10月のおはなし会プラン

2017年(その2)おなべの中身は?(幼児~小学生)
2017年(その1)なにたべた?(小さい子)
2016年(その2)おしゃれな秋(幼児~小学生)
2016年(その1)おやすみなさい(小さい子)
2015 年(その3)秋を味わおう♪(幼児~小学生)
2015年(その2)くいしんぼうはだれだ?(幼児~小学生)
2015年(その1)くだもの、おいしいね♪(小さい子)
2014年(その3) ハロウィン(幼児~小学生)
2014年(その2) アフリカを楽しもう(幼児~小学生)
2014年(その1) あきだよ♪(小さい子)
2013年(その3) げんき、だしていこう!(幼児~小学生)
2013年(その2) おいしいおと(小さい子)
2013年(その1) りんごがたくさん(幼児~小学生)
2012年(その3) 絵描きさんになりたいな♪(幼児~小学生)
2012年(その2) 音楽っていいね♪(幼児~小学生)

2017年(その2)おなべの中身は?(幼児~小学生)


秋になると各地で芋煮会が開催されたということがニュースになります。さまざまな謂れがありますが、川舟が交通手段だったころに川人足に商人が食事をふるまったのを起源とする地方では、今でも河原で芋煮会をするようです。地域の人たちが集まって、温かい汁ものを分け合うのは、心も温まっていいですね。さて、幼児~小学生向けのおはなし会プランは、おなべの出てくるお話です。

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【おなべの中身は?】

導入 朗読「く」の段 『それほんとう?』(松岡享子/文 長新太/絵 福音館書店 2010)より 2分

「くいしんぼうで
くったくのない
くまのこが・・・」と、「く」のつく言葉ばかりで綴る奇想天外なおはなしに、「それほんとう?」って言いたくなるのです。なので、最後の「それほんとう?」のところでは、みんなも一緒に言ってねと、読み始める前に伝えておきましょう。



素話「おいしいおかゆ」 『愛蔵版おはなしのろうそく1エパミナンダス』(東京子ども図書館/編・刊行 1997)より 5分

エパミナンダス 1
東京子ども図書館
1997-12

グリムの昔話が出典の「おいしいおかゆ」はとても短いおはなしなので、語りを始めた人が一度はトライすることと思います。短いからこそ、町中がおかゆにおおわれていく情景を、子どもたちが思い浮かべられるように丁寧に語るとよいと思います。
 

絵本『アイヌのむかしばなし ひまなこなべ』萱野茂/再話 どいかや/絵 あすなろ書房 2016 10分

アイヌのむかしばなし ひまなこなべ
萱野 茂
あすなろ書房
2016-08-31

アイヌに伝わる昔話です。万物に神が宿ると考えるアイヌの人々、中でもクマは一番の神様です。クマを捕えると、肉や毛皮などをもらたしてくれた神であるクマを祭壇に祭って、感謝の宴を開きます。その時の踊りが気に入ったクマの神様は、その踊り見たさに何度も仕留められるのです。ある時、踊りがうまい若者の正体がわかります。その正体とは・・・アイヌの文化のつまったお話ですが、どいかやさんのやさしいイラストで、子どもたちもお話の中に入ってくることでしょう。

わらべうた なべなべそこぬけ
みんなのよく知っているわらべうたです。広い会場、声を出しても大丈夫な会場の場合は、二人一組になって両手をつなぎ、体を使って遊びましょう。児童コーナーの一角などで行う場合は、立って遊ぶのに制限があると思います。その場合は、手拍子しながら「なべなべそこぬけ そこがぬけたら」までを歌い、最後のところで「手をあげて」or「手をさげて」という言葉に合わせて動作をするなどアレンジしてみましょう。

 

絵本『せかいいちおいしいスープ』マーシャ・ブラウン/作 こもやゆう/訳 岩波書店 2010 12分

せかいいち おいしいスープ (大型絵本)
マーシャ・ブラウン
岩波書店
2010-04-22
 
空腹の3人の帰還兵がある村を通りかかり、食べ物を恵んでくれるように頼みますが、村人たちはすげなく断ります。そこで3人は「しかたがありません。われわれは今から、石のスープをつくることにします。」と宣言します。「石からスープなんで出来るのか?」と興味津々の村人たち。「あれがちょっとだけあれば、もっとおいしくなるのになあ」という兵隊のつぶやきを聞くたびに、隠しておいた食材を取りに走ります。果たして出来上がった「石のスープ」は、なんと王様が召し上がるようなご馳走になっていました。長いお話ですが、スープが仕上がっていく過程が面白くて、だんだん前のめりになって聞いてくれると思います。
 
終わりのわらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)

 

2017年(その1)なにたべた?(小さい子)


小さい子どもって、食べることが大好き。どうしてあんなに美味しそうに食べられるのかなって、ほほえましく思います。
それを見て、おとなも幸せな気持ちになりますね。今月の小さい子向けおはなし会プランは「なにたべた?」。今月になって2年前の2015年夏に亡くなられていることがわかったわかやまけんさんの名作絵本も再登場です。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

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【なにたべた?】

導入 わらべうた てってのねずみ

てってのねずみ

 

 

 

 

最初のわらべうたは、こちょこちょ遊びです。歌に合わせて子どもの指先から肩にかけて、人差し指と中指で腕を登っていくように辿って行きます。最後はわきの下をこちょこちょとくすぐります。お米のたくさんある蔵でいたずらねずみさん、こちょこちょして捕まえたよ~と何回か繰り返しましょう。

 

わらべうた ぎっちょぎっちょ

ぎっちょぎっちょ

 

 

 

 


今度はお米を搗きます。お母さんのお膝にのって、両手こぶしでリズミカルに膝を打ちます。小さな赤ちゃんの場合は、お母さんが赤ちゃんの手首を持ってあげます。2~3回繰り返して歌いましょう。

 

わらべうた おせんべやけたかな

おせんべやけたかな

 

 

 

 


ついたお米で、おせんべ作ります。大きい子にはみんなに手を出してもらって、歌いながら触っていき、歌の最後に当たった手を裏返しにしていきますが、小さな子どもたちの場合は、両手を合わせ、リズミカルにひっくり返しながら歌います。

 

絵本『なにたべているのかな?』とよたかずひこ/作 アリス館 2017 2分

 

なにたべているのかな? (はなしかけえほん)
とよた かずひこ
アリス館
2017-01-25

とよたさんがお母さんにたくさん赤ちゃんに話しかけてほしいと今年1月に出版されたはなしかけえほんシリーズの1冊。いぬさんやねこさん、みんな美味しそうなもの、食べてるよ。なに食べたのかな?たろうくんは?読んでもらう子どもたちの表情を見ながら読んであげてください。

 

わらべうた もちっこやいて

もちっこ

 

 

 

 

 

 



