と相性の良い年代でもあります。かがく絵本、ことばあそびの絵本なども、テーマに合わせて加えます。
小学生(6歳~)   ・・・耳から聞いて想像する力が身についてくる年齢の子どもたちには、ぜひストーリーテリング(素話)を取り入れましょう。
           また読むと10分以上かかる骨太の物語も集中して聞くことができます。
                               詩の鑑賞の際に復唱してもらったり、ことばあそび絵本では一緒に声に出すなどの読み方もやってみるとよいでしょう。

 子どもの発達と読書PDFファイルは→こちら 28年度児童サービス研修資料・子どもの発達と読書

 2)季節・暦に合わせて

 日本には、四季折々の変化があり、大切にしたい年中行事があります。そうしたものに触れる機会となるよう、おはなし会プログラムも意識するとよいでしょう。それらは、年度初めの年間業務計画の中で、館内の特集展示や児童室だよりのテーマと連動させるとよいでしょう。

 児童サービス年間業務計画PDFファイルは→こちら 児童サービス年間業務計画

 

3)組み合わせ方

おはなし会のテーマをまず決めましょう。その上で、そのテーマに沿った絵本をいくつか選びます。4冊読むとしたら、10冊くらい選んで声に出して読み比べ、その絵本がテーマに沿っているか、耳から聞いて心地がよいか、絵と文章のバランスがよいか、集団で読み聞かせをするのに向いているか(絵が細かすぎることはないか)等、検討をします。その上でメインにする本を選びます。年齢の高い子どもたち対象の場合は、メインにストーリーテリングにするとよいでしょう。

その上で導入に使える絵本、気分転換になる絵本(かがく絵本や、ことばあそび絵本など)と組み合わせていきます。その場合、コース料理を思い浮かべながら組み合わせるとよいでしょう。(前菜→スープ→メイン→デザートというように)

おはなし会担当者で、どの本を誰が決め、互いに声に出して読み合いながら、最終的に子どもたちにとって、どの順番で読んでもらうとよいか、確認をしましょう。

「本のこまど」では、2ヶ月前倒しで「おはなし会プラン」を小さい子向け、大きい子向けに2本紹介しています。ぜひご活用ください。

おはなし会プラン→こちら

なお、なぜ2ヶ月前倒しかというと、プログラムを作成するための最初の本の選定から、子どもたちの状況に合わせて最適な組み合わせにするのに、これぐらいの時間がかかると見ているからです。慣れてくると、準備の時間は短縮されますが、初めておはなし会を担当するという方は、2か月前から準備をはじめるようにしましょう。

 (作成K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 7月(再掲)


7月に入れば、夏休みはもうすぐ。夏休み用にいつもよりたくさん借りられるようにしている学校も多いのではないでしょうか。なかなか選ぶことができない子もいますので、話を聞きながら一緒に選んであげてください。

そんな7月は、夏休みにおすすめの本を選んでみました。借りたい本を選ぶヒントになるように、関連本の紹介も加えています。

<低学年> 
『はちうえはぼくにまかせて』 ジーン・ジオンさく マーガレット・ブロイ・グレアムえ もりひさしやく 9分

トミーは夏休みにご近所の鉢植えをあずかって世話することにしますが、草がどんどん伸びて家じゅうが緑でいっぱいになり、トミーは家がこわれる夢までみてしまいます。そこでトミーは刈り込むことを思いつくのですが・・・。一生懸命世話をするトミーの姿はほほけましく、家じゅうが緑になって困惑する様子は愉快です。「すごーい!」「大変そう・・・」思わずつぶやく子どもがたくさんいます。

<中学年> 
『うできき四人きょうだい』 グリム童話 フェリックス・ホフマン画 寺岡寿子訳 福音館書店 13分
うできき四人きょうだい―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)
グリム
福音館書店
1983-08-31
  修行して特殊な能力を身につけた四人きょうだいがりゅうにさらわれたお姫様を助け出すグリムの昔話です。絶対誰にも見つからない「うでききのどろぼう」、世界になるものは何でも見ることができる「星のぞき」、狙ったものははずさない「うでききのかりゅうど」、何でも縫い合わせることができる「仕立て屋」とそれぞれの能力はとても愉快です。りゅうとの戦いの場面は思わず息をのむ迫力があり、ひと冒険した気持ちになれます。
 
