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小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 11月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 10月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介  9月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 7月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 6月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 5月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 4月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介3月
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介2月
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 1月
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 12月
全国学校図書館協議会 『学校図書館』『学校図書館速報版』について
学校図書館関連のおすすめの本の紹介(10/27追記あり)
「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集 学校で使える事例編」の紹介
東京都立図書館が学校支援サービスのウェブサイトをリニューアルしました

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 11月(再掲)


11月になって気温が下がり、これから葉も色づいてきそうで楽しみですね。そんな11月は落ち葉の本を中心におすすめの本を紹介します。

「楽しい落ち葉があったら、図書室に持ってきてね」と声をかけて、図書室でミニ落ち葉博物館を作るのも楽しそうですね。

<低学年>

『くんちゃんはおおいそがし』 ドロシー・マリノさく まさきるりこやく ペンギン社 1983 4分

くんちゃんはおおいそがし
ドロシー・マリノ
ペンギン社
1983-01

 くんちゃんの何気ない秋の1日を描いています。朝から何をすればよいのかわからなくて退屈していたくんちゃんですが、外にでてみると、木切れを船のように川に浮かべたり、りすのようにくるみを集めたり、落ち葉で山を作ってもぐりこんだりと大忙し! 秋らしい茜色が美しい絵本です。子どもたちはくんちゃんになって、秋の日を楽しんでくれます。

 

<中学年>

『わたしのもみじ』 岩間史朗写真・文 ポプラ社 2001 7分

わたしのもみじ (シリーズ・自然 いのち ひと)
岩間 史朗
ポプラ社
2001-11
 
1本の大きなもみじの木に魅力されたぼく(岩間史朗氏)の映した、四季さまざまの美しい写真がまとめられています。初夏秋冬の変化を同じアングルから映した写真や、新芽や花の写真、夏に集まる虫たちの写真などがあり、1枚1枚の作品から、1本の木がもつ命の力強さが伝わってきます。10月4日から11月7日まで、次第に葉が色づき散っていく様子を映した一連の写真もありますので、ぜひ紹介してあげてください。 
 
<高学年>

『かえでの葉っぱ』 D・ムラースコヴァー文 関沢朋子訳 出久根育絵 理論社 2012 12分

かえでの葉っぱ
デイジー・ムラースコヴァー
理論社
2012-11-20
旅する1枚の葉っぱの物語です。ある日、木からふわりとはなれた葉っばは、風にのって遠くまでいくつもりが、大きな石のあいだにはさまってしまいます。そこをある少年に助けられて、長い旅が始まるのです。丘をこえ、サフランやすてきな草原を通り、水に浮かんで流れていき・・・、やがて季節は冬になり、がきて白い模様の世界になり、葉っぱの上には霜がおります。春になったとき、葉っぱはもう灰色のクモの巣のような骨だけになっていました。そして再び自分を助けてくれた少年のもとに行きつくことになるのです。生きていくとはどういうことが、葉っぱの一生から静かに伝わってきます。
 この本はチェコの画家でもあり作家でもあるムラースコヴァーの作品に、日本の出久根育さんが絵をつけたものです。一枚一枚が丁寧に描かれていて、絵画のような仕上がりです。ぜひ絵もじっくり見せてあげてください。
 
<科学の本>
 
『おちばのしたをのぞいてみたら』 皆越ようせい写真・文 ポプラ社 2000 4分
おちばのしたをのぞいてみたら… (はっけんたんけんえほん)
皆越 ようせい
ポプラ社
2000-08
落ち葉の下にいる虫たちをクローズアップでみせる写真絵本です。1㎜以下のダニの仲間から、5㎝くらいのダンゴムシやオオゲジまで様々な生きものが紹介されていて、落ち葉の下の豊かな世界をみることができます。最後は生き物たちのうんちが土になり、土から木が育って、やがて落ち葉になって、虫たちに食べられる・・・といったいのちのつながりをさりげなく伝えています。落ち葉の下をのぞいてみたくなる1冊です。
 
『落ち葉』 平山和子文と絵 平山英三構成と写真 福音館書店 2005 8分
落ち葉
平山 和子
福音館書店
2005-09-25
 
画家の平山和子さんが、落ち葉の美しい姿を残しておきたいと1枚1枚丁寧に描いた作品を集めた「落ち葉の美術館」です。色づき始めたものから、虫や風雨にさらされて、穴だらけになったり色あせたものまでありますが、どの落ち葉もハッとさせられる美しさがあります。著者のものを愛情をもって丁寧に見つめるまなざしから、自然のもつ美しさに気がつかされる1冊です。すべて読まずに、絵を見せながら紹介をしてあげてもよいと思います。 
 
<詩の本>
『てんぷらぴりぴり』 まどみちお作 杉田豊画 大日本図書 1968
てんぷらぴりぴり (子ども図書館)
まど みちお
大日本図書
 
まとみちおさんの59歳のときの初めての詩集で、まどさんの小さいものたちへの優しいまなざしを感じることができる詩がぎゅっとつまっています。「てんぷら ぴりぴり」は思わず口ずさみたく、響きの心地よい詩です。何度かくりかえし読むと子どもたちも覚えて、一緒に暗唱してくれます。ぜひ他にもご自分の好きな詩を選んで読んであげてください。大らかな絵もゆったりとして味わい深いです。 

(作成 T.I) 

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 10月(再掲)


昨年の投稿を再掲載いたします。
**********************************


10月31日はハロウィンです。町のいたるところでハロウィンの飾りを見かけるようになりました。

実はハロウィンは、もともとはケルト民族の秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教行事がキリスト教に取り入れられたものです。今では魔女やおばけに仮装した子どもたちが「Trick or Treat!」( 「お菓子をくれないといたずらするよ」)と唱えて、美味しいお菓子をたくさんもらえる楽しいお祭りになっています。

10月はハロウィンの時期におすすめの本を選んでみました。

<低学年>

『おばけのジョージー』 ロバート・ブライトさく  光吉夏弥やく  福音館書店 1978 6分

ホイッティカーさんの家に住むおばけのジョージーは、階段をみしりといわせたり、ドアをぎーといわせたりして、夜の時間を知らせていました。ところが、ホイッティカーさんが階段とドアを調整したために音がしなくなり、時間を知らせることができなくなってしまいます。ジョージーは、おばけが住むのによい他の家を探すことにするのですが…。かわいらしいおばけのお話で、子どもたちは親しみをもって聞いてくれます。

*関連本

おばけのジョージーシリーズ  ロバート・ブライト作/絵  なかがわちひろ訳  徳間書店

新・おばけのジョージーセット(全5巻)
ロバート・ブライト
徳間書店

おばけのジョージーが登場するお話が、全5巻のシリーズで出版されています。絵本ではありませんが、全ページに挿絵があり、やさしい文章で書かれていますので、そろそろ自分で読んでみたいという子にもおすすめです。『おばけのジョージーおおてがら』『おばけのジョージーともだちをたすける』『おばけのジョージーのハロウィーン』『おばけのジョージーてじなをする』『おばけのジョージーとさわがしいゆうれい』があります。

 

 <中学年>

『おばけリンゴ』 ヤーノシュさく やがわ・すみこやく  福音館書店 1969 8分

びんぼうな男の人ワルターは、リンゴの木を持っていましたが、1つも実をつけたことがありません。心から願い続けると、1つだけ花が咲き、実がなりました。取り入れどきになりましたが、ワルターは惜しくてそのままにして置きました。リンゴは日ましに大きくなっていくのですが・・・。奇妙な感覚が残る不思議なお話で、子どもたちはどうなるのか引き込まれて聞いてくれます。

<高学年>

 『地獄の使いをよぶ呪文 悪魔と魔女の13の話』  オイフリート・プロイスラー作 佐々木田鶴子訳 スズキコージ絵 小峰書店 2003 (プロイスラーの昔話)

有名な児童文学作家のプロイスラーが、ドイツやそのまわりの地域で語り伝えられてきた昔話から、おもしろいもの選んで、語り直した昔話集です。この本には、悪魔と魔女の話が13篇おさめられています。1篇1篇は短いので朗読にもむいています。第1話目「ここにサインを!」は、ゲーテも題材にしたドイツの魔術師ファウスト博士の話ですが、子どもたちに朗読したところ、ファウストと悪魔の駆け引きにこわばった顔をして聞いていました。3巻のシリーズになっていて、他に『魂をはこぶ船―幽霊の13の話』『真夜中の鐘がなるとき―宝さがしの13の話』があります。合わせて紹介すると、怖い話が読みたい!という子たちが手に取ってくれます。

