8月のおはなし会プラン

2017年(その2)ぐんぐん、どんどん(幼児~小学生)
2017年(その1)暑くても元気!(小さい子)
2016年(その2)夏の夜に(幼児~小学生向け)
2016年(その1)夏のいちにち(小さい子向け) (1冊追加有)
2015年(その3)夏はやっぱりアイスクリーム(幼児~小学生)
2015年(その2)おひさまあはは(小さい子向け)
2015 年(その1)くだものなんだ(幼児)
2014年(その3) 世界中の子どもたちが(幼児~小学生)
2014年(その2) 夜のできごと(幼児~小学生)
2014年(その1) おばけがぞろぞろ(小さい子)
2013年(その3) 富士山にのぼる(幼児~小学生)
2013年(その2) わーい♪水で遊ぼう!(小さい子)
2013年(その1) 海は楽しい(幼児~小学生)
2012年(その3) 飛べ(幼児~小学生)
2012年(その2) キャンプに行こう!(幼児~小学生)

2017年(その2)ぐんぐん、どんどん(幼児~小学生)


夏はいろんなものが成長する時。「ぐんぐん、どんどん」伸びて、競って、そんな絵本やおはなしを選んでみました。

【ぐんぐん、どんどん】

導入 絵本『なつはぐんぐん』五味太郎 きせつのえほん 小学館 2005 1分半

おはなし会のオープニングにはいつも詩を紹介していますが、この五味太郎さんの絵本は詩のようなリズムです。「どこかでなつのおと ぐんぐん」、「おはながぐんぐん」と「ぐんぐん」が繰り返されていきます。読み手だけでなく、子どもたちも一緒に「ぐんぐん」と声に出してみるといいでしょう。

 

素話「こぶとりじい」 『子どもに語る日本の昔話1』(稲田和子、筒井悦子/再話 多田ヒロシ/挿絵 こぐま社 1995)より 8分

子どもに語る 日本の昔話〈1〉
稲田 和子
こぐま社
1995-06-01
 
山で仕事をしている時に、夕立に合い、木の洞で雨宿りをする正直者のこぶじいさん。夏に相応しいお話です。「こぶとりじい」または「こぶじさま」の語りのテキストは他にもいくつかあります。私はこぐま社の『子どもに語る日本の昔話1』に収録されているこちらのテキストが一番自分には合っていると感じました。天狗や山の獣たちが「ジャンガラ、モンガラ、ジャンガラリン」と鳴り物入りで登場してくるところは情景をありありと描くことができて好きです。この昔話はいろいろなバリエーションがあり、こぶが額にあるもの、夜中に出てくるのが鬼というものもあります。それぞれの語り手に合うテキストがあると思いますので、声に出してみながら探してみるとよいでしょう。(山形弁)
 
【さまざまな再話による「こぶとりじい」】
 絵本『こぶじいさま』松居直/再話 赤羽末吉/画 福音館書店・・・頬にこぶ 鬼
「こぶ取りじい」『日本の昔話3ももたろう』おざわとしお/再話 赤羽末吉/画 福音館書店・・・頬にこぶ 鬼(標準語)
「こぶとりじいさん」『語りつぎたい日本の昔話 浦島太郎』小澤俊夫/監修 小澤昔ばなし大学再話研究会/再話 唐仁原教久/絵 小峰書店・・・頬にこぶ 鬼(標準語)
「こぶとり」『松谷みよ子の本8昔話』松谷みよ子/著 講談社・・・額にこぶ 天狗(東北弁)
「こぶとり爺」『日本昔話百選』稲田浩二・稲田和子/編著 丸木位里・丸木俊/絵 三省堂・・・額にこぶ 天狗(岩手弁)
「こぶとりじいさん」『新版 日本のむかし話5』坪田譲治/著 偕成社文庫 偕成社・・・頬にこぶ 天狗(標準語)

 

 絵本『まっかっかトマト』いわさゆうこ どーんとやさい 童心社 2015 3分

まっかっか トマト (どーんと やさい)
いわさ ゆうこ
童心社
2015-06-20

夏やさいの中でも、子どもたちに一番身近なトマト。この赤い色を見ているだけで元気が出そうです。科学的な視点で描かれた観察絵本ですが、ことばもとても耳に心地よい絵本です。「ぐぐぐ ぐいーん」と伸びるトマトのように、子どもたちも健やかな夏を過ごしてほしいなと思います。

 

絵本『もっとおおきなたいほうを』二見正直/作 福音館書店 2009 5分強

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)
二見正直
福音館書店
2009-11-10
 
先祖代々伝わる大砲を打ちたくて仕方がない王さま。きつねが王さまの好きな川の鮭を無断で食べたからと大砲を打ち込みます。するときつねがそれより立派な大砲を対岸で構えます。王さまは「もっと大きな大砲を作れ」と命じて、それはどんどんエスカレートしていきます。武力で相手を威嚇することの愚かさを、この絵本ではきつねを使って見事に茶化してみせてくれています。ある意味、今の世界の状況と似ているようにも感じます。笑いの中にもしっかりと子どもたちにメッセージを残してくれる絵本です。終戦記念日のある8月なので、この絵本を選んでみました。
 
(作成K・J)

2017年(その1)暑くても元気!(小さい子)


暑い日が続くと、子どもたちもぐったり、夏バテしてしまいがち。その予防のためには日中は身体を動かしてたっぷり遊び、早寝早起きをするなど規則正しい生活を続けることが大事です。

そんな子どもたちに寄り添う絵本を選んでみました。

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導入 わらべうた 「このこどこのこ」

このこどこのこ

お母さんのお膝の上にのって遊ぶ遊びです。赤ちゃんを揺するのではなく、お母さんが揺れましょう

 

 

 

 

 

わらべうた「いちりにり」

いちりにり

赤ちゃんの足を触りながら遊ぶわらべうたです。「いちり」で足の指を、「にり」で足首を、「さんり」で膝の裏を、「しりしりしり」でお尻をもって左右に揺さぶります。

 

 

 

 

 

 

 

わらべうた「ちっちゃいまめこーろころ」 

ちっちゃいまめこーろころ

はだしでいる時の赤ちゃんの足の指で遊びます。足の小指から順番に触りながら遊びます。最後は一番大きな親指を触ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本『ひまわり』和歌山静子/作 福音館書店 2006/6 1分

ひまわり (幼児絵本シリーズ)
和歌山 静子
福音館書店
2006-06-15

 ちいさなたねが、おひさまの光をたくさん浴びて、「どんどこ どんどこ」と伸びていきます。そしておひさまのような大きなひまわりが咲きました。「どんどこ どんどこ」と子どもたちも一緒に声をかけてくれるかもしれませんね。

 