*関連本
子どもに語るシリーズ
 「子どもの語るグリムの昔話①~⑥」 佐々梨代子訳 野村泫 訳 こぐま社
子どもに語るグリムの昔話〈1〉
ヤーコプ グリム
こぐま社
1990-11
  グリム童話には「赤ずきんちゃん」や「おおかみと七ひきのこやぎ」などの他にも、冒険話やふしぎな話、ぞっとする話など子どもたちをひきつける物語がたくさんあります。「子どもに語るシリーズ」は、こぐま社から「グリムの昔話」「日本の昔話」「アジアの昔話」などさまざなな地域や国のお話が、1冊に15話前後入っているシリーズです。(こぐま社ホームページ→http://kogumasha.co.jp/kataru_detail) 聞いて楽しめるわかりやすい文章なので、まだ長い物語を読みこなせない子でも無理なく物語の情景を思い浮かべることができます。読んであげて楽しむこともできますし、中学年くらいでなかなか1冊を読み終えられないという子にもおすすめしやすいシリーズです。
 
<高学年> 
『シンドバットの冒険』 ルドミラ・ゼーマン文・絵 脇明子訳 岩波書店 2002 約20分
シンドバッドの冒険 (大型絵本)
ルドミラ・ゼーマン
岩波書店
2002-02-05
  「アラビアン・ナイト」の中でも有名な船乗りシンドバットの冒険の絵本で、全3巻のシリーズになっています。「サセミ・ストリート」などのアニメの制作にたずさわってきたルドミラ・ゼーマンが、繊細で華麗な絵でアラビアン・ナイトの世界を見事に描き出しています。第1巻の『シンドバットの冒険』では、シンドバットの第1回と第2回の冒険が扱われていて、島だと思って上陸したところがくじらの背だったり、巨大なロク鳥の巣に入りこんだりと迫力ある場面が繰り広げられます。少し長めの時間にはなりますが、物語と絵の迫力で、読み聞かせになれてきた時期であれば食い入るように聞いてくれます。続編の『シンドバットと怪物の島』シンドバットのさいごの航海』は紹介してもよいですし、改めて別の日に読んであげても喜びます。
  
*関連本
『子どもに語るアラビアンナイト』 西尾哲夫訳・再話/茨木啓子再話 こぐま社 2011 
子どもに語るアラビアンナイト
茨木 啓子
こぐま社
2011-10
 「シンドバットの冒険」にもアラビアンナイトには魅力的な話があり、この本には「空飛ぶじゅうたん」「アリババと、召し使いのモルジアナに殺された四十人の盗賊」など10編がおさめられています。「子どもに語るシリーズ」については上記で紹介しましたが、わかりやすい文章になっていて読みやすいと同時に、アラビアンナイトの物語の楽しさは高学年でも十分楽しむことができるのでおすすめです。 
 
<科学の本>
『せみとりめいじん』 かみやしん 福音館書店 2001 5分
せみとりめいじん (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
かみや しん
福音館書店
2001-06-15

 せみとり名人のごんちゃんが初心者のてっちゃんに、セミの取り方を伝授してくれます。簡単な材料できるアミの作り方から、せみのいる場所、つかまえるときのちょっとしたコツまで、つかまえるために必要なことを教えてくれるので、実際に挑戦したくなります。ごんちゃんとてっちゃんのやりとりが微笑ましく、虫採りをするときの緊張感と期待感が伝わってきます。代表的なセミの姿と鳴き声が紹介されているページもあり、夏休みの後に「見つけたよ!」「つかまえたよ!」と教えてくれる子もいます。

<気軽に読める本>
『よあけ』 ユリ―・シュルヴィッツ作・画 瀬田貞二訳 福音館書店 1977 3分
よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ユリー・シュルヴィッツ
福音館書店
1977-06-25
 暑くてだれてしまいそうなとき読むと、涼しいしんとした気持ちになれる1冊です。おじいさんと孫が野宿している湖のほとりで夜が明けていく様子が詩のような言葉と美しい色彩の絵で描かれています。
 

(作成 T.I) 

おはなし会のいろは(その3)おはなし会の会場設営・雰囲気作り(再掲)


昨年、児童サービス初心者向けにおはなし会開催についてのノウハウをお知らせするために連載した「おはなし会のいろは」を、再掲載いたします。

**************************************

 

「本のこまど」では、図書館の児童サービス担当のみなさんが図書館で「おはなし会」を実施するにあたって、これまでプログラムのおすすめプランや、おすすめの絵本リストなどの情報を中心にお届けしてきました。

そこで今回は「おはなし会」の実施方法(開催するための実際の下準備や声の出し方なども含む)について連載することにしました。6回にわけて掲載していきます。どうぞお楽しみに!