<科学の本>

『ほね』 堀内誠一さく 福音館書店 1981 3分

ほね (かがくのとも絵本)
堀内 誠一
福音館書店
1981-02-02

骨のしくみと働きが、絵と文でわかりやすく紹介されています。骨がどんなふうになっているのか、ゆっくり確認しながら、読んであげてください。

 

 『ホネホネたんけんたい』 松田素子ぶん 大西成明しゃしん 西澤真樹子監修・解説 アリス館 2008 10分

ホネホネたんけんたい
松田 素子
アリス館
2008-02
ヘビ、カメ、リスなど子どもたちがよく知っている動物を中心に、30種類以上の動物の骨が紹介されています。ジャンプするウサギの後ろ足の骨は太かったり、、しのび足のキツネの骨は細かったりと、普段には目には見えない骨から、その動物の特徴がよくわかります。上記の『ほね』と合わせて紹介すると楽しいと思います。
 

 <気軽に読める本>

『しゃっくりがいこつ』 マージェリー・カイラー作 S.D.シンドラー絵 黒宮純子訳 セーラー出版 2004 2分

しゃっくりがいこつ
マージェリー カイラー
セーラー出版
2004-10

しゃくりがとまらないガイコツの話です。がいこつがハロウィーンのランタンをつくったり、落ち葉かきをしたりします。さて、どうやって、しゃっくりをとめたのでしょう?

 

(作成 T.I)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介  9月(再掲)


秋は空気が澄んでお月さまがきれいに見える季節。今年の十五夜は9月15日ということで、お月見が楽しみです。

そんな9月は「月」をテーマに本を選びました。以前に、「おはなし会プラン」で紹介したものがほとんどですが、小学校の読み聞かせ用にまとめ直してみました。

昔話や物語、科学の本などを通して、さまざまな角度で月を楽しんでみてください。

<低学年>

『おつきさんどうしたの』 E.M.プレストン著 B・クーニー絵 岸田衿子訳 岩波書店 5分

おつきさんどうしたの (岩波の子どもの本)おつきさんどうしたの (岩波の子どもの本) [単行本]
著者:エドナ・ミッチェル プレストン
出版:岩波書店
(1979-09-21)
 
ある月夜、ベッドを抜け出したガチョウの子のは、きつねの形をした雲が月を隠したのをみて、きつねがおつきさんを食べちゃった!と勘違い、池に映った月をみて、おつきさんが池におっこちた!と大騒ぎ、お百姓さんを何度も起こして怒らせてしまいます。うなだれて下ばかりみていたガチョウの子は、きつねにつかまってしまって・・・。子どもたちは、ガチョウの子の勘違いに「違うよー」と余裕で笑っていますが、きつねにつかまると必死の表情になります。やわらかなタッチの絵と、心地よいことばのひびきも楽しめる絵本です。
 
お話「お月さまの話」 (『おはなしのろうそく25』 東京子ども図書館編 2004) マリア・ニクレビチョバ作 5分

おはなしのろうそく (25)おはなしのろうそく (25) 
著者:東京子ども図書館
出版:東京子ども図書館
(2004-05)

「お月さまが太ったりやせたりするのはどうしてか」のなぜなぜ話です。お月さまが湖から岸にできた銀色の道を渡ってくる場面や、やさしいおばあさんが月にごちそうしている場面など、美しく楽しい情景があり、子どもたちを引きつけます。「昨日の月はやせていたよ!」と教えてくれる子がいたりと、月を眺めるのが楽しくなるお話です。ストーリーテリングをされない方も、読んであげるとよいでしょう。
 
<中学年>
 
『月へ行きたい』 松岡徹著 福音館書店 2014 約10分
 
「遠い月までどうやっていこう?」 月に行くためのいろいろな方法を考えることができる絵本です。風船で飛ぶ、高い高い塔を作るなど自由に想像できるものや、宇宙エレベーターや真空チューブ月行きトレインなど研究中のアイデアも紹介されています。今のところ、月までいった唯一の乗り物「ロケット」についても詳しく書かれています。絵に細かな説明が加えられていますので、興味を持ちそうな箇所を選んで紹介してあげてください。最後の「きみならどんな方法で月へ行きますか?」の問いに、どんな答えが返ってくるのか楽しみです。

『月おとこ』 トミー・ウンゲラー たむらりゅういち・あそうくみ訳 評論社 1998 6分

トミー・ウンゲラー
評論社
1978-07
 
月から地球の人たちが楽しく踊っているのをみていた月おとこは、ある時流れ星につかまって地球にやってきますが、おかしな姿なので警察につかまって牢屋に入れられてしまいます。けれども、月が欠けていくにつれて痩せていく月おとこは、ある晩、まんまと逃げだすのです。気軽に楽しめる不思議で愉快なお話です。
 
<高学年>
 
お話「月を射る」 中国の昔話 (『おはなしのろうそく 27』 東京子ども図書館編 2008) 9分
 
おはなしのろうそく〈27〉
東京子ども図書館
2008-10
 
中国の昔話。昔々、天には太陽があるだけで、月も星もなく、夜になるとあたりは真っ暗でした。ところがある晩、空にぎらぎら燃える月があらわれ、田畑すっかり枯らしてしまいます。山のふもとに住む若い夫婦、弓の名人ヤーラと機織りが上手なニーオは、どうにかして人々を助けようとしますが・・・。月の模様にまつわるなぜなぜ話ですが、神話ような神秘性を感じさせ、大きめの子どもたちも引き込まれます。ストーリーテリングをされない方も、読んであげるとよいでしょう。
 
『月へ アポロ11号のはるかな旅』 ブライアン・フロッカ作・絵 日暮雅通訳 偕成社 約13分
 
月へ アポロ11号のはるかなる旅
ブライアン・フロッカ
偕成社
2012-01-17
 
1969年に初めて月に着陸したアポロ11号の旅を詩的な文章と迫力のある絵でわかりやすく描いています。発射から、順番にロケットが切り離され月へ向かう様子や、宇宙船の中の生活、月面着陸を見ようとテレビを見つめる人々の様子などが、実際に見ているように伝わってきて、地球が空間に浮かんでいる場面では息をのまずにはいられません。アポロ11号に関する知識を得られるとともに、人類の宇宙への大きな一歩となった旅を味わえる1冊です。高学年向きにしましたが、中学年でも十分楽しめると思います。 
 
『星の林 月の船 声で楽しむ和歌・俳句』 大岡信編 岩波書店 2005 (岩波少年文庫)
 
星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句 (岩波少年文庫(131))
岩波書店
2005-06-16
 
日本で伝統的でうたわれてきた定型詩である和歌や俳句の194作が紹介されています。「月」を題材にした作品も、
「天の海に 雲の波立ち 月の不ね 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」 柿本人麻呂歌集(『万葉集』より」)
「月見れば ちぢに物こそ かなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど」 大江千里 (『古今和歌集』より)
などたくさんあり、日本人もはるか昔から月を眺めていたことがわかります。ぜひ何首か選んで、紹介してあげてください。
 
 <気軽に楽しめる本>
 
『月人石』 乾千恵書 谷川俊太郎文 川島敏生写真 2分
月 人 石 (こどものとも傑作集)
谷川 俊太郎
福音館書店
2005-01-20

筆で書かれた「書」と「写真」と「言葉」が一体となった絵本です。「扉」「猫」「風」「音」「馬」「水」「石」「火」「山」「蟻」「月」「人」の文字が書で表現され、写真と言葉が添えられています。じっと眺めていると、文字はただの記号ではなく、生き生きとした生命をもつものなのだと実感できます。子どもたちと書のもつ美しさと力強さを味わってください。

 (作成 T.I)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 7月(再掲)


7月に入れば、夏休みはもうすぐ。夏休み用にいつもよりたくさん借りられるようにしている学校も多いのではないでしょうか。なかなか選ぶことができない子もいますので、話を聞きながら一緒に選んであげてください。

そんな7月は、夏休みにおすすめの本を選んでみました。借りたい本を選ぶヒントになるように、関連本の紹介も加えています。

<低学年> 
『はちうえはぼくにまかせて』 ジーン・ジオンさく マーガレット・ブロイ・グレアムえ もりひさしやく 9分

トミーは夏休みにご近所の鉢植えをあずかって世話することにしますが、草がどんどん伸びて家じゅうが緑でいっぱいになり、トミーは家がこわれる夢までみてしまいます。そこでトミーは刈り込むことを思いつくのですが・・・。一生懸命世話をするトミーの姿はほほけましく、家じゅうが緑になって困惑する様子は愉快です。「すごーい!」「大変そう・・・」思わずつぶやく子どもがたくさんいます。

