おはなし会プラン

2016年(その1)夏のいちにち(小さい子向け) (1冊追加有)
2016年(その2)ここにいること(幼児~小学生低学年向け)
2016年(その1)うみだよ かわだよ(小さい子向け)
2016年6月(その2)あめの音
2016年6月(その1)あめ、ふってもへいき!(小さい子)
2016年5月(その3)パワフルかあさん(幼児~小学生)
2016年5月(その2)いろいろな とりたち part2 (幼児~小学生)
2016年5月(その1)元気に遊ぼ!(小さい子)
2016年(その3)大きくなるよ(幼児~小学生)
2016年(その2) ありがいっぱい!(幼児~小学生)
2016年(その1)ぴよぴよぴよ (小さい子向け)
2016年(その3)はるがきた(幼児~)
2016年(その2)おいしい いちご(幼児)
2016年(その1)まっててね!(小さい子向け)
2015(その3)もうすぐ・・・(幼児~小学生)

2016年(その1)夏のいちにち(小さい子向け) (1冊追加有)


夏は家族が長期休暇を取ったりで、小さな子どもたちは生活リズムを崩しがちです。意識的に「夏のいちにち」のリズムを考えられるプログラムにしてみました。今回は「8月のおはなし会おすすめ本リスト」には入っていない、どんな季節でも使える赤ちゃん絵本の中から選びました。

【夏のいちにち】

導入 わらべうた ととけっこう

ととけっこう

 

 

 

 

「早くおきなさーい」というよりも、こんなわらべうたで朝は起こしてあげたいもの。このわらべうたを題材にした絵本と組み合わせてもよいでしょう。

絵本 『ととけっこう よがあけた』こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社 1分

ととけっこう よがあけた (わらべうたえほん)
こばやし えみこ
こぐま社
2005-07
 
 
 
 
絵本 『おはよう』なかがわりえこ/作 やまわきゆりこ/絵 グランまま社  1分
 
おはよう
中川 李枝子
グランまま社
1986-05
 
 おひさまが主人公の絵本です。起きて、顔をあらって、朝のしたく。子どもたちもいっしょに、出来るようになります。
 
 
わらべうた あしあしあひる
あしあしあひる
 
 
 
 
 
 
 
 
 朝、元気よく起きたら、1日元気に遊んで走り回りたいですね。「あしあしあひる」は大人が自分の足に子どもを載せて、落ちないように歩くなどして遊びます。おはなし会の会場が狭い場合は、その場で左右の足を片方ずつ上げ下げして遊んでもよいでしょう。
 
絵本 『とっとこ とっとこ』まついのりこ/作 童心社 1分

とっとことっとこ (よんでよんでのえほん)
まつい のりこ
童心社
2003-05-01
 
 くつをはいて、ねこさんが「とっとことっとこ」おでかけです。ありさんも、ぞうさんも、ロボットさんも、たこさんも次々おでかけ。「とっとことっとこ」の繰り返しがリズミカルで、子どもたちも一緒に楽しく読めます。
 
 
絵本 『くりんくりん ごーごー』佐々木マキ/作 福音館書店 1分
 
くりん くりん ごーごー (0.1.2えほん)
佐々木 マキ
福音館書店
2008-01-25
 
 歩いたあとは、乗り物にのっておでかけです。くまさんが一輪車に乗ってやってきたり、ライオンはバイクに乗ってやってきて・・・乗り物に合わせた擬音語が楽しい絵本です。
 
 
絵本 『ぺんぎんたいそう』斎藤槙/作 福音館書店 1分
 
ぺんぎんたいそう (0.1.2.えほん)
齋藤 槙
福音館書店
2016-06-01
 
月刊「こどものとも0.1.2」2013年10月号として出版され大好評だった『ぺんぎんたいそう』が6月にハードカバーになりました。おでかけしたあとは、ぺんぎんたいそうで呼吸をととのえて「おしりをふって またあした」で、おはなし会もおしまい。
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 
このわらべうたは、図書館のおはなし会でよく使われていますね。両手を合わせておだんごを作る真似をしながら歌うことが多いと思います。もし会場にスペースがあれば、参加者全員で輪になって、その輪を小さくしたり、大きくしたりしながら歌っても楽しいですよ。「次はちっちゃく、ちっちゃく」と言いながら、輪の中心にみんなが集まってきて、次に「大きなあんころもちだよ~」と声をかけながら手が離れそうになるくらい大きな輪にしたりと身体を動かすと、みんな大喜びです。
 
(作成K・J)

2016年(その2)ここにいること(幼児~小学生低学年向け)


 「いま、ここに私がいるってことは、どんな意味があるんだろう?」って、考えたことがありますか?私は小学校3年生のころの夏休みに小高い里山の木に登り、遠くに見える海を航行する船を見たときに、初めてそのことを強く意識したことをよく覚えています。「いま、ここにいる自分は大きな世界から見たらどんな存在なんだろう?」と、急に自分を俯瞰してみるような不思議な気持ちになったのでした。

夏休み、大自然の中で静かに過ごす体験はそんな気持ちを多くの子どもたちにも呼び起こすことでしょう。自分をそのように客観視することは、成長していく上でのエネルギーとなると確信しています。たくさんの子どもたちに、夏休みは塾の宿題に追われるのではなく、のんびりと豊かな経験をたくさん積んでほしいと願っています。図書館にも足を運んでもらえるよう、各図書館でもさまざまな企画を立てて、子どもたちに素晴らしい体験の機会を作ってあげて欲しいと思います。

***************

導入 詩 「ぼくがここに」 まどみちお 『日本語を味わう名詩入門20 まど・みちお』萩原昌好/編 あすなろ書房 2014 より 1分


 「ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない
(中略)
ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも

その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として」

詩を朗読することで、言葉の美しい響きを子どもたちは耳から聞いて実感していきます。子どもたちの日常生活の中での言葉が貧困化しているとも言われています。美しい言葉を丁寧に伝えていくことは、今、とても大事なことでしょう。
おはなし会の導入として、詩の朗読をするプログラムをずっと推奨してきましたが、ぜひ図書館で続けて欲しいと思っています。

 

絵本 『ぼくからみると』高木仁三郎/文 片山健/絵 のら書店 2014 3分

ぼくからみると
高木 仁三郎
のら書店
2014-07

 

 1983年に福音館書店より刊行された「かがくのとも173号」をもとに1995年に「かがくのとも傑作集」として出版されていましたが、しばらくの間絶版になっていました。それは、かやねずみの出てくるシーンで巣の中に仔が描かれており、かやねずみの雄が子育てはしない、という点が指摘されたためでした。しかし、この絵本は、同じ瞬間にその場にいるものたちの視点を変えると、こんなに違って見えるということを美しくもダイナミックな絵で表現したもので、絶版にするにはとても惜しい作品でした。2年前に表紙絵を片山健さんが新たに描きおろして別の出版社から出版された時は、「やった!」と思いました。視点が変わると見える世界が違う・・・ということが理解できるようになる幼稚園年長児~小学生におすすめの1冊です。 なお、かやねずみの部分は、物理学者であり、原子力の危険性を説いてきた作者の高木仁三郎さんが故人であることから、巻末脚注で触れるだけでそのままになっています。読むだけだと2分弱の短い文章ですが、じっくりと各見開きページを見せてあげてから、次のページに移る様にしましょう。

