6月のおはなし会プラン

2017年6月(その2)ふるやのもり(幼児~小学生)
2017年6月(その1)ながぐつ ぴちゃぴちゃ(小さい子)
2016年6月(その2)あめの音
2016年6月(その1)あめ、ふってもへいき!(小さい子)
2015年(その3)雨が降ってても
2015年(その2)いろいろな橋(幼児~小学生)
2015年(その1)あめだ!あめだ!(小さい子)
2014年(その3) おとうさんの背中(幼児~小学生)
2014年(その2) 雨は楽しい♪(幼児~小学生)
2014年(その1) こうきしん いっぱい(小さい子)
2013年(その3) 時間ってなあに?(幼児~小学生)
2013年(その2) かえる、ケロケロ(幼児~小学生)
2013年(その1) かえる、ぴょーん(小さい子)
2012年(その3) 雨、雨、あがれ!(幼児~小学生)
2012年(その2) 雨もいいな♪(幼児~小学生)

2017年6月(その2)ふるやのもり(幼児~小学生)


 6月のおはなし会のメインの素話は、「ふるやのもり」です。瀬田貞二の再話で、田島征三が絵を描いた福音館書店の絵本もロングセラーとして読み継がれていますが、5,6歳以上の子どもたちには素話で聞かせてあげたいものです。
「ふるやのもり」という耳慣れない言葉に、おじいさんたちの家に忍び込んだ泥棒やおおかみと同じに「いったいなんだろう?」と、ぐいぐいと耳を傾けていくことでしょう。
関連して、雨の季節の絵本を組み合わせてみました。
 
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【ふるやのもり】
 
導入 詩 「あめふり」あめつぶじゅんこ 『のはらうたⅡ』(工藤直子 童話屋 1985)より 2分
よういどんと くもからとびおりました
あめつぶみんながはしると
それにたくさんんのあめつぶができました

 あめつぶ ひとつぶ あめいっぽん
 あめつぶ ふたつぶ あめにほん
 あめつぶ ひゃくつぶ あめひゃっぽん

あめつぶみんながはしると
かぜがおっとっとっとでんぐりかえし
でんぐりかえりしました
ことりが うひゃひゃと
くすがったがりました
 (中略)
きょう そらは あめつぶでいっぱい  (一部抜粋)
のはらうた 2―くどうなおことのはらみんなのはらうた 2―くどうなおことのはらみんな
著者:工藤 直子
販売元:童話屋
(1985-05)



 
 
 素話「ふるやのもり」瀬田貞二/再話 『おはなしのろうそく4』(東京子ども図書館/編・刊 1988)より 8分

 雨の降る夜に、村はずれのじいさん、ばあさんの家に忍び込んだ泥棒とおおかみは、二人が「この世で一番こわいのはふるやのもり」と言っているのを聞きます。自分たちよりもこわいものとはいったい何だろうとパニックになる泥棒とおおかみの様子がありありと見えるように語ってください。また、その後のさるが登場する部分との話のリズムの違いにも気をつけて語るとよいでしょう。現代の家屋では雨漏りを経験することが少なくなって、この話を語ってもきょとんとしていた、という語り手の感想を聞いたことがあります。絵本だと絵に助けられて想像出来ますが、素話では「ふるやのもり」=「雨もり」だとわかるように、「そのうちに、雨がざんざとふってきて、古い家のあちこちで、ポツリポツリと雨もりがしてきました。」の部分を大切に語るとよいでしょう。

おはなしのろうそく 4
東京子ども図書館
2001-06
 
 オリジナルのテキストは、「おはなしのろうそく4」に入っています。こちらのテキストは、素話を覚えるためのもので字体が小さめです。薄い冊子になっているので、通勤時にかばんに入れておいて、覚えるのに便利です。
 

 

 「おはなしのろうそく3」と「おはなしのろうそく4」を合冊した愛蔵版です。ハードカバーになっており、子どもが自分で手に取って読めるようになっています。字体が大き目なので、小さな字では見づらいという方は、こちらのテキストで覚えるとよいでしょう。 

 

 
 絵本『かばくんのふね』岸田衿子/作 中谷千代子/絵 福音館書店 1964 3分
かばくんのふね(こどものとも絵本)
岸田 衿子
福音館書店
1990-09-15

大雨で動物園も水没して大変です。でもかばの親子がふねになって、小さな動物を助けに来てくれました。みんなかばの背中に乗って一安心。ゆったりとしたリズムで読んであげるとよいでしょう。

 

 絵本『あまやどり 新自然きらきら5』久保秀一/写真 七尾純/文 偕成社 3分

あまやどり (新・自然きらきら (5))
七尾 純
偕成社
2002-05

かたつむりやかえるはあめふりが大好き。その一方で昆虫たちは羽が濡れるのを避けてみんなあまやどりをしています。この写真絵本は、かたつむりの視点から雨の日の昆虫の姿を紹介してくれています。写真絵本ですが、ストーリーになっているので、読み聞かせに仕えるでしょう。

 

 

 絵本『にじ』さくらいじゅんじ/作 いせひでこ/絵 福音館書店 1998 4分

にじ (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
さくらい じゅんじ
福音館書店
1998-05-15

雨上がりに出るにじ。男の子はにじを横から見たらどう見えるのかな?上から見たら?真下から見たら?と、いろいろな疑問を抱きます。そこでおとうさんは、にじが見える公園の噴水に連れて行ってくれました。にじがどうして見えるか、子どもの視線からわかりやすく伝えてくれる絵本です。


(作成K・J)
 

2017年6月(その1)ながぐつ ぴちゃぴちゃ(小さい子)


雨降りの季節は、小さなお友達の足元に小さな長靴が似合う季節です。子どもたちは長靴が大好き。履いて歩くよりも、どろんこにしたり、中に水が入った長靴を履くときのその感覚を面白がっているようです。

長靴を履いて歩く季節。すべての子どもたちが、雨の季節も健やかに、楽しく過ごせるようにと願いながら、こちらのプランを作成しました。

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導入 わらべうた このこどこのこ
このこ どこのこ かっちんこ
このこ どこのこ 〇〇ちゃん
遊び方 お膝の上に赤ちゃんをのせて、お母さんがそうっと揺れます。
「〇〇ちゃん」というところで、子どもの名前を呼びます)


わらべうた あめあめやんどくれ
あめあめ やんどくれ
あしたのばんに ふっとくれ

あめあめやんどくれ

 

 

 

 

遊び方 もともとは靴を投げて その裏表で天気をうらなう遊びです。
 ここでは、歌に合わせて お膝を上下に揺らします)

 

