4月のおはなし会プラン

2017年4月(その2)とんでいこう(幼児~小学生)
2017年4月(その1)あったかくていいきもち(小さい子)
2016年(その3)大きくなるよ(幼児~小学生)
2016年(その2) ありがいっぱい!(幼児~小学生)
2016年(その1)ぴよぴよぴよ (小さい子向け)
2015年(その3) みつけた! みつけた!(幼児~小学生)
2015年(その2) 学校って、楽しそう!(幼児~小学生)
2015年(その1) いっしょにあそぼう!(小さい子)
2014年(その3) どろんこ、だーいすき(幼児~小学生)
2014年(その2) はじめまして(幼児~小学生)
2014年(その1) こんにちは!さようなら!(小さい子)
2013年(その3) さくら(幼児~小学生)
2013年(その2) わんわん にゃーにゃー(幼児~小学生)
2013年(その1) おおきくなったよ♪(小さい子)
2012年(その2) ぼうけん!ぼうけん!(幼児~小学生)

2017年4月(その2)とんでいこう(幼児~小学生)


4月は新しいことが始まる月。新しいクラス、新しい友達。春の陽ざしを受けて、新しい世界へと飛び立っていけるようにと願って、プランを考えました。また2017年度は、「耳から聞く読書」を子どもたちに手渡すために、素話(ストーリーテリング)のレパートリーを増やす活動に取り組む予定です。幼児~小学生向けのおはなし会プランには必ず一つ、素話を組み入れていきます。比較的短くて、初心者にも覚えやすい素話のテキストを選んでいきますので、これまで素話に挑戦してこなかった方にもぜひ取り組んでもらえればと思います。

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【とんでいこう】

導入 詩「ちょうちょになって」田中美桜(千葉・4歳) 『おどる詩あそぶ詩きこえる詩』(はせみつこ/編 飯野和好/絵 冨山房インターナショナル 2015)より 2分

ままといっしょに
ちょうちょに なって
おそらを とびたいな
(以下 略)

おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩
冨山房インターナショナル
2015-04-19


4歳の女の子の素直な感情がそのまま詩になっています。「ままといっしょに」というところが、まさに4歳児。小学生になったら、一緒に行きたいのは、ママではなく友達に変化しているでしょう。「ままといっしょに」行きたい場所も素敵です。子どもたちにも復唱してもらって、一緒に詩のことばを味わってもらいましょう。

 

絵本『ちょうちょ』江國香織/作 松田奈那子/絵 白泉社 2013 2分半

ちょうちょ (MOE BOOKS)
江國香織
白泉社
2013-09-20
 
評価の分かれる作品ですが、私はあえて今回選んでみました。春の陽ざしの中を自由に飛び回れる蝶の生命力を感じる絵です。「ちょうちょはどこにでもいかれる きのうをとびこえ きょうをくぐりぬける」。子どもたちの育っていこうとする力を、枠にはめずに、「どこへでも」飛んでいけるように見守る存在でありたいと思います。
 
 
素話「鳥のみじい」 『子どもに語る 日本の昔話2』(稲田和子・筒井悦子/著 こぐま社 1995)より 5分
子どもに語る日本の昔話〈2〉
稲田 和子
こぐま社
1995-12
 
「アヤチュウチュウ コヤチュウチュウ ニシキサラサラ ゴヨノサカズキ モッテマイロウカ ビビラビーン」とかわいらしい声でなく鳥を、愛でるあまりに飲み込んでしまったおじいさんのお話。紙芝居や、絵本にもなっている題材ですが、耳から聞く楽しさを味わってもらえたらと思います。鳴き声の繰り返しが多く、覚えやすいお話です。
 
 
絵本『のげしとおひさま』甲斐信枝/作 福音館書店 2015 2分


かがく絵本を1冊紹介します。こちらは月刊「ちいさなかがくのとも」2007年5月号がハードカバーになったものです。たんぽぽと比べると、認知度の低いのげしですが、道端にたくさん咲いていて子どもたちにも親しみのある花です。のげしが、綿毛を飛ばすページ、「のげしは はるかぜにのって、おおぞらを とびました。どこまでも どこまでも とびました。」という言葉が、つぎの生命への希望へとつながって、力強く感じます。
 
 
絵本『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』馬場のぼる/作 こぐま社 1990 2分

こぶたたんぽぽぽけっととんぼ
馬場 のぼる
こぐま社
1990-06

最後の絵本はことば遊び、しりとりの絵本です。ちょっととぼけた感じのこぶたとたぬきときつねとねこの春の一日を馬場のぼるさんのしりとり絵本で楽しみましょう。最後は疲れておんぶでさようならです。
 
しめくくりのわらべうた さよならあんころもち

(作成K・J)

2017年4月(その1)あったかくていいきもち(小さい子)


春はいろいろなものが芽吹き、成長する季節。その成長を見守ってくれる親や、大自然の恵み。そんなことを小さな子どもにことばで説明する必要はないけれど、こんな絵本を読んであげれば伝わるのではと思います。

春ってあったかくていいきもちだよ。ママの腕の中のようにね。おひさまに抱っこされているみたいだね…と。

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【あったかくていいきもち】

導入 わらべうた

たんぽぽ  

たんぽぽ

 

 

 

 

「たん」で手をたたき、「ぽぽ」で赤ちゃんの頬をそっとつつきます。「むこうやまへ」では両手をとって左右に揺らし、「とんでけー」で大きく横に振り切ります。小さい赤ちゃんの場合は腕が抜けないように、そおっと振ります。

 

このこどこのこ

このこどこのこ

 

 

 

 

 おひざに赤ちゃんをのせてしっかりと赤ちゃんを抱っこします。そして歌に合わせて赤ちゃんではなく、大人がゆっくりと軽く左右に揺れます。

 

絵本『ママだいすき』まど・みちお/作 ましませつこ/え こぐま社 2002 2分

ママだいすき
まど みちお
こぐま社
2002-02

小さな子どもにとってママがすべてです。乳児期にしっかりとママへの信頼を築くことができれば、2歳を過ぎて自我が出来ていく過程で、上手に親離れできます。それまでは「だいすき」としっかり受け止めてあげましょう。

 

絵本『いいきもち』ひぐちみちこ/作 こぐま社 2004 1分半

いいきもち
ひぐち みちこ
こぐま社
2004-03

 たねは土に抱かれていいきもち。お花は風に抱かれていいきもち。あかちゃんはお母さんに抱かれていいきもち。そしてみんなはおひさまの光に抱かれていいきもち。やさしく包んでくれる春の陽ざし。生かされているものの喜びにあふれているようです。

 

絵本『ちょうちょ はやくこないかな』甲斐信枝/作 福音館書店 1997 2分

小さな青い花をたくさんつけて咲くオオイヌノフグリが主人公の絵本です。いろいろなちょうちょが飛んでくるけれど、なかなか自分のところに止まりません。小さな花の気持ちになって、どきどきすることでしょう。この絵本を読んでもらったら、お散歩の途中で道端に咲いている小さな花にもきっと目が留まることでしょう。
 