(その1) 絵本の持ち方、めくり方
(その2) 絵本の読み方 声の出し方
(その3) おはなし会の会場設営 雰囲気作り
(その4) プログラムの作り方
(その5) おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?
(その6) おはなし会終了後も大事です (フォローと記録)

**************************************

おはなし会のいろはの3回目は、おはなし会の会場設営と雰囲気作りです。

1回目では絵本の持ち方、めくり方を、2回目では絵本の読み方、声の出し方と、絵本を読む時の技術についてお伝えしてきました。今回は、子どもたちを迎えるための会場設営や雰囲気作りで気をつけるとよいポイントについてお伝えします。

会場設営

1)おはなしに集中できるかどうかを確認する
 子どもたちは目に入ってくる情報が多いと集中力を持続させることが難しくなります。おはなし会専用の小部屋などがない場合は、子どもたちが集中できる環境づくりを心がけましょう。児童室の小上がりや、児童室の一部を区切って行う場合は、おはなし会に参加しない利用者の動きが気になって集中を切らすことがあります。おはなし会スペースを区切るための衝立や、カーテンをつけるようにするとよいでしょう。また、書架が見えていると、子どもたちはそこにある本に気が逸れることがあります。読み手の後ろに書架がある場合などは、おはなし会の間、布をかけておくだけでも集中が違ってきます。
 会場が広すぎる場合も、子どもたちの注意は散漫になり、走り回ったりします。この場合も部屋を衝立やカーテンで仕切って、人数に見合った広さにするようにしましょう。

クッションフロア

小上がりや絨毯敷のおはなしの小部屋ではない場合(会議室など)はクッションフロアを敷いて、くつろいで座れるようにしましょう。オモテ面とウラ面がわかるようにして、清潔に保つことも大事です。

2)危険がないかどうかを確認する
 「あかちゃんおはなし会」「おひざのうえのおはなし会」などと称して、小さい子ども対象のおはなし会をする図書館が増えてきました。ハイハイをする月齢の子どもの参加もあるでしょう。床に落ちた小さなゴミを口に入れてしまったり、絨毯に絡まったホッチキスの針などで指を怪我することもあります。また、歩き始めたばかりの子どもがクッションマットと床のわずか1cmの段差に躓いて転倒する、衝立の下の空間をくぐって向こう側に抜けるとか、つかまり立ちを始めた子どもが不安定な衝立を支えにして立ち上がろうとして衝立ごと倒れるなど、おとなでは思いも及ばないような動きをすることがあります。会場設営をする時は、目線を子どもの高さにして、危険がないかどうか、予め確認しておくことが大切です。

3)ほかの利用者にも配慮する
 おはなしの小部屋や、イベントに使える防音の部屋がない場合は、おはなし会での子どもたちの歓声が館内に響くなどして、騒音としてクレームが来ることがあります。子どもたちがおはなしの世界に入り込んで声をあげることは自然なことで、それを止めることはできません。したがって、おはなし会をしていることを、ほかの利用者に予め知らせるようなボードを、おはなし会会場の近くだけでなく、図書館の入口にも立てておきましょう。そうすることで、利用者の方は、「今日はおはなし会があって子どもたちが多く来ているんだな」という情報を得て、多少の声を寛大に受け止めたり、時間をずらして利用するなどの対応が取れます。
 なお、おはなし会終了後に、参加者の方に「会場を出たらほかの利用者の方に配慮をお願いします」と一声かけて、おはなし会のテンションをセーブするように伝えましょう。参加する親子も、ほかの利用者もお互いに気持ちよく過ごせると良いですね。

