児童サービスに関する情報

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介3月
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介2月
日本図書館協会『選定図書総目録』について
全国学校図書館協議会 『学校図書館』『学校図書館速報版』について
学校図書館関連のおすすめの本の紹介(10/27追記あり)
「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集 学校で使える事例編」の紹介
なぜわらべうたを図書館のおはなし会で取り入れるのか(再掲)
東京都立図書館が学校支援サービスのウェブサイトをリニューアルしました
2016年版「ヤングアダルト図書総目録」が刊行されました
児童書の表紙画像の利用(佐賀県立図書館のウェブサイトより)
児童サービスに関するeラーニング講座
平成26年度子ども読書連携フォーラム(国際子ども図書館)の記録と配布資料
戦争を知らないYAのための36選 
児童レファレンスサービスに便利なツール(*一部訂正あり)
読書感想文に向けての準備

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介3月


3月は、進級、卒業を控えて、学校の中も浮足立つ時期ですね。図書館へ来る回数も減るかもしれませんが、機会を作って読み聞かせをしてあげてください。春の匂いを感じる本を中心に選びました。(3月は学年末で、授業日数も少ないので、早めにUPします)

<低学年>

『いちごばたけのちいさなおばあさん』 わたりむつこさく 中谷千代子え 福音館書店 1983 6分

いちごばたけの ちいさなおばあさん (こどものとも傑作集)
わたり むつこ
福音館書店
1983-11-01
 
いちごばたけの土の中に住んでいるちいさなおばあさんの仕事は、いちごに色づけをすること。ある時、春がまだ先だというのに暖かい日が続いたので、いちごが色づくのはまだ先と思っていたおばあさんは大慌てです。おばあさんが一生懸命、いちごに色づけ終わると、寒の戻りで畑は一面雪景色に。三寒四温と気温が変化する春先に読んであげたい1冊です。
 

<中学年>

「梅の木村のおならじいさん」 15分 (『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』 松岡享子作 寺島龍一画 福音館書店 1968 より)

くしゃみくしゃみ天のめぐみ (福音館創作童話シリーズ)
松岡 享子
福音館書店
1968-08-01

おじいさんの悩みの種は、食事時になると出てしまうおなら。音といい、においといい天下一品の代物です。ある冬の日、わなにかかったズーイグルッペという奇妙な生き物を助けます。するとお礼に、なんでも願い事を叶えてくれるというのです。おじいさんはおならが出るのを止めてもらうのですが、かえって体調が悪くなります。そこでもとに戻してもらうと、今度はお殿様の狩りのお供を頼まれてしまいます。殿様の前で粗相はできないからと、もう一度ズーイグルッペに頼み事をしに行きます。事情を知ったズーイグルッペがやった粋な計らいとは?覚えて語ってあげてもよいでしょう。

 

<高学年>

『ルピナスさん』 バーバラ・クーニーさく かけがわやすこやく ほるぷ出版 1987 10分

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話
バーバラ クーニー
ほるぷ出版
1987-10-15
 
 アリスは、小さい時におじいさんと3つの約束をします。それは、「大きくなったら、遠くへ行くこと。おばあさんになったら、海のそばの町に住むこと。そして、世の中を美しくするために 何かすること。」 大人になったアリスは、ミス・ランフィスと呼ばれるようになり、本当に世界中を旅して、海を見下ろす丘にある小さな家に住み、素敵な思いつきをして、一番難しい3つめの約束を果たすのです。その素敵な思いつきのおかげでみんなからはルピナスさんと呼ばれるようになります。時代ごとに色調が変化して描かれ、ひとりの女性の人生のを象徴しているかのようです。
 

卒業する6年生には、2014年(その4)卒業おめでとう!(小学生・中学生)で紹介されている本もおすすめです。

 

<知識の本>

『さくら』 長谷川摂子文 矢間芳子絵・構成 福音館書店 2010 5分

さくら (かがくのとも絵本)
長谷川 摂子
福音館書店
2010-02-10
 
 さくらの花は満開の季節だけが注目されるのですが、実は季節とともにさまざまな姿を見せてくれます。青葉の季節、小さな実がなる季節、秋には紅葉して、冬には裸の木に。でも冷たい風の中、しっかりと次の花芽を育てているのです。「かがくのとも」シリーズの1冊。さくらの季節の前に読んであげるとよいでしょう。 
 
 