わらべうた くまさんくまさん

くまさんくまさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おはなし会の最後は「くまさんくまさん さようなら」でさよならをします。子どもたちが立ち上がって、歌に合わせて遊んでもいいし、ミトンくまさんを使って遊んでもよいでしょう。

(作成K・J)

2016年(その3)大きくなるよ(幼児~小学生)


 
 春は芽吹きの季節。植物を観察するたびにその成長の力には感嘆するしかないと、いつも思います。生命のひとつひとつに自ずと備わった成長する力を、私たちは信じて見守るしかないと、新学期を迎えるたびに思います。
新しく幼稚園や小学校に入園、入学する子どもたちもまた同様に自ら伸びる力を持っており、その伸び方はひとりひとり違っています。親や周囲の大人は、伸びようとする方向を見極め、その子らしく伸びていけるように、一歩下がって見守りたいですね。今年のプランを考えていて、昨年と同じ『葉っぱのあかちゃん』という写真絵本を選んでしまったのも、そのような願いをこめてのことです。
大自然の摂理の中で生かされている存在である人間は、やはり自然に学ぶ姿勢が必要と考えます。新しい出発をする子どもたち、そして一緒に参加する大人の人に向けて、そのメッセージを届けることが出来ればと思います。
 
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導入 詩「葉っぱの赤ちゃん」金子みすゞ 『明るいほうへ―金子みすゞ童謡集』(金子みすゞ JULA出版局 1995)より 1分
 



「ねんねなさい」は
月の役。
そっと光を着せかけて、
だまってうたうねんねうた。」(一部抜粋)
 
月や風、小鳥が見守る中で育っていく若葉。みすゞのこの詩には、「そっと」見守る温かな視線を感じます。

絵本 『葉っぱのあかちゃん』平野隆久/写真・文 岩崎書店 2008 2分半
葉っぱのあかちゃん (ちしきのぽけっと6)
平野 隆久
岩崎書店
2008-02-15
 
芽吹きの季節、木々がうっすらと淡い黄緑色に覆われていることに気がついたことがありますか?勤務先のある通りは街路樹として銀杏が植えられています。冬枯れの寒々とした枝だけの銀杏並木が遠くから見ると、うっすらと色づいているのです。近づいてみると枝先や幹から小さな小さな木の芽が開きかけていて、それが木全体、街路樹全体に広がって、そのように見える、そんな4月が私は大好きです。この絵本はその芽吹き始めたばかりの葉っぱのあかちゃんに注目した1冊。文章からも写真からも、小さな若芽への愛情が感じられます。
 
 手遊び 小さな庭  『たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び』(阿部恵/編著 明治図書 1998) p38より 
たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び
阿部 恵
明治図書出版
1998-05
 
「ちいさなにわをよくならして ちいさなたねをまきましたら ぐんぐんのびて はるになって ちいさなはながさきました」(1番) 「ぐんぐんのびて」というところは両手をうんと上にあげていきます。遊び方も書いてあります。ぜひ参考にしてください。
 
 
 絵本 『ちいさなヒッポ』マーシャ・ブラウン/作 うちだりさこ/訳 偕成社 1984 4分
ちいさなヒッポ (世界の絵本)
マーシャ=ブラウン
偕成社
1984-01-01
 
 昨年の4月28日に96歳で亡くなられたマーシャ・ブラウンの代表作のひとつです。幼い子どもに寄り添うということはどんなことだろうと逡巡するとき、いつもこの絵本を思い出します。なんでも子ども自身が自分で体験することが一番大事、でも生命に危険が伴うときの対処方法はきちんと伝え、何かの時には駆けつけられるよう遠くから見守る。そんなことがきちんと描かれている絵本ですが、子どもたちはそんなことより、ヒッポの気持ちになって手に汗握りながら、聞くことでしょう。そうやってひとつひとつ乗り越え、大きくなっていくのですね。たくさんの素晴らしい作品を残してくれたマーシャ・ブラウンへの思いをこめて選びました。
 
 絵本 『大きくなるってこんなこと!』ルース・クラウス/文 ヘレン・オクセンバリー/絵 山口文生/訳 2014 4分半 
大きくなるってこんなこと! (児童図書館・絵本の部屋)
ルース クラウス
評論社
2014-04

春、若葉の季節にぼくは思います。ひよこや子犬はすぐに大きくなるけれど、ぼくほんとうに大きくなっているのかな?って。季節は夏から秋へと移り変わり、春に仕舞った厚手の服を取り出してみて、初めて自分の身体がひとまわり大きく成長していることを実感します。「ぼくは大きくなったんだ」と宙返りをするラストシーンはその喜びが伝わってきます。

絵本 『たんぽぽのたねとんだ』すずきゆりいか/文 ごんもりなつこ/絵 こどものとも年少版1993年 5月号 福音館書店 1分 
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この絵本は、2006年にこどものとも社が販売する特製版(市販はされず、こどものとも社を通じて購入)としてハード版になっています。図書館によっては、特製版を購入しているところもあります。
春先、身近にみつかるたんぽぽの花。花が終わったあとの綿毛がいったいどこまで飛んでいって、その先どうなるんだろう?と小さい時に追いかけていったことがあります。そんな疑問に答えてくれる絵本です。綿毛の先についているあの小さな種が、また成長してきれいなたんぽぽを咲かせるのですね。もう1冊、何か読みたいという時にはこんな絵本もどうぞ!

(作成K・J)

2016年(その2) ありがいっぱい!(幼児~小学生)


春になると、いろいろな虫が出てきますが、アリが忙しそうにしている姿も見かけるようになります。

散歩の途中、じっと立ち止まってアリを見る子もたくさんいるのではないでしょうか。今回はそんな身近なアリをテーマに組み立ててみました。

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 導入 『それ ほんとう?』 松岡享子著 福音館書店 2010

「あるひあめりかうまれの ありのありすさんが あるあめのひに・・・」。「あ」から始まる言葉だけで作ったお話から「わ」から始まる言葉だけで作ったお話まで、思わず「それ ほんとう?」といいたくなる、奇想天外なお話がのっています。覚えて、早口で言いたくなる言葉遊びの本です。全部読むと長くなりますので、好きな詩を選んで読んであげるとよいでしょう。今回はアリがテーマなので「あ」の詩を読んでみたり、他にも誕生日の子どもの名前の頭文字の詩を読んであげたりと、いろいろな読み方で子どもたちと一緒に遊んでください!

