Author Archive for テクニカルサポート室

おはなし会のいろは(再掲載)
JBBY子どもの本の日フェスティバル公開動画のお知らせ
2022年2月、3月の新刊から(1冊追加あり)
5月のおはなし会おすすめプランの紹介
令和3年度第3回児童部会報告
5月のおすすめ本リスト(2022)
2022年1月、2月の新刊から
4月のおはなし会おすすめプランの紹介
JBBY子どもの本の日フェスティバル(オンライン)のご案内
2021年12月、2022年1月の新刊から
4月のおすすめ本☆リスト(2022)
訃報 松岡享子さん
東京子ども図書館主催「2022年度児童図書館員のための研修プログラム(全8回)【ライブ配信】」のご案内
3月のおはなし会おすすめプランの紹介
3月のおはなし会☆おすすめ本リスト(2022)

おはなし会のいろは(再掲載)


4月から新しく業務の始まる図書館、あるいは4月から新たにスタッフがおはなし会を担当することになる図書館もあると思います。

過去におはなし会初心者向けに公開した「おはなし会のいろは」を再度紹介いたします。

 

6回にまとめてあります。ぜひ参考にしてください。  おはなし会のいろは→こちら

(その1) 絵本の持ち方、めくり方
(その2) 絵本の読み方 声の出し方
(その3) おはなし会の会場設営 雰囲気作り
(その4) プログラムの作り方
(その5) おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?
(その6) おはなし会終了後も大事です (フォローと記録)

 

おはなしを語る、絵本を読むということに丁寧に向き合って、どうやったらそのおはなしが子どもたちに伝わるか、考えることは大切なことです。

しかし、基本は読み手、語り手と聞いてくれる子どもたちとのコミュニケーションです。一緒におはなしの世界を楽しむことが一番重要です。

集団での読み聞かせには、みんなが聞きやすいように、絵本の持ち方やめくり方、声の出し方にコツがあります。

でもそのことにとらわれ過ぎないでください。上手か下手かと、誰かと比べるものではありません。心をこめてその場に向き合えばよいのです。

図書館のおはなし会で本やおはなしの楽しさに出合って、本が好きになる子どもたちが増えますように!

(作成K・J)

JBBY子どもの本の日フェスティバル公開動画のお知らせ


2022年3月5日より始まったJBBY子どもの本の日フェスティバル、オンラインイベントは昨日3月13日に終了しましたが、動画の公開は続いています。


JBBYのお知らせ→こちら

 

動画は二種類あります。

 

《おすすめ!世界の子どもの本2021より》
JBBYが各図書館に配布している翻訳児童書ブックガイド『おすすめ! 世界の子どもの本2021』に選定された本を中心に、翻訳家自身が紹介します。作品の話、作品の舞台となった国や地域に関する話、翻訳こぼれ話などを聞くことができます。

 

《IBBYがすすめる世界の児童書―IBBYオナーリスト2020より》
IBBYの各国支部は2年に一度、外国に紹介したい自国の児童書を選びます。2020年は、60の国と地域から179タイトルが選ばれました。日本語版ブックリストの翻訳にご協力いただいた各国言語の専門家がおすすめ本を紹介しています。

 

JBBY・Youtubeチャンネル→こちら

ブックトークの準備に、また各図書館のブックリスト等を作成する際の参考にぜひご覧ください。

なお、動画の公開期間は4月28日までの予定です。

(作成K・J)

2022年2月、3月の新刊から(1冊追加あり)


2月、3月にかけて出版された子どもの本を紹介します。一部見落としていたそれ以前の作品も含まれています。

今回は、横浜・日吉のともだち書店を通して選書したものと、翻訳者より贈られたものを読み終えた上で記事を書いています。

【新刊紹介コーナー終了のお知らせ】
図書館で子どもたちに「どの本がいい?」と聞かれても、自分が読んだことのない本を自信をもって勧めることは出来ないですよね。したがって図書館に入ってくる新刊本について全て目を通して、この本はここがお勧め、こちらの本はこんなことに興味を持っている子に勧められると、当たりをつけることが児童担当としての大切な仕事です。

ただ、ゆっくりと新刊本を読んでいる時間がない、シフトを回すのが精一杯だという声も多く聞かれます。
それならば、こちらで読んでお勧めのポイントなどを発信していこうと始めたのが、こちらの新刊情報のページでした。