4)大きな災害に備えて
 私たちは2011年3月に未曾有の被害をもたらした東日本大震災を経験しました。おはなし会の最中に、再びそのような災害が起きないとは誰も予測できません。どのような災害が襲ってきた場合でも利用者、とりわけ小さな子どもたちの安全をどのように確保するかは、常日頃から考えておく必要があります。おはなし会の部屋で転倒してくるものはないかどうか、避難経路は確保されているかどうか、確認しておきましょう。また小上がりやクッションマットに靴を脱いで上がる場合、その靴をどのように置くかも確認しておきましょう。おはなしの小部屋などがあって靴箱がある場合はよいのですが、それがない場合、なにかあった時にすぐに靴を履いて逃げられるかどうか(地震の場合、裸足での避難は大変危険です)も考えておきましょう。
 参加者が少人数の場合は、親子の靴を揃えてマットや小上がりの脇に並べておけばよいのですが、人数が多いときはパニック状態になると靴が散逸する恐れがあります。あらかじめポリ袋などを配布し、靴を手元に置いてもらうような配慮も必要です。

 

雰囲気作り

1)温かく迎える準備
 子どもは小さければ小さいほど、はじめての場所への不安感があります。まずは出迎えるスタッフが笑顔でお母さんに接してあげてください。お母さんが穏やかでいれば、お子さんも安心することができます。それでも不安から泣いてしまうお子さんもいます。無理強いすることなく、入口の外からおはなし会の様子を伺えるようにして、大丈夫だったら途中からでも入れるようにしてあげましょう。
 なお、おはなし会の常連が増えていくと、ついつい常連の方と雑談などをして初めての参加者が疎外感を味わうことがあります。初めて参加した子どもたちに「はじめて来てくれたのね。ようこそ。お友達と一緒に楽しい時間を過ごしましょうね」などと声をかけ、初参加の子どもが気後れしないように、周囲の子達と馴染むように配慮してあげましょう。

f26a16b1

秋の実りをテーマにおはなし会をするときに、小道具としてどんぐりや栗、まつぼっくりなどを準備しておくとよいでしょう。

bbbdc558

当日、読む絵本以外にテーマに関連するものを集めておくと、おはなし会の終了後の貸出につなげられます。室内の装飾もシンプルで、明るい雰囲気になるようなものがおすすめです。

2)装飾や展示
 おはなしの世界に集中できる程度に、親しみやすい装飾をするとよいでしょう。しかし、子どもに人気のキャラクターなどがあると、そちらに気持ちが引っ張られるということがあるので注意しましょう。
 また、おはなし会のテーマにあったものを用意しておく、例えば秋の季節に「木の実」をテーマにおはなし会をする場合にどんぐりやまつぼっくり、栗などを用意して絵本とともに展示するのもよいでしょう。
 当日、読む絵本だけでなく、季節にあった絵本や関連するテーマの本なども、会場に展示しておくと、おはなし会のあとの貸出につなぐことができます。これらの展示は、入口あたりにしておくとよいでしょう。
 

 

 

 

くまさん

ミトンくまのそばに駆け寄る子どもたち。子どもたちにとって、くまの人形は友達として親しみを感じることができるため、初めての場所でも安心を得ることができます。

2)小道具を用意する
 人見知りをする月齢のお子さん(*)にとって、いきなり知らない人に話しかけられると不安から泣いてしまうことがあります。そのような不安を和らげる小道具がミトンくまなどの人形です。人形が介在することで、小さな子どもがぐっとおはなしの世界に近づいて来ることがあります。上手に小道具を活用しましょう。

 

(*)人見知りは、生後7ヶ月頃から始まります。終わりは個人差があり1歳過ぎに収まる場合もあれば、2歳過ぎまで続くことも。ただ怖がっているわけではなく、人への興味関心があり、近づきたいという気持ちとの葛藤だということです。→科学技術振興機構(JST)「赤ちゃんの「人見知り」行動 単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤

ミトンくまなどのパペットのキットは「保育と人形の会」で購入することが出来ます。ボア布の周囲が縫ってあります。裏返して綿を詰め、目鼻と尻尾を縫い付けると出来上がります。→「保育と人形の会」サイト内「ミトン人形

IMG_2883

スパークハーフという種類の布。透ける素材です。切りっぱなしでも端がほつれず、速乾性なので洗濯も簡単で扱いやすいです。

 「じぃーじぃーばあ」や、「にぎりぱっちり」、「ちゅっちゅこっこ」など布を使って遊ぶわらべうたをおはなし会でする際には、スパークハーフという布を用意します。この布は切りっぱなしでも端がほつれることがなく、洗濯も簡単ですぐに乾くので扱いやすいです。

 