 

絵本 『なつのいちにち』はたこうしろう/作 偕成社 2004 4分

なつのいちにち
はた こうしろう
偕成社
2004-07

夏といったらこの絵本を真っ先に思い浮かべるほど、定番の絵本になってきました。照りつける陽射しの強さと対照的な陰の黒い色。真っ青な空の色。沸き立つ白い雲。濃い木々の緑。まるで映像を見ているかのような「なつのいちにち」。初めて自力でクワガタを捕まえた時の興奮が、絵本の中から伝わってきます。机上の勉強よりもまずは自分で体験することがどれほど尊く子どもたちの心と身体を育てていくか・・・その重要性をひとりでも多くの親に知ってほしいと思います。 

 

絵本 『ぼくのいまいるところ』かこさとし/著 太田大輔/絵 かこさとしかがくの本1 童心社 1968 4分

ぼくのいまいるところ (かこ・さとし かがくの本)
かこ さとし
童心社
1988-08

 48年前の1968年にこの絵本の初版は出ました。ぼくがいまいるところは、うんとうんと視点を引いていくと・・・住んでいる町、日本、そしてアジア、地球、太陽系そしてその太陽系は銀河系の隅っこ・・・『ぼくからみると』が視点を自分の周囲に広げるだけだったのが、こちらの絵本では壮大なスケールで俯瞰していきます。そうやって考えると、ぼくが、わたしが、今、この瞬間にこの場でいることがたくさんの奇跡の積み重ねであることがわかってきます。これは理屈ではなく、身体感覚として。それが理解できると、自分の尊厳、生きる力というものは、外から声高に言わなくても、子ども自身が身につけていけるのです。夏休みは、とにかく子どもたちに普段は知ることのできない広い世界を感じてほしいと願います。

(作成K・J) 

2016年(その1)うみだよ かわだよ(小さい子向け)


夏の到来とともに小さな子どもたちも水遊びをしたり、海へいったり、さまざまな体験をすることでしょう。親子で安全に気をつけながら、新しい経験をたくさんしてほしいと思います。そんな夏の訪れにふさわしい小さい子向けのおはなしプランです。

【うみだよ かわだよ】

導入 わらべうた 「うみだよかわだよ」
うみだよかわだよ

 

 

 

 

大きなシフォン布(スパークハーフがおすすめ)をみんなで持って上下に波のように揺らしながら遊びます。

参考サイト→YouTube「うみだよ

 

絵本 『らっこちゃん』MAYA MAXX 福音館書店 2013 1分

らっこちゃん (0.1.2.えほん)
MAYA MAXX
福音館書店
2013-04-03
 
らっこちゃんは、うみのなかでもすいすい。気持ちよさそう。水で遊ぶって気持ちいいね、ということが絵本を通じて伝わるといいですね。
 
 
わらべうた 「おふねがぎっちらこ」
 おふねがぎっちらこ ぎっちらこ ぎっちらこ
 おふねがぎっちらこ ぎっちらこ ぎっちらこ
わらべうた「せんぞうやまんぞう」
 せんぞうやまんぞう おふねはぎっちらこ
 ぎっちらぎっちらこげば みなとがみえる
 えびすがだいこくか こっちゃふくのかみよ
(親子で「おふねがぎっちらこ」を歌ってもらって、スタッフがそれにかぶせるようにして「せんぞうやまんぞう」を歌うと、ハモって楽しいです)
 
絵本 『おとうさんもういっかい うみあそび』はたこうしろう アリス館 2013 1分半
おとうさん もういっかい うみあそび
はた こうしろう
アリス館
2013-07-03
 
おとうさんと遊ぶと、ふとんが海になってしまいます。おかあさんに怒られてしまうかしら?こんなふうに「見立てて」遊ぶことは、子どもたちの想像力を養います。
 
 
わらべうた 「ぎったん ばったん」
 ぎったんばったん よいしょぶね
 おーきは なーみが たーかいぞ
わらべうた「こまんか こまんか」
 こまんか こまんか なーみ
 もちっと ふーとう なーれ
 
 
絵本 『こぐまちゃんのみずあそび』もしひさし/案 わかやまけん/作・絵 こぐま社 1971 1分
こぐまちゃんのみずあそび (こぐまちゃんえほん)
森 比左志/わかやまけん
こぐま社
1971-11

はじめはジョウロでみずあそびしていたけれど、やっぱりホースで盛大に水浴びするほうが、気持ちいいよね。小さい時は思いっきり、いろいろなもので遊んで欲しいなと思います。
 
 
絵本 『おおきなおおきなおおきなきいろいひまわり』フランセス・バリー/作・絵 たにゆき/訳 大日本絵画 2008 1分

 
時間があまったら、目先を変えてしかけ絵本を見せてあげてもよいでしょう。この絵本では、四方を順々に広げていきます。そうすると・・・今まで見たことがないほど大きなひまわりが出現。夏を象徴するひまわりの花に子どもたちが興味をもつきっかけになると良いですね。
(作成K・J)

 

 

2016年6月(その2)あめの音


 6月のおはなし会プラン(その2)は、幼児から小学生低学年を対象にして本を選びました。(その1)と同じで梅雨の季節と父の日に合わせたプログラムです。雨の音を絵本や詩の中で「ぽっつん」「ぽつぽつ」「ざあざあ」「ぱらん」、水たまりを踏んで「じゃっぽ がっぽ」、いろんな音をいろいろな擬音で表現しています。今回はそんな音の表現に注目して季節にあう絵本を選んでみました。1冊は父の日向けの絵本も取り入れています。

 

 導入 詩「あめ ぽっつん」矢崎節夫/作 『きらり きーん』(JULA出版局 2016)より 1分
  きりんの うえに
  あめ ぽっつん
  さいの うえに
  あめ ぽっつん 
  (中略)
 ―――おんなじ そらの
  しただから

詩「じゃっぽ がっぽ みずたまり」矢崎節夫/作 『きらり きーん』(JULA出版局 2016)より 1分
  ながぐつ がばさん
  みずたまり
  みつけて
  じゃっぽ がっぽ
  うれしいな (一部紹介) 

きらりきーん矢崎 節夫
JULA出版局
2016-03
 
5月のおはなし会プラン(その3)でも紹介した矢崎節夫さんの童謡集の中から2篇、雨の詩を紹介します。1篇目は、雨が降ってくる様子をリズミカルに綴った短い詩、そして2篇目は子どもだったら雨降りの日に必ずやりたくなるながぐつの中に水を入れて歩く様子をコミカルな表現で綴った詩です。詩のリズムを子どもたちにも味わってもらいましょう。
 
 

絵本 『いけのおと」松岡達英/作 福音館書店 2013 1分半

 池のまわりで聞こえる音を擬音で表現した絵本です。福音館書店の月刊絵本「ちいさなかがくのとも」のハードカバー化されたものが「ふしぎなたね」シリーズですが、子どもたちの身近にあるものへの関心を引き出してくれる楽しい絵本がたくさんあります。この絵本も文字にはなっていないものへの発見がかならずあるはずです。子どもたちにゆっくり絵を見せながら読んであげると良いでしょう。