絵本 『あめ ぽぽぽ』ひがしなおこ/作 きうちたつろう/絵 くもん出版 2009 2分

 「ぴとぴと ぽとん」「さあ さあ さあ さあ」「ぽ ぽ ぽ ぽぽぽぽぽ」「ぴち ぱちゃ ぽちょ」雨音を表現する擬音語の豊かなこと。雨の日もこうして楽しめるといいですね。

 

絵本 『おさんぽ おさんぽ』ひろのたかこ/作 福音館書店(0.1.2えほん) 2008 1分

おさんぽ おさんぽ (0.1.2.えほん)
ひろの たかこ
福音館書店
2008-06-20

2015年の「おはなし会プラン」でも紹介しました。 雨上がりにおさんぽする男の子の足元だけが描かれています。ながぐつの中に水が入っても大丈夫。バシャッとみずたまりに足を踏み込むシーンは子どもたちも嬉しそうです。子ども時代だからこそ楽しめるこのような感覚を大事にしてほしいなと思います。

 

絵本 『たっちゃんのながぐつ』(改訂版) わかやまけん/作 こぐま社 2013 2分
 
たっちゃんのながぐつ
わかやま けん
こぐま社
2013-04

おとうさんに買ってもらった黄色の長靴。たっちゃんは大喜びです。長靴はいて砂場で遊びます。でも、夢中になって遊んでいるうちに長靴が見当たらなくなっちゃいましたよ。出てくるかな?「こぐまちゃん」シリーズのわかやまけんの作品です。 

 

わらべうた きゃーろのめだまに
きゃーろのめだまに きゅうすえて
それでもとべるか とんでみな
おっぺけ べっぽー べっぽっぽー

 きゃーろのめだまに

 

 

 

 

 

唱え歌です。折り紙などで作ったカエルを上下に動かしながら歌ってみましょう。

 

絵本 『おうまさんしてー!』三浦太郎/作 こぐま社 2009 1分半

おうまさんしてー!
三浦 太郎
こぐま社
2009-05

 最後の1冊は、父の日にちなんでおとうさんの出てくる絵本です。おとうさんの背中にのって、おうまさん。でもね、おとうさんといっしょに、くまさんの背中にのって進んでいくと・・・最後は横に広がるページがあって、子どもたちも「わあー」と大喜びです。

わらべうた かえるがなくからかえろ

わらべうた さよならあんころもち

(作成K・J)
 

2016年6月(その2)あめの音


 6月のおはなし会プラン(その2)は、幼児から小学生低学年を対象にして本を選びました。(その1)と同じで梅雨の季節と父の日に合わせたプログラムです。雨の音を絵本や詩の中で「ぽっつん」「ぽつぽつ」「ざあざあ」「ぱらん」、水たまりを踏んで「じゃっぽ がっぽ」、いろんな音をいろいろな擬音で表現しています。今回はそんな音の表現に注目して季節にあう絵本を選んでみました。1冊は父の日向けの絵本も取り入れています。

 

 導入 詩「あめ ぽっつん」矢崎節夫/作 『きらり きーん』(JULA出版局 2016)より 1分
  きりんの うえに
  あめ ぽっつん
  さいの うえに
  あめ ぽっつん 
  (中略)
 ―――おんなじ そらの
  しただから

詩「じゃっぽ がっぽ みずたまり」矢崎節夫/作 『きらり きーん』(JULA出版局 2016)より 1分
  ながぐつ がばさん
  みずたまり
  みつけて
  じゃっぽ がっぽ
  うれしいな (一部紹介) 

きらりきーん矢崎 節夫
JULA出版局
2016-03
 
5月のおはなし会プラン(その3)でも紹介した矢崎節夫さんの童謡集の中から2篇、雨の詩を紹介します。1篇目は、雨が降ってくる様子をリズミカルに綴った短い詩、そして2篇目は子どもだったら雨降りの日に必ずやりたくなるながぐつの中に水を入れて歩く様子をコミカルな表現で綴った詩です。詩のリズムを子どもたちにも味わってもらいましょう。
 
 

絵本 『いけのおと」松岡達英/作 福音館書店 2013 1分半

 池のまわりで聞こえる音を擬音で表現した絵本です。福音館書店の月刊絵本「ちいさなかがくのとも」のハードカバー化されたものが「ふしぎなたね」シリーズですが、子どもたちの身近にあるものへの関心を引き出してくれる楽しい絵本がたくさんあります。この絵本も文字にはなっていないものへの発見がかならずあるはずです。子どもたちにゆっくり絵を見せながら読んであげると良いでしょう。

 

絵本 『あめあめぱらん」木坂涼/文 松成真理子/絵 のら書店 2014 1分半

あめあめぱらん
木坂 涼
のら書店
2014-05

 詩人の木坂涼さんが歌うように雨の様子を描いた絵本です。松成真理子さんの水彩画もまた雨の雰囲気にぴったりです。「あめあめ ぱらん ぽつぽつ ぱらん」「みずたま まるい」「まるいは ボール」「ボールは とぶよ」と連想重ね歌のようになっています。最後のページでは、とても清々しい気持ちになれることでしょう。丁寧に読んであげてください。

 

絵本 『ゴリラのジャングルジム』きむらだいすけ/作 集文社 2004 2分

ゴリラのジャングルジム
きむら だいすけ
集文社
2004-04

小さい子向けのプログラムでは三浦太郎作の『ゴリラのおとうちゃん』を紹介しましたが、少し年齢の大きい子たちにはこちらの『ゴリラのジャングルジム』を紹介します。同じようにゴリラのおとうさんが登場します。ゴリラ研究の第一人者山極寿一さんによると、ゴリラは乳児期は母親が、離乳すると父親が子育てを担当するそうです。(→こちら)遊びたがりの子どもゴリラを一人前に育て上げるのは父親の役目。そんなことも伝えてあげると良いかと思います。

 

絵本 『みずたまレンズ』今森光彦/著 福音館書店 2008 3分

みずたまレンズ (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
今森 光彦
福音館書店
2008-03-20

プログラムの最後に写真絵本を選びました。雨のしずく、みずたまをクローズアップした美しい絵本です。私たちの身の回りにある小さなものに目を向ける「センス・オブ・ワンダー」を育てる、そんな絵本です。2014年にもプログラムに入れています。
 

(作成K・J)

 

2016年6月(その1)あめ、ふってもへいき!(小さい子)


「本のこまど」では、2010年6月よりおはなし会のおすすめプランをUPしてきました。最初の投稿は2010年6月29日「星の世界へ。宇宙へ。」で、その後6年かけて各月15~19ほどのプランをUPし、全部で197のプランになりました。
これだけの数になると各月組み合わせは変わるものの、その季節ごとに子どもたちに読んであげたい本が重複するようになってきました。これまで小さい子向け1、大きい子向け2の合計3プランを毎月UPしていましたが、今年度から各月小さい子向け、大きい子向け1本ずつ2プランをUPすることにしました。どうぞお楽しみに!