研修などで図書館に伺うと選書のお供にしています、と声をかけていただきました。長い間読んでいただきありがとうございました。「本のこまど」の新刊情報は今回が最終回となります。
以下に、新刊情報について調べたり、書評を読むことができるサイトをまとめておきます。これからはそちらをぜひ参考にしてみてください。

【新刊情報・書評サイト】
*銀座教文館ナルニア国 「きになる新刊」コーナー・・・「本のこまど」紹介記事→こちら
*朝日新聞好書好日「子どもの本棚」・・・朝日新聞の朝刊生活面に掲載された子ども向けのお薦め新刊紹介。比較的出版直後の本が紹介されることが多いです。
JBBYがすすめる子どもの本・・・新刊ではなく前年に出た本を複数の選考委員がすべて読んで比較検討し、次世代に手渡したい本を選んでいます。出版されてから1年半前後でサイトに掲載されます。
*YouTube「大阪国際児童文学振興財団 公式チャンネル IICLO」新刊子どもの本 ここがオススメ!・・・JBBYの理事でもあり、JBBYの選考委員をつとめている土居安子さんによる新刊紹介です。

【新刊情報・冊子体】
*東京子ども図書館機関誌「こどもとしょかん」・・・厳しい選書基準をクリアした児童書が季節ごとに20~35冊ほど紹介されています。出版されて半年前後で選定されます。
*日本子どもの本研究会月刊書評誌「子どもの本棚」・・・毎月17冊の新刊の書評が掲載されます。出版されて半年前後で書評が掲載されています。
*親子読書地域文庫全国連絡会機関誌(隔月)「子どもと読書」・・・新刊紹介として絵本、低学年向、中学年向、高学年向、ノンフィクション、YAの5つのカテゴリーで3冊ずつ掲載されています。出版から半年前後で書評が掲載されています。

なお、他にも新刊児童書を紹介するサイトや冊子はありますが、選者の目を一度通しているものだけを紹介しています。というのも、毎月夥しい数の児童書が出版されていますが、ほんとうに子どもに手渡す価値があるものは少数だからです。

(*記事作成について書影は各出版社の許諾要件に従って使用しています。)

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【絵本】

『よるはおやすみ』はっとりさちえ/作 福音館書店 2021/11/15(出版社サイト→こちら

この絵本は年末に届いていたため、本来は1月ごろに紹介すべきでしたが、なぜか書類の中に1冊だけ埋もれてしまっていて、紹介しそびれていました。
寝る準備ができるとおかあさんは子どもに「みんなに おやすみを いってから ねましょうね」と声をかけます。そこで家族みんなに、それから家を出てお友だちにも、そして街の中にあるすべてのものにも「おやすみなさい」を言いにいくのです。そして友だちもいっしょにボートにのって海にも海の魚にも、お月さまにも「おやすみなさい」を言いにいくのです。そして安心して静かな眠りに落ちていきます。2月に紹介した(2021年12月、2022年1月の新刊から→こちら)『ここがわたしのねるところ―せかいのおやすみなさい―』レベッカ・ボンド/文 サリー・メイバー/作画 まつむらゆりこ/訳 福音館書店 2022/2/5 (出版社サイト→こちらとも重なるテーマです。戦火を逃れて避難している子どもたちの上にも安らかに眠れる日が一日も早く訪れてほしいと願いながら紹介します。

 

 

 

『ポチャッ ポチョッ イソップ カエルのくににつたわるおはなし』アーサー・ビナード/再話 スズキコージ/絵 玉川大学出版部 2022/1/31(出版社サイト→こちら

平和なかえるの国に、「こんなにへいわではいけません!」とかんがえるものが現れます。「へいわばっかりで もうどいつもこいつも へいわボケしているんだ!」と声をあげ、神さまに強い王さまを送ってくれるように要求するのでした。神様は「へいわに くらせるのが いちばんのしあわせだ。それなのに おうさまをほしがるなんて おかしい。」と諭すのですが、かえるたちは聞きません。しかし、かえるたちが望んだ強い王さまは、かえるたちの存在そのものを脅かすのです。2500年前に書かれたというイソップの物語をベースに、アーサー・ビナードさんとスズキコージさんがイソップ物語の本質は何かと突き詰めながら、現代への風刺も効かせた1冊に仕上げています。

 

 

 

 

 

