6月は梅雨の季節です。
雨の日は学校図書館にくる子も多く、混み合うのではないでしょうか。外で遊べなくて室内でもにぎやかになりがちですが、けがなどに注意しながら楽しく過ごせるようにみてあげてください。
そんな6月は,、雨の日の読み聞かせに向く本を選びました。
<低学年>
『しずくのぼうけん』 マリア・テルリコフスカさく ボフダン・ブテンコえ うちだりさこやく 6分
循環する水に様子を、しずくの冒険として描いたゆかいな絵本です。しずくになって、雲の上、小川の中、水道管の中など、様々な所を旅します。イラストはカラフルで親しみやすく、遠目が効きます。リズミカルな文章なので、読み聞かせにも向いています。「ああ ああ なんてことでしょう!」と、ハプニングばかりのしずくの冒険に笑いが起こる1冊です。
<中学年>
『かさどろぼう』 シビル・ウェッツタンシハ作・絵 いのくまようこ訳 2007 6分
スリランカの小さな村で暮らすキリ・ママおじさんは、初めて傘をみて、「なんて きれいで べんりなものだろう」と買って帰ります。ところが村へ帰ってコーヒーを飲んでいる間に、誰かに盗まれてしまうのです。何度買っても盗まれてしまうので、どうぼうをつかまえようとしますが・・・。スリランカを代表する絵本作家の、ゆかいなお話です。太い線でゆったりと描かれた絵は、一枚一枚が美しく、目をひきます。どろぼうが誰だかわかる最後の場面では、子どもたちの笑みがこぼれ、ほんわかした気持ちになれる1冊です。
<高学年>
『かえるの平家ものがたり』 日野十成文 齋藤隆夫絵 福音館書店 2002 10分
『みずたまレンズ』 今森光彦さく 福音館書店 2000 3分
<気軽に読める本>
『かえるがみえる』 まつおかきょうこさく 馬場のぼるえ こぐま社 1975 3分
「かえるがみえる」「かえるにあえる」など、「かえる」と「える」がつく動詞を組み合わせた短文でお話が進む、言葉遊びの絵本です。絵もユーモアがあって、楽しい言葉の使い方にぴったりです。「かえるがはえる」「かえるがふえる」では大きな笑いがおこります。
(作成 T.I)