絵本『たんたんぼうや』かんざわとしこ/文 やぎゅうげんいちろう/絵 福音館書店 0.1.2えほん 1998/4 1分半

たんたん ぼうや (0.1.2.えほん)
かんざわ としこ
福音館書店
1998-04-15

 たんたんぼうやがげんきに歩いていくと、つぎつぎどうぶつのともだちが加わって・・・リズミカルで楽しい絵本です。
遊び疲れたら、この絵本のように、ごろんとお昼寝するのも大事ですね。 

 

 

わらべうた「ちびすけどっこい」

ちびすけどっこい

いろいろな遊び方があります。ごく小さい赤ちゃんの場合はひざの上で上下に揺らします。自分で座って遊ぶことができる赤ちゃんとは、向かい合わせにすわって、わらべうたに合わせて両手を合わせて押し合います

 

 

 

 

 

 

絵本『ぞうきばやしのすもうたいかい』広野多珂子/作 廣野研一/絵 福音館書店 2016/6 2分

ぞうきばやしの切り株のうえで始まったすもうたいかい。いろんな虫たちが「みあって みあって」とすもうをとります。小さな子どもたちにとって、さまざまな虫がいることを、すもうになぞらえて知ることができる絵本です。
 

わらべうた さよならあんころもち

 (作成K・J) 

2016年(その2)夏の夜に(幼児~小学生向け)


夏休みは、キャンプに参加する機会も増える子どもたち。夜の空を見上げたり、普段は出会えない夜行性の動物や虫に出会ったり、と貴重な体験もできることでしょう。そんな「夏の夜に」焦点を合わせたプログラムプランを作ってみました。

【夏の夜に】

導入 詩「すいか」佐藤義美  『佐藤義美童謡集 ともだちシンフォニー』(JULA出版局)より 1分

すいかは
みどりの うちゅうせん
うんてんしたのは
おかあさん
さんじの おやつでillust2016_thumb
ここに きた
あら らる らる ら(一部抜粋)

 

絵本 『夜空をみあげよう』松村由利子/文 ジョン・シェリー/絵 福音館書店 9分

夜空をみあげよう (福音館の科学シリーズ)
松村 由利子
福音館書店
2016-05-11

 夏の夕方、ベランダから夕焼け空を見ていたはるかは、一番星を発見します。するとお父さんも晩ご飯のあとに一緒にベランダに出てきて、星の話をしてくれました。それから、はるかは夜空を毎晩のように見上げます。その度にお父さんやお母さんが、星や月について話をしてくれます。どんどん関心が高まるはるかと弟のじゅん。そこで、8月半ばに家族で流星群を見るキャンプに出かけることになります。普段、夜空を見上げてみつかる月や星のことを、お父さんやお母さんとの会話でわかりやすく伝えてくれます。読み通すと9分と長いですが、場面が変化するので子どもたちの集中が切れることはないでしょう。先月5月に出版されたばかりの絵本ですが、ぜひおはなし会で活用したい1冊です。

 

絵本 『よるになると』松岡達英/作 福音館書店 6分

よるになると (かがくのとも絵本)
松岡 達英
福音館書店
2015-06-03

 普段、何気なく見ている草むらや水の中の生き物たちは、夜になるとどうしているんだろう?そんな疑問に答えてくれる科学絵本です。日中、盛んに活動する生き物もいれば、逆に夜行性の生き物もいて、それぞれに生きていくために相応しい時間帯に生活しているということをわかりやすく伝えてくれています。各ページに登場する虫や動物は、広い会場では見えにくいと思いますので、ページをめくる前にひとつひとつ指で示してあげると良いでしょう。

 

絵本 『よあけ』ユリ・シュルヴィッツ/作 瀬田貞二/訳 福音館書店 5分

よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ユリー・シュルヴィッツ
福音館書店
1977-06-25

湖のそばでキャンプをしているおじいさんと孫。静かな夜更けからはじまります。静寂な夜から、次第に明るい朝を迎えるまでの時間をまるで映画のような美しいシーンで切り取って見せてくれる名作です。日が昇った途端に変化する湖の色。じっくりと丁寧に読んであげましょう。 

(作成K・J) 

2016年(その1)夏のいちにち(小さい子向け) (1冊追加有)


夏は家族が長期休暇を取ったりで、小さな子どもたちは生活リズムを崩しがちです。意識的に「夏のいちにち」のリズムを考えられるプログラムにしてみました。今回は「8月のおはなし会おすすめ本リスト」には入っていない、どんな季節でも使える赤ちゃん絵本の中から選びました。

【夏のいちにち】

導入 わらべうた ととけっこう

ととけっこう

 

 

 

 

「早くおきなさーい」というよりも、こんなわらべうたで朝は起こしてあげたいもの。このわらべうたを題材にした絵本と組み合わせてもよいでしょう。

絵本 『ととけっこう よがあけた』こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社 1分

ととけっこう よがあけた (わらべうたえほん)
こばやし えみこ
こぐま社
2005-07
 
 
 
 
絵本 『おはよう』なかがわりえこ/作 やまわきゆりこ/絵 グランまま社  1分
 
おはよう
中川 李枝子
グランまま社
1986-05
 
 おひさまが主人公の絵本です。起きて、顔をあらって、朝のしたく。子どもたちもいっしょに、出来るようになります。
 
 
わらべうた あしあしあひる
あしあしあひる
 
 
 
 
 
 
 
 
 朝、元気よく起きたら、1日元気に遊んで走り回りたいですね。「あしあしあひる」は大人が自分の足に子どもを載せて、落ちないように歩くなどして遊びます。おはなし会の会場が狭い場合は、その場で左右の足を片方ずつ上げ下げして遊んでもよいでしょう。
 
絵本 『とっとこ とっとこ』まついのりこ/作 童心社 1分

とっとことっとこ (よんでよんでのえほん)
まつい のりこ
童心社
2003-05-01
 
 くつをはいて、ねこさんが「とっとことっとこ」おでかけです。ありさんも、ぞうさんも、ロボットさんも、たこさんも次々おでかけ。「とっとことっとこ」の繰り返しがリズミカルで、子どもたちも一緒に楽しく読めます。
 
