おはなし会プラン

2018年3月(その1)はな、いっぱい(小さい子向け)
2018年2月(その2)そのなまえは…
2018年2月(その1)ゆきこんこん
2018年1月(その2)ぬくぬくあったまる(幼児~小学生)
2018年1月(その1)いぬがいっぱい(小さい子)
2017年(その2)北風にむかって(幼児~小学生)
2017年(その1)ぎゅっぎゅっぎゅっ(小さい子)
2017年(その2)木枯らし吹いて(幼児~小学生)
2017年(その1)手と手をあわせて(小さい子)
2017年(その2)おなべの中身は?(幼児~小学生)
2017年(その1)なにたべた?(小さい子)
9月のおはなし会プラン(その2)耳を澄まして(幼児~小学生)
9月のおはなし会プラン(その1)げんきだよ!(小さい子向け)
2017年(その2)ぐんぐん、どんどん(幼児~小学生)
2017年(その1)暑くても元気!(小さい子)

2018年3月(その1)はな、いっぱい(小さい子向け)


春の訪れとともに、足元に小さな草花が自己主張をします。忙しさに紛れて見逃してしまいそうな小さな花も、よく見ると可憐です。そんな花を子どもたちが小さい時はゆっくりとお散歩しながら探して見つけたものです。

そんな早春の草花に幼い子どもたちの成長する力を感じながら、小さい子向けのおはなし会プランを作成しました。

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【はな、いっぱい】

 

導入 わらべうた このこどこのこ
このこどこのこ

 

 

 

 

おはなし会のはじまりに「このこどこのこ」を何度か繰り返し歌います。参加している子どもたちの愛称を聞いて順番に呼んであげてもいいですね。歌っているうちにおはなし会に遅れているお友達もきっと集まってくることでしょう。 

 

絵本『くまさん』まど・みちお/詩 ましませつこ/絵 こぐま社 2017 1分

くまさん

まど みちお
こぐま社
2017-02-17

 国語の教科書にも掲載されているまどみちおさんの可愛らしい詩です。たんぽぽの他にも春の野原にはつくしやすみれ、フキノトウも顔をのぞかせています。そよそよと吹く風も感じられそうです。

 

わらべうた たんぽぽ
たんぽぽ

 

 

 

 

 

 絵本の中に出てきた「たんぽぽ」のわらべうたです。次の「ずっくぼんじょ」と合せて、絵本の絵を見せてから歌いましょう。

 

わらべうた ずくぼんじょ
ずっくぼんじょ

 

 

 

 

 

 

  絵本の中に出てきた「つくし」のことだよ、と声をかけてあげるといいでしょう。頭の上に両手を合わせて頭巾を作って、左右に揺れながら「ででこらさい」と歌ったあとで、「にょき!」っと上に伸びます。何度か繰り返し歌ってずんずん高くしていきます。最初は座って始めて、最後にうんと背伸びしてもよいでしょう。 

 

絵本『どのはないちばんすきなはな?』いしげまりこ/文 わきさかかつじ/絵 0.1.2えほん 福音館書店 2017

どのはな いちばん すきな はな? (0.1.2.えほん)
いしげ まりこ
福音館書店
2017-03-05

春先に咲く草花たちの明るさに目を惹かれます。ぐんぐんのびる花、風にそよぐ花、そんな花たちを小さな子どもたちと一緒に探したくなる絵本です。 

 

 

絵本『ママのて』やまもとゆうこ/作 こぐま社 2017 1分

ママのて
やまもと ゆうこ
こぐま社
2017-04-04

 おにぎりにぎるママの手、折り紙折ってくれるママの手、ママの温かい手は子どもにとって何よりも安心できるもの。ぎゅっと握る手と手のぬくもりを感じながら聞いてくれるといいですね。

 

わらべうた いちりにりさんり
いちりにり 

 

 

 

 

ママの手にこちょこちょしてもらうわらべうたです。小さな子どもたちをママのおひざの上に仰向けに寝てもらって、「いちり」で足の指、「にり」で足首、「さんり」でひざを左右に揺すり、「しりしりしり」で腰の周りを揺すりながらこちょこちょします。

 

わらべうた くまさんくまさん
くまさんくまさん

 

くまさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に紹介した『くまさん』の絵本に合わせて、おしまいは「くまさんくまさん」のわらべうたを歌います。ミトンくまさんを使ってもよいでしょう。

(作成K・J) 

2018年2月(その2)そのなまえは…


私たちの身の回りにあるものには、みんながわかるようになまえがついています。でも、もしそのなまえが呼び慣れないものだとしたら?今回、取り上げる素話はイギリスの昔話で「だんなも、だんなも、大だんなさま」です。短いお話ですがオチが子どもたちに理解できるように語るには少し工夫が必要です。ぜひ挑戦してみてください。

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【あなたのなまえは…】

導入 詩「雪」三好達治 (『ポケット詩集Ⅱ』田中和雄/編 童話屋 2001)より 1分

ポケット詩集〈2〉
童話屋
2001-10-01
 
「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。(以下略)」というたった2行の短い詩の中に、雪深い地方の静かに更けゆく冬の夜の情景が浮かびます。子どもたちにはそこまで鑑賞することは出来ないと思いますが、一緒に復唱してもらって雪降る夜を想像してもらえるといいなと思います。

 

素話「だんなも、だんなも、大だんなさま」『イギリスとアイルランドの昔話』(石井桃子/編・訳 J・D・バトン/画 福音館書店 1981、福音館文庫版 2002)より 4分

イギリスとアイルランドの昔話 (福音館文庫 昔話)
福音館書店
2002-06-20

私たちの身の回りには、みんながわかるなまえがついています。ベッドはベッド、ズボンはズボン、ネコはネコと。ところが田舎から出てきた女中さんに、その家の主人は違うなまえで呼ぶように申し伝えます。たとえばベッドは「へばりつき」、ズボンは「ドタバタドカン」、ネコは「色白のおどりんこ」というように。さて、夜になってその家でどうも火事が起きたのですが…珍妙ななまえのおかげで起こすのに手間取る女中の娘。それがわかるように、スピード感を持って語ることが肝要です。

 

絵本『つるにょうぼう』矢川澄子/再話 赤羽末吉/画 福音館書店 1979 8分半

 雪深い山里で与平が助けた一羽の鶴。その鶴が雪に埋もれるように佇んでいる与平の家へ「女房にしてくださいまし」と訪ねてきます。赤羽末吉が描く情景描写もさることながら、おはなしのテンポもよく、冬の季節に読んであげたい絵本です。最後の鶴が遠くかなたを飛んでいくことばのないページもじっくりと絵を見せてあげてください。