「みんなが美味しそうに食べてたの、見たらお腹空いてきたね~今度はお餅をやいてたべようね」と声をかけながら、歌います。「しょうゆつけたお餅の次はなにをつけて食べようか?」と、子どもたちに聞いてみます。ごく小さな赤ちゃんの場合は、お母さんたちの好きな味を聞いてもいいでしょう。あんこ、海苔、きなこなどのほかに、「チーズとピザソース」って答えた子がいました。それも美味しそうですね。

 

絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』森比左志・わだよしおみ/文 わかやまけん/絵 こぐま社 1972 1分半

「こぐまちゃん」シリーズの中でも不動の人気の『しろくまちゃんのほっとけーき』。「ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぶつぶつ やけたかな まあだまだ・・・」ホットケーキを焼くシーンは子どもたちも一緒に声に出して読むかもしれません。しっかりと味わいながら、読みましょう。タイトルページの左側「わたし ほっとけーき つくるのよ」というしろくまちゃんのつぶやきも読んであげてください。

 

手遊び おべんとうばこのうた
『たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び』(阿部恵/編著 明治図書出版 1998) より

たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び
阿部 恵
明治図書出版
1998-05-01

みんなもよく知っている手遊び歌「おべんとうばこのうた」です。

 

絵本『おべんとう』小西英子/作 福音館書店 1分

おべんとう (幼児絵本シリーズ)
小西 英子
福音館書店
2012-02-05

美味しそうなお弁当が出来上がりました。そろそろお腹も空いたね、おうちに持って帰ろうね。その前にデザートのあんころもちも作ろうねと、終わりのわらべうたにつなげます。

 

わらべうた さよならあんころもち

さよならあんころもち

 

 

 

 

 

(作成K・J)

 

2016年(その2)おしゃれな秋(幼児~小学生)


秋、涼しくなってくるとオシャレをしたくなりますね。気温と湿度が快適で、空気が澄んで色彩が際立つからなのでしょう。そんなおしゃれな秋を絵本の世界で味わってみましょう。

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【おしゃれな秋】

導入 詩 「カバがんばる」工藤直子 『おどる詩あそぶ詩きこえる詩』(はせみつこ/編 飯野和好/絵 冨山房インターナショナル 2015より) 2分

おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩
冨山房インターナショナル
2015-04-19
 
この詩集に収められている工藤直子さんの詩は、おしゃれして好きな子に愛の告白をしようとするカバの気持ちを歌っています。リズミカルなことばを楽しんでみてください。
 
 
 
「朝日をあびて おめかしして
きょうこそ あのこに うちあけよう!と
カバ がんばる
(中略)
でも やっぱりな どうしても
あのこの えがおが みたいもんななあ・・・と
カバ うなだれる
そうさ あしたまた がんばれば いいさ
まるい おしりを 夕日にむけて うちにかえり
カバ ゆめみる」
 
絵本 『まあちゃんのながいかみ』たかどのほうこ/作 福音館書店 1989 4分

 おかっぱ髪のまあちゃんは、ながい髪のともだち二人に自慢されて、いつかもっともっと長い髪に伸ばすんだからと、言い返します。その長さと言ったら髪の毛で釣りができたり、カウボーイのように牛を捕まえられたりできるほど!奇想天外なまあちゃんの長い髪の活用法は、突き抜けていてとても面白いです。

 

絵本 『かようびのドレス』ボニ・アッシュバーン/文 ジュリア・デーノス/絵 小川糸/訳 ほるぷ出版 2015 5分 

ボニ・アッシュバーン
ほるぷ出版
2015-11-20

 

お気に入りのたくさんフリルのついたドレスが小さくなってしまった時、ママが「ぎゃくてんのはっそうがだいじ」といいながら、違うものに仕立て直してくれます。この絵本はユダヤ民族に伝わるイディッシュ語の民謡をもとにした『ヨセフのだいじなコート』(シムズ・タバック/作 木坂涼/訳 フレーベル館 2001)や『おじいちゃんのコート』(ジム・エイルズワース/文 バーバラ・マクリントック/絵 福本友美子/訳 ほるぷ出版 2015)とテーマは同じです。しかしパステルカラーで描かれた躍動感のある絵と表現は、違った印象を受けることでしょう。おしゃれが大好きな女の子の夢が詰まっている絵本です。

 

絵本 『たべられるきのみ』菅原久夫/作 高森登志夫/絵 福音館書店 2004 6分

 おしゃれをするのは、人間だけではありません。秋に色づく木の実たちは、「今が一番おいしい時ですよ」と美しい色で告げています。そんな木の実たちのことを科学の視点で読み物にした絵本です。都会に住んでいると、なかなかお目にかかれない木の実ですが、秋の行楽で野山に出かけた時に、意識的に探してみようと思ってくれるといいですね。真ん中あたりに見開きの絵だけのページがあります。秋の実りの彩りの美しさをじっくりと時間をかけて見せてあげてください。

 

本の紹介 『きのこはともだち―さがす・みつける・たべる』松岡達英/構成 下田智美/絵と文 偕成社 2001 3分

木の実と同様に森や山に生えているきのこは、また綺麗な色をしているものがたくさんあります。この絵本は物語のように文章になっているページと、図鑑のようにひとつひとつのきのこを説明するページとが交互に配置されています。文章になっているところは読みながら、説明ページは簡単に説明をするとよいでしょう。こちらも、都会の生活にはなじみが薄いものですが、身近な公園の茂みの中に小さなきのこを発見することもあります。秋に色づく自然への関心を引き出すためにも、ぜひ紹介したい1冊です。

(作成K・J)

2016年(その1)おやすみなさい(小さい子)


10月の小さい子向けおはなし会プランのテーマは「おやすみなさい」です。10月、秋たけなわ。幼い子どもたちには戸外でたっぷり体を使って遊んで、夜は暖かいお布団に包まって絵本を読んでもらいながら眠りにつく・・・それが一番幸せな一日の過ごし方だと思います。そんな子どもの一日を思い浮かべながら、このプランを作成しました。

なお、このサイトでUPしているわらべうたの楽譜は、ヴィアックスTS室員が耳から覚えて採譜したものです。わらべうたは、地域によって歌詞や音程、速さが違っています。それぞれが歌い継いでいるわらべうたを大切にしてくだされば良いと思います。わらべうたを聴いて育たなかった若い世代の方々のために、参考までに楽譜をUPしています。なお、わらべうたの遊び方も楽譜に書き込んでいますが、子どもの年齢に合わせて無理のない遊び方に変更してください。

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【おやすみなさい】

導入 わらべうた ととけっこう

 

ととけっこう

起こし遊びです。リズムに合わせて人差し指でお子さんの体のあちこちをつついてみましょう。

 

 

 

 

 

絵本 『みんなおおあくび』薮内正幸/作 福音館書店 2003 1分

みんなおおあくび (幼児絵本シリーズ)
薮内 正幸
福音館書店
2003-03-20

 朝です。みんなまだまだ眠くて大あくび。動物たちのあくびの表情が続いたあとに、赤ちゃんの大あくびの表情。さあ、一日の始まりですよ。

 