 

『あり』 小林勇ぶん・え 福音館書店 1974 4分

あり (かがくのとも傑作集 20)
小林 勇
福音館書店
1974-04

クロオオアリの生活を観察した様子を、リアルな絵とわかりやすい文で説明しています。アリは実際より大きく書かれているので迫力があります。巣穴の入口に番兵のような大きなアリが見張っていること、ありまきの背中をなでるとお尻から水玉が出てくるなど、とても丁寧に観察しているので、実際に見ているような気持ちになれますし、観察しに行きたくなります。 

 

『アリからみると』 桑原隆一・文 栗林慧・写真 福音館書店 2001 4

アリからみると (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
桑原 隆一
福音館書店
2004-06-10

 特殊なレンズで撮影された、アリの目から見た世界をのぞける写真集です。トノサマバッタ、アマガエル、ウスバキトンボ・・・人間の目から見たら小さい虫たちも、アリの目からみたら大迫力です!

 

『ありこのおつかい』 いしいももこさく なかがわそうやえ 福音館書店 10分

ありのありこは、お母さんにお使いをたのまれ、森へ出かけます。みちくさはしないようにと言われたのに、あっちこっちとのろのろ歩いていると、かまきりの”きりお”に出会い、ペロリと飲み込まれてしまいます。そのあと、きりおはむくどりの”むくすけ”に、むくすけはやまねこの”みゅう”に、みゅうはくまの”くまきち”に食べられてしまいます。そのあと、くまきちのお母さんにおしりをたたかれ、順番にとびだしてくるのですが・・・。くりかえしがわかりやすく、楽しいです。「ばかあ!」「とんきちめ!」など悪口や、「あいた、すぽーん!」「いたいよ、すぽん!」「すぼ!」などの飛び出してくるときの音や様子など、子どもから笑いがおこる愉快なお話です。明るくてやわらかな水彩画で、春にもぴったりです。

他にもアリの本があります。組み替えてもよいでしょう。

『すみれとあり』 矢間芳子さく 森田竜義監修 福音館書店 4

どうしてスミレは、固いコンクリートの割れ目や石垣のすきまにさくのだろう? アリとスミレの関係を絵と文でわかりやすく説明してくれていて、そうだっだんだ!と納得することができます。作者のスミレとアリを見つめる視線もあたたかです。小学校国語教科書の教材としても活用されている作品です。

 

(作成T.S)

2016年(その1)ぴよぴよぴよ (小さい子向け)


 歩き始めたばかりの赤ちゃんの、まだ不安定ながらも大喜びで歩いてくる表情は、いつみても勇気をもらいます。ほんの一年前はまだ寝返りも出来なかったのに、今ではこんなにしっかりと自分で立つようになったのだ、と感慨もひとしおです。
ところがママたちは大変です。自分で動けるようになると、赤ちゃんは興味を引くものに吸い寄せられて、あっちへ、こっちへ動き回ります。片時も目を離せない時期がしばらく続きます。そんな動きたがりの小さい子も、お膝の上でわらべうたを歌ったり、短い絵本を読んでもらうのは嬉しいもの。

まだ絵本に集中するのは難しい時期ですから、わらべうたを中心に、絵本をはさみながらおはなし会のプログラムを組み立てましょう。

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導入 わらべうた ととけっこう

ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな

わらべうた にーぎりぱっちり

にーぎりぱっちり たてよこ ひよこ

 

絵本『ぴよぴよぴよ』平野剛/作 福音館書店 1987

 ひよこが一羽、二羽・・・どんどん増えて「ぴよぴよぴよ」と鳴きながらどんどん歩いていきます。文字は「ぴよぴよぴよ・・・」のくり返し。子どもの表情を見ながら、はじめはゆっくりと、少しずつテンポをあげながら、絵を追っていけるといいですね。子猫がずっとひよこを見ていますが、見ているだけで声は発しません。説明しなくても、絵をゆっくり見せてあげれば大丈夫です。最後に「こっこ」と母さん鶏が現れてホッ。裏表紙では子猫も母さん猫のもとへ。単純だからこそ、読むのが難しい1冊ですが、子どもたちと一緒に楽しむつもりで読んであげましょう。

わらべうた じぃーじぃーばあ

じぃーじぃーばあ じぃーじぃーばあ ちりんぽろんと とんでったー

わらべうた  うまはとしとし

うまはとしとし ないてもつよい うまがつよいから のりてさんも つよい

 

絵本『おんぶにだっこ』わかやまけん/作 こぐま社 1983

おんぶにだっこ (母と子のえほん)
わかやま けん
童心社
1983-10-15

 

「にわとりのとうさん、せんとうでこけこっこう にわとりのかあさん、ひよこと こここ」いろいろな動物のとうさんとかあさんが、子どもたちとお散歩へ・・・でも途中で疲れて「おんぶにだっこ」。よちよち歩きの子どもたちは、疲れ知らずのようにどんどん歩いて行ってしまいますが、途中ではたと足が止まると動けなくなることはよくあります。そんな時にだっこやおんぶをしてくれる存在がいるって、どんなに安心なことでしょう。よく、町の中で「だっこ」を泣いてせがむのに、拒否をしてしまうお母さんを見かけます。「だっこ」「おんぶ」とせがんでくるのはせいぜい2、3年のこと。その時は十分にその要求に応えてあげたいものです。いつでもだっこしてもらえるんだという安心感があると、逆に「だっこ」「だっこ」とせがまなくなるものですから。そんなことも、若いママたちに伝えてあげてください。

わらべうた あしあしあひる 

あしあしあひる かかとをねらえ  あしあし あひる かかとをねらえ

 

絵本『いいな いいな』片山健/作 福音館書店 2014

いいな いいな (0.1.2.えほん)
かたやま けん
福音館書店
2014-11-05

 どうぶつのうしろをおいかけてばかりのぷうちゃん。「いいな いいな」というと、どうぶつたちも「いいな いいな」と答えてくれます。単純な絵本ですが、相手への信頼感にあふれている絵本だなと感じます。「いいな いいな」は自尊心にもつながります。そう、自分は「いいな」と言われる存在。愛されている存在なんだと感じながら育つ子は、他者への共感も育んでいきます。

わらべうた こーりゃどーこのじーぞうさん

こーりゃーどーこのじーぞうさん うーみのはーたのじーぞうさん

*このおはなし会プランで使ったわらべうたは、社員の方は社員向けeラーニングサイトで動画で遊び方を見ることができます。

『あかちゃんとお母さんの あそびうたえほん』小林衛己子/編 大島妙子/絵 のら書店 1998

のら書店
1998-04
 
また、こちらの本も参考にしてください。遊び方などが載っています。

 

2015年(その3) みつけた! みつけた!(幼児~小学生)


春は、心も外に向かって開かれていく季節。一歩、二歩と外に歩みだして、春を迎えた喜びをみつけてほしいと願い、4月のおはなし会☆おすすめプランの(その3)は、テーマを【みつけた!みつけた!】にしました。
 
図書館のおはなし会に参加する行き帰りのも、「なにか、見つけてね!」ってお子さんにも声をかけてあげてください。どんな春の発見が待っていることでしょう。
 
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【みつけた!みつけた!】 幼児・小学生(低)向け
 
 
導入 詩「はなひらく」のばらめぐみ 『のはらうたⅡ』工藤直子 童話屋より 1分
のはらうた 2
工藤 直子
童話屋
1985-05
 
 
 