<中学年> 
『うできき四人きょうだい』 グリム童話 フェリックス・ホフマン画 寺岡寿子訳 福音館書店 13分
うできき四人きょうだい―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)
グリム
福音館書店
1983-08-31
  修行して特殊な能力を身につけた四人きょうだいがりゅうにさらわれたお姫様を助け出すグリムの昔話です。絶対誰にも見つからない「うでききのどろぼう」、世界になるものは何でも見ることができる「星のぞき」、狙ったものははずさない「うでききのかりゅうど」、何でも縫い合わせることができる「仕立て屋」とそれぞれの能力はとても愉快です。りゅうとの戦いの場面は思わず息をのむ迫力があり、ひと冒険した気持ちになれます。
 
*関連本
子どもに語るシリーズ
 「子どもの語るグリムの昔話①~⑥」 佐々梨代子訳 野村泫 訳 こぐま社
子どもに語るグリムの昔話〈1〉
ヤーコプ グリム
こぐま社
1990-11
  グリム童話には「赤ずきんちゃん」や「おおかみと七ひきのこやぎ」などの他にも、冒険話やふしぎな話、ぞっとする話など子どもたちをひきつける物語がたくさんあります。「子どもに語るシリーズ」は、こぐま社から「グリムの昔話」「日本の昔話」「アジアの昔話」などさまざなな地域や国のお話が、1冊に15話前後入っているシリーズです。(こぐま社ホームページ→http://kogumasha.co.jp/kataru_detail) 聞いて楽しめるわかりやすい文章なので、まだ長い物語を読みこなせない子でも無理なく物語の情景を思い浮かべることができます。読んであげて楽しむこともできますし、中学年くらいでなかなか1冊を読み終えられないという子にもおすすめしやすいシリーズです。
 
<高学年> 
『シンドバットの冒険』 ルドミラ・ゼーマン文・絵 脇明子訳 岩波書店 2002 約20分
シンドバッドの冒険 (大型絵本)
ルドミラ・ゼーマン
岩波書店
2002-02-05
  「アラビアン・ナイト」の中でも有名な船乗りシンドバットの冒険の絵本で、全3巻のシリーズになっています。「サセミ・ストリート」などのアニメの制作にたずさわってきたルドミラ・ゼーマンが、繊細で華麗な絵でアラビアン・ナイトの世界を見事に描き出しています。第1巻の『シンドバットの冒険』では、シンドバットの第1回と第2回の冒険が扱われていて、島だと思って上陸したところがくじらの背だったり、巨大なロク鳥の巣に入りこんだりと迫力ある場面が繰り広げられます。少し長めの時間にはなりますが、物語と絵の迫力で、読み聞かせになれてきた時期であれば食い入るように聞いてくれます。続編の『シンドバットと怪物の島』シンドバットのさいごの航海』は紹介してもよいですし、改めて別の日に読んであげても喜びます。
  
*関連本
『子どもに語るアラビアンナイト』 西尾哲夫訳・再話/茨木啓子再話 こぐま社 2011 
子どもに語るアラビアンナイト
茨木 啓子
こぐま社
2011-10
 「シンドバットの冒険」にもアラビアンナイトには魅力的な話があり、この本には「空飛ぶじゅうたん」「アリババと、召し使いのモルジアナに殺された四十人の盗賊」など10編がおさめられています。「子どもに語るシリーズ」については上記で紹介しましたが、わかりやすい文章になっていて読みやすいと同時に、アラビアンナイトの物語の楽しさは高学年でも十分楽しむことができるのでおすすめです。 
 
<科学の本>
『せみとりめいじん』 かみやしん 福音館書店 2001 5分
せみとりめいじん (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
かみや しん
福音館書店
2001-06-15

 せみとり名人のごんちゃんが初心者のてっちゃんに、セミの取り方を伝授してくれます。簡単な材料できるアミの作り方から、せみのいる場所、つかまえるときのちょっとしたコツまで、つかまえるために必要なことを教えてくれるので、実際に挑戦したくなります。ごんちゃんとてっちゃんのやりとりが微笑ましく、虫採りをするときの緊張感と期待感が伝わってきます。代表的なセミの姿と鳴き声が紹介されているページもあり、夏休みの後に「見つけたよ!」「つかまえたよ!」と教えてくれる子もいます。

<気軽に読める本>
『よあけ』 ユリ―・シュルヴィッツ作・画 瀬田貞二訳 福音館書店 1977 3分
よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ユリー・シュルヴィッツ
福音館書店
1977-06-25
 暑くてだれてしまいそうなとき読むと、涼しいしんとした気持ちになれる1冊です。おじいさんと孫が野宿している湖のほとりで夜が明けていく様子が詩のような言葉と美しい色彩の絵で描かれています。
 

(作成 T.I) 

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 6月(再掲)


6月は梅雨の季節です。

雨の日は学校図書館にくる子も多く、混み合うのではないでしょうか。外で遊べなくて室内でもにぎやかになりがちですが、けがなどに注意しながら楽しく過ごせるようにみてあげてください。

そんな6月は,、雨の日の読み聞かせに向く本を選びました。

<低学年>

『しずくのぼうけん』 マリア・テルリコフスカさく ボフダン・ブテンコえ うちだりさこやく 6分

しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ―ポーランドの絵本)
マリア・テルリコフスカ
福音館書店
1969-08-10

 循環する水に様子を、しずくの冒険として描いたゆかいな絵本です。しずくになって、雲の上、小川の中、水道管の中など、様々な所を旅します。イラストはカラフルで親しみやすく、遠目が効きます。リズミカルな文章なので、読み聞かせにも向いています。「ああ ああ なんてことでしょう!」と、ハプニングばかりのしずくの冒険に笑いが起こる1冊です。

<中学年>

『かさどろぼう』 シビル・ウェッツタンシハ作・絵 いのくまようこ訳 2007 6分

かさどろぼう
シビル ウェッタシンハ
徳間書店
2007-05

スリランカの小さな村で暮らすキリ・ママおじさんは、初めて傘をみて、「なんて きれいで べんりなものだろう」と買って帰ります。ところが村へ帰ってコーヒーを飲んでいる間に、誰かに盗まれてしまうのです。何度買っても盗まれてしまうので、どうぼうをつかまえようとしますが・・・。スリランカを代表する絵本作家の、ゆかいなお話です。太い線でゆったりと描かれた絵は、一枚一枚が美しく、目をひきます。どろぼうが誰だかわかる最後の場面では、子どもたちの笑みがこぼれ、ほんわかした気持ちになれる1冊です。

<高学年>

『かえるの平家ものがたり』 日野十成文 齋藤隆夫絵 福音館書店 2002 10分

かえるの平家ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)
日野 十成
福音館書店
2002-11-20
 
「さて このぬまの こどもたち これから わしの いうことは げんじと へいけが たたかった むかし むかしの おはなしじゃ」。げんじぬまに住む「がまじいさん」が語る、かえるの平家物語です。かえるを源氏、ねこを平家に見立てています。文章は七五調に近く、古文のようにな響きのよさがあります。絵は、かえるたちが着ている着物の柄まで緻密に書かれていると同時に、迫力のある場面構成になっています。子どもたちは、がまじいさんの語りと見事な絵にひきこまれて聞いてくれます。古典に親しみ出す高学年対象としましたが、低・中学年でも楽しむことができます。
 
<科学の本>

『みずたまレンズ』 今森光彦さく 福音館書店 2000 3分

みずたまレンズ (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
今森 光彦
福音館書店
2008-03-20
 
みずたまの写真絵本です。みずたまが水たまりに落ちる様子やカエルが水の中からジャンプしたときできるみずたまなど、様々なみずたまを見ることができます。小さな虫になったつもりでみずたまをのぞいてみると、みずたまがレンズになって、さかさまになったり小さくなったりと、楽しくきれいな風景を見ることができます。雨の日や雨あがりに、みずたまをのぞきたくなります。 

<気軽に読める本>

『かえるがみえる』 まつおかきょうこさく 馬場のぼるえ こぐま社 1975 3分

かえるがみえる
まつおか きょうこ
こぐま社
1975-12-01

 「かえるがみえる」「かえるにあえる」など、「かえる」と「える」がつく動詞を組み合わせた短文でお話が進む、言葉遊びの絵本です。絵もユーモアがあって、楽しい言葉の使い方にぴったりです。「かえるがはえる」「かえるがふえる」では大きな笑いがおこります。