 
絵本 『くりんくりん ごーごー』佐々木マキ/作 福音館書店 1分
 
くりん くりん ごーごー (0.1.2えほん)
佐々木 マキ
福音館書店
2008-01-25
 
 歩いたあとは、乗り物にのっておでかけです。くまさんが一輪車に乗ってやってきたり、ライオンはバイクに乗ってやってきて・・・乗り物に合わせた擬音語が楽しい絵本です。
 
 
絵本 『ぺんぎんたいそう』斎藤槙/作 福音館書店 1分
 
ぺんぎんたいそう (0.1.2.えほん)
齋藤 槙
福音館書店
2016-06-01
 
月刊「こどものとも0.1.2」2013年10月号として出版され大好評だった『ぺんぎんたいそう』が6月にハードカバーになりました。おでかけしたあとは、ぺんぎんたいそうで呼吸をととのえて「おしりをふって またあした」で、おはなし会もおしまい。
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 
このわらべうたは、図書館のおはなし会でよく使われていますね。両手を合わせておだんごを作る真似をしながら歌うことが多いと思います。もし会場にスペースがあれば、参加者全員で輪になって、その輪を小さくしたり、大きくしたりしながら歌っても楽しいですよ。「次はちっちゃく、ちっちゃく」と言いながら、輪の中心にみんなが集まってきて、次に「大きなあんころもちだよ~」と声をかけながら手が離れそうになるくらい大きな輪にしたりと身体を動かすと、みんな大喜びです。
 
(作成K・J)

2015年(その3)夏はやっぱりアイスクリーム(幼児~小学生)


子どもたちが小さい時に避暑で訪れた高原でアイスクリームを作るワークショップに参加したことがあります。空き缶に材料を入れて、ゴロゴロゴロと山の斜面を転がしてアイスクリームを作るのです。4、50分して蓋を開けてみるととろっとろのアイスクリームが出来ていた?いえ、バイトのスタッフがお砂糖を入れ忘れていて、甘くない牛乳シャーベットのようなものになっていたのです。もちろんスタッフは平謝りをして、甘いアイスクリームと取り替えてはくれましたが・・・そんなことを思い出しながら、アイスクリームをテーマにしたおはなし会プログラムを作成しました。暑い夏は、やっぱり冷たいアイスクリームが美味しい季節ですね。

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導入 詩 「アイスクリームのうた」 佐藤義美 『佐藤義美童謡集 ともだちシンフォニー』(JULA出版局 1990)より 1分半

ともだちシンフォニー―佐藤義美童謡集
佐藤 義美
JULA出版局
1990-03-10

 

「おとぎばなしの おうじでも むかしはとても たべられない
 アイスクリーム アイスクリーム
 ぼくはおうじではないけれど  アイスクリームをめしあがる
 スプーンで すくって  ピチャッ チャッ チャッ
 したに のせると  トロン トロン  のどをおんがくたいが とおります」(一部抜粋)

「アイスクリームのうた」は、NHK「みんなのうた」や「おかあさんといっしょ」で長く歌い継がれてきた童謡です。最初に放映されたのが1962年ということですから、誰もが一度は耳にしている歌でしょう。詩として読むときも、楽しげに美味しそうに読みましょう。

絵本 『ゆうちゃんのみきさーしゃ』 村上祐子 片山健 福音館書店 5分

ゆうちゃんのみきさーしゃ(こどものとも絵本)
村上 祐子
福音館書店
1999-04-10

ゆうちゃんが食べた おかしの缶がみきさーしゃに大変身!中に入れて混ぜるのは、はちみつに、搾りたてのぎゅうにゅう、産みたてたまご、もぎたて果物、そして冷たい雪です。それをごろごろごろと回しながら走ると・・・美味しいアイスクリームの出来上がり。たくさんの子どもたちがやってきても大丈夫。ゆうちゃんのみきさーしゃは次々にアイスクリームを作ってくれるのでした。子ども心に「こんなの、あったらいいな!」とわくわくとして気持ちにさせて記憶に残る絵本です。

 

絵本 『ばばばあちゃんのアイスパーティー』 わとうわきこ 佐々木志乃/協力 福音館書店 かがくのとも傑作集 5分

ばばばあちゃんのアイス・パーティ (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)
さとう わきこ
福音館書店
1998-05-15

 「きょうは このなつ いちばんのあつさでしょう」と天気予報で告げていたら、冷たい氷で火照った身体を冷やすに限る、というわけで、ばばばあちゃんと子どもたちはいろいろのものを持ち寄って凍らせます。えっ、こんなものまで?というものも、とにかくみんな凍らせて、そして楽しいアイスパーティーのはじまりです。子どもたちも試してみたくなる1冊です。

 

絵本 『おさるのジョージ アイスクリームだいすき』 M.&H.A.レイ 福本友美子/訳 岩波書店 4分

アイスパーティーといったら、やっぱりこの絵本でしょう。アイスクリーム屋さんが来るのが待ちきれないおさるのジョージは、きいろいぼうしのおじさんを待たずにアイスクリーム屋さんのくるまを追いかけていき、アイスクリーム屋さんがちょっと目を離したすきに、どんどんアイスを広場にいる子どもたちに渡していってしまいます。もちろんお代ももらわずに!でも、それも怪我の功名。町長さんが、町中でアイスパーティーを開催することを申し出てくれたのでした。よかったですね。(K・J)

2015年(その2)おひさまあはは(小さい子向け)


夏は小さな子どもたちにとっても、わくわくすることがたくさんある季節です。そんな気持ちに寄り添える絵本を選んでみました。

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絵本 『おひさま あはは』前川かずお こぐま社 1分

おひさま あはは
前川 かずお
こぐま社
1989-07

夏はとにかく「おひさま」のパワーがたっぷり。暑い夏があってこそ、秋の実りにつながります。おひさまのように元気に!そんな願いがこの絵本にはぎゅっと詰まっています。一番最後のページではどんなに緊張している子どもたちも満面の笑みになること、うけあいです。 

 

わらべうた 「ももやももや」
ももやももや

 わらべうたで遊んでみましょう。「スパークハーフ」というシフォン布があればそれを用意します。

なければ、参加者の方にハンカチなどを用意してもらって、それを洗濯物に見立てて遊びます。

 普通のテンポ、「ぞうさんの洗濯物だよ~」と低音でゆっくりのテンポ、「ありさんも洗濯をするよ」と高音で速いテンポで、と変化をつけて遊ぶと子どもたちはとても喜びます。 

 


   

 

 

 

わらべうた 「おてんとさん」
おてんとさん

 このわらべうたは、「ももやももや」と合わせてやるとよいでしょう。「洗濯したものをおひさまに干そうね」と声をかけながら遊びます。
このわらべうたを歌う前に、洗濯物をまず絞って、広げて、パンパンと引っ張ってから、両手でハンカチの端をもって揺らしながら歌います。
2、3度やってみて手で触って「乾いたね~おひさまの力って、すごいね。」などと声をかけながら、布をたたんでしまいます。たたむところも「おててでアイロンかけてね。半分に折って、もう半分に折ろうね」などと声をかけてあげましょう。

 

 

 

絵本 『うさこちゃんの てんと』ディック・ブルーナ まつおかきょうこ訳 福音館書店 2分

うさこちゃんのてんと (ブルーナの絵本)
ディック・ブルーナ
福音館書店
2008-06-15

遠くへ行かなくても、お庭にテントを張るだけで子どもにとっては特別な気分になります。我が家でもよくお庭キャンプをしました。うさこちゃんの夏の一日をいっしょに楽しみましょう。

