11月のおはなし会プラン

2017年(その2)木枯らし吹いて(幼児~小学生)
2017年(その1)手と手をあわせて(小さい子)
2016年(その2)木の実をひろって(幼児~小学生)
2016年(その1)とんぽろりん(小さい子)
2015年(その3)ぬっくぬく(幼児~小学生)
2015年(その2)きのこ きのこ(幼児~小学生)
2015年(その1)おちばがおどる(小さい子)
2014年(その3) 赤い葉っぱ 黄色い葉っぱ(幼児~小学生)
2014年(その2) ある秋の日(幼児~小学生)
2014年(その1) あき いっぱい(小さい子)
2013年(その3) しごとはたのしい♪(幼児~小学生)
2013年(その2) むくむく、ぐるぐる(小さい子)
2013年(その1) いろんなねこにあいたいな(幼児~小学生)
2012年(その3) りんご、大好き♪(幼児~小学生)
2012年(その2) くま、くま、くま(幼児~小学生)

2017年(その2)木枯らし吹いて(幼児~小学生)


色付いた木々の葉を振るい落としてしまう木枯らしが吹くと、いよいよ季節は晩秋から冬へと移っていくんだなあと感じます。大きい子向けのおはなし会はそのような季節に想いを馳せながら作りました。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

*****************************
【木枯らし吹いて】

導入 詩「てぶくろとぽけっと」『木いちごつみ―子どものための詩と絵の本』(岸田衿子/詩 山脇百合子/絵 福音館書店 1983)より 2分

木いちごつみ (日本傑作絵本シリーズ)
きしだ えりこ
福音館書店
1983-10-20

 

「くまのこどもにゃ てぶくろがない・・・」「りすのこどもにゃ ぽけっとがない・・・」子どもらしい視点の短い詩です。一度読んであげて、二度目は1行ずつ、子どもたちにも復唱してもらいましょう。

 

素話「マーシャとくま」『ロシアの昔話』(内田莉莎子/訳 福音館書店 2002)より 9分

ロシアの昔話 (福音館文庫 昔話)
福音館書店
2002-06-20
 
かしこいマーシャと、とぼけたくまの様子が面白く、子どもたちもよく聞いてくれるお話です。素話で語ってあげたあと、絵本(エウゲーニー・M・ラチョフ/画 内田莉莎子/訳 福音館書店 1963)の紹介もしてあげましょう。
 
 
 
マーシャとくま (世界傑作絵本シリーズ)
M・ブラトフ
福音館書店
1963-05-01
 
 
 
 
 
絵本『かぜのおまつり』いぬいとみこ/作 梶山俊夫/絵 福音館書店 1972 8分

 

ふうこは、ほいくえんの帰り道、バス停かたはひとりで家まで峠道を歩きます。秋もふかまり、道端にはあけびやきのこ、やまぶどうが生っています。ふうこが取ろうとすると「どうか ふうこちゃん とらないで こがらしこぞうの ひゅうすけが、かぜのおまつりにくるまでは」、「きたかぜこぞうの さぶろうが 、かぜのおまつりにくるまでは」などと木の実たちは頼んできます。「かぜのおまつり」って、いったい何なのでしょう。後半で絵のないページが見開き2枚分、続きます。さっとめくってしまわないで、ゆっくりと絵を子どもたちと味わってみましょう。

 

わらべうた おてぶしてぶし

おてぶしてぶし

手の中にちいさなどんぐりを一つ入れて、両手のひらを合わせて、左右に揺らしながら歌います。

 

最後に、左右どちらかの手に握って、両手を前に出します。どちらの手にどんぐりが隠れているかを、子どもたちに当ててもらう遊びです。当たれば「おおあたり」と歌ってあげましょう。

 

 

 

 

 

 

ブックトーク『落ち葉』平山和子/文・絵 平山英三/構成・写真 福音館書店 2005 5分

落ち葉 (福音館の単行本)
平山 和子
福音館書店
2005-09-25

作者のお二人が住む長野県黒姫山のふもとの秋の落ち葉をじっくり観察して、水彩絵の具で仕上げた科学絵本です。原寸大に描かれた落ち葉の繊細で美しいこと、どれひとつ同じものはない見事な落ち葉の様子を、ページをめくりながら、子どもたちと一緒に味わってほしいと思います。

 

わらべうた さよならあんころもち

(作成K・J)

 

2017年(その1)手と手をあわせて(小さい子)


 小さな子どもたちの手。温かい手です。その手と手をつなぐと、おとなの方も自然と頬が緩みます。この子どもたちにどんな未来を手渡せるんだろうと、責任も感じます。そんな思いをこめて、11月の小さい子向けおはなし会プランを作ってみました。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

****************************
【手と手をあわせて】

導入 わらべうた ちょちちょちあわわ

 ちょちちょちあわわ

 

 


小さな赤ちゃんの場合は、お膝の上でおとなが赤ちゃんの手をそっととって一緒に遊びます。
”ちょちちょち”で手をたたき、”あわわ”で手のひらで口を3回軽くおさえ、”かいぐりかいぐり”でげんこつを作って両手を体の前で回します。”おつむてんてん”で頭を軽く2回さわり、”ひじとんとん”で、交互に手のひらで反対側のひじを叩きます。

 

わらべうた ここはてっくび

ここはてっくび

手首→手のひら→”ありゃりゃ”で親指、”こりゃりゃ”で人差し指、”せいたかぼうず”で中指、”いしゃぼうず”で薬指、”おさけわかしの”で小指を1本ずつ触っていきます。”かんたろさん”で両手を合わせてこすりあわせます。

片手ずつ、2回繰り返すとよいでしょう。 

 

 

 

 

 

 

絵本『もりのてぶくろ』八百板洋子/文 ナターリヤ・チャルシーナ/絵 福音館書店 2010

おおきな楓の葉っぱが森の中に落ちています。まるで手袋みたい。動物たちが次々にやってきて当ててみますが・・・この絵本は月刊誌「ちいさなかがくのとも」2004年11月号でした。落ち葉に焦点を当てた小さい子向けの科学絵本ですが、絵も文章も秋の優しい陽射しのような美しい絵本です。 

 

わらべうた とうきょうとにほんばし 

とうきょうとにほんばし
 
 
 
 
 
 
 
 
赤ちゃんの手を、掌側にして、指でなぞっていく遊びです。”とうきょうと”で一本指で掌をなぞり、”にほんばし”では二本指でなぞります。”がりがりやまの”では掌をがりがりとくすぐり、”パンやさんと”で軽く掌をたたき、”つねこさんが”では軽くつねり、”かいだんのぼって”で二本指で腕に沿うように上っていき、最後は首元をこちょこちょします。
 