『さくら 語りかけ絵本』こがようこ/文・絵 大日本図書 2022/2/15(出版社サイト→こちら

赤ちゃんに語りかけて遊ぶこがようこさんの「語りかけ絵本」の5冊目です。さくらのはなびらが、一枚、一枚と風に飛ばされて舞い降りてきます。それを集めて、並べて、遊ぶ絵本です。
満開の桜が咲くころ、親子でお散歩しながら桜の花を見あげ、散りしきる花びらを集めていっしょにこの絵本を読んであげてほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

『アフガニスタンのひみつの学校 ほんとうにあったおはなし』ジャネット・ウィンター/作 福本友美子/訳 さ・え・ら書房 2022/2/18(出版社サイト→こちら

1996年から2001年の間、アフガニスタンはタリバン政権に支配され女子への教育が禁止されていました。でも秘密裏に女の子のために学校を作り、見つからないようにこっそりと勉強を教えていたグループがあったのです。それを知った作者が取材して作成した絵本です。
タリバン政権に両親を連れていかれたナスリーン、おばあちゃんはなんとか広い世界に目をむけてほしいと秘密の学校の戸を叩きます。最初は心を閉ざしていたナスリーンですが、時間をかけて心がほどけていきます。「もうひとりぼっちではありません。じぶんのものにした知識は、なかよしの友だちのように、いつもナスリーンといっしょでした。」という言葉に、石井桃子さんが「本は友だち」と晩年に残されたことばを思い出しました。
昨年夏以降、ふたたびアフガニスタン情勢が悪化し、ふたたびタリバン政権が制圧し、女子教育にも制限がかかるようになっています。ウクライナ情勢もふくめて、世界各地で学ぶ機会が奪われている子どもたちへ心を寄せたいと思います。

 

 

 

『のいちごつみ』さとうわきこ/作 福音館書店 2022/3/5(出版社サイト→こちら

「ばばばあちゃんの絵本」シリーズに、もう1冊楽しい仲間が加わりました。福音館書店月刊誌「こどものとも」2010年4月号のハードカバー版です。
ばばばあちゃんが春になって暖かくなったので、仲間たちをのいちご摘みに誘います。たくさんのいちごを摘んだので、家に帰っていちごジャムにすることになったのですが、みんながジャムになる前にひとつぶだけ食べたいと言い出して・・・帰り道すがらむしゃむしゃ食べるうちに、家に着いた時にはジャムにするにはほんのわずかに!でも「またとりにいけばいいよ」と前向きなのが、ばばばあちゃんのいいところですね。春にふさわしい1冊です。

 

 

 

 

『おしりじまん』齋藤槙/作 福音館書店 2022/3/5(出版社サイト→こちら

福音館書店月刊誌「ちいさなかがくのとも」2018年9月号のハードカバーです。この絵本には動物たちの後ろ姿、つまりおしりの絵が並んでします。
登場する動物はうさぎにカバ、アジアゾウにトラ、シマウマなど20種類。
齋藤槙さんは独自の技法で絵を描いています。それは薄い紙に輪郭を描いた後、小さなパーツにきりぬいていき、その紙一枚一枚に色を塗り、それを貼り合わせて一つの絵にするのです。膨大な手間がかかるのですが輪郭線を書く必要がないことと、見えている色を抜くことが出来る、つまりは色を塗ることに集中できると、以前講演会でお聞きしました。この絵本でも一匹、一頭ずつ丁寧に仕上げられたことがわかります。2歳くらいの小さい子どもから楽しめる絵本です。

 

 

 

 

『おとがあふれてオムライス』夏目義一/作 福音館書店 2022/3/5(出版社サイト→こちら

こちらも福音館書店月刊誌「ちいさなかがくのとも」2019年2月号のハードカバーです。お休みの日でしょうか?女の子とお父さんがお昼の準備を始めます。メニューはオムライス。「ず ぱん!」「ぴぴち ぴぴち」はピーマンを刻む時の音、たまねぎのみじんぎりは「じゃっじょっじょっ じゃっじょっじょっ」と音がして、たまごをかき混ぜる時には「しゃらしゃらしゃら」「しょかしょか しょかしょか」、調理の時に聞こえてくる音でその過程が表現されています。ほかほかの美味しいオムライスが完成するとまるで絵から飛び出してきていい匂いがしそうです。親子で読みたい1冊です。きっと読み終わったらお料理始まりますね。

 

 

 