(作成 T.I) 

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 5月(再掲)


新年度がはじまって一か月がたち、一年生も学校に慣れ、ようやく学校生活が動き出したころだと思います。

春の遠足などの行事が予定されている小学校も多いのではないでしょうか。

緑の木々と元気な鳥のさえずりが爽やかなこの季節、野鳥を保護し、自然に親しむ週間として、鳥類保護連絡協議会が愛鳥週間(5月10日~5月16日)を設けています。

そこで5月は、愛鳥週間にちなんで鳥に親しむことができる絵本を中心に選びました。

<低学年向け>

 絵本『かもさんおとおり』 ロバート・マックロスキーぶんとえ わたなげしげおやく 福音館書店 1965
 
かもさんおとおり (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
 
かものマラードさんとマラードおくさんは、ボストンのチャールズ川の中洲に巣を作りました。生まれた8羽のひなが成長すると、ボストンの公園の池に引越しをすることになりますが、車の多い通りを大行進したため、大騒ぎとなります。絵は、茶色のセピア色の優しい色ですが、大きな判型なので、遠目が聞きます。「ジャック、カック、ラック、マック、ナック、ウァック、パックにクァック」という子がもたちの名前も楽しく、読み聞かせをすると笑いがおこります。15分くらいと少し長めですが、おおらかであたたかい雰囲気を、たっぷり味わえる1冊です。
 
<中学年向け>
絵本『がちょうのペチューニア』 ロジャー・デュボワザン作 まつおかきょうこ訳 冨山房 1999 13分 
がちょうのペチューニア
ロジャー・デュボワザン
冨山房
1999-01-16
おばかさんのがちょうのペチューニアは、ある日本を見つけます。本に親しむものは賢くなると聞いたペチューニアは、本の中に文字が書いてあることも知らずに、ただ鞄のように持ち歩いて、賢くなった気になります。得意になって首も長く伸びたペチューニアは、困っている動物たちの相談にのるのですが、おかしな助言ばかりで動物たちはひどい目に合ってしまいます。自信満々で間違ったことを教えるペチューニアに笑いがおこります。P24の箱に書いてある「きけん はなび とりあつかいちゅうい」は本文にはありませんが、そっと教えてあげてもよいでしょう。ユーモラスな絵と鮮やかな色使いもお話にぴったりの絵本です。気軽に愉快に楽しんでください。
 
<高学年向け>
絵本『鳥の巣みつけた』 鈴木まもる 文と絵 あすなろ書房 2002 8分以上
 
鳥の巣みつけた
鈴木 まもる
あすなろ書房
2002-04
 
鳥たちが家のまわりで様々な巣を作っていることを知った著者は、世界中の鳥たちがどのような巣を作っているのか調べにいきます。5メートルもある大きなアパートのような巣やサボテンのとげに囲まれた巣など様々な面白い巣が紹介されますが、いずれも大切な子どもを育てるために、環境に合わせて工夫した巣を作っていることがわかります。スケッチ風の優しい絵で巣の様子が描かれていますので、ゆっくりめくって見せてあげてください。ただし、1ページにたくさんの巣が紹介されているページは、大まかな紹介だけして、後から手にとってみてもらってもよいと思います。
 著者の鈴木まもるさんは画家として、『ピン・ポン・バス』(竹下文子作 鈴木まもる絵 偕成社 1996)などの絵本も手がけていますが、日本や外国の鳥たちの使い終わった古巣を多数収集していて、鳥の巣に関する本も出版しています。読み聞かせできる本、図鑑のような本、エッセイ風の本などがありますので、図書館にある本を確認しておいて、状況にあったものを紹介してみてください。
  
<科学の本>
 『くちばし どれが一番りっぱ?』 ビアンキぶん 田中友子やく 薮内正幸え 福音館書店 2006 8分
くちばし どれが一番りっぱ? (福音館のかがくのほん)
 
小さいくちばしのヒタキに向かっていろいろな鳥たちが、自分のくちばしを自慢しあいます。上と下がくいちがったくちばし、ひげのあるくちばしなど、面白い特徴のあるものが次々登場し、鳥のくちばしは、こんなに工夫されているのかと、感心します。薮内正幸さんの絵も、くちばしの特徴がよくわかると同時に、自慢する鳥たちのほこらしげな様子が伝わってきます。子どもたちの「へぇー」という顔が見られる1冊です。
  
 <気軽に読める本>
『とりがないてるよ』 ヨアル・ティーベリぶん アンナ・ベングトソンえ オスターグレン晴子やく 福音館書店 2014 3分
 
とりがないてるよ (世界傑作絵本シリーズ)
ヨアル・ティーベリ
福音館書店
2014-03-12
 
13種類の鳥の鳴き声が紹介されています。
各ページに鳥の絵と、「フィフィ、フィフィ、フィフィー ゴジュウカラは フルートをふいてるみたい」といった簡単な説明があります。鳴き声の字体は、丸字だったり、大きさが違ったりと、鳥に合わせて工夫されていて、鳴き声の雰囲気が伝わってきます。気軽に鳥の鳴き声を楽しむことができる1冊です。
 また、もっと鳥の鳴き声を知りたい子には、『鳥のなき声ずかん(ずかんライブラリー)』(薮内正幸ぶんえ 篠原榮太もじ 佐藤聰明おと 福音館書店 2011)も合わせて紹介してもよいと思います。
 
<おまけの詩>
『どうぶつはいくあそび』 きしだ えりこ作 かたやま けん絵 のら書店 1997
  
どうぶつはいくあそび
岸田 衿子
のら書店
1997-12
 
動物たちが作った愉快な俳句が、「はる」「なつ」「あき」「ふゆ」のまきで紹介されています。動物たちの素直な俳句に寄せた、かわうそ師匠の感想も楽しいです。動物によっては、日本語ではなく、その動物の言葉で俳句を作っていますので(訳文はあります)、「なんと言っているでしょう?」といったクイズ形式で楽しむこともできます。ことりのぴいこも鳥語で「ころころち ぴちくち・・・」といった愉快な俳句を作っています。
 
 今回紹介した本は、公共図書館向けの5月おはなし会プラン「2014年(その2)いろいろなとりたち(幼児~小学生)」「2016年(その2)いろいろなとりたちpart2 (幼児~小学生)」でも紹介しているものが多くあります。おはなし会プランの幼児~小学生向けで紹介している本は、学校図書館でも活用できるものがありますので、ぜひ参考にしてください。
 
(作成 T.I) 

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 4月(再掲)


 *小中学校の入学式も終わり、いよいよ新しい学年度の始まりですね。小学校での読み聞かせでおすすめの本の紹介は、昨年度連載したものです。この時期に合わせて再度、掲載いたします。*

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公共図書館では、団体貸出などによる資料の提供、レファレンス、図書館見学や職場体験の受入れなどの学校支援サービスを行っています。公共図書館から学校図書館の担当者として職員を派遣している地域もあり、そういった学校図書館担当職員が学校での読み聞かせや本の紹介をする機会も多くなってきました。

 学校での読み聞かせは、学校の教育課程の一貫として行われていることや、朝の10分間に教室で行ったり、授業時間に図書室で行ったりと、時間や場所が様々であることなど、公共図書館のお話会とは異なる点もあります。

 そこで、学校での読み聞かせや本の紹介の本選びに活用してもらえるよう、毎月「小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介」を掲載していきます。

 急に読み聞かせをしてくださいとお願いされることもありますので、普段からいくつか候補になる本を用意しておくと安心です。ぜひ参考にしてみてください。

4月は、新年度のオリエンテーションのときに読み聞かせできる絵本という視点で選びました。

<低学年向け>

『おかえし』 村山桂子さく 織茂恭子え 福音館書店 1985 7分

おかえし (こどものとも傑作集)
村山 桂子
福音館書店
1989-09-25

たぬきの家の隣に引越してきたきつねは、挨拶にいちごを持って行きます。するとたぬきはお返しにたけのこくれたので、さらにそのお返しを持って行くことにするのですが・・・きつねとたぬきのお返し合戦が愉快な物語です。最後は贈るものがなくなって、自分までお返しの贈り物にしてしまいます。「これは、ほんの つまらないものですが、おかえしの おかえしの おかえしの おかえしの おかえしの・・・」という言葉の繰り返しも楽しく、子どもたちは一緒に声を出してくれます。初めての読み聞かせで、読み手も聞き手も緊張しているときに読むと、お互いの距離が近くなるような気がするおすすめの絵本です。

