おはなし会プラン

2017年(その2)木枯らし吹いて(幼児~小学生)
2017年(その1)手と手をあわせて(小さい子)
2017年(その2)おなべの中身は?(幼児~小学生)
2017年(その1)なにたべた?(小さい子)
9月のおはなし会プラン(その2)耳を澄まして(幼児~小学生)
9月のおはなし会プラン(その1)げんきだよ!(小さい子)
2017年(その2)ぐんぐん、どんどん(幼児~小学生)
2017年(その1)暑くても元気!(小さい子)
2017年7月(その2)暑いとね…(幼児~小学生)
2017年7月(その1)はだしになって(小さい子向け)
2017年6月(その2)ふるやのもり(幼児~小学生)
2017年6月(その1)ながぐつ ぴちゃぴちゃ(小さい子)
2017年5月(その2)いってきます!(幼児~小学生向け)
2017年5月(その1)だっこして(小さい子)
2017年4月(その2)とんでいこう(幼児~小学生)

2017年(その2)木枯らし吹いて(幼児~小学生)


色付いた木々の葉を振るい落としてしまう木枯らしが吹くと、いよいよ季節は晩秋から冬へと移っていくんだなあと感じます。大きい子向けのおはなし会はそのような季節に想いを馳せながら作りました。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

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【木枯らし吹いて】

導入 詩「てぶくろとぽけっと」『木いちごつみ―子どものための詩と絵の本』(岸田衿子/詩 山脇百合子/絵 福音館書店 1983)より 2分

木いちごつみ (日本傑作絵本シリーズ)
きしだ えりこ
福音館書店
1983-10-20

 

「くまのこどもにゃ てぶくろがない・・・」「りすのこどもにゃ ぽけっとがない・・・」子どもらしい視点の短い詩です。一度読んであげて、二度目は1行ずつ、子どもたちにも復唱してもらいましょう。

 

素話「マーシャとくま」『ロシアの昔話』(内田莉莎子/訳 福音館書店 2002)より 9分

ロシアの昔話 (福音館文庫 昔話)
福音館書店
2002-06-20
 
かしこいマーシャと、とぼけたくまの様子が面白く、子どもたちもよく聞いてくれるお話です。素話で語ってあげたあと、絵本(エウゲーニー・M・ラチョフ/画 内田莉莎子/訳 福音館書店 1963)の紹介もしてあげましょう。
 
 
 
マーシャとくま (世界傑作絵本シリーズ)
M・ブラトフ
福音館書店
1963-05-01
 
 
 
 
 
絵本『かぜのおまつり』いぬいとみこ/作 梶山俊夫/絵 福音館書店 1972 8分

 

ふうこは、ほいくえんの帰り道、バス停かたはひとりで家まで峠道を歩きます。秋もふかまり、道端にはあけびやきのこ、やまぶどうが生っています。ふうこが取ろうとすると「どうか ふうこちゃん とらないで こがらしこぞうの ひゅうすけが、かぜのおまつりにくるまでは」、「きたかぜこぞうの さぶろうが 、かぜのおまつりにくるまでは」などと木の実たちは頼んできます。「かぜのおまつり」って、いったい何なのでしょう。後半で絵のないページが見開き2枚分、続きます。さっとめくってしまわないで、ゆっくりと絵を子どもたちと味わってみましょう。

 

わらべうた おてぶしてぶし

おてぶしてぶし

手の中にちいさなどんぐりを一つ入れて、両手のひらを合わせて、左右に揺らしながら歌います。

 

最後に、左右どちらかの手に握って、両手を前に出します。どちらの手にどんぐりが隠れているかを、子どもたちに当ててもらう遊びです。当たれば「おおあたり」と歌ってあげましょう。

 

 

 

 

 

 

ブックトーク『落ち葉』平山和子/文・絵 平山英三/構成・写真 福音館書店 2005 5分

落ち葉 (福音館の単行本)
平山 和子
福音館書店
2005-09-25

作者のお二人が住む長野県黒姫山のふもとの秋の落ち葉をじっくり観察して、水彩絵の具で仕上げた科学絵本です。原寸大に描かれた落ち葉の繊細で美しいこと、どれひとつ同じものはない見事な落ち葉の様子を、ページをめくりながら、子どもたちと一緒に味わってほしいと思います。

 

わらべうた さよならあんころもち

(作成K・J)

 

2017年(その1)手と手をあわせて(小さい子)


 小さな子どもたちの手。温かい手です。その手と手をつなぐと、おとなの方も自然と頬が緩みます。この子どもたちにどんな未来を手渡せるんだろうと、責任も感じます。そんな思いをこめて、11月の小さい子向けおはなし会プランを作ってみました。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

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【手と手をあわせて】

導入 わらべうた ちょちちょちあわわ

 ちょちちょちあわわ

 

 


小さな赤ちゃんの場合は、お膝の上でおとなが赤ちゃんの手をそっととって一緒に遊びます。
”ちょちちょち”で手をたたき、”あわわ”で手のひらで口を3回軽くおさえ、”かいぐりかいぐり”でげんこつを作って両手を体の前で回します。”おつむてんてん”で頭を軽く2回さわり、”ひじとんとん”で、交互に手のひらで反対側のひじを叩きます。

 

わらべうた ここはてっくび

ここはてっくび

手首→手のひら→”ありゃりゃ”で親指、”こりゃりゃ”で人差し指、”せいたかぼうず”で中指、”いしゃぼうず”で薬指、”おさけわかしの”で小指を1本ずつ触っていきます。”かんたろさん”で両手を合わせてこすりあわせます。

片手ずつ、2回繰り返すとよいでしょう。 

 

 

 

 

 

 

絵本『もりのてぶくろ』八百板洋子/文 ナターリヤ・チャルシーナ/絵 福音館書店 2010

おおきな楓の葉っぱが森の中に落ちています。まるで手袋みたい。動物たちが次々にやってきて当ててみますが・・・この絵本は月刊誌「ちいさなかがくのとも」2004年11月号でした。落ち葉に焦点を当てた小さい子向けの科学絵本ですが、絵も文章も秋の優しい陽射しのような美しい絵本です。 

 

わらべうた とうきょうとにほんばし 

とうきょうとにほんばし
 
 
 
 
 
 
 
 
赤ちゃんの手を、掌側にして、指でなぞっていく遊びです。”とうきょうと”で一本指で掌をなぞり、”にほんばし”では二本指でなぞります。”がりがりやまの”では掌をがりがりとくすぐり、”パンやさんと”で軽く掌をたたき、”つねこさんが”では軽くつねり、”かいだんのぼって”で二本指で腕に沿うように上っていき、最後は首元をこちょこちょします。
 
 
絵本『ててちゃん』土橋悦子/文 織茂恭子/絵 福音館書店 2008
 
 
 わらべうたがそのまま絵本になりました。後ろの見開きに遊び方が書いてあります。最初に絵本を読んであげてから、遊び方を説明します。その上で、もう一度わらべうたで遊びながら絵本を読んでみましょう。読み手のほかに、わらべうたをやってみせる人がいるといいですね。
 