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導入 わらべうた このこどこのこ

   このこ どこのこ かっちゃんこ
   このこ どこのこ ○○ちゃん

絵本 『あめかな!』U.G.サトー 福音館書店 2009 1分

あめかな! (0・1・2・えほん)
U.G.サトー
福音館書店
2009-05-30

 

空からあめがぽつり、ぽつり、ぴしゃ!擬音と水彩絵具で雨の様子を描いています。小さな子どもたちにも耳に心地よい「こどものとも0.1.2」の絵本です。

 

童謡 「あめふり」北原白秋/作詞 中山晋平/作曲 1分
   あめあめ ふれふれ かあさんが
   じゃのめで おつかい うれしいな
   ピチピチ チャップチャップ ランランラン

かへろが鳴くからかぁへろ
北原 白秋
童話屋
2009-05

今の子どもたちは、普段「童謡」を歌ってもらうことは少なくなっているかもしれません。「蛇の目傘」も普段の生活で見かけなくなりましたが、北原白秋の詩に中山晋平が作曲したこの歌は、後世の子どもたちにも伝えたいと思います。「じゃのめ」が傘であることを伝えて、一緒に1番だけでも歌ってみましょう。「ピチピチ チャプチャプ ランランラン」というところは、雨降りさえも楽しいものに変えてしまう子どもの心性に寄り添っていて、心が軽くなりますね。保護者向けには北原白秋の詩集『かへろが鳴くからかぁへろ』(童話屋 2009)を紹介しても良いでしょう。

 

絵本 『ぞうくんのあめふりさんぽ』なかのひろたか/作 福音館書店 2006 2分

赤ちゃん向けの絵本ではありませんが、ぞうくんがかばくん、わにくん、かめくんが出てきて、順番に重なっていくおはなしは、小さい子でも楽しむことができるでしょう。          

 

 

絵本 『ゴリラのおとうちゃん』三浦太郎/作 こぐま社 2015 2分

ゴリラのおとうちゃん
三浦 太郎
こぐま社
2015-09

 

6月は「父の日」もあります。小さな子どもたちにとって、おとうさんと身体を動かして遊ぶのはとても楽しいもの。おとうさんのひざですべり台に飛行機、振り回してもらうブランコ。ちょっとくらい乱暴な遊びも父と子の信頼があるからこそ、面白くて「もういっかいして~」とくり返しくり返しやりたくなるのですね。このゴリラ、関西弁のおとうちゃん。威勢良く読んでください。

 わらべうた おふねがぎっちらこ
  おふねが ぎっちらこ ぎっちらこ ぎっちらこ

わらべうた かえるがなくから
  
かえるがなくから かーえろ かーえろ かえろ かえるがなくから かーえろ

(作成K・J)

2015年(その3)雨が降ってても


 雨が降って戸外で遊べないと、子どもたちは家の中でエネルギーを発散できなくて、鬱屈してしまいます。お部屋の中は部屋干しの洗濯物にあふれ、ママもストレスをためてしまうことでしょう。「そんな時はぜひ図書館へ」ってご案内できるといいですね。雨降りの鬱陶しさを吹き飛ばすおはなし会プログラムです。

導入 詩「でんでんむし」 『ともだちシンフォニー』佐藤義美 JULA出版局より
  「でんでんむしは ひっこしで、
  おうちをかかえて
  ノロノロあるいた。

  いいともだちに
  あったなら、
  ならべて
  おうちをたてよかな。」(一部抜粋)

ともだちシンフォニー―佐藤義美童謡集
佐藤 義美
JULA出版局
1990-03-10

 「いぬのおまわりさん」、「おすもうくまちゃん」などの童謡詩人の佐藤義美の詩集『ともだちシンフォニー』から一編、梅雨の季節にふさわしい詩を選びました。かたつむりの、のんびりした雰囲気が伝わるように読んであげるとよいでしょう。

またこの詩に合わせて、プラン(1)で紹介したわらべうた「でんでんむし」を歌ってもよいでしょう。

 

絵本 『ほんをひらいて』トニ・モリスン&スレイド・モリスン文 シャドラ・ストリックランド絵 さくまゆみこ訳 ほるぷ出版 4分

ほんをひらいて
トニ モリスン
ほるぷ出版
2014-10

 

 昨年、秋に出版された作品です。1993年に黒人作家として初のノーベル文学賞を受賞したトニ・モリスン(代表作『青い眼が欲しい』、『ソロモンの歌』)とその息子スレイド・モリスンが、本を読むことの楽しみ、そこから広がっていく想像の世界の素晴らしさ、様々な知識を得ることの大切さを伝えてくれます。ルイーズは雨の降る日に図書館へ出かけていきます。図書館で本を読むにつれ、ルイーズの表情は変わっていきます。図書館が子どもたちにとって、いろいろな可能性を秘めた場所だということを伝えてくれる1冊です。 

絵本 『カエルの目だま』日高敏隆文 大野八生絵 福音館書店 7分

カエルの目だま (福音館の単行本)
日高敏隆
福音館書店
2011-05-25

 動物行動学者の第一人者であった日高敏隆先生(1930~2009)が岩波書店労働組合機関誌「潮」の1951年冬号に掲載された作品に、大野八生さんが絵をつけて半世紀ぶりに公表されたのがこの作品です。自分の目だまは世界一だと自慢するカエルに、ギンヤンマとミズスマシが反論します。それぞれの生物に合わせて、それにふさわしい眼があるんだということが、優しい言葉と絵で描かれています。少し長めですが、じっくり聞いて欲しい1冊です。 

絵本 『ピッツァぼうや』ウィリアム・スタイグ 木坂涼訳 セーラー出版 3分

ピッツァぼうや
ウィリアム スタイグ
セーラー出版
2000-03

雨が降って出かけられなくなったピートの気持ちを慰めようと、パパはピートをピザ生地に見立てて「ピザつくりごっこ」を始めます。途中からママも加わって、親子3人で完全になりきって遊びます。雨の日は子どもたちもエネルギーを発散できなくて不機嫌になりがちですが、こんなふうに一緒に遊んでくれるなんて、なんて素敵なパパなんでしょう。聞いている子どもたちも満面の笑みになること、間違いなしの1冊です。

(K・J)

2015年(その2)いろいろな橋(幼児~小学生)


こちらとむこう岸をつなぐ「橋」。はるかな昔から、人間は橋を作ってきたそうです。

そんな橋にまつわる本で、組み立ててみました。

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1.【導入】わらべうた「べんけいが」

牛若丸と弁慶が出会ったのは、五条の橋と言われていますが、こんなわらべうたがあります。

一小節ずらして、輪唱することもできますので、楽しんでみてください。

 

べんけいが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 手で動作をつけて、遊ぶことができます。だんだん早くしたり、一小節ずらして輪唱したりして、遊ぶこともできます

べん    けい    が

(拍手)  (拍手)  (拍手)

ごじょ           うの           はし       を

(左手で右てのひら) (左手で右ひじの裏) (左手で右方) (右手で頭)

わた        ると             き

(右手で右肩)  (右手で左ひじの裏)  (右手で左手のひら)

うんとこ                 どっこい    しょ

(こぶしを作った両手を左に倒す) (右に倒す)  (左に倒す)             

うんとこ                 どっこい    しょ!