 
絵本『ててちゃん』土橋悦子/文 織茂恭子/絵 福音館書店 2008
 
 
 わらべうたがそのまま絵本になりました。後ろの見開きに遊び方が書いてあります。最初に絵本を読んであげてから、遊び方を説明します。その上で、もう一度わらべうたで遊びながら絵本を読んでみましょう。読み手のほかに、わらべうたをやってみせる人がいるといいですね。
 
 
絵本『とってください』福知伸夫 0.1.2えほん 福音館書店 2003

とってください (0.1.2.えほん)
福知 伸夫
福音館書店
2003-03-01
 
 かめさんがさんぽにでかけます。木のうえにあるものを、ともだちのどうぶつたちに取ってもらいます。最後のページが秋らしくて素敵ですよ。
 
 
わらべうた おやゆびねむれ
おやゆびねむれ
 
 おはなし会の最後は、ゆったりとしたリズムのわらべうたで締めましょう。赤ちゃんの手をとって、親指から一本ずつゆっくりと倒していきます。そっとそっと寝かしつけるように優しく撫でながら歌います。最後は赤ちゃんの手を優しく両手で包み込みましょう。
右手、左手それぞれ2回繰り返してやってみてください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)
 

2016年(その2)木の実をひろって(幼児~小学生)


秋はたくさんの木の実が落ちる季節。どんぐりにまつぼっくり、栗にくるみ。実りの秋を実感しながら絵本を読んであげたいですね。
 
***********************
導入 詩 「あきのそら」こねずみしゅん 『のはらうた5』(くどうなおこ/作 童話屋 2008)より 2分
 くぬぎばやしで
 どんぐりをだいていたら
 かぜがひゅうと
 とおりすぎました
 みあげると
 こえだをすかして
 あおいそらがみえました
  (中略)
 しんこきゅうしたら
 こころのなかまで
 そらいろにそまりました。
のはらうた〈5〉
くどう なおこ
童話屋
2008-07
 
 
 
 
絵本『もりのかくれんぼう』末吉暁子/作 林明子/絵 偕成社 1978 8分
 
今年5月28日にお亡くなりになった末吉暁子さんの作品です。公園からの帰り道、近道をしようと生垣の中を通り抜けると、そこは金色に染まる秋の森の中。そこでけいこは「もりのかくれんぼう」という不思議な男の子に出会います。かくれんぼうや動物たちと森の中でかくれんぼうをしていると・・・おはなしは約8分と長いのですが、不思議な森の中の情景に子どもたちは惹きつけられてあっという間に感じることでしょう。
 
 
絵本『くんちゃんはおおいそがし』ドロシー・マリノ/作 まさきるりこ/訳 ペンギン社 1983 4分
くんちゃんはおおいそがし
ドロシー・マリノ
ペンギン社
1983-01
 
好奇心たっぷりの子ども時代。一旦、なにかに夢中になると、時間が経つのも忘れて遊び込むもの。大人からすると取るに足らないことも、自分で興味を持つということが大切なのです。小石を拾うことも、くるみを集めることも、落ち葉をかき集めることも、ありの行列を追いかけることも、遊びになってしまいます。そして大人が意図しない遊びが、どれほど子どもの心を育てることでしょう。そんなくんちゃんの様子が生き生きと描かている1冊です。
 
 
絵本『くるくるくるみ』松岡達英/作・絵 そうえん社 2007 6分半
くるくるくるみ (そうえん社・日本のえほん)
松岡 達英
そうえん社
2007-09
 
 くるみが木になっているのを見たことがありますか?緑色でキウイフルーツのような形をしているということを、私はこの絵本に出会うまで知りませんでした。私たちが知っているくるみは、その緑の実の内側になる種だったのですね。この絵本は、田舎に住むおじいちゃんたちの家に遊びに行って、くるみについて初めていろいろ知る女の子が主人公です。くんちゃんも集めたくるみについて、一緒にいろいろ知っていきましょう。
 
絵本『びっくりまつぼっくり』多田多恵子/文 堀川理万子/絵 福音館書店 2010 2分半
びっくりまつぼっくり (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)
多田多恵子
福音館書店
2010-09-10
 
子どもたちの集中力がまだ続くようならば、もう一冊まつぼっくりの絵本を読んであげましょう。この絵本は、福音館書店月刊ちいさなかがくのとも2006年11月号がハードカバーになったものです。公園などに落ちているまつぼっくり。よーく乾いたまつぼっくりを振ると、中から薄羽のついた小さな種が落ちてくるのをご存知ですか?そんなまつぼっくりの不思議に迫る楽しい絵本です。
 
 
 (作成K・J) 

2016年(その1)とんぽろりん(小さい子)


日本語は擬音語、擬態語が、とても多く、表現の幅が大変豊かになっています。どんぐりが落ちる音が「とんぽろりん」、力を合わせて引っ張る時に「うんとこしょillust62_thumb どっこいしょ」などなど。これらの擬音語、擬態語は、フランス語の「オノマトペ」でひっくるめて呼ばれるようになっています。

今回、選んだ絵本はどれも「オノマトペ」が特徴的です。言葉のリズムを味わいながら、子どもたちと楽しんでほしいと思います。

****************

わらべうた どんぐりころちゃん

どんぐりころちゃん

 

 

 

 

 

 
絵本にもなっているわらべうたです。(『どんぐりころちゃん』みなみじゅんこ/作 アリス館 2013)「どんぐりころちゃん」で手をたたき、「あたまがとんがって」で頭の上に両手でとんがり帽子を作って、「おしりはぺっしゃんこ」でお尻をたたき、「どんぐりはちくり」で、両腕をぐるぐると回します。「しょ」で、ほっぺに両手を当てます。大きい子の時は、「しょ」でじゃんけんをする場合もあります。何度か歌ってやってみましょう。なお、今回は取り上げていませんが、2014年の10月のおはなし会プランで、この絵本を取り上げていますので、そちらも参考にしてみてください。(2014年10月【あきだよ♪】

絵本 『どんぐりとんぽろりん』武鹿悦子/作 柿本幸造/絵 ひさかたチャイルド 2008 2分

どんぐりとんぽろりん
武鹿 悦子
ひさかたチャイルド
2008-10-01
 
おおきなくまとちいさなりすが、どんぐりを拾います。「ぱらんこぽろんこ とんぽろりん」と、どんぐりの落ちる音が可愛らしい絵本です。 
 ほんわか優しい気持ちになれる絵本です。

 
絵本 『おおきなかぶ』A・トルストイ/作 内田莉莎子/訳 佐藤忠良/画 福音館書店 1966 2分
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)
A.トルストイ
福音館書店
1966-06-20
 