ここから、一日の遊びを想定してわらべうたのメドレーです。親子でたっぷりと楽しめるように、何度か繰り返しながら遊びます。 

わらべうた あしあしあひる

あしあしあひる

自分で歩くことのできるお子さんの場合は、おとなの足の甲の上に乗せて、歌に合わせて足踏みをします。小さな赤ちゃんの場合は、お膝の上で赤ちゃんの足をもって左右交互に動かします。

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わらべうた きーりすちょん

きーりすちょん

スペースがあれば、大人がお子さんを抱っこして反時計回りに歩き、「ちょん」のところで飛び上がります。だんだんテンポを速めて遊びます。 小さな赤ちゃんの場合は、お膝に乗せて、上下に膝をゆらします。

 

 

 

 

 

 

 

わらべうた なこうかとぼうか

なこうかとぼうか

赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両足を揃えて持ち、左右に動かします。「ひっとべー」で足を体の方へぐっと押し出します。

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わらべうた とっちんかっちん

とっちんかっちん

子どもを膝の上に乗せて、上下に動かします。「いしやのこ」と歌い終わったところで、膝を開いて間に「ドッシーン」と落とします。 2番は、「とっちんかっちん かじやのこ はだかでとびだす ふろやのこ ザッバーン」で、今度は子どもを高く持ち上げます。

 

 

 

 

 

 

 

絵本 『ゆめにこにこ』柳原良平/作 こぐま社 1998 1分

ゆめ にこにこ
柳原 良平
こぐま社
1998-02

 

いろんな表情が出てきます。小さい子ほど、顔の絵を喜びます。それは視覚の発達と密接な関係があります。自分を保護してくれる存在として「(^ー^)」顔の表情をまず見分けるようになるのです。(赤ちゃんの顔の認知)だからこの絵本のいろんな顔の表情に赤ちゃんも大喜びします。

一日を過ごして、休む時、赤ちゃんの脳の中ではフル回転。その日、初めて体験したこと、見たことを、赤ちゃんがぐっすり眠っている間に記憶として刻みつけていくのです。楽しかったこと、嬉しかったことをたくさん思い出してくれる、そんな一日であってほしいと願います。

 

わらべうた おやゆびねむれ

おやゆびねむれ

「おやゆびねむれ~こゆびみな」までは、親指から小指まで順番に触って寝かしていきます。「ねんねしな ねんねしな ねんねしな」では、全部の指を優しく撫でます。

 

絵本 『おやすみ』なかがわりえこ/作 やまわきゆりこ/絵 グランまま社 1986 1分

おやすみ
なかがわ りえこ
グランまま社
1997-03

 

『ぐりとぐら』の姉妹ペアの小さい子向けの絵本です。「あしたは なにして あそぼうか おやすみ おやすみ・・・」明日も楽しい一日が迎えられるように、ゆっくり丁寧に読んであげましょう。

(作成K・J)

 

2015 年(その3)秋を味わおう♪(幼児~小学生)


生命が芽吹く春も心が躍りますが、さまざまな実りがある秋も美しいですね。

今回はそんな秋を味わえるプログラムを組み立ててみました。

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【秋を味わおう♪】(幼児~小学生)

導入 詩『幼い子の詩集 パタポン①』 田中和雄編 童話屋 2002 より

秋に詩を味わおうということで、1編と言わず、いくつか紹介してみるのもいいでしょう。この詩集にも、「青い青い秋ですよ」(坂田寛夫)、「牧場」(ロバート・フロスト)、「けむり」(まどみちお)、「赤蜻蛉」(三木露風)などの秋の詩が紹介されています。その他の詩集もあたってみて、ぜひお気に入りを紹介してあげてください。

 

絵本『きんいろのとき-ゆたかな秋のものがたり』 アルビン・トレッセルト文 ロジャー・デュボアザン絵 えくにかおり訳 1999 ほるぷ出版 7分

きんいろのとき―ゆたかな秋のものがたり
アルビン トレッセルト文 
ほるぷ出版
1999-09

夏の終わりから冬を迎えるまでの農村の様子が描かれています。小麦の収獲が行われ、森では木の実がこぼれおち、果樹園では果物が実り、やがて感謝祭を迎えます。黄、赤、青を基調とした鮮やかな色使いと静かでやさしい語り口が、「きんいろのとき」を感じさせてくれます。きどらず自然に読んであげてください。

 

絵本『おちばのしたをのぞいてみたら・・・』(はっけんたんけんえほん) 皆越ようせい写真と文 ポプラ社 2000 5分

 落ち葉の下にすんでいる虫たちを写真で紹介しています。ダンゴムシ、ワラジムシ、ミミズをはじめ、普段は目に見えない小さな虫まで見ることができます。また落ち葉を食べた虫のウンチが、土になり木が育ち、やがて落ち葉となるといった、命のつながりも知ることができる絵本です。

絵本『ジェイミー・オルークとおばけイモ』 トミー・デ・パオラ再話・絵 福本友美子訳 光村教育図書 2007 9分

愉快なアイルランドの昔話です。ジェイミー・オルークはアイルランドいちのなまけもの。ジャガイモを育てるのも奥さんのアイリーンに任せっぱなしでしたが、あるときアイリーンがけがをして起き上がれなくなります。困ったジェイミーは神父さんに相談するため教会へ向かい、途中で妖精レプラコーンに出会います。そして、世界一大きなイモになる種をもらうのですが・・・。『ジェイミー・オルークとなぞのプーカ』(トミー・デ・パオラ再話・絵 福本友美子訳 光村教育図書 2007)も読み聞かせで楽しめます。

(記事作成 T.S)

2015年(その2)くいしんぼうはだれだ?(幼児~小学生)


秋は、美味しいみのりの季節であるとともに、食欲増進の季節。やっぱり旬のものを、たくさん食べられるって幸せなことですね。さて、大きい子たち向けおはなし会プランは「くいしんぼうはだれだ?」というテーマで考えてみました。

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【くいしんぼうはだれだ?】

導入 詩 「きつねのこんだて」織田道代 『おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩』はせみつこ/編 飯野和好/絵 冨山房 2015より p108~109

おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩
冨山房インターナショナル
2015-04-19

「こんこん ちきちき こんちきちき
こんこん つくつく こんづくし
こんこんむらの こんきちさんちの
こんやの こんだて なんだろう」で、始まる愉快な詩です。
子ども達と一緒に声に出して読みましょう。さてさて、こんきちさんちの今夜の献立は、詩を読んでのお楽しみ。この4月に出版されたはせみつこさんが編集した詩のアンソロジーから一編、紹介しました。 