 

絵本『おばけのゆきだるま』ジャック・デュケノワ/作 おおさわあきら/訳 ほるぷ出版 2013 2分

おばけのゆきだるま
ジャック デュケノワ
ほるぷ出版
2013-10-01

 おばけたちが夜の雪原に出て行って、雪合戦にスキーとおおはしゃぎする絵本です。判型の小さな絵本ですが絵がはっきりしているので、遠目も利きます。しっとりとした昔話のあとで少し息抜きの意味もこめて選びました。

 

 写真絵本『きらきら』谷川俊太郎/文 吉田六郎/写真 アリス館 2008 3分

きらきら
谷川 俊太郎
アリス館
2008-11-01

 30点ほどの雪の結晶の写真に詩のように語りかける谷川俊太郎さんがことばをつけました。ひとつとして同じ形のない雪の結晶。そのどれもがきらきらと輝いてきれいです。

(作成K・J)

2018年2月(その1)ゆきこんこん


 この冬の北日本は、早くもたくさんの雪が積もっているようです。北海道も日本海側の地域も12月にこの雪の量は多いとのこと。多雪地帯の苦労を想いつつ、雪をテーマに小さい子向けのおはなし会プログラムを作成しました。わらべうたは昨年の1月のおはなし会プランでも紹介した「雪」を題材にして歌っているものです。わらべうたは何度も繰り返し耳から聴いて覚えていくもの。この季節にはこのわらべうたをと、繰り返し歌いたいと思います。

 

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【ゆきこんこん】

導入 わらべうた うえみればむしこ

うえみればむしこ

雪が降るのを見上げれば虫が降ってくるように見える。目を屋根や木々に向けると綿帽子のように見える。下を見るとたしかに白い雪だと歌っているわらべうたです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本『ごろんごゆきだるま』たむらしげる/作 福音館書店(0.1.2えほん) 2007

ごろんご ゆきだるま (0.1.2.えほん)
たむら しげる
福音館書店
2007-10-25

 ごろごろ雪がころがって雪だるまに・・・たむらさんご自身が染めた布をアップリケした温か味のある絵本です。ことばのリズムも心地よく小さな赤ちゃんにもぴったりの1冊です。

 

 

わらべうた あめこんこん ゆきこんこん

あめこんこん

輪唱で歌うと楽しいわらべうたです。社員の方はeラーニングも参照してください。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 絵本『ゆきみちさんぽ』えがしらみちこ/作 講談社 2016
 
江頭 路子
講談社
2016-11-10

 雪の日におでかけした幼い子どもの驚きと感動を丁寧に描いた絵本です。最後に登場するお母さんの姿にも安心感があります。寒い日でも元気に外に飛び出して遊びたくなります。

 

わらべうた おおさむこさむ

おおさむこさむ

「おおさむこさむ」では両手で身体をなでます。「やまからこぞうがとんできた なんといってとんできた」は、耳に手をあてる動作を左右交互にします。「さむいといってとんできた」でまた身体をこすります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わらべうた おせよおせよ

おせよおせよ

おしくらまんじゅうの歌です。付き添いの保護者と身体をくっつけて押し合います。

 

 

 

 

 

 

 絵本『ゆきふふふ』東直子/策 きうちたつろう/絵 くもん出版 2010

ゆき ふふふ (はじめてであうえほんシリーズ)
ひがし なおこ
くもん出版
2010-10-01

雪の降る日の子どもたちの気持ちを、詩人のひがしなおこさんがリズミカルな言葉で伝えてくれる絵本です。「おでこにしゅわん ほっぺたにしゅわん」 雪の日のはずむ気持ちをこの絵本が伝えてくれています。

 

わらべうた さよならあんころもち

(作成K・J) 

2018年1月(その2)ぬくぬくあったまる(幼児~小学生)


幼児~小学生向けのおはなし会プランは、中心になる素話は「だめといわれてひっこむな」(『愛蔵版おはなしのろうそく5だめといわれてひっこむな』東京子ども図書館刊)で、4分ほどの短いお話です。そこで、合せる絵本は3冊でそのうち2冊は長めになっています。寒い冬のおはなし会。みんなでじっくりと聞けるといいですね。

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【ぬくぬくあったまる】

 導入 「ありがたいなぁ おしょうがつ」矢崎節夫(『矢崎節夫童謡集 きらり きーん』JULA出版局 より) 1分

きらり きーん―矢崎節夫童謡集 (JULAの童謡集シリーズ)
矢崎 節夫
JULA出版局
2016-03-01
 
 


「いちねんかけて ぐるーん
 たいようの まわりを
 まわって きたんだ
 たいへんだったね おしょうがつ
 おめでとうございます」  (一部引用)

 

絵本『しんせつなともだち』方 軼羣/作 君島久子/訳 村山知義/画 福音館書店 1965 4分

しんせつなともだち
方 軼羣
福音館書店
1987-01-20

雪がたくさん降った日、こうさぎはたべものをさがしに出かけてかぶを二つみつけます。ひとつは自分で食べて、もうひとつはともだちのろばさんに持って行ってあげることにします。ところがろばさんはお出かけ。そっとかぶを置いて帰ります。ろばはろばで、そのかぶをともだちのこやぎのところへ持っていくのです。優しい気持ちがぐるっとひとまわりする、長く読み継がれているお話から、新年はスタートです。

 

素話「だめといわれてひっこむな」アルフ・プロイセン/作(『愛蔵版おはなしのろうそく5だめといわれてひっこむな』東京子ども図書館刊 より)4分

 

 

おばあさんが暖炉のそばで編み物をしていると、そばの小さな穴からねずみの子どもが顔を出します。そして何を編んでいるか聞きます。おばあさんのだんなさんのセーターだと聞いて、ではだんなさんの古いセーターはどうするの?と聞くこねずみ。「チュー、チュー、チュー。おかあちゃんがきいてこいって」という言い方がなんともかわいいこねずみ。最終的にはこねずみもぬくぬくあったまる素敵なプレゼントをもらいます。くりかえしのある短いお話です。リズミカルに語ってあげましょう。

 

絵本『こうさぎと4ほんのマフラー』わたりむつこ/作 でくねいく/絵 のら書店 2013 7分

こうさぎと4ほんのマフラー
わたり むつこ
のら書店
2013-11-01

 

うさぎまちに住むこうさぎ4人きょうだいの元に、おばあちゃんから温かいマフラーが送られてきます。雪が降り続いたあと、4人のきょうだいは森へとでかけます。そこには春先に出会った大きなぶなの木、ぶなじいがいるからです。7分と少し長めのおはなしですが、でくねいくさんの描くこうさぎたちの表情が生き生きとしていて、子どもたちは一緒になって雪の森を歩いているような気持になれると思います。

