5月のおはなし会プラン

2017年5月(その2)いってきます!(幼児~小学生向け)
2017年5月(その1)だっこして(小さい子)
2016年5月(その3)パワフルかあさん(幼児~小学生)
2016年5月(その2)いろいろな とりたち part2 (幼児~小学生)
2016年5月(その1)元気に遊ぼ!(小さい子)
2015年5月(その3)おかあさんって(幼児~小学生)
2015年5月(その2) 川はながれる(幼児~小学生)
2015年5月(その1) いいこ いいこ(小さい子)
2014年(その3) 外へ出かけよう!(幼児~小学生)
2014年(その2) いろいろなとりたち(幼児~小学生)
2014年(その1) かあさん くっついた(小さい子)
2013年(その3) おべんと、もって♪(幼児~小学生)
2013年(その2) みどりの風の中を(幼児~小学生)
2013年(その1) おかあさん だいすき(小さい子)
2012年(その3) のんびりいこうよ(幼児~小学生)

2017年5月(その2)いってきます!(幼児~小学生向け)


 5月のおはなし会プランのメインは、素話を勉強する人が取り組みやすい「エパミナンダス」というおはなしです。無邪気なエパミナンダスの行動を、聞き手と一緒にいっしょに楽しめるといいですね。

「のはらうた」の中から詩を一編、それに日本昔話から『ももたろう』、そして写真絵本を1冊組み合わせてみました。約25分のプログラムです。

どれも、主人公が元気よく出かけていくで、テーマは「いってきます!」としました。

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【いってきます!】

導入 詩「さんぽのおと」こやぎようたろう 『のはらうた2』(くどうなおこ/作 童話屋 1985) より 3分

のはらうた 2
工藤 直子
童話屋
1985-05

 くどうなおこさんが、春を迎えて心弾むこやぎの気持ちを詩に表現しました。

 

「さんぽの おとは なんのおと?
 おや あしおとだ
 とんとんとん
 さっさっさ
   すたぱた すたぱた ととらたと
 こつこつ からころ ぱったんこ
 ここらで ちょっと ひとやすみ」(一部抜粋)

「さんぽの おとは なんのおと?」の後に、「おや いしころだ」、「おや みずたまり」、「おや かぜがふく」、「おや はながさく」、「おや ちょうがとぶ」、「おや おひさまだ」と、詩は繰り返し続きます。それぞれの音を表現するオノマトペ(擬音語)が耳に心地よい詩です。リズムよく読んであげましょう。

 

素話「エパミナンダス」  『愛蔵版 おはなしのろうそく1』(東京子ども図書館/編・刊)より 7分

エパミナンダス 1
東京子ども図書館
1997-12

 エパミナンダスはおかあさんに頼まれておばさんのところにおつかいに出かけます。そのたびにおばさんは「おかあさんにおみやげですよ」と、なにかを託してくれるのですが・・・無邪気なエパミナンダスの失敗に子どもたちもハラハラドキドキしながら聞いてくれることでしょう。 

 

 

絵本『ももたろう』まついただし/再話 赤羽末吉/画 福音館書店 1965 7分

ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)
まつい ただし
福音館書店
1965-02-20
 
 携帯電話のCMで日本昔話の主人公たちが大活躍し、人気を博しています。これをチャンスとして、子どもたちに昔話を読んであげましょう。「ももたろう」も多くの再話あり、絵もさまざまな画家が描いていますが、福音館書店版の『ももたろう』は、赤羽末吉の描くももたろうの表情が、まっすぐと子どもに届き、心を動かすことでしょう。 

 

絵本『どこにいるの?シャクトリムシ』新開孝/写真・文 ポプラ社 2007 5分

 最後の1冊は、写真絵本です。シャクトリムシの動きや、擬態を、子どもたちが興味を持つように切り取って見せてくれています。身近な自然に目をむけてみるきっかけになることでしょう。

 

しめくくりのわらべうた さよならあんころもち 

 

(作成K・J) 

2017年5月(その1)だっこして(小さい子)


小さな子どもたちは、親の保護があってこそ安心して育つことができます。

2歳半ごろまでは「母子未分化」といって自己と他の関係が未分化で、親への依存度が高い時期です。成長とともに、自分ひとりで出来ることが増えると、自立の第一歩。親と子が別の存在だと自覚し、自分でなんでもやりたがる時期です。それでも、なにかあったら「だっこして」と駆け寄ってきます。しっかり抱きしめてもらうことで、安心してまた一歩踏み出すことができます。

「だっこして」を受け止めてもらえることが、信頼関係を築く第一歩。小さい子向けのおはなし会のテーマも「だっこして」にしました。

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【だっこして】

導入 わらべうた このこどこのこ 

このこどこのこ

 お子さんをお膝にのせて、大人が左右にゆっくりと揺れます。 激しく動き過ぎないように注意しましょう。最後のところは、各自が自分のお子さんの名前を呼びます。そして、お膝のお子さんをぎゅーっと抱きしめます。 

 

 

絵本『だっこして』にしまきかやこ/作 こぐま社 1995

だっこして (にしまきかやこ あかちゃんの本)
西巻 茅子
こぐま社
 
 「だっこして」とあかちゃんがいうと、「はい だっこ よしよし」と言ってだっこしてくれるおかあさん。「だっこして」と、わが子たちがいつまで言っていたかしらと思うと、せいぜい小学校に入る前くらいまで。長い子どもの人生の中で最初のほんの数年のことなんですね。しっかりぎゅ~っと抱きしめてあげてほしいと思います。「だっこして」といって、すぐに応えてもらった経験が、親子の信頼関係に繋がります。そんな思いをこめて読んであげましょう。
 
 
 
わらべうた とうきょうとにほんばし

とうきょうとにほんばし

 
 「とうきょうと」で一本指で手のひらをなぞり、「日本橋」で二本指でなぞります。「がりがりやまの」で手のひらをがりがりと引っかき、「パン屋さんと」で手のひらを軽くたたきます。「つねこさんと」で手のひらを軽くつねり、「階段のぼって」で二本指で腕を辿るように上って行って、「こちょこちょ」で首元をくすぐります。
  
 
わらべうた とっちんかっちん

とっちんかっちん

  
お子さんをお膝にのせて遊びます。「とっちんかっちんかじやのこ あわててとびだす」までは、膝の上にのせて膝を上下に動かします。「いしやのこ ドッシーン」と言いながら、おとなが膝を開いて間にすとんと落とします。 2番は「とっちんかっちんかじやのこ はだかでとびだす ふろやのこ ザッバーン」と歌って、最後は上に持ち上げて「たかいたかい」をします。
  