<中学年向け>

『としょかんライオン』 ミシェル・ヌードセンさく ケビン・ホークスえ 福本友美子やく 岩崎書店 14分

としょかんライオン (海外秀作絵本 17)
ミシェル ヌードセン
岩崎書店
2007-04-20

ある日、図書館にライオンがやってきました。ライオンは図書館のきまりをきちんと守って、お手伝いもしたので、みんなの人気者になります。ところがあるとき、図書館長のメリウェザーさんがけがをしたことを知らせるために、大きな声でほえてしまいます。きまりを守れなかったライオンは、姿を見せなくなってしまうのですが・・・。

オリエンテーションのときに、図書館のきまりを確認する学校も多いと思いますが、きまりが大切なことも、ちゃんとした理由があるときは守れないときがあることも、自然に伝わる楽しい物語です。

<高学年向け>

『図書館に児童室ができた日 アン・キャロル・ムーアのものがたり』 ジャン・ピンボロー文 デビー・アトウェル絵 張替惠子訳 徳間書店 2013 10分

図書館の児童サービスの先駆者の一人、アン・キャロル・ムーアの伝記絵本です。1870年にアメリカの小さな町で生まれ育った女の子は、大人になるとニューヨークに出て、図書館学を学び、子どものための児童室を作る仕事につきます。子どもは本を大切にできないから触らせてはいけないと考える人がいる時代に、「としょかんのやくそく」をしてもらって借りられるようにしたり、子どもたちに合う小さなイスやテーブルを作ってもらったり、わくわくするコンサートやお話会を開いたりと、様々な工夫をして子どもたちが楽しく過ごせる児童室を作っていくのです。アンのつくった児童室は世界中で参考にされ、現在の日本でもアンの仕事は生かされています。

図書館のことを知ることができると同時に、生涯を通して自分の仕事してきた、アンの生き方も興味深い本です。中学年でも一人の女性の物語として楽しめると思いますが、視野が広がり、将来を考え出す高学年にもおすすめしたい1冊です。

 <季節の本>

『たんぽぽ』 平山和子ぶん・え 北村四郎監修 福音館書店 1976 5分

身近にあるタンポポについて、科学的にわかりやすく紹介されています。語りかけるようなやさしい文なので、読み聞かせに向いています。絵は写実的で、葉や根、花は240もの小さな花が丁寧に描かれています。根は見開き2ページにわたって描かれているので、2冊用意して、子どもや先生に手伝ってもらって、つなげてみても楽しいでしょう。

 

 <気軽に楽しめる本>

  『それ ほんとう?』 松岡享子著 福音館書店 2010

「あるひあめりかうまれの ありのありすさんが あるあめのひに・・・」といったように、五十音それぞれに「あ」なら、「あ」で始まる言葉だけで、「い」なら「い」のつく言葉だけで、思わず「それ ほんとう?」といいたくなる、奇想天外な詩が作られています。自己紹介ついでに自分の頭文字の詩や、担任の先生の名前の詩を読んであげたりすると、楽しめると思います。

(作成 T.S)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介3月


3月は、進級、卒業を控えて、学校の中も浮足立つ時期ですね。図書館へ来る回数も減るかもしれませんが、機会を作って読み聞かせをしてあげてください。春の匂いを感じる本を中心に選びました。(3月は学年末で、授業日数も少ないので、早めにUPします)

<低学年>

『いちごばたけのちいさなおばあさん』 わたりむつこさく 中谷千代子え 福音館書店 1983 6分

いちごばたけの ちいさなおばあさん (こどものとも傑作集)
わたり むつこ
福音館書店
1983-11-01
 
いちごばたけの土の中に住んでいるちいさなおばあさんの仕事は、いちごに色づけをすること。ある時、春がまだ先だというのに暖かい日が続いたので、いちごが色づくのはまだ先と思っていたおばあさんは大慌てです。おばあさんが一生懸命、いちごに色づけ終わると、寒の戻りで畑は一面雪景色に。三寒四温と気温が変化する春先に読んであげたい1冊です。
 

<中学年>

「梅の木村のおならじいさん」 15分 (『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』 松岡享子作 寺島龍一画 福音館書店 1968 より)

くしゃみくしゃみ天のめぐみ (福音館創作童話シリーズ)
松岡 享子
福音館書店
1968-08-01

おじいさんの悩みの種は、食事時になると出てしまうおなら。音といい、においといい天下一品の代物です。ある冬の日、わなにかかったズーイグルッペという奇妙な生き物を助けます。するとお礼に、なんでも願い事を叶えてくれるというのです。おじいさんはおならが出るのを止めてもらうのですが、かえって体調が悪くなります。そこでもとに戻してもらうと、今度はお殿様の狩りのお供を頼まれてしまいます。殿様の前で粗相はできないからと、もう一度ズーイグルッペに頼み事をしに行きます。事情を知ったズーイグルッペがやった粋な計らいとは?覚えて語ってあげてもよいでしょう。

 

<高学年>

『ルピナスさん』 バーバラ・クーニーさく かけがわやすこやく ほるぷ出版 1987 10分

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話
バーバラ クーニー
ほるぷ出版
1987-10-15
 
 アリスは、小さい時におじいさんと3つの約束をします。それは、「大きくなったら、遠くへ行くこと。おばあさんになったら、海のそばの町に住むこと。そして、世の中を美しくするために 何かすること。」 大人になったアリスは、ミス・ランフィスと呼ばれるようになり、本当に世界中を旅して、海を見下ろす丘にある小さな家に住み、素敵な思いつきをして、一番難しい3つめの約束を果たすのです。その素敵な思いつきのおかげでみんなからはルピナスさんと呼ばれるようになります。時代ごとに色調が変化して描かれ、ひとりの女性の人生のを象徴しているかのようです。
 

卒業する6年生には、2014年(その4)卒業おめでとう!(小学生・中学生)で紹介されている本もおすすめです。

 

<知識の本>

『さくら』 長谷川摂子文 矢間芳子絵・構成 福音館書店 2010 5分

さくら (かがくのとも絵本)
長谷川 摂子
福音館書店
2010-02-10
 
 さくらの花は満開の季節だけが注目されるのですが、実は季節とともにさまざまな姿を見せてくれます。青葉の季節、小さな実がなる季節、秋には紅葉して、冬には裸の木に。でも冷たい風の中、しっかりと次の花芽を育てているのです。「かがくのとも」シリーズの1冊。さくらの季節の前に読んであげるとよいでしょう。 
 
 

『はるにれ』 姉崎一馬写真 福音館書店 1979

はるにれ (日本傑作絵本シリーズ)
福音館書店
1981-11-10

文字のない写真絵本です。北の国の草原にたつ1本のはるにれ。落葉高木のはるにれの四季折々の姿をさまざまな表情で映し出しています。霧の中にたたずむ姿、一面の雪原にたたずむ姿、若葉が萌え出ずる姿などを、じっと見つめていると、木からのメッセージが聞こえてきそうです。余計な声をかけずに1ページ、1ページしっかりと見せてあげてください。

 

 

<気軽に読める本>

『これはおひさま』 谷川俊太郎作 大橋歩絵 福音館書店 1990 3分

これはおひさま (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-04-10

谷川俊太郎さんの『これはのみのぴこ』と同様に、こちらも積み重ねの言葉遊び絵本です。「おひさま」から始まって「おひさま」にまた帰ってくるまでに、どんなものが出てくるか、楽しみながら読めます。大橋歩さんのよるコラージュ手法を使った絵も味わい深いことでしょう。
 

(選書T・I 作成K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介2月


まもなく節分です。この時期に読んで聞かせてあげたい絵本を紹介いたします。

<低学年>

『こぶじいさま』  松居直作 赤羽末吉絵 福音館書店 1980 6分

こぶじいさま
松居 直
福音館書店
1980-07-01
 
ひたいに大きなこぶのあるじいさまが、山のお堂に泊まっていると夜中に鬼がやってきました。日本の昔話では頬に大きなこぶがある再話も多いのですが、こちらでは額にこぶ。赤羽末吉の迫力のある鬼どもが怖くもあり、ユーモラスでもあります。鬼が歌うところではリズミカルに読んであげましょう。
 

『ゼラルダと人喰い鬼』 トミー・ウンゲラー作絵 田村隆一 麻生九美訳 評論社 1977 9分

ゼラルダと人喰い鬼 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
トミー・ウンゲラー
評論社
1977-09

 

日本の鬼ばかりなので、気分を変えたいときに読みました。(T・I)