 

絵本『おじいちゃんのコート』ジム・エイルズ・ワース/文 バーバラ・マクリントック/絵 福本友美子/訳 ほるぷ出版 2015 10分

おじいちゃんのコート (海外秀作絵本)
ジム エイルズワース
ほるぷ出版
2015-10-28

 

 
イディッシュ語(東ヨーロッパなどで使用されるユダヤ人の言語)の民謡が元になっているおはなしです。同じ民謡を元にした絵本に『おじいさんならできる』(フィービ・ギルマン/作 芦田ルリ/訳 福音館書店 1998)や、コールデコット賞受賞作の『ヨセフのだいじなコート』(シムズ・タバック/作 木坂涼/訳 フレーベル館 2001)があります。それぞれの作品は、最初が赤ちゃんの時におじいさんに贈られたブランケットだったり、すりきれた古いコートだったりするのですが、この作品では仕立て屋だったおじいちゃんが結婚する時に自分で仕立てたコートがはじまりです。古くなってすりきれるたびに上着やベスト、ネクタイと変化していくところは同じですが、最後には孫のためのねずみのおもちゃになるおはなしです。素話「だめといわれてひっこむな」と共通点のある絵本を最後にもってきました。

 

(作成K・J)

2018年1月(その1)いぬがいっぱい(小さい子)


師走でもないのに、この11月は公私ともに多忙を極め、1月のおはなし会プランの更新が遅くなってしまいました。
さて、来る2018年は戌年。小さい子向けのおはなし会プランは『いぬがいっぱい』を中心に組み立ててみました。

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【いぬがいっぱい】

導入 わらべうた 「もちっこやいて」
もちっこやいて(画像)

 

 

 

 

 

子どもたちも、 お正月休みにお餅を食べる機会があったことでしょう。「しょうゆの代わりに次は何をつけて食べようか?」と子どもたちに聞きながら、何回か繰り返して遊んでみましょう。先日は「チョコレート!」と答えたお友達もいました。チョコレート餅もきっと美味しいよね。

 

絵本『おめでとう』茂田井武/絵 広松由希子/文 講談社 2009 1分

おめでとう
広松 由希子
講談社
2009-03-19
 
 小さなサイズの絵本ですが、さまざまな国の人々、どうぶつたちが「おめでとう」と声をかけあっている絵本です。茂田井武の一枚の絵の中のさまざまなシーンが、絵本としてつながっています。読み終わったら、表紙を全部広げて見せてあげるとよいでしょう。
 
 
 
絵本『いぬがいっぱい』グレース・スカール/作 やぶきみちこ/訳 福音館書店 1986 1分半
いぬが いっぱい (福音館あかちゃんの絵本)
グレース スカール
福音館書店
1986-09-30
 
 小さい子が、ベビーカーに乗って、あるいはお母さんと手をつないでお散歩に出かけて出会うどうぶつの代表が犬でしょう。この絵本にはいろんな種類の犬が登場します。いたずらする犬、すました犬、いろんな表情の犬たち。「いぬがいっぱい みんないっしょにわんわん」というところでは、きっと子どもたちも一緒に「わんわん」と声を合わせることでしょう。
 
 
 
 絵本『コロちゃんはどこ?』エリック・ヒル/作 まつかわまゆみ/訳 評論社 1983 1分半
子どもたちに長く読み継がれてきたしかけ絵本です。お母さん犬がコロちゃんを探します。ドアの向こう、ベッドの下、ピアノの中など、その度に違うどうぶつが現れて「ちがうよ」と声をかけます。さあ、コロちゃんはいったいどこかな?読み手と聞き手が一緒になって、コロちゃんを探しましょう。
 
 
わらべうた 「とっちんかっちん」
 
とっちんかっちん
 

 
おひざの上に子どもをのせて、ひざを上下に揺らしながら遊びます。1番のおわり「いしやのこ」と歌った後に、「ドシーン!」と言いながら、足を開いてひざの間に子どもの身体をそっと落とします。2番は「とっちんかっちんかじやのこ はだかでとびだすふろやのこ」と歌い、「ザブーン」と言いながら子どもの脇をもって高く掲げます。なんどか繰り返して遊びましょう。

 

絵本『パパおふろ』きくちちき/作 文溪堂 2017 1分

パパおふろ
きくち ちき
文溪堂
2017-06-07

最後の1冊は、おふろの絵本。パパと一緒にはいるおふろは豪快で楽しい。(ママ、怒らないでね)そんな1冊です。寒い冬はあったかいおふろであったまるのが一番です。

 

わらべうた 「さよならあんころもち」
 

(作成K・J)

2017年(その2)北風にむかって(幼児~小学生)


来年のカレンダーを買いました。ああ、もう今年も残りのほうが少ないんだなと改めて思いました。12月の幼児~小学生向けのおはなし会プランは、北風吹く冬をテーマに、クリスマスから年越まで欲張ってみました。テーマは素話にちなんで【北風にむかって】です。

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【北風にむかって】

絵本『クレメンタインの冬じたく』ケイト・スポーン/作 木坂涼/訳 セーラー出版 1995 3分

クレメンタインの冬じたく
ケイト スポーン
セーラー出版
1995-12

 

日に日に寒くなってきて、ひとつずつ着るものが増えていく季節。ねこのクレメンタインはとってもおしゃれ。おはなし会の導入に使える絵本です。

 

素話「北風をたずねていった男の子」(ノルウェーの昔話)『子どもに語る北欧の昔話』(福井信子・湯沢朱実/編訳 こぐま社 2001)より 12分

大切な粉を北風に吹き飛ばされてしまった貧しい家の男の子が、粉を取り戻そうと北風のところへ訪ねていきます。北風は呪文を唱えるとごちそうが出てくるテーブルかけをくれるのですが・・・テンポよく語れるお話です。男の子の気持ちになって生き生きと語りましょう。

 

 

絵本『クリスマスのちいさなおくりもの』アリスン・アトリ―/作 上條由美子/訳 山内ふじ江/絵 福音館書店 2010 13分

クリスマスのちいさなおくりもの (こどものとも絵本)
アリソン・アトリー
福音館書店
2010-10-15

『グレイ・ラビットのおはなし』や『チム・ラビットのぼうけん』など小動物を主人公にした作品を残したアリソン・アトリ―のやはり小動物が活躍するクリスマスのお話です。お母さんが入院中でクリスマスの準備が出来ていないおうちで、飼い猫とねずみ、そして小さな蜘蛛たちが協力して子どもたちに素敵なクリスマスの朝をプレゼントします。