 
絵本『とってください』福知伸夫 0.1.2えほん 福音館書店 2003

とってください (0.1.2.えほん)
福知 伸夫
福音館書店
2003-03-01
 
 かめさんがさんぽにでかけます。木のうえにあるものを、ともだちのどうぶつたちに取ってもらいます。最後のページが秋らしくて素敵ですよ。
 
 
わらべうた おやゆびねむれ
おやゆびねむれ
 
 おはなし会の最後は、ゆったりとしたリズムのわらべうたで締めましょう。赤ちゃんの手をとって、親指から一本ずつゆっくりと倒していきます。そっとそっと寝かしつけるように優しく撫でながら歌います。最後は赤ちゃんの手を優しく両手で包み込みましょう。
右手、左手それぞれ2回繰り返してやってみてください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)
 

2017年(その2)おなべの中身は?(幼児~小学生)


秋になると各地で芋煮会が開催されたということがニュースになります。さまざまな謂れがありますが、川舟が交通手段だったころに川人足に商人が食事をふるまったのを起源とする地方では、今でも河原で芋煮会をするようです。地域の人たちが集まって、温かい汁ものを分け合うのは、心も温まっていいですね。さて、幼児~小学生向けのおはなし会プランは、おなべの出てくるお話です。

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【おなべの中身は?】

導入 朗読「く」の段 『それほんとう?』(松岡享子/文 長新太/絵 福音館書店 2010)より 2分

「くいしんぼうで
くったくのない
くまのこが・・・」と、「く」のつく言葉ばかりで綴る奇想天外なおはなしに、「それほんとう?」って言いたくなるのです。なので、最後の「それほんとう?」のところでは、みんなも一緒に言ってねと、読み始める前に伝えておきましょう。



素話「おいしいおかゆ」 『愛蔵版おはなしのろうそく1エパミナンダス』(東京子ども図書館/編・刊行 1997)より 5分

エパミナンダス 1
東京子ども図書館
1997-12

グリムの昔話が出典の「おいしいおかゆ」はとても短いおはなしなので、語りを始めた人が一度はトライすることと思います。短いからこそ、町中がおかゆにおおわれていく情景を、子どもたちが思い浮かべられるように丁寧に語るとよいと思います。
 

絵本『アイヌのむかしばなし ひまなこなべ』萱野茂/再話 どいかや/絵 あすなろ書房 2016 10分

アイヌのむかしばなし ひまなこなべ
萱野 茂
あすなろ書房
2016-08-31

アイヌに伝わる昔話です。万物に神が宿ると考えるアイヌの人々、中でもクマは一番の神様です。クマを捕えると、肉や毛皮などをもらたしてくれた神であるクマを祭壇に祭って、感謝の宴を開きます。その時の踊りが気に入ったクマの神様は、その踊り見たさに何度も仕留められるのです。ある時、踊りがうまい若者の正体がわかります。その正体とは・・・アイヌの文化のつまったお話ですが、どいかやさんのやさしいイラストで、子どもたちもお話の中に入ってくることでしょう。

わらべうた なべなべそこぬけ
みんなのよく知っているわらべうたです。広い会場、声を出しても大丈夫な会場の場合は、二人一組になって両手をつなぎ、体を使って遊びましょう。児童コーナーの一角などで行う場合は、立って遊ぶのに制限があると思います。その場合は、手拍子しながら「なべなべそこぬけ そこがぬけたら」までを歌い、最後のところで「手をあげて」or「手をさげて」という言葉に合わせて動作をするなどアレンジしてみましょう。

 

絵本『せかいいちおいしいスープ』マーシャ・ブラウン/作 こもやゆう/訳 岩波書店 2010 12分

せかいいち おいしいスープ (大型絵本)
マーシャ・ブラウン
岩波書店
2010-04-22
 
空腹の3人の帰還兵がある村を通りかかり、食べ物を恵んでくれるように頼みますが、村人たちはすげなく断ります。そこで3人は「しかたがありません。われわれは今から、石のスープをつくることにします。」と宣言します。「石からスープなんで出来るのか?」と興味津々の村人たち。「あれがちょっとだけあれば、もっとおいしくなるのになあ」という兵隊のつぶやきを聞くたびに、隠しておいた食材を取りに走ります。果たして出来上がった「石のスープ」は、なんと王様が召し上がるようなご馳走になっていました。長いお話ですが、スープが仕上がっていく過程が面白くて、だんだん前のめりになって聞いてくれると思います。
 
終わりのわらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)

 

2017年(その1)なにたべた?(小さい子)


小さい子どもって、食べることが大好き。どうしてあんなに美味しそうに食べられるのかなって、ほほえましく思います。
それを見て、おとなも幸せな気持ちになりますね。今月の小さい子向けおはなし会プランは「なにたべた?」。今月になって2年前の2015年夏に亡くなられていることがわかったわかやまけんさんの名作絵本も再登場です。

なお、「本のこまど」に掲載しているわらべうたは、作成者が子ども時代から歌ってきたわらべうたを採譜しています。市販のわらべうたの楽譜と音程が違う場合があります。ご了承ください。

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【なにたべた?】

導入 わらべうた てってのねずみ

てってのねずみ

 

 

 

 

最初のわらべうたは、こちょこちょ遊びです。歌に合わせて子どもの指先から肩にかけて、人差し指と中指で腕を登っていくように辿って行きます。最後はわきの下をこちょこちょとくすぐります。お米のたくさんある蔵でいたずらねずみさん、こちょこちょして捕まえたよ~と何回か繰り返しましょう。

 

わらべうた ぎっちょぎっちょ

ぎっちょぎっちょ

 

 

 

 


今度はお米を搗きます。お母さんのお膝にのって、両手こぶしでリズミカルに膝を打ちます。小さな赤ちゃんの場合は、お母さんが赤ちゃんの手首を持ってあげます。2~3回繰り返して歌いましょう。

 

わらべうた おせんべやけたかな

おせんべやけたかな

 

 

 

 


ついたお米で、おせんべ作ります。大きい子にはみんなに手を出してもらって、歌いながら触っていき、歌の最後に当たった手を裏返しにしていきますが、小さな子どもたちの場合は、両手を合わせ、リズミカルにひっくり返しながら歌います。

 

絵本『なにたべているのかな?』とよたかずひこ/作 アリス館 2017 2分

 

なにたべているのかな? (はなしかけえほん)
とよた かずひこ
アリス館
2017-01-25

とよたさんがお母さんにたくさん赤ちゃんに話しかけてほしいと今年1月に出版されたはなしかけえほんシリーズの1冊。いぬさんやねこさん、みんな美味しそうなもの、食べてるよ。なに食べたのかな?たろうくんは?読んでもらう子どもたちの表情を見ながら読んであげてください。