絵本 『おちゃのじかんにきたとら』 ジュディス・カー/作 晴海耕平/訳 童話館出版 1994 5分

おちゃのじかんにきたとら
ジュディス カー
童話館出版
1994-09

ソフィーの家に、 まるで紳士のような礼儀正しいとらが、「ごめんください ぼく とてもおなかがすいているんです。おちゃのじかんにごいっしょさせて いただけませんか」と言ってやってきました。もちろん、どうぞと招き入れるのですが、このとら、次々に食べ物を平らげてしまいます。とうとう家の中から食べるものがなくなってしまうと・・・まあ、なんていうとらでしょうを思いますが、ソフィーのおかあさんは鷹揚に受け止めます。そんなところが1968年に英国で出版されて以来、多くの子どもたちに愛されてきた理由かもしれません。 

 

絵本 『ママ、ママ、おなかがいたいよ』 レミイ・シャーリップ、バートン・サプリー/作 坪井郁美/訳 1981 5分

ママ、ママ、おなかがいたいよ (世界傑作絵本シリーズ)
レミイ シャーリップ
福音館書店
1981-11-30
 
 
こちらの絵本に登場するのは、お腹が痛いと訴える男の子。お母さんは馬車を走らせて医者のもとへ駆けつけます。お医者さんが男の子のお腹の中から取り出したものは!お腹から次から次へ出てくるものに、子どもたちはワクワクドキドキ、惹きつけられていきます。奇想天外、荒唐無稽な展開も芸術的な表現と相まって、魅力的な1冊になっています。
 
 わらべうた もちっこやいて
 もちっこやいて(画像)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もちっこにまずはしょうゆをつけてやいて、みんなで一緒に食べます。そのあとは、参加している子どもたちに声をかけて聞きながら好きなものをつけて歌いましょう。「あんこ」「のり」はよく出ますが、時々はチーズ、ジャムという子もいます。「おっ!それもおもしろいね。一緒につけて食べてみようね」と、いろいろやってみましょう。
 
 

絵本 『おまたせクッキー』 パット・ハッチンス/作 乾侑美子/訳 偕成社 1987 4分

おまたせクッキー
パット ハッチンス
偕成社
1987-09

 くいしんぼうのとらと、男の子のおはなしが続いたので、今度はひとりの分け前がどんどん減っていってしまうという、反対のおはなしと合わせました。ビクトリアとサムの兄弟がお母さんが焼いてくれたクッキーを6枚ずつに分けようとしていると、玄関チャイムが鳴り、お隣の子どもが二人やってきます。3枚ずつに分けていると、また玄関チャイムがなってお友達がどんどん増えていきます。最後は12人でひとり1枚ずつ食べることになりますが、さあ食べようとすると、また玄関チャイムが!最後の最後まで楽しい絵本です。

さて、だれが一番のくいしんぼうでしたか?それ以外の、美味しい絵本もおはなし会のあとに紹介してあげましょう。(K・J) 

2015年(その1)くだもの、おいしいね♪(小さい子)


みのりの秋、子どもたちにとって身近な「くだもの」の絵本で、小さい子向けおはなし会プランを作りました。

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【くだもの、おいしいね♪】

導入 わらべうた 「このこ どこのこ」

このこどこのこ

 

 

 

 


小さい子、とくに赤ちゃんのためのおはなし会の目的は、お母さんと赤ちゃんのゆったりとしたふれあいの時間を大切にすることと、お母さんのお膝が心地よいことを知ること。また図書館に親しむということが大きいのです。まずは、リラックスできるわらべうたから始めましょう。

赤ちゃんをしっかりと抱いて、お母さんが身体をほんの少しだけ左右に揺らします。(けっして赤ちゃんを揺らしてはいけません。とくに首の座る前の赤ちゃんには危険です)お母さんが揺れるだけで、赤ちゃんに心地よさが伝わります。繰り返しの「○○ちゃん」は、それぞれのお子さんの名前を入れて読んでもらいます。参加人数が少ない場合は、お子さんのお名前をひとりずつ順番に聞いて、みんなで歌ってあげてもよいでしょう。

絵本 『くだもの』平山和子/作 福音館書店 1981 2分

くだもの (福音館の幼児絵本)
平山 和子
福音館書店
1981-10-20

“くだもの”の絵本と言ったら、これ!というくらい、長く読み継がれている絵本です。どんな子どもたちに読んであげても、口を「あーん」と開けて食べる仕草をしたり、「はい どーぞ」で手を出してきたりします。実際に食べた時の「美味しかった」という記憶が呼び覚まされて、自然とそうなっていくのですね。ひとりひとりの反応を楽しみながら、ゆっくりと読んであげましょう。

 

絵本 『りんごりんごりんごりんごりんごりんご』安西水丸/作 主婦の友社 2005 2分

りんごりんごりんごりんごりんごりんご (主婦の友はじめてブックシリーズ)
安西 水丸
主婦の友社
2005-12-09

 

赤ちゃん絵本の定番『がたんごとん がたんごとん』の作者、安西水丸さんの作です。「あるひ りんごが ころんと おちた」と、木から落ちるりんご。そのりんごが、ころころころがっていくのですが、ころがる時の擬音が「りんご りんご りんご りんご りんご りんご」なのです。リズミカルなことばと、安西さんのシンプルな絵柄が小さい子どもたちに喜ばれる1冊です。

わらべうた 「えんやらもものき」

えんやらもものき

季節に合わせて「もも」の部分を「りんご」に言い換えて歌ってみましょう。「○○ちゃんに あーげよか」「○○くんに あーげよか」の部分は、ひとりひとりの名前がわかっていれば(先ほどの「このこどこのこ」でみんなで名前を入れて歌って、お名前を聞いていれば)、ミトンくまさんなどのおはなし会のマスコット人形と一人ずつ握手をする、あるいはりんごの折り紙などを渡す、など工夫をして楽しむとよいでしょう。

 あるいはスパークハーフというシフォン布を配りながら、しばらくの間、スパークハーフを使ったわらべうた(「じぃーじぃーばあ、ちゅっちゅこっこ、にぎりぱっちり)などを続けて遊んでもよいでしょう。社員の方はeラーニングサイトでわらべうたの遊び方を確認できます。 

 

 

 

 

 

絵本 『きのみのケーキ』垂石眞子/作 福音館書店 1992  3分

 「もりのおくりもの」という3冊セットのシリーズから、1冊を選びました。たぬきくんは、森で集めたきのみをたくさん使って美味しそうなケーキを作ります。とても可愛らしいおはなしです。上の2冊にくらべると、ストーリーのあり、あかちゃんには少し長いかもしれません。参加する子どもたちが1歳前後と小さい子が多い場合は、下に紹介する『くまとりすのおやつ』と差し替えると良いでしょう。また、絵本のサイズも小さいので参加者が多いときは、子どもたちに見えるようにゆっくりと読みましょう。

 