『はるのにわで』澤口たまみ/文 米林宏昌/絵 福音館書店 2022/3/10(出版社サイト→こちら

生命のエネルギーに溢れた美しい絵本です。
春の庭におひさまの光が差し込むと、小さな昆虫やかえる、かなへびたちが活動を始めます。花の中にはまるはなばち、小さな水たまりにはあめんぼがいます。葉から葉へ渡っていくはえとりぐもをかなへびが狙っています。木の枝についていたかまきりの卵から夥しい数のあかちゃんかまきりが孵ったり、風に揺られて蝶が飛び立ちます。そうっと覗いてみると、そこにはたくさんの生命がそこにいて、春の訪れを喜んでいるのです。この絵本をもって庭や公園に出かけてほしいと思います。自然を題材にした絵本を作っている澤口さんの文章にアニメーション監督の米林さんが美しい絵をつけました。センス・オブ・ワンダーに溢れた絵本です。(福音館書店ふくふく本棚→こちら

 

 

 

 

 

 

『ニッキーとヴィエラ ―ホロコーストの静かな英雄と救われた少女』ピーター・シス/作 福本友美子/訳 BL出版 2022/3/20(出版社サイト→こちら

1938年、ナチスドイツはチェコスロバキアに侵攻しました。当時イギリスでは17歳以下の子どもを難民として受け入れていることを知った銀行員のニッキーは、私財をつかって、のちに寄付を募ってチェコスロバキアから669人の子どもたちを避難させました。自費で新聞広告を出して引き取ってくれる家庭を募集し、子どもたちの受け入れの手続きをしていたのです。ヴィエラは、チェコスロバキアで生まれたユダヤ人の女の子。両親やいとこたちと楽しく暮らしていましたが、ナチスの侵攻で生活は一変します。ヴィエラの両親は、彼女をイギリスに送り出す決心をします。別れの日、父さんはヴィエラに日記帳を手渡し「毎日のできごとを書いておきなさい。」と伝えます。ヴィエラの父親は強制収容所で殺され、母親は終戦後、収容所を出たあとで病死します。ヴィエラは一度はチェコスロバキアに戻りますが、両親だけでなくいとこたちも亡くし、イギリスで生活することにしました。ニッキーは戦後、自分がしたことは誰にも告げてなかったのですが・・・50年経ったころ、妻が子どもたちの記録を綴ったファイルをみつけたことで、イギリスの人気番組「これが人生だ」で自分が救った子どもたち(その頃には中高年になっていた)に会うのです。その中にヴィエラもいました。彼女は誰が自分を逃がしてくれたのか知らなかったのです。ヴィエラは父の勧めで日記をつけていたので、それをもとに『キンダートランスポートの少女』という本を書きます。今回の絵本は、ピーター・シスがそれを読んだことから着想したそうです。翻訳者の福本さんは、ロシアのウクライナ軍事侵攻を受けてこの絵本が今、世に出ることに意味があるとおっしゃっています。ともに考えたいテーマです。

 

 

 

【その他】

『センス・オブ・何だあ?―感じて育つ―』三宮麻由子/著 大野八生/画 福音館書店 2022/3/5(出版社サイト→こちら

4歳の時に視力を失った三宮さんですが、自然観察を通して感覚が研ぎ澄まされ、周囲のさまざまなものを「感じる」力になったと言います。そんな三宮さんが音や触覚、匂いを通してこの世界を知り、感じたことを軽妙に綴ったエッセイです。
雨の音を聞き分けるとか、雨粒を丸い形のまま触る方法とか、街の中で聞こえてくるさまざまな音を通して「音の地図」を作るとか、普段何気なく見落としている大事な感覚があることに気づかされます。白杖を使っての「歩行訓練」のところでは、「失敗や間違いを犯したときの感覚は、正直、痛いものです。けれど、実はその痛さこそが、次からの進歩につながる大切な感覚である」と書かれていて、「成功体験はもちろん大切です。が、失敗や間違いを肝を据えてそのまま受け止め、細かくしっかり感じとることも同じく、「センス・オブ・ワンダー」に欠かせない「大切なデータ」だと、私は思っています。」という文章に心を打たれました。つい、私たちは間違わないようにと必要以上に緊張したり、子どもにもそれを強いたりしています。でも、もう少しゆったりと構えて「間違えるのも大切なデータ」だって思うことができれば、生きやすくなるのではないかと思います。子ども向けの絵本のテキストもさまざま書いていらっしゃる三宮さんのエッセイを保護者の方にも読んでもらえるといいなと思います。

 

 

(作成K・J)

5月のおはなし会おすすめプランの紹介


2010年より毎月のおはなし会プランを2か月前倒しで2~3本作成してきました。5月のおはなし会プランは、27プラン(小さい子向け10、幼児~小学生向け17)あります。