 
絵本『おかあさんといっしょ』薮内正幸/作 福音館書店 1985
おかあさんといっしょ (福音館の幼児絵本)
薮内 正幸
福音館書店
1985-03-30
 
 こちらも動物の母と子を描いた絵本です。先ほどの絵本と違って、こちらは薮内正幸さんの写実的な絵で、おかあさんといっしょに遊ぶ動物たちの表情が大変豊かで、小さな子どもたちにも安心感を与えます。 
 
 
わらべうた  ここはとうちゃんにんどころ 

ここはとうちゃん

 
「にんどころ」とは似ているところという意味です。「とうちゃんにんどころ」で右の頬、「かあちゃんにんどころ」で左の頬、「じいちゃんにんどころ」で額、「ばあちゃんにんどころ」で顎、「ねんちゃんにんどころ」で鼻をさわり、「だいどーだいどー」で顔全体をぐるっとさわって、最後はこちょこちょをします。
 
 
絵本『いちご』平山和子/作 福音館書店 1989
いちご (幼児絵本シリーズ)
平山 和子
福音館書店
1989-04-15
 
今はハウス栽培で、一年中食べることのできるいちごですが、 露地で栽培するいちごの旬は5月です。寒い冬を通り越して4月に花を咲かせ、5月には真っ赤で甘い実になります。読んでもらう子どもたちも笑顔になります。 
 
(作成K・J)

2016年5月(その3)パワフルかあさん(幼児~小学生)


YouTubeで「365日24時間休みなく働く仕事」という動画を見たことがあります。その仕事はある集団をまとめる現場総監督で、忍耐力と想像力が必要、体力ももちろん使うし、交渉力、交際力も必要・・・集団構成員の心と身体の健康にも細心の注意を払いつつも、自身はほとんど立ちっぱなし。好きな時に休むことも出来ず、ある時は一晩中寝ないで世話をすることもある。非常にタフで責任のある仕事であるにもかかわらず、それに対して支払われる報酬は0(ゼロ)だと告げられ、多くの人が「そんなの嘘でしょ」「非人道的だわ」と憤慨するのです。それが「母親」だと伝えられると、みんな「なるほど」「自分の母親もそうだった」「お母さんに感謝するよ」と口々に言って終わる動画です。

一人の人間を胎内で育み、命懸けで出産し、子どもが幼いうちは文字通り24時間休みなく働くお母さん。子どもたちが大きくなればなったで、その成長に心を配り見守ってくれる。当たり前のようでいて、やはりとても偉大な存在だといえるでしょう。そんなお母さんの偉大さをテーマにおはなし会プランを考えてみました。

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【パワフルかあさん】

導入 詩 「おかあさん」藤原祐志(東京・小2) 『おどる詩あそぶ詩きこえる詩』(はせみつこ/編 冨山房インターナショナル 2015)より 1分

 おかあさんは たまに
   「きれい?」
 ときく
 (中略)
 おかあさんがおこるとこわいから
 「きれい」
 と言う
 ほんとはふつう (一部抜粋)

おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩
冨山房インターナショナル
2015-04-19
 
この詩集には北原白秋や阪田寛夫、まど・みちお、谷川俊太郎などと並んで、子どもたちの詩が7篇掲載されています。その中のひとつ、小学生が書いた素直な詩に思わずにんまり笑ってしまいました。子どもにとって自分のお母さんが一番なのです。たとえ外見は「普通」でも!「これは小学生のお友達が書いた詩です。」と紹介し、一緒に復唱して味わってみるとよいでしょう。 
 
  

絵本 『せんたくかあちゃん』さとうわきこ/作・絵 福音館書店 1978 5分半

せんたくかあちゃん (こどものとも傑作集)
さとう わきこ
福音館書店
1982-08-31
 
私も4人の 子どもが小さい頃は、日々とにかくたくさんの洗濯物と格闘し、夢の中まで洗濯物に追いかけられたことがあります。この絵本に出てくる“せんたくかあちゃん”は、洗濯物の多さなんてなんのその。お天気がよければ家中のものをまとめて洗っちゃおうという豪快さの持ち主です。こんな“かあちゃん”になれたらいいなぁと憧れていました。読んでもらう子どもたちにとっては、そんなことより愉快なおはなしの展開にぐいぐいひきつけられます。「よしきた まかしときい」という言葉も力強くて安心感があります。
 
絵本 『おっぱいのひみつ』柳生弦一郎/作 福音館書店 1991 5分半

おっぱいのひみつ (かがくのとも傑作集 わくわく・にんげん)
柳生 弦一郎
福音館書店
1991-03-06
 
 母の日にあえてこの科学絵本を選んでみました。人間だけでなく哺乳類はすべて生まれ落ちてからしばらくの間、母乳でその生命を維持します。私自身も初めて母親になった時に自分の身体を巡る血液が、乳腺を通過する間に母乳に変えられて、我が子のお腹を満たしていくことに生命の不思議さを感じ感動したものです。そのことを子どもたちにユーモアを交えてわかりやすく伝えてくれる1冊です。最初は照れくさそうにしている子どもたちも、母親が自分たちを身をもって育ててくれたことを再確認し、うれしそうな表情に変わっていきます。(巻末に母乳で育たなかった子をフォローするあとがきがあります。ここも時間があれば読んであげましょう。時間がない場合も、要約して伝え、最後の5行は読んであげてください。) 
 
詩 「だれでもみんな」 『矢崎節夫童謡集 きらり きーん』(矢崎節夫/作 JULA出版局 2015)より 1分
 だれでも みんな
 おかあさんの こども
 きゅうじゅっさいの
 おじいさんも
 だいじな おたからさん
  そりゃ うれしいね
  わっはっは    (一部抜粋)
矢崎 節夫
JULA出版局
2016-03
 
 今、90歳のおじいさんでも90年前はあかちゃんでした。どんなに偉い人でも、強い人でも、おかあさんから生まれなかった人はいません。生命をくれたおかあさん、育ててくれた世の中すべてのおかあさんに届けたい詩です。そしてひとりひとりの存在が宝物であることも伝えていきたいですね。 
 
(作成K・J) 
 

2016年5月(その2)いろいろな とりたち part2 (幼児~小学生)


5月になると木々の葉が生い茂り、鳥の元気なさえずりもあちこちから聞こえてくるようになります。そんな時期の5月10日から5月16日は「愛鳥週間」になっていて、この期間を中心に、全国各地でシンポジウム、探鳥会、絵画コンクールなど様々なイベントが開かれます。そこで今回は、鳥をテーマにプログラムをたててみました。

2014年にも鳥をテーマとしたプログラムを掲載していますので、合わせて参考にしてみてください。 2014年(その2) いろいろな とりたち(幼児~小学生)