(こぶしを作った両手を右に倒す) (左に倒す)  (右に倒す)

うんとこ         どっこい        どっこい     しょと 

(左手で右てのひら) (左手で右ひじの裏) (左手で右方) (右手で頭)

いって       わた           る

(右手で右肩)  (右手で左ひじの裏)  (右手で左手のひら)


  2.絵本『だいくとおにろく』 松居直再話 赤羽末吉画 5分

だいくとおにろく(こどものとも絵本)
松居 直
福音館書店
1967-02-15

 日本の昔話。流れの早い川に橋をかけることを引き受けた大工は、川から出てきた赤鬼に、目玉をよこせば、橋をかけてやると言われます。橋はたちまち出来上がり、大工は目玉をとられそうになりますが、名前をあてれば許してやると言われ・・・。世界中によくある名あての昔話で、大工と鬼六のかけ合いは、迫力があります。採色画と水墨画が交互に置かれた絵巻もの風の絵は、日本の昔話の雰囲気を伝えています。

 3.絵本『ロンドン橋がおちまする!』 ピータースピア絵 渡辺茂男訳 5分

ロンドン橋がおちまする!
ピーター スピア
復刊ドットコム
2012-01-01

 マザーグースの中でも有名な曲「ロンドン橋落ちた」の絵本です。日本語訳も、メロディーにのるようになっていますので、歌うことができます。絵からも橋や人の様子が伝わってきて、愉快です。巻末にはロンドン橋の歴史が詳しく紹介されています。

 4.絵本『はしをわたらず はしわたれ』 小野かおるさく 紹介

はしをわたらずはしわたれ (たくさんのふしぎ傑作集)

小野 かおる
福音館書店
1998-04-01

 

橋の歴史から、日本・中国・ヨーロッパの橋の紹介、橋のかけ方、橋についている飾りについてなど、橋について様々な知識が紹介されています。すべて読むと時間がかかりますので、ピックアップして、紹介してもよいと思います。橋にまつわるお話として、「一休さん」「だいくとおにろく」「三びきのやぎのがらがらどん」「イソップの昔話」が登場します。この本を読む前に紹介したお話は、「さっき聞いたね」と言ってもいいですし、まだ紹介していないものは、お話会の最後におすすめの本として紹介すると、手にとりやすいでしょう。

5.絵本『三びきのやぎのがらがらどん』 マーシャ・ブラウン せたていじ訳 5分

ノルウェーの昔話。「がらがらどん」という三匹のやぎが、山の草場へ出かけていこうとすると、登る途中の橋の下には、恐ろしいトロルがいて・・・。典型的な昔話の構成と、北欧の自然とトロルとのやりとりが伝わってくる迫力のある絵で、多くの子どもをひきつけてきた、傑作絵本の1つです。

 

<おすすめの本> 

イソップのおはなし
小出 正吾
のら書店
2010-11

 古くから伝えられてきたイソップ寓話の中から、「ウサギとカメ」「北風とたいよう」など代表的な55編がおさめられています。文章はほとんどが平仮名で幼い子でも読みやすく、挿絵もカラーを含め豊富にあり、親しみやすいものとなっています。1つ1つのお話は短いので、読み聞かせにもおすすめです。

 

東京都立多摩図書館のホームページにも、「橋の本」が紹介されています。

(T.S)

 

2015年(その1)あめだ!あめだ!(小さい子)


おとなにとって梅雨は鬱陶しい季節ですが、子どもたちにとっては雨もまた楽しい経験です。流れていく水の行方を追ったり、みずたまりを踏んで歩いたり。そんな小さな子どもたちに寄り添う絵本を組み合わせてみました。

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導入 わらべうた でんでんむしでんでんむし

でんでんむし

 

 

 

 

 

うたいながら、おかあさんの指でお子さんの指先から腕をたどって登っていきます。はやく歌ったり、ゆっくり歌ったり、テンポを変えてやってみましょう。右の画像のように、長細く切った色画用紙をくるくる巻いてつくった「かたつむり」をひとつずつ保護者に方に手渡して、ゆびに「かたつむり」をはめて、お子さんの腕を登っていくようにしてもとても喜ばれます。

絵本 『あめぽぽぽ』ひがしなおこ きうちたつろう くもん出版 2分

あめ ぽぽぽ (はじめてであうえほんシリーズ)
ひがし なおこ
くもん出版
2009-05
詩人のひがしなおこさんの「あめ」の表現がとても耳に心地よい絵本です。あめのなかを“ぴち ぱちゃ ぽちょ”、“ぽぽぽ”、“さあさあ”、“ぴとぴと”など、あめを表す言葉の豊かさを味わいたい絵本です。

 

絵本 『おとうさんのかさ』みうらたろう のら書店 2分

おとうさんのかさ
三浦 太郎
のら書店
2012-06
『おはなをどうぞ』のメルシーちゃんが、雨が降りだしたので傘をもっておむかえに出かけます。途中でいろんなどうぶつが雨宿りに「かさにいれて」とお願いしてきます。そしておとうさんのための大きな傘はどうなるのかな?