 

絵本 『あめあめぱらん」木坂涼/文 松成真理子/絵 のら書店 2014 1分半

あめあめぱらん
木坂 涼
のら書店
2014-05

 詩人の木坂涼さんが歌うように雨の様子を描いた絵本です。松成真理子さんの水彩画もまた雨の雰囲気にぴったりです。「あめあめ ぱらん ぽつぽつ ぱらん」「みずたま まるい」「まるいは ボール」「ボールは とぶよ」と連想重ね歌のようになっています。最後のページでは、とても清々しい気持ちになれることでしょう。丁寧に読んであげてください。

 

絵本 『ゴリラのジャングルジム』きむらだいすけ/作 集文社 2004 2分

ゴリラのジャングルジム
きむら だいすけ
集文社
2004-04

小さい子向けのプログラムでは三浦太郎作の『ゴリラのおとうちゃん』を紹介しましたが、少し年齢の大きい子たちにはこちらの『ゴリラのジャングルジム』を紹介します。同じようにゴリラのおとうさんが登場します。ゴリラ研究の第一人者山極寿一さんによると、ゴリラは乳児期は母親が、離乳すると父親が子育てを担当するそうです。(→こちら)遊びたがりの子どもゴリラを一人前に育て上げるのは父親の役目。そんなことも伝えてあげると良いかと思います。

 

絵本 『みずたまレンズ』今森光彦/著 福音館書店 2008 3分

みずたまレンズ (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)
今森 光彦
福音館書店
2008-03-20

プログラムの最後に写真絵本を選びました。雨のしずく、みずたまをクローズアップした美しい絵本です。私たちの身の回りにある小さなものに目を向ける「センス・オブ・ワンダー」を育てる、そんな絵本です。2014年にもプログラムに入れています。
 

(作成K・J)

 

2016年6月(その1)あめ、ふってもへいき!(小さい子)


「本のこまど」では、2010年6月よりおはなし会のおすすめプランをUPしてきました。最初の投稿は2010年6月29日「星の世界へ。宇宙へ。」で、その後6年かけて各月15~19ほどのプランをUPし、全部で197のプランになりました。
これだけの数になると各月組み合わせは変わるものの、その季節ごとに子どもたちに読んであげたい本が重複するようになってきました。これまで小さい子向け1、大きい子向け2の合計3プランを毎月UPしていましたが、今年度から各月小さい子向け、大きい子向け1本ずつ2プランをUPすることにしました。どうぞお楽しみに!

****************

導入 わらべうた このこどこのこ

   このこ どこのこ かっちゃんこ
   このこ どこのこ ○○ちゃん

絵本 『あめかな!』U.G.サトー 福音館書店 2009 1分

あめかな! (0・1・2・えほん)
U.G.サトー
福音館書店
2009-05-30

 

空からあめがぽつり、ぽつり、ぴしゃ!擬音と水彩絵具で雨の様子を描いています。小さな子どもたちにも耳に心地よい「こどものとも0.1.2」の絵本です。

 

童謡 「あめふり」北原白秋/作詞 中山晋平/作曲 1分
   あめあめ ふれふれ かあさんが
   じゃのめで おつかい うれしいな
   ピチピチ チャップチャップ ランランラン

かへろが鳴くからかぁへろ
北原 白秋
童話屋
2009-05

今の子どもたちは、普段「童謡」を歌ってもらうことは少なくなっているかもしれません。「蛇の目傘」も普段の生活で見かけなくなりましたが、北原白秋の詩に中山晋平が作曲したこの歌は、後世の子どもたちにも伝えたいと思います。「じゃのめ」が傘であることを伝えて、一緒に1番だけでも歌ってみましょう。「ピチピチ チャプチャプ ランランラン」というところは、雨降りさえも楽しいものに変えてしまう子どもの心性に寄り添っていて、心が軽くなりますね。保護者向けには北原白秋の詩集『かへろが鳴くからかぁへろ』(童話屋 2009)を紹介しても良いでしょう。

 

絵本 『ぞうくんのあめふりさんぽ』なかのひろたか/作 福音館書店 2006 2分

赤ちゃん向けの絵本ではありませんが、ぞうくんがかばくん、わにくん、かめくんが出てきて、順番に重なっていくおはなしは、小さい子でも楽しむことができるでしょう。          

 

 

絵本 『ゴリラのおとうちゃん』三浦太郎/作 こぐま社 2015 2分

ゴリラのおとうちゃん
三浦 太郎
こぐま社
2015-09

 

6月は「父の日」もあります。小さな子どもたちにとって、おとうさんと身体を動かして遊ぶのはとても楽しいもの。おとうさんのひざですべり台に飛行機、振り回してもらうブランコ。ちょっとくらい乱暴な遊びも父と子の信頼があるからこそ、面白くて「もういっかいして~」とくり返しくり返しやりたくなるのですね。このゴリラ、関西弁のおとうちゃん。威勢良く読んでください。

 わらべうた おふねがぎっちらこ
  おふねが ぎっちらこ ぎっちらこ ぎっちらこ

わらべうた かえるがなくから
  
かえるがなくから かーえろ かーえろ かえろ かえるがなくから かーえろ

(作成K・J)

2016年5月(その3)パワフルかあさん(幼児~小学生)


YouTubeで「365日24時間休みなく働く仕事」という動画を見たことがあります。その仕事はある集団をまとめる現場総監督で、忍耐力と想像力が必要、体力ももちろん使うし、交渉力、交際力も必要・・・集団構成員の心と身体の健康にも細心の注意を払いつつも、自身はほとんど立ちっぱなし。好きな時に休むことも出来ず、ある時は一晩中寝ないで世話をすることもある。非常にタフで責任のある仕事であるにもかかわらず、それに対して支払われる報酬は0(ゼロ)だと告げられ、多くの人が「そんなの嘘でしょ」「非人道的だわ」と憤慨するのです。それが「母親」だと伝えられると、みんな「なるほど」「自分の母親もそうだった」「お母さんに感謝するよ」と口々に言って終わる動画です。

一人の人間を胎内で育み、命懸けで出産し、子どもが幼いうちは文字通り24時間休みなく働くお母さん。子どもたちが大きくなればなったで、その成長に心を配り見守ってくれる。当たり前のようでいて、やはりとても偉大な存在だといえるでしょう。そんなお母さんの偉大さをテーマにおはなし会プランを考えてみました。

**********************

【パワフルかあさん】

導入 詩 「おかあさん」藤原祐志(東京・小2) 『おどる詩あそぶ詩きこえる詩』(はせみつこ/編 冨山房インターナショナル 2015)より 1分

 おかあさんは たまに
   「きれい?」
 ときく
 (中略)
 おかあさんがおこるとこわいから
 「きれい」
 と言う
 ほんとはふつう (一部抜粋)

おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩
冨山房インターナショナル
2015-04-19
 
この詩集には北原白秋や阪田寛夫、まど・みちお、谷川俊太郎などと並んで、子どもたちの詩が7篇掲載されています。その中のひとつ、小学生が書いた素直な詩に思わずにんまり笑ってしまいました。子どもにとって自分のお母さんが一番なのです。たとえ外見は「普通」でも!「これは小学生のお友達が書いた詩です。」と紹介し、一緒に復唱して味わってみるとよいでしょう。 
 
  

絵本 『せんたくかあちゃん』さとうわきこ/作・絵 福音館書店 1978 5分半

せんたくかあちゃん (こどものとも傑作集)
さとう わきこ
福音館書店
1982-08-31
 
私も4人の 子どもが小さい頃は、日々とにかくたくさんの洗濯物と格闘し、夢の中まで洗濯物に追いかけられたことがあります。この絵本に出てくる“せんたくかあちゃん”は、洗濯物の多さなんてなんのその。お天気がよければ家中のものをまとめて洗っちゃおうという豪快さの持ち主です。こんな“かあちゃん”になれたらいいなぁと憧れていました。読んでもらう子どもたちにとっては、そんなことより愉快なおはなしの展開にぐいぐいひきつけられます。「よしきた まかしときい」という言葉も力強くて安心感があります。
 
絵本 『おっぱいのひみつ』柳生弦一郎/作 福音館書店 1991 5分半

おっぱいのひみつ (かがくのとも傑作集 わくわく・にんげん)
柳生 弦一郎
福音館書店
1991-03-06
 
 母の日にあえてこの科学絵本を選んでみました。人間だけでなく哺乳類はすべて生まれ落ちてからしばらくの間、母乳でその生命を維持します。私自身も初めて母親になった時に自分の身体を巡る血液が、乳腺を通過する間に母乳に変えられて、我が子のお腹を満たしていくことに生命の不思議さを感じ感動したものです。そのことを子どもたちにユーモアを交えてわかりやすく伝えてくれる1冊です。最初は照れくさそうにしている子どもたちも、母親が自分たちを身をもって育ててくれたことを再確認し、うれしそうな表情に変わっていきます。(巻末に母乳で育たなかった子をフォローするあとがきがあります。ここも時間があれば読んであげましょう。時間がない場合も、要約して伝え、最後の5行は読んであげてください。) 
 
詩 「だれでもみんな」 『矢崎節夫童謡集 きらり きーん』(矢崎節夫/作 JULA出版局 2015)より 1分
 だれでも みんな
 おかあさんの こども
 きゅうじゅっさいの
 おじいさんも
 だいじな おたからさん
  そりゃ うれしいね
  わっはっは    (一部抜粋)
矢崎 節夫
JULA出版局
2016-03
 
 今、90歳のおじいさんでも90年前はあかちゃんでした。どんなに偉い人でも、強い人でも、おかあさんから生まれなかった人はいません。生命をくれたおかあさん、育ててくれた世の中すべてのおかあさんに届けたい詩です。そしてひとりひとりの存在が宝物であることも伝えていきたいですね。 
 
(作成K・J) 
 

2016年5月(その2)いろいろな とりたち part2 (幼児~小学生)


5月になると木々の葉が生い茂り、鳥の元気なさえずりもあちこちから聞こえてくるようになります。そんな時期の5月10日から5月16日は「愛鳥週間」になっていて、この期間を中心に、全国各地でシンポジウム、探鳥会、絵画コンクールなど様々なイベントが開かれます。そこで今回は、鳥をテーマにプログラムをたててみました。

2014年にも鳥をテーマとしたプログラムを掲載していますので、合わせて参考にしてみてください。 2014年(その2) いろいろな とりたち(幼児~小学生)

****************************
【いろいろな とりたち part2】 幼児~小学生

導入 詩 「ことり」 まどみちお
『幼い子の詩集 ぱたぽん①』 田中和雄編 童話屋 2002 P88)より
 
 ことりは
 そらで うまれたか
 うれしそうに とぶよ
 なつかしそうに とぶよ
 (一部抜粋)
 
ことりを見つめるまどさんの眼があたたたかい、優しい詩です。
 
『とりがないてるよ』 ヨアル・ティーベリぶん アンナ・ベングトソンえ オスターグレン晴子やく 福音館書店 2014 3分
 
とりがないてるよ (世界傑作絵本シリーズ)
ヨアル・ティーベリ
福音館書店
2014-03-12
 
13種類の鳥の鳴き声が紹介されています。
各ページに鳥の絵と、「フィフィ、フィフィ、フィフィー ゴジュウカラは フルートをふいてるみたい」といった簡単な説明があります。鳴き声の字体は、丸字だったり、大きさが違ったりと、鳥に合わせて工夫されていて、鳴き声の雰囲気が伝わってきます。気軽に鳥の鳴き声を楽しむことができる1冊です。
 
また、もっと鳥の鳴き声を知りたい子には、『鳥のなき声ずかん(ずかんライブラリー)』(薮内正幸ぶんえ 篠原榮太もじ 佐藤聰明おと 福音館書店 2011)も合わせて紹介してもよいと思います。
 
下記のサントリーの愛鳥活動のウェブサイトでは、鳴き声を聞くこともできます。
掲載されている鳥のイラストは動物画家の薮内正幸氏によるものです。
 
『くちばし どれが一番りっぱ?』 ビアンキぶん 田中友子やく 薮内正幸え 福音館書店 2006 8分
 
 

小さいくちばしのヒタキに向かっていろいろな鳥たちが、自分のくちばしを自慢します。上と下がくいちがったくちばしのイスカ、ひげのあるくちばしのヨタカ、魚を蓄えることができるくちばしのペリカンなど、面白い特徴のあるものが次々登場し、鳥のくちばしは、こんなに工夫されているのかと、感心します。薮内正幸さんの絵は、くちばしの特徴がよくわかると同時に、自慢する鳥たちのほこらしげな様子が伝わってきます。子どもたちの「へぇー」という顔が見られると思います。
 
『ラン パン パン-インドみんわ』 マギー・ダフさいわ ホセ・アルエゴ/アリアンヌ・ドウイえ 山口文生やく 9分
 
 王様ににょうぼうにさらわれたクロドリは、取り返すために宮殿に向かいます。旅の途中で、王様にひどい目にあわされたネコ、アリ、木のえだ、川も味方になり、耳の中にひそんでもらいます。
クロドリがたいこをたたいて「ランパンパン、ランパンパン、ランパンパンパンパン」と行進する様子のくりかえしが楽しく、途中から子どもたちも声を出してくれます。耳の中に入るという発想も新鮮で、また耳から呼び出すときのクロドリの歌も魅力があります。絵も明るく、ユーモラスです。最後は川が大洪水をおこして、見事に王様をやっつける、大満足の1冊です。
 
小さい子が多い場合は、次の本に差し替えてもよいと思います。
 
『11びきのねことあほうどり』 馬場のぼる こぐま社 1972 4分 
 
11ぴきのねことあほうどり
馬場 のぼる
こぐま社
1972-11-10
 
11ぴきのねこがコロッケの店を始めました。繁盛していたのですが次第に売れ残るようになり、ねこたちはコロッケに飽きてしまいます。鳥の丸焼きが食べたいなぁと思っていると、一羽のあほうどりがやってきて……。
11ぴきのねこシリーズの愉快なお話です。
 