『はるにれ』 姉崎一馬写真 福音館書店 1979

はるにれ (日本傑作絵本シリーズ)
福音館書店
1981-11-10

文字のない写真絵本です。北の国の草原にたつ1本のはるにれ。落葉高木のはるにれの四季折々の姿をさまざまな表情で映し出しています。霧の中にたたずむ姿、一面の雪原にたたずむ姿、若葉が萌え出ずる姿などを、じっと見つめていると、木からのメッセージが聞こえてきそうです。余計な声をかけずに1ページ、1ページしっかりと見せてあげてください。

 

 

<気軽に読める本>

『これはおひさま』 谷川俊太郎作 大橋歩絵 福音館書店 1990 3分

これはおひさま (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-04-10

谷川俊太郎さんの『これはのみのぴこ』と同様に、こちらも積み重ねの言葉遊び絵本です。「おひさま」から始まって「おひさま」にまた帰ってくるまでに、どんなものが出てくるか、楽しみながら読めます。大橋歩さんのよるコラージュ手法を使った絵も味わい深いことでしょう。
 

(選書T・I 作成K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介2月


まもなく節分です。この時期に読んで聞かせてあげたい絵本を紹介いたします。

<低学年>

『こぶじいさま』  松居直作 赤羽末吉絵 福音館書店 1980 6分

こぶじいさま
松居 直
福音館書店
1980-07-01
 
ひたいに大きなこぶのあるじいさまが、山のお堂に泊まっていると夜中に鬼がやってきました。日本の昔話では頬に大きなこぶがある再話も多いのですが、こちらでは額にこぶ。赤羽末吉の迫力のある鬼どもが怖くもあり、ユーモラスでもあります。鬼が歌うところではリズミカルに読んであげましょう。
 

『ゼラルダと人喰い鬼』 トミー・ウンゲラー作絵 田村隆一 麻生九美訳 評論社 1977 9分

ゼラルダと人喰い鬼 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
トミー・ウンゲラー
評論社
1977-09

 

日本の鬼ばかりなので、気分を変えたいときに読みました。(T・I)

出だしはとても怖いお話に感じますが、お料理の上手なゼラルダが人喰い鬼に美味しいご馳走をたくさん作って食べさせたので、それからは鬼たちが子どもを襲うことがなくなったというストーリーです。ご馳走の名前はとてもユニーク。よどみなく言えるようにしましょう。

 

<中学年>

『いっすんぼうし』 いしいももこぶん あきのふくえ 福音館書店 1965 12分 

 

親指ほどの大きさだから、いっすんぼうしと名付けられた男の子。お椀の舟で都に上り、ある名高い大臣の屋敷に仕えることに。ある日、姫のお供で清水寺へお参りに行く途中、三匹の鬼が襲ってきました。針の刀で果敢に戦ういっすんぼうし。打出の小槌でいっすんぼうしが大きくなるシーンは子どもたちも惹きつけられます。誰もが知っている昔話と思っていると、意外にも最近の子どもたちは知らないこともあります。機会をとらえてぜひ読んであげましょう。

 

<高学年>

『鬼のうで』 赤羽末吉作絵 偕成社 1976 10分

鬼のうで (赤羽末吉の絵本)
赤羽 末吉
偕成社
1976-12

 

羅生門の鬼退治伝説を、赤羽末吉が絵本にしました。丹波は大江山からやってきて都を荒らす酒呑童子という名の鬼を、源頼光の家来、渡辺の綱が退治しようと腕を取ってきます。しかしそれだけでは済まないのが、この物語の面白さ。鬼と人間の知恵比べ、力比べは、物語にぐいぐい引き込みます。

 

<知識の本>

『だいず えだまめ まめもやし』 こうやすすむ作 なかじまむつこ絵 福音館書店 2004 5分

だいず えだまめ まめもやし (かがくのとも特製版)
こうや すすむ
福音館書店
2004-01

 

だいず、えだまめ、もやしが同じ豆だということを、知らない子どもたちもいて、この絵本を読むと目をみはって驚きます。この季節にぜひ読んであげたい科学絵本です。

 

『鬼が出た』 大西廣文 梶川俊夫ほか絵 福音館書店 1987

鬼が出た (たくさんのふしぎ傑作集)
大西 広
福音館書店
1989-11-08
 
節分の鬼、鬼ごっこの鬼、鬼に関するさまざまな知識を、わかりやすい図版で示しながら伝えてくれる1冊です。鬼とは、死や、自然の脅威にたいして人々が想像し、作り上げてきたものだということもわかります。鬼を生み出してきた私たちの先祖の思いにも触れることができます。一冊読むというより、内容について紹介してあげてもよいでしょう。
 