 

絵本 『むしさんどこいくの?』得田之久 童心社 1分半

てんとうむし、ちょうちょ、ばった、かぶとむし、ありなど子どもたちの身近な虫たちが登場します。「てんとうむしさん、どこいくの?」、「ちょうちょさん、どこいくの?」と繰り返しのリズミカルなことばで語りかけてくれる小さな子どもたちのための「虫の本」です。昆虫の科学絵本で定評のある得田さんの作品です。

 

 わらべうた 「おおなみこなみ」

おおなみこなみ

なわとび遊びで使うわらべうたですが、おはなし会ではお母さんのお膝の上で身体を大きく小さく揺らして遊ぶだけでもよいでしょう。

 

 

 

 

絵本 『おーなみこなみ ざぶん!』長野ヒデ子 西村茂男 佼成出版社 4分半

この絵本は長野ヒデ子さんのお母様が、子ども達と遊びながら歌っていた即興のでたらめ歌が元になっているそうです。「おーなみこなみ」の部分は、わらべうたと同じフレーズで、あとはいろいろ変化していきます。最初から最後まで読むと小さな子どもたちには長すぎるかもしれません。見開き2ページで1つのシーンになっていますので状況を見て、小さな子どもたちの生活体験に合う部分だけ読んであげてもよいでしょう。裏表紙に採譜が掲載されていますので、歌いながらページをめくってあげましょう。 

なお、社員向けのeラーニングサイトでは「わらべうた」では動画で遊び方を見ることができます。ぜひ参考にしてください。(K・J) 

2015 年(その1)くだものなんだ(幼児)


くだものといえば秋ですが、夏だって負けていません。

すいか、ぶとう、パイナップル・・・美味しいくだもの召し上がれ!

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導入 絵本 『くだもの なんだ』 きうちかつ 福音館書店 

くだもの なんだ (幼児絵本シリーズ)
きうち かつ
福音館書店
2007-04-25

果物の断片がモノクロで描かれており、どんな果物か当てる絵本です。意外と難しいので声があがらないときは、「おさるさんが好きなくだものだよ」などヒントをあげてもよいと思います。ほとんど当たらなかった場合は、もう一度読むと、次は当てられて盛り上がるかもしれません。いろいろな方法でお楽しみください。 

 

絵本『バナナのはなし』 伊沢尚子 福音館書店 5分

バナナのはなし (かがくのとも絵本)
伊沢 尚子
福音館書店
2013-03-06

バナナの芽が出て、成長し、実になるまで、わかりやすく書かれています。 バナナの皮の黒いポツポツは何? バナナにある白い筋は何?など、身近にあるのに知らなかったバナナのことを知ることができます。絵もカラフルで楽しい絵本です。

 

絵本『ハンダのびっくりプレゼント』 アイリーン・ブラウン 光村教育図書 3分

ハンダのびっくりプレゼント
アイリーン ブラウン
光村教育図書
2006-04

ハンダは7つの果物をかごに入れて頭の上にのせ、友達のアケヨにプレゼントしに行きます。途中で動物たちが頭の上にある果物をこっそり持っていってしまいますが、ハンダは全く気がつきません。あっと驚く結末は思わず笑顔になります。アフリカのケニアに住むルオ族の子どもたちをモデルにしており、日本ではめずらしい果物や動物も登場します。

絵本『ありとすいか』 たむらしげる ポプラ社 3分

ありとすいか (名作絵本復刊シリーズ)
たむら しげる
ポプラ社
2002-03

スイカを見つけたアリたちは、仲間を集めて巣に運ぼうとしますが、押しても押してもびくともしません。そこでシャベルでスイカを掘って、運ぶことにします。気軽に楽しめるユーモラスな絵本です。

 

絵本『なにをたべてきたの?』 岸田衿子 佼成出版社 3分

なにをたべてきたの?
岸田 衿子
佼成出版社
1978-01

 しろぶたくんが、くだものを食べると、お腹に食べたくだものの色が浮かんできれいになります。素敵になったしろぶたくんが、今度はせっけんを食べると・・・。ゆったりと楽しんでください。

 

(T,S)

2014年(その3) 世界中の子どもたちが(幼児~小学生)


8月は終戦記念日があるので、「戦争と平和について考える」というテーマのおはなし会やブックトークが各地で行われています。

 
世界には内戦状態にある地域もたくさんありますが、幼い子どもたちには実感がわきにくいかもしれません。まずは、「世界中に君たちと同じように一生懸命生きている子どもたちがいるんだよ。手を繋ぎ合えるといいね。」ってことを教えてあげたいと思い、【世界中のこどもたちが】というテーマで組んでみました。
 
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【世界中のこどもたちが】 幼児~小学校低学年向き
 
導入 詩 「わたしと小鳥とすずと」金子みすゞ  繰り返し読んで3分
      『金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと』(JULA出版局)より
わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集
金子 みすゞ
JULA出版局
1984-08-30
 
 
 「みんなちがって、みんないい」いろいろな国や宗教や立場を越えて、お互いがお互いを「みんないい」と認めあえたら争いや戦争は起きないと思うのですが、なかなか簡単にはいかないのが人間。それでも繰り返し、繰り返し、この詩を口ずさみたいと思います。
 
 絵本 『えほん北緯36度線』 小林豊 ポプラ社  10分
えほん北緯36度線
小林 豊
ポプラ社
1999-08
 
鳥の目から見ると、地球上のどこにも国境という線はありません。東京から、ずっと北緯36度線を西回りにたどる絵本。賑やかな東京から砂漠の国を通って、ジブラルタル海峡まで。普通の人々の暮らしを俯瞰して見せてくれます。中東の砂漠地帯の上も横切っていきます。そこに住む子どもたちが心静かに安心して過ごせるようにと願わずにいられません。
 
絵本 『世界中のこどもたちが』篠木眞/新沢としひこ ポプラ社 4分
世界中のこどもたちが (からだとこころのえほん)
新沢としひこ
ポプラ社
2010-10-16
 
この絵本は、1988年に発表された「トラヤ帽子店」という音楽グループの歌で、当時の幼稚園や保育園で盛んに歌われました。
子どもたちに似合うのは笑顔。子どもたちを悲しい泣き顔ではなく、笑顔にしたい。そのために、みんなはなにが出来るんだろう?子どもたちの無邪気な表情を見ながらそう思いました。歌詞カードがついています。いっしょに歌ってみてもいいですね。
 