長く読み継がれてきた『おおきなかぶ』。ストーリーのある絵本ですが、くり返しでリズミカルなお話は2歳児くらいから楽しむことができます。「うんとこしょ どっこいしょ」というところは、子どもたちが自然に体を動かして聞いてくれます。 
 
わらべうた いっちくたっちく78973d08
いっちくたっちく たいもんさん たいもはいくらで ごーわんす いっせんごりんでごーわんす
もうちっと もうちっと すからか まからか すってんどん
 
歌に合わせて、一本ずつ指をさわっていきます。「すってんどん」で、最後にさわった指を折り曲げます。すべての指を折り曲げたら、「ととけっこう」のわらべうたで、順番に起こしていきましょう。「いっちくたっちく」とは、茨城の方言で交互に並んだ状態を表す言葉だそうです。

 
絵本 『りんご』松野正子/文 鎌田暢子/絵 童心社 1984 1分
りんご (母と子のえほん)
松野 正子
童心社
1984-01-20

 とても柔らかい色彩で、りんごが瑞々しく描かれています。赤いりんご、黄色いりんご、ピンクのりんご。どれも美味しそう。そしてお母さんが剥いてくれるのが、子どもには嬉しいですね。みんなで「いただきます」と食べてもよいでしょう。 

 

(作成K・J)

2015年(その3)ぬっくぬく(幼児~小学生)


「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、ほんの1ヶ月半前まではどうなってしまうのだろう?と思っていた暑さも嘘のよう、あんなに煩くこの世の盛りを謳歌していたセミの合唱もどこへやら、草むらからは秋の虫の涼やかな声が響く季節となりました。四季折々の変化が私たちにもたらしてくれる叙情というものを、子ども達と一緒に味わいたいですね。

さて、11月のおはなし会プランの3つめは、日に日に寒さが募る時期に「ぬっくぬく」なお話を、と作りました。子ども達と一緒に深まりゆく秋と「ぬっくぬく」なぬくもりを味わってほしいと思います。

***************

導入  詩「おとく」吉永塁(6才) 『おどる詩あそぶ詩きこえる詩』はせみつこ/編 飯野和好/絵 冨山房 2015より 1分
     「ママ いつでも
      ぼくのこと 
      ギューって
      していいよ
      ぼくはあったかいから (以下、略)」

おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩
冨山房インターナショナル
2015-04-19

室生犀星に、まど・みちおや谷川俊太郎というそうそうたる詩人に混じって、子どもの詠んだ詩も数編紹介されているうちの1編です。題名の「おとく」の意味が最後の最後まで読むとすとんとわかります。そしてなんだかあったかい気持ちになります。ぜひ、子ども達と一緒に声に出してくり返し読んでみてください。
  

絵本 『ちょろりんのすてきなセーター』降矢なな/作・絵 福音館書店 1993 6分

ちょろりんのすてきなセーター (こどものとも傑作集)
降矢 なな
福音館書店
1993-03-01
春の色の暖かそうなセーターにひとめぼれをしたとかげの子ちょろりん。そのセーターを手に入れるために一生懸命おじいちゃんの仕事を手伝います。そうしてやっとセーターを手に入れるだけのお金を稼ぎ出すのですが・・・このお話は、ちょろりんの気持ちを汲みながらも、甘やかさず、それでいて思いに寄り添ってくれる大人の存在もまた気持ちがよく、最後のページで聞いていた子どもたちも、読み手も一緒にほんわかぬっくぬくの心になれる1冊です。

わらべうた 「おてぶしてぶし」

おてぶしてぶし

 

手の中にどんぐりなどの木の実を包んで、揺らしながら歌います。
そして「いーや」のところで、右か左の手のどちらかに木の実を隠します。
さて、木の実は、右手の中かな?左手の中かな?子どもたちに当ててもらう遊びです。

なんどか繰り返して遊びましょう。
(なお、ヴィアックス社員向けのeラーニングでは動画で学ぶことができます。社員の方は、ぜひアクセスしてみてください。)

 

 

 

 

絵本 『干し柿』西村豊/写真・文 あかね書房 2006 8分

秋の味覚の柿。その中でも渋柿をおひさまの光に当て、風に当てることで甘い甘い干し柿になるということをよく昔の人は思いついたなと思います。この写真絵本は伝統的な保存食の干し柿ができるまでを追った写真絵本。後半は子どもたち自身が干し柿作りに挑戦します。お正月飾りにも使われる干し柿。深まりゆく秋に子どもたちにも味わってほしい絵本です。

絵本 『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』高野文子/作・絵 福音館書店 2014 2分

しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん (幼児絵本シリーズ)
高野 文子
福音館書店
2014-02-05
 
最後の1冊は、このままホッとして眠りにつけそうな絵本です。これからの季節、温かいお布団の恋しい季節。ふとんたちが「まかせろ まかせろ おれに まかせろ」と頼もしく引き受けてくれる。リズミカルなことばがまるで呪文のように、眠りに誘ってくれる、そんなぬっくぬくの1冊です。ふんわり、やさしくおはなし会の最後に読んであげましょう。

(作成K・J)

2015年(その2)きのこ きのこ(幼児~小学生)


秋の味覚の1つのきのこ。雨が降ると元気になるって知っていますか?

今回はきのこをテーマに組み立ててみました。きのこを探しに出かけたくなる本ばかりです。

*************************
【きのこ きのこ】 幼児~小学低学年向け
 
導入 詩「きのこ」 まどみちお (『まど・みちお 全詩集』 まどみちお著 伊藤栄治編 理論社 1992より)
 
「き き きのこ
きのこ ノコノコ ノコノコ
あるいたり しないけど」
(一部抜粋)
 
まどみちおさんらしい、素朴で愉快な詩です。
童謡として作られたもので、初出は『リズムと生活シリーズNO.3  かんさつしよう』 (芸術教育研究所・リズムの会編 音楽譜出版社 1966)です。
歌ってもよいと思いますが、そのまま詩として読んであげても楽しむことができます。
 
まど・みちお全詩集<新訂版>
まど・みちお
理論社
2001-05-28
60年にわたるまどみちおさんの少年詩、童謡、散文詩など全詩を収録しています。詳しい索引も付いており、広くまどみちおさんの作品に触れることができます。
 
 
 
『あめのひ きのこは』 ステーエフ原作 ギンズバーグ再話 アルエーゴとデューイ絵 厨川圭子訳 1976 4分 
 
あめのひきのこは…… (新訳えほん 25)
ミラ=ギンズバーグ
偕成社
1976-11
 アリが外を歩いていると、雨が降ってきたので、小さいきのこの下で雨宿りをすることにしました。すると、チョウ、ネズミ、ウサギも雨宿りにやってきて、次々にきのこの下に入っていきます。
小さなきのこだったのに、どうしてこんなに入るのでしょう? テンポよく進む愉快なお話で、少しとぼけた絵も味わいがあります。最後の「あめがふると、きのこはどうなるでしょう?」の問いかけのあとの子どもたちの反応も楽しみな絵本です。
 