(選書:T・I 作成:K・J)

日本図書館協会『選定図書総目録』について


日本図書館協会発行の『選定図書目録2016年版』(CD-ROM)を図書館事業本部で購入しました。

日本図書館協会では、1949年から2015年度(2016年3月)まで、公共図書館・学校図書館・公民館図書室などの読書施設に図書情報を提供することを目的として、図書選定事業を実施していました。

日本図書館協会「図書の選定事業について」〈http://www.jla.or.jp/activities/sentei/tabid/207/Default.aspx

 

『選定図書目録 2016年版』には、2011年から2016年3月までの5年3か月分の選定図書47,459点(うち2015~2016年分は12,521点)と1996年から2010年の15年間に選定した児童図書12,298点、合わせて59,757点が収録されています。書名、著者名、出版社、件名、ISBN、NDC新訂8版・9版、読者対象で検索可能で、簡単な内容の解説もついています。蔵書の見直しの際に補強したい分野の図書を検索するときなど、様々な場面で活用することができます。ご覧になりたい方は、テクニカルサポート室までご相談ください。

illust3345_thumb

(作成 T.I)

全国学校図書館協議会 『学校図書館』『学校図書館速報版』について


2016年11月より、全国学校図書館協議会発行の『学校図書館』と『学校図書館速報版』を図書館事業本部で購入しています。

ヴィアックス社員は、研修センターで見ることもできますし、貸出もいたしますので、ご覧になりたい方はテクニカルサポート室までご連絡ください。

公益学校図書館協議会(SLA)は、1950年に設立された団体で、各都道府県の学校図書館研究団体(各県SLA)と協力して、学校図書館の充実発展と青少年読書の振興を図るために様々な活動を行っています。その活動の一つとして、機関誌『学校図書館』、『学校図書館速報版』を刊行しています。

学校図書館 2016年 11月号 [雑誌]
全国学校図書館協議会
2016-11-05

 

 

 

『学校図書館』は、月1回の発行で、学校図書館の今日的な課題を特集形式で掲載しています。

2016年は「アクティブ・ラーニングと学校図書館」、「災害への対応と学校図書館」、「学校司書の配置と養成の現状」などの特集が組まれています。

(バックナンバーの情報はこちらをご覧ください→全国学校図書館協議会「機関誌バックナンバー」http://www.j-sla.or.jp/kikanshi/

特集の他にも、研究大会の報告、図書館の活用術や研究実践、学校図書館の紹介などがあります。

 

『学校図書館速報版』は、機関誌『学校図書館』の姉妹誌として、月2回発行されている速報版です。

SLAが毎月選定している学校図書館向き図書のリスト「全国SLA選定図書リスト」の掲載および選定図書の紹介、各種研修会の情報が取り上げています。

選定図書リストでは、書名・著者名・出版者名・出版年・ページ数・大きさ・ISBN・本体価格のほか、全国SLAで独自に付与した学校向け分類記号・件名・対象学年の程度を記載しています。、新規に購入する本を検討する際に参考にできます。

(選定図書リストの詳細こちらをご覧ください→全国学校図書館協議会「選定図書リストをご活用ください」http://www.j-sla.or.jp/kikanshi/sokuho/sentei-list.html

どちらも、学校図書館関係者としておさえておくべき情報や実務に活かすことができる情報が満載です。ぜひご活用ください!

(作成 I.T)

学校図書館関連のおすすめの本の紹介(10/27追記あり)


2014年に学校司書が法制化されるなど、学校図書館への期待は高まっており、学校図書館に関連する書籍も多数出版されています。今回は2014年から2016年8月に出版された学校図書館関連の本のうち、主に学校司書としての仕事をしている方々におすすめの本を紹介します。

*『学校図書館 はじめの一歩』を作成した、みの会のWebページのご案内を追記しました。(2016.10.27)

『司書教諭・学校司書のための学校図書館必携 理論と実践』 全国学校図書館協議会監修 悠光堂 2015

公益社団法人 全国学校図書館協議会(SLA)が監修した1冊で、大学教授の他、、司書教諭、学校司書など様々な立場の学校図書館関係者が執筆しています。学校図書館の理念や関係法令、経営や運営、活用方法など、学校図書館に関する基礎知識が項目別に書かれていて、知識の基盤固めに最適です。通読するのは少し大変ですが、一読しておいて、わからない事項が出てきたときに丁寧に読んでいくと、自分の仕事の位置づけをしっかりふまえながら業務にあたれます。