絵本 『おはなししましょう』谷川俊太郎/ 元永定正 福音館書店 4分
 

みんながお互いを理解し合い、許しあうためには、まずはよーく会話することが大事ですね。谷川俊太郎さんと元永定正さんといえば『もこもこもこ』のペア。吹き出しだけで、人間同士、よくおしゃべりをして、お互いを理解していくことの大切さを、子どもたちにわかりやすく伝えてくれています。

 
*もし、小学生の子たちが大勢参加していたら、付け加えたい1冊*
 
絵本 『バスラの図書館員』 ジャネット・ウィンター 長田弘/訳 晶文社 8分
バスラの図書館員―イラクで本当にあった話
ジャネット・ウィンター
晶文社
2006-04-10
 
2003年に勃発したイラク戦争。攻撃が激しくなる中で、イラクの港町バスラの図書館司書が空爆で本が消失するのを防ぐために、自力で3万冊もの本を自宅に運び出したという実話をもとにした絵本です。「本を読むこと」は尊いことだとコーランの中で教えられているからでした。「本を読むこと」は世界を知ること、自分とは違う考えや価値観を持った人がいると知ることに繋がる・・・今も紛争の絶えない地域ですが、図書館にある本に子どもたちが触れることで、世界への開かれた目を養ってほしいと思いました。小学生向けにおはなし会をするときはこの絵本を加えるとよいでしょう。

(K・J)

2014年(その2) 夜のできごと(幼児~小学生)


ウィリアム・シェイクスピアの作品に『真夏の夜の夢』がありますが、長い夏の夜は、何か不思議なことが起こりそうですね。
子どもたちも、ぐっすり眠っている夜にどんなことが起こっているのか、興味津々のはず。
おすすめプラン(その2)では、そんな不思議な夜をのぞいてみよう!ということで、【夜のできごと】です。
 
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【夜のできごと】 幼児~
 
導入
絵本 『よるのようちえん』 谷川俊太郎 福音館書店 2分
 
よるのようちえん (日本傑作絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1998-05-31
 
 みんなが帰った夜の幼稚園。誰もいないかと思ったら、そっとさん、すっとさん、さっとさん、じっどさん・・・、愉快なものたちが次々に登場。何をして遊んでいるのかな? 不思議なオノマトペも楽しく、最後は楽譜もあるので、歌うこともできます。
 
 
絵本『かぶとむしはどこ?』 松岡達英 福音館書店 5分半
 
かぶとむしはどこ? (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)
 
 カブトムシの生態が、平易な文章と丁寧な描写の絵で、説明されています。幼虫からさなぎになり、脱皮する様子は、順を追って描かれ、様子がよくわかります。成虫になり、初めて地上に出る場面や空を飛ぶ場面、交尾をする場面は、子どもたちが息をのむほど、迫力があります。
 
 
絵本『まよなかのだいどころ』 モーリス・センダック 冨山房 3分
 
まよなかのだいどころ
 
真夜中の台所にやってきたミッキーがみたのは、パンやさんが朝のケーキを焼いているところ。粉と一緒にかきまぜれらますが、無事に脱出。今度はミルクをとりに、天の川(ミルキーウェイ)に向かいます。漫画の手法もとりいれた愉快な絵も楽しい本です。
 
 
絵本 『すてきな三人ぐみ』 トミー・アンゲラー 3分
 
すてきな三にんぐみ
トミー=アンゲラー
偕成社
1969-12-16
 
くろマントに、くろいぼうしの、どろぼう3人組。こわがられていた3人が、集めた宝でしたことは、孤児たちの暮らすところを作ることでした。シルエットをいかし、色使いもおしゃれな絵です。文章もリズムよく読みやすいので、読み聞かせに慣れていない方にもおすすめです。
 
(T.S)
 

2014年(その1) おばけがぞろぞろ(小さい子)


8月にはあちこちの図書館で「こわいおはなし会」が行われます。小学生くらいになると、どんどん怖いおはなしへの要求度がエスカレートしてきます。幼い時は暗闇が恐怖であったはずなのに、いつぐらいから「怖いもの見たさ」の気持ちが勝ってしまうのでしょう。

図書館の「こわいおはなし会」に参加する子どもたちからその辺りの成長の様子が見えてくるかもしれませんね。

さて、今回は小さい子のための「ちょっとこわいおばけの本」を選んでみました。お母さんのお膝の上でこそ、安心して楽しめるラインナップです。
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【おばけがぞろぞろ】 小さい子向け

導入 わらべうた
   「ほたるこい」
    ほたるこい やまみちこい あんどの ひかりを ちょいとみて こい
   「ほ ほ ほたるこい」
    ほ ほ ほたるこい あっちのみずは にがいぞ
    こっちのみずは あまいぞ ほ ほ ほたるこい
にほんのわらべうた〈1〉うめとさくら
近藤 信子
福音館書店
2001-04-10
 
都会の子どもたちは、ほたるを見るという経験がなかなか出来なくなりました。夏休みに、郊外や田舎で見る体験が出来るとよいですね。このふたつのわらべうたは、重ねて歌うことができます。スタッフが複数で担当できる場合は、美しい重ね歌を披露してあげられるとよいと思います。
 
 
絵本 『うさこちゃん おばけになる』ディック・ブルーナ 福音館書店
うさこちゃんおばけになる(4才からのうさこちゃんの絵本セット1)
ディック・ブルーナ
福音館書店
2010-03-15
 
 
着替えのときや、お風呂上がりにバスタオルを頭にかぶって「おばけだぞ~」とは、小さい子が必ずやる遊び。うさこちゃんもシーツをかぶって「おばけ~」とお友達をおどかします。お茶目なうさこちゃんも憎めません。
 
わらべうた 「おてぶしてぶし」
   おてぶしてぶし てぶしのなかに
   へーびのなまやけ かえるのさしみ
   いちょばこ やるから まるめておくれ
   いーや
 
 

手の中に、木の実や小さなおもちゃをかくして、握った手を動かして当てっこします。遊び方は、社員の方はeラーニング教材で見ることができます。

 
絵本 『おばけがぞろぞろ』佐々木マキ 福音館書店
おばけがぞろぞろ (幼児絵本シリーズ)
ささき まき
福音館書店
1994-06-10
 
こんなに次から次へのおばけが出てきたらこわい!かと思ったら、佐々木マキさんの描くおばけたちは、風変わりでちっとも憎めない、ふしぎなふしぎな魅力がたっぷり。「ぞんびえくん」「おろむかくん」「ぞぞまるちゃん」というネーミングも、耳に心地よいリズムを持っているようで、小さな子どもたちを惹きつける不思議な1冊です。
 
絵本 『おばけのアイスクリームやさん』安西水丸 教育画劇
おばけのアイスクリームやさん
安西 水丸
教育画劇
2006-06
 
最後の1冊は、かわいいおばけのアイスクリームやさん。こんなおばけだったら、大歓迎ですね。
 
 
 
わらべうた  「はやしのなかから」
    はやしのなかから おばけが にょーろにょろ
    おばけのあとから とうふやが プープー
    とうふやのあとから こぶたが ブーブー
    こぶたのあとから こどもが じゃんけんぽん!
にほんのわらべうた〈2〉すずめすずめ
近藤 信子
福音館書店
2001-04-10
 
最後はみんなでじゃんけん遊びをして、笑顔でおしまい!お母さんとじゃんけん。お友達とじゃんけん。図書館のおねえさんとじゃんけんして、またね~でおしまいにしましょう。
ちょっぴりこわいお話も、これで安心です。   

2013年(その3) 富士山にのぼる(幼児~小学生)


日本の象徴、富士山が正式に世界遺産に決定されるというニュースに、心躍る人も多いのではないでしょうか?