〈差し替え用〉
『くまとりすのおやつ』岸田衿子/作 堀内誠一、堀内みもこ/絵 福音館書店 2008 2分

くまとりすの おやつ (幼児絵本シリーズ)
きしだ えりこ
福音館書店
2008-02-20

昨年のおはなし会プランでも紹介した1冊です。→「2014年(その1)あきだよ♪
くまとりすが、きいちごを摘みに出かけます。大きなくまはたくさんきいちごを摘んで食べて、小さなりすは少しだけ。二匹の対比が面白い絵本です。ことばもリズミカルで、小さな子どもたちに喜ばれる1冊です。 
(K・J) 

2014年(その3) ハロウィン(幼児~小学生)


10月31日は、ハロウィンです。もともとはケルト民族の秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的な儀礼でした。アメリカに広まって、いつしか宗教的な意味がなくなり、子どもたちにとって「Trick or Treat!」と、変装して練り歩き、美味しいお菓子をたくさんもらえる楽しいお祭りになっています。

日本でも1990年代後半から、ポピュラーになってきました。2010年にもハロウィンをテーマにおすすめプランを作りましたが、また違う絵本の組み合わせで作ってみました。

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【ハロウィン】 幼児~小学生向け

絵本  『きんいろのとき ゆたかな秋のものがたり』アルビン・トレッセルト/ロジャー・デュボアザン ほるぷ出版 8分
きんいろのとき―ゆたかな秋のものがたり
アルビン トレッセルト
ほるぷ出版
1999-09
 

夏から秋へ移りゆく畑の風景。典型的なアメリカの農村風景です。美しい色合いの絵本で、収穫の秋の喜びを伝えてくれます。
2010年にも紹介した1冊ですが、今回もこの本を導入に持ってきました。同じように収穫の喜びを伝える絵本には『にぐるまをひいて』(ドナルド・ホール/バーバラ・クーニー ほるぷ出版)がありますが、『きいいろのとき』のほうが、感謝祭までの秋の情景を描いており、文章量的にもこちらが読みやすいと思います。

 
絵本 『魔女たちのあさ』エドリアン・アダムズ 奥田継夫訳 アリス館 3分
魔女たち.jpg
エドリアン・アダムズ
アリス館
1977-05
 
魔女とハロウィンの出てくる絵本を、いろいろ手にとってみましたが、やはりこの1冊に叶うものはないと思いました。ただし残念なことに絶版になっています。リズミカルで楽しい文章と、想像力を掻き立てる絵。図書館でしか手に取ることができません。除籍にしないように気をつけてくださいね。
 
 
絵本 『パンプキン』ケビン・ロビンズ 千葉茂樹訳 BL出版 7分
パンプキン
ケン ロビンズ
BL出版
2007-10
 
写真絵本です。昨年10月にカリフォルニアに行った時に、実際にかぼちゃの品評会会場を見てきましたが、オレンジ色の大きなかぼちゃがたくさん並んでいました。この絵本はそんなアメリカの品評会の様子、かぼちゃをくり抜くジャッコーランタンの作り方などが紹介されている絵本です。
 
絵本 『しゃっくりがいこつ』マージェリー・カイラー/S・D・シンドラー 黒宮純子 セーラー出版 3分
しゃっくりがいこつ
マージェリー カイラー
セーラー出版
2004-10
 
最後の1冊は、ちょっととぼけたがいこつの絵本。この絵本を読むコツは、「ヒック ヒック ヒック・・・」というしゃっくりをどう表現するかです。上手にやると、聞いている子どもたちが「どうしたらしゃっくりを止められるかなぁ・・・」と真剣な心配して、ぐいぐい引き込まれていきます。ナンセンス絵本ですが、たっぷり練習をして臨みたいですね。
(K・J)
 

2014年(その2) アフリカを楽しもう(幼児~小学生)


さまざまな国や地域の文化を知るよいきっかけとして、絵本や昔話があります。
その国の雰囲気をよく表わした絵や、語り伝えられてきた物語から、どんなことを大切にして生きているのか、人々のくらしや生き方を、自然と受け取ることができます。
さまざまな文化を楽しみながら受け入れられるよう、ぜひ絵本や昔話を紹介してみてください。
今回は、【アフリカを楽しもう】というテーマで、アフリカの本を紹介します。
  
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【アフリカを楽しもう】(幼児~小学生向け)
 
絵本『アフリカの音』 3分
 
アフリカの音 (講談社の創作絵本)
沢田 としき
講談社
1996-03-08
 
グン ゴド パ グン ゴド パ
グン ゴド パ グン ゴド パ
西アフリカの空の下、タイコの音がひびき、みんなはおどります。いのちのつながり、生きるよろこびが、ゆったりした絵と言葉から伝わってくる絵本です。タイコやダンスの文化が、いかに周りの自然や暮らしと結びつき、人々の心に影響しているのか、アフリカの豊かさを味わうことができます。絵には、民族衣装や人々の生活の様子も、丁寧に描かれています。
 
絵本『エチオピアのむかしばなし むらの英雄』 5分
 
むらの英雄 (エチオピアのむかしばなし)
 
昔、12人の男たちが町にいった帰り道、仲間がそろっているか数えてみました。ところが、自分を数えるのを忘れてしまったので、11人しかいません。「たいへんだ!だれかが いないぞ!」 男たちは、いなくなった1人を惜しみながら、村に帰りますが・・・アフリカの朗らかさが伝わってくる愉快な昔話です。
 
絵本『おとうとは 青がすき―アフリカの色のお話』 6分
 
おとうとは青がすき―アフリカの色のお話 (世界の絵本)
 
お姉ちゃんのンネカが弟のチディに色の名前を教えます。大おじさんのぼうしの色は、赤色。ヤシの葉っぱは、緑色。ヒョウタンの実の器は、クリーム色。身近な色を通して、アフリカのくらしや文化を知ることができる写真絵本です。同じ作者の本に『たのしい おまつり』『いっしょにあそぼう』『AはアフリカのA』『おばあちゃんにおみあげを』もあります。
 
たのしいおまつり―ナイジェリアのクリスマス
イフェオマ オニェフル
偕成社
2007-03

AはアフリカのA―アルファベットでたどるアフリカのくらし (世界の絵本)
 
 
 
おばあちゃんにおみやげを―アフリカの数のお話
イフェオマ オニェフル
偕成社
2000-10
 
 
 
絵本『ダチョウのくびは なぜながい? アフリカのむかしばなし』 7分
 
ある日、ワニが虫歯をぬいてもらおうと、動物たちに声をかけますが、みんな怖がってにげてしまいます。
お人好しのダチョウは、ワニがかわいそうになって、ワニの口の中に頭をいれて、虫歯をみてやろうとしますが・・・。クーズー、ウミウシ、オウム、ヒヒ、ゾウ、フラミンゴなど、アフリカのさまざまな動物が登場する愉快な昔話です。
 
(T.S)
 
 

2014年(その1) あきだよ♪(小さい子)