『きのこ ふわり胞子の舞』 埴沙萠写真・文 ポプラ社 2011 6分 
 
 きのこが胞子をとばす様子を美しい写真でとらえた絵本です。ホタルのようにひかるヤコウタケやかさが開くと一夜でとけて消えてしまうヒトヨタケなど様々な種類のキノコを見ることができます。キノコが森の枯木や枯葉を食べる森のそうじやさんということもきちんと書かれています。写真をじっくり見せながら、読んであげてください。
 
 
『きのこはともだち-さがす・みつける・たべる』 松岡達英構成 下田智美絵と文 偕成社 2001
 
きのこはともだち―さがす・みつける・たべる (しぜんとともだちになろう)
松岡 達英
偕成社
2001-10
 きのこ入門になる絵本です。草地や畑に生えるきのこ、松林に生えるきのこ、雑木林に生えるきのこなど場所別に、きのこが紹介されています。また、身近なところでのきのこの見つけ方や、きのこ狩りの方法、きのこを使った料理のレシピなど、きのこに関する情報が盛りだくさんです。すべて読むことは難しいので、興味を持ちそうなところを中心に紹介してあげてください。
 
  
『ナミチカのきのこがり』 降矢なな作 福音館書店 2010 5分 
 
 ナミチカはいとこのアンドレとおじいちゃんときのこ狩りに出かけます。森には楽しいきのこがいっぱい。ナミチカが夢中になって探していると、赤いきのこがリズムをとって踊っているところにでくわします。「チャカンチャ チャンチャン チャカンチャ チャンチャン・・・」、一緒に楽しく踊るうちにナミチカと赤いきのこはすっかり仲良くなりますが・・・不思議で楽しいお話です。
 
こちらの本もおすすめです。差し替えたり、追加で紹介してもよいと思います。
 
『ほら、きのこが・・・』 越智紀子文 伊澤正名写真 福音館書店 1995 8分 
ほら、きのこが… (たくさんのふしぎ傑作集)
越智 典子
福音館書店
2000-05-10
 様々な種類のきのこの写真とともに、きのこが菌糸でできていること、胞子を作って様々な方法で飛ばすこと、落ち葉を食べて肥えた土を作っていることがわかりやすく書かれています。写真がとても美しく、眺めているだけできのこの力強さ、不思議さを感じることができます。少し長くなりますので紹介でもよいと思いますが、落ち着いて聞ける子が多い場合は、ぜひ読み聞かせてあげてください。
 
 
(作成T.S)
 

2015年(その1)おちばがおどる(小さい子)


かさこそ、かさこそと落ち葉を踏むと音がします。小さな子どもたちにはその音がとても新鮮なようです。秋が深まる頃の公園や歩道で一生懸命落ち葉を踏みしめて感触を味わっている子どもたちに出会います。そうすると20年以上前の子育て中のことを思い出します。そうそう、飽きずに落ち葉を踏んで歩いてたなぁ・・・それだけで遊びになったなあ・・・そして落ち葉の絵本を読んであげたなぁと。

季節の変化を全身で受け止めていく乳幼児期。そんな季節の変化を捉える絵本をおはなし会でも紹介してあげたいですね。

******************

絵本 『まてまてまて』 ましませつこ こぐま社 2005

まて まて まて (わらべうたえほん)
こばやし えみこ
こぐま社
2005-09

導入の絵本はわらべうた絵本から。「まてまてまて」の繰り返しの単純な絵本ですが、その単純さが子どもたちには嬉しいのです。何度も繰り返し読みたくなる絵本です。一緒にハイハイする動作をしながら読んであげてもいいでしょう。

 

わらべうた うえからしたから

うえからしたから

 

 

 

 


9月のおはなし会プラン「かぜ、きもちいい~♪」でも紹介したわらべうたです。秋の風で葉っぱが舞い落ちことを伝えながら歌ってみましょう。風呂敷大のスパークハーフ布を用いて、布を上下に揺らしながら歌います。小さな布しかない場合は子どもたちや保護者の人もいっしょに揺らしながら歌います。スパークハーフ布がない場合は、それぞれが持参しているハンカチなどを用いても大丈夫です。

絵本 『おちばがおどる』 いとうひろし ポプラ社 2003

おちばがおどる (いとうひろしの本)
いとう ひろし
ポプラ社
2003-11
 
これまでも何度かおはなし会プランで用いた絵本です。落ち葉をコラージュして表現したとても楽しい絵本です。「かさこそ ふわり にこにこ こそり ぼくらはおかしな おちばだよ」と、リズミカルなことばも響きも楽しく、はずむように読んであげましょう。
 

唱歌 「もみじ」文部省唱歌 高野辰之/岡野貞一
 あかいあかい もみじのは もみじのはっぱはきれいだな ぱっとひろげたあかちゃんの おててのように かわいいな
 (「秋の夕日に照山もみじ・・・」で有名な作詞、作曲家のペアが、同じ題名で作った唱歌です。可愛らしい歌なので、若いママたちにも伝えていきたいと思います。もみじの形に切り抜いたペープサートを用いたり、実際に拾ってきた葉っぱを見せながら歌ってみましょう。詳しい歌はこちらを→「もみじ」

 

絵本 『もりのてぶくろ』 八百板洋子/文 ナターリヤ・チェルーシナ/絵 福音館書店 2004

秋の森の中にはっぱが一枚。だれかのてぶくろのようにも見えます。そんな想像をかきたててくれる絵本です。深まりゆく秋を小さな子ども達と一緒に味わえる1冊です。

同じテーマで、過去にも掲載したおはなし会プランがあります。そちらも参照にしてください。「落ち葉をふんで」(2012年)

(K・J)

 

2014年(その3) 赤い葉っぱ 黄色い葉っぱ(幼児~小学生)


春の桜前線が日本列島を南から順番に北上するのに対して、紅葉前線は北海道から始まって次第に南下していきます。合わせて高山では早く、頂上付近から麓へ降りてくるのですね。

 
さて、北海道大雪山系での紅葉の頼りが届きました。東京近郊の紅葉は11月中旬から12月にかけての頃でしょうか。今から紅葉の季節が楽しみです。こんなサイトもみつけました。→2014全国紅葉最前線
 