 

わらべうた もちっこやいて

もちっこ

 

 

 

 

 

 



「みんなが美味しそうに食べてたの、見たらお腹空いてきたね~今度はお餅をやいてたべようね」と声をかけながら、歌います。「しょうゆつけたお餅の次はなにをつけて食べようか?」と、子どもたちに聞いてみます。ごく小さな赤ちゃんの場合は、お母さんたちの好きな味を聞いてもいいでしょう。あんこ、海苔、きなこなどのほかに、「チーズとピザソース」って答えた子がいました。それも美味しそうですね。

 

絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』森比左志・わだよしおみ/文 わかやまけん/絵 こぐま社 1972 1分半

「こぐまちゃん」シリーズの中でも不動の人気の『しろくまちゃんのほっとけーき』。「ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぶつぶつ やけたかな まあだまだ・・・」ホットケーキを焼くシーンは子どもたちも一緒に声に出して読むかもしれません。しっかりと味わいながら、読みましょう。タイトルページの左側「わたし ほっとけーき つくるのよ」というしろくまちゃんのつぶやきも読んであげてください。

 

手遊び おべんとうばこのうた
『たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び』(阿部恵/編著 明治図書出版 1998) より

たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び
阿部 恵
明治図書出版
1998-05-01

みんなもよく知っている手遊び歌「おべんとうばこのうた」です。

 

絵本『おべんとう』小西英子/作 福音館書店 1分

おべんとう (幼児絵本シリーズ)
小西 英子
福音館書店
2012-02-05

美味しそうなお弁当が出来上がりました。そろそろお腹も空いたね、おうちに持って帰ろうね。その前にデザートのあんころもちも作ろうねと、終わりのわらべうたにつなげます。

 

わらべうた さよならあんころもち

さよならあんころもち

 

 

 

 

 

(作成K・J)

 

9月のおはなし会プラン(その2)耳を澄まして(幼児~小学生)


 
 
9月になると、夜にきこえる虫の声がいちだんと賑やかになり、それがまた涼しい秋風が吹くころにだんだんと静かになっていきます。虫の音を耳を澄まして聞いてみて、というテーマで選んでみました。
さて、そうすると組み合わせる素話は何がいいかな?と考えて、少し長いお話ですが「世界でいちばんやかましい音」にしました。覚えて語ってほしいと思いますが、1冊の本にもなっていますので、朗読してあげてもよいかもしれません。
 
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【耳を澄まして】
 
導入 詩「さびしいよる」こおろぎしんさく 『わっしょいのはらむら』(工藤直子/作 童話屋2010)より p80 1分
わっしょい のはらむら
くどう なおこ
童話屋
2010-08-01

『のはらうた1』に初出の詩です。


「くろい くろい よるのまんなか
 つちのつめたさが
 あしにしみとおると
 なぜか はねがふるえます
   なぜか でんわを かけたくなります
 リリリリ だれか いないかい
 リリリリ そばにきておくれ
 (以下略)         」

 

絵本『だんまりこおろぎ』エリック・カール/作 くどうなおこ/訳 偕成社 1990 8分

ちいさなこおろぎは、いろんな虫に出会ってあいさつをしますが、誰からも相手にされません。でも最後に出会ったのは・・・
この絵本は「音の出る絵本」として出版されました。電池が切れたりして、図書館の絵本は鳴らなくなっているかもしれません。その場合は最後のページはこおろぎの鳴き声を、読み手が出してあげるとよいでしょう。

 
 

本の紹介  2冊で5分前後
なく虫についての2冊の絵本を紹介します。科学絵本なので、通して読むには向いていませんが、子どもたちが興味を持ちそうな箇所を抜粋して紹介してあげましょう。
『スズムシくん』木坂涼/文 廣野研一/絵 福音館書店 2013

作者の木坂涼さんはこの絵本を書いた時点で18年間スズムシを飼っているのだそうです。その経験をもとにして作られた絵本です。おじいちゃんにもらったスズムシのたまごを育てる女の子の視点で、スズムシの孵化から産卵、そして次の世代へ受け継がれていく命を描いています。

『なく虫ずかん』大野正男/文 松岡達英/絵 篠原榮太/文字 佐藤聰明/音 福音館書店 1991

みるずかん・かんじるずかんシリーズの1冊です。見開きページに虫の鳴き声が楽しい文字で書いてあり、めくると、その鳴き声の虫の姿が写実的に書かれていて、子どもたちとやりとりしながら、楽しむことができます。巻末の「虫がなくのはどうして?」には、虫の鳴き方がわかりやすく書かれているので、ぜひ紹介してあげてください。登場する虫の索引と簡単な解説もついていて、いろいろな角度から楽しめる本です。2014年のおはなし会プランでT・Sさんが取り上げた本です。

素話「世界でいちばんやかましい音」ベンジャミン・エルキン/作 『おはなしのろうそく10』 14分

おはなしのろうそく 10
東京子ども図書館
2001-06
 
14分と長いおはなしですが、冒頭のやかましい音の洪水から、ギャオギャオ王子の誕生日を世界一やかましい音で祝おうとする後半のクライマックスへ続くところは子どもたちも「おっ」という表情に変わってきて引き込まれていきます。幼稚園の年長さんから小学生が対象です。こぐま社からも、幼年童話の形で出ています。語り終わってからこちらを紹介してもよいでしょう。
 
『世界でいちばんやかましい音』ベンジャミン・エルキン/作 松岡享子/訳 太田大八/絵 こぐま社 1999
世界でいちばんやかましい音
ベンジャミン エルキン
こぐま社
1999-03-01
 
 
 
 
(作成K・J) 

9月のおはなし会プラン(その1)げんきだよ!(小さい子)


今年は暑さが長く続いています。小さな子どもたちも涼しい風が吹くころを楽しみにしていることでしょう。

9月のおはなし会のテーマは「げんきだよ!」。暑い夏を乗り越えて一段と丈夫になった心と身体。そして「げんきだよ!」っておじいちゃん、おばあちゃんにもその元気な姿を見せてあげてほしいなと願い、このテーマにしました。

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【げんきだよ!】

導入 わらべうた おすわりやす

おかあさんのおひざ、ある時はおとうさんのおひざでも、はたまたおじいちゃんやおばあちゃんのおひざも、小さな子どもにとってはなによりも安心できる場所です。十分におひざの上に座っておはなし会を楽しんでもらいましょう。

おすわりやす

 

 

 

 

 

 

ちょちちょちあわわ

手始めに、手を動かして遊びましょう。「ちょいちょち」で手拍子、「あわわ」で手を口に、「かいぐりかいぐり」両手を回し、「おつむてんてん」で頭を軽く2度叩き、「ひじとんとん」でそれぞれのひじを交互に触ります。最初はゆっくりと、慣れてきたら少し早く歌ってみましょう。

ちょちちょちあわわ

 