 

詩「ちきゅうをまわす」矢崎節夫 『矢崎節夫童謡集 きらり きーん』(矢崎節夫/著 JULA出版局 2015)より 1分

きらり きーん―矢崎節夫童謡集 (JULAの童謡集シリーズ)
矢崎 節夫
JULA出版局
2016-03-01

時間が過ぎていって、カレンダーの残りが少なくなって、そしてとうとう最後は新しい年へと変わっていきます。その時の流れは途切れることなく続いていることを詩の朗読を通して伝えてあげたいと思います。そうして日々、大きく成長していることを喜びたいですね。

゛(前半 略)

カレンダー えらいな
ちきゅうを まわす
きょうから
あしたへ
あさってへ
まいにち ぐるーん
おおきく ぐるーん
いちねんかけて
ちきゅうを まわす” (『きらり きーん』p121より)
          
(作成K・J)

2017年(その1)ぎゅっぎゅっぎゅっ(小さい子)


小さな子どもたちと一緒にわらべうたで遊んでいると、子どもたちってぎゅっと抱きしめてもらった時に、ほんとうに嬉しそうな笑顔になるんだなって思います。12月の小さい子向けおはなし会プランは、そんな笑顔を思い浮かべながら作りました。

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【ぎゅっぎゅっぎゅっ】

オープニングは、例年と同じわらべうたメドレーです。

導入  わらべうたメドレー(おおさむこさむ → おしくらまんじゅう → こどもかぜのこ) 
 (社員の方はeラーニングサイトで遊び方を見ることができます)
おおさむこさむ
 「おおさむこさむ」両腕をこする動作
 「やまからこぞうがとんできた」遠くのほうを指さす
 「なんといってとんできた」耳に手をあてる
 「さむいといってとんだきた」また両腕をこする動作
 少し大げさなくらいに動作をするとよいでしょう。
 
 
 
 
 
 
   
 
 
おしくらまんじゅう
 お母さんといっしょにおしくらまんじゅうをします。
 
 
 
 
 
 
 
こどもかぜのこ
 「こどもかぜのこ」両手でこぶしを作り、左右交互に前に突き出す
 「じじばばひのこ」体を縮めて、両腕をさする動作
 
 
 
絵本『おしくらまんじゅう』かがくいひろし ブロンズ新社 2009
おしくら・まんじゅう
かがくい ひろし
ブロンズ新社
2009-04-01
 
 
 
わらべうた このこどこのこ
このこどこのこ
「このこどこのこかっちんこ」お膝に乗せた子どもを軽く抱きしめながら、おとなが左右に軽く揺れます。
「こののどこのこ〇〇ちゃん」お子さんの名前を入れて歌って、ぎゅーっと抱きしめます。
 
 
絵本『だっこして』西巻茅子 こぐま社 1995
だっこして (にしまきかやこ あかちゃんの本)
西巻 茅子
こぐま社
1995-05-01
 
12月のおすすめ本リストには入れていませんが、ぎゅっと抱きしめてもらう絵本として西巻茅子さんの絵本を選びました。クリスマスのプレゼントには高価な玩具よりも、「だっこして」って子どもに求められたら、きちんと応えて、ぎゅーっと抱きしめてあげることが大事ですね。
 
 
絵本『さんかくサンタ』tupera tupara  絵本館 2011
さんかくサンタ
tupera tupera
絵本館
2011-10-25

最後の1冊は、季節に合わせてクリスマスの絵本を1冊選びました。
「さんさんさんかく さんかくサンタ まんまるふくろを せなかにしょって しかくいおうちに はいっていった」とても耳心地のよいことばと三角、丸、四角とわかりやすい造形の絵で子どもたちを引きつける絵本です。
 
(作成K・J)

2017年(その2)木枯らし吹いて(幼児~小学生)


色付いた木々の葉を振るい落としてしまう木枯らしが吹くと、いよいよ季節は晩秋から冬へと移っていくんだなあと感じます。大きい子向けのおはなし会はそのような季節に想いを馳せながら作りました。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

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【木枯らし吹いて】

導入 詩「てぶくろとぽけっと」『木いちごつみ―子どものための詩と絵の本』(岸田衿子/詩 山脇百合子/絵 福音館書店 1983)より 2分

木いちごつみ (日本傑作絵本シリーズ)
きしだ えりこ
福音館書店
1983-10-20

 

「くまのこどもにゃ てぶくろがない・・・」「りすのこどもにゃ ぽけっとがない・・・」子どもらしい視点の短い詩です。一度読んであげて、二度目は1行ずつ、子どもたちにも復唱してもらいましょう。

 

素話「マーシャとくま」『ロシアの昔話』(内田莉莎子/訳 福音館書店 2002)より 9分

ロシアの昔話 (福音館文庫 昔話)
福音館書店
2002-06-20
 
かしこいマーシャと、とぼけたくまの様子が面白く、子どもたちもよく聞いてくれるお話です。素話で語ってあげたあと、絵本(エウゲーニー・M・ラチョフ/画 内田莉莎子/訳 福音館書店 1963)の紹介もしてあげましょう。
 
 
 
マーシャとくま (世界傑作絵本シリーズ)
M・ブラトフ
福音館書店
1963-05-01
 
 
 
 
 
絵本『かぜのおまつり』いぬいとみこ/作 梶山俊夫/絵 福音館書店 1972 8分

 

ふうこは、ほいくえんの帰り道、バス停かたはひとりで家まで峠道を歩きます。秋もふかまり、道端にはあけびやきのこ、やまぶどうが生っています。ふうこが取ろうとすると「どうか ふうこちゃん とらないで こがらしこぞうの ひゅうすけが、かぜのおまつりにくるまでは」、「きたかぜこぞうの さぶろうが 、かぜのおまつりにくるまでは」などと木の実たちは頼んできます。「かぜのおまつり」って、いったい何なのでしょう。後半で絵のないページが見開き2枚分、続きます。さっとめくってしまわないで、ゆっくりと絵を子どもたちと味わってみましょう。

 

わらべうた おてぶしてぶし

おてぶしてぶし

手の中にちいさなどんぐりを一つ入れて、両手のひらを合わせて、左右に揺らしながら歌います。

 

最後に、左右どちらかの手に握って、両手を前に出します。どちらの手にどんぐりが隠れているかを、子どもたちに当ててもらう遊びです。当たれば「おおあたり」と歌ってあげましょう。

 

 

 