さて、3つめのおはなし会✩おすすめプランはその紅葉がテーマです。
 
**************************
【赤い葉っぱ 黄色い葉っぱ】 幼児~小学低学年向け
 
絵本 『あかいはっぱ きいろいはっぱ』ロイス・エライト/阿部日奈子訳 福音館書店 3分
あかいはっぱきいろいはっぱ (かがくのほん)
ロイス エイラト
福音館書店
2002-11
 
表紙の紅葉・黄葉に圧倒されるような絵本です。カエデの葉の移り変わりを伝えてくれます。ただ、「サトウカエデ=メープル」の葉は日本では馴染みが薄いですね。この本を読んだあと、『落ち葉』あるいは『わたしのもみじ』からいくつか写真を見せて、身近な紅葉についておはなししてあげるといいでしょう。
本の紹介 『落ち葉』平山和子 福音館書店
落ち葉
平山 和子
福音館書店
2005-09-25
 
 
 
『わたしのもみじ』岩間史朗 ポプラ社
わたしのもみじ (シリーズ・自然 いのち ひと)
岩間 史朗
ポプラ社
2001-11
 
 
 
 
絵本 『秋は林をぬけて』 小泉るみ子 ポプラ社 6分
秋は林をぬけて (小泉るみ子四季のえほん)
小泉 るみ子
ポプラ社
2001-10
 
北海道の林を描いた絵本。今はこんなに豊かな秋の林に出会うことは少ないかもしれません。1ページ1ページから、秋の実り、紅葉、すべてが美しく立ち上り、こんなに豊かな自然の中で迎える季節の変化に感謝したくなります。雪虫が飛ぶと、雪が降り始めるといった表現も、北海道らしい描写です。
季節の変化を味わうように、ゆっくりと読んであげてください。
 
絵本 『マーシャとくま』 M・ブラトフ/内田莉莎子訳 福音館書店 8分
マーシャとくま―ロシア民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)
M・ブラトフ
福音館書店
1963-05-01
 
ロシアの昔話です。ページ数は少ないのですが、文字数が多く、聴き応えのするお話です。覚えて素話で語ってあげても良いと思います。かしこいマーシャと、対照的なとぼけた味のくまの様子に、子どもたちもわくわくしながら耳を傾けることでしょう。
(K・J)

2014年(その2) ある秋の日(幼児~小学生)


秋は静かなイメージもありますが、生きものたちが冬にそなえて、動いている季節でもあります。
そんな生き物の息遣いを感じられる本を中心に組み立ててみました。
秋も魅力がいっぱいです!
 
*************************
【ある秋の日】 幼児から小学生向け
 
絵本 『ワイズ・ブラウンの詩の絵本』 
 
マーガレット・ワイズ ブラウン
フレーベル館
2006-02
 
世界中でよみつがれている絵本・児童書を、編集者・作家として、多く手がけたマーガレット・ワイズ・ブラウンの詩の絵本です。虫や魚、鳥など子どもたちにとって身近な生きものをうたった詩や、自然や季節を感じることができる詩が、たくさんあります。ユーモアがあって、楽しく優しい詩ばかりです。秋におすすめの詩は、「あき」「おちば」です。最後の詩「し」も、ぜひ子どもたちと味わってください。
 
絵本 『木はいいなあ』 3分
 
木はいいなあ
ジャニス=メイ=ユードリイ
偕成社
1976-04
 
木があると、木蔭でお昼寝できたり、ブランコができたり、落ち葉でたき火ができたりと、読み終えると、「木はいいなあ」と感じることができる1冊です。文章は簡潔でやさしく、絵はカラーと白黒のページが交互になっていて、余白をたっぷり味わうことができます。どうぞ素直に読んであげてください。しみじみと味わう子もいれば、「こんなこともできるよ!」と声をあげてくれる子もいると思います。
 
 
絵本 『どんぐり』 7分
 
どんぐり (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)
 
木から落ちたどんぐりは、動物に食べられたり、さまざまな場所に埋められたりします。そして、ちょうどよい条件に恵まれたどんぐりが、再び芽を出し、大きな木になり、再び実をつけるのです。簡潔な文章と絵で、どんぐりの一生をたどることができる科学絵本です。保存方法が動物によって違うことや、埋められる深さによって芽を出せるかが決まるなど、発見することがたくさんあり、子どもたちも興味津々で聞いてくれます。
 
絵本『子リスのアール』 7分
 
子リスのアール
ドン フリーマン
BL出版
2006-11
子リスのアールは、初めて自分でドングリを見つけに行きますが、友達の女の子ジルに助けてもらってばかりで、お母さんにしかられてしまいます。そこでアールは夜中にこっそり起きて、自分一人でドングリを探しに出かけますが・・・。かわいい子リスの冒険物語です。雄ウシのコンラッドとやり合う場面は、子どもたちは熱中して聞いてくれます。モノクロの絵に赤いスカーフが引き立っていて、目でも楽しめる絵本です。
 
(T.S)

2014年(その1) あき いっぱい(小さい子)


小さい子のための11月のおはなし会✩おすすめプランです。

 
わらべうたと組み合わせながら、楽しい時間になるといいですね。
 
 
*************************
【あき いっぱい】 小さい子向けプログラム
 
導入 わらべうた  「はなちゃん」
はなちゃん りんごをたべたいね でこちゃん
(遊び方)
はなちゃん→鼻のあたまを2回そっとつつく
りんごを  →ほっぺを2回そっとつつく
たべたいね →口元を2回そっとつつく
でこちゃん →おでこを2回そっとつつく
お母さんと赤ちゃんが向かい合わせになって、 お母さんが赤ちゃんの表情を見ながら遊びます。 

絵本 『りんごぼうや』 ディック・ブルーナ 松岡享子訳 福音館書店 2分
りんごぼうや (ブルーナの絵本)
ディック・ブルーナ
福音館書店
2012-04-04
 
 
りんごのぼうやは、羽根も足もないから自分で出かけていくことができないのですね。その悲しみを知ったかざみどりが、いろんなところに連れて行ってくれます。小さな子どももこうやって世界を広げていくのでしょうね。
 
わらべうた  「おーちた おちた」
おーちた おちた  なーにがおちた?**** りんごがおちた!
(遊び方)
りんご、柿、梨、くり、まつぼっくり、どんぐりなどを用意しておきます。
ひとつずつ手の中に隠して、わらべうたを歌い、****の部分で高く放り上げて手でキャッチします。
その間にそれが何だったか当ててもらうゲームです。大きいものから小さいものに移行させていきます。
秋の実りを実際に見ることが出来て、子どもたちも大喜びします。
   
絵本 『さわさわもみじ』 ひがしなおこ/きうちたつろう くもん出版 2分
さわさわ もみじ (はじめてであうえほんシリーズ)
ひがし なおこ
くもん出版
2013-09-09
 