 

 

 

 

絵本『まんまんぱっ』長野麻子/作 長野ヒデ子/絵 童心社 2016 1分

まんまん ぱっ! (とことこえほん)
長野 麻子
童心社
2016-11-20
 
ちいさな赤ちゃんが最初におしゃべりする喃語がこんなふうにかわいらしい絵本になりました。「まんまんぱっ」、「あわわわわっ」、赤ちゃんが発する音に大人が呼応して呼びかける・・・それが少しずつ意味を持つ言葉になっていく、そんな小さな赤ちゃんたちが言葉を獲得していく過程を想っていとおしくなります。楽しく、リズミカルに読んであげてくださいね。

 

絵本『うさこちゃんのおじいちゃんとおばあちゃん』ディック・ブルーナ/文・絵 松岡享子/訳 福音館書店 1993  2分半

うさこちゃんのおじいちゃんとおばあちゃん (ブルーナの絵本)
ディック・ブルーナ
福音館書店
1993-04-20

おじいちゃんやおばあちゃんの存在は、直接子育てを担う両親とは違って、子どもたちにとって居心地のよい存在。たまに会うから、よけいに愛情も深まるのかもしれません。9月は敬老の日もあります。赤ちゃんには少し長めの絵本ですが、2歳児なっていればおはなしについてこれるでしょう。

 

 

わらべうた いもむしごろごろ
「いもむしごろごろ ひょうたん」までは、おひざの上で左右におとなが揺らします。「ぼっくりこ」で両脇をもって持ち上げます。何度か繰り返してやってみましょう。
いもむし

 

 

 

 

絵本『はねはねはねちゃん』中川李枝子/文 山脇百合子/絵 福音館書店 0.1.2えほん 福音館書店 1998 1分

はねはね はねちゃん (0.1.2.えほん)
なかがわ りえこ
福音館書店
1998-04-15
 
 
 
 
わらべうた とっちんかっちん

2番の歌詞は「とっちん かっちん かじやのこ はだかでとびだす ふろやのこ」です。
おとながひざを伸ばして座ります。そのひざの上に赤ちゃんをのせて両脇を手でしっかりと支えて、リズムに合わせてひざを上下に動かします。1番の「いしやのこ」と歌ったあとに、足を開いて「どっしーん」と赤ちゃんを床の上におろします。2番は「ふろやのこ」と歌ったあとに、「ざっばーん」と言いながら、両脇を支えて高く持ち上げます。年齢に応じてテンポを変えてやってみましょう。 

とっちんかっちん
 
 
 
 
 
 
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)

2017年(その2)ぐんぐん、どんどん(幼児~小学生)


夏はいろんなものが成長する時。「ぐんぐん、どんどん」伸びて、競って、そんな絵本やおはなしを選んでみました。

【ぐんぐん、どんどん】

導入 絵本『なつはぐんぐん』五味太郎 きせつのえほん 小学館 2005 1分半

おはなし会のオープニングにはいつも詩を紹介していますが、この五味太郎さんの絵本は詩のようなリズムです。「どこかでなつのおと ぐんぐん」、「おはながぐんぐん」と「ぐんぐん」が繰り返されていきます。読み手だけでなく、子どもたちも一緒に「ぐんぐん」と声に出してみるといいでしょう。

 

素話「こぶとりじい」 『子どもに語る日本の昔話1』(稲田和子、筒井悦子/再話 多田ヒロシ/挿絵 こぐま社 1995)より 8分

子どもに語る 日本の昔話〈1〉
稲田 和子
こぐま社
1995-06-01
 
山で仕事をしている時に、夕立に合い、木の洞で雨宿りをする正直者のこぶじいさん。夏に相応しいお話です。「こぶとりじい」または「こぶじさま」の語りのテキストは他にもいくつかあります。私はこぐま社の『子どもに語る日本の昔話1』に収録されているこちらのテキストが一番自分には合っていると感じました。天狗や山の獣たちが「ジャンガラ、モンガラ、ジャンガラリン」と鳴り物入りで登場してくるところは情景をありありと描くことができて好きです。この昔話はいろいろなバリエーションがあり、こぶが額にあるもの、夜中に出てくるのが鬼というものもあります。それぞれの語り手に合うテキストがあると思いますので、声に出してみながら探してみるとよいでしょう。(山形弁)
 
【さまざまな再話による「こぶとりじい」】
 絵本『こぶじいさま』松居直/再話 赤羽末吉/画 福音館書店・・・頬にこぶ 鬼
「こぶ取りじい」『日本の昔話3ももたろう』おざわとしお/再話 赤羽末吉/画 福音館書店・・・頬にこぶ 鬼(標準語)
「こぶとりじいさん」『語りつぎたい日本の昔話 浦島太郎』小澤俊夫/監修 小澤昔ばなし大学再話研究会/再話 唐仁原教久/絵 小峰書店・・・頬にこぶ 鬼(標準語)
「こぶとり」『松谷みよ子の本8昔話』松谷みよ子/著 講談社・・・額にこぶ 天狗(東北弁)
「こぶとり爺」『日本昔話百選』稲田浩二・稲田和子/編著 丸木位里・丸木俊/絵 三省堂・・・額にこぶ 天狗(岩手弁)
「こぶとりじいさん」『新版 日本のむかし話5』坪田譲治/著 偕成社文庫 偕成社・・・頬にこぶ 天狗(標準語)

 

 絵本『まっかっかトマト』いわさゆうこ どーんとやさい 童心社 2015 3分

まっかっか トマト (どーんと やさい)
いわさ ゆうこ
童心社
2015-06-20

夏やさいの中でも、子どもたちに一番身近なトマト。この赤い色を見ているだけで元気が出そうです。科学的な視点で描かれた観察絵本ですが、ことばもとても耳に心地よい絵本です。「ぐぐぐ ぐいーん」と伸びるトマトのように、子どもたちも健やかな夏を過ごしてほしいなと思います。

 

絵本『もっとおおきなたいほうを』二見正直/作 福音館書店 2009 5分強

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)
二見正直
福音館書店
2009-11-10
 
先祖代々伝わる大砲を打ちたくて仕方がない王さま。きつねが王さまの好きな川の鮭を無断で食べたからと大砲を打ち込みます。するときつねがそれより立派な大砲を対岸で構えます。王さまは「もっと大きな大砲を作れ」と命じて、それはどんどんエスカレートしていきます。武力で相手を威嚇することの愚かさを、この絵本ではきつねを使って見事に茶化してみせてくれています。ある意味、今の世界の状況と似ているようにも感じます。笑いの中にもしっかりと子どもたちにメッセージを残してくれる絵本です。終戦記念日のある8月なので、この絵本を選んでみました。
 
(作成K・J)

2017年(その1)暑くても元気!(小さい子)


暑い日が続くと、子どもたちもぐったり、夏バテしてしまいがち。その予防のためには日中は身体を動かしてたっぷり遊び、早寝早起きをするなど規則正しい生活を続けることが大事です。