最後に
 おはなし会は、児童サービス業務の重要な柱のひとつです。児童室に並べられている本がどんな内容で、本の中にどのような楽しい世界が広がっているかを、子どもたちに伝えていく大切な機会です。また、家庭でこそ子どもたちをお膝に乗せて本を読んでもらいたい、そのためにお母さんをはじめとする保護者の方に絵本を一緒に楽しむことの素晴らしさを伝える場でもあります。

 絵本を上手に読むという技術面に走りがちですが、その背景にある「おはなし会」の意義と目的についてもしっかり確認をしたいと思います。

(作成K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 6月(再掲)


6月は梅雨の季節です。

雨の日は学校図書館にくる子も多く、混み合うのではないでしょうか。外で遊べなくて室内でもにぎやかになりがちですが、けがなどに注意しながら楽しく過ごせるようにみてあげてください。

そんな6月は,、雨の日の読み聞かせに向く本を選びました。

<低学年>

『しずくのぼうけん』 マリア・テルリコフスカさく ボフダン・ブテンコえ うちだりさこやく 6分

しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ―ポーランドの絵本)
マリア・テルリコフスカ
福音館書店
1969-08-10

 循環する水に様子を、しずくの冒険として描いたゆかいな絵本です。しずくになって、雲の上、小川の中、水道管の中など、様々な所を旅します。イラストはカラフルで親しみやすく、遠目が効きます。リズミカルな文章なので、読み聞かせにも向いています。「ああ ああ なんてことでしょう!」と、ハプニングばかりのしずくの冒険に笑いが起こる1冊です。

<中学年>

『かさどろぼう』 シビル・ウェッツタンシハ作・絵 いのくまようこ訳 2007 6分

かさどろぼう
シビル ウェッタシンハ
徳間書店
2007-05

スリランカの小さな村で暮らすキリ・ママおじさんは、初めて傘をみて、「なんて きれいで べんりなものだろう」と買って帰ります。ところが村へ帰ってコーヒーを飲んでいる間に、誰かに盗まれてしまうのです。何度買っても盗まれてしまうので、どうぼうをつかまえようとしますが・・・。スリランカを代表する絵本作家の、ゆかいなお話です。太い線でゆったりと描かれた絵は、一枚一枚が美しく、目をひきます。どろぼうが誰だかわかる最後の場面では、子どもたちの笑みがこぼれ、ほんわかした気持ちになれる1冊です。

<高学年>

『かえるの平家ものがたり』 日野十成文 齋藤隆夫絵 福音館書店 2002 10分

かえるの平家ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)
日野 十成
福音館書店
2002-11-20
 
「さて このぬまの こどもたち これから わしの いうことは げんじと へいけが たたかった むかし むかしの おはなしじゃ」。げんじぬまに住む「がまじいさん」が語る、かえるの平家物語です。かえるを源氏、ねこを平家に見立てています。文章は七五調に近く、古文のようにな響きのよさがあります。絵は、かえるたちが着ている着物の柄まで緻密に書かれていると同時に、迫力のある場面構成になっています。子どもたちは、がまじいさんの語りと見事な絵にひきこまれて聞いてくれます。古典に親しみ出す高学年対象としましたが、低・中学年でも楽しむことができます。
 
<科学の本>

『みずたまレンズ』 今森光彦さく 福音館書店 2000 3分

みずたまレンズ (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
今森 光彦
福音館書店
2008-03-20
 
みずたまの写真絵本です。みずたまが水たまりに落ちる様子やカエルが水の中からジャンプしたときできるみずたまなど、様々なみずたまを見ることができます。小さな虫になったつもりでみずたまをのぞいてみると、みずたまがレンズになって、さかさまになったり小さくなったりと、楽しくきれいな風景を見ることができます。雨の日や雨あがりに、みずたまをのぞきたくなります。 

<気軽に読める本>

『かえるがみえる』 まつおかきょうこさく 馬場のぼるえ こぐま社 1975 3分

かえるがみえる
まつおか きょうこ
こぐま社
1975-12-01

 「かえるがみえる」「かえるにあえる」など、「かえる」と「える」がつく動詞を組み合わせた短文でお話が進む、言葉遊びの絵本です。絵もユーモアがあって、楽しい言葉の使い方にぴったりです。「かえるがはえる」「かえるがふえる」では大きな笑いがおこります。

(作成 T.I) 

トップページに戻る