 
秋の公園にさわさわと風が吹いて、あかいもみじさん、きいろいもみじさん、ちゃいろいもみじさん、あなあきももじさんが、さわんさわんと散っていきます。その落ち葉の上にぽとんことん、ぽとんことんとどんぐりも落ちて、秋がだんだん深まっていきます。ことばのリズムが心地よい絵本。
 
わらべうた  「おてぶしてぶし」
おてぶしてぶし てぶしのなかに
へーびのなまやけ かえるのさしみ
いっちょばこ やるから まるめておくれ
いーや  (大当たり! 大外れ!)
(遊び方)
両手の中に、どんぐりを隠して、このわらべうたを歌いながら動かします。歌い終わった時に片方の手で握ります。右手、左手、どっちの手に隠したかを当ててもらいます。 2、3回やって遊んでみましょう。
   
絵本 『くんくんふんふん』 オスターグレン晴子/エヴァ・エリクソン 福音館書店 2分
くんくん ふんふん (幼児絵本シリーズ)
オスターグレン 晴子
福音館書店
2008-09-10

子犬のポンテは好奇心たっぷり。くんくん、ふんふん、においを嗅ぎながら庭じゅう歩き回っています。へびの穴に鼻をつっこんでみたり、ハリネズミに驚いてみたり、かさこそ音を立てて舞いおどる枯葉に誘われてあちこち走り回ります。最後に大好きなにおいを見つけて!ポンテの可愛らしい姿に注目です。

(K・J)

 

2013年(その3) しごとはたのしい♪(幼児~小学生)


11月23日は勤労感謝の日です。成人の日や敬老の日が祝日法によって固定ではなくなりましたが(ハッピーマンデー)、勤労感謝の日は11月23日で固定されています。

その代り、今年のように土曜日に重なると、もともと土曜日がお休みの場合は損した気分になりますね。

「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨として、1948年(昭和23年)に公布・施行された同法により制定された勤労感謝の日にちなんで、11月のおはなし会☆おすすめプランの3つめは【しごとはたのしい♪】です。

***************************
【しごとはたのしい♪】 幼児から小学生向け

導入  詩「ぼくのてのひら」 もぐらたけし 『のはらうたⅤ』より

                            くどうなおこ 童話屋
    ぼくの てのひら 
    おおきな てのひら
    とんねる ぐいぐい
    いっちょくせん
    すきな あのこに すぐあえる
    
    ぼくの てのひら
    じまんの てのひら
    「ゆめ」や「きぼう」を
    たっぷりつかんで
    あしたのために えいえいおう
 
    ぼくの てのひら
    やさしい てのひら
    ひとりぼっちでいるときは
    ふかふかまくらに なるんだよ
のはらうた〈5〉
くどう なおこ
童話屋
2008-07
 
    
    
 
 
 
絵本 『おとなしいめんどり』 ポール・ガルドン/谷川俊太郎訳 童話館書店
おとなしい めんどり
ポール ガルドン
童話館出版
1994-02
 
ねこといぬとねずみとめんどりがちいさないえにいっしょに住んでいました。めんどりだけが朝から晩までかいがいしく働いていて、ほかのみんなはごろごろするばかり。そんなある日めんどりは小麦のたねをみつけます。種まきも、小麦の世話も、刈入れも、粉にするのも、そしてそれでお菓子を焼くのも、誰も手伝おうとしません。さておいしいお菓子が焼き上がると・・・働くことの意味を笑いと共に考えさせてくれるでしょう。「働かざる者、食うべからず」
 
絵本 『しごとをとりかえたおやじさん』山越一夫再話/山崎英介 福音館書店 
 
ノルウェーの昔話です。外で仕事をしているおやじさんにとっては、家事なんてちょろいもんだと思っています。ある日、おくさんに仕事を取り替えてようと提案するのです。さてさて、さっそく仕事を取り替えてみると・・・どんな仕事も、とても大切で大変。「隣の芝生は青い」
同じ題材を再話した『しごとをとりかえただんなさん』(ウィリアム・ウィースナー/あきのしょういちろう 童話館出版)もありますが、判型が小さいので、集団での読み聞かせには福音館書店版をお勧めします。
 
絵本 『せかいいちおいしいスープ』マーシャ・ブラウン/こみやゆう 岩波書店
せかいいち おいしいスープ (大型絵本)
マーシャ・ブラウン
岩波書店
2010-04-22
 

1979年にペンギン社から出版されていた渡辺茂男翻訳のものを、こみやゆうさんが翻訳しなおして岩波書店が出版しています。翻訳の好みはあるでしょうが、今の子どもたちにわかりやすい文章になっています。

三人の兵隊が二日も何も食べておらず、立ち寄った村で食料を無心しますが、断られてしまいます。そこで三人は、食料をわけてもらうのをあきらめて、石からスープを作ると言い出します。村の人々は、どんなスープができるのか興味津々。知らず知らずのうちに村の人たちもハッピーになっていく、そんな上質なユーモアを感じる絵本です。読んでもらっている子どもたちも、いっしょにスープを作っているような気分になること、うけあいです。

2013年(その2) むくむく、ぐるぐる(小さい子)


小さい子のための〈11月のおはなし会☆おすすめプラン〉を作成しました。

テーマは【むくむく、ぐるぐる】

11月と言えば、だんだん寒くなってきて・・・なにかにくるまりたくなる時期。そんなかわいい絵本を集めてみました。

******************************
【むくむく、ぐるぐる】 小さい子向けプログラム
 
導入 わらべうた 「ぼうずぼうず」
    ぼうず ぼうず
    かわいときゃ かわいけど
    にくいときゃ ペション
    『あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん』小林衛己子/大島妙子 のら書店
 
絵本 『むくむくもごもご』 松竹いね子/ましませつこ こどものとも0.1.2 2011年11月号
                福音館書店
226243.jpg
 
 
むくむく、もごもご、セーターをかぶって、手足が・・・頭が・・・「ばあ!」。ちょうどセーターを着始める11月にふさわしい絵本です。
「いないいないばあ!」遊びの要素もあって、子どもたちがぐっと惹きつけられる1冊です。
まだ単行本化されていない絵本です。福音館書店こどものとも0.1.2は、逐次刊行物ではありますが、単行本としてのクオリティの高いものです。単行本化されていないものも保存できるとよい思います。
 
 
絵本 『ぐるぐるちゃん』 長江青 福音館書店
ぐるぐるちゃん (福音館あかちゃんの絵本)
長江 青
福音館書店
2011-09-10
 
りすのぐるぐるちゃんがおかあさんといっしょにどんぐりひろい。絵も温かみのある優しい絵。ストーリーもシンプルでわかりやすく、かわいらしい絵本です。うれしい気持ちが伝わるように、ゆっくりと読んであげてください。
 