そんな子どもたちに寄り添う絵本を選んでみました。

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導入 わらべうた 「このこどこのこ」

このこどこのこ

お母さんのお膝の上にのって遊ぶ遊びです。赤ちゃんを揺するのではなく、お母さんが揺れましょう

 

 

 

 

 

わらべうた「いちりにり」

いちりにり

赤ちゃんの足を触りながら遊ぶわらべうたです。「いちり」で足の指を、「にり」で足首を、「さんり」で膝の裏を、「しりしりしり」でお尻をもって左右に揺さぶります。

 

 

 

 

 

 

 

わらべうた「ちっちゃいまめこーろころ」 

ちっちゃいまめこーろころ

はだしでいる時の赤ちゃんの足の指で遊びます。足の小指から順番に触りながら遊びます。最後は一番大きな親指を触ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本『ひまわり』和歌山静子/作 福音館書店 2006/6 1分

ひまわり (幼児絵本シリーズ)
和歌山 静子
福音館書店
2006-06-15

 ちいさなたねが、おひさまの光をたくさん浴びて、「どんどこ どんどこ」と伸びていきます。そしておひさまのような大きなひまわりが咲きました。「どんどこ どんどこ」と子どもたちも一緒に声をかけてくれるかもしれませんね。

 

絵本『たんたんぼうや』かんざわとしこ/文 やぎゅうげんいちろう/絵 福音館書店 0.1.2えほん 1998/4 1分半

たんたん ぼうや (0.1.2.えほん)
かんざわ としこ
福音館書店
1998-04-15

 たんたんぼうやがげんきに歩いていくと、つぎつぎどうぶつのともだちが加わって・・・リズミカルで楽しい絵本です。
遊び疲れたら、この絵本のように、ごろんとお昼寝するのも大事ですね。 

 

 

わらべうた「ちびすけどっこい」

ちびすけどっこい

いろいろな遊び方があります。ごく小さい赤ちゃんの場合はひざの上で上下に揺らします。自分で座って遊ぶことができる赤ちゃんとは、向かい合わせにすわって、わらべうたに合わせて両手を合わせて押し合います

 

 

 

 

 

 

絵本『ぞうきばやしのすもうたいかい』広野多珂子/作 廣野研一/絵 福音館書店 2016/6 2分

ぞうきばやしの切り株のうえで始まったすもうたいかい。いろんな虫たちが「みあって みあって」とすもうをとります。小さな子どもたちにとって、さまざまな虫がいることを、すもうになぞらえて知ることができる絵本です。
 

わらべうた さよならあんころもち

 (作成K・J) 

2017年7月(その2)暑いとね…(幼児~小学生)


 7月になると、気温もどんどん高くなり真夏日になる日が多くなりますね。暑いと、なんだか集中力も続かなくなる気がします。そんな時のおはなし会は、のんびり肩の力を抜いて楽しめるプログラムにしてみました。

メインの素話は「なまくらトック」です。ボルネオの昔話で、夏に語るのに相応しいおはなしです。ニッパヤシやポメロ、ドリアンなど熱帯ならではのものがおはなしの中に出てきます。日本で生活する子どもたちには馴染みがなく、想像しにくいと感じることもあるでしょう。そのような時は、お話の前に「これからするおはなしにはこんなものが出てくるよ」と、図鑑などで写真を見せてあげてもよいでしょう。私はシンガポールに住んでいたころ、子どもたちにとってニッパヤシやポメロ、ドリアンも身近にあるものだったので 、このお話をよく語りました。

 

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【暑いとね…】

 導入 詩「あおぞら いいな」矢崎節夫 『矢崎節夫童謡集 きらり きーん』(矢崎節夫 JULA出版局 2015)より 1分
「あおぞら いいな
 きもち いいな
 みあげている ぼくが
 のぼっていく
 のぼっていく
 そらに ぼくが
 とけていく いいな
  (後略)    」 

夏の突き抜けるような青空を見ていると、そのまま溶け込んでしまいたいと思うことがよくありました。この詩にはまさにそんな気持ちが謳われています。夏は木陰のデッキに寝転んで「溶けていく」気持ちでお昼寝したいものです。

絵本『¿あつさのせい?』スズキコージ/作 福音館書店 1994 4分

?あつさのせい? (日本傑作絵本シリーズ)
スズキ コージ
福音館書店
1994-09-15
 
暑い日が続くと、ついつい注意緩慢になってしまいますね。スズキコージさんの大胆な絵が、夏の暑さをより一層強調しているようで、思わず引き込まれてしまいます。

 

素話「なまくらトック」ボルネオの昔話『愛蔵版おはなしのろうそく2なまくらトック』東京子ども図書館刊 1998 12分

生まれた時から面倒くさがりやの女の子トック。泣かない育てやすい子だと思われたのも、泣くのが面倒だっただけ。そんなトックは自分の食べるということさえも面倒くさくなってしまいます。ある日の夕方、トックが川岸に座っていると向こう岸に生えているニッパヤシの木が声をかけてきます。どんどん怠け者になってしまうトックですが、お話の最後は急転直下の変化が!。そこがこのお話のだいご味です。暑い夏にぴったりのお話です。

 

絵本『きこえるきこえるなつのおと』マーガレット・ワイズ・ブラウン/作 レナード・ワイズガード/絵 よしがみきょうた/訳 小峰書店 1998 5分

きこえる きこえる なつのおと (世界の絵本コレクション)
マーガレット・ワイズ ブラウン
小峰書店
1998-06

夏、牧場を訪れた子犬のマフィンはいろいろな音に耳を澄ませています。かえるや動物たちの鳴き声が聞こえてきます。ところが突然すごい音が空から響きわたります。それはいったいなんでしょう。読んでもらう子どもたちにはすぐわかるかもしれませんね。

 

わらべうた さよならあんころもち

(作成K・J) 

2017年7月(その1)はだしになって(小さい子向け)


暑い夏ははだしが気持ちいいですね。はだしで遊ぶ夏の子どもたちを思い描きながら、おはなし会プランを作成しました。

【はだしになって】

導入 わらべうた「ととけっこう」

ととけっこう

 

 

 

 

おはなし会のはじまりに使えるわらべうたです。パペットのくまさんを起こします。
子どもたちにも加勢してもらいましょう。

パペット素話「くまさんのおでかけ」中川李枝子/作 『エパミナンダス 愛蔵版おはなしのろうそく1』(東京子ども図書館編/刊 1997)より

エパミナンダス 1
東京子ども図書館
1997-12

 パペットのくまを使って素話をします。パペットは「保育と人形の会」で作成キットを購入することができます。

また、パペットを使っての演じ方は、『手作りの本 手ぶくろ人形の部屋』(高田千鶴子/作 偕成社 1982)に詳しく書いてあります。(「保育と人形の会」のサイト→こちら