私は合わせて10年弱の海外生活を送ってきしたが、日本への飛行機の中で富士山が見えた時の「帰って来たぞ!」という感慨はひとしおでした。日本人の心のよりどころだと言ってもいいでしょう。

さて、この夏は子ども達も富士山に登る経験をするかもしれませんね。そういうわけで、8月のおはなし会☆おすすめプランの3つめは。ズバリ「富士山にのぼる」です。
  
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【富士山にのぼる】年長児~小学生向け
 
導入 詩 「ふじさんとおひさま」
 『ふじさんとおひさま』谷川俊太郎/佐野洋子 童話屋 1994より
      ふじさんは おおきい
      おおきいから しずかだ
      ふじさんを みると
      こころも しずかになる
 
      おひさまは あかるい
      あかるいから あたらしい
      おひさまが のぼると
             こころも あたらしくなる
      

ふじさんとおひさまふじさんとおひさま [文庫]
著者:谷川 俊太郎
出版:童話屋
(1994-01)

 
 
 
 
 
絵本  『富士山にのぼる』 菅原久夫/岡部一彦  福音館書店 1987

fuji.jpg

著者:菅原 久夫

出版:福音館書店
(1987-06-30)

 
夏休みに家族みんなで富士山に登ることになった男の子の視点で描かれています。お姉さん小4、ぼくは小2、弟は4才の5人で・・・登りは河口湖駅から富士山五合目までバスで行き、八合目まで登って山小屋へ。翌朝ご来光を眺めながら山頂へ。お鉢めぐりをして御殿場口へ向かって下山していきます。絵もダイナミック。子どもの足で登るということを前提に書いてあり、子ども達も共感出来ると思います。
残念ながら、現在絶版となっています。蔵書として持っている館は大事にしたい資料です。
 
ブックトーク(本の紹介) 2冊紹介します。
写真絵本『富士山にのぼる』石川直樹 2009

富士山にのぼる富士山にのぼる [大型本]
著者:石川 直樹
出版:教育画劇
(2009-12)

 
こちらの絵本は、今手に入る富士山の絵本としてとても美しく子どもたちにも手渡したい1冊です。上記で紹介した本が無い場合は、こちらを読んであげてもいいと思います。こちらは登山家が冬の富士山に登って行きます。しかし、夏の富士山の様子がたくさん紹介されているので、今の季節に読んでも大丈夫です。この美しい自然を世界遺産として残すことの意味も、子どもたちに伝えられるとよいでしょう。
 
科学絵本『富士山大ばくはつ』加古里子 小峰書店 1999富士山大ばくはつ (かこさとし大自然のふしぎえほん)
 
こちらは、同じ科学絵本でも、富士山が活火山であり、いつ噴火してもおかしくないことを伝えてくれる本です。東日本大震災の後に富士山の噴火のこともいろいろな場面で取り上げられるようになっており、子ども達は活火山としての富士山の成り立ちなどや、今後予想される噴火についても知りたいのではと思います。加古さんの丁寧な解説で、富士山の成り立ちや火山活動について、大人でも満足のできる知識を得ることができる1冊です。
 

絵本 『よあけ』 ユリ・シュルヴィッツ/瀬田貞二訳 福音館書店 1977
よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) [大型本]
著者:ユリー・シュルヴィッツ
出版:福音館書店
(1977-06-25)
 
富士山とは関係ない絵本ですが、山の湖で目覚めた祖父と孫の静かな朝の情景を、まるで映画のワンシーンのように美しく描いた名作中の名作絵本です。絵本作家の武田美穂さんはこの絵本に出会って、絵本作りを目指したのだとか・・・夏の朝、キャンプで目覚める経験をする子どもたちにぜひ読んであげたい1冊です。
 
終わりに 短歌紹介 
 『富士山うたごよみ』俵万智 短歌・文/U・G・サトー 絵 福音館書店 より
富士山うたごよみ (日本傑作絵本シリーズ)富士山うたごよみ (日本傑作絵本シリーズ) [単行本]
著者:俵 万智
出版:福音館書店
(2012-12-19)
 
 
 
 
 
  「立秋」八月八日頃 秋のはじまりです。暑さもだんだん下り坂になってきます。
  「ワイシャツをぱぱんと伸ばし干しおれば
   心まで白く陽に透けてゆく」
  せんたく、自分でしたことある?せんたく、気持ちいいよ。
 汚れをとって、風と太陽の力で乾かすんだ。
 青空にむかって、干していると、心までせんたくされるような気がするよ。
 
最後に俵万智さんの歌集を紹介します。二十四節気に合わせて詠まれた短歌と、季節毎の風物と合わせて意匠化された富士山の絵が、目と耳を楽しませてくれます。ぜひ一年かけて季節に合わせて、二十四編すべて紹介してあげて欲しいと思います・
       

2013年(その2) わーい♪水で遊ぼう!(小さい子)


長期天気予報によると、今年の夏も暑くなりそうです。そうなると、やっぱり水遊び、海水浴に行きたくなりますね。小さい子のためのおはなし会プランは、「わーい♪水で遊ぼう!」というテーマで選んでみました。

 
*これまでの8月のおはなし会☆おすすめプラン*
 
2010年のプラン
【その1】 平和を考える 
【その2】 虫・虫大好き
 
2011年のプラン
【その2】 海へ 
 
2012年のプラン
【その1】 はじめての海
【その3】 飛べ!
 