 
童謡 まつぼっくり
     まつぼっくりが あったとさ たかいおやまに あったとさ
     ころころころころ あったとさ おさるがひろって たべたとさ
 
絵本 『びっくりまつぼっくり』 多田多恵子/堀川理万子 ふしぎなたねシリーズ 福音館書店

まつぼっくりも子どもたちにとっては身近な木の実。この絵本は「ちいさなかがくのとも」として、幼い子供たちに自然への興味をもってもらうきっかけつくりをしているシリーズの1冊。まつぼっくりが水に濡れると、小さく閉じて、乾くと開くことなど、子どもたちなりの発見があることでしょう。図書館へのお散歩の行き帰りにお母さんといろんな発見する助けになるといいですね♪

 
絵本の紹介 『どんぐりもりのおきゃくさん』香山美子/飯村茂樹 ひさかたチャイルド

どんぐりもりのおきゃくさん (しぜんにタッチ!)
香山 美子
ひさかたチャイルド
2009-08-01
 

どんぐりをあつめる森のリスやそのほかの動物たちの様子、森の食物連鎖のことなどを、幼い子どもたちにもわかりやすく伝えてくれる素敵な写真絵本です。
ぜひ小さい子向けの科学絵本・写真絵本の存在をぜひ教えてあげましょう。

 

2013年(その1) いろんなねこにあいたいな(幼児~小学生)


9月に入りましたが、まだ蒸し暑いですね。
過ごしやすい季節まで、もうひと頑張り!
 
この夏、教文館ナルニア国の展示「こねこのぴっち絵本原画展」を見にいきました。
ハンス・フィッシャーの愛情あふれた原画をみているうちに、子どもたちと『こねこのピッチ』を読みたくなったので、今月は「いろんなねこに会いたいな」というテーマでお話会プログラムをたててみました。
ねこづくしはちょっと…、という館も、取り上げた本は親しみやすいものばかりですので、ぜひ読んでみてください!
 
******************************************************
 
【いろんなねこに会いたいな】

導入  わらべうた 「うちのうらの くろねこが」
 『あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん』 小林衛己子編 大島妙子絵  童話屋 1985 より 
 
あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん
 
うーちの うーらの くろねこが
おしろい つけて
べに つけて
ひーとに みられて
ちょいと かくす
 
♪「くろねこ」を「しろねこ」「みけねこ」「ぶちねこ」など、いろいろなネコに変えても、楽しめます♪
 
絵本 『ちいさなねこ』 石井桃子さく 横内 襄 え 福音館書店 1967
 
石井 桃子
福音館書店
1967-01-20
 
 
 
ちいさなねこが、ひとりでおでかけ。子どもにつかっまたり、自動車に飛び出したりと、大冒険になります。ねこの様子があらわれている、動きのある絵です。淡々と読んでも、子どもはねこになって、冒険を味わってくれるはず!
 
絵本 『11ぴきのねこ』 馬場のぼる こぐま社 1967
 
馬場 のぼる
こぐま社
1967-04-01
     
 
 
 
 
 
11ぴきののらねこが、おおきなさかなをつかまえにいきますが、歯が立ちません。そこで、11ぴきがとった作戦は?
絵・お話ともに、のびやかでゆかいな絵本です。力をぬいて、楽しく読んでください。シリーズに『11ぴきのねことあほうどり』『11ぴきのねことぶた』『11ぴきのねこふくろのなか』『11ぴきのねことへんなねこ』『11ぴきのねこどろんこ』があります。絵本に慣れていない子にもおすすめです。
 
絵本 『くろねこかあさん』 東君平さく 福音館書店 1990
 
 
 
 
 
 
 
くろねこかあさんと6ぴきのこねこのお話。切り絵の手法が使われていて、黒い紙を切り取って「くろねこさんびき」になり、きりとられた部分が「しろねこさんびき」になり、眺めていておもしろいです。リズミカルな文章で、楽しく読めます。
 
絵本 『こねこのぴっち』 ハンス・フィッシャー文/絵 石井桃子訳 1987
 
ハンス・フィッシャー
岩波書店
1987-11-25
 
 
 
こねこのぴっちは、他のきょうだいと違うことがしたくて、りぜっとおばあさんの家を出ていきます。おんどりになったり、やぎになったり、あひるになったときは溺れてしまったりしますが、夜中に小屋でこわい思いをして、病気になってしまいます。そんなぴっちを元気づけたいと、動物たちは、庭で楽しい会を開いてくれるのです! 少し長めの物語ですが、ぴっちの行動を一緒に追っていくので、飽きません。大型絵本で、美しい色彩の絵を存分に味わってください。(T.S)

2012年(その3) りんご、大好き♪(幼児~小学生)


9月下旬になっても、夜の最低気温が25度以上だったり、日中も30度を越える日々が続いています。暑い暑い夏を乗り越えて、少しホッとできると思っていた矢先の厳しい残暑。みなさま、夏バテしていませんか?

天気予報ではあと1週間もすれば、秋の空気に入れ替わるとのこと。もう少しの辛抱ですね。

さて、気温はまだまだ夏の名残りがあるのにもかかわらず、果物屋さんの店先はすっかり秋の果物で彩られています。ぶどうに梨、柿、りんごにみかん。

実りの秋は着実に訪れているのですね♪さて11月のおはなし会☆おすすめプランの(その3)は、りんごをテーマにしてみました。木枯らしが吹き始める晩秋には、熱い紅茶と一緒に焼き立てのアップルパイを食べたいものです♪

【りんご、大好き♪】

導入  指人形遊び「だれかがりんごをかくしてる」藤田浩子作『おはなしおもちゃ』より
こっちむいて・おはなしおもちゃ (おはなしおばさんシリーズ)こっちむいて・おはなしおもちゃ (おはなしおばさんシリーズ)
著者:藤田 浩子
販売元:一声社
(2002-02)

指人形の帽子の中に小さなりんごを隠して、順番に当てていく応答あそびです。導入にむく繰り返しのある短いおはなしです。
                       101030_1344~01.jpg
絵本  『りんご』松野正子/鎌田暢子  童心社 1984
りんご (母と子のえほん)りんご (母と子のえほん)
著者:松野 正子
販売元:童心社
(1984-01-20)


写実的に描かれたりんごの絵が、みずみずしくて美味しそうな絵本。まずはいろいろなりんごに出会ってみましょう。お母さんがむいてくれるりんごが一番♪です。


絵本  『パパがやいたアップルパイ』ローレン・トンプソン/ジョナサン・ビーン 
      谷川俊太郎訳 ほるぷ出版  2008
パパがやいたアップルパイパパがやいたアップルパイ
著者:ローレン トンプソン
販売元:ほるぷ出版
(2008-09)

