2021年2月(その2)きもちを変えてみると(幼児~小学生)


2020年12月末になっても、COVID-19の感染者数は減る気配もなく、とにかく一日も早く感染拡大が落ち着くことを、そしてワクチンが行き渡ってインフルエンザと同じような扱いになることを、祈るのみです。

 

さて、2月のおはなし会プランは、気持ちの持ち方を変えてみると感じることが違ってくるというお話を中心に組み立ててみました。

 

厳寒の中にも春の兆しが見え隠れする2月、気持ちを切り替えていきましょう。

 

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【きもちを変えてみると】

 

導入 詩「はねぶとん」(『おやこでよもう/金子みすゞ もしもわたしがおはななら』松本春野/絵 JULA出版局 2020 より)1分

「あったかそうな はねぶとん、
 だれに やろ、
 おもてで ねむる いぬに やろ。
 「わたしよりか」と いぬが いう。
 「うらの おやまの ひとつまつ、
  ひとりで かぜを うけてます。」」
 (後略)

 

暖かいお布団にくるまっている時に、ほかに寒い思いをしているものはいないかと思いを馳せる。次々に「わたしよりか」もっと寒い思いをしているものがいるよ、と答えます。優しい気持ちになる詩です。いわさきちひろの孫である松本春野の絵が素晴らしく、みすゞの詩の世界観を優しく伝えてくれます。最初は読んであげて、次は復唱してもらいましょう。

 

 

 

素話「うちの中のウシ」(『愛蔵版おはなしのろうそく3 ついでにペロリ』東京子ども図書館 2000 より)10分15秒

2021年の干支にちなんで選んだおはなしです。お百姓さんは、もっと広い家が欲しいと、村の知恵者ちえのありぞうじいさんに相談に行きます。ちえのありぞうじいさんは、家の中にメンドリ、ヤギ、ブタ、ウシを次々に入れるように言います。お百姓さんは、そのアドバイスに従うのですが、最後はぎゅう詰めになってしまいます。そこでちえのありぞうじいさんは、全部外に出すよう勧めます。あら不思議、家畜たちを外に出してしまうと家は広々として感じれ、お百姓さんは大満足するのでした。ちえのありぞうじいさんの思惑が何なのか伝わるように、緩急をつけながら語ってあげたいですね。

 

 

 

 

 

絵本『ウクライナの昔話 わらのうし』内田莉莎子/再話  ワレンチン・ゴルディチューク/絵 福音館書店 1998 7分

うしのおはなしをもう一つ。こちらはウクライナの昔話です。貧しい夫婦が、わらでうしを作ります。おなかにタールを塗ったわらを丘に連れて行くと、くまがやって来ると、うしのタールがくっついて離れなくなるのです。そこでおじいさんがくまを穴倉に閉じ込めました。次におおかみ、その次にきつねがやってきますが、やはり捕まります。毛皮にされたくない3びきは、それぞれ代わりのものをおじいさんたちにもってくるのです。日本の昔話の「わらしべ長者」にも似ています。絵もとても素敵です。丁寧に読んであげましょう。

 

 

 

 

 

 

絵本『さむがりペンギン』コンスタンツェ・フォン・キッツィング/作 広松由希子/訳 小学館 2016 1分

1冊、バレンタインデーにちなんだ絵本を紹介します。とても短いお話ですが、それぞれのページをゆっくりと見せながらストーリーを味わえるようにしましょう。密になってはダメ、と言われる今だからこそ、大切な人とハグできるありがたさを伝えたいです。

 

 

 

 

 

 

絵本『つるかめつるかめ』中脇初枝/文 あずみ虫/絵 あすなろ書房 2020 1分15秒

最後の1冊は、2020年夏に出版された絵本です。日本には古来から困った時に唱えるおまじないの言葉があったのです。
2020年は歴史に残る世界的パンデミックが起き、私たちは歴史の目撃者になりました。大人はそれが意味することをある程度理解できますが、幼い子どもたちにはいきなり生活が変わり、どれだけ不安だったことでしょう。そんな時も、「だいじょうぶ だいじょうぶ」と子どもたちに伝えてあげたいですね。

 

 

 

 

(作成K・J)