 

わらべうた  あしあしあひる

あしあしあひる

 

 

 

 

 

本来は、立ち上がっておかあさんの足の上に赤ちゃんの足を乗せて、落ちないように歩くわらべうたです。おはなし会のスペースに余裕があれば、立ってやってもらってもよいでしょう。スペースが限られている場合は、あかちゃんの脇をしっかりもって、おかあさんの足の上を落ちないように歩くという遊びに変えてみましょう。

 

絵本 『おさんぽおさんぽ』 広野多珂子 福音館書店(0.1.2えほん) 1分

おさんぽ おさんぽ (0.1.2.えほん)
ひろの たかこ
福音館書店
2008-06-20
雨上がりにおさんぽする男の子の足元だけが描かれています。ながぐつの中に水が入ってもへっちゃら。バシャッとみずたまりに足を踏み込むシーンは子どもたちも嬉しそうです。子ども時代だからこそ楽しめるこのような感覚を大事にしてほしいなと思います。

 

時間があったら・・・(そして所蔵があったら)紹介したい1冊

『あめだあめだくわっくわっくわっ』  澤口たまみ 降矢なな ちいさなかがくのとも2008年8月号 福音館書店

月刊誌の「ちいさなかがくのとも」2008年8月号です。夕立が来る前に「ケッ」とひとこえあげるアマガエル。大粒の雨が降ってくると「ゲロゲロ、カッカ」と大合唱です。小さなアマガエルの様子がよくわかる絵本です。

わらべうた さよならあんころもち

さよならあんころもち

 

 

 

 

 

(作成K・J)

 

2014年(その3) おとうさんの背中(幼児~小学生)


子どもたちにとって、お父さんの背中って大きい。そしてその背中を見ながら成長していきます。6月のおはなし会✩おすすめプラン(その3)は、【おとうさんの背中】です。
 

一方で家族の形もさまざまになってきた昨今、母の日、父の日の扱い方が難しくなっています。今回は「お父さん」をテーマに絵本を選んでみましたが、図書館で開催するときは、他のテーマの本と組み合わせてみてもよいでしょう。

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【おとうさんの背中】

絵本 『もりのなか』 マリー・ホール・エッツ まさきるりこ訳 福音館書店 3分
もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
マリー・ホール・エッツ
福音館書店
1963-12-20
 
導入の絵本として『もりのなか』を選びました。「どうしてこれがお父さんのテーマ?」と思われるかもしれません。森の中でたっぷり想像をふくらませて遊んでいた男の子を迎えに来たお父さん。その想像の世界を壊すことなく、男の子に寄り添います。まさに理想のお父さん像ですね。

 

絵本 『なんでもパパといっしょだよ』 フランク・アッシュ 山口文生訳 評論社 2分
 
男の子にとってお父さんはいつも真似をしていたい存在。「おとうさんのようになりたい」という願望は、とても健康的です。子どもたちはおとなのやることを見て育つのです。くりかえしの続く絵本ですが、最後のオチがまたとても微笑ましく、家族っていいなあと思える絵本です。
 
 
絵本 『くんちゃんのはたけしごと』 ドロシー・マリノ まさきるりこ訳 ペンギン社 4分
くんちゃんのはたけしごと
ドロシー・マリノ
ペンギン社
1983-01
 
いたずらばかりして、おかあさんに「そとにいって おとうさんのはたけしごとの おてつだいでもしたら?」と言われて、くんちゃんもはりきってお手伝いに行きます。ところが好奇心旺盛のくんちゃん、自分流でやっておとうさんにその度「ちがう!ちがう!」と、正しいやり方を教えてもらいます。仕事を覚えて、できるようになると、お父さんがそれを認めてほめてくれました。認めてもらえる喜びを、くんちゃんの表情が物語っています。
 
絵本 『海べのあさ』 ロバート・マックロスキー 石井桃子訳 岩波書店 15分
海べのあさ (大型絵本)
ロバート マックロスキー
岩波書店
1978-07-07
 

『サリーのこけももつみ』と同じ作者による作品です。サリーは、ある日、お父さんと一緒にパックスハーバーへ買い出しにいくことになっていました。ところが、その日の朝、支度をしていると、歯がグラグラになって抜けそうになっていることに気がつきました。成長の喜びを「歯が抜かわる」ということを通して感じる子どもの表情が、とても生き生きとして躍動的です。長い絵本なので、参加者が小さいお子さんの時は、本の紹介だけでもよいかもしれません。

(作成K・J)

2014年(その2) 雨は楽しい♪(幼児~小学生)


雨の日は、なんだか嫌だなと思ってしまいますが、余裕を持てば、いつもと違った感覚を楽しめる日でもあります。
そんな雨の日の楽しさを味わえる、おすすめプラン【雨は楽しい♪】を作成しました。
 
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【雨は楽しい♪】 (幼児~小学生)
 
導入 
詩 「ほっぺたのはらに」 まど・みちお
(『めのまどあけろ』 谷川俊太郎文 長新太え 福音館書店 より)
 
短い詩です。
詩に合わせて、ほっぺた、おでこ、、鼻、目を順番にさわっていき、最後に手をタオル変わりにしてl顔をふき、パッとひらく仕草をして楽しむことができます。
 
めのまどあけろ (福音館の幼児絵本)
谷川 俊太郎
福音館書店
1984-02-15
 
 
 
 
 
 
『めのまどあけろ』には、リズムが心地よくて愉快な詩が、たくさん入っています。
おはようの詩で始まり、ねんころりの詩で終わっているので、はじめからすべて読んでも楽しめますし、いくつか選んで読んでもよいと思います。声に出して、リズムよく読んでみてください。
 
『あめのひ』 ユリーシュルヴィッツ作・画
あめのひ (世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本)
ユリー・シュルヴィッツ
福音館書店
1972-09-20
 
雨が降ります。町に、野山に、丘に、草に、降り注いだ雨は、川になって大海原へと向かいます。
優しい文体と柔らかなタッチの絵が、じんわりと心に響く、滋養たっぷりの絵本です。絵をゆったり見せ、飾らず素直に読むとよいと思います。
 
『みずたまレンズ』 今森光彦作 
 
みずたまレンズ (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
 
雨が降り、くもの巣にひっかかったみずたま。アジサイの花から落ちたみずたま。さまざまなみずたまを通して見える世界は、大きかったり、さかさまだったり、不思議がいっぱい。虫の目で見るような美しい情景を楽しむことができる写真絵本です。
 
『かさどろぼう』 シビル・ウェッタシンハ作・絵
 
かさどろぼう
 
あるスリランカの小さな村には傘がありませんでした。
ある日、生まれて初めて町にでかけたキリ・ママおじさんは、傘を目にして、すっかり感心し、買っていきます。
ところが、村に帰ってコーヒーを飲んでいるうちに、傘は盗まれてしまうのです。それからキリ・ママおじさんは、町へいくたびに傘を買って帰るのですが、いつも盗まれてしまいます。
はたして、かさどろぼうは誰なのでしょうか? 最後のページを見ると、子どもたちはふっと笑顔になります。スリランカを代表する絵本作家ウェッタシンハさんが描く、明るく朗らかな絵も、魅力的な絵本です。
(T.S)
 
 
 

2014年(その1) こうきしん いっぱい(小さい子)