出だしはとても怖いお話に感じますが、お料理の上手なゼラルダが人喰い鬼に美味しいご馳走をたくさん作って食べさせたので、それからは鬼たちが子どもを襲うことがなくなったというストーリーです。ご馳走の名前はとてもユニーク。よどみなく言えるようにしましょう。

 

<中学年>

『いっすんぼうし』 いしいももこぶん あきのふくえ 福音館書店 1965 12分 

 

親指ほどの大きさだから、いっすんぼうしと名付けられた男の子。お椀の舟で都に上り、ある名高い大臣の屋敷に仕えることに。ある日、姫のお供で清水寺へお参りに行く途中、三匹の鬼が襲ってきました。針の刀で果敢に戦ういっすんぼうし。打出の小槌でいっすんぼうしが大きくなるシーンは子どもたちも惹きつけられます。誰もが知っている昔話と思っていると、意外にも最近の子どもたちは知らないこともあります。機会をとらえてぜひ読んであげましょう。

 

<高学年>

『鬼のうで』 赤羽末吉作絵 偕成社 1976 10分

鬼のうで (赤羽末吉の絵本)
赤羽 末吉
偕成社
1976-12

 

羅生門の鬼退治伝説を、赤羽末吉が絵本にしました。丹波は大江山からやってきて都を荒らす酒呑童子という名の鬼を、源頼光の家来、渡辺の綱が退治しようと腕を取ってきます。しかしそれだけでは済まないのが、この物語の面白さ。鬼と人間の知恵比べ、力比べは、物語にぐいぐい引き込みます。

 

<知識の本>

『だいず えだまめ まめもやし』 こうやすすむ作 なかじまむつこ絵 福音館書店 2004 5分

だいず えだまめ まめもやし (かがくのとも特製版)
こうや すすむ
福音館書店
2004-01

 

だいず、えだまめ、もやしが同じ豆だということを、知らない子どもたちもいて、この絵本を読むと目をみはって驚きます。この季節にぜひ読んであげたい科学絵本です。

 

『鬼が出た』 大西廣文 梶川俊夫ほか絵 福音館書店 1987

鬼が出た (たくさんのふしぎ傑作集)
大西 広
福音館書店
1989-11-08
 
節分の鬼、鬼ごっこの鬼、鬼に関するさまざまな知識を、わかりやすい図版で示しながら伝えてくれる1冊です。鬼とは、死や、自然の脅威にたいして人々が想像し、作り上げてきたものだということもわかります。鬼を生み出してきた私たちの先祖の思いにも触れることができます。一冊読むというより、内容について紹介してあげてもよいでしょう。
 
(選書:T・I 作成:K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 1月


新しい年を迎え、子どもたちも希望いっぱいではないでしょうか。そんな1月はお正月の本を紹介しながら、子どもたちに冬休みのことを聞いても楽しいですね。今回は、「お正月」をテーマにおすすめの本を紹介します。

<低学年>

『かさじぞう』 瀬田貞二再話 赤羽末吉画 福音館書店 6分

かさじぞう(こどものとも絵本)
瀬田 貞二
福音館書店
1966-11-01

 おじいさんから笠をかぶせてもらったおじぞうさまが恩返しをする、有名な日本の昔話です。赤羽末吉による扇面に描かれた場面は、雪が降る様子やおじいさん、おばあさんの人柄が伝わってきます。「よういさ、よういさ、よういさな。」とおじぞうさまが近づいていく様子に、子どもたちは息をのんで聞いてくれます。 

 

『十二支の年越』 川端誠作 リブロポート 1983 約4分

 十二支の動物たちの年越しの様子が、七五町の愉快な文と、線が太い木版画の絵で書かれています。
左ページには、餅つき、初夢、獅子舞・・・など、年末年始に関するいろいろな風習の紹介がありますので、子どもたちに問いかけをしてもよいと思います。絵本全体にユーモアがあるので、楽しい気分でお正月を迎えるにはぴったりの1冊です。
 
 

 <中学年>

『はつてんじん』 川端誠作 クレヨンハウス 1996 7分

落語絵本 三 はつてんじん (落語絵本 (3))
川端 誠
クレヨンハウス
1996-12-01

 日本の伝統的な話芸である落語を絵本化したものです。「はつてんじん」とは、新年になってから天満宮に初めてお参りにいくことです。ある親子が初天神に行くことになりますが、息子の金坊はわるさばかりする困りもので・・・親子のやりとりが楽しい落語です。新年を明るい笑いではじめるのもいいですね! 

 

 

 <高学年>

『しめかざり』 森須磨子文・絵 福音館書店 2008 

しめかざり (たくさんのふしぎ傑作集)
森須 磨子
福音館書店
2010-12-10

 お正月になると、家の門や玄関に飾られる「しめかざり」。家に「年神様」というお正月の神様をお迎えするためのものです。この本では、ごぼうじめの作り方やついているかざりの意味などがイラストをそえてわかりやすく説明されていて、何気なく見ているしめかざりについて詳しく知ることができます。地域によってさまざまなかたちのあるしめかざりの紹介も楽しいです。作成にたずさわっている人も多数登場し、しめかざりには人々の大切な思いがこめられていることがわかります。日本の伝統として受け継がれているしめかざりについて、ぜひ紹介してあげてください。

 

<知識の本>

『まるいちきゅうのまるいちにち ALL IN A DAY』 安野光雅編 童話屋 1986

 安野光雅さんが世界8国8人の絵本作家に声をかけて作った絵本です。無人島にいる男の子タスケが各国にSOSを発信するという設定で、世界の子どもたちがお正月を迎える様子が描かれています。ロンドンが1月1日0:00を迎えたとき、ブラジルはまだ31日夜21:00で寝る支度をしていますし、日本ではもう1日朝9:00で初詣の準備をしているところ、といった具合です。ページをめくると、3時間ずつ、時間がすすんでいきます。絵を眺めていると、季節が違ったり、食べているものが違ったりと、さまざまな発見ができます。1つ1つの絵は小さいので、全部読むのではなく、本の紹介をして、あとからじっくり眺めてもらうのがよいと思います。

 

<気軽に読める本>

『おしょうがつさん』 谷川俊太郎ぶん 大橋歩え 福音館書店 1983 2分

おしょうがつさん (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-11-15
 
 お正月にまつわるものを、美しい切り絵とリズミカルな文で紹介しています。子どもたちから「知ってるー」の声があがる絵本です。
 
 

 『いちねんのりんご』 菊地清作・絵 福音館書店 冨山房 1995 3

いちねんのりんご
菊地 清
冨山房
1995-09-16

 「いちねんのりんご」からは毎月に1個ずつ実が落ちます。この絵本は切り絵になっていて、りんごの実は、「ばくばくばっくん」とわれて、1月は雪だるま、2月は鬼といった素敵なものに変わります。どんなものに変わるのか楽しみながら、季節を味わうことができる絵本です。

 みなさまにとって、よい1年になりますように! 

(作成 I.T)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 12月


12月になり、町もクリスマスの楽しい飾りで華やかですね。子どもも大人もどこかわくわくして、嬉しそうです。そんな12月はクリスマスの本を中心に紹介します。子どもたちとたっぷり楽しんでください!

低学年>

『おおきいツリー ちいさいツリー』 ロバート・バリーさく 光吉夏弥やく 大日本図書 2000 8分

おおきいツリー ちいさいツリー
ロバート バリー
大日本図書
2000-10

もうすぐクリスマス。ウィロビーさんのおやしきにも大きなツリーが届けられました。けれども大きすぎて天井につっかえてしまったので、執事のバクスターがちょん切って、先っぽを小間使いのアデレードに持っていきました。アデレードは喜んでツリーを飾りましたが、やはり大きすぎたので先をちょん切ると、それを今度は庭師のチムが拾ってまたツリーにして・・・といった具合に、ツリ―は巡っていくのです。行く先々でツリーが歓迎されて喜ばれるのを見ていると、クリスマスの幸せがどんどん大きくなる1冊です。

『ちいさなもみのき』 マーガレット・ワイズ・ブラウンさく バーバラ・クーニーえ かみじょうゆみこやく 福音館書店 約12分

ちいさなもみのき (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
マーガレット・ワイズ ブラウン
福音館書店
1993-10-20
 