♪♪おまけのこうさく♪♪
 
『伝承 おりがみⅡ』(親子であそぶ おりがみ絵本) つじむらますろう編・絵 福音館書店 1984
 ことり
親子で遊ぶおりがみ絵本は全4冊のシリーズです。第2巻には、きじ、あひる、かも、ことりなど鳥の折り紙がたくさん紹介されています。
 
 
 
 (作成T.S) 
 

2016年5月(その1)元気に遊ぼ!(小さい子)


 
5月というと思い出すのが、五月晴れの空に風にそよぐ鯉のぼり。子どもの元気な成長を願って揚げられます。このプランも子どもたちが元気にたっぷり遊んでほしいと願って作りました。
 
****************
導入 わらべうた ととけっこう
 ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな
 
わらべうた ちょちちょち あわわ
 ちょちちょち あわわ かいぐりかいぐり とっとのめ おつーむてんてん ひじとんとん
 
絵本『ちびすけどっこい』こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社 2006 1分
 
 
「ちびすけどっこい はだかでこい ふんどしかついで はだかでこい」と、威勢良く相撲をとる動物たち。最後に勝ち上がったのはちびすけやま。対戦前のみんなのきりりと引き締まった表情も楽しいです。立って歩くようになった子どもたちと組合って、親子で相撲ごっこをして遊んでもいいですね。
 

わらべうた  うえからしたから
  うえから したから おおかぜこい こいこいこい

うえからしたから

 

 

 

 

風呂敷や、大きめのスパークハーフという薄手の布の端を二人でもって、上下に動かし風を起こして、子どもたちにその下をくぐってもらいます。
参加者が小さい場合や、人数が多い場合は、その布をもって風を起こしながら、みんなの周りを回っていきます。

 

絵本『かぜびゅんびゅん』新井洋行/作 童心社 2012 2分

かぜ びゅんびゅん
新井 洋行
童心社
2012-04

青い空から風船が「ふわわー」と揺らす風、高いところから「ぶわわー」と吹き降ろす風、風にもいろいろありますね。今日の風はどんな音かな?擬音の表現がとても楽しい絵本です。

 

絵本『どうぶつのおかあさん』小森厚/作 薮内正幸/絵 福音館書店 1981 2分

こどもたちにとって大好きなおかあさん。どうぶつたちのおかあさんは、どうやってこどもを育ててるのかな。薮内正幸さんの絵は、写真のように動物の真実の姿を映し出しています。たとえばライオンのおかあさんの後ろ足に血管が浮かび上がっていることはご存知でしたか?動物園の獣医さんが舌を巻くほど、忠実な絵になっています。小さなお子さんにはそこに目はいかないでしょうが、小さい子向けだからこそ、「ほんもの」をという画家の思いが込められています。そしてどのどうぶつも子どもへ向ける愛情を感じ取ることができます。小さな子どもたちも、おかあさんがそばにいれば安心という気持ちになることでしょう。ロングセラー絵本ですが、今の子どもたちも大好きで、何度も「読んで」と持ってくる1冊です。

わらべうた  さよならあんころもち

(作成K・J) 

2016年(その3)大きくなるよ(幼児~小学生)


 
 春は芽吹きの季節。植物を観察するたびにその成長の力には感嘆するしかないと、いつも思います。生命のひとつひとつに自ずと備わった成長する力を、私たちは信じて見守るしかないと、新学期を迎えるたびに思います。
新しく幼稚園や小学校に入園、入学する子どもたちもまた同様に自ら伸びる力を持っており、その伸び方はひとりひとり違っています。親や周囲の大人は、伸びようとする方向を見極め、その子らしく伸びていけるように、一歩下がって見守りたいですね。今年のプランを考えていて、昨年と同じ『葉っぱのあかちゃん』という写真絵本を選んでしまったのも、そのような願いをこめてのことです。
大自然の摂理の中で生かされている存在である人間は、やはり自然に学ぶ姿勢が必要と考えます。新しい出発をする子どもたち、そして一緒に参加する大人の人に向けて、そのメッセージを届けることが出来ればと思います。
 
 *********************
 
導入 詩「葉っぱの赤ちゃん」金子みすゞ 『明るいほうへ―金子みすゞ童謡集』(金子みすゞ JULA出版局 1995)より 1分
 



「ねんねなさい」は
月の役。
そっと光を着せかけて、
だまってうたうねんねうた。」(一部抜粋)
 
月や風、小鳥が見守る中で育っていく若葉。みすゞのこの詩には、「そっと」見守る温かな視線を感じます。

絵本 『葉っぱのあかちゃん』平野隆久/写真・文 岩崎書店 2008 2分半
葉っぱのあかちゃん (ちしきのぽけっと6)
平野 隆久
岩崎書店
2008-02-15
 
芽吹きの季節、木々がうっすらと淡い黄緑色に覆われていることに気がついたことがありますか?勤務先のある通りは街路樹として銀杏が植えられています。冬枯れの寒々とした枝だけの銀杏並木が遠くから見ると、うっすらと色づいているのです。近づいてみると枝先や幹から小さな小さな木の芽が開きかけていて、それが木全体、街路樹全体に広がって、そのように見える、そんな4月が私は大好きです。この絵本はその芽吹き始めたばかりの葉っぱのあかちゃんに注目した1冊。文章からも写真からも、小さな若芽への愛情が感じられます。
 
 手遊び 小さな庭  『たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び』(阿部恵/編著 明治図書 1998) p38より 
たのしいコミュニケーション 手遊び歌遊び
阿部 恵
明治図書出版
1998-05
 
「ちいさなにわをよくならして ちいさなたねをまきましたら ぐんぐんのびて はるになって ちいさなはながさきました」(1番) 「ぐんぐんのびて」というところは両手をうんと上にあげていきます。遊び方も書いてあります。ぜひ参考にしてください。
 
 
 絵本 『ちいさなヒッポ』マーシャ・ブラウン/作 うちだりさこ/訳 偕成社 1984 4分
ちいさなヒッポ (世界の絵本)
マーシャ=ブラウン
偕成社
1984-01-01
 
 昨年の4月28日に96歳で亡くなられたマーシャ・ブラウンの代表作のひとつです。幼い子どもに寄り添うということはどんなことだろうと逡巡するとき、いつもこの絵本を思い出します。なんでも子ども自身が自分で体験することが一番大事、でも生命に危険が伴うときの対処方法はきちんと伝え、何かの時には駆けつけられるよう遠くから見守る。そんなことがきちんと描かれている絵本ですが、子どもたちはそんなことより、ヒッポの気持ちになって手に汗握りながら、聞くことでしょう。そうやってひとつひとつ乗り越え、大きくなっていくのですね。たくさんの素晴らしい作品を残してくれたマーシャ・ブラウンへの思いをこめて選びました。
 
 絵本 『大きくなるってこんなこと!』ルース・クラウス/文 ヘレン・オクセンバリー/絵 山口文生/訳 2014 4分半 
大きくなるってこんなこと! (児童図書館・絵本の部屋)
ルース クラウス
評論社
2014-04