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【いろいろな とりたち part2】 幼児~小学生

導入 詩 「ことり」 まどみちお
『幼い子の詩集 ぱたぽん①』 田中和雄編 童話屋 2002 P88)より
 
 ことりは
 そらで うまれたか
 うれしそうに とぶよ
 なつかしそうに とぶよ
 (一部抜粋)
 
ことりを見つめるまどさんの眼があたたたかい、優しい詩です。
 
『とりがないてるよ』 ヨアル・ティーベリぶん アンナ・ベングトソンえ オスターグレン晴子やく 福音館書店 2014 3分
 
とりがないてるよ (世界傑作絵本シリーズ)
ヨアル・ティーベリ
福音館書店
2014-03-12
 
13種類の鳥の鳴き声が紹介されています。
各ページに鳥の絵と、「フィフィ、フィフィ、フィフィー ゴジュウカラは フルートをふいてるみたい」といった簡単な説明があります。鳴き声の字体は、丸字だったり、大きさが違ったりと、鳥に合わせて工夫されていて、鳴き声の雰囲気が伝わってきます。気軽に鳥の鳴き声を楽しむことができる1冊です。
 
また、もっと鳥の鳴き声を知りたい子には、『鳥のなき声ずかん(ずかんライブラリー)』(薮内正幸ぶんえ 篠原榮太もじ 佐藤聰明おと 福音館書店 2011)も合わせて紹介してもよいと思います。
 
下記のサントリーの愛鳥活動のウェブサイトでは、鳴き声を聞くこともできます。
掲載されている鳥のイラストは動物画家の薮内正幸氏によるものです。
 
『くちばし どれが一番りっぱ?』 ビアンキぶん 田中友子やく 薮内正幸え 福音館書店 2006 8分
 
 

小さいくちばしのヒタキに向かっていろいろな鳥たちが、自分のくちばしを自慢します。上と下がくいちがったくちばしのイスカ、ひげのあるくちばしのヨタカ、魚を蓄えることができるくちばしのペリカンなど、面白い特徴のあるものが次々登場し、鳥のくちばしは、こんなに工夫されているのかと、感心します。薮内正幸さんの絵は、くちばしの特徴がよくわかると同時に、自慢する鳥たちのほこらしげな様子が伝わってきます。子どもたちの「へぇー」という顔が見られると思います。
 
『ラン パン パン-インドみんわ』 マギー・ダフさいわ ホセ・アルエゴ/アリアンヌ・ドウイえ 山口文生やく 9分
 
 王様ににょうぼうにさらわれたクロドリは、取り返すために宮殿に向かいます。旅の途中で、王様にひどい目にあわされたネコ、アリ、木のえだ、川も味方になり、耳の中にひそんでもらいます。
クロドリがたいこをたたいて「ランパンパン、ランパンパン、ランパンパンパンパン」と行進する様子のくりかえしが楽しく、途中から子どもたちも声を出してくれます。耳の中に入るという発想も新鮮で、また耳から呼び出すときのクロドリの歌も魅力があります。絵も明るく、ユーモラスです。最後は川が大洪水をおこして、見事に王様をやっつける、大満足の1冊です。
 
小さい子が多い場合は、次の本に差し替えてもよいと思います。
 
『11びきのねことあほうどり』 馬場のぼる こぐま社 1972 4分 
 
11ぴきのねことあほうどり
馬場 のぼる
こぐま社
1972-11-10
 
11ぴきのねこがコロッケの店を始めました。繁盛していたのですが次第に売れ残るようになり、ねこたちはコロッケに飽きてしまいます。鳥の丸焼きが食べたいなぁと思っていると、一羽のあほうどりがやってきて……。
11ぴきのねこシリーズの愉快なお話です。
 
♪♪おまけのこうさく♪♪
 
『伝承 おりがみⅡ』(親子であそぶ おりがみ絵本) つじむらますろう編・絵 福音館書店 1984
 ことり
親子で遊ぶおりがみ絵本は全4冊のシリーズです。第2巻には、きじ、あひる、かも、ことりなど鳥の折り紙がたくさん紹介されています。
 
 
 
 (作成T.S) 
 

2016年5月(その1)元気に遊ぼ!(小さい子)


 
5月というと思い出すのが、五月晴れの空に風にそよぐ鯉のぼり。子どもの元気な成長を願って揚げられます。このプランも子どもたちが元気にたっぷり遊んでほしいと願って作りました。
 
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導入 わらべうた ととけっこう
 ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな
 
わらべうた ちょちちょち あわわ
 ちょちちょち あわわ かいぐりかいぐり とっとのめ おつーむてんてん ひじとんとん
 
絵本『ちびすけどっこい』こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社 2006 1分
 
 
「ちびすけどっこい はだかでこい ふんどしかついで はだかでこい」と、威勢良く相撲をとる動物たち。最後に勝ち上がったのはちびすけやま。対戦前のみんなのきりりと引き締まった表情も楽しいです。立って歩くようになった子どもたちと組合って、親子で相撲ごっこをして遊んでもいいですね。
 

わらべうた  うえからしたから
  うえから したから おおかぜこい こいこいこい

うえからしたから

 

 

 

 

風呂敷や、大きめのスパークハーフという薄手の布の端を二人でもって、上下に動かし風を起こして、子どもたちにその下をくぐってもらいます。
参加者が小さい場合や、人数が多い場合は、その布をもって風を起こしながら、みんなの周りを回っていきます。

 

絵本『かぜびゅんびゅん』新井洋行/作 童心社 2012 2分

かぜ びゅんびゅん
新井 洋行
童心社
2012-04

青い空から風船が「ふわわー」と揺らす風、高いところから「ぶわわー」と吹き降ろす風、風にもいろいろありますね。今日の風はどんな音かな?擬音の表現がとても楽しい絵本です。

 

絵本『どうぶつのおかあさん』小森厚/作 薮内正幸/絵 福音館書店 1981 2分

こどもたちにとって大好きなおかあさん。どうぶつたちのおかあさんは、どうやってこどもを育ててるのかな。薮内正幸さんの絵は、写真のように動物の真実の姿を映し出しています。たとえばライオンのおかあさんの後ろ足に血管が浮かび上がっていることはご存知でしたか?動物園の獣医さんが舌を巻くほど、忠実な絵になっています。小さなお子さんにはそこに目はいかないでしょうが、小さい子向けだからこそ、「ほんもの」をという画家の思いが込められています。そしてどのどうぶつも子どもへ向ける愛情を感じ取ることができます。小さな子どもたちも、おかあさんがそばにいれば安心という気持ちになることでしょう。ロングセラー絵本ですが、今の子どもたちも大好きで、何度も「読んで」と持ってくる1冊です。

わらべうた  さよならあんころもち

(作成K・J) 

2015年5月(その3)おかあさんって(幼児~小学生)