 

手ぶくろ人形の部屋 (手作りの本)
高田 千鶴子
偕成社
1982-06

 

 

 

わらべうた「うみだよかわだよ」

うみだよかわだよ

 

 

 

 

 

 

スパークハーフの大きな布などを使って、遊びます。遊び方はこちらを参考にしてください。(→こちら

 

絵本『がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん』安西水丸/作 福音館書店 2012

がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん (赤ちゃん絵本)
安西水丸
福音館書店
2012-05-08

 

小さな子どもたちが大好きな『がたんごとんがたんごとん』汽車にのせてもらうものが海に関するものになります。「ざぶんざぶん」という波の音が心地よいですね。

 

わらべうた「おふねがぎっちらこ」


おふねがぎっちらこ

 

 

 

ふねに乗って海にこぎだせば、気分はもう海辺にいるかのようです。お母さんのお膝の上で向かい合わせに座って、手を引っ張り合いながらふねをこぎます。

 

絵本『はだしになっちゃえ』小長谷清実/文 サイトウマサミツ/絵 福音館書店 2014

 

 

わらべうた 「こまんかこまんか」

こまんかこまんか

 

 

 

 

「おふねがぎっちらこ」と繋げて遊んでもよいでしょう。こちらはお母さんが、お子さんの体をもって左右に揺らします。最後は大きく横に転がってみるのも楽しいでしょう。

絵本『うしろにいるのだあれーうみのなかまたち』accototo ふくだとしお+あきこ/作 幻冬舎 2008

うしろにいるのだあれ―うみのなかまたち
accototo
幻冬舎
2008-05

 

いるか、うみがめ、とびうお、らっこ。うしろだけでなく、上や下にいるのはだれかな?と、読んでいくと小さな子どもたちも集中して絵を追っています。最後の1冊はお楽しみ本です。子どもたちの様子をみて省略してもよいでしょう。

 

わらべうた「さよならあんころもち」

 

(作成K・J) 

2017年6月(その2)ふるやのもり(幼児~小学生)


 6月のおはなし会のメインの素話は、「ふるやのもり」です。瀬田貞二の再話で、田島征三が絵を描いた福音館書店の絵本もロングセラーとして読み継がれていますが、5,6歳以上の子どもたちには素話で聞かせてあげたいものです。
「ふるやのもり」という耳慣れない言葉に、おじいさんたちの家に忍び込んだ泥棒やおおかみと同じに「いったいなんだろう?」と、ぐいぐいと耳を傾けていくことでしょう。
関連して、雨の季節の絵本を組み合わせてみました。
 
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【ふるやのもり】
 
導入 詩 「あめふり」あめつぶじゅんこ 『のはらうたⅡ』(工藤直子 童話屋 1985)より 2分
よういどんと くもからとびおりました
あめつぶみんながはしると
それにたくさんんのあめつぶができました

 あめつぶ ひとつぶ あめいっぽん
 あめつぶ ふたつぶ あめにほん
 あめつぶ ひゃくつぶ あめひゃっぽん

あめつぶみんながはしると
かぜがおっとっとっとでんぐりかえし
でんぐりかえりしました
ことりが うひゃひゃと
くすがったがりました
 (中略)
きょう そらは あめつぶでいっぱい  (一部抜粋)
のはらうた 2―くどうなおことのはらみんなのはらうた 2―くどうなおことのはらみんな
著者:工藤 直子
販売元:童話屋
(1985-05)



 
 
 素話「ふるやのもり」瀬田貞二/再話 『おはなしのろうそく4』(東京子ども図書館/編・刊 1988)より 8分

 雨の降る夜に、村はずれのじいさん、ばあさんの家に忍び込んだ泥棒とおおかみは、二人が「この世で一番こわいのはふるやのもり」と言っているのを聞きます。自分たちよりもこわいものとはいったい何だろうとパニックになる泥棒とおおかみの様子がありありと見えるように語ってください。また、その後のさるが登場する部分との話のリズムの違いにも気をつけて語るとよいでしょう。現代の家屋では雨漏りを経験することが少なくなって、この話を語ってもきょとんとしていた、という語り手の感想を聞いたことがあります。絵本だと絵に助けられて想像出来ますが、素話では「ふるやのもり」=「雨もり」だとわかるように、「そのうちに、雨がざんざとふってきて、古い家のあちこちで、ポツリポツリと雨もりがしてきました。」の部分を大切に語るとよいでしょう。

おはなしのろうそく 4
東京子ども図書館
2001-06
 
 オリジナルのテキストは、「おはなしのろうそく4」に入っています。こちらのテキストは、素話を覚えるためのもので字体が小さめです。薄い冊子になっているので、通勤時にかばんに入れておいて、覚えるのに便利です。
 

 

 「おはなしのろうそく3」と「おはなしのろうそく4」を合冊した愛蔵版です。ハードカバーになっており、子どもが自分で手に取って読めるようになっています。字体が大き目なので、小さな字では見づらいという方は、こちらのテキストで覚えるとよいでしょう。 

 

 
 絵本『かばくんのふね』岸田衿子/作 中谷千代子/絵 福音館書店 1964 3分
かばくんのふね(こどものとも絵本)
岸田 衿子
福音館書店
1990-09-15

大雨で動物園も水没して大変です。でもかばの親子がふねになって、小さな動物を助けに来てくれました。みんなかばの背中に乗って一安心。ゆったりとしたリズムで読んであげるとよいでしょう。

 

 絵本『あまやどり 新自然きらきら5』久保秀一/写真 七尾純/文 偕成社 3分

あまやどり (新・自然きらきら (5))
七尾 純
偕成社
2002-05

かたつむりやかえるはあめふりが大好き。その一方で昆虫たちは羽が濡れるのを避けてみんなあまやどりをしています。この写真絵本は、かたつむりの視点から雨の日の昆虫の姿を紹介してくれています。写真絵本ですが、ストーリーになっているので、読み聞かせに仕えるでしょう。

 

 

 絵本『にじ』さくらいじゅんじ/作 いせひでこ/絵 福音館書店 1998 4分

にじ (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
さくらい じゅんじ
福音館書店
1998-05-15

雨上がりに出るにじ。男の子はにじを横から見たらどう見えるのかな?上から見たら?真下から見たら?と、いろいろな疑問を抱きます。そこでおとうさんは、にじが見える公園の噴水に連れて行ってくれました。にじがどうして見えるか、子どもの視線からわかりやすく伝えてくれる絵本です。


(作成K・J)
 

2017年6月(その1)ながぐつ ぴちゃぴちゃ(小さい子)


雨降りの季節は、小さなお友達の足元に小さな長靴が似合う季節です。子どもたちは長靴が大好き。履いて歩くよりも、どろんこにしたり、中に水が入った長靴を履くときのその感覚を面白がっているようです。