『学校図書館 はじめの一歩』 みの会・編 2015

学校図書館はじめの一歩 表紙イメージ公益財団法人 東京子ども図書館で、児童図書館員としての研修を受けたのち、学校図書館で勤務した経験のあるメンバーが作成した冊子です。「1章 人・図書館・学校を知る」「2章 現状をよりよくしていく」の2章立てになっており、メンバ―の実際の経験や取り組みをもとに「学校図書館をよりよくするためにどんなことができるのか」が具体的に書かれています。写真や作成した資料も豊富に掲載されているので、初めて学校図書館で働くという人でも実際の仕事内容をイメージしやすくなっています。9つあるコラムには学校図書館での子どもたちの様子も多く書かれており、学校図書館で仕事をする楽しさも伝わってきます。「はじめの一歩」と書名にあるように、「まずできることから」が書かれているので、「やってみよう!」という前向きな気持ちになれる1冊です。

みの会Webページ「みの会 へようこそ!」 https://sites.google.com/site/minokai2008/home

 

 

『サンカクくんと問題解決! 学校司書・司書教諭・図書館担当者のための学校図書館スタートガイド』 学校図書館スタートガイド編集委員会 編・著 少年写真新聞社 2015

学校図書館スタートガイド: サンカクくんと問題解決! 学校司書・司書教諭・図書館担当者のための
学校図書館スタートガイド編集委員会
株式会社 少年写真新聞社
2015-04-15

この本では、学校図書館の業務・機能をモデル化して、「α 知ること」「β 連携する」を大切にし、「Ⅰ整える」、「Ⅱ応える」、「Ⅲ働きかける」で構成された三角形のバランスを保ちながら業務を行うことが、学校図書館としての役割・機能を果たすことができるという考え方を基本として構成されています。「Ⅱ応える」だけに気をとられて「Ⅰ整える」を行わないと使える図書館にならない、「Ⅰ整える」ことばかりで「Ⅱ応える」も「Ⅲ働きかける」を行わないと使われない図書館になってしまう、というのは当然に感じますが、経験が浅かったり、日々の業務に追われたりしていると全体が見えなくなることもあるかもしれません。この本では、「どうすればよいのかわからない」といった課題に直面したときに、全体のバランスを考えながら何をするべきなのか、きちんと指針を示してくれています。一人職場で課題にぶつかっても相談できる人がいないといった場合、とても頼りになる本です。

 また、「初期メニュー 着任して一番初めにすること」として、勤務開始日の服装や確認しておくべきことなどが4ページにまとめられています。付録に「ちいさなことから始めよう!学校図書館サービスチャンス発見シート」「できることから授業支援 授業支援シート」もあり、一つひとつチェックしながら、勤務する学校図書館でできるサービスを考えていくことができます。

『司書と先生がつくる学校図書館』 福岡淳子著 玉川大学出版部 2015

公立小学校司書として15年間、3校の学校で子どもたち、先生と関わってきた著者の経験をもとに、図書館で大切にしたい基本の考え方と一人ひとりの読書力に合わせた読書支援の方法が書かれています。先生との協同の第一歩として「図書の時間」のイメージチェンジから取り組んだこと、どのような支援が適切なのか「子どもから学ぶ」手法で探ってきたことなど、著者がどのように考え、どのように働きかけていったのかがよくわかります。紹介されている取組みが参考になるのはもちろんのこと、子どもたちの様子をきちんと記録したり、選書のための評価カードを作成したり、日々の積み重ねを大切にする著者の仕事に対する姿勢からも多くを学ぶことができます。一人の先輩学校司書の歩みから、自分もこういうふうに仕事をしていきたいと肩をおしてもらえる本です。巻末に著者の実践をもとに作成された読み聞かせリストもあります。