2013年のプラン
【その1】 海は楽しい♪
 
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【わーい♪水で遊ぼう!】  (小さな子ども達向け)

導入 わらべうた 「ぎったんばったん」
            ぎったん ばったん よいしょぶね
            おーきは なみが たかいぞ
    わらべうた 「せんぞうやまんぞう」
            せんぞうやまんぞう
            おふねは ぎっちらこ
            ぎっちら ぎっちら こげば
            みなとが みえる
            えびすか だいこくか
            こっちゃ ふくのかみよ
絵本 『がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん』安西水丸 福音館書店 2012

がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん (福音館あかちゃんの絵本)がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん (福音館あかちゃんの絵本) [ハードカバー]
著者:安西水丸
出版:福音館書店
(2012-05-08)

 
子どもたちにとても人気の高い『がたんごとん がたんごとん』の続編が昨年出版されました。がたんごとんがたんごとん・・・きしゃにのってうみへ。きしゃに「のせてくださーい」というのは、アイスクリームに麦わら帽子、ビーチボールなど。「がたんごとんがたんごとん ざぶんざぶん」ということばの繰り返しも、小さな子ども達には心地よい響きです。

絵本 『うみ ざざざ』ひがしなおこ/きうちたつろう くもん出版 2012 
うみざざざ (はじめてであうえほんシリーズ)うみざざざ (はじめてであうえほんシリーズ) [単行本]
著者:ひがし なおこ
出版:くもん出版
(2012-07)
 
こちらも昨年出版された絵本。砂浜の足あと「さくさく」、光る波「きらきら」、波間に浮かんで「ぷっかりこ」擬音が詩のように綴られて初めての海の様子を表しています。耳に心地よい絵本です。
 
わらべうた  「こーりゃ どーこの」
         こーりゃ どーこの じーぞうさん
         うーみの はーたの じーぞうさん
         うーみに つーけて どぼーん
 
絵本 『みずあび どろあび いいきもち』薮内正幸 福音館書店 2000
みずあび.jpg
 
 
 
 
 
こちらの絵本は現在絶版となっています。もし、図書館の書架にあったら除籍しないように気をつけてほしい1冊です。暑い暑い夏、どうぶつたちはいったいどのように涼をもとめているのかしら?と、思います。
薮内さんの絵が優しく、「いいきもち」という繰り返しも、また小さな子どもたちに「くまさんもぞうさんも気持ちよさそう」とホッとさせてくれます。
 
      

2013年(その1) 海は楽しい(幼児~小学生)


先ほどの記事で紹介いただいたT☆Sです。

子どもたちと児童サービスに関わる人たちが、本を通して、楽しい時間を過ごしてほしいと願っています。
みなさまから学びながら、早くサポートできる力をつけたいと思っていますので、現場の声をきかせていただけると嬉しいです。
 
「8月のおはなし会☆おすすめプラン」を作成しましたので、ご活用ください。
そのままプログラムを実施しなくても、部分的に使っていただくこともできます。
 
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【海は楽しい!】(幼児・小学生向け)

導入 マザーグース 「もしうみがみんなひとつのうみだったら」

もしうみがみんなひとつのうみだったら

 それはどんなにおおきなうみだろう!

 もしきがみんないっぽんのきだったら

 それはどんなにおおきなきになるだろう!

 もしおのがみんなひとつのおのだったら

 それはどんなにおおきなおのだろう!

 もしひとがみんなひとりのひとだったなら

 それはどんなにおおきなひとだろう!

 そしてもしそのおおきなひとがおおきなおので

 おおきなきをおおきなうみへきりたおしたら

 どんなにおおきなみずしぶきがあがることだろう!

 

マザー・グースのうた 第3集 だれがこまどりころしたのマザー・グースのうた 第3集 だれがこまどりころしたの [単行本]
出版:草思社
(1975-12-20)

イギリスの伝承童謡「マザーグース」から、海のようにスケールの大きい詩を一つ紹介します。『マザー・グースのうた』シリーズは、第5集まであり、谷川俊太郎さんの訳と、堀内誠一さんの色彩豊かな絵が楽しく、ナンセンスなマザーグースの世界にも入りやすくなっています。

 

 

『ターちゃんとペリカン』 ドン・フリーマン ほるぷ出版 

ターちゃんとペリカン ターちゃんとペリカン [大型本]
 著者:ドン・フリーマン
 出版:ほるぷ出版
 (1975-1)

 

 ターちゃんとペリカンのあたたかな交流が描かれています。大きな出来事はないのに、ちょっとした心の動きが丁寧に書かれていて、しみじみと味わうことができます。自然のおおらかさが伝わってくる絵も、物語にぴったりです。

 

 『うみべであそぼう』 なかのひろみ 福音館書店 

うみべで あそぼう(福音館の科学シリーズ) うみべで あそぼう(福音館の科学シリーズ) [単行本]
 著者:なかの ひろみ
 出版:福音館書店
 (2008-06-25)

 以前のテーマ「海へ」でも取り上げられていますが、海辺の楽しい生き物9種を紹介している写真科学絵本です。生き物の写真が大きく、短い文でわかりやすく説明しているので、読み聞かせにも向いています。

 

 

『海べのいきもの』 浅井ミノル 福音館書店 

海べのいきもの (みるずかん・かんじるずかん) 海べのいきもの (みるずかん・かんじるずかん) [大型本]
 著者:浅井 ミノル
 出版:福音館書店
 (1993-05)

 海べのいきものが、ほぼ実際の大きさで書かれた、ながめる図鑑です。絵が細かいので、すべて見せることは難しいかもしれませんが、『うみべであそぼう』に出てきた生き物を探すことができるので、合わせての紹介もおすすめです。

 

 『あたごの浦』 脇 明子 福音館書店 

あたごの浦―讃岐のおはなし (こどものとも傑作集) あたごの浦―讃岐のおはなし (こどものとも傑作集) [単行本]
 著者:脇 明子
 出版:福音館書店
 (1993)

 月夜に浜辺で魚たちが演芸会をするというふしぎで、ゆかいなお話です。方言なので読む練習が必要ですが、おおらかな方言と味のある絵が、独特の雰囲気を出しています。読み終わったあと、子どもたちの「妙々々々々々々」 と声が聞こえてきそう。国立国会図書館の「レファレンス協同データベース」に、質問:「あたごの浦~讃岐のおはなし」という昔話の「あたごの浦」とはどこかというレェファレンス事例がありました。わざわざ説明しなくていいと思いますが、知っておくと面白いですね。

 

2012年(その3) 飛べ(幼児~小学生)


さて、8月のおはなし会☆おすすめプランは何にしようかと、とても悩みました。

8月は夏休みで小学生もおはなし会に飛び入りしてくれる季節。小学生に聞いてほしい絵本は数々あって悩みます。少し大きい子向けで、しかも「もう小学生になったし、おはなし会なんて、ふんっ!」って、思っている男の子にも聞いてほしいなぁと、頭をひねってみました。

女の子向けも考えてみようかしらん?