 
 「はなびらと
  はなびらと
  はなびらの あいだに
  のはらの わらいごえを
  すこしずつ
  すこしずつ
  すこしずつ ためて
  ちいさな ばらのつぼみが
  ほんのりと
  ほんのりと
  ほんのりと めをさまし
  はなひらく」
(2015年2月15日(日)午後、教文館ウェンライトホールで行われた「のはらうた30周年工藤直子さん講演会」で、工藤直子さんより、「のはらうた」を多くの方に知っていただきたいので、Web上での紹介OKですとお話がありましたので、全文引用いたしました。)
 
絵本 『いっぽ、にほ・・・』シャーロット・ゾロトウ/ロジャー・デュボアザン ほしかわなつこ訳 6分 
いっぽ、にほ...
シャーロット・ゾロトウ
童話館出版
2009-08
 
1歳くらいでしょうか?歩き始めた女の子がおかあさんと一緒にお散歩にでかけます。みつけたのは春の花や鳥、猫に小石・・・小さな瞳には目に入るどんなものも新鮮で、好奇心を刺激するものなのですね。その思いに寄り添い、ゆっくりと幼子の手をひくお母さんの姿にも、温かさを感じます。最近、連れているお子さんが一生懸命、お母さんに気づいてほしくて声をあげているのに、視線はスマホの画面から動かさず、静かにするようにと制止する若いお母さんの姿をよく見かけます。一緒に子どもと歩幅を合わせ、同じものを見て、きちんと声をかけてあげることが、どれだけ小さな子どもの心と言葉を育てていくことでしょう。
 この絵本はアメリカで1955年に出版され、1980年に新装版が出たものを、2009年に日本で翻訳出版されたものです。ですから、どこか昔懐かしい雰囲気のする絵ですが、いつまでも変わらない子育ての大切な姿が描かれており、この絵本を手渡していきたいと思いました。ゆっくり味わって読むと6分かかりますが、「いっぽ、にほ、さんぽ・・・」と繰り返しの言葉も耳に心地よく、幼児であれば聞くことが出来ると思います。
 
絵本 『葉っぱのあかちゃん』平野隆久 文・写真 岩崎書店 2分半
葉っぱのあかちゃん (ちしきのぽけっと6)
平野 隆久
岩崎書店
2008-02-15
 
冬の季節に必ずといっていいほど読み聞かせに登場する『ふゆめがっしょうだん』(長新太、冨成忠夫/茂木透写真 福音館書店)に呼応するかのような写真絵本です。春になって、あのユーモラスな顔に見えた固い冬芽から小さな若葉が萌え出して、葉っぱのあかちゃんが出てくるようすを、丁寧に撮影した作品です。
いろいろな葉っぱのあかちゃんが並んでいるページは、ひとつひとつ丁寧に指差しながら、木の名前を教えてあげるとよいでしょう。そして自分たちでも「葉っぱのあかちゃん」を見つけてみてね、と促してあげて欲しいと思います。
 
手袋人形と歌「おはながわらった」『手ぶくろ人形の部屋』(高田千鶴子 偕成社)より
手ぶくろ人形の部屋 (手作りの本)
高田 千鶴子
偕成社
1982-06
 
「おはながわらった」は保富庚牛作詞/湯山昭作曲の童謡です。それに合わせて手袋人形を動かして歌う歌い方、演じ方が『手ぶくろ人形の部屋』に掲載されています。春先にふさわしい手遊びを、ぜひ手ぶくろ人形を使って歌ってみてください。手ぶくろ人形の制作キットは「保育と人形の会」で購入することができます。詳しいことは「保育と人形の会」のサイトへ→こちら
 
 
絵本 『うさぎのおうち』マーガレット・ワイズ・ブラウン/ガース・ウィリアムズ 松井るり子訳 ほるぷ出版 2分半
うさぎのおうち
マーガレット・ワイズ ブラウン
ほるぷ出版
2004-02-20
 
 
「おやすみなさい、おつきさま」のマーガレット・ワイズ・ブラウンの文章に、「しろいうさぎとくろいうさぎ」のガース・ウィリアムズが絵をつけた春先にふさわしい1冊です。
「はるはるはる」とこまどりやかえるが歌う中、うさぎは自分のおうちを探して駆け回ります。そしてみつけたのは・・・
アメリカでは1959年に出版されたこの絵本は、長く子どもたちに愛され、子や孫に手渡したい絵本として読み継がれているようです。1984年に美しい装丁で復刊され、日本には2004年に紹介されました。弾むような繰り返しのことばを味わいながらリズミカルに読んであげてください。
 
以上のプログラムに、もう1冊、カーラ=カスキンの絵本 『どれがぼくかわかる?』(よだしずか訳 偕成社)を入れようか、迷いました。【みつけた!みつけた!】のテーマに、「おかあさんがぼくをみつけてくれること」も含められるかなと思ったからでした。でも改めて全体を声に出して読んでみると、「春をみつけた」というテーマに統一したほうがすっきりとして、子どもたちにもおはなし会のテーマが伝わると思いました。『どれがぼくかわかる?』も長く読み継がれている愛すべき絵本です。来月、母の日にちなんだ絵本として紹介したいと思います。
 
(K・J)

2015年(その2) 学校って、楽しそう!(幼児~小学生)


日本では、4月は入学式の季節。
初めて学校に行く子どもたちは、緊張しながらも、どこか誇らしげみえます。
そんな子どもたちに向けて、学校って楽しそう!と思ってもらえるような、プログラムにしました。
4・5歳くらいから楽しめそうな本を選びましたので、必ずしも新一年生でなくても大丈夫です。
子どもたちとたくさん笑ってください♪
 
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【学校って、楽しそう!】 対象 幼児~新1年生
 
『パイがいっぱい』 和田誠 文化出版局 5分~
パイがいっぱい
和田 誠
文化出版局
2002-09
 
イギリスの古い童謡「マザー・グース」の言葉遊びを、日本語に生かせないかと考えて作られた絵本です。韻を踏んでいるものが多いので、リズミカルに読むことができます。どの詩もユーモアがあって楽しいのですが、大人数に読み聞かせして特に反応が良かったのは、「おどろき もものき」「どうぶつしりとり」「がっこう」などです。人によってツボが違うと思いますので、楽しい!と思ったものを選んで読んであげてください。「アはアップルパイ」というABCの歌をヒントにしたアイウエオの歌もあります。
 
『1ねん1くみの1にち』 川島敏夫写真・文 アリス出版 7分~
1ねん1くみの1にち
川島 敏生
アリス館
2010-09-01
 
小学校の1ねん1くみの1にちを写真でみることができる絵本です。朝の登校前のがらんとした教室に、子どもたちがやってきて、朝の会が始まります。1時間目は国語、2時間目は生活、30分休みがあって・・・と時間を追って、1日を体験できます。体育の時間、給食の時間、掃除の時間など、見どころがたくさんあります。複数の写真が紹介され、子どもたちが話したことや考えたことが吹き出しに書かれていますが、すべて読むことは難しいので、ポイントになる写真や吹き出しを選んで、1日の流れがわかるように紹介してあげるとよいでしょう。
 