5月といえば「母の日」をまっさきに思い浮かべます。自分が母になってみて初めて母の苦労が身にしみたこともあり、世界中の「おかあさん」の存在に思いを馳せます。

 
どんなに偉大な人物であろうと、暴君と呼ばれる人であろうと、歴史に名を残すことのない人であろうと、「母」から生まれなかった人はいません。
 
なので「5月のおはなし会☆プラン(その3)」は、テーマを「おかあさんって」にしました。今まで小さい子向けに作ってきた「おかあさん」のテーマを、今回は幼児・小学生向けで組み立ててみました。
 
近年、おはなし会の場では、母親と離別あるいは死別している子どもがいるかもしれないからと、あえて「おかあさん」というテーマでの絵本を選ばないという配慮があることも知っています。学校での朝読書のように、そこにいる子どもたちがほぼ強制的に聞かなければいけないおはなし会ならば、そのような配慮が必要でしょう。

図書館のおはなし会では、どの子もお母さんから生まれたということでさらりと取り上げれば大丈夫だと思います。
 
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【おかあさんって】 幼児~小学生
 
詩 「かあさんとふたりだけで」まど・みちお 
   『赤ちゃんとお母さん』まど・みちお 童話屋より
 かあさんと ふたりだけで おはなしすれば
 ことばの きしゃが
 しゅっぽっぽっぽ 
 おもしろそうに でていくよ 
 わたしの くちから
 かあさんの みみへ (一部引用)
赤ちゃんとおかあさん
まど みちお
童話屋
2007-07
 
おかあさんと会話することが、子どもたちのとってどれほどの喜びを与えるか、とてもかわいらしい言葉で綴ったまどさんの詩です。最近、あちこちでスマホの画面ばかり覗き込んでいて、お子さんの表情に応えないお母さんを見かけます。せっかく何か話そうとしているお子さんに声をかけてあげてほしいなと、願うばかり。この詩集には他にもたくさんの素敵な詩が掲載されています。いくつか、読んであげてもいいですね。
 
 
絵本 『どれがぼくかわかる?』カーラ=カスキン作/絵 よだしずか訳 偕成社 6分
どれがぼくか わかる? (世界の絵本)
カーラ=カスキン
偕成社
1970-07-01
 
おかあさんって、我が子がどんな格好をしていてもわかるもの。不思議です。そんなことを母と子が会話するほほえましい絵本です。カーラ=カスキンのはっきりとした色使いが目に鮮やかです。繰り返しの会話の中で、子どもたちは絶対的な安心感を感じることができるでしょう。よく似た内容の絵本に『ぼくにげちゃうよ』(マーガレット・ワイズブラウン/クレメント・ハード いわたみみ訳  ほるぷ出版)や、『かあさん、わたしのことすき?』(バーバラ・M・ジョシー/バーバラ・ラヴァレー  わたなべいちえ訳 偕成社)があります。
 
絵本 『おかあさん』シャーロット・ゾロトウ文 アニタ・ローベル絵 みらいなな訳 童話屋 2分半
おかあさん
シャーロット ゾロトウ
童話屋
1993-04
 
子どもから見ると「おかあさん」は、最初から「おかあさん」で、おかあさんが赤ちゃんだったり、娘時代があったなんて、なかなか想像できないものです。この絵本は、おかあさんの赤ちゃんの時から、成長し、結婚し、自分を出産するところまでを、娘の立場から語っていきます。この本を読んでもらうと、おかあさんを見る目がかわるかもしれません。「みんなのおかあさんにも、みんなみたいに小さい時があったんだよ~」と声をかけて読んであげるとよいでしょう。
 
わらべうた  こどもとこどもが
  こどもとこどもが けんかして くすりやさんが とめたけど
  なかなかなかなか とまらない ひとたちゃ わらう
  おやたちゃ おこる ぷん!
   
絵本 『おかあさんは、なにしてる?』ドロシー・マリノ作/絵 こみやゆう訳 徳間書店 3分
おかあさんは、なにしてる?
ドロシー・マリノ
徳間書店
2010-11-18
 
子どもたちが学校や幼稚園に行っている間、おかあさんが一体なにをしているのか、伝える絵本です。子どもたちは、自分たちが学校や園で過ごしている間におかあさんがどんなことをしているのか、その様子がわかると、安心して過ごせるのです。そんな子どもたちの気持ちに寄り添う優しい絵本です。アメリカでは1959年、55年前に出た絵本ですが、読んでいて違和感なく読むことができます。
(K・J)

2015年5月(その2) 川はながれる(幼児~小学生)


春がきて、あたたかくなると、雪解けの水で川は活気づきます。昔ほど川遊びはしないかもしれませんが、私たちの生活に結びついている川に、もっと親しみたいですね。
 
また、川べを舞台にした作品に『たのしい川べ』があります。自分で読むには厚い本ですが、読んでもらえば小さい子でも楽しめる物語ですので、ぜひおすすめしてみてください。(本のこまど「基本図書を読む② 『たのしい川べ』」で紹介しています。)
 
 
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【川はながれる】 幼児~小学生
 
導入 『かあさん どうして』 谷川俊太郎・詩 中村悦子絵 5分
かあさんどうして
谷川 俊太郎
佼成出版社
2010-07
 
谷川俊太郎さんの詩の絵本です。「かあさん、かわは どうして わらっているの」 子うさぎの問いかけに、母さんうさぎが優しく答えます。ゆるやかに流れていく川のきらめきと、母さんうさぎの愛情がたっぷりつまっている詩です。絵では、川べにいるうさぎたちが、川と遊びながら、海に行くまでが描かれています。淡い色彩の絵ですので見えにくそうなときは、絵本を読むのではなく詩を暗唱して、それぞれが海まで流れていく川をイメージするのも、味わい深くてよいと思います。
 
絵本『川はながれる』 アンランド 岩波書店  6分
 
川はながれる (岩波の子どもの本)
アン ランド
岩波書店
1978-11-21
 
北国の山奥で生まれたちいさい川が、海をめざして流れていきます。森では様々な動物たちに出会い、湖に流れ込んで追い出され、町では工場のかべにぶつかって地下道をほってもらって、流れていきます。「ひるまは さらさら 声をあげて ながれていき, 月のひかりの下では, ちらちら ひかって ながれていった。でも, ちいさい川にはわかっていた, いちにんまえの川なら, 海をみつけなくてはならないことが。」 優しい文章と絵です。ゆったりと読んであげてください。
 
絵本『たまがわ』 村松昭 偕成社 10分
 
日本の川 たまがわ
村松 昭
偕成社
2008-01
 
多摩川の源流から河口まで、空から見た風景が細かく書かれており、多摩川の地理や歴史について知ることができます。ダムや用水から、多摩川が人の生活に深く結びついていることがよくわかります。多摩川沿いの地域には、子どもたちにもお馴染みの場所もあるでしょう。10分はかかりますが、話題になっている場所を指で示したり、対話したりしながら読むと、飽きずに楽しめると思います。
 