その中から今月も小さい子向け4プラン、幼児~小学生向け6プランを選びました。
その他のプランも「5月のおはなし会プラン」(→こちら)からご覧いただけます。

(なお、過去記事は、Amazonアフィリエイトを使用していたため画像のリンク切れがあり、修正が間に合っていない場合があります。ご了承ください。)

 

今年度は新たにプランを作らずに過去記事から、特におすすめのプランを紹介してきました。これで12カ月分が整いました。

長い間、おはなし会おすすめプランの更新を続けてきましたが、これが最終回です。
これまでのプランも参考にしながら、参加する子どもたちに合わせて、どんなテーマで、どんな絵本を読むのか考えて組み合わせてください。また、「耳から聞く読書」を通して想像力を育てていくためにも、素話もぜひ取り入れてみてください。

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【小さい子向けおはなし会プラン】

*ぞうさん(→こちら
だれが好きなの?と尋ねられて、「あのね、かあさんがすきなのよ」と素直に答えるまどみちをさんの『ぞうさん』の詩を起点にして作成したプランです。

*いいきもち(→こちら
新緑の季節、思いっきり広い野原で深呼吸。新鮮な空気を吸って元気に進んでいけるようにと、絵本を選んでプランを作成しました。

*おにぎりぎゅっ!(→こちら
リズムよく両手を動かして、やがて生み出されるおにぎりは何よりのごちそうです。おにぎりの絵本を中心にして組み立てたプランです。

*だっこして(→こちら)
「だっこして」を受け止めてもらえることが、親子間の信頼関係を築く第一歩。「だっこして」をテーマに作成したプランです。

 

【幼児~小学生向けおはなし会プラン】

*鳥、とり(→こちら
バードウィークにちなんで日本の昔話「鳥呑爺」と鳥の絵本とを組み合わせたプランです。

*魔除けには菖蒲とよもぎ(→こちら
邪気を払い、魔除けになるものとして端午の節句に欠かせない菖蒲とよもぎが出てくる「食わず女房」をメインにおはなし会プランを立ててみました。

*だれでもみんな(→こちら
5月は世界中で母の日を祝います。もしすでに死別していたとしても、お母さんの存在があったからこそ、今の自分がいるということを思い出してほしくて作成したプランです。

*天までとどけ(→こちら
「よもぎ」と「菖蒲」の出てくる昔話「食わず女房」を中心に組み立ててみました。

*いってきます(→こちら
主人公が元気に出かけていく素話「エパミナンダス」と「のはらうた」の中から詩を一編、それに日本昔話から『ももたろう』、そして写真絵本を1冊組み合わせたプログラムです。

*いろいろなとりたち part2(→こちら
愛鳥週間にちなんだプログラムです。折り紙で鳥を折る工作の提案も組み込まれています。

(作成K・J)

 

 

令和3年度第3回児童部会報告


2月18日(金)に令和3年度第3回児童部会を、会場とオンライン(ZOOMを利用)のハイブリット形式で開催し、11名が参加しました。

今回は、「来館が難しい状況での、図書館利用や本につなげるための取り組み」をテーマに話し合いを行ったあと、『子どもと本』(松岡享子著 岩波書店 2015)を読んでの感想を共有し、児童サービスの本質について考えました。

<来館が難しい状況(入園・進学などで利用が途切れてしまう場合も含む)での、図書館利用や本につなげるための取り組みについて>

はじめに、勤務先の図書館で取り組んでいること、課題と感じていることを共有したあと、今後どのような取り組みをしていけるのか、話し合いました。以下、出された主な意見です。

・図書館に来たら、折り紙の工作がもらえるなど、何か楽しいことがある!と、楽しみにしてもらえる取り組みを積み重ねていく
・地下鉄やスーパーの掲示板、病院の待合室などに、イベントのポスターを貼ったり、本のリストなどを置いてもらったりと、様々な場所で広報していく。積極的に地域にでていく取り組みができるとよい
・YA世代になると、図書館の利用や本を読む機会が少なくなっている。生き方を考えたりする大切な時期に、活用してほしいという気持ちはあるが、来館し、書架に囲まれて過ごしたり、特集棚をみたりすることで、本のオーラをあびているともいえるのではないか。本を読まない時期もあるかもしれないが、必要とするときに読むことができるようにしておくのも1つの役割ではないか
・SNSを活用できないか。Twitterをはじめ、特に中高生はInstagram、TikTokの利用が多く、より短くより手軽に、パッと見てわかるものが求められていることがわかる。図書館も柔軟さをもって、動画を発信したり、気軽に投稿したりできると、若い人たちに近づいていけるのではないか
・オンラインの活用も、図書館によっては環境を整えるのが難しかったり、画面に釘付けにするのはよくないのではないかと懸念したりと課題はある。一方で、自宅でくつろぎながら参加できたり、本との出会いのきっかけになったりする場合もあるので、活用の可能性を探っていけるとよいのではないか
・コロナ禍で来館が遠のいていたこともあるが、以前からの状況が顕在化したともいえる。どうして子どもたちに本を手渡していくのか、本質を考えていく必要があるのではないか