『きょだいな きょだいな』 長谷川摂子作 降矢なな絵 福音館書店 5分
 
「あったとさ あったとさ」ではじまる文で、いろいろな巨大なものが出てくるユーモラスな絵本です。巨大なものがあって、子どもが100にん集まったら、こんなに楽しいことが起こるかも!と思えます。くり返しのフレーズがあり、リズムよく読むことができます。 また大型絵本でも出版されていますので、そちらで読むと、さらに巨大感を楽しむことができます。
 
『くんちゃんのはじめてのがっこう』 ドロシー・マリノさく まさき るりこやく ペンギン社 7分~
くんちゃんのはじめてのがっこう
ドロシー・マリノ
ペンギン社
1982-04-01
 
くまのくんちゃんが、はじめて学校に行った日のお話です。日本の学校とずいぶん違いますが、学校に行く途中で出会ったみつばちやこうもりに、「ぼく がっこうへ いくんだよ。」と言わずにはいられない気持ちや、できなかったらどうしようと不安になる気持ちなど、共感できるところはたくさんあるでしょう。くんちゃんの心配がなくなって、先生に「とても よくできましたね,くんちゃん」と言われたときは、なんだかホッとします。ペン画で一色の絵は、穏やかであたたかく、物語に合っています。
 
(T.S)

2015年(その1) いっしょにあそぼう!(小さい子)


4月のおはなし会☆おすすめプランのその1は、小さい子向けのプログラムです。戸外に出て遊ぶ機会が増える季節に合わせて、組み立ててみました。

 
1~2歳児が集中しておはなしを聞けるようなプログラム講成にしています。
 
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【いっしょにあそぼう!】 小さい子向け
 
導入 『ととけっこう よがあけた』こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社 1分半
ととけっこう よがあけた (わらべうたえほん)
こばやし えみこ
こぐま社
2005-07
 
わらべうたがそのまま絵本になっています。「ととけっこう よがあけた」に続いて、いろいろな動物たちが起きてきます。この絵本はぜひ歌いながらページを進めてください。裏表紙に楽譜も付いているので歌い方のわからない方にも安心です。
 
『あいうえおはよう』にしまきかやこ こぐま社 1分
あいうえおはよう
西巻 茅子
こぐま社
2003-03
 
3びきの兄弟こぶた、今日も元気に起きました!リズミカルなことばで、弾むように読んであげたいですね。絵は刺繍とアップリケで表現されています。
 
 
絵本 『だれかな?だれかな?』なかやみわ 福音館書店 1分半
だれかな? だれかな? (0・1・2えほん)
なかや みわ
福音館書店
2003-03-01
 
どうぶつがかくれんぼ!だれかな?わかるかな?やりとりしながら読んであげる絵本です。ゆっくり絵を見せながら読んであげましょう。表紙の絵が「だれかな?だれかな?」というのも、最後に忘れずに!裏表紙にパンダがこっちむいて笹を喰んでいますよ!
 
わらべうた このこどこのこ かっちんこ
      このこ どこのこ かっちんこ
      このこ どこのこ かっちんこ(○○ちゃん)
わらべうた ぼうず ぼうず 
      ぼーうずぼうず かーわいときゃ かーわいけど
      にーくいときゃ ぺしょん!
わらべうた  ねーずみ ねずみ
      ねーずみ ねーずみ どーこいきゃ?
      わがすへ ちゅっちゅくちゅ!
      ねーずみ ねーずみ どーこいきゃ?
      わがすへ とびこんだ!
上に紹介した3つのわらべうたはあかちゃんとお母さんのあそびうたえほん(小林衛己子/編 大島妙子 のら書店 1998)に遊び方があります。また、上の2つはヴィアックスのスタッフ向けeラーニング教材で遊び方を見ることができます。  
 
絵本 『わたしとあそんで』 マリー・ホール・エッツ 与田準一訳 福音館書店 4分
わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
マリー・ホール・エッツ
福音館書店
1968-08-01
 
この絵本は、1,2才の子には少し長めかもしれません。でも、虫や動物と遊びたいっていう欲求を持っている子どもたちは、自分がこの女の子になりきって、じぃーっとお話を聞くことができます。どうしたらみんな遊んでくれるのかな・・・静かに丁寧に読んであげたい春先にふさわしい1冊です。
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 おはなし会の最後に、みんなであんころもちを作って終わりにします。実際にはないけれど、ある!こういう遊びを重ねることで子どもたちは空想する力を養っていきます。
(K・J) 

2014年(その3) どろんこ、だーいすき(幼児~小学生)


2月に2度も45年ぶりという降雪量27センチを記録する大雪が降りました。みなさんの通勤の足は大丈夫でしたか?また群馬・山梨など雪害の大きなところもありました。予想以上の雪の威力に驚ろかされました。

 
だからこそ、春の訪れが待ち遠しいですね。

さて、4月のおはなし会✩おすすめプランの(その3)は、【どろんこ、だ~いすき】。暖かくなると、外で思いっきり身体を動かしてあそびたい、大地を触り、土の感触を確かめたいと思うのは、人間の本能のような気がします。
 
どろんこ遊びを、「洋服が汚れるから」「土には細菌がいるから」と一切させない保護者もいるというのも聞きますが、子ども時代にしっかり土を触っておく体験は大事だと思います。こんな絵本に出会って、考え方を変えてくれないかしら^^

 
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【どろんこ、だ~いすき】  幼児~小学低学年向き

導入 詩 「ともだち」 だいちさくのすけ (1分)
               『のはらうた2』より 工藤直子 童話屋
のはらうた 2
工藤 直子
童話屋
1985-05
わしのうえを
 みんながあるく
 あり ちょこちょこ
 うさぎ と・と・と・と
 くま のっしのっし
               てんきのよいひは にぎやかで  
               てんきのよいひは くすぐったい」
と続く詩は、大地の立場になって自分の上をあるく生き物たちへの
暖かい気持ちが伝わってきます。
 
絵本 『どろんここぶた』 アーノルド・ローベル 岸田衿子/訳 文化出版局
                                     (6分)
どろんここぶた (ミセスこどもの本)
アーノルド・ローベル
文化出版局
1971-11-05
 
やわらかいどろんこのなかに、すわったまましずんでいくことが大好きなこぶたくん。ある日、飼い主のおばさんに小屋の前のどろんこを全部きれいに片付けられてしまいます。「ぴかぴかすぎて、つまらないや。」と家出をするこぶたくん。さてさて大好きなぬかるみはみつかるのでしょうか?「ずずずーっと、しずんでゆきました。」の、「ずずずーっ」が、なんとも心地よい1冊です。
 