森のはずれに小さなもみの木がたっていました。ある冬シャベルをもった男の人がやってきて、もみの木を堀り出し、運んでいきます。着いたところは、足の悪い男の子の部屋でした。ちいさなもみの木は美しく飾られ、男の子の部屋でクリスマスを祝うのです。それから毎年もみの木は、冬は男の子のもとで過ごし、春になると森に戻っていきました。ところがある年、雪が積もっても誰ももみの木を迎えにきてくれません。そして待っているもみの木のもとに、あの足の悪い男の子が歩いてやってくるのです! 
 クリスマスの素朴で心あたたまるお話です。易しい文章と赤と緑の美しい絵が、物語のやさしい雰囲気を伝えてくれます。歌が3曲入っていますので戸惑う方もいるかと思いますが、難しい曲ではありませんのでぜひ挑戦してみてください。子どもたちは耳をかたむけてくれ、シンとした空気になります。楽しいだけでなく、時には静かな気持ちになれる本も子どもたちと味わいたいですね。 

<高学年>

『とってもふしぎなクリスマス』 ルース・ソーヤ文 バーバラ・クーニー絵 掛川恭子訳 ほるぷ出版 1994 約20分

チロル地方に伝わるゴブリンの王さまローリン王のお話です。アルプスの谷間の村に、靴屋のお父さんとフリッツル、フランツル、ハンスルという3人の小さな男の子が住んでいました。生活は豊かではありませんでしたが、たまに食べられるごちそうのシチューを「シュニッツル、シュノッツル、シュヌーツル!」と呼ぶなど、明るさを忘れない一家でした。そんな一家のもとに、冬の寒い日、ローリン王が訪れるのです。いたずら好きのローリン王は、3人の男の子にどなったりこずいたりと意地悪しながらも、素敵な贈り物をくれるのです。とても愉快で、心温まるお話です。少し長めですが、子どもたちはローリン王の起こす不思議な出来事にひきこまれて聞いてくれます。

<知識の本>

『サンタクロースってほんとにいるの?』 てるおかいつこ文 すぎうらはんも絵 福音館書店 1982 3分

「サンタクロースってほんとうにいるの?」「どうしてぼくのほしいものがわかるの?」など、サンタにまつわる子どもたちが抱く疑問に、お父さんとお母さんが、1つ1つき飾らず答えます。「サンタクロースは ほんとにいるよ せかいじゅう いつまでもね」という、最後の答えはいつでも心に残るのではないでしょうか。

 ニューヨーク・サンサース新聞社に届いた8歳の女の子の「サンタクロースはいるんでしょうか」という手紙に、社説で丁寧に答えた『サンタクロースっているんでしょうか?』(ニューヨーク・サン新聞「社説」 東逸子絵 中村 妙子訳 偕成社 2000)がありますが、大きい子にはさりげなく手渡したい1冊です。

『クリスマス・クリスマス』 角野栄子さく 福音館書店 1989 

クリスマス・クリスマス (たくさんのふしぎ傑作集)
角野 栄子
福音館書店
世界で一番大きなお祭りかもしれないクリスマスにまつわる話題がたくさんつまっています。クリスマス・ツリーをなぜ飾るのか、なぜ七面鳥を食べるのか、一つ一つの意味を改めて知ることで、クリスマスに込められた人々の願いを感じ、いつもと違った角度からクリスマスをみることができます。またオーストラリアの真夏のクリスマス、ニューヨークの華やかなクリスマスなど、世界各地のクリスマスの様子も紹介されています。サンタが描かれた古い版画や写真も豊富です。読み聞かせするには少し長いのですが、ぜひ紹介してあげてください。 
 

<詩の絵本>

『クリスマスのまえのばん』クレメント・C・ムーアぶん わたなべしげおやく ウィリアム・W・デンスロウえ 福音館書店 1996 5分

クリスマスのまえのばん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
クレメント・C. ムーア
福音館書店
1996-10-25

クリスマスの前の晩、家の中はひっそり静まりかえり、物音一つしません。そんなとき、外の庭でにぎやかな音を聞きつけた父さんが起きてみると、セントニコラスがトナカイがひくそりに乗って、空から降りてきたのです。プレゼントを置くセントニコラスの様子が楽しく書かれていて、その場面を本当に見ている気になります。1822年のクリスマス・イブに聖書学者のクレメント・ムーア氏によって書かれた楽しい詩の絵本です。この詩にはたくさんの画家が絵をつけていますが、この本は『オズの魔法使い』の挿絵で有名なウィリアム・W・デンスロウが、詩にぴったりの明るく愉快な絵をつけています。詩の最後は、次の言葉でしめくくられています。

「みなさん クリスマス おめでとう! しあわせな よるに なりますように!」

(作成 I.T)

全国学校図書館協議会 『学校図書館』『学校図書館速報版』について


2016年11月より、全国学校図書館協議会発行の『学校図書館』と『学校図書館速報版』を図書館事業本部で購入しています。

ヴィアックス社員は、研修センターで見ることもできますし、貸出もいたしますので、ご覧になりたい方はテクニカルサポート室までご連絡ください。

公益学校図書館協議会(SLA)は、1950年に設立された団体で、各都道府県の学校図書館研究団体(各県SLA)と協力して、学校図書館の充実発展と青少年読書の振興を図るために様々な活動を行っています。その活動の一つとして、機関誌『学校図書館』、『学校図書館速報版』を刊行しています。

学校図書館 2016年 11月号 [雑誌]
全国学校図書館協議会
2016-11-05

 

 

 

『学校図書館』は、月1回の発行で、学校図書館の今日的な課題を特集形式で掲載しています。

2016年は「アクティブ・ラーニングと学校図書館」、「災害への対応と学校図書館」、「学校司書の配置と養成の現状」などの特集が組まれています。

(バックナンバーの情報はこちらをご覧ください→全国学校図書館協議会「機関誌バックナンバー」http://www.j-sla.or.jp/kikanshi/

特集の他にも、研究大会の報告、図書館の活用術や研究実践、学校図書館の紹介などがあります。

 

『学校図書館速報版』は、機関誌『学校図書館』の姉妹誌として、月2回発行されている速報版です。

SLAが毎月選定している学校図書館向き図書のリスト「全国SLA選定図書リスト」の掲載および選定図書の紹介、各種研修会の情報が取り上げています。

選定図書リストでは、書名・著者名・出版者名・出版年・ページ数・大きさ・ISBN・本体価格のほか、全国SLAで独自に付与した学校向け分類記号・件名・対象学年の程度を記載しています。、新規に購入する本を検討する際に参考にできます。

(選定図書リストの詳細こちらをご覧ください→全国学校図書館協議会「選定図書リストをご活用ください」http://www.j-sla.or.jp/kikanshi/sokuho/sentei-list.html

どちらも、学校図書館関係者としておさえておくべき情報や実務に活かすことができる情報が満載です。ぜひご活用ください!

(作成 I.T)

学校図書館関連のおすすめの本の紹介(10/27追記あり)


2014年に学校司書が法制化されるなど、学校図書館への期待は高まっており、学校図書館に関連する書籍も多数出版されています。今回は2014年から2016年8月に出版された学校図書館関連の本のうち、主に学校司書としての仕事をしている方々におすすめの本を紹介します。

*『学校図書館 はじめの一歩』を作成した、みの会のWebページのご案内を追記しました。(2016.10.27)

『司書教諭・学校司書のための学校図書館必携 理論と実践』 全国学校図書館協議会監修 悠光堂 2015

公益社団法人 全国学校図書館協議会(SLA)が監修した1冊で、大学教授の他、、司書教諭、学校司書など様々な立場の学校図書館関係者が執筆しています。学校図書館の理念や関係法令、経営や運営、活用方法など、学校図書館に関する基礎知識が項目別に書かれていて、知識の基盤固めに最適です。通読するのは少し大変ですが、一読しておいて、わからない事項が出てきたときに丁寧に読んでいくと、自分の仕事の位置づけをしっかりふまえながら業務にあたれます。

『学校図書館 はじめの一歩』 みの会・編 2015

学校図書館はじめの一歩 表紙イメージ公益財団法人 東京子ども図書館で、児童図書館員としての研修を受けたのち、学校図書館で勤務した経験のあるメンバーが作成した冊子です。「1章 人・図書館・学校を知る」「2章 現状をよりよくしていく」の2章立てになっており、メンバ―の実際の経験や取り組みをもとに「学校図書館をよりよくするためにどんなことができるのか」が具体的に書かれています。写真や作成した資料も豊富に掲載されているので、初めて学校図書館で働くという人でも実際の仕事内容をイメージしやすくなっています。9つあるコラムには学校図書館での子どもたちの様子も多く書かれており、学校図書館で仕事をする楽しさも伝わってきます。「はじめの一歩」と書名にあるように、「まずできることから」が書かれているので、「やってみよう!」という前向きな気持ちになれる1冊です。