小さな子どもたちが、この世界の事象をどのように捉えていくのか、その過程を見ることはとても面白いことです。

 
私は自分自身の4人の子育てを通して、あるいは幼児教育の現場で、25年近い家庭文庫活動の中で、あくなき好奇心でもって、なにかを知ろうとする子どもたちの目の輝きに、いつも感服していました。大人として、一歩さがって彼らの動きを見ているのは面白いです。もちろん危険が及ぶ場合はすぐに手助けできる距離にいますが・・・

そんな子どもたちの好奇心をたっぷり満たしてあげることが、子どもが知識を得ていく上でとても重要だと思っています。そんな子どもたちの目の輝きを思い浮かべて、6月の小さい子のためのおはなし会プランを作成してみました。
 
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【こうきしん いっぱい】(小さい子のためのプラン)
 
絵本 『ちびすけどっこい』こばやしえみこ/ましませつこ こぐま社
ちびすけどっこい (わらべうたえほんシリーズ)
こばやし えみこ
こぐま社
2006-06
 
「ちびすけどっこい はだかでこい! ふんどしかついで はだかでこい!」威勢良く四股を踏んで、体当たり。子どもって体の触れ合う遊びが大好き。たくさんわらべうたを歌って、体を動かして遊びましょう。
 
 
絵本 『アンガスとあひる』マージョリー・フラック/瀬田貞二訳 福音館書店
アンガスとあひる (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
マージョリー・フラック
福音館書店
1974-07-15
 
登場するのは、スコッチテリアのアンガス。となりの庭から聞こえてくるあひるの鳴き声が気になります。ある日、垣根の向こうにしのびこむと・・・どの時代の子どもたちもアンガスの気持ちに同化してハラハラドキドキ。知りたがりの子どもたちも、そうやって自分の世界を広げていくのですものね。
 
絵本 『こぶたのおでかけ』杉田徹文 こどものとも0.1.2 2014年2月号
                福音館書店
kobuta.jpg
 
 
月刊誌の「こどものとも0.1.2の2014年2月号です。こぶたたちの好奇心たっぷりのおでかけの様子が、写真で綴られています。出てくるのはこぶたたちだけど、よちよち歩きの子どもとお散歩に出ても同じだな~と微笑ましく感じます。
 
 
 
わらべうた  でんでんむし
         でんでんむし でむし でな かーま ぶーちわろ
わらべうた てるてるぼうず
         てるてるぼうず てるぼうず あーしたてんきにしておくれ
    
絵本 『コッコさんとあめふり』片山健 福音館書店
コッコさんとあめふり (幼児絵本シリーズ)
片山 健
福音館書店
2003-05-15
 
毎日降り続く雨。てるてるぼうずも効力を発揮しません。コッコさんは、てるてるぼうずが具合が悪いから雨があがらないと考えて、寝かせて添い寝してあげます。雨があがったときの、コッコさんの笑顔もまた、こちらの頬を緩ませてくれます。

(作成K・J)

2013年(その3) 時間ってなあに?(幼児~小学生)


6月10日は「時の記念日」です。

 
「時の記念日」の由来を調べてみると、
“東京天文台と生活改善同盟会が1920年に、「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と制定。「日本書記」の天智天皇10年4月25日(グレゴリオ暦換算671年6月10日)の項に、漏刻を新しき台に置く。始めて候時を打つ。鐘鼓を動す。とあることから。「漏刻」とは水時計のことである。” 「今日は何の日」http://www.nnh.to/06/10.html
と、あります。
 
社会生活を送る上で、時間はとても重要なものです。この機会に子どもたちと「時間」について考えてみませんか?
なお、このプログラムは小学生向けの選書となっており、どの本も1冊づつの読む時間も長くなっています。対象者がもう少し小さい子の場合は、このうちのどれか1冊を使って「時の記念日」について考えてもらってもよいでしょう。
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【時間ってなあに?】(小学生向け)
 
導入 詩 「せんねん まんねん」 まど・みちお
     いつかのっぽのヤシの木になるために
     そのヤシのみが地べたに落ちる
     その地ひびきでミミズがとびだす
     そのミミズをヘビがのむ
     そのヘビをワニがのむ
     そのワニを川がのむ
     その川の岸ののっぽのヤシの木の中を
     昇っていくのは
     今まで土の中でうたっていた清水
     その清水は昇って昇って昇りつめて
     ヤシのみの中で眠る
 
     (中略)
     その川の岸に
     まだ人がやって来なかったころの
     はるなつあきふゆ はるなつあきふゆの
     ながいみじかい せんねんまんねん
せんねんまんねん (まど・みちおの絵本)せんねんまんねん (まど・みちおの絵本) [大型本]
著者:まど みちお
出版:理論社
(2008-03)
 
悠久の時の流れを、まどさんが詩で表現し、それを柚木沙耶朗さんが絵に表現しました。時の流れのなかに全ての生きとし生けるものが生命を繋いできたということを、幼い子ども達も感じることができる詩です。
 
 
絵本 『チックタック じかんってなあに?』ベス・ユーマン・グレイグ/ハーベイ・ワイス 偕成社 
チックタックじかんってなあに? (世界の絵本)チックタックじかんってなあに? (世界の絵本) [単行本]
著者:ベス・ユーマン グレイク
出版:偕成社
(2006-10)
 
時間」ってなになのか、これほど丁寧に説明している絵本は他にはあまりないかもしれません。しかしカーリルで確認すると所蔵館がとても少ないのが残念です。「時間」の概念が、幼稚園の子どもたちにもわかりやすく、また未来への希望をもてる内容となってます。「あなたはいま、かこから みらいに つづく ながい ながい じかんのなかに いるのです。」読むと6分ほど。
 
絵本 『時計つくりのジョニー』エドワード・アーディゾーニ こぐま社
時計つくりのジョニー時計つくりのジョニー [単行本]
著者:エドワード アーディゾーニ
出版:こぐま社
(1998-07-01)
 
自分で大きな時計をつくりたいと思っているジョニーですが、両親からも「そんなくだらないことを」と取り合ってもらえません。学校でも上級生たちにいじめられています。それでもジョニーは自分の信念を曲げず、やり遂げて行きます。ジョニーのことを理解して支えてくれるスザンナと鍛冶屋のジョーの存在も素敵です。自分の好きなことをやり遂げることの素晴らしさを教えてくれる1冊。小学中学年の男の子にぜひ読んでほしい1冊です。読む時間は10分ほどです。
 
絵本 『メアリー・スミス』アンドレア・ユーレン 光村教育図書
メアリー・スミスメアリー・スミス [大型本]
著者:アンドレア ユーレン
出版:光村教育図書
(2004-07)
 