『発信する学校図書館ディスプレイ 使われる図書館の実践事例集』 吉岡裕子・遊佐幸枝監修 少年写真新聞社 2015

「使われている図書館ではどんな掲示があり、本や資料の見せ方がされているのか、それができるには日頃何をしなければならないのか」が書かれた本です。豊富な実践例が写真付きで紹介されています。第Ⅰ章「基本の表示」では、分類表示、書架見出し、棚見出しなどについて、第Ⅱ章「図書館と読書へのお誘い」では、入口のディスプレイ、年間の展示、おすすめの本の展示、発信力UPのポイントなどについて、第Ⅲ章「学びと図書館」では、展示による学校行事や教科学習のバックアップ、授業と連携したディスプレイ、情報教育の拠点としての展示などについて、掲載されています。学校図書館の役割をふまえ、子どもたちに発信すべきことを考えるという視点も学べる本です。

『読書イベント実践事例集』 牛尾直枝・高桑弥須子編著 少年写真新聞社 2016

読書イベント実践事例集: 学校図書館が動かす
牛尾 直枝
少年写真新聞社
2016-05-26

春の「子どもの読書週間」や秋の「読書週間」などに関連して、学校の年間行事予定の中に「読書週間」といった期間が設定され、読書イベントを行う学校も多いと思います。本書では、学校全体で取り組む大きなイベントや、学校図書館独自で実施するちょとしたイベントなど、様々な実践例が掲載されています。、読書イベントを成功させるための企画から広報までのポイントもまとめてあり、初めて企画するときにも参考になります。巻末に、読書郵便のプリントや読書マラソンの記入用紙など、コピーして使える資料もあります。読書週間のイベントを考える際に、活用したい1冊です。

『すぐ実践できる情報スキル50 学校図書館を活用して育む基礎力』 塩谷京子編著 ミネルヴァ書房 2016

学校図書館は「学習・情報センター」としての機能があり、児童生徒の情報スキルを育成するという役割があります。本書では、学校図書館を活用することで育成される情報スキルを学習指導要領と教科書から抜き出し、発達段階に沿って整理しています。この「情報スキル50一覧表」を見ると、いつ、どのようなスキルを身につけていくことが適当なのか理解することができます。また各スキルを身につけるための実践事例が丁寧に紹介されているので、児童生徒が授業を通して、どのように情報スキルを身につけていくのかイメージすることができます。授業を支える学習環境の整備の仕方についても書かれていますので、学校図書館をどのように整えていけばよいのか学校司書にも参考になる1冊です。 

『学校図書館ボランティアへの期待』(はじめよう学校図書館12)對崎奈美子・山田万紀惠著 全国学校図書館協議会 2016

各地で学校図書館ボランティアの方が活躍されていますが、きちんと組織化されていなければせっかくの力も生かしきることができません。本書では、募集から始まる組織作りの進め方、活動内容や研修についてなど、ボランティア活動のために必要なことが具体的に書かれています。2つの小学校の活動実践例も紹介されており、活動記録や蔵書点検の呼びかけの用紙なども参考になる資料も掲載されています。各学校によって様々な状況があると思いますが、ボランティアの方により活躍していただくために、どうすればよいのか道すじが見える見つかる1冊です。

「はじめよう学校図書館」は、学校図書館の基本的業務について、わかりやすくていねいに解説された「学校図書館入門」のためのシリーズです。現在12巻刊行されていて、オリエンテーションや著作権について扱ったものもあります。ブックレットで手軽に読むことができますので、ぜひ手にとってみてください。

全国学校図書館協会の出版物の紹介ページ http://www.j-sla.or.jp/books/cate4/index.html

(作成 T.I)

「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集 学校で使える事例編」の紹介


レファレンス協同データベース(http://crd.ndl.go.jp/reference/)が、「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集学校で使える事例編」を掲載しています。

レファレンス協同データベースは、事業に参加している図書館等が日々行っている調べものの記録等を登録し、そのデータを、国立国会図書館がインターネットを通じて、提供している事業です。H25年度7月からは、学校図書館・学校図書館関係団体の参加も可能になり、学校図書館で活用できる事例も多くあります。

今回掲載された登録事例集では、小学生向けから高校生向けまで、「1.教科編」と「2活動編」に分け、学校図書館で使える事例を幅広く集めてあります。

取り上げられている事例は、「1.教科編」では「社会 小学校社会科の水産業の学習を広げる本はないか」「図工 図工でお城の絵を描きたいので、写真などの載っている本を見ててください。」といったものや、「2.活動編」では、「調べ学習 初めての調べ学習として「じどう車くらべ」をします。使える資料の収集と利用指導、ブックトークをお願いします。」「視聴覚資料 「いじめ」をテーマにした視聴覚教材を探している」など、学校からレファレンスを受けそうなものばかりです。回答プロセスも参考になりますので、ぜひご覧ください。