春、若葉の季節にぼくは思います。ひよこや子犬はすぐに大きくなるけれど、ぼくほんとうに大きくなっているのかな?って。季節は夏から秋へと移り変わり、春に仕舞った厚手の服を取り出してみて、初めて自分の身体がひとまわり大きく成長していることを実感します。「ぼくは大きくなったんだ」と宙返りをするラストシーンはその喜びが伝わってきます。

絵本 『たんぽぽのたねとんだ』すずきゆりいか/文 ごんもりなつこ/絵 こどものとも年少版1993年 5月号 福音館書店 1分 
214253

この絵本は、2006年にこどものとも社が販売する特製版(市販はされず、こどものとも社を通じて購入)としてハード版になっています。図書館によっては、特製版を購入しているところもあります。
春先、身近にみつかるたんぽぽの花。花が終わったあとの綿毛がいったいどこまで飛んでいって、その先どうなるんだろう?と小さい時に追いかけていったことがあります。そんな疑問に答えてくれる絵本です。綿毛の先についているあの小さな種が、また成長してきれいなたんぽぽを咲かせるのですね。もう1冊、何か読みたいという時にはこんな絵本もどうぞ!

(作成K・J)

2016年(その2) ありがいっぱい!(幼児~小学生)


春になると、いろいろな虫が出てきますが、アリが忙しそうにしている姿も見かけるようになります。

散歩の途中、じっと立ち止まってアリを見る子もたくさんいるのではないでしょうか。今回はそんな身近なアリをテーマに組み立ててみました。

***************************************************************************

 導入 『それ ほんとう?』 松岡享子著 福音館書店 2010

「あるひあめりかうまれの ありのありすさんが あるあめのひに・・・」。「あ」から始まる言葉だけで作ったお話から「わ」から始まる言葉だけで作ったお話まで、思わず「それ ほんとう?」といいたくなる、奇想天外なお話がのっています。覚えて、早口で言いたくなる言葉遊びの本です。全部読むと長くなりますので、好きな詩を選んで読んであげるとよいでしょう。今回はアリがテーマなので「あ」の詩を読んでみたり、他にも誕生日の子どもの名前の頭文字の詩を読んであげたりと、いろいろな読み方で子どもたちと一緒に遊んでください!

 

『あり』 小林勇ぶん・え 福音館書店 1974 4分

あり (かがくのとも傑作集 20)
小林 勇
福音館書店
1974-04

クロオオアリの生活を観察した様子を、リアルな絵とわかりやすい文で説明しています。アリは実際より大きく書かれているので迫力があります。巣穴の入口に番兵のような大きなアリが見張っていること、ありまきの背中をなでるとお尻から水玉が出てくるなど、とても丁寧に観察しているので、実際に見ているような気持ちになれますし、観察しに行きたくなります。 

 

『アリからみると』 桑原隆一・文 栗林慧・写真 福音館書店 2001 4

アリからみると (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
桑原 隆一
福音館書店
2004-06-10

 特殊なレンズで撮影された、アリの目から見た世界をのぞける写真集です。トノサマバッタ、アマガエル、ウスバキトンボ・・・人間の目から見たら小さい虫たちも、アリの目からみたら大迫力です!

 

『ありこのおつかい』 いしいももこさく なかがわそうやえ 福音館書店 10分

ありのありこは、お母さんにお使いをたのまれ、森へ出かけます。みちくさはしないようにと言われたのに、あっちこっちとのろのろ歩いていると、かまきりの”きりお”に出会い、ペロリと飲み込まれてしまいます。そのあと、きりおはむくどりの”むくすけ”に、むくすけはやまねこの”みゅう”に、みゅうはくまの”くまきち”に食べられてしまいます。そのあと、くまきちのお母さんにおしりをたたかれ、順番にとびだしてくるのですが・・・。くりかえしがわかりやすく、楽しいです。「ばかあ!」「とんきちめ!」など悪口や、「あいた、すぽーん!」「いたいよ、すぽん!」「すぼ!」などの飛び出してくるときの音や様子など、子どもから笑いがおこる愉快なお話です。明るくてやわらかな水彩画で、春にもぴったりです。

他にもアリの本があります。組み替えてもよいでしょう。

『すみれとあり』 矢間芳子さく 森田竜義監修 福音館書店 4

どうしてスミレは、固いコンクリートの割れ目や石垣のすきまにさくのだろう? アリとスミレの関係を絵と文でわかりやすく説明してくれていて、そうだっだんだ!と納得することができます。作者のスミレとアリを見つめる視線もあたたかです。小学校国語教科書の教材としても活用されている作品です。

 

(作成T.S)

2016年(その1)ぴよぴよぴよ (小さい子向け)


 歩き始めたばかりの赤ちゃんの、まだ不安定ながらも大喜びで歩いてくる表情は、いつみても勇気をもらいます。ほんの一年前はまだ寝返りも出来なかったのに、今ではこんなにしっかりと自分で立つようになったのだ、と感慨もひとしおです。
ところがママたちは大変です。自分で動けるようになると、赤ちゃんは興味を引くものに吸い寄せられて、あっちへ、こっちへ動き回ります。片時も目を離せない時期がしばらく続きます。そんな動きたがりの小さい子も、お膝の上でわらべうたを歌ったり、短い絵本を読んでもらうのは嬉しいもの。

まだ絵本に集中するのは難しい時期ですから、わらべうたを中心に、絵本をはさみながらおはなし会のプログラムを組み立てましょう。

****************

導入 わらべうた ととけっこう

ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな

わらべうた にーぎりぱっちり

にーぎりぱっちり たてよこ ひよこ

 

絵本『ぴよぴよぴよ』平野剛/作 福音館書店 1987

 ひよこが一羽、二羽・・・どんどん増えて「ぴよぴよぴよ」と鳴きながらどんどん歩いていきます。文字は「ぴよぴよぴよ・・・」のくり返し。子どもの表情を見ながら、はじめはゆっくりと、少しずつテンポをあげながら、絵を追っていけるといいですね。子猫がずっとひよこを見ていますが、見ているだけで声は発しません。説明しなくても、絵をゆっくり見せてあげれば大丈夫です。最後に「こっこ」と母さん鶏が現れてホッ。裏表紙では子猫も母さん猫のもとへ。単純だからこそ、読むのが難しい1冊ですが、子どもたちと一緒に楽しむつもりで読んであげましょう。

わらべうた じぃーじぃーばあ

じぃーじぃーばあ じぃーじぃーばあ ちりんぽろんと とんでったー

わらべうた  うまはとしとし

うまはとしとし ないてもつよい うまがつよいから のりてさんも つよい

 

絵本『おんぶにだっこ』わかやまけん/作 こぐま社 1983

おんぶにだっこ (母と子のえほん)
わかやま けん
童心社
1983-10-15

 

