わらべうた(小さな子どものためのおはなし会で)


わらべうたについては、今年度第一回児童部会(5月27日金曜日)でたくさんデモンストレーションをしました。

参加できなかった方には、参加した各館の児童担当さんが資料を持っています。楽譜付きの資料です。
ぜひ参考にしてください。

なお、どうしても個人的に資料がほしいが、自分の勤務する館では5月の児童部会に参加していなかったという方は、ぜひTS室児童担当宛てご連絡をください。

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さて、昨日開催した児童サービス研修(中級研修)の中で、なぜわらべうたを図書館のおはなし会で取り上げるのかお話しました。

そのあたりを今回は少しだけかいつまんでお話します。

小さな赤ちゃんは、五感のうち、どこが一番早く発達するかご存知ですか?子育てを経験された方ならきっとご存知だと思うのですが、それは聴覚です。胎児の時にすでに聴覚は完成しています。だいたい妊娠6,7ヶ月の頃には出来上がっていて、お母さんのお腹の中でお母さんの心音や、お腹のぐるぐるいう音を聴いているのです。

その証拠に『ごぶごぶ ごぼごぼ』という絵本を1才前の赤ちゃんに読んであげると、不思議なことにまだことばの意味を理解していないだろう月齢の赤ちゃんがじっと聞き入るのです。
ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)
著者:駒形 克己
販売元:福音館書店
発売日:1999-04-15

お母さんがゆったりしている時の心音は、胎児にとって心地よい音として生物学的な感覚で覚えています。
それは胎盤からの血流がたっぷりで赤ちゃんにとっても心地よいからです。そして出産後まもなく新生児はお母さんの生の声、肉声に反応していることがわかっています。詳しい研究については『赤ちゃん 成長の不思議な道のり』を参考にしてください。
NHKスペシャル 赤ちゃん―成長の不思議な道のりNHKスペシャル 赤ちゃん―成長の不思議な道のり
著者:安川 美杉
販売元:日本放送出版協会
発売日:2007-02

さてでは何故「わらべうた」なのでしょうか?それはわらべうたの持つ特性にあります。わらべうたの持っている言語リズム素、言語旋律素というものが、母語である日本語のリズム、高低と合致しているのです。またお母さんのお腹の中で聴いていた心音のリズムとも合致しているのです。だから小さな赤ちゃんはわらべうたのリズムで落ち着いて眠っていくのです。

わらべうたを歌ってもらう経験は、お母さんのおひざの上で心地よい体験として、子どもたちは受け止めます。またお母さんにとってもその時間は赤ちゃんにまっすぐ向き合える貴重な時間。そうした経験が、落ち着いて絵本の読み聞かせを受け入れていく素地になります。

また耳から聞く言葉というのは、何より想像力を育ててくれます。耳に心地よいわらべうたを聴いて育った子は、おはなしのことばにも集中することができるようになっているのです。

東京子ども図書館でも、おはなし会に参加できるのは自分の意思でおはなしを聴ける3歳から。それまではその素地となるわらべうたにたっぷり親しんでくださいと、小さい子のためには「わらべうたの会」をしています。

わらべうたは、おはなしを聴く素地を作る、それはいずれ自分で本を読むことにつながる「はじめの一歩」としてとても大切なのです。

このカテゴリーでは少しずつ小さい子のためのおはなし会で使えるわらべうたを紹介していきますので、どうぞお楽しみに♪

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