絵本 『どろんこのおともだち』バーバラ・マクリントック 福本友美子/訳
                           ほるぷ出版 (8分)
どろんこのおともだち
バーバラ・マクリントック
ほるぷ出版
2010-10-29
 
シャーロットは元気な女の子。お人形遊びなんかより、木登りや泥んこ遊びが大好き。部屋の中には虫の標本や、鳥の巣がいっぱい。そこにエズメばさんより、とても綺麗なドレスをまとったお人形が送られてきます。シャーロットはもちろん外遊びにダリアと名付けたお人形を連れて行きます。どんどん汚れてたくましくなっていくお人形・・・そんなある日、エズメおばさんが訪ねてきて、ダリアを見て、何と言ったでしょう?
やっぱり子どもは、こうでなくっちゃと思える1冊です。
 
 

絵本 『どろだんご』 たなかよしゆき のなかゆうさく/訳 福音館書店
                                      (2分半)

どろだんご (幼児絵本シリーズ)
たなか よしゆき
福音館書店
2002-04-10
 
みなさんは、どろだんご作りをしたことがありますか?我が家の子どもたちが通っていた幼稚園では、園庭を自由に掘って遊ぶことができました。あちこちでどろだんご作りをする子どもたちがいました。もちろん、うちの子たちも、どろだんご作りに興じました。ピカピカのどろだんごは家へのお土産でした!そんなどろだんごを上手に作ることができる1冊です。 (K・J)
                      

2014年(その2) はじめまして(幼児~小学生)


花が芽吹き、生き物が動きはじめ、入学式、入園式、新しい学年を迎える4月は、たくさんの「はじめまして」がある月です。
今回は、嬉しくて楽しい「はじめまして」がある絵本を中心に、プログラムを組み立ててみました。
子どもたちとやりとりできる本も入れましたので、お話会参加が「はじめまして」の子どもでもリラックスして聞けるような、楽しい雰囲気のお話会になるといいですね!
 
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【はじめまして】 幼児~小学生向け
 
【導入】 おはつ』 
 
おはつ―フォトポエム絵本
工藤 直子
小学館
2004-04
 
空、雲、風、光・・・・・・
花、草、鳥、虫・・・・・・
世界中にあふれている「おはつ」を、工藤直子さんが詩にしました。
芽生えの瞬間や蛙がつくしにつかまっているところなどを映した、みずみずしい自然の写真も美しいです。
たくさんの「おはつ」の詩がのっていますので、気にいったものを何編か紹介して、「このほかにもたくさんの『おはつ』があるから、読んでみてね」と一言、そえてあげてもいいですね。
 
『そんなときなんていう?』 
そんなときなんていう? (岩波の子どもの本)
 
セシル・ジョスリン
岩波書店
1979-11-19
 
「はじめまして」のときは、マナーも大切ということで、ユーモアいっぱいの礼儀作法の本です買物をしに町へ出てワニとぶつかったら?  知ない紳士に赤ちゃんゾウを紹介されたら? そんなとき、何て言う? 子どもたちと、やりとりしながら、楽しむことができます。
 
   
『だくちる だくちる』
だくちる だくちる―はじめてのうた (日本傑作絵本シリーズ)
阪田 寛夫
福音館書店
1993-11-25
 
人間が生まれるずっと、ずーっと前、イグアノドンは一人ぼっちで、さびしかった。そこに、「だくちる だくちる」と音がして、小さなプテロダクチルスがやってきました。地球でのはじめての出会いの物語です。鮮やかな色彩が原始の世界を感じさせる、のびやかで、迫力のある絵です。表情は描かれていないののに、イグアノドンの気持ちが伝わってきます。不思議で魅力的な世界をたっぷり味わいたい1冊です。
 
 
『おかえし』
おかえし (こどものとも傑作集)
村山 桂子
福音館書店
1989-09-25
 
引越してきたキツネは、隣の家のタヌキに、いちごを持ってあいさつにいきました。するとタヌキがおかえしを持ってきてくれたので、キツネはまたおかえしをして・・・といった具合に、エスカレートするおかえし合戦のお話です。「おかえしの おかえしの おかえしの・・・・」のくり返しが楽しく、子どもたちに一緒に声を出してもらっても、盛り上がるでしょう。
 
(T.S)

2014年(その1) こんにちは!さようなら!(小さい子)


春の訪れを感じた暖かい節分の日から一転、翌日の立春から厳しい寒さが続いています。

みなさん、体調の管理は大丈夫ですか?

そんな中でも木の芽はしっかりと膨らみ始めています。特に早春に咲く木蓮や辛夷の蕾が見るたびに膨らみをましているのを見ると、寒さに負けずに頑張ろう!という気持ちになります。春は、少しずつ近づいています。

 
4月のおはなし会✩おすすめプランの1は、小さい子のためのプログラムです。
 
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【こんにちは!さようなら!】 小さい子(1~3才)向け

導入  わらべうた くまさんくまさん(ミトンくまを使って)

ミトンくまさん.jpg

     くまさん くまさん まわれみぎ
     くまさん くまさん りょうてをついて
     くまさん くまさん かたあしあげて
     くまさん くまさん こんにちは
 
絵本 『くまさんおでかけ』中川李枝子/中川宗也 福音館書店
くまさん おでかけ (福音館の幼児絵本)
なかがわりえこ
福音館書店
2010-03-10
 
 
東京子ども図書館の『おはなしのろうそく1』に収録されている「くまさんのおでかけ」を絵本にしたもの。出かける先々で出会う出来事は子どもたちにとっては楽しいことばかりですね。はずむような気持ちで読んであげてください。

 

 

わらべうた にぎりぱっちり (黄色のシフォン布を使って)

     (手の中にシフォン布を隠して、両手を握り合わせて左右に揺らします)
     にーぎり ぱっちり たてよこ ひよこ
     (てのひらを開いて) ぴよぴよぴよぴよ
 
絵本 『たまごのあかちゃん』神沢利子/柳生弦一郎 福音館書店
たまごのあかちゃん (幼児絵本シリーズ)
神沢 利子
福音館書店
1993-02-10
 
 
いろんなたまごが割れて、中から出てくるあかちゃん。あかちゃんって、みんなかわいい♪春は誕生の季節。いっしょに楽しみながら読みましょう。
 
 
 
絵本 『こんにちは さようなら』西巻茅子 こぐま社

こんにちはさようなら.jpg

西巻 茅子
こぐま社
1995-10
 
 
 
おさんぽにでかけたななこちゃん。いろんな動物に会っては「こんにちは」とご挨拶。そしてしばらくすると「さようなら」と挨拶しておわかれ。その繰り返しの絵本です。最後に出会ったいぬさんと遊ぶななこちゃん。優しい気持ちになれます。挨拶をすることを覚えた小さな子どもたちにぴったりの絵本です。
 
わらべうた くまさんくまさん(ミトンくまを使って)
     くまさん くまさん まわれみぎ
     くまさん くまさん りょうてをついて
     くまさん くまさん かたあしあげて
     くまさん くまさん さようなら 
     (オープニングと同じわらべうたです。最後のフレーズをオープニングでは「こんにちは」に替えて歌いました。)
 