長靴を履いて歩く季節。すべての子どもたちが、雨の季節も健やかに、楽しく過ごせるようにと願いながら、こちらのプランを作成しました。

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導入 わらべうた このこどこのこ
このこ どこのこ かっちんこ
このこ どこのこ 〇〇ちゃん
遊び方 お膝の上に赤ちゃんをのせて、お母さんがそうっと揺れます。
「〇〇ちゃん」というところで、子どもの名前を呼びます)


わらべうた あめあめやんどくれ
あめあめ やんどくれ
あしたのばんに ふっとくれ

あめあめやんどくれ

 

 

 

 

遊び方 もともとは靴を投げて その裏表で天気をうらなう遊びです。
 ここでは、歌に合わせて お膝を上下に揺らします)

 

絵本 『あめ ぽぽぽ』ひがしなおこ/作 きうちたつろう/絵 くもん出版 2009 2分

 「ぴとぴと ぽとん」「さあ さあ さあ さあ」「ぽ ぽ ぽ ぽぽぽぽぽ」「ぴち ぱちゃ ぽちょ」雨音を表現する擬音語の豊かなこと。雨の日もこうして楽しめるといいですね。

 

絵本 『おさんぽ おさんぽ』ひろのたかこ/作 福音館書店(0.1.2えほん) 2008 1分

おさんぽ おさんぽ (0.1.2.えほん)
ひろの たかこ
福音館書店
2008-06-20

2015年の「おはなし会プラン」でも紹介しました。 雨上がりにおさんぽする男の子の足元だけが描かれています。ながぐつの中に水が入っても大丈夫。バシャッとみずたまりに足を踏み込むシーンは子どもたちも嬉しそうです。子ども時代だからこそ楽しめるこのような感覚を大事にしてほしいなと思います。

 

絵本 『たっちゃんのながぐつ』(改訂版) わかやまけん/作 こぐま社 2013 2分
 
たっちゃんのながぐつ
わかやま けん
こぐま社
2013-04

おとうさんに買ってもらった黄色の長靴。たっちゃんは大喜びです。長靴はいて砂場で遊びます。でも、夢中になって遊んでいるうちに長靴が見当たらなくなっちゃいましたよ。出てくるかな?「こぐまちゃん」シリーズのわかやまけんの作品です。 

 

わらべうた きゃーろのめだまに
きゃーろのめだまに きゅうすえて
それでもとべるか とんでみな
おっぺけ べっぽー べっぽっぽー

 きゃーろのめだまに

 

 

 

 

 

唱え歌です。折り紙などで作ったカエルを上下に動かしながら歌ってみましょう。

 

絵本 『おうまさんしてー!』三浦太郎/作 こぐま社 2009 1分半

おうまさんしてー!
三浦 太郎
こぐま社
2009-05

 最後の1冊は、父の日にちなんでおとうさんの出てくる絵本です。おとうさんの背中にのって、おうまさん。でもね、おとうさんといっしょに、くまさんの背中にのって進んでいくと・・・最後は横に広がるページがあって、子どもたちも「わあー」と大喜びです。

わらべうた かえるがなくからかえろ

わらべうた さよならあんころもち

(作成K・J)
 

2017年5月(その2)いってきます!(幼児~小学生向け)


 5月のおはなし会プランのメインは、素話を勉強する人が取り組みやすい「エパミナンダス」というおはなしです。無邪気なエパミナンダスの行動を、聞き手と一緒にいっしょに楽しめるといいですね。

「のはらうた」の中から詩を一編、それに日本昔話から『ももたろう』、そして写真絵本を1冊組み合わせてみました。約25分のプログラムです。

どれも、主人公が元気よく出かけていくで、テーマは「いってきます!」としました。

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【いってきます!】

導入 詩「さんぽのおと」こやぎようたろう 『のはらうた2』(くどうなおこ/作 童話屋 1985) より 3分

のはらうた 2
工藤 直子
童話屋
1985-05

 くどうなおこさんが、春を迎えて心弾むこやぎの気持ちを詩に表現しました。

 

「さんぽの おとは なんのおと?
 おや あしおとだ
 とんとんとん
 さっさっさ
   すたぱた すたぱた ととらたと
 こつこつ からころ ぱったんこ
 ここらで ちょっと ひとやすみ」(一部抜粋)

「さんぽの おとは なんのおと?」の後に、「おや いしころだ」、「おや みずたまり」、「おや かぜがふく」、「おや はながさく」、「おや ちょうがとぶ」、「おや おひさまだ」と、詩は繰り返し続きます。それぞれの音を表現するオノマトペ(擬音語)が耳に心地よい詩です。リズムよく読んであげましょう。

 

素話「エパミナンダス」  『愛蔵版 おはなしのろうそく1』(東京子ども図書館/編・刊)より 7分

エパミナンダス 1
東京子ども図書館
1997-12

 エパミナンダスはおかあさんに頼まれておばさんのところにおつかいに出かけます。そのたびにおばさんは「おかあさんにおみやげですよ」と、なにかを託してくれるのですが・・・無邪気なエパミナンダスの失敗に子どもたちもハラハラドキドキしながら聞いてくれることでしょう。 

 

 

絵本『ももたろう』まついただし/再話 赤羽末吉/画 福音館書店 1965 7分

ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)
まつい ただし
福音館書店
1965-02-20
 
 携帯電話のCMで日本昔話の主人公たちが大活躍し、人気を博しています。これをチャンスとして、子どもたちに昔話を読んであげましょう。「ももたろう」も多くの再話あり、絵もさまざまな画家が描いていますが、福音館書店版の『ももたろう』は、赤羽末吉の描くももたろうの表情が、まっすぐと子どもに届き、心を動かすことでしょう。 

 

絵本『どこにいるの?シャクトリムシ』新開孝/写真・文 ポプラ社 2007 5分

 最後の1冊は、写真絵本です。シャクトリムシの動きや、擬態を、子どもたちが興味を持つように切り取って見せてくれています。身近な自然に目をむけてみるきっかけになることでしょう。

 

しめくくりのわらべうた さよならあんころもち 

 

(作成K・J) 

2017年5月(その1)だっこして(小さい子)


小さな子どもたちは、親の保護があってこそ安心して育つことができます。

2歳半ごろまでは「母子未分化」といって自己と他の関係が未分化で、親への依存度が高い時期です。成長とともに、自分ひとりで出来ることが増えると、自立の第一歩。親と子が別の存在だと自覚し、自分でなんでもやりたがる時期です。それでも、なにかあったら「だっこして」と駆け寄ってきます。しっかり抱きしめてもらうことで、安心してまた一歩踏み出すことができます。

「だっこして」を受け止めてもらえることが、信頼関係を築く第一歩。小さい子向けのおはなし会のテーマも「だっこして」にしました。

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【だっこして】

導入 わらべうた このこどこのこ 

 

このこどこのこ 

 

 

 