『ガンピーさんのふなあそび』 ジョン・バーニンガム ほるぷ出版 5分
 
ガンピーさんのふなあそび (ほるぷ出版の大きな絵本)
ジョン バーニンガム
ほるぷ出版
2004-03
 
川のそばに住んでいるガンピーさんは、小舟で出かけます。途中で、子どもたち、うさぎ、ねこ、いぬ、ぶた、ひつじ、にわとり、こうし、やぎが、「一緒に乗せて」とやってきて、ガンピーさんは「いいとも」と乗せてあげますが・・・。やわらかな光に包まれた明るい絵本で、長く読み継がれています。
 
(T.S)

2015年5月(その1) いいこ いいこ(小さい子)


図書館のおはなし会に来る子どもたちが低年齢化していると10年くらい前から言われていましたが、ここ数年の傾向としては、赤ちゃん時代にずっと来ていたその子どもたちも保育園に入り、お母さんたちも仕事に復帰するするため、1~2才で来なくなるケースが多いようです。
 
たっぷりと愛情のある言葉をかけてもらうこと、たくさんのお話を聞くことで、子どもたちの心と言葉が成長する土台を作っていくのですが、その土台作りの時期がどんどん短くなっていることに危惧を感じます。
 
図書館のおはなし会では、お母さんたちがお子さんといっしょにたっぷり触れ合って、しっかり目を合わせて心を通わせる時間のかけがえの無さをきちんと伝えていってほしいと願っています。
 
そんな願いをこめて、5月の小さい子向けのおはなし会プランを作りました。
 
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【いいこ いいこ】 小さい子向け

導入 わらべうた どのこがよいこ
    どのこがよいこ このこがよいこ
    ○○ちゃんがよいこ
 
わらべうた ぼうずぼうず
    ぼうず ぼうず かわいときゃ かわいけど
    にくいときゃ ペション!
 
絵本 『まてまてまて』小林衛己子/ましませつこ こぐま社
まて まて まて (わらべうたえほん)
こばやし えみこ
こぐま社
2005-09
 
「まてまてまて」と唱えるだけのわらべうたが絵本になっています。「まてまてまて~」と節をつけて追いかけてもらうだけでも、嬉しいのですよね。最後に「つかまえた」って言われて暖かい腕の中に抱きとめられることほど、子どもにとって幸せなことはありません。いっぱいいっぱいぎゅーっとしてあげてほしいと思います。
 
絵本 『いないいないばあ』松谷みよこ/瀬川康男 童心社
いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)
松谷 みよ子
童心社
1967-04-15
 
1967年以来、ずっとベストセラーの赤ちゃん絵本です。ほかにも「いないいないばあ」の絵本はいろいろな出版社から出ましたが、瀬川康男さんのこの柔らかい絵ほど子どもの心をつかむものはなかったようで、自然に淘汰されていきました。「いないいないばあ」の遊びは、世界中にあります。赤ちゃんは生後すぐから円の中に目、鼻、口だけが描かれた顔のような図形に反応をします。顔に反応をするのは、自分を保護してくれる親を見分けるために必要な能力なのですが、だからこそ余計に「いないいないばあ」で大好きな笑顔をみつけると、体中で喜びを表現するのでしょう。ゆったりと遊びながら読んであげたいですね。
 
わらべうた じぃーじぃーばあ
    じぃーじぃーばあ ちりんぽろんと とんでったー
(「じぃーじぃー」のところでは顔を布で隠し、「ばあ」で布をあげて顔を見せます。「ちりんぽろんと」で布を片手で持って揺らし、「とんでったー」でフワリと飛ばします。スパークハーフという、切った布の端始末のいらないシフォン布を使って遊ぶと、子どもたちは大喜びします。特別に布を用意できない場合は、お母さんたちが持っているハンカチやハンドタオルでもやってみましょう。)
 
絵本 『よくきたね』松野正子/鎌田暢子 0.1.2えほん 福音館書店
よくきたね (0.1.2.えほん)
松野 正子
福音館書店
2009-06-10
 
先日、公園で歩き始めたばかりの女の子と若いお母さんをみかけました。お母さんが少し離れたところから両手を開いて「さあ、おいで」というと、よちよちよちと数歩歩く・・・今度はさっきより少し遠いところへとお母さんが待つ位置を離していくと、数歩から10歩くらいへと、見る見るうちにその女の子は歩数を伸ばしていきました。とても微笑ましい光景でした。「ここまでおいで」「よくきたね」という繰り返しの絵本ですが、お母さんのところへ辿りついたときの子どもたちの安堵感を一緒に感じられる絵本です。
 
わらべうた このこどこのこ
    このこ どこのこ かっちんこ
    このこ どこのこ ○○ちゃん
わらべうた こーこはとうちゃん
    こーこはとうちゃん にんどころ
    こーこはかあちゃん にんどころ
    こーこはじいちゃん にんどころ
    こーこはばあちゃん にんどころ
    こーこはねえちゃん にんどころ
    だいどー だいどー こちょ こちょ こちょ
わらべうた  さよならあんころもち
    さよなら あんころもち またきなこ
(ヴィアックス社員の方はスタッフ向けのeラーニングサイトで、わらべうたの動作を見ることができます。)
(K・J)

2014年(その3) 外へ出かけよう!(幼児~小学生)


通勤電車から見える沿線の風景が、どんどん春色に変化しています。梅の花に続いて、辛夷や木蓮も花をつけ始めました。菜の花の黄色に朝から元気をもらっています。桜の花が開くまであと10日ほどでしょうか?