 

 

 

ブックトーク『落ち葉』平山和子/文・絵 平山英三/構成・写真 福音館書店 2005 5分

落ち葉 (福音館の単行本)
平山 和子
福音館書店
2005-09-25

作者のお二人が住む長野県黒姫山のふもとの秋の落ち葉をじっくり観察して、水彩絵の具で仕上げた科学絵本です。原寸大に描かれた落ち葉の繊細で美しいこと、どれひとつ同じものはない見事な落ち葉の様子を、ページをめくりながら、子どもたちと一緒に味わってほしいと思います。

 

わらべうた さよならあんころもち

(作成K・J)

 

2017年(その1)手と手をあわせて(小さい子)


 小さな子どもたちの手。温かい手です。その手と手をつなぐと、おとなの方も自然と頬が緩みます。この子どもたちにどんな未来を手渡せるんだろうと、責任も感じます。そんな思いをこめて、11月の小さい子向けおはなし会プランを作ってみました。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

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【手と手をあわせて】

導入 わらべうた ちょちちょちあわわ

 ちょちちょちあわわ

 

 


小さな赤ちゃんの場合は、お膝の上でおとなが赤ちゃんの手をそっととって一緒に遊びます。
”ちょちちょち”で手をたたき、”あわわ”で手のひらで口を3回軽くおさえ、”かいぐりかいぐり”でげんこつを作って両手を体の前で回します。”おつむてんてん”で頭を軽く2回さわり、”ひじとんとん”で、交互に手のひらで反対側のひじを叩きます。

 

わらべうた ここはてっくび

ここはてっくび

手首→手のひら→”ありゃりゃ”で親指、”こりゃりゃ”で人差し指、”せいたかぼうず”で中指、”いしゃぼうず”で薬指、”おさけわかしの”で小指を1本ずつ触っていきます。”かんたろさん”で両手を合わせてこすりあわせます。

片手ずつ、2回繰り返すとよいでしょう。 

 

 

 

 

 

 

絵本『もりのてぶくろ』八百板洋子/文 ナターリヤ・チャルシーナ/絵 福音館書店 2010

おおきな楓の葉っぱが森の中に落ちています。まるで手袋みたい。動物たちが次々にやってきて当ててみますが・・・この絵本は月刊誌「ちいさなかがくのとも」2004年11月号でした。落ち葉に焦点を当てた小さい子向けの科学絵本ですが、絵も文章も秋の優しい陽射しのような美しい絵本です。 

 

わらべうた とうきょうとにほんばし 

とうきょうとにほんばし
 
 
 
 
 
 
 
 
赤ちゃんの手を、掌側にして、指でなぞっていく遊びです。”とうきょうと”で一本指で掌をなぞり、”にほんばし”では二本指でなぞります。”がりがりやまの”では掌をがりがりとくすぐり、”パンやさんと”で軽く掌をたたき、”つねこさんが”では軽くつねり、”かいだんのぼって”で二本指で腕に沿うように上っていき、最後は首元をこちょこちょします。
 
 
絵本『ててちゃん』土橋悦子/文 織茂恭子/絵 福音館書店 2008
 
 
 わらべうたがそのまま絵本になりました。後ろの見開きに遊び方が書いてあります。最初に絵本を読んであげてから、遊び方を説明します。その上で、もう一度わらべうたで遊びながら絵本を読んでみましょう。読み手のほかに、わらべうたをやってみせる人がいるといいですね。
 
 
絵本『とってください』福知伸夫 0.1.2えほん 福音館書店 2003

とってください (0.1.2.えほん)
福知 伸夫
福音館書店
2003-03-01
 
 かめさんがさんぽにでかけます。木のうえにあるものを、ともだちのどうぶつたちに取ってもらいます。最後のページが秋らしくて素敵ですよ。
 
 
わらべうた おやゆびねむれ
おやゆびねむれ
 
 おはなし会の最後は、ゆったりとしたリズムのわらべうたで締めましょう。赤ちゃんの手をとって、親指から一本ずつゆっくりと倒していきます。そっとそっと寝かしつけるように優しく撫でながら歌います。最後は赤ちゃんの手を優しく両手で包み込みましょう。
右手、左手それぞれ2回繰り返してやってみてください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)
 

2017年(その2)おなべの中身は?(幼児~小学生)


秋になると各地で芋煮会が開催されたということがニュースになります。さまざまな謂れがありますが、川舟が交通手段だったころに川人足に商人が食事をふるまったのを起源とする地方では、今でも河原で芋煮会をするようです。地域の人たちが集まって、温かい汁ものを分け合うのは、心も温まっていいですね。さて、幼児~小学生向けのおはなし会プランは、おなべの出てくるお話です。

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【おなべの中身は?】

導入 朗読「く」の段 『それほんとう?』(松岡享子/文 長新太/絵 福音館書店 2010)より 2分

「くいしんぼうで
くったくのない
くまのこが・・・」と、「く」のつく言葉ばかりで綴る奇想天外なおはなしに、「それほんとう?」って言いたくなるのです。なので、最後の「それほんとう?」のところでは、みんなも一緒に言ってねと、読み始める前に伝えておきましょう。



素話「おいしいおかゆ」 『愛蔵版おはなしのろうそく1エパミナンダス』(東京子ども図書館/編・刊行 1997)より 5分

エパミナンダス 1
東京子ども図書館
1997-12

グリムの昔話が出典の「おいしいおかゆ」はとても短いおはなしなので、語りを始めた人が一度はトライすることと思います。短いからこそ、町中がおかゆにおおわれていく情景を、子どもたちが思い浮かべられるように丁寧に語るとよいと思います。
 

絵本『アイヌのむかしばなし ひまなこなべ』萱野茂/再話 どいかや/絵 あすなろ書房 2016 10分

アイヌのむかしばなし ひまなこなべ
萱野 茂
あすなろ書房
2016-08-31

アイヌに伝わる昔話です。万物に神が宿ると考えるアイヌの人々、中でもクマは一番の神様です。クマを捕えると、肉や毛皮などをもらたしてくれた神であるクマを祭壇に祭って、感謝の宴を開きます。その時の踊りが気に入ったクマの神様は、その踊り見たさに何度も仕留められるのです。ある時、踊りがうまい若者の正体がわかります。その正体とは・・・アイヌの文化のつまったお話ですが、どいかやさんのやさしいイラストで、子どもたちもお話の中に入ってくることでしょう。