谷川俊太郎さんの訳が楽しい積み上げうたの絵本です。「パパがやいたあまくて熱いアップルパイ」はね、地球の恵みをいっぱい受けてそだったりんごから。おはなしを聞きながら、秋の豊かな実りを実感できる1冊です。


絵本  『りんごがたべたいねずみくん』なかえよしを/上野紀子 ポプラ社 1975
りんごがたべたいねずみくん (ねずみくんの絵本 (2))りんごがたべたいねずみくん (ねずみくんの絵本 (2))
著者:なかえ よしを
販売元:ポプラ社
(1975-05)

高い木の上になっているりんごを取るためには、ねずみくん、一体何をしたらよいかしら?次々友だちがやってくるのですが・・・ユーモアがあって、ずっと子どもたちに愛されて来た絵本です。


絵本  『おばけリンゴ』ヤーノシュ 矢川澄子 福音館書店 1969
おばけリンゴ (世界傑作絵本シリーズ―ドイツの絵本)おばけリンゴ (世界傑作絵本シリーズ―ドイツの絵本)
著者:ヤーノシュ
販売元:福音館書店
(1969-03-31)

貧乏な男、ワルターのりんごの木には一度も実がならないのです。そこでワルターは「ひとつでいいからみがなりますように」と一生懸命お祈りをします。その祈りが聞き届けられるのですが・・・りんごはすごく大きくなってしまうのです。人生の浮き沈みを彷彿とさせる哲学的な1冊。おはなし会に来ている子が小学生の場合は、こちらを読んであげてくださいね。

絵本  『りんご りんご りんご りんご りんご りんご』安西水丸 主婦の友社 2005
りんごりんごりんごりんごりんごりんご  (主婦の友はじめてブックシリーズ)りんごりんごりんごりんごりんごりんご (主婦の友はじめてブックシリーズ)
著者:安西 水丸
販売元:主婦の友社
(2005-12-09)

おはなし会に来ている子が小さい子だったらぜひ最後にこの絵本を。あるいは三浦太郎さんの『りんごがコロコロ コロリンコ』(講談社)でもよいでしょう。
りんごが コロコロ コロリンコ (講談社の創作絵本)りんごが コロコロ コロリンコ (講談社の創作絵本)
著者:三浦 太郎
販売元:講談社
(2011-01-19)






2012年(その2) くま、くま、くま(幼児~小学生)


(その2)は、【くま、くま、くま】

秋の絵本とくまさん、なぜかよく似合うのです。実際に山道で遭遇すると大変ですが、私たちはなぜずっと昔からくまに愛着を覚えて来たのかしら?と時々思います。

古今東西、くまのぬいぐるみであったり、絵本の主人公であったり、愛すべき存在のくま。冬眠前のくまに着目して絵本を選んでみました。対象は少し長いお話を聞けるようになっている幼児・小学生向けです。

なお、昨年までのプランや(その1)も合わせて参考にしてください!

【くま、くま、くま】

導入 『くまさんのおでかけ』中川李枝子 「おはなしのろうそく1」より
    東京子ども図書館
ミトンくま.jpg
ミトンくまさんを使っておはなしをします。






絵本 『サリーのこけももつみ』ロバート・マックロスキー 石井桃子訳 岩波書店
サリーのこけももつみ (大型絵本)サリーのこけももつみ (大型絵本)
著者:ロバート・マックロスキー
販売元:岩波書店
(1986-05-26)
サリーはお母さんとジャム作りのためにこけもも(ブルーベリー)を摘みに山へ・・・その山の反対側には冬眠前にこけももを食べておこうとやってきたくまの親子。サリーとこぐまはそれぞれのお母さんとはぐれてしまい・・・「ポリン ポロン ポルン!」こけももを摘むリズムカルな音も楽しい絵本です。

わらべうた 「くまさん くまさん」
ミトンくま.jpg
ミトンくまの人形をつかって






絵本 『くんちゃんのだいりょこう』ドロシー・マリノ 石井桃子訳 岩波書店
くんちゃんのだいりょこうくんちゃんのだいりょこう
著者:ドロシー・マリノ
販売元:岩波書店
(1986-05-26) 

冬ごもりの前、くんちゃんは南へ帰って行く渡り鳥をみて、自分も南へ旅に出ようとします。お父さんも「やってみたら」とくんちゃんのだいりょこうを応援してくれました。くんちゃんはやまのうえまでいくと・・・次々に忘れものに気が付きます。そのたびに家に戻るくんちゃん。そうこうしているうちに・・・くんちゃんのやってみたいという気持ちを温かく見守るくんちゃんのおとうさん、おかあさんの姿に大事なものを感じる絵本です。一緒に来た保護者の方々にも聴いてほしい1冊。

絵本 『どんぐり とんぽろりん』武鹿悦子 柿本幸造 ひさかたチャイルド
どんぐりとんぽろりんどんぐりとんぽろりん
著者:武鹿 悦子
販売元:ひさかたチャイルド
(2008-10-01)

『サリー・・・』も『くんちゃん・・・』も長いおはなしなので、最後は少し簡単な絵本でホッとして終わりましょう。
「ぱらんこ ぽろんこ とん ぽろりん」とリズミカルで楽しい絵本です。




ミニブックトーク
『たのしいふゆごもり』片山令子 片山健 福音館書店
たのしい ふゆごもり (日本傑作絵本シリーズ)たのしい ふゆごもり (日本傑作絵本シリーズ)
著者:片山 令子
販売元:福音館書店
(1991-10-25)

冬ごもりの準備をするくまの親子。その様子がとてもかわいらしい絵本です。こんな本もあるよ、とぜひおすすめしてあげてください。
長い絵本3冊でも大丈夫な子ども達には『どんぐり とんぽろりん』の代わりにこの本でもよいと思います。


『くまのコールテンくん』ドン・フリーマン 松岡享子訳 偕成社
くまのコールテンくん (フリーマンの絵本)くまのコールテンくん (フリーマンの絵本)
著者:ドン=フリーマン
販売元:偕成社
(1975-05)

こちらはぬいぐるみのくまのコールテンくん。大きなデパートのおもちゃ売り場にいます。女の子が買ってほしいとお母さんに頼むのですが緑色のズボンのボタンが取れていて女の子に買ってもらえません。コールテンくんは夜のデパートをボタンさがしにでかけていきます・・・
とても優しい気持ちになれる絵本、ぜひ紹介してあげてください。

 

トップページに戻る