台風一過、今日はまた暑さが戻っています。

 
でも気持ちは涼しい秋へ。10月のおはなし会✩おすすめプランの一つ目は、小さい子向けのプログラムです。
 
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【あきだよ♪】(小さい子のためのプラン)
 
導入 わらべうた きーりすちょん
 きーりすちょん こどもにとられて 
 あほらし ちょん
 (遊び方:大きい子の時は、立ち上がって時計回りに歩きながら
      ”ちょん”で飛び上がります。
      小さい子の時は、赤ちゃんの腕や足に沿ってお母さんが指でなぞりながら
      ”ちょん”のところで、指で赤ちゃんをつつきます。)
 
絵本 『ばったくん』五味太郎 福音館書店 (2分)
ばったくん (幼児絵本シリーズ)
五味 太郎
福音館書店
1989-02-01
 
ばったくんのおさんぽ。「ぴょん ぴょん ぴょん ちょん ちょん どきっ」、「ぴょん ぴょん ぴょ ぴょ ぴょ」、「ぴょーん ぴょーん ぽょーん ぽょーん」、ばったくんの行く先で飛び跳ねる時の微妙なことばの違って、それがまた面白いリズムを作り出しています。
 
絵本 『どんぐりころちゃん』みなみじゅんこ アリス館 (1分30秒)
どんぐりころちゃん
みなみ じゅんこ
アリス館
2013-09-11
 
昨年出版された可愛らしいわらべうたの絵本。絵本の末尾にわらべうたが採譜されているので、歌いながら読んでいくとよいでしょう。
その後、お母さんといっしょに赤ちゃんの頭とおしりを触りながら、もう一度わらべうたを楽しみます。
 
わらべうた どんぐりころちゃん
  どんぐりころちゃん あたまはとんがって
  おしりはぺっちゃんこ どんぐりはちくりしょ
 
絵本 『どんぐりころころ』しぜんにタッチ! 片野隆司 ひさかたチャイルド (3分)
どんぐりころころ (しぜんにタッチ!)
片野 隆司
ひさかたチャイルド
2007-09-01
 
小さい子どもたちが公園などでどんぐりを拾う機会も多い秋。この絵本は、小さな子どもたちにもわかりやすく「どんぐり」のことを伝えてくれます。ことばのリズムも心地よい1冊です。子どもたちにとって一番大切なことは実体験することです。小さい子向けのプログラムでも、写真絵本などを積極的に紹介していきましょう。
 
絵本 『くまとりすのおやつ』きしだえりこ/ほりうちせいいち・もみこ 福音館書店 (2分)
くまとりすの おやつ (幼児絵本シリーズ)
きしだ えりこ
福音館書店
2008-02-20
 
くまとりすがきいちごをさがしに出かけます。おいしいきいちご、みつかるかな?お腹いっぱいになるかな?リズミカルなやさしい絵本です。
 
 
 
 
(作成K・J)

2013年(その3) げんき、だしていこう!(幼児~小学生)


国内で40度を超す気温を記録するなど、猛烈な暑さが続いています。目を海外に向けるとヨーロッパ諸国でも中国でも猛暑が続いているとのこと。
太陽の最大活動期、活発なフレア発生と関係があるのでしょうか。(図書館で調べてみよう!)

「クールシェア」という言葉が言われるようになり公共施設で涼しさを共有という考えが浸透してきましたが、図書館内は設定温度高めで暑いですね。どうぞ図書館で働くみなさまも水分をこまめに補給しながら、猛暑を乗り越えましょう。

10月のおはなし会☆おすすめプランの(その3)は、【げんき、だしていこう!】です。

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【げんき、だしていこう!】

導入  詩 「あらよっ」のとき  こりすすみえ
     『のはらうた2』 くどうなおこ  童話屋 1985 より
のはらうた 2
工藤 直子
童話屋
1985-05
 
 
 
      はずかしがりやの わたしですが
     ときどき だいたんです
     
     えだからえだへ
     とびうつるときです
     しっぽひろげて
     「あらよっ」といいます
 
     そのあとまた
     はずかしがりやの わたしです
 
絵本 『げんきなマドレーヌ』 ルドウィッヒ・ベーメルマンス 瀬田貞二/訳 福音館書店 1972
げんきなマドレーヌ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ルドウィッヒ・ベーメルマンス
福音館書店
1972-11-10
 
 
パリの寄宿学校に住んでいる女の子たちは照っても降っても毎日お散歩に出かけます。中でも一番元気なのがちっちゃなマドレーヌ。ねずみが出たってへっちゃらです。でもある夜のこと、元気なはずのマドレーヌの泣き声が!・・・瀬田貞二さんの翻訳がとてもリズミカルで洒落ています。そしてなにより素敵なのはパリの街並み。エッフェル塔にコンコルド広場、オペラ座にノートルダム寺院と、パリに行ったことのある人ならおなじみの歴史的建造物が美しく描かれています。読みやすいことばと、美しい絵。このふたつのバランスのよさが世界中で読み継がれている所以なのでしょう。
 
絵本 『きょうはみんなでクマがりだ』マイケル・J・ローゼン再話/ヘレン・オクセンバリー絵
                   山口文生訳 評論社 1990
きょうはみんなでクマがりだ (児童図書館・絵本の部屋)
マイケル ローゼン
評論社
1991-01
 
こちらはイギリスの遊び歌をもとにした絵本なので、とにかくリズミカル。繰り返し出てくるオノパトぺを子どもたちと一緒に歌うように読みたい1冊。洋書絵本があれば、日本語と英語と掛け合いで読んであげても楽しいかも!深く考えるとありえない設定ですが、ことば遊びと割り切って、元気に読みたい1冊です。
 
絵本 『こんとあき』 林明子 福音館書店 1989
こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)
林 明子
福音館書店
1989-06-30

 

 
元気な女の子、あきの赤ちゃんの時からのともだちはおばあちゃんが作ってくれたぬいぐるみのきつね、こん。こんを踏んだり、乗ったりしているうちに、こんのうでが綻びてきてしまいました。そこでふたりでさきゅう町のおばあちゃんのところへ行くことへ。頼もしいこんと不安げなあき。さきゅう町についてからもひと波乱。読んでもらいながら、「あき、がんばれ!」と声をかけたくなります。最後におばあちゃんとお風呂に入るシーンで、読んでもらってた子どもたちもホッと癒されるのですね。ふわっと気持ちまであたたかくなる1冊です。丁寧に読んであげましょう。

2013年(その2) おいしいおと(小さい子)


暦の上では立秋を迎えましたが、今年の夏の暑さはこれからもっともっと猛暑が続くとの予報。各地ではゲリラ豪雨の被害が出ている一方で、肝心の水がめはからっぽになっているとのこと。先日、訪れた東大本郷キャンパスの心字池(三四郎池)も、水が少なくなっていました。涼しい秋が待ち遠しいですね。

図書館では、夏休み真っ盛り。宿題をするために大勢の子どもたち、ティーンズたちが訪れていることでしょう。「図書館って、使えるね!」と子どもたちが知的好奇心を満たせる経験ができるとよいなと思います。