「にわとりのとうさん、せんとうでこけこっこう にわとりのかあさん、ひよこと こここ」いろいろな動物のとうさんとかあさんが、子どもたちとお散歩へ・・・でも途中で疲れて「おんぶにだっこ」。よちよち歩きの子どもたちは、疲れ知らずのようにどんどん歩いて行ってしまいますが、途中ではたと足が止まると動けなくなることはよくあります。そんな時にだっこやおんぶをしてくれる存在がいるって、どんなに安心なことでしょう。よく、町の中で「だっこ」を泣いてせがむのに、拒否をしてしまうお母さんを見かけます。「だっこ」「おんぶ」とせがんでくるのはせいぜい2、3年のこと。その時は十分にその要求に応えてあげたいものです。いつでもだっこしてもらえるんだという安心感があると、逆に「だっこ」「だっこ」とせがまなくなるものですから。そんなことも、若いママたちに伝えてあげてください。

わらべうた あしあしあひる 

あしあしあひる かかとをねらえ  あしあし あひる かかとをねらえ

 

絵本『いいな いいな』片山健/作 福音館書店 2014

いいな いいな (0.1.2.えほん)
かたやま けん
福音館書店
2014-11-05

 どうぶつのうしろをおいかけてばかりのぷうちゃん。「いいな いいな」というと、どうぶつたちも「いいな いいな」と答えてくれます。単純な絵本ですが、相手への信頼感にあふれている絵本だなと感じます。「いいな いいな」は自尊心にもつながります。そう、自分は「いいな」と言われる存在。愛されている存在なんだと感じながら育つ子は、他者への共感も育んでいきます。

わらべうた こーりゃどーこのじーぞうさん

こーりゃーどーこのじーぞうさん うーみのはーたのじーぞうさん

*このおはなし会プランで使ったわらべうたは、社員の方は社員向けeラーニングサイトで動画で遊び方を見ることができます。

『あかちゃんとお母さんの あそびうたえほん』小林衛己子/編 大島妙子/絵 のら書店 1998

のら書店
1998-04
 
また、こちらの本も参考にしてください。遊び方などが載っています。

 

2016年(その3)はるがきた(幼児~)


 暖冬と言われる年ほど、南岸低気圧によって太平洋側にドカ雪が降ると言われていますが、今朝はそれが現実になりました。今朝の東京都内は交通網が乱れて大変でしたが、みなさまは大丈夫でしたか?

さて、「3月のおはなし会☆おすすめプラン」のその3のテーマは、「はるがきた」です。春の訪れを喜ぶ絵本を選んでみました。また、過去にも同様のテーマでいくつかのプランを掲載しています。併せて参考にしてくだされば嬉しいです。

過去の投稿は、「おはなし会」プランのアイコンをクリックし、1月~12月のそれぞれの月をクリックしてください。過去のすべての投稿を見ることができます。

*************************

導入 詩「ゆきどけ」こぶなようこ 『わっしょい のはらむら』(工藤直子/詩・絵 童話屋 2010)より 1分

わっしょい のはらむら
くどう なおこ
童話屋
2010-08

 「ゆきどけの しらせが
おがわを つたわり
ウロコに響いて はる・はる・はるがきた」(一部抜粋)
小鮒が雪解けの水が小川に流れてくることで、また川面を通して射してくる陽の光を通して春の訪れを感じで歌う詩です。一緒に声に出して読んでみましょう。なお、この詩の初出は『のはらうたⅠ』にも掲載されています。

絵本『はなをくんくん』ルース・クラウス/文 マーク・シーモント/絵 きじまはじめ/訳 福音館書店 1967 3分

ゆきどけの前に、まず小さな小さな春のきざしが・・・冬眠中の動物たちが、何かに気がつき、鼻をくんくんさせながら走っていった先にあったのは、小さな黄色い花でした。冬の厳しさがあるからこそ、春の訪れが喜びに感じられるのですね。ロングセラー絵本ですが、どの時代の子どもたちにも手渡したい1冊です。 

 

絵本『はるがきた』ジーン・ジオン/作 マーガレット・ブロイ・グレアム/絵 こみやゆう/訳 主婦の友社 2011 3分

春を迎える前は、季節が行ったり来たり。いよいよ暖かくなったかと思えば寒の戻りのあるのが3月。春の訪れを待ちきれなくて、町中を春色に塗ってしまった子どもたち。明るい色合いが町にあふれると一気に春めいてきますね。ちょうど1年前の2015年1月22日に亡くなられたマーガレット・ブロイ・グレアムのやさしい絵が春を迎える喜びを表現してくれています。
 

絵本『おおきくなるの』ほりうちせいいち/作・絵 福音館書店 2004 1分半

この絵本は1964年に月刊誌「こどものとも」として出版されました。3歳になった「わたし」が、「おおきくなるって、こういうことだ」と、ひとつひとつ気がついて確認していくおはなしです。ほりうちさんの色鮮やかで生き生きとした絵と、3歳の女の子のつぶやく言葉が、成長することへの喜びと期待を表していて、春を迎える時期に読んであげるのにぴったりです。

=====================

おまけの1冊 所蔵している館が少ないのですが、この絵本も素朴で捨てがたいので紹介します。

絵本『ほんとうだよ』松見秀/作・絵 福音館書店 2006 2分半

この絵本は、10年前の「こどものとも」50周年記念出版としてハードカバーになった1冊です。春の訪れを、どうにかして池の中のさかなたちにも教えてあげたいかえるのがーちゃん。池の中しか知らないさかなたちはがーちゃんの話に耳を貸そうともしません。どうしたら春の素晴らしさを伝えることができるのでしょうか。・・・物語はとても単純ですが、「春がきた」喜びにあふれる1冊です。
 (作成 K・J)

2016年(その2)おいしい いちご(幼児)


春のおいしい果物いちご。いちごを育てたり、いちご狩りにいく子も多いのではないでしょうか。

今回は「いちご」をテーマに組み立ててみました。甘くてすっぱいいちご、たくさん召し上がれ♪

***************************************************************

【おいしい いちご】

導入 詩の絵本『木いちごつみ-子どものための詩と絵の本』 きしだえりこ詩 やまわきゆりこ絵 福音館書店 1983 福音館書店 7分

木いちごつみ―子どものための詩と絵の本 (日本傑作絵本シリーズ)
きしだ えりこ
福音館書店
1983-10-20
 
シーソーやブランコなど子どもにとって身近なものや動物が登場する、親しみやすい詩が15編おさめられています。詩にぴったりの可愛らしい絵がそえられています。短い詩ばかりなのでぜひ全部読んであげて、いろいろな詩を一緒に楽しんでください。一番最後の詩が「木いちご」です。
 
絵本『いちご』 平山和子さく 福音館書店 1989 3分
 
いちご (幼児絵本シリーズ)
平山 和子
福音館書店
1989-04-15
 
つぼみから花がさき、実がなって熟していくイチゴの様子が、写実的な絵とやさしく簡潔な文章で描かれています。最後にお皿に盛られたいちごがキラキラしていてとても美味しそうです。
 
 
絵本『はらぺこあおむし』 エリック=カールさく もりひさしやく 偕成社 1975 4分
 
はらぺこあおむし エリック=カール作
エリック=カール
偕成社
 
日曜日の朝、卵から生まれたあおむしは、月曜日からリンゴ一つになし二つ、すもも三つににいちご四つ、オレンジ五つと食べ続け、土曜日にはチョコレートケーキにアイスクリーム、ピクルス、チーズ・・・と食べてお腹がいたくなりますが、大きくなってきれいなちょうになります。食べても食べても、おなかはぺっこぺこのくり返しが楽しいです。色鮮やかなコサージュの絵で描かれ、あおむしの食べたところが穴になっているしかけ絵本で、世界中で愛されています。
 