わらべうた なべなべそこぬけ
みんなのよく知っているわらべうたです。広い会場、声を出しても大丈夫な会場の場合は、二人一組になって両手をつなぎ、体を使って遊びましょう。児童コーナーの一角などで行う場合は、立って遊ぶのに制限があると思います。その場合は、手拍子しながら「なべなべそこぬけ そこがぬけたら」までを歌い、最後のところで「手をあげて」or「手をさげて」という言葉に合わせて動作をするなどアレンジしてみましょう。

 

絵本『せかいいちおいしいスープ』マーシャ・ブラウン/作 こもやゆう/訳 岩波書店 2010 12分

せかいいち おいしいスープ (大型絵本)
マーシャ・ブラウン
岩波書店
2010-04-22
 
空腹の3人の帰還兵がある村を通りかかり、食べ物を恵んでくれるように頼みますが、村人たちはすげなく断ります。そこで3人は「しかたがありません。われわれは今から、石のスープをつくることにします。」と宣言します。「石からスープなんで出来るのか?」と興味津々の村人たち。「あれがちょっとだけあれば、もっとおいしくなるのになあ」という兵隊のつぶやきを聞くたびに、隠しておいた食材を取りに走ります。果たして出来上がった「石のスープ」は、なんと王様が召し上がるようなご馳走になっていました。長いお話ですが、スープが仕上がっていく過程が面白くて、だんだん前のめりになって聞いてくれると思います。
 
終わりのわらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)

 

2017年(その1)なにたべた?(小さい子)


小さい子どもって、食べることが大好き。どうしてあんなに美味しそうに食べられるのかなって、ほほえましく思います。
それを見て、おとなも幸せな気持ちになりますね。今月の小さい子向けおはなし会プランは「なにたべた?」。今月になって2年前の2015年夏に亡くなられていることがわかったわかやまけんさんの名作絵本も再登場です。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

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【なにたべた?】

導入 わらべうた てってのねずみ

てってのねずみ

 

 

 

 

最初のわらべうたは、こちょこちょ遊びです。歌に合わせて子どもの指先から肩にかけて、人差し指と中指で腕を登っていくように辿って行きます。最後はわきの下をこちょこちょとくすぐります。お米のたくさんある蔵でいたずらねずみさん、こちょこちょして捕まえたよ~と何回か繰り返しましょう。

 

わらべうた ぎっちょぎっちょ

ぎっちょぎっちょ

 

 

 

 


今度はお米を搗きます。お母さんのお膝にのって、両手こぶしでリズミカルに膝を打ちます。小さな赤ちゃんの場合は、お母さんが赤ちゃんの手首を持ってあげます。2~3回繰り返して歌いましょう。

 

わらべうた おせんべやけたかな

おせんべやけたかな

 

 

 

 


ついたお米で、おせんべ作ります。大きい子にはみんなに手を出してもらって、歌いながら触っていき、歌の最後に当たった手を裏返しにしていきますが、小さな子どもたちの場合は、両手を合わせ、リズミカルにひっくり返しながら歌います。

 

絵本『なにたべているのかな?』とよたかずひこ/作 アリス館 2017 2分

 

なにたべているのかな? (はなしかけえほん)
とよた かずひこ
アリス館
2017-01-25

とよたさんがお母さんにたくさん赤ちゃんに話しかけてほしいと今年1月に出版されたはなしかけえほんシリーズの1冊。いぬさんやねこさん、みんな美味しそうなもの、食べてるよ。なに食べたのかな?たろうくんは?読んでもらう子どもたちの表情を見ながら読んであげてください。

 

わらべうた もちっこやいて

もちっこ

 

 

 

 

 

 



「みんなが美味しそうに食べてたの、見たらお腹空いてきたね~今度はお餅をやいてたべようね」と声をかけながら、歌います。「しょうゆつけたお餅の次はなにをつけて食べようか?」と、子どもたちに聞いてみます。ごく小さな赤ちゃんの場合は、お母さんたちの好きな味を聞いてもいいでしょう。あんこ、海苔、きなこなどのほかに、「チーズとピザソース」って答えた子がいました。それも美味しそうですね。

 

絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』森比左志・わだよしおみ/文 わかやまけん/絵 こぐま社 1972 1分半

「こぐまちゃん」シリーズの中でも不動の人気の『しろくまちゃんのほっとけーき』。「ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぶつぶつ やけたかな まあだまだ・・・」ホットケーキを焼くシーンは子どもたちも一緒に声に出して読むかもしれません。しっかりと味わいながら、読みましょう。タイトルページの左側「わたし ほっとけーき つくるのよ」というしろくまちゃんのつぶやきも読んであげてください。

 

手遊び おべんとうばこのうた
『たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び』(阿部恵/編著 明治図書出版 1998) より

たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び
阿部 恵
明治図書出版
1998-05-01

みんなもよく知っている手遊び歌「おべんとうばこのうた」です。

 

絵本『おべんとう』小西英子/作 福音館書店 1分

おべんとう (幼児絵本シリーズ)
小西 英子
福音館書店
2012-02-05

美味しそうなお弁当が出来上がりました。そろそろお腹も空いたね、おうちに持って帰ろうね。その前にデザートのあんころもちも作ろうねと、終わりのわらべうたにつなげます。

 

わらべうた さよならあんころもち

さよならあんころもち

 

 

 

 

 

(作成K・J)

 

9月のおはなし会プラン(その2)耳を澄まして(幼児~小学生)


 
 
9月になると、夜にきこえる虫の声がいちだんと賑やかになり、それがまた涼しい秋風が吹くころにだんだんと静かになっていきます。虫の音を耳を澄まして聞いてみて、というテーマで選んでみました。
さて、そうすると組み合わせる素話は何がいいかな?と考えて、少し長いお話ですが「世界でいちばんやかましい音」にしました。覚えて語ってほしいと思いますが、1冊の本にもなっていますので、朗読してあげてもよいかもしれません。
 
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【耳を澄まして】
 
導入 詩「さびしいよる」こおろぎしんさく 『わっしょいのはらむら』(工藤直子/作 童話屋2010)より p80 1分
わっしょい のはらむら
くどう なおこ
童話屋
2010-08-01

『のはらうた1』に初出の詩です。


「くろい くろい よるのまんなか
 つちのつめたさが
 あしにしみとおると
 なぜか はねがふるえます
   なぜか でんわを かけたくなります
 リリリリ だれか いないかい
 リリリリ そばにきておくれ
 (以下略)         」

 

絵本『だんまりこおろぎ』エリック・カール/作 くどうなおこ/訳 偕成社 1990 8分

ちいさなこおろぎは、いろんな虫に出会ってあいさつをしますが、誰からも相手にされません。でも最後に出会ったのは・・・
この絵本は「音の出る絵本」として出版されました。電池が切れたりして、図書館の絵本は鳴らなくなっているかもしれません。その場合は最後のページはこおろぎの鳴き声を、読み手が出してあげるとよいでしょう。