重いコートを脱ぎ捨てて、軽やかに歩きたくなりますね。

さて、5月のおはなし会✩おすすめプラン(その3)は、「外へ出かけよう!」です。風を感じながら、外で思いっきり深呼吸をしてほしい、そんな思いから組み立ててみました。

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【外へ出かけよう!】 幼児・小学生向け
 
導入 詩 「せかいいち」 こうしたろう 『のはらうたⅡ』より 
                        工藤直子 童話屋
のはらうた 2
工藤 直子
童話屋
1985-05
 
「すくすくのくさ ぽかぽかのおひさま ひるねのできる そよそよのこかげ」
これがこうしたろうにとっては、とっても大切なもの。それがあれば「せかいいち」幸せに感じられるんですね。そんなことを感じながら一緒に声に出して読んでもいいでしょう。
 
絵本 『ジルベルトとかぜ』マリー・ホール・エッツ たなべいすず訳 冨山房 6分
ジルベルトとかぜ
マリー・ホール・エッツ
冨山房
1975-08-05
 
図書館の棚にあっても、あまり目立たず自己主張していない絵本ですが、このような絵本こそ、掘り起こして子どもたちに手渡してほしいと願う1冊です。目には見えない風と戯れるジルベルトの表情がとても豊かに描かれています。詩のように流れることばも素敵です。どんな時代の子どもたちにも同じように感じることができるテーマです。『もりのなか』のエッツの作品です。
 
絵本 『木』 木島始 佐藤忠良 福音館書店 6分
木 (こどものとも傑作集)
木島 始
福音館書店
2005-07-15
 
公園の大きな木を見上げるひとりの老人。木をスケッチしているうちに木とまるで会話をしているかのように、木の気持ちが伝わってきます。
「そよそよのこかげ」を創り出してくれる木の生命力を感じることのできる1冊です。
 
 
絵本 『ガンピーさんのふなあそび』 ジョン・バーニンガム 光吉夏弥訳 ほるぷ出版
                           8分
ガンピーさんのふなあそび
ジョン・バーニンガム
株式会社 ほるぷ出版
1976
 
最後の1冊は、前の2冊と違って思いっきりはしゃいで遊びたくなる絵本です。ガンピーさんが川で小舟を漕いでいると次々「いっしょにつれてって」と子どもたちや動物たちが乗ってきます。「けんかさえ、しなけりゃね」、「とびはねたりしなけりゃね」と言ってガンピーさんは乗せてあげるのですが・・・初夏のころになると読みたくなる絵本です。1970年にイギリスでケイト・グリナウェイ賞を受賞した作品です。
(作成 K・J)

2014年(その2) いろいろなとりたち(幼児~小学生)


5月10日から16日までの7日間は、「愛鳥週間」です。
ちょうど新緑の青葉が繁り、鳥の鳴き声がにぎやかなで気持ちのよい季節
散歩しながら、いろいろな鳥を見つけたいですね!
5月のおはなし会☆おすすめプラン(その2)は、「いろいろな とりたち」です。
 
 
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【いろいろな とりたち】 幼児~小学生

導入 童謡 「赤い鳥小鳥」 北原白秋
 
赤い鳥 小鳥
なぜなぜ赤い
赤い実を食べた

白い鳥 小鳥
なぜなぜ白い
白い実を食べた

青い鳥 小鳥
なぜなぜ青い
青い実を食べた
 
童謡ですのでメロディーがついていますが、そのまま詩として朗読しても、味わえます。
赤・白・黄の折り紙で、簡単に鳥を折って、順番に振ってみせるのも、色鮮やかできれいです。
 
絵本『どうぐはなくても』
 
どうぐはなくても (福音館のかがくのほん)
田中 友子
福音館書店
2007-04-20
 
7種類の鳥たちが、身近な材料で、さまざまな巣を作る様子が紹介されています。ツバメは泥やわらをつばで混ぜ合わせかためたり、キツツキはくちばしで穴をあけたりと、道具も使わずに見事な巣を作っています。語り口が優しく、風景や鳥の巣の絵も自然の美しさを感じることができます。
 
 
絵本『ふしぎな鳥の巣』
 
ふしぎな鳥の巣
鈴木 まもる
偕成社
2007-10
 
地球上のさまざまな地域の鳥の巣を、材料や作り方、工夫まで、断面図も添えて、わかりやすく説明しています。東南アジアやオーストラリアなどの少し変わった形の巣も紹介されています。すべて読むと多いので、いくつか興味を持ってくれそうな巣を選んで、紹介してもよいと思います。
 
 
絵本『かもさんおとおり』
 
かもさんおとおり (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
 
かものマラードさんとマラードおくさんは、ボストンのチャールズ川の中洲に巣を作りました。生まれた8羽のひなが成長すると、ボストンの公園の池に引越しをすることになりますが、車の多い通りを大行進したため、大騒ぎとなります。
 絵は、茶色のセピア色が優しく、空から俯瞰した図や足元から見上げた図など、かもから見たさまざまな構図で描かれています。ボストンの地図もあり、登場する建物の位置を確かめたり、かもさん親子がどんな道を歩いたのか、たどることもできます。「ジャック、カック、ラック、マック、ナック、ウァック、パックにクァック」という子がもたちの名前も楽しく、読み聞かせをすると笑いがおこります。15分くらいと少し長めですが、おおらかであたたかい雰囲気を、たっぷり味わえる1冊です。
 
☆他に候補に挙がった本
 
読み聞かせよりも、眺めて楽しめる本なので、プログラムにはいれませんでしたが、紹介すると興味が広がると思います。
『鳥の巣の本』
 
鳥の巣の本 (絵本図鑑シリーズ)
鈴木 まもる
岩崎書店
1999-04
 
 鳥の特徴や、巣の作り方や大きさ、卵のふ化日数など鳥の巣に関することが、イラストでわかりやすく解説されています。そえられているコメントも楽しく、気楽に読みながら、鳥の巣の魅力を感じることができます。
 鈴木まもるさんは、鳥の巣を求めて世界中旅をしたり、日本や外国の鳥たちの使い終わった古巣を多数収集したりして、鳥の巣に関する本を多数出版しています。読み聞かせできる本、図鑑のような本、エッセイ風の本などがありますので、自館にある本を確認しておいて、状況にあったものを紹介できるとよいと思います。
 
『かもさんおとおり』がボリュームたっぷりなので、プログラムにはいれませんでしたが、こちらもおすすめです。
『くちばし』
 
くちばし どれが一番りっぱ? (福音館のかがくのほん)
 
小さいくちばしのヒタキに向かっていろいろな鳥たちが、自分のくちばしを自慢しあいます。上と下がくいちがったくちばし、ひげのあるくちばしなど、面白い特徴のあるものが次々登場し、鳥のくちばしは、こんなに工夫されているのかと、感心します。薮内正幸さんの絵も、くちばしの特徴がよくわかると同時に、自慢する鳥たちのほこらしげな様子が伝わってきます。子どもたちの「へぇー」という顔が見られる1冊です。
 
(T.S)
 

2014年(その1) かあさん くっついた(小さい子)


3月も残り20日余りとなりました。年度を締めるための書類の整備、異動のある図書館では引継ぎに追われる時期になりましたね。

 
図書館の現場も毎日忙しいことと思います。でも、もうすぐ春の季節。冷たい北風の中、木蓮や辛夷、桜の花芽が膨らんできています。
希望を胸に、あと一息の年度の業務をしっかりとこなしていきましょう。