2013年(その3) さくら(幼児~小学生)


記録的な大雪が降っている東北地方・・・寒い寒い2月も今日でおしまいです。1,2月はあっという間に過ぎてしまいましたね。

 
みなさまの図書館でも、次年度の業務計画作成等や、人事異動に伴う引き継ぎ等で忙しい日々をお過ごしでしょう。
 
季節は確実に動いており、梅の花は満開。そして桜のつぼみもまだ硬いものの、2月の寒さの後でスムーズに休眠から目覚めているとの事。あと4週間もすれば、あちこちでお花見も始まることでしょう。

4月の年度初めに向けて、私たちも万全の備えをしていきましょう。
 
 
子ども達向けのおはなし会☆おすすめプランをブログで掲載しはじめて、3年目が終わろうとしています。3月のおはなし会プランには【春がいっぱい】などで何冊か取り上げていますが、4月のおはなし会プランでは「さくら」をテーマにしたことがなかったな!と気付きました。
 
少し大きい子向けに、「さくら」をテーマにして、プログラムを組んでみました。
 
【さくら】
 
導入 詩 「ひなたぼっこ」 つくしてるお
              『のはらうた3』工藤直子 童話屋 より
    くりくりあたまに
    おひさまあびて いいきもち
    はかまを くすぐって
    はるかぜが とおりぬけ
    ぼくは ちょっぴりせがのびた
    ねっこふんばり むねをはり
    もんしろちょうに きいてみる
    「ね、ぼく、いいおとこ?」

のはらうた〈3〉のはらうた〈3〉 [文庫]
著者:工藤 直子
出版: 童話屋
(1987-07)

 
   
春が来たことを喜ぶ気持ちを「つくしてるお」君の詩にのせて、みんなで共有しましょう。
進級・進学とともに一段と成長したな~と子ども達も実感できる季節です。
 
絵本 『ほわほわさくら』ひがしなおこ/きうちたつろう くもん出版

ほわほわさくら (はじめてであうえほんシリーズ)ほわほわさくら (はじめてであうえほんシリーズ) [大型本]
著者:ひがし なおこ
出版: くもん出版

 
 
歌うようなことば「ほわほわふわん」・・・桜の花びらに誘われて、身も心も軽くなるような絵本です。小さなお子さんにも、耳に心地よいことばなので、読んであげても大丈夫です。
 
 
 
絵本 『さくら』長谷川摂子/矢間芳子 福音館書店

さくら (かがくのとも絵本)さくら (かがくのとも絵本) [単行本]
著者:長谷川 摂子
出版: 福音館書店
(2010-02-10) 

 
一昨年の秋に亡くなられた長谷川さんのみずみずしい感性で描かれたソメイヨシノの一年間。美しく咲き誇る季節にしか注目されない桜が、実は季節とともにさまざまな姿を見せてくれる・・・「かがくのとも」シリーズのかがく絵本ですが、ぜひ読んで聞かせてあげてほしいと思います。
 
絵本 『さくらのまち』小林豊  佼成出版社

(2010-02) さくらのまちさくらのまち [大型本]
著者:小林 豊
出版: 佼成出版社
(2007-02)  

 
 
『せかいいちうつくしいぼくの村』の小林豊さんの精緻な絵に惹かれる絵本です。描かれている町の様子は、すこし懐かしい昭和の時代です。さくらの花が膨らんで、咲いて、散るまでの描いた美しい絵本。抒情的な絵本なので、おはなし会に慣れた子どもたちにぜひ聞いてほしいと思います。

2013年(その2) わんわん にゃーにゃー(幼児~小学生)


4月のおはなし会の、2つめのプランは、子ども達も大好きな「いぬ、ねこ」が主役の本を選んでみました。いたずらないぬやねこの姿は、小さい子の好奇心を満たしてくれるはず。いっしょになって冒険したり、そわそわしてみたり。そんな楽しい絵本たちです。
 
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【わんわん にゃーにゃー】
 
導入 詩 「こころ」 こいぬけんきち 『のはらうた』くどうなおこ 童話屋より
    かなしいと おもくひきずる
    うれしいと かるくはためく
    しっぽは ぼくのこころだ
 
絵本 『わんわんにゃーにゃー』長新太/和田誠 福音館書店

わんわん にゃーにゃー (あかちゃん絵本シリーズ)わんわん にゃーにゃー (あかちゃん絵本シリーズ)
著者:長 新太
販売元:福音館書店
(2008-06-20)

長新太さんの最後の作品だそうです。絶筆になっていた作品に和田誠さんが手をいれて、完成しました。長さんらしい不思議な展開に子ども達も目を見張ることでしょう。そして最後はにっこり笑顔に・・・

赤ちゃん向けの絵本として出されていますが、大きい子でも楽しめる絵本です。


絵本 『いたずらこねこ』バーナディン・クック/レミイ・シャーリップ 福音館
いたずらこねこ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)いたずらこねこ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
著者:バーナディン・クック
販売元:福音館書店
(1964-11-01)
 
1964年に発行され、長い間子どもたちに親しまれてきた絵本。はじめてカメに出会った時のねこの行動が、ほんとうにかわいらしく、ほほえましい気持ちになります。
 
絵本 『わすれんぼうのねこモグ』ジュディス・カー/齋藤倫子訳 あすなろ書房
販売元:Amazon.co.jpわすれんぼうのねこ モグわすれんぼうのねこ モグ
著者:ジュディス カー
販売元:あすなろ書房
(2007-10)


こちらのねこは、おっとりとして、それでいてにくめないのです。日本に紹介されたのは数年前ですが、イギリスでは長く子どもたちに親しまれてきた絵本です。読んでもらった子は、モグのおっとりとした魅力に虜になること、請け合いです。

絵本 『ろくべえまってろよ』灰谷健次郎/長新太 文研出版
ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)
著者:灰谷 健次郎
販売元:文研出版
(2005-02)
 
 
深い穴の中に落ちてしまった犬のろくべえを子どもたちが救出しようと、一生懸命にあれこれ試みます。つれない大人をよそに、懸命な子どもたちの姿に心打たれます。きっと読んでもらう子ども達も、グイグイとおはなしの中に引き込まれて行くことと思います。
 
 
 
絵本 『100まんびきのねこ』ワンダ・ガアグ 福音館書店 
100まんびきのねこ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)100まんびきのねこ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
著者:ワンダ・ガアグ
販売元:福音館書店
(1961-01-01)
販売元:Amazon.co.jp
 
   

2013年(その1) おおきくなったよ♪(小さい子)


生後半年くらいの子どもたちが、ブックスタート事業のおかげでたくさん図書館にやってくるようになりました。小さな子どもたちの成長は、ほんとうに目を見張るものがあります。毎月のおはなし会に参加する未就園の子ども達。前回はやっと這い這いできるようになったはず、と思うと、伝い歩きをしていたり、すぐに一人で歩きまわるようになったり。

子育て真っ最中の親には、毎日毎日のことで成長を感じる間もないのですが、図書館で迎える側に立つと、「おおきくなったね」って実感をこめて伝えてあげることができます。

 
そんな想いをこめて、おはなし会のプランを立ててみました。
 
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【おおきくなったよ♪】
 
導入  わらべうた
    「たんぽぽ」
      たんぽぽ たんぽぽ
      むこうやまへ どんでいけ!
 