「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集学校で使える事例編」http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/crd_examples_02.pdf

(作成 T.I)

illust3377_thumb

 

なぜわらべうたを図書館のおはなし会で取り入れるのか(再掲)


2010年7月13日にUPした「わらべうた(小さなこどものためのおはなし会で)」の記事を、ちょうど6年目の今日、少し手直しをしてUPします。

********************

私自身は、プライベートな文庫活動で27年近く「わらべうた」をおはなし会に取り入れてきましたし、年間数回、あちこちで「わらべうた講座」の講師をしています。

また多くの図書館で「わらべうた」の時間をを乳幼児サービスとして提供しています。なぜ、小さな子どもたちに「わらべうた」なのか、サービスをする人たちの中にも「赤ちゃんが喜ぶから」「今までずっとやってきたから」というだけで、立ち止まって考える機会がないままの方もいるかもしれません。

今回は、なぜ、「わらべうた」なのか考えてみましょう。

まずは「わらべうた」とは、何かということですが、古くから民衆の生活に結びついて歌われてきた、子ども達の遊び歌、 あやし歌、数え歌などです。 口承で伝わってきたものなので、地方によっても少しずつ音程や 歌詞が違っています。 音階構造は長唄や雅楽など日本の民族音楽に共通する五音階です。 なお「本のこまど」で掲載している「わらべうた」の楽譜は、私が覚えて歌っているものを採譜したものなので、みなさんの普段歌っている「わらべうた」とは音程や、拍の長さが違っているかもしれません。そのように、地域の中で親から子へと、年長者から子どもたちへと伝わってきたのが「わらべうた」なのです。

さて、赤ちゃんの五感のうち、どこが一番早く発達するかご存知ですか?子育てを経験された方ならきっとご存知だと思うのですが、先天的な異常がない場合、それは聴覚です。胎児の時にすでに聴覚は完成しています。だいたい妊娠7ヶ月の頃には出来上がっていて、お母さんのお腹の中でお母さんの心音や、お腹のぐるぐるいう音を聴いているのです。

その証拠に『ごぶごぶ ごぼごぼ』という絵本を生後3ヶ月ぐらいのの赤ちゃんに読んであげると、不思議なことに赤ちゃんがじっと聞き入るのです。
ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)
著者:駒形 克己
販売元:福音館書店
発売日:1999-04-15


(この絵本について、駒形克己さんの講演会でお話を伺ったことがあります。お嬢さんの胎内体験に基づいて作ったということでした。)


お母さんがゆったりしている時の心音は、胎児にとって心地よい音として生物的な感覚で覚えています。
それは胎盤からの血流が滞ることがなく、赤ちゃんにとっても心地よいからです。そして出産後まもなく新生児はお母さんの生の声、肉声に反応していることがわかっています。詳しい研究については『赤ちゃん 成長の不思議な道のり』を参考にしてください。
NHKスペシャル 赤ちゃん―成長の不思議な道のりNHKスペシャル 赤ちゃん―成長の不思議な道のり
著者:安川 美杉
販売元:日本放送出版協会
発売日:2007-02


では何故「わらべうた」なのでしょうか?それは「わらべうた」の持つ特性にあります。「わらべうた」の持っている言語リズム素、言語旋律素というものが、母語である日本語のリズム、高低と合致しているのです。またお母さんのお腹の中で聴いていた心音のリズムとも合致しているのです。だから小さな赤ちゃんはわらべうたのリズムで落ち着いて眠っていくのです。

また「わらべうた」を歌ってもらう経験は、お母さんのおひざの上で心地よい体験として、子どもたちは受け止めます。またお母さんにとってもその時間は赤ちゃんにまっすぐ向き合える貴重な時間。そうした経験が、そばに居てくれるお母さんへの信頼感を育て、やがて落ち着いて絵本の読み聞かせを受け入れていく素地になります。(もちろんお母さんだけでなく、お父さんや、祖父母など、自分の世話をしてくれる人たちもここに含まれます。)

また耳から聞く言葉というのは、子どもの脳の発達を促し、認知能力を伸ばし、そして想像力を育ててくれます。耳に心地よい「わらべうた」を聴いて育った子は、おはなしのことばにも集中することができるようになるのです。