さて、5月のおはなし会✩おすすめプランの最初は小さい子のためのプログラムです。
 
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【かあさん くっついた】 小さい子のためのプラン
 
導入  わらべうた
     このこ どこのこ
     ぼうず ぼうず

絵本 『ととけっこう よがあけた』こばやしえみこ/ましませつこ こぐま社
 

わらべうたの「ととけっこう」が、絵本になりました。うたいながら読んであげてもいいですね。

 
 

絵本 『くろねこかあさん』東君平 福音館書店
くろねこかあさん (幼児絵本シリーズ)
東 君平
福音館書店
1990-01-25
 
 
東君平さんの切り絵絵本。くろねこかあさんから生まれた黒猫と白猫。そのコントラストが子どもたちをひきつけます。子どもたちを包んでくれるかあさんの大きさを感じながらリズミカルに読んであげましょう。
 
 
 
わらべうた  めんめんすーすー 
        ここはとうちゃん
 
絵本 『くっついた』三浦太郎 こぐま社
くっついた
三浦 太郎
こぐま社
2005-08
        
 
大好きなおかあさんにぎゅーっと頬をくっつけてもらった時の、子どもたちの嬉しそうな顔。笑顔になりますね。

わらべうた さよならあんころもち
(作成 K・J)
 

2013年(その3) おべんと、もって♪(幼児~小学生)


初夏のような陽気から一転、桜が満開になった後の花冷えの一日になりそうです。

いよいよ3月も今週いっぱい。来週の月曜日は4月1日。新規受託館の準備で本郷の社員もパワー全開で準備中です。それぞれの図書館もきっと多忙を極めていることでしょう。スムーズに引き継ぎや研修がなされ、4月1日から自信を持って業務にあたれるよう、今週は仕事に集中していきましょう。

 
さて、5月のおはなし会☆pすすめプランの3つめは、暖かな陽射しの中でお弁当を広げる時間の幸福感を子どもたちにもいっぱい味わってほしくて、【おべんと、もって♪】にしました。爽やかな春の陽射しの中、お弁当持ってお出かけできるといいですね^^
 
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【おべんと、もって♪】

導入 詩 「せかいいち」こうしたろう 『のはらうたⅡ』より
                        工藤直子  童話館 
      すくすくの くさ
      ぽかぽかの おひさま
      ひるねのできる
      そよそよのこかげ
       ・・・・・・・・
      それだけあれば
      ほくの いちにちは
      せかいいち

のはらうた 2のはらうた 2 [文庫]
著者:工藤 直子
出版: 童話屋
(1985-05)

 
 
 
 
 

絵本  『おでかけのまえに』 筒井頼子/林明子 福音館書店 1981
おでかけのまえに (福音館の幼児絵本)おでかけのまえに (福音館の幼児絵本) [単行本]
著者:筒井 頼子
出版: 福音館書店
(1981-10-20)
 
 ピクニックに出発するのが待ち遠しくて、待ち遠しくて・・・そんな子どもの心に寄り添う親たちの姿もまた微笑ましい。子育て中はこんなことしょっちゅうだったな~と思い出します。図書館にくる子どもたちの日常にちょっとだけ近づける1冊のはずです。
 
 
絵本  『ぐりとぐらのえんそく』 中川李枝子/山脇百合子 福音館書店 1983
ぐりとぐらのえんそく (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)ぐりとぐらのえんそく (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本) [大型本]
著者:なかがわ りえこ
出版: 福音館書店
(1983-03-05)
 
ピクニック絵本と言ったら、これが定番中の定番かと。ピクニックに行ったらすぐにお弁当食べたくなりますよね。ぐりとぐらは時間になるまでマラソンしたり、体操したりして時間をつぶします。そして野原に落ちている毛糸をみつけて、手繰って行くと・・・。最後にみんなで楽しくお弁当を広げるシーンは、ほんとうにピクニックに行きたくなります♪
 
手遊び おべんとうばこのうた
 
絵本  『おべんとう』 小西英子 福音館書店 2012
おべんとう (幼児絵本シリーズ)おべんとう (幼児絵本シリーズ) [ハードカバー]
出版: 福音館書店
(2012-02-01)
著者:小西 英子
 
 
とにかくお弁当が美味しそう♪小さい子も大きい子も彩りのよいお弁当がお弁当箱に詰められていく様子に「ごくり」としそうです。姉妹編の「サンドイッチ サンドイッチ」もおすすめです♪
 

サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ)サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ) [ハードカバー]
著者:小西 英子
出版: 福音館書店
(2008-09-10)
 

2013年(その2) みどりの風の中を(幼児~小学生)


まだ卒業式のシーズンだというのに、一気に都内の桜は満開に!
昨年はなかなか暖かくならず、上野へお花見に行ったのが4月8日だったと昨年の手帳にあり、ずいぶん気の早い春の訪れですね。先週などは、初夏の陽気のような日もあったり。

さて、3月も終盤に。新規受託館では引き継ぎや準備で大忙し。既存館でも異動していったスタッフの穴埋めと年度末の書類作成等に多忙を極めていることと思いますが、出勤途中に桜の花を愛でながら乗り切りましょう♪
 
5月のおはなし会のプランその2は、【みどりの風の中を】
爽やかな新緑の季節を感じながら、絵本を読んであげたいですね。
 
 
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【みどりの風の中を】
 
導入 詩 「木」 清水たみ子 『あまのじゃく』現代日本童謡詩全集
                 清水たみ子/深沢邦朗 国土社 2003 より
     木は いいな。
     ことりが とまりに くるから。
     ぼく、
     木に なりたい。
     ぼくの木に、
     すずめが たくさん とまりにきたら、
     うれしくって、
     くすぐったくて、
     からだじゅうの はっぱを ちらちらさせて、
     わらちゃう。

あまのじゃく (現代日本童謡詩全集)あまのじゃく (現代日本童謡詩全集) [大型本]
著者:清水 たみ子
出版: 国土社
(2003-01-30)

 
 
声に出して読むと、「木」はいいなって言っている男の子の気持ちがすごくよくわかる。読み手だけでなく、おはなし会に参加している子どもたちにも復唱してもらって、一緒に味わいたい詩です。
 
 
絵本  『おおきなきがほしい』佐藤さとる/村上勉 偕成社 1971 

おおきな きが ほしい (ビッグブック)おおきな きが ほしい (ビッグブック) [単行本]
著者:佐藤 さとる
出版: 偕成社
(2007-10-01)

 
ツリーハウスって、誰もが憧れるのではないでしょうか。私も子どものころにこの絵本に出会って、「いいな~おとなになったら、こんな木の家に住みたい!」って思ったものです。ビックブックも出ています。ぜひ一緒に木の上での生活を味わってみましょう。
 
絵本  『木はいいなあ』ジャニス・メイ・ユードリー/マーク・シーモント
              偕成社 1976

木はいいなあ木はいいなあ [単行本]
著者:ジャニス=メイ=ユードリイ
出版: 偕成社
(1976-04)