 
 

本の紹介  2冊で5分前後
なく虫についての2冊の絵本を紹介します。科学絵本なので、通して読むには向いていませんが、子どもたちが興味を持ちそうな箇所を抜粋して紹介してあげましょう。
『スズムシくん』木坂涼/文 廣野研一/絵 福音館書店 2013

作者の木坂涼さんはこの絵本を書いた時点で18年間スズムシを飼っているのだそうです。その経験をもとにして作られた絵本です。おじいちゃんにもらったスズムシのたまごを育てる女の子の視点で、スズムシの孵化から産卵、そして次の世代へ受け継がれていく命を描いています。

『なく虫ずかん』大野正男/文 松岡達英/絵 篠原榮太/文字 佐藤聰明/音 福音館書店 1991

みるずかん・かんじるずかんシリーズの1冊です。見開きページに虫の鳴き声が楽しい文字で書いてあり、めくると、その鳴き声の虫の姿が写実的に書かれていて、子どもたちとやりとりしながら、楽しむことができます。巻末の「虫がなくのはどうして?」には、虫の鳴き方がわかりやすく書かれているので、ぜひ紹介してあげてください。登場する虫の索引と簡単な解説もついていて、いろいろな角度から楽しめる本です。2014年のおはなし会プランでT・Sさんが取り上げた本です。

素話「世界でいちばんやかましい音」ベンジャミン・エルキン/作 『おはなしのろうそく10』 14分

おはなしのろうそく 10
東京子ども図書館
2001-06
 
14分と長いおはなしですが、冒頭のやかましい音の洪水から、ギャオギャオ王子の誕生日を世界一やかましい音で祝おうとする後半のクライマックスへ続くところは子どもたちも「おっ」という表情に変わってきて引き込まれていきます。幼稚園の年長さんから小学生が対象です。こぐま社からも、幼年童話の形で出ています。語り終わってからこちらを紹介してもよいでしょう。
 
『世界でいちばんやかましい音』ベンジャミン・エルキン/作 松岡享子/訳 太田大八/絵 こぐま社 1999
世界でいちばんやかましい音
ベンジャミン エルキン
こぐま社
1999-03-01
 
 
 
 
(作成K・J) 

9月のおはなし会プラン(その1)げんきだよ!(小さい子向け)


今年は暑さが長く続いています。小さな子どもたちも涼しい風が吹くころを楽しみにしていることでしょう。

9月のおはなし会のテーマは「げんきだよ!」。暑い夏を乗り越えて一段と丈夫になった心と身体。そして「げんきだよ!」っておじいちゃん、おばあちゃんにもその元気な姿を見せてあげてほしいなと願い、このテーマにしました。

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【げんきだよ!】

導入 わらべうた おすわりやす

おかあさんのおひざ、ある時はおとうさんのおひざでも、はたまたおじいちゃんやおばあちゃんのおひざも、小さな子どもにとってはなによりも安心できる場所です。十分におひざの上に座っておはなし会を楽しんでもらいましょう。

おすわりやす

 

 

 

 

 

 

ちょちちょちあわわ

手始めに、手を動かして遊びましょう。「ちょいちょち」で手拍子、「あわわ」で手を口に、「かいぐりかいぐり」両手を回し、「おつむてんてん」で頭を軽く2度叩き、「ひじとんとん」でそれぞれのひじを交互に触ります。最初はゆっくりと、慣れてきたら少し早く歌ってみましょう。

ちょちちょちあわわ

 

 

 

 

 

絵本『まんまんぱっ』長野麻子/作 長野ヒデ子/絵 童心社 2016 1分

まんまん ぱっ! (とことこえほん)
長野 麻子
童心社
2016-11-20
 
ちいさな赤ちゃんが最初におしゃべりする喃語がこんなふうにかわいらしい絵本になりました。「まんまんぱっ」、「あわわわわっ」、赤ちゃんが発する音に大人が呼応して呼びかける・・・それが少しずつ意味を持つ言葉になっていく、そんな小さな赤ちゃんたちが言葉を獲得していく過程を想っていとおしくなります。楽しく、リズミカルに読んであげてくださいね。

 

絵本『うさこちゃんのおじいちゃんとおばあちゃん』ディック・ブルーナ/文・絵 松岡享子/訳 福音館書店 1993  2分半

うさこちゃんのおじいちゃんとおばあちゃん (ブルーナの絵本)
ディック・ブルーナ
福音館書店
1993-04-20

おじいちゃんやおばあちゃんの存在は、直接子育てを担う両親とは違って、子どもたちにとって居心地のよい存在。たまに会うから、よけいに愛情も深まるのかもしれません。9月は敬老の日もあります。赤ちゃんには少し長めの絵本ですが、2歳児なっていればおはなしについてこれるでしょう。

 

 

わらべうた いもむしごろごろ
「いもむしごろごろ ひょうたん」までは、おひざの上で左右におとなが揺らします。「ぼっくりこ」で両脇をもって持ち上げます。何度か繰り返してやってみましょう。
いもむし

 

 

 

 

絵本『はねはねはねちゃん』中川李枝子/文 山脇百合子/絵 福音館書店 0.1.2えほん 福音館書店 1998 1分

はねはね はねちゃん (0.1.2.えほん)
なかがわ りえこ
福音館書店
1998-04-15
 
 
 
 
わらべうた とっちんかっちん

2番の歌詞は「とっちん かっちん かじやのこ はだかでとびだす ふろやのこ」です。
おとながひざを伸ばして座ります。そのひざの上に赤ちゃんをのせて両脇を手でしっかりと支えて、リズムに合わせてひざを上下に動かします。1番の「いしやのこ」と歌ったあとに、足を開いて「どっしーん」と赤ちゃんを床の上におろします。2番は「ふろやのこ」と歌ったあとに、「ざっばーん」と言いながら、両脇を支えて高く持ち上げます。年齢に応じてテンポを変えてやってみましょう。 

とっちんかっちん
 
 
 
 
 
 
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)

2017年(その2)ぐんぐん、どんどん(幼児~小学生)


夏はいろんなものが成長する時。「ぐんぐん、どんどん」伸びて、競って、そんな絵本やおはなしを選んでみました。

【ぐんぐん、どんどん】

導入 絵本『なつはぐんぐん』五味太郎 きせつのえほん 小学館 2005 1分半

おはなし会のオープニングにはいつも詩を紹介していますが、この五味太郎さんの絵本は詩のようなリズムです。「どこかでなつのおと ぐんぐん」、「おはながぐんぐん」と「ぐんぐん」が繰り返されていきます。読み手だけでなく、子どもたちも一緒に「ぐんぐん」と声に出してみるといいでしょう。