東京子ども図書館でも、おはなし会に参加できるのは自分の意思でおはなしを聴ける3歳から。それまではその素地となるわらべうたにたっぷり親しんでくださいと、小さい子のためには「わらべうたの会」をしています。

「わらべうた」は、おはなしを聴く素地を作る、それはいずれ自分で本を読むことにつながる「はじめの一歩」としてとても大切なのです。

このように大切だと位置づける「わらべうた」ですが、今は子育ての中で自然に伝承されているとは言い難いのが現実です。あるいは若い親世代が、自分の親に歌ってもらっていたとしても、ごくごく幼少期だからか「歌ってもらっていたか、覚えがない」というのが大半です。戦前のような大家族の中で祖父母が孫に歌って聞かせる、あるいは弟妹に親が歌っているのを聞くという機会も、核家族化の中で無くなっているといっても過言ではないでしょう。

そういう意味からも、図書館の乳幼児サービスの中で「わらべうた」を伝えていく意義は大きいのではと考えています。

(作成K・J)

東京都立図書館が学校支援サービスのウェブサイトをリニューアルしました


東京都立図書館が、学校支援サービスのウェブサイトをリニューアルし、公開しています。

都立図書館は、「第三次東京都子供読書活動推進計画」に基づき、東京都の児童・生徒の学習活動や学校における読書活動の支援を行っており、ウェブサイトでは学校支援サービスのメニューが紹介されています。

調べ学習支援ツール、読書活動を支援するガイドブック、オリンピック・パラリンビックに関する企画展示の資料リストなど、学校支援サービスで活用できる情報が豊富に掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

東京都立図書館 学校支援サービス  http://www.library.metro.tokyo.jp/guide/tabid/4177/Default.aspx

 

illust4207_thumb

 (作成 T.I)

2016年版「ヤングアダルト図書総目録」が刊行されました


ヤングアダルト出版会より、2016年版「ヤングアダルト図書総目録」が刊行されました。

2016年版は、133社・約2200点の関連書が収録されています。著者検索やシリーズ検索も可能な索引付きです。

日本で唯一のYA図書を収録した目録ということで、選書やYA図書の把握に活用できると思います。

ヤングアダルト出版会ウェブサイト<http://www.young-adult.net/>

(作成T.S)

illust172_thumb

 

児童書の表紙画像の利用(佐賀県立図書館のウェブサイトより)


図書館だより、ブックリスト、HP、SNSなどで児童書の表紙画像を利用する際は、著作権者の許諾が必要となり、各図書館では手続きを行っていると思います。

ただし著作権法の権利制限の範囲で利用できるものや、出版社によっては著作権者の許諾不要のところもあり、余計な手間がかかってしまいます。

佐賀県立図書館のウェブサイトでは、児童書の表紙画像の利用について、許諾が必要か不要か、必要であればどこに聞く必要があるかわかりやすく解説されています。

出版社の対応状況などがまとめられており、使いやすいページになっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

佐賀県立図書館 児童書の表紙の利用(佐賀県立図書館, 2016/1/18現在)
http://www.tosyo-saga.jp/kentosyo/jidouhyoushi/

 

illust3339_thumb

児童サービスに関するeラーニング講座


ヴィアックス社員向けのeラーニングでは、児童サービスに関する講座を配信しています。

社員の方は、各図書館に配布されているIDとパスワードを使って動画を見ながら学ぶことが出来ます。
ぜひeラーニングで学んで、業務にご活用ください。

児童サービスに関する講座

・ブックトーク講座
・ブックトーク デモンストレーション
・わらべうた講座
・わらべうた講座2(大きい子向け)

なおeラーニングのURL、およびIDとパスワードがわからない場合は、各図書館の責任者にお問い合わせください。

eラーニング

 

illust2611_thumb

平成26年度子ども読書連携フォーラム(国際子ども図書館)の記録と配布資料


国立国会図書館国際子ども図書館が、3月2日に実施した「平成26年度子ども読書連携フォーラム」の当日の記録と配布資料を公開しています。

フォーラムのテーマは「子どもの本の選書を考える―知識の本を中心に―」で、事前アンケートから見える選書の課題についての講演(堀川照代氏)や、公共図書館・学校図書館の実務者によるパネルディスカッションがなどが行われました。

今年度、ヴィアックス児童部会では、本を評価する基準をもつことを目標に「基本図書から学ぶ」という活動をしていますが、もちえた基準をどのように業務につなげていくのか考えることができる情報になっています。