 
 
詩のような絵本です。木の魅力を語りつくす絵本。しずかなしずかな絵本ですが、じんわりとしてくる絵本でもあります。読んでいるだけで森林浴をした気分に♪
 
 
絵本  『もりのなか』 マリー・ホール・エッツ/まさきるりこ訳 
             福音館書店 1963
もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) [ハードカバー]
著者:マリー・ホール・エッツ
出版: 福音館書店
(1963-12-20)
モノトーンの絵本ですが、これほど想像性をかきたててくれる絵本はないと思っています。以前、作家の椎名誠さんの読み聞かせを目をつぶって聞いたことがありますが、ことばだけでも「もりのなか」の情景を鮮明に思い浮かべることができました。子どもたちのイマジネーションを刺激する良質の絵本といえるでしょう。ぜひ読んであげてほしいなと思います。

2013年(その1) おかあさん だいすき(小さい子)


一気に春めいてきた3月半ば・・・花粉の量も半端なく、花粉症のみなさんは辛い日々をお送りでしょう。かくいう私も、劇症。なかなかブログの更新がすすみませんが、爽やかな五月晴れを思い浮かべながら5月のおはなし会のプランを練ってみました。

5月の第3土曜日は母の日。世界中で母から生れなかった人は誰もいません。最近は家庭の事情が複雑になって、学校のおはなし会などでは「おかあさん」をテーマに本を選ばなくなっているとも聞きます。

それでも、やっぱり図書館では「おかあさん」テーマで読んであげたいと思います。もし今おかあさんと離れているとしても、おかあさんはあなたが生れた時、とってもうれしかったのよ、という気持ちをこめて。小さい子のためのおはなし会プランです。

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【おかあさん だいすき】
 
導入 わらべうた   このこどこのこ ぼうずぼうず
絵本  『ママだいすき』 まどみちお/ましませつこ こぐま社

ママだいすきママだいすき [単行本]
著者:まど みちお
出版: こぐま社
(2002-02)

 
 
 
 
 
絵本  『おはなをどうぞ』 みうらたろう のら書店 

おはなをどうぞおはなをどうぞ [単行本]
著者:三浦 太郎
出版: のら書店
(2009-09)

 
 
 
 
 
 
絵本  『ぎゅっ』 ジェズ・オールバラ  徳間書店

ぎゅっぎゅっ [大型本]
著者:ジェズ オールバラ
出版: 徳間書店
(2000-11)

 
 
 
 
わらべうた とうきょうとにほんばし うまはとしとし   
 

2012年(その3) のんびりいこうよ(幼児~小学生)


3月も、あと3日で終わりだというのに・・・まだまだ暖かくなりませんね~

それでも季節は確実に移ろい、日に日に暖かくなっていくことでしょう。5月には爽やかな風の吹く穏やかな日が続いていてほしいと願っています。

4月から図書館業務を引き継ぐ館は、今はとても忙しいと思いますが、5月になれば少しだけ落ち着いて、おはなし会の準備も出来るようになっているかしらん?頑張りましょう♪

さて、(その3)は幼稚園児~小学生向けのプランです。

テーマは【のんびりいこうよ】
先日、チベットの生活を紹介している番組を見ました。国全体が自然に負荷をかけないように配慮し、幼い子や障害を持っている人のペースに合わせて生活をしていました。決して急がない。だから自然環境を破壊して開発を進めることもしない。「国民総幸福」の高さを一番にしていました。

昨年の東日本大震災の後の福島原発の事故は、私たち日本人が右肩上がりの経済成長ばかりを目指して歩んできた歪みをまざまざと見せつけました。一晩中眠らない街、1秒でも速くという交通網や通信網。便利ではあるけれど、ホッと息つく暇もない、追われるような生活。それを支えてきたのが、原子力発電でした。そしてそれは、巨額な交付金と引き換えに、美しい福島の山野に多大な放射能による汚染を引き起こしてしまっています。原発は今後電気を生み出すことなく、廃炉するためだけに何兆円ものお金を投入する負の財産となるでしょう。

だからこそ、子ども達には「のんびりいこうよ」「何がいちばん大事か、考えようよ」というメッセージを届けたいと思います。


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【のんびりいこうよ】

導入 詩  「わかばのうた」まどみちお 『たんぽぽヘリコプター』より
たんぽぽヘリコプター (まど・みちお 詩のえほん)たんぽぽヘリコプター (まど・みちお 詩のえほん)
著者:まど みちお/南塚直子
販売元:小峰書店
(1996-11)






       「わかばのうた   まどみちお
       わかばのかぜは みどりです
       うたうように ながれます
       わかば わかば わかば
       わかばを くぐり
       あそぶことりの うたのように

       わかばのあめは みどりです
       ゆめのように けむります
       わかば わかば わかば
       わかばの おくで
       ねむる ことりの ゆめのように」

絵本  『やまのかいしゃ』スズキコージ  架空社
やまのかいしゃ.jpgやまのかいしゃ
著者:スズキ コージ
販売元:架空社
(1991-04)



とにかく、の~んびり。こんな人が家族だったり、同僚だったらイライラするかしら。いえいえ、こういうのんびりのんびり・・・同じペースでいけば、みんなHAPPYになれること、間違いなしです。    





絵本  『サンドイッチ サンドイッチ』小西英子 福音館書店
サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ)サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ)
著者:小西 英子
販売元:福音館書店
(2008-09-10)


「やまのかいしゃ」に行くためのは、腹ごしらえも大事。今日はサンドイッチを作って行きましょう♪何を挟んで持って行こうかな~



絵本  『ぼちぼちいこか』マイク・セイラー 今江祥智/訳
ぼちぼちいこかぼちぼちいこか
著者:マイク・セイラー
販売元:偕成社
(1980-07)


究極ののんびり脱力絵本。読む時も、ちょっと脱力して読んであげましょう。決してせわしない浪速のおばちゃん風に読んではいけません。「ぼ~ち ぼ~ち いこか~」とのんびり読んであげましょう。



ブックトーク  おはなし会の終わりに、のんびり脱力系の絵本を何冊か紹介します。
『キャベツくん』長新太  文研出版
キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)
著者:長 新太
販売元:文研出版
(2005-02)



キャベツくんも究極の脱力系の絵本です。
ぶたやまさんは、お腹いっぱいに食べられるのかしらん?


『いいからいいから』長谷川義史  絵本館
いいからいいからいいからいいから
著者:長谷川 義史
販売元:絵本館
(2006-10)



「いいから いいから」おじいちゃんのことばで、心がほぐれていきます。そう・・・いいから、いいから。大丈夫だよって。肩の力を抜いて、のーんびり行けば、きっと笑顔をキープできますよね。

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