今のように目覚まし時計が各家庭に普及していなかった時代、イギリスではこのように「吹き矢」を使って窓をノックし、依頼された時間に起こして回る「ノッカー・アップ」という仕事があったのです。町一番の早起きのノッカー・アップ、メアリーさんの様子をユーモラスに描いた絵本です。読む時間は6分ほど。
 
本の紹介
 
絵本 『絵ときゾウの時間とネズミの時間』本川達雄 福音館書店
絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集) [単行本]
著者:本川 達雄
出版:福音館書店
(1994-04-15)
 
身体が大きくてゆったりと動くゾウと、小さくてちょこまかと動き回るネズミ。でも調べてみると一生のうち、心臓が打つ回数はほぼ同じ。ということは、それぞれにとって流れて行く時間が違うのではないかということを教えてくれている科学絵本です。読み聞かせには向きませんが、小学生にぜひ読んでもらいたい1冊なので、ぜひ紹介してあげて欲しいと思います。
 
 (作成K・J)

2013年(その2) かえる、ケロケロ(幼児~小学生)


もうひとつ、幼児向けに「かえる」をテーマにプランを立てました。

ロングセラー絵本『ゆかいなかえる』を中心に、組み立てたものです。『ゆかいなかえる』は版は小さいのですが、ことばと絵のバランスが絶妙で、子ども達を惹きつける絵本です。

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【かえる、ケロケロ】 (幼児向け)
 
導入  詩  「てんてんのうた」 あめひでき
         『のはらうた1』 工藤直子 童話屋より
       てんてんてん なんじゃらほい
       あめのしずくが てんてんてん
       はっぱの さきから ころげおち
       あとから あとから てんてんてん
 
絵本  『ゆかいなかえる』 ジュリエット・キープス/石井桃子 福音館書店
ゆかいなかえる (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)ゆかいなかえる (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) [単行本]
著者:ジュリエット・キープス
出版:福音館書店
(1964-07-15)
4ひきのおたまじゃくしが、かえるになってゆかいに暮らしています。生き生きとした生命力にあふれた絵本です。これからも読み継がれて行ってほしい1冊です。小さな絵本ですが、色彩が美しく遠めの利く絵本なので、図書館のおはなし会でも大丈夫です。
 
絵本  『年とったひきがえる』 バーニース・クレシェット/ロジャー・デュボアザン 童話館出版
hikigaeru.gif 著者:バーニース フレシェット
出版:童話館出版
(2001-10)
 
小さい子のおはなし会プランで紹介した『とべ、カエル、とべ!』が、かえるを狙うものから逃げるおはなしですが、これも近いものがあります。
しかし、こちらは年をとったがまがえる。そんじょそこらのことでは慌てません。泰然とした姿がまたいいのです。切り絵で構成されたデュボアザンの絵もとても見事です。文章は少し長く8分くらいかかります。他の絵本が短めなので、組み合わせて読んであげられると思います。
 
絵本  『かえるがみえる』松岡享子/馬場のぼる こぐま社
かえるがみえるかえるがみえる [単行本]
著者:まつおか きょうこ
出版:こぐま社
(1975-12)
 
一転して、こちらはことばあそびの本です。少し気持ちをほぐしつつ、こどもたちと楽しんでほしいと思います。
  
 
紹介 絵本 『ずら~カエル ならべてみると・・・』高岡昌江/松橋利光 アリス館
ずらーりカエル ならべてみると...ずらーりカエル ならべてみると… [単行本]
著者:高岡 昌江
出版:アリス館
(2002-05)
 
 
写真絵本です。ひとくちにカエルといっても、実にさまざまな種類がいることがわかります。子どもたちの関心を惹きそうなページだけを紹介してあげても良いと思います。その他にも『アカメアカガエル』(ジョイ・カウリー ほるぷ出版)などのカエルの美しい写真絵本があります。科学絵本・写真絵本を組み合わせて紹介してあげましょう。
(作成K・J)
 

2013年(その1) かえる、ぴょーん(小さい子)


6月のおはなし会、テーマはいろいろ立てられますね。「虫歯予防デー」に合わせたり、「時の記念日」に合わせたり、「父の日」、そして梅雨の季節ということで「雨」などなど。

今年は、小さい子向けには「かえる」を、大きい子向けには「時計」をテーマに6月のおはなし会プランを立ててみました。

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【かえる、ぴょーん】(1~3才の子向け)
 
導入  わらべうた 蛙(かわず)のよまわり
      かわずのよまわり がーっこ がっこげっこ ぴょーん ぴょん
      らっぱ吹け らっぱ吹け がっこげっこ ぴょん
      それ吹け もっと吹け がっこげっこ ぴょん
      がーっこ がーっこ がっこげっこ ぴょん
      げーっこ げーっこ げっこがっこ ぴょん
      がっこ ぴょん げっこ ぴょん
      がっこ げっこ ぴょーん
 
絵本  『ぴょーん』 まつおかたつひで  ポプラ社(大型絵本)
ぴょーん (ポプラ社のよみきかせ大型絵本)ぴょーん (ポプラ社のよみきかせ大型絵本) [大型本]
著者:まつおか たつひで
出版:ポプラ社
(2004-03)
 
 
かえるやうさぎ、いろんなものが出て来て、「ぴょーん」と飛び跳ねます。かたつむりも・・・こちらは跳ぼうとして跳べず)最後の「わたしも・・・」のところでは、子どもたちをお母さんに持ち上げてもらってもいいですね。
 
絵本  『はっぱのおうち』 征矢清/林明子  福音館書店 

はっぱのおうち (幼児絵本シリーズ)はっぱのおうち (幼児絵本シリーズ) [単行本]
著者:征矢 清
出版:福音館書店
(1989-05-25)

 
 
庭で遊んでいた女の子が雨宿りをしたのは、植え込みの中。その「はっぱのおうち」には、いろんなお客様がやってきます。かえるは、ここには出てこないのですが、雨の日の子どもの姿がほほえましく、次に読む本との対比も面白いと思い、選びました。
 
絵本  『とべ、カエル、とべ!』 ロバート・カラン/バイロン・バートン 評論社

tobe.jpg

著者:ロバート・カラン
出版:評論社
(1988-06)

 
 
カエルはとんぼをねらうのですが、そのカエルをねらうものたちが!絵ははっきりとしていて面白く、積み重ね歌のような文章もリズミカルです。
小さな子どもたちにも、カエルの気持ちになって、とべるかも?と選びました。
 