 

素話「こぶとりじい」 『子どもに語る日本の昔話1』(稲田和子、筒井悦子/再話 多田ヒロシ/挿絵 こぐま社 1995)より 8分

子どもに語る 日本の昔話〈1〉
稲田 和子
こぐま社
1995-06-01
 
山で仕事をしている時に、夕立に合い、木の洞で雨宿りをする正直者のこぶじいさん。夏に相応しいお話です。「こぶとりじい」または「こぶじさま」の語りのテキストは他にもいくつかあります。私はこぐま社の『子どもに語る日本の昔話1』に収録されているこちらのテキストが一番自分には合っていると感じました。天狗や山の獣たちが「ジャンガラ、モンガラ、ジャンガラリン」と鳴り物入りで登場してくるところは情景をありありと描くことができて好きです。この昔話はいろいろなバリエーションがあり、こぶが額にあるもの、夜中に出てくるのが鬼というものもあります。それぞれの語り手に合うテキストがあると思いますので、声に出してみながら探してみるとよいでしょう。(山形弁)
 
【さまざまな再話による「こぶとりじい」】
 絵本『こぶじいさま』松居直/再話 赤羽末吉/画 福音館書店・・・頬にこぶ 鬼
「こぶ取りじい」『日本の昔話3ももたろう』おざわとしお/再話 赤羽末吉/画 福音館書店・・・頬にこぶ 鬼(標準語)
「こぶとりじいさん」『語りつぎたい日本の昔話 浦島太郎』小澤俊夫/監修 小澤昔ばなし大学再話研究会/再話 唐仁原教久/絵 小峰書店・・・頬にこぶ 鬼(標準語)
「こぶとり」『松谷みよ子の本8昔話』松谷みよ子/著 講談社・・・額にこぶ 天狗(東北弁)
「こぶとり爺」『日本昔話百選』稲田浩二・稲田和子/編著 丸木位里・丸木俊/絵 三省堂・・・額にこぶ 天狗(岩手弁)
「こぶとりじいさん」『新版 日本のむかし話5』坪田譲治/著 偕成社文庫 偕成社・・・頬にこぶ 天狗(標準語)

 

 絵本『まっかっかトマト』いわさゆうこ どーんとやさい 童心社 2015 3分

まっかっか トマト (どーんと やさい)
いわさ ゆうこ
童心社
2015-06-20

夏やさいの中でも、子どもたちに一番身近なトマト。この赤い色を見ているだけで元気が出そうです。科学的な視点で描かれた観察絵本ですが、ことばもとても耳に心地よい絵本です。「ぐぐぐ ぐいーん」と伸びるトマトのように、子どもたちも健やかな夏を過ごしてほしいなと思います。

 

絵本『もっとおおきなたいほうを』二見正直/作 福音館書店 2009 5分強

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)
二見正直
福音館書店
2009-11-10
 
先祖代々伝わる大砲を打ちたくて仕方がない王さま。きつねが王さまの好きな川の鮭を無断で食べたからと大砲を打ち込みます。するときつねがそれより立派な大砲を対岸で構えます。王さまは「もっと大きな大砲を作れ」と命じて、それはどんどんエスカレートしていきます。武力で相手を威嚇することの愚かさを、この絵本ではきつねを使って見事に茶化してみせてくれています。ある意味、今の世界の状況と似ているようにも感じます。笑いの中にもしっかりと子どもたちにメッセージを残してくれる絵本です。終戦記念日のある8月なので、この絵本を選んでみました。
 
(作成K・J)

2017年(その1)暑くても元気!(小さい子)


暑い日が続くと、子どもたちもぐったり、夏バテしてしまいがち。その予防のためには日中は身体を動かしてたっぷり遊び、早寝早起きをするなど規則正しい生活を続けることが大事です。

そんな子どもたちに寄り添う絵本を選んでみました。

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導入 わらべうた 「このこどこのこ」

このこどこのこ

お母さんのお膝の上にのって遊ぶ遊びです。赤ちゃんを揺するのではなく、お母さんが揺れましょう

 

 

 

 

 

わらべうた「いちりにり」

いちりにり

赤ちゃんの足を触りながら遊ぶわらべうたです。「いちり」で足の指を、「にり」で足首を、「さんり」で膝の裏を、「しりしりしり」でお尻をもって左右に揺さぶります。

 

 

 

 

 

 

 

わらべうた「ちっちゃいまめこーろころ」 

ちっちゃいまめこーろころ

はだしでいる時の赤ちゃんの足の指で遊びます。足の小指から順番に触りながら遊びます。最後は一番大きな親指を触ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本『ひまわり』和歌山静子/作 福音館書店 2006/6 1分

ひまわり (幼児絵本シリーズ)
和歌山 静子
福音館書店
2006-06-15

 ちいさなたねが、おひさまの光をたくさん浴びて、「どんどこ どんどこ」と伸びていきます。そしておひさまのような大きなひまわりが咲きました。「どんどこ どんどこ」と子どもたちも一緒に声をかけてくれるかもしれませんね。

 

絵本『たんたんぼうや』かんざわとしこ/文 やぎゅうげんいちろう/絵 福音館書店 0.1.2えほん 1998/4 1分半

たんたん ぼうや (0.1.2.えほん)
かんざわ としこ
福音館書店
1998-04-15

 たんたんぼうやがげんきに歩いていくと、つぎつぎどうぶつのともだちが加わって・・・リズミカルで楽しい絵本です。
遊び疲れたら、この絵本のように、ごろんとお昼寝するのも大事ですね。 

 

 

わらべうた「ちびすけどっこい」

ちびすけどっこい

いろいろな遊び方があります。ごく小さい赤ちゃんの場合はひざの上で上下に揺らします。自分で座って遊ぶことができる赤ちゃんとは、向かい合わせにすわって、わらべうたに合わせて両手を合わせて押し合います

 

 

 

 

 

 

絵本『ぞうきばやしのすもうたいかい』広野多珂子/作 廣野研一/絵 福音館書店 2016/6 2分

ぞうきばやしの切り株のうえで始まったすもうたいかい。いろんな虫たちが「みあって みあって」とすもうをとります。小さな子どもたちにとって、さまざまな虫がいることを、すもうになぞらえて知ることができる絵本です。
 

わらべうた さよならあんころもち

 (作成K・J) 

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