一方で、そろそろ秋の読書週間に向けた行事等の準備も始まっています。行事や展示に向けた選書なども早めに動き出しましょう。

 
 
10月のおはなし会☆おすすめプラン(その2)のテーマは、「おいしいおと」。は美味しいものの季節ですが、特に食べる時の音に注目してみました。
 
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【おいしいおと】  小さい子(0~3才)向け

導入 わらべうた 「いちじくにんじん」
    いちじく にんじん さんしょに しいたけ 
    ごぼうに むかご ななくさ はったけ とうがん


 

 
絵本 『おいしいおと』 三宮麻由子/ふくしまあさえ 福音館書店
おいしいおと (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)
三宮 麻由子
福音館書店
2008-12-31
 
 
 
この絵本の作者・三宮さんは幼い時に視力を失いました。だからこその「おと」なのですね。普段、あまり咀嚼する音に関心を持つことが少ないのでとても新鮮に感じました。「耳から聴く」おいしいものにこの秋は出会いたいと思います。
 
絵本 『しろくまちゃんのほっとけーき』わかやまけん こぐま社 
「ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぶつぶつ・・・
しゅっ ぺたん ふくふく くんくん ぽいっ・・・」ホットケーキを焼く音が耳に心地よいですね。親子でホットケーキを焼くときに「ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち・・・」って本当に音がしてるかな?と確かめる子が多いと聞きます。2009年に点字つき絵本も出ました。合わせて紹介してあげたいですね。
 
絵本 『やさいだいすき』柳原良平 こぐま社
やさいだいすき
柳原 良平
こぐま社
2004-06
 
 

昨年のおすすめプラン【おやさい、だーいすき】でも紹介した絵本です。ことばのリズムが心地よい絵本です。やさいをたくさん食べて元気な体に育ってほしいなという願いをこめて、今年もこの絵本を選びました。

 
絵本 『わにわにのごちそう』小風さち/山口マオ 福音館書店
わにわにのごちそう (幼児絵本シリーズ)
小風 さち
福音館書店
2007-02-15
 
 
小風さちさんは、福音館書店相談役の松居直さんのお嬢さん。ずっとずっと絵本を読んでもらって育ってこられただけあって、おはなしがとても楽しいです。そして山口マオさんの版画によるわにわに。こわそうでいながらどこかとぼけた味のあるわにわに。「ずりづづづ」「がふっ がふっ」「ぐびっ」擬音もこどもたちの耳に残るユーモア絵本です。   
(作成K・J)
 

2013年(その1) りんごがたくさん(幼児~小学生)


実りの秋、食欲の秋。くだものがおいしい季節です。
今回は、とても身近にあるくだもの「りんご」で、組み立ててみました。
りんごづくし、子どもたちとお楽しみください!
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【りんごがたくさん】幼児向け
 
導入 ハンガリーの指あそび
 
「りんごのき」
この私のおやゆびがりんごの木 実がいっぱい
さしゆびがゆすぶって
なかゆびがひろって
べにゆびがもってかえったら
こゆびがぜーんぶ食べちゃった
そしたらおなかがいたくなった
 
<遊び方の一例>
手のひらをひらいて、親指から順にさわります。
「おなかがいたくなった」で、なでつけて、すべての指を倒します。
(おわりは、軽くこぶしをにぎった状態)
 
わらべうたであそぼう 年少編 新訂―付・文学あそび (コダーイ芸研選書 21)わらべうたであそぼう 年少編 新訂―付・文学あそび (コダーイ芸研選書 21) 
著者:コダーイ芸術教育研究所
出版:明治図書出版
(1985-09)
 
年少組(3才-4才)に適したわらべうたが紹介されています。「わらべうたの部」「文学あそびの部」があり、たくさんのわらべうた・詩が紹介されています。序文も、子どもたちとわらべうたを伝えるうえで、とても参考になります。
 
絵本『りんごのき』 エドアルド・ペチシカ著 福音館書店
 
りんごのき (世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本)りんごのき (世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本) [単行本]
著者:エドアルド・ペチシカ
出版:福音館書店
(1972-03-10)
 
小さな男の子マルチンの家の庭には、りんごの木があります。冬は雪でおおわれていたリンゴの木も、春には花がさき、夏は葉をしげらせ、秋には実がなります。マルチンとリンゴの実を楽しみに待ちながら、四季を味わえる本です。
 
絵本『りんごとちょう』 イエラ・マリ著 ほるぷ出版
 

りんごとちょうりんごとちょう [単行本]
著者:イエラ・マリ
出版:ほるぷ出版
(1976-09)

絵だけの美しい絵本。りんごの実のなかで、卵からかえったチョウの幼虫が、さなぎになり、チョウになり、りんごの花に卵を産みます。そして、花が実になり、熟すとき、赤くなった実のなかで卵がかえるのです。絵ではわかりませんが、リンゴが実をつけるために、チョウも大切な役割を果たしていることを、大きい子には説明してあげてもよいかもしれません。見返しから、表紙につながり、いつまでもくりかえし読むことができて、命のつながりを感じます。 

 

絵本『あたまのうえに りんごがいくつ?』 セオ・レスィーグ作 ペンギン社
 
あたまのうえにりんごがいくつ? (はじめてひとりでよむ本)あたまのうえにりんごがいくつ? (はじめてひとりでよむ本) [単行本]
著者:セオ・レスィーグ
出版:ペンギン社
(1983-01)
ライオンとトラとイヌが、頭の上にりんごをのっけることに挑戦。1こ 2こ 3こ・・・さて、いくつまで、のせられるでしょう。数がふえるごとに、気持ちも盛り上がる、ゆかいな絵本です。太い線の動きのある絵も楽しめます。

 

絵本『なにをたべてきたの?」 岸田衿子文 佼成出版社

 

なにをたべてきたの?なにをたべてきたの? [大型本]
著者:岸田 衿子
出版:佼成出版社
(1978-01)

 

しろぶたくんが、食事におでかけです。りんご、レモン、メロン、ぶどうを食べると、おや、しろぶたくんのおなかがいろんな色に染まります。レモンすっぱい!といった、こぶたくんの表情も楽しる、のんびりとした絵本です。

 

ごちそうさまでした!