絵本 『パンツのはきかた』岸田今日子/佐野洋子 福音館書店
パンツのはきかた (幼児絵本シリーズ)パンツのはきかた (幼児絵本シリーズ)
著者:岸田今日子
販売元:福音館書店
(2011-01-20)
販売元:Amazon.co.jp
 
 
パンツを自分ではけるようになると、赤ちゃんから子どもへの一歩。この絵本、とにかくかわいらしい。一緒に大人も動作をしてみてくださいね。楽譜も最後に記されています。覚えて、読む代わりにページをめくりながら歌ってあげてもいいですね。
 
絵本 『おうまさんしてー!」三浦太郎 こぐま社
おうまさんしてー!おうまさんしてー!
著者:三浦 太郎
販売元:こぐま社
(2009-05)
販売元:Amazon.co.jp
 
子どもたちが自分で歩けるようになって、一番最初にした親子の遊びは「おうまさんごっこ」でした。親の背中にのって遊ぶ「おうまさんごっこ」は、簡単なようで、背中によじのぼり、バランスよく座る、動きに合わせて落ちないようにする、など身体の柔軟性・巧緻性が育ってないと難しい遊びです。
背中で得意げにしている我が子を見ることは、親にとっては「成長したな~」と感じるひとときです。
 
絵本 『しろくまちゃんのほっとけーき』わかやまけん こぐま社
しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)
著者:わかやま けん
販売元:こぐま社
(1972-10-15)
販売元:Amazon.co.jp
 
子どもが1才半を過ぎる頃から、なんでも親のやっていることを真似したがります。お料理でもお洗濯でも!それを「危ない!」と拒絶しては、大きくなってからお手伝いさせようとしても、しなくなってしまいます。いっしょに家事も遊びに置き換えて、いっしょにやってみることが大事。この絵本は親子でお料理をはじめるのにちょうどいいお手本になる絵本です。
 
絵本 『おでかけのまえに』筒井頼子/林明子 福音館書店
おでかけのまえに (福音館の幼児絵本)おでかけのまえに (福音館の幼児絵本)
著者:筒井 頼子
販売元:福音館書店
(1981-10-20)

この絵本を一番最初に手にした時、「あった!あった!こういうこと!」と思いました。子どもたちの好奇心は大人が想定する先を行っていて、ちょっと目を離したすきに、「あ~あ!」ということは、よくありました。それもこれも子どもの成長のひとつなんですよね。暖かく見守ってあげるようにしたいです。図書館にくる若い親たちにも、そういう心のゆとりをもってもらえるよう、読んで欲しいと思います。

2012年(その2) ぼうけん!ぼうけん!(幼児~小学生)


今日は、4月のおはなし会☆おすすめプランのその2を!

進学・進級は子ども達にとって新しい世界が広がるきっかけになります。今まで一人で行ったことのない場所で行ってみたり、知らなかった世界を覗き見たり。それぞれの年代にとって、そんな体験ができる季節でもあります。

大人から見たら、ささいな変化も子ども達にとっては「ぼうけん」に近いものかもしれません。そんな視点で、テーマを「ぼうけん!ぼうけん!」としてみました。

幼子の視点にたって、どきどき・わくわくしてみませんか?

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【ぼうけん!ぼうけん】

導入  詩「こうきしん」こぶたはなこ  『のはらうたⅣ』 工藤直子 童話屋
のはらうた〈4〉のはらうた〈4〉
著者:くどう なおこ
販売元:童話屋
(2000-11)


「わたしはなんにでも はなをつっこみます
つまり「こうきしん」なのね
「こうきしん」をパラパラっと ふりかけると
せかいじゅうが おいしくなります」

絵本  『こすずめのぼうけん』ルース・エインズワース/作 石井桃子/訳 堀内誠一/絵
     福音館書店

こすずめのぼうけん (こどものとも傑作集)こすずめのぼうけん (こどものとも傑作集)
著者:ルース・エインズワース
販売元:福音館書店
(1977-04-01)

こすずめは巣立ちの時に、ちょっと遠くまで飛んで行ってしまいました。疲れて巣をさがして休ませてもらおうとしますが・・・どこも違う鳥の巣。お話が進むにつれて緊張が高まっていきます。どうなっちゃうんだろう?手に汗握る子もきっといるはず。最後はホッと緊張がほどけるおはなし。長いお話ですが、幼児でも十分に聞くことができます。「ぼく、ちゅんちゅんちゅんってきりいえないんです。」のことばの繰り返しが耳に残ります。

絵本  『ちいさなヒッポ』マーシャ・ブラウン/作 内田莉沙子/訳 偕成社
ちいさなヒッポちいさなヒッポ
著者:マーシャ=ブラウン
販売元:偕成社
(2005-10)


母カバがちいさなぼうやヒッポに優しく語りかけ、何かあった時に助けを呼ぶ鳴き声の練習をさせます。好奇心たっぷりのぼうやはある夜、水草の上に顔を出そうとしてワニに襲われそうに!さて、ヒッポのピンチ!教えてもらった通り助けを呼べるでしょうか?短いお話ですが、版画に少ない配色がきれいな絵本です。遠目も利きます。


絵本  『アンガスとあひる』マージョリー・フラック/作 瀬田貞二/訳 福音館書店
アンガスとあひる (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)アンガスとあひる (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
著者:マージョリー・フラック
販売元:福音館書店
(1974-07-15)

こいぬのアンガスは、好奇心旺盛。見るもの、嗅ぐもの、すべて知りたがります。とりわけ庭の向こう側から聞こえる鳴き声が気になって仕方がありません。ある時、庭を飛び出し鳴き声の主のあひるを追いまわしますが・・・こうしたいたずらや失敗を繰り返し、子ども達も成長していくのですよね。帰ってきてホッとするアンガス。家庭もこどもたちにとってホッとできる場なんですよね。子ども達は自分を重ねて、この絵本を楽しむことと思います。

ブックトーク
図書館のおはなし会で読むにはちょっと長いけれど、自分で、あるいはおうちで読んでもらいたい本として、何冊か紹介しましょう。

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
著者:ルース・スタイルス・ガネット
販売元:福音館書店
(1963-07-15)

おしいれのぼうけん (絵本ぼくたちこどもだ 1)おしいれのぼうけん (絵本ぼくたちこどもだ 1)
著者:古田 足日
販売元:童心社
(1974-11-01)

ちびねこグルのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)ちびねこグルのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
著者:アン ピートリ
販売元:福音館書店
(2003-06-25)




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