絵本『いちごばたけのちいさなおばあさん』 わたりむつこさく 中谷千代子え 福音館書店 1983 6分
 

 イチゴ畑の土の中に住んでいる小さなおばあさんの仕事は、イチゴの実に赤い色をつけて歩くことでした。ある年のこと、春はまだ先なのにあたたかくなり、おばあさんはあわててイチゴの色作りを始めますが・・・。おひさまの光をたっぷりふくんだ水に、土の中の緑の石を細かく砕いた粉を注ぐと、ぱっと赤い色ができるなど、魔法のような少し不思議なお話です。3月の地面の下では、春に向けて、さまざまな魔法が使われているのでしょう。

(作成T.S)

2016年(その1)まっててね!(小さい子向け)


子育てって、忍耐力を養ってくれます。というのも、幼い子どもの動作や興味関心の度合いなど、大人が予期できないことが多く、子どもの健やかな成長を望むならば「待つ」ということがとても重要になるからです。信頼して待ってくれる人がいれば、子どもは安心して自分の力でひとつずつできるようになっていきます。”待つ”ことをしてもらえないと、子どもは自信をなくしたり、依存心が強くなったりします。

3月の小さい子向けのおはなし会テーマを「まっててね!」にしたのは、保育園や幼稚園にもうじき入園するという春の季節に「待つ」ということの大切さに、改めて気づいてほしいと願うからです。

**************
【まっててね!】

導入 わらべうた 
このこ どこのこ
  このこ どこのこ かっちんこ このこ どこのこ ○○ちゃん
 (お母さんのお膝に乗って、お母さんがそおっと横に揺れてあげます。)

いちりにり
  いちり にり さんり しりしりしり
 (“いちり”で足の指を持って揺らし、“にり”で足首を持って揺らし、“さんり”で膝を持って揺らし、“しりしりしり”でお尻の脇を持って身体を揺すります。

絵本『おててがでたよ』林明子/作 福音館書店 1986 1分

着替えも大人が手伝えばあっという間ですが、自分でできるように待っててあげたいですね。すぐには出来なくても、自分でやってみる、大人はそれを温かく見守って受け止めてあげる、そんな姿が描かれたロングセラー絵本です。
 

わらべうた 
ちょちちょち あわわ
  
ちょちちょち あわわ かいぐりかいぐり とっとのめ おつーむてんてん ひじぽんぽん
 (“ちょちちょち”で手を叩き、“あわわ”で手を口に、“かいぐり…”で両手をぐるりと回して、“とっとのめ”で目尻を人差し指で触り、“おつーむてんてん”で頭を両手で軽く叩き、“ひじぽんぽん”で左右交互のひじを触ります。赤ちゃんには保護者が手をとってやってあげますが、自分で出来る年齢の子は保護者と向き合ってやると楽しいでしょう。)


ずくぼんじょ
  ずくぼんじょ ずくぼんじょ ずっきん かぶって でてこらさい (にょき にょき)
 (“ずくぼんじょ”とは、つくしのことです。頭の上で指を合わせて頭巾を作って左右に揺れます。歌い終わったら「にょき にょき」という掛け声とともに腕を高く伸ばします。)

 

絵本『ぼうしをとってちょうだいな』松谷みよ子/作 上野紀子/絵 童心社 1978 1分半

ぼうしを とって ちょうだいな (あかちゃんのわらべうた( 3))
松谷 みよ子
偕成社
1978-04
 
「ぼうしをとってちょうだいな おかおをみせてちょうだいな」とくり返しお願いをしますが・・・どうやったらおねえちゃんは帽子を取ってくれるかな。歌うように読んであげてください。
 
 
絵本『まって』アントワネット・ポーティス/作 椎名かおる/訳 あすなろ書房 2015 1分半
まって
アントワネット ポーティス
あすなろ書房
2015-07-10
 
子どもの手をひいて先へと急ぐおかあさん。子どもには興味のあることがたくさん次々から現れて・・・「まって」と、足を止めます。その度に「ほらほら」「いそがないと」と声をかけるおかあさん。そんな日常を描いた絵本です。でもね、待っていたら素敵なことに出会える・・・ほんの少し歩く速度を緩めたくなる絵本です。

ヴィアックスの社員向けeラーニングサイトでは、動画でわらべうたの実演を見ることができます。スタッフの方はそちらも参考にしてください。
(作成 K・J)

2015(その3)もうすぐ・・・(幼児~小学生)


もうすぐ来るのはだれ?何?だれかさんを待って、季節の移り変わりを待って・・・冷たい季節を過ごしたいですね。

****************
【もうすぐ・・・】(幼児~小学生)

詩 「つもった雪」 金子みすゞ 『おどる詩あそぶ詩きこえる詩』(はせみつこ/編 飯野和好/絵 冨山房インターナショナル 2015)より 1分

おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩
冨山房インターナショナル
2015-04-19

金子みすゞが書いた短い詩です。

積もった雪の気持ちになって、描いているところがみすゞらしい詩です。短いので、子どもと一緒に復唱して、詩を味わってみましょう。


絵本 『ゆき』きくちちき/作 ほるぷ出版 2015  2分

ゆき (ほるぷ創作絵本)
きくちちき
ほるぷ出版
2015-11-20

 雪が降り始めて積もるまでの森の様子を描いています。舞台は北海道なので実際には初冬に読むのがふさわしいのかもしれませんが、本州では2月の雪の多い時期に読んであげてもよいでしょう。雪が降り始め、“もうすぐ”一面が真っ白になっていく、その様子が描かれています。冷たい雪なのに、暖色が使われ、温かさを感じる絵本です。文字は大きくて少ないので、ゆっくりと絵を味わいながら読むとよいでしょう。 

 

絵本 『いちばんのなかよしさん』エリック・カール/作 アーサー・ビナード/訳 偕成社 2015 3分半

いちばんのなかよしさん

エリック・カール
偕成社
2015-11-18

「「なかよし」って、ひとりじゃなくてふたりからはじまるんだ。」という言葉で始まるエリック・カールさんの最新作です。何をするのも一緒だったふたり。でもある時なかよしさんの姿が見えなくなってしまいました。ぼくはなかよしさんを探して、ずんずんずんずん・・・さてふたりは会えたかな?結末はバレンタインデーにふさわしいシーンで終わっています。2月に読んであげたい1冊です。

絵本 『つららがぽーっとん』小野寺悦子/文 藤枝つう/絵 福音館書店 2009 2分半

冷たい冷たい風に、窓の外のつららが伸びています。でも晴れた日には、つららの先から「ぽーっとん」としずくが落ちていきます。その音が、外の寒さに合わせて変わっていきます。「ぽーっとん」から「ぽっとんぽっとん」「ぽっととととととと」。寒い寒い冬のあとには必ず春がやってきます。その訪れは“もうすぐ”・・・一緒に春を待っていたい。そんな気持ちを共有できる絵本です。
(作成 K・J)

トップページに戻る