みの会Webページ「みの会 へようこそ!」 https://sites.google.com/site/minokai2008/home

 

 

『サンカクくんと問題解決! 学校司書・司書教諭・図書館担当者のための学校図書館スタートガイド』 学校図書館スタートガイド編集委員会 編・著 少年写真新聞社 2015

学校図書館スタートガイド: サンカクくんと問題解決! 学校司書・司書教諭・図書館担当者のための
学校図書館スタートガイド編集委員会
株式会社 少年写真新聞社
2015-04-15

この本では、学校図書館の業務・機能をモデル化して、「α 知ること」「β 連携する」を大切にし、「Ⅰ整える」、「Ⅱ応える」、「Ⅲ働きかける」で構成された三角形のバランスを保ちながら業務を行うことが、学校図書館としての役割・機能を果たすことができるという考え方を基本として構成されています。「Ⅱ応える」だけに気をとられて「Ⅰ整える」を行わないと使える図書館にならない、「Ⅰ整える」ことばかりで「Ⅱ応える」も「Ⅲ働きかける」を行わないと使われない図書館になってしまう、というのは当然に感じますが、経験が浅かったり、日々の業務に追われたりしていると全体が見えなくなることもあるかもしれません。この本では、「どうすればよいのかわからない」といった課題に直面したときに、全体のバランスを考えながら何をするべきなのか、きちんと指針を示してくれています。一人職場で課題にぶつかっても相談できる人がいないといった場合、とても頼りになる本です。

 また、「初期メニュー 着任して一番初めにすること」として、勤務開始日の服装や確認しておくべきことなどが4ページにまとめられています。付録に「ちいさなことから始めよう!学校図書館サービスチャンス発見シート」「できることから授業支援 授業支援シート」もあり、一つひとつチェックしながら、勤務する学校図書館でできるサービスを考えていくことができます。

『司書と先生がつくる学校図書館』 福岡淳子著 玉川大学出版部 2015

公立小学校司書として15年間、3校の学校で子どもたち、先生と関わってきた著者の経験をもとに、図書館で大切にしたい基本の考え方と一人ひとりの読書力に合わせた読書支援の方法が書かれています。先生との協同の第一歩として「図書の時間」のイメージチェンジから取り組んだこと、どのような支援が適切なのか「子どもから学ぶ」手法で探ってきたことなど、著者がどのように考え、どのように働きかけていったのかがよくわかります。紹介されている取組みが参考になるのはもちろんのこと、子どもたちの様子をきちんと記録したり、選書のための評価カードを作成したり、日々の積み重ねを大切にする著者の仕事に対する姿勢からも多くを学ぶことができます。一人の先輩学校司書の歩みから、自分もこういうふうに仕事をしていきたいと肩をおしてもらえる本です。巻末に著者の実践をもとに作成された読み聞かせリストもあります。

『発信する学校図書館ディスプレイ 使われる図書館の実践事例集』 吉岡裕子・遊佐幸枝監修 少年写真新聞社 2015

「使われている図書館ではどんな掲示があり、本や資料の見せ方がされているのか、それができるには日頃何をしなければならないのか」が書かれた本です。豊富な実践例が写真付きで紹介されています。第Ⅰ章「基本の表示」では、分類表示、書架見出し、棚見出しなどについて、第Ⅱ章「図書館と読書へのお誘い」では、入口のディスプレイ、年間の展示、おすすめの本の展示、発信力UPのポイントなどについて、第Ⅲ章「学びと図書館」では、展示による学校行事や教科学習のバックアップ、授業と連携したディスプレイ、情報教育の拠点としての展示などについて、掲載されています。学校図書館の役割をふまえ、子どもたちに発信すべきことを考えるという視点も学べる本です。

『読書イベント実践事例集』 牛尾直枝・高桑弥須子編著 少年写真新聞社 2016

読書イベント実践事例集: 学校図書館が動かす
牛尾 直枝
少年写真新聞社
2016-05-26

春の「子どもの読書週間」や秋の「読書週間」などに関連して、学校の年間行事予定の中に「読書週間」といった期間が設定され、読書イベントを行う学校も多いと思います。本書では、学校全体で取り組む大きなイベントや、学校図書館独自で実施するちょとしたイベントなど、様々な実践例が掲載されています。、読書イベントを成功させるための企画から広報までのポイントもまとめてあり、初めて企画するときにも参考になります。巻末に、読書郵便のプリントや読書マラソンの記入用紙など、コピーして使える資料もあります。読書週間のイベントを考える際に、活用したい1冊です。

『すぐ実践できる情報スキル50 学校図書館を活用して育む基礎力』 塩谷京子編著 ミネルヴァ書房 2016

学校図書館は「学習・情報センター」としての機能があり、児童生徒の情報スキルを育成するという役割があります。本書では、学校図書館を活用することで育成される情報スキルを学習指導要領と教科書から抜き出し、発達段階に沿って整理しています。この「情報スキル50一覧表」を見ると、いつ、どのようなスキルを身につけていくことが適当なのか理解することができます。また各スキルを身につけるための実践事例が丁寧に紹介されているので、児童生徒が授業を通して、どのように情報スキルを身につけていくのかイメージすることができます。授業を支える学習環境の整備の仕方についても書かれていますので、学校図書館をどのように整えていけばよいのか学校司書にも参考になる1冊です。 

『学校図書館ボランティアへの期待』(はじめよう学校図書館12)對崎奈美子・山田万紀惠著 全国学校図書館協議会 2016

各地で学校図書館ボランティアの方が活躍されていますが、きちんと組織化されていなければせっかくの力も生かしきることができません。本書では、募集から始まる組織作りの進め方、活動内容や研修についてなど、ボランティア活動のために必要なことが具体的に書かれています。2つの小学校の活動実践例も紹介されており、活動記録や蔵書点検の呼びかけの用紙なども参考になる資料も掲載されています。各学校によって様々な状況があると思いますが、ボランティアの方により活躍していただくために、どうすればよいのか道すじが見える見つかる1冊です。

「はじめよう学校図書館」は、学校図書館の基本的業務について、わかりやすくていねいに解説された「学校図書館入門」のためのシリーズです。現在12巻刊行されていて、オリエンテーションや著作権について扱ったものもあります。ブックレットで手軽に読むことができますので、ぜひ手にとってみてください。

全国学校図書館協会の出版物の紹介ページ http://www.j-sla.or.jp/books/cate4/index.html

(作成 T.I)

「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集 学校で使える事例編」の紹介


レファレンス協同データベース(http://crd.ndl.go.jp/reference/)が、「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集学校で使える事例編」を掲載しています。

レファレンス協同データベースは、事業に参加している図書館等が日々行っている調べものの記録等を登録し、そのデータを、国立国会図書館がインターネットを通じて、提供している事業です。H25年度7月からは、学校図書館・学校図書館関係団体の参加も可能になり、学校図書館で活用できる事例も多くあります。

今回掲載された登録事例集では、小学生向けから高校生向けまで、「1.教科編」と「2活動編」に分け、学校図書館で使える事例を幅広く集めてあります。

取り上げられている事例は、「1.教科編」では「社会 小学校社会科の水産業の学習を広げる本はないか」「図工 図工でお城の絵を描きたいので、写真などの載っている本を見ててください。」といったものや、「2.活動編」では、「調べ学習 初めての調べ学習として「じどう車くらべ」をします。使える資料の収集と利用指導、ブックトークをお願いします。」「視聴覚資料 「いじめ」をテーマにした視聴覚教材を探している」など、学校からレファレンスを受けそうなものばかりです。回答プロセスも参考になりますので、ぜひご覧ください。

「レファレンス協同データベース登録事例集 第2集学校で使える事例編」http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/crd_examples_02.pdf

(作成 T.I)

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東京都立図書館が学校支援サービスのウェブサイトをリニューアルしました


東京都立図書館が、学校支援サービスのウェブサイトをリニューアルし、公開しています。

都立図書館は、「第三次東京都子供読書活動推進計画」に基づき、東京都の児童・生徒の学習活動や学校における読書活動の支援を行っており、ウェブサイトでは学校支援サービスのメニューが紹介されています。

調べ学習支援ツール、読書活動を支援するガイドブック、オリンピック・パラリンビックに関する企画展示の資料リストなど、学校支援サービスで活用できる情報が豊富に掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

東京都立図書館 学校支援サービス  http://www.library.metro.tokyo.jp/guide/tabid/4177/Default.aspx

 

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 (作成 T.I)

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