(T.S)

 

 

2012年(その3) 絵描きさんになりたいな♪(幼児~小学生)


10月のおはなし会☆おすすめプラン(その3)は、(その2)に続いて芸術の秋♪ということで【絵描きさんになりたいな♪】です。

中心に持ってきた絵本は、絵本作家として活躍中のトミー・デ・パオラの自伝的絵本『絵かきさんになりたいな』です。絵を描くのが大好きでどこにでも描いてしまうトミー。両親も祖父母もトミーの描いた絵を家に飾ってくれます。家族がトミーの絵の才能を認めて、伸ばしてくれているのです。

子どもの好きなことを認めて伸び伸びと伸ばそうとする家族の愛情、先生の配慮など、この絵本には私たち大人が学ぶべき姿勢がいっぱい。でも子ども達には、トミーが絵描きさんになれてよかった♪と思えることでしょう。

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【絵描きさんになりたいな♪】

導入  詩の絵本『いろがみの詩』 野呂昶 戸田デザイン研究室
いろがみの詩(うた)いろがみの詩(うた)
著者:野呂 昶
販売元:戸田デザイン研究室
(1988-11)






あか 
あかはあさひのいろ
ゆうひのいろ
わたしのからだをながれる
いのちのいろ

絵本 『ぼくのくれよん』 長新太 講談社
ぼくのくれよん (講談社の創作絵本)ぼくのくれよん (講談社の創作絵本)
著者:長 新太
販売元:講談社
(1993-04-09)


最初に読むのはこの絵本。7色入りのクレヨンで豪快に絵を描くのは・・・長新太さんの奇想天外楽しい絵本!ページをめくるたびにワクワクで惹きこまれていく1冊です。



絵本 『絵かきさんになりたいな』 トミー・デ・パオラ 光村教育図書
絵かきさんになりたいな絵かきさんになりたいな
著者:トミー デ・パオラ
販売元:光村教育図書
(2005-07)


絵を描くことが大好きなトミー。家族や周りの人に温かく見守られて絵を描く才能が開花していきます。特に素敵なのはトミーの誕生日に両親からプレゼントされたのが64色のクレヨン!絵本画家の自伝的な絵本です。



絵本 『いろいろへんないろのはじまり』 アーノルド・ローベル 冨山房
いろいろへんないろのはじまりいろいろへんないろのはじまり
著者:アーノルド・ローベル
販売元:冨山房
(1975-03-20)

昔、色のない時代がありました。魔法使いが世界に色をつけていきます。色は気持ちを反映します。魔法使いが世界を青一色にすると・・・みんな気持ちが沈みこんでしまったり。・・・世界が色に満ちていく過程がとても興味深い1冊です。少し長い絵本なので、参加者の年齢を考えて差し替えてもよいでしょう。
(差し替えるなら『えかきうたのほん』中村柾子/西巻茅子 福音館書店 など)


絵本 『うちがいっけんあったとさ』 ルース・クラウス/モーリス・センダック
うちがいっけんあったとさ (大型絵本 (31))うちがいっけんあったとさ (大型絵本 (31))
著者:ルース・クラウス
販売元:岩波書店
(1978-11-16)


「ちんとんしゃん!」「てれつく てんてん!」と踊るように節をつけて読むと面白い1冊。
うちがいっけんあったとさ・・・と歌いながら男の子が家の中に落書きし放題♪こんなに楽しいことはないはずですよね~おはなし会の最後に楽しく読んであげましょう。


エンディング  さよならあんころもち

 
 

2012年(その2) 音楽っていいね♪(幼児~小学生)


10月のおはなし会☆おすすめプランの(その2)は、【音楽っていいね♪】

秋の夜長は静かに音楽を聴く?それとも誰かといっしょににぎやかに歌うほうが好き?

音楽って私たちの心を時に晴れやかにしてくれたり、時には優しい気持ちにしてくれたり、時には勇気づけてくれたり。そんな音楽に楽しむおはなしを集めてみました♪

なお、他の10月のおはなし会☆おすすめプランは以下の通りです。

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【音楽っていいね♪】

導入 詩 「ちきゅうのなかま」 『ぱんつはきかえのうた』やなせたかし 国土社より
パンツはきかえのうた.jpgパンツはきかえのうた (しのえほん 5)
著者:やなせ たかし
販売元:国土社
(1974-07-30)









ぼくはにんげん
きみはどうぶつ
みたとこ すこし
ちがうけど
こころのなかは
おんなじだ
さびしいこともしっている
うれしいこともしっている

おんなじちきゅうの
なかまだもん
こえをそろえて
うたおうよ
ウォー
ウォー
ワンワン
ガオガオー

絵本  『うたうのだいすき』ジョアン・アーリー・マッケン/ル=ホェン・ファム
     小峰書店
うたうのだいすき (世界の絵本コレクション)うたうのだいすき (世界の絵本コレクション)
著者:ジョアン・アーリー マッケン
販売元:小峰書店
(2006-08)


「おはよう おひさま!ぴかぴかのあさ!みんなみんな さあ、おきよう!」と目が覚めると歌い、一日中出会うものが全て歌になってしまう男の子。彼の満面の笑みを見ているだけでも幸せになってくる絵本。「きらきらひかる おつきさまとおほしさま やさしくそっと ぼくにおやすみ」すべてのものを感謝して受け入れている男の子に、大人も元気をもらえる1冊です。

絵本  『つきよのおんがくかい』山下洋輔/柚木沙弥郎 福音館書店
つきよのおんがくかい (日本傑作絵本シリーズ)つきよのおんがくかい (日本傑作絵本シリーズ)
著者:山下 洋輔
販売元:福音館書店
(1999-02-20)
 

世界的なジャスピアニスト山下洋輔さんが、軽快な擬音語で動物たちのジャズセッションを表現した素敵な絵本。読むのはちょっと難しいかもしれない^^;でもジャズのノリで、上手に音を表現してほしいな~
画家の柚木さんのこの絵本への想いはこちらをクリック→つきよのおんがくかい


歌遊び  山の音楽家
      子どもたちと、こりすやうさぎ、ことりやたぬきになって、歌ってみるのもいいですね。音楽って楽しい~って思えるといいな♪

絵本  『5ひきのすてきなねずみ おんがくかいのよる』 たしろちさと ほるぷ出版
おんがくかいのよる―5ひきのすてきなねずみ (海外秀作絵本)おんがくかいのよる―5ひきのすてきなねずみ (海外秀作絵本)
著者:たしろ ちさと
販売元:ほるぷ出版
(2007-09)


カエルの美しい合唱を聞いて、音楽に魅了されてしまうねずみたち。自分たちで楽器を作り、一生懸命練習をし、月夜の晩に音楽会を開くことに!カエルの音楽会にはいれてもらえなかったねずみでしたが、音楽会に来てくれたカエルを歓迎して、いっしょに音楽を奏でるところも清々しく、大切に読んであげたい1冊です。


絵本  『ルラルさんのバイオリン』 いとうひろし ポプラ社
ルラルさんのバイオリン (いとうひろしの本)ルラルさんのバイオリン (いとうひろしの本)
著者:いとう ひろし
販売元:ポプラ社
(2001-09)


時間があれぼ、おまけのもう1冊。ルラルさんの弾くバイオリンはお父さんから譲られた大事な大事なもの。時々音をだすのだけど、それが「おしりがむずむずしちゃう」音。読み終わった後に心がほっこりできる絵本です。




エンディング  さよならあんころもち

 

 
 

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