お子さんをお膝にのせて、大人が左右にゆっくりと揺れます。 激しく動き過ぎないように注意しましょう。最後のところは、各自が自分のお子さんの名前を呼びます。そして、お膝のお子さんをぎゅーっと抱きしめます。 

 

 

絵本『だっこして』にしまきかやこ/作 こぐま社 1995

だっこして (にしまきかやこ あかちゃんの本)
西巻 茅子
こぐま社
 
 「だっこして」とあかちゃんがいうと、「はい だっこ よしよし」と言ってだっこしてくれるおかあさん。「だっこして」と、わが子たちがいつまで言っていたかしらと思うと、せいぜい小学校に入る前くらいまで。長い子どもの人生の中で最初のほんの数年のことなんですね。しっかりぎゅ~っと抱きしめてあげてほしいと思います。「だっこして」といって、すぐに応えてもらった経験が、親子の信頼関係に繋がります。そんな思いをこめて読んであげましょう。
 
 
 
わらべうた とうきょうとにほんばし

とうきょうとにほんばし

 
 「とうきょうと」で一本指で手のひらをなぞり、「日本橋」で二本指でなぞります。「がりがりやまの」で手のひらをがりがりと引っかき、「パン屋さんと」で手のひらを軽くたたきます。「つねこさんと」で手のひらを軽くつねり、「階段のぼって」で二本指で腕を辿るように上って行って、「こちょこちょ」で首元をくすぐります。
  
 
わらべうた とっちんかっちん

とっちんかっちん

  
お子さんをお膝にのせて遊びます。「とっちんかっちんかじやのこ あわててとびだす」までは、膝の上にのせて膝を上下に動かします。「いしやのこ ドッシーン」と言いながら、おとなが膝を開いて間にすとんと落とします。 2番は「とっちんかっちんかじやのこ はだかでとびだす ふろやのこ ザッバーン」と歌って、最後は上に持ち上げて「たかいたかい」をします。
  
 
絵本『おかあさんといっしょ』薮内正幸/作 福音館書店 1985
おかあさんといっしょ (福音館の幼児絵本)
薮内 正幸
福音館書店
1985-03-30
 
 こちらも動物の母と子を描いた絵本です。先ほどの絵本と違って、こちらは薮内正幸さんの写実的な絵で、おかあさんといっしょに遊ぶ動物たちの表情が大変豊かで、小さな子どもたちにも安心感を与えます。 
 
 
わらべうた  ここはとうちゃんにんどころ 

ここはとうちゃん

 
「にんどころ」とは似ているところという意味です。「とうちゃんにんどころ」で右の頬、「かあちゃんにんどころ」で左の頬、「じいちゃんにんどころ」で額、「ばあちゃんにんどころ」で顎、「ねんちゃんにんどころ」で鼻をさわり、「だいどーだいどー」で顔全体をぐるっとさわって、最後はこちょこちょをします。
 
 
絵本『いちご』平山和子/作 福音館書店 1989
いちご (幼児絵本シリーズ)
平山 和子
福音館書店
1989-04-15
 
今はハウス栽培で、一年中食べることのできるいちごですが、 露地で栽培するいちごの旬は5月です。寒い冬を通り越して4月に花を咲かせ、5月には真っ赤で甘い実になります。読んでもらう子どもたちも笑顔になります。 
 
(作成K・J)

2017年4月(その2)とんでいこう(幼児~小学生)


4月は新しいことが始まる月。新しいクラス、新しい友達。春の陽ざしを受けて、新しい世界へと飛び立っていけるようにと願って、プランを考えました。また2017年度は、「耳から聞く読書」を子どもたちに手渡すために、素話(ストーリーテリング)のレパートリーを増やす活動に取り組む予定です。幼児~小学生向けのおはなし会プランには必ず一つ、素話を組み入れていきます。比較的短くて、初心者にも覚えやすい素話のテキストを選んでいきますので、これまで素話に挑戦してこなかった方にもぜひ取り組んでもらえればと思います。

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【とんでいこう】

導入 詩「ちょうちょになって」田中美桜(千葉・4歳) 『おどる詩あそぶ詩きこえる詩』(はせみつこ/編 飯野和好/絵 冨山房インターナショナル 2015)より 2分

ままといっしょに
ちょうちょに なって
おそらを とびたいな
(以下 略)

おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩
冨山房インターナショナル
2015-04-19


4歳の女の子の素直な感情がそのまま詩になっています。「ままといっしょに」というところが、まさに4歳児。小学生になったら、一緒に行きたいのは、ママではなく友達に変化しているでしょう。「ままといっしょに」行きたい場所も素敵です。子どもたちにも復唱してもらって、一緒に詩のことばを味わってもらいましょう。

 

絵本『ちょうちょ』江國香織/作 松田奈那子/絵 白泉社 2013 2分半

ちょうちょ (MOE BOOKS)
江國香織
白泉社
2013-09-20
 
評価の分かれる作品ですが、私はあえて今回選んでみました。春の陽ざしの中を自由に飛び回れる蝶の生命力を感じる絵です。「ちょうちょはどこにでもいかれる きのうをとびこえ きょうをくぐりぬける」。子どもたちの育っていこうとする力を、枠にはめずに、「どこへでも」飛んでいけるように見守る存在でありたいと思います。
 
 
素話「鳥のみじい」 『子どもに語る 日本の昔話2』(稲田和子・筒井悦子/著 こぐま社 1995)より 5分
子どもに語る日本の昔話〈2〉
稲田 和子
こぐま社
1995-12
 
「アヤチュウチュウ コヤチュウチュウ ニシキサラサラ ゴヨノサカズキ モッテマイロウカ ビビラビーン」とかわいらしい声でなく鳥を、愛でるあまりに飲み込んでしまったおじいさんのお話。紙芝居や、絵本にもなっている題材ですが、耳から聞く楽しさを味わってもらえたらと思います。鳴き声の繰り返しが多く、覚えやすいお話です。
 
 
絵本『のげしとおひさま』甲斐信枝/作 福音館書店 2015 2分


かがく絵本を1冊紹介します。こちらは月刊「ちいさなかがくのとも」2007年5月号がハードカバーになったものです。たんぽぽと比べると、認知度の低いのげしですが、道端にたくさん咲いていて子どもたちにも親しみのある花です。のげしが、綿毛を飛ばすページ、「のげしは はるかぜにのって、おおぞらを とびました。どこまでも どこまでも とびました。」という言葉が、つぎの生命への希望へとつながって、力強く感じます。
 
 
絵本『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』馬場のぼる/作 こぐま社 1990 2分

こぶたたんぽぽぽけっととんぼ
馬場 のぼる
こぐま社
1990-06

最後の絵本はことば遊び、しりとりの絵本です。ちょっととぼけた感じのこぶたとたぬきときつねとねこの春の一日を馬場のぼるさんのしりとり絵本で楽しみましょう。最後は疲れておんぶでさようならです。
 
しめくくりのわらべうた さよならあんころもち

(作成K・J)

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