まもなく節分です。この時期に読んで聞かせてあげたい絵本を紹介いたします。
<低学年>
『こぶじいさま』 松居直作 赤羽末吉絵 福音館書店 1980 6分
『ゼラルダと人喰い鬼』 トミー・ウンゲラー作絵 田村隆一 麻生九美訳 評論社 1977 9分
日本の鬼ばかりなので、気分を変えたいときに読みました。(T・I)
出だしはとても怖いお話に感じますが、お料理の上手なゼラルダが人喰い鬼に美味しいご馳走をたくさん作って食べさせたので、それからは鬼たちが子どもを襲うことがなくなったというストーリーです。ご馳走の名前はとてもユニーク。よどみなく言えるようにしましょう。
<中学年>
『いっすんぼうし』 いしいももこぶん あきのふくえ 福音館書店 1965 12分
親指ほどの大きさだから、いっすんぼうしと名付けられた男の子。お椀の舟で都に上り、ある名高い大臣の屋敷に仕えることに。ある日、姫のお供で清水寺へお参りに行く途中、三匹の鬼が襲ってきました。針の刀で果敢に戦ういっすんぼうし。打出の小槌でいっすんぼうしが大きくなるシーンは子どもたちも惹きつけられます。誰もが知っている昔話と思っていると、意外にも最近の子どもたちは知らないこともあります。機会をとらえてぜひ読んであげましょう。
<高学年>
『鬼のうで』 赤羽末吉作絵 偕成社 1976 10分
羅生門の鬼退治伝説を、赤羽末吉が絵本にしました。丹波は大江山からやってきて都を荒らす酒呑童子という名の鬼を、源頼光の家来、渡辺の綱が退治しようと腕を取ってきます。しかしそれだけでは済まないのが、この物語の面白さ。鬼と人間の知恵比べ、力比べは、物語にぐいぐい引き込みます。
<知識の本>
『だいず えだまめ まめもやし』 こうやすすむ作 なかじまむつこ絵 福音館書店 2004 5分
だいず、えだまめ、もやしが同じ豆だということを、知らない子どもたちもいて、この絵本を読むと目をみはって驚きます。この季節にぜひ読んであげたい科学絵本です。
『鬼が出た』 大西廣文 梶川俊夫ほか絵 福音館書店 1987