また、選書や蔵書構築について悩んでいる図書館も、参考になると思いますのでぜひご覧ください。

 

平成26年度子ども読書連携フォーラム(国際子ども図書館)

http://www.kodomo.go.jp/study/cooperation/forum2/h26.html

 

illust1688_thumb

 

(記事作成 T.S)

戦争を知らないYAのための36選 


KIMG0560

 

2015年7月1日(水)~7月4日(土)に東京ビックサイトで、「国際ブックフェア2015」が開催され、児童書共同ブースでは37の出版社が出展していました。

その中からヤングアダルト出版会(YA出版会)が、「戦争を知らないYAのための36選」棚を出展していましたので、ご紹介します。

YA出版会は、YA世代の中学生や高校生が読書をするための環境を整え、YA向けの本の出版を活発にしていくことを目的に1979年に発足した出版社の集まりです。

 

 

 

 

 

 

KIMG0564

 

「戦争を知らないYAのための36選」は、戦後70年の今年、13〜19歳のYA世代を対象に、ノーベル平和賞を受賞した少女マララさんや広島への原爆投下、知覧特攻隊など、フィクション、ノンフィクションを問わず、戦争を題材にした本が選ばれていて、夏の展示コーナー作りなどに活用できます。

取り上げれている本のリスト→戦争を知らないYAのための36選

 テクニカルサポート室にリーフレットがありますので、参考にしたい館(ヴィアックス受託館)はご連絡ください。

 

  

 YA出版会は、日本で唯一のYA図書を収録した目録『ヤングアダルト図書総目録』や、朝の読書の本選びにオススメの『YA朝の読書ブックガイド』を毎年発行しています。

公共図書館、学校図書館の選書に活用できる資料ですので、ぜひ参考にしてみてください。

YA出版会ホームページ<http://www.young-adult.net/>

 (T.S)

児童レファレンスサービスに便利なツール(*一部訂正あり)


今週末で1学期の授業が終わり、待ちに待った夏休みを迎える子どもたち。図書館も夏休みになると、午前中から児童の利用が多くなって、忙しくなることでしょう。

 
とくに「図書館を使って調べる学習」をあちこちで取り組み始めてからは、図書館の児童向けのレファレンスサービスへの期待も高まっていますね。
 
研修で今まで使っていた児童レファレンスチャート図を、手直しし、現場で使っていただけるようにしました。資料に関しては、主なものに留めています。
 
各図書館の蔵書構成によっては、所蔵していない資料もあるとは思いますが、だいたいのレファレンスの手順などはわかりやすいと思います。ぜひ参考にしてください。
 
あわせて先日もアップしましたが、児童向けのレファレンスツールリストも、再掲載いたします。昨日UPしていたものは、5月改訂版でした。改めて6月改訂版のほうを掲載いたします。
 
「図書館って、使える~!」「本で調べるって面白い!」と感じる子どもたちが増えるお手伝いを、カウンターで、フロアワークでしてくださいね。
 
illust3575thumb.gif
 

読書感想文に向けての準備


蒸し暑くなってきましたが、カレンダーを見ると、1か月後はもう夏休みですね。

イベントや、たくさん来館する子どもたちに対応できるように、各館準備をすすめているところかと思います。
 
夏休みは、読書感想文に関する問い合わせが多くなりますが、毎年開催されている「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書は、ぜひ確認しておいてください。
すでに予約待ちになっている本もあるかと思いますが、どんな本なのか頭にいれておくと、ご案内しやすくなります。
今年は第60回記念ということで、<シニアの部>もあるそうです。
「応募要項」「よくあるご質問」は一読しておくと、参考になります。
 
また、以前の記事にも、読書感想文の問い合わせに関するものがありますので、ぜひ読んでみてください。
 
「何かよい本ありますか?」と聞かれたとき、備えあれば憂いなし!ということで、今の時期から、配架・書架整頓の時など、おすすめできる本を意識して探しておくと、よい案内ができます。
リストを参考にしたり、児童書にくわしい人に聞いたりしながら、ぜひ、低・中・高学年で1冊ずつくらい、あなたのおすすめを決めてみてください。必ずしも、その本をおすすめできそうな子から聞かれるとは限りませんが、いざというときの1冊を選んでおくと、落ち着いて対応できます。
(T.S)
 
 
 
illust2022_thumb.gif
 

トップページに戻る