 
絵本  『かえるがなくからかーえろ』 松谷みよ子/遠藤てるよ 偕成社

かえるがなくから かーえろ (あかちゃんのわらべうた( 8))かえるがなくから かーえろ (あかちゃんのわらべうた( 8)) [単行本]
著者:松谷 みよ子
出版:偕成社
(1984-05)

 
わらべうた絵本です。「かえるがなくから かーえろ」の2番に「ことろ」(子どもを誘拐するもの)が出てきたりするので、「えっ?」と思うかもしれません。早く帰らないと、いろいろな災難に遭ってしまうことを子どもたちに警告した歌だったのですね。今の小さい子にはそのあたりは理解できないかもしれませんが、さらりと歌ってあげればよいと思います。
(作成K・J)

2012年(その3) 雨、雨、あがれ!(幼児~小学生)


5月になっているので、本来は7月のおはなし会プランを掲載したいところですが・・・
6月後半に読んであげたいなっていう絵本があり、もうひとつプランをUPしてみます。

同じ雨の絵本でもいろいろです。対象は、幼稚園児~小学低学年です。

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【雨、雨、あがれ!】

このプランは中心に豪快な”かあちゃん”の登場する『せんたくかあちゃん』さとうわきこ作を持ってきました。梅雨の季節は家事を切り盛りする”かあちゃん”にとってはやっかいなもの。
かみなりだって豪快に洗って片づけてしまう”かあちゃん”に、子ども達もきっとストレス発散できること間違いなしです。


導入  詩 「お日さん、雨さん」金子みすゞ 『絵本 星とたんぽぽ』より
    
   ほこりのついた
   しば草を
   雨さん あらって
   くれました

   あらってぬれた
   しば草を
   お日さん ほして
   くれました

   こうして わたしが
   ねころんで
   空をみるのに
   よいように
星とたんぽぽ (金子みすゞ詩の絵本 みすゞこれくしょん)星とたんぽぽ (金子みすゞ詩の絵本 みすゞこれくしょん)
著者:金子 みすゞ
販売元:金の星社
(2005-04)




絵本  『せんたくかあちゃん』さとうわきこ 福音館書店
せんたくかあちゃん (こどものとも傑作集)せんたくかあちゃん (こどものとも傑作集)
著者:さとう わきこ
販売元:福音館書店
(1982-08-31)


豪快なせんたくかあちゃんがいてくれたら、こわいものなし?元気よく読んであげましょう。

絵本  『おてんきかんさつえほん あしたのてんきははれ?くもり?あめ?』野坂勇作 福音館書店
あしたのてんきははれ?くもり?あめ?―おてんきかんさつえほん (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)あしたのてんきははれ?くもり?あめ?―おてんきかんさつえほん (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
著者:野坂 勇作
販売元:福音館書店
(1997-05-31)



おはなし会の中で関連する科学絵本を紹介してあげるのも、子どもたちが本の世界を広げていくきっかけになります。
本って物語だけではないんだよ・・・と。男の子などもきっと夢中になって空を見上げるのではないかしら?

絵本  『おじさんのかさ』さのようこ 講談社
おじさんのかさ (講談社の創作絵本)おじさんのかさ (講談社の創作絵本)
著者:佐野 洋子
販売元:講談社
(1992-05-22)


おはなし会の最後はホッとできる内容で終わりたいですね。
ちょっとナンセンスで、それでいて優しい気持ちになれるこの絵本は、おとなにもこどもにも人気です。

(作成K・J)

2012年(その2) 雨もいいな♪(幼児~小学生)


先程、小さい子(幼稚園にあがる前の0.1.2歳児対象)よりも、もっと大きい子向けに「雨」がテーマの絵本を選んでみました。

幼稚園児~小学校低学年まで幅広い子どもに向くプログラム構成にしてみました。中心にロングセラーの『しずくのぼうけん』を持ってきて、あとは詩の響きをもつ絵本や、写真絵本と合わせてメリハリを利かせてみました。

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【雨もいいな♪】

導入 詩 「あめふり」あめつぶじゅんこ 『のはらうたⅡ』工藤直子 童話屋より
のはらうた 2―くどうなおことのはらみんなのはらうた 2―くどうなおことのはらみんな
著者:工藤 直子
販売元:童話屋
(1985-05)



「あめふり」  あめつぶじゅんこ
よういどんと くもからとびおりました
あめつぶみんながはしると
それにたくさんんのあめつぶができました

 あめつぶ ひとつぶ あめいっぽん
 あめつぶ ふたつぶ あめにほん
 あめつぶ ひゃくつぶ あめひゃっぽん

あめつぶみんながはしると
かぜがおっとっとっとでんぐりかえし
でんぐりかえりしました
ことりが うひゃひゃと
くすがったがりました
 (中略)
きょう そらは あめつぶでいっぱい  (一部抜粋)

絵本 『あめぽぽぽ』ひがしなおこ/きうちたつろう くもん出版
あめ ぽぽぽ (はじめてであうえほんシリーズ)あめ ぽぽぽ (はじめてであうえほんシリーズ)
著者:ひがし なおこ
販売元:くもん出版
(2009-05)


詩のように、ことばが流れていく絵本です。


絵本 『しずくのぼうけん』マリア・テルリコフスカ/ボブダン・ブテンコ 内田莉莎子(絵) 福音館書店
しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ―ポーランドの絵本)しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ―ポーランドの絵本)
著者:マリア・テルリコフスカ
販売元:福音館書店
(1969-08-10)

少し長い絵本ですが、雨がどのように循環しているのか、わかりやすく伝えてくれている絵本です。私自身がこの絵本に子ども時代にリアルタイムで出会い、強烈にイマジネーションをかきたてられた思い出の1冊です。


絵本 『あまやどり』七尾純/久保秀一 偕成社
あまやどり (新・自然きらきら (5))あまやどり (新・自然きらきら (5))
著者:七尾 純
販売元:偕成社
(2002-05)

写真絵本です。雨によろこぶカタツムリやカエルたち、上手に隠れられるかしらん?
葉っぱに隠れるカタツムリや、蝶の様子なども素敵ですね。

大きい子向けのおはなし会には写真絵本や科学絵本を取り入れると、メリハリが利き、大きい子ども達も飽きずに聞くことができます。

絵本 『ぞうくんのあめふりさんぽ』なかのひろたか
ぞうくんの あめふりさんぽ (こどものとも傑作集)ぞうくんの あめふりさんぽ (こどものとも傑作集)
著者:なかの ひろたか
販売元:福音館書店
(2006-05-20) 


おはなし会の〆に持ってくるのがよいのが、少しナンセンスでみんなで大笑い出来る絵本や、紙芝居。「あ~楽しかった♪」って、満足して帰ってもらえるようにしましょう。

エンディング  さよならあんころもち

(作成K・J)

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