というわけで、テーマは【飛べ!】です。

8月のおはなし会☆おすすぺプラン(その1)【はじめての海】
8月のおはなし会☆おすすめプラン(その2)【キャンプに行こう!】

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【飛べ!】

導入  詩 「けっしん」かぶとてつお 『のはらうたⅡ』より 
                       工藤直子 童話屋

「つよく
 おおしく
 いきる!
 それが ぼくのけっしんです
 でも ときどき
 むねの やわらかいところが
 なきたくなるのね
  ・・・・・
 なんでかなあ」

絵本 『とべ、ちいさなプロペラき』小風さち 山本忠敬  福音館書店
とべ! ちいさいプロペラき (こどものとも傑作集)とべ! ちいさいプロペラき (こどものとも傑作集)
著者:小風 さち
販売元:福音館書店
(2000-01-20)

小さなプロペラ機の初飛行を描いた作品です。機体が小さいことで劣等感を感じるプロペラ機に、ジャンボジェットが言います。「広い空では、ぼくらの大きさのことなど忘れてしまうよ」
このおはなしには、のりもの絵本としての魅力だけでなく、子どもたちが成長していく中で日常的に感じている不安と、それを乗り越えることで得られる達成感、成長することの喜びが描かれており、読んで聞かせてあげるなら高学年にでも大丈夫だと思います。

絵本 『とべ、カエル、とべ!』ロバート・カラン バイロン・バートン 評論社
とべ、カエル、とべ!
絵のはっきりとした集団での読み聞かせに向く1冊です。表表紙から裏表紙まで一連の流れがあるので、すべてゆっくり見せてあげたい絵本です。またことばを積み重ねていく本なので、リズミカルに読めるようにしましょう。子ども達もきっと一緒になって「とべ、カエル、とべ!」と声を合わせてくれるのではと思います。

絵本 ビックブック『とべバッタ』田島征三 偕成社
とべバッタ (ビッグブック)とべバッタ (ビッグブック)
著者:田島 征三
販売元:e-discount
(2003-11)


「とべ、カエル、とべ」と同じように天敵に狙われながらも、飛ぶことで逃げていくバッタを田島征三さんの豪快な筆致で描いた本です。「とべ、カエル、とべ!」が、現在絶版になっており図書館に無い場合は、こちらの絵本と差し替えてもよいかと思います。

絵本 『シロナガスクジラより大きいものっているの?』ロバート・ウェルズ
                   せなあいこ訳  評論社

シロナガスクジラより大きいものっているの? (児童図書館・絵本の部屋―ふしぎだな?知らないこといっぱい)シロナガスクジラより大きいものっているの? (児童図書館・絵本の部屋―ふしぎだな?知らないこといっぱい)
著者:R.E. ウェルズ
販売元:評論社
(1999-03)

ここでの「飛ぶ」は飛躍の意味。地球上で一番大きな生き物シロナガスクジラ、それを100匹ずつ大きな瓶にいれたとして10段重ねても、世界一高いエベレスト山と比べると、こんなにちっぽけ。そのエベレスト山を100個積み上げても、地球にひげが生えている程度の高さ・・・と、比較する対象がどんどん飛躍し、最後は銀河系を越えて大宇宙にまで・・・そういう壮大な視点の変化が面白い科学絵本です。子どもたちの知的好奇心も刺激してくれる1冊です。

2012年(その2) キャンプに行こう!(幼児~小学生)


8月のおはなし会☆おすすめプラン(その2)は、幼児~小学校低学年向けです。

テーマは【キャンプに行こう!】
長い夏休みは、大自然の懐でさまざまな生き物に出会って、さまざまな体験を通して、成長していくチャンス。もちろん、子どもたちにとって実体験にまさる体験はないのですが、キャンプの魅力を絵本を通しても伝えてあげたいですね。

あるいは家族や友達とキャンプ体験をした子にとっては、振り返りの時間になるでしょう。

なお、おすすめプラン(その1)は乳幼児向けに立てています。参考になさってください。
その1【はじめての海】
また、↑のページに過去2年間の8月のおはなし会☆おすすめプラン5本掲載しています。

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【キャンプに行こう!】

導入  詩の朗読 「いえぃ!」おがわはやと 
『のはらうたⅡ』くどうなおこ  童話屋

「いわすべりおりるとき
 ぼくは いちばんはりきる
 すべって おどって
 くだけて ちって
 いえぃ!

 かぜが すずしいてのひらで
 ぼくのあたまを なでていくよ
 すべって おどって
 くだけて ちって
 いえぃ いえぃ!」
のはらうた 2―くどうなおことのはらみんなのはらうた 2―くどうなおことのはらみんな
著者:工藤 直子
販売元:童話屋
(1985-05)







絵本 『はじめてのキャンプ』林明子  福音館書店
はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)
著者:林 明子
販売元:福音館書店
(1984-06-20)


絵本というより、幼年童話なのですが、白地に黄色が映える絵で、十分に読み聞かせに使えます。大きい子たちにまじって、自分もなんでもできるとがんばる”なほちゃん”。その健気な姿に子どもたちは自分を投影し、ひとつひとつの課題をクリアしていく成長の喜びを一緒に味わうことが出来ると思います。


本の紹介 『冒険図鑑』 さとうち藍 松岡達英 福音館書店
冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)
著者:さとうち 藍
販売元:福音館書店
(1985-06-20)


この本は、個人的に子どもたちが小さい頃に夏休みの座右の銘にしていた一冊です。野外で生活するための知恵がぎゅっと集まった本。キャンプへ行く時の服装や装備、野外での料理、野や山、海で出会う生き物のこと、星の観察、植物の観察のこと、危険なことに遭った時の対処の方法まで・・・こんな本があるんだよ!キャンプへ行く時はぜひお供にと、おすすめしてあげましょう。

絵本   『くんちゃんのもりのキャンプ』ドロシー・マリノ  間崎るり子
                        ペンギン社

くんちゃんのもりのキャンプくんちゃんのもりのキャンプ
著者:ドロシー・マリノ
販売元:ペンギン社
(1983-01)


こちらの本は、薄い緑色の中に黒が浮かぶシンプルな絵本です。くんちゃんといとこのアレックがふたりだけで森にキャンプに出かけます。好奇心いっぱいのくんちゃんのマイペースなこと。でもそんなくんちゃんも帰り道には大活躍。こちらの絵本も、キャンプを通して成長していく姿が描かれています。くんちゃんが森で出会う動物たちのまねをするところは、ちょっとおかしくて、読み聞かせには少し長めですが、子どもたちはくんちゃんの行動に惹きこまれて聞くことが出来ると思います。

絵本  『星空キャンプ』村上康成  講談社
星空キャンプ星空キャンプ
著者:村上 康成
販売元:講談社
(1994-04)

ミナちゃんは家族で1週間、キャンプに出かけました。両親と一緒に過ごす野外での時間・・・五感が研ぎ澄まされていくのです。こんな素敵な家族キャンプもいいですね。満天の星のページには、思わず息をのみそうになります。
読むとキャンプに行きたくなってしまう1冊です。

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