<松岡享子著『子どもと本』を読む>

後半は、児童サービスの本質について考える時間として、『子どもと本』の第5章「子どもの読書を育てるために」を読んでの感想を共有しました。以下、発表された主な感想です。

・児童サービスの教科書ともいえるような、根幹となる内容が書かれていると思った
・今回の児童部会で言及されたことと重なることが多かった。今後このような状況のなかで何をしていけばよいのか、指針となる言葉が書かれていた
・この本の中にある、本は「時限爆弾」(P249)という言葉が好きで、今来館してくれている子どもたちが感じている図書館の雰囲気や、そこで出会った本、一瞬しか触れ合わなかった図書館員が、人生のどこかで爆発すると思うと楽しくなる。ここからどうする? と松岡先生に問われている気もするので、みんなと一緒に頑張っていきたい
・中学生のときに、松岡先生に直接お話を語ってもらう機会があり、そのときの空気を鮮明に覚えている。先生が来てくださってお話を聞くことができた、ということの意味を改めて感じているので、子どものところに私たちが出かけていったり、子どもと子どもの本をつなぐ大人と中学生が出会うきっかけを作ったりしていけるとよいなと思った。本には本を作った人の想いがつまっていて、本を作った人はリアルなので、そのリアルな人と人を出会わせる図書館でありたいと思っている
・文庫のない県はひとつもないとあり、本とつながる場所はどこにでもあると思った
・初めて読んだが、共感できる内容がたくさんあり、さらに深く読んでみたい。今の子どもたちは、読書離れしているかもしれないが、小さいころ図書館でたくさん本を読んだ経験というのは、何十年してから生きてくるのではと思った
・図書館に来ないのは、読む本がみつからない、といったこともあるのではないか。すっと入っていけるような経験があれば、子どもたちも変わってくると思うので、きっかけになれるような仕事をしていきたい。ブックリスト作成、おはなし会、ブックトークなど研鑽を積んで、どうして本を読んでいくとよいのか、うまく伝えていけるようにしたい
・いつ出版されたのかな?と見返してしまうくらい、現在進行形の問題ばかり書かれていた。答えを見つけたいと思いつつ、現状何をしたらよいのだろう、何ができるのだろうと、深く考えさせられる本だなと思った
・今図書館で問題視されている現実が書かれているので、びっくりすると同時に、読んでいてつらかった。児童図書館員の専門性の問題は、根底から変えていく必要がある難しい問題だと思った。現在、図書館では、様々な立場の方が力を合わせてサービスを担っており、専門性の問題については気がついている。気がついているなら改善していける余地があるのではないかと思った

今回、『子どもと本』を読むことで、部員一人一人が自分自身の仕事の原点を見つめ直すと同時に、先が見えない中でも課題と向き合い、考え続ける大切さに気がつけたのではないかと思います。また、児童部会に参加し話し合うことで、各館の状況は違うなかでも、同じ悩みを抱えて同じように頑張っているということがわかって心強いといった声もありました。令和4年度児童部会も、各館の状況を共有し、これからの児童サービスについて考えていく場としての役割を担えるよう、活動を続けてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

[児童部会からのお知らせ]

児童部会では、各館のサービスに活かしていけるよう、各館の取り組みについての情報共有を行っています。今年度は、児童部会員以外のみなさまとも広く共有し、ご活用いただけるよう、各館の取り組み事例を、社内eラーニングサイトに掲載しています。

現在、16の事例(イベント7、環境整備3、展示2、工作・工作会2、地域連携1、その他1)を掲載しており、今後も追加する予定です。ヴィアックス受託図書館のみなさまが対象となりますが、ぜひご覧ください。

(作成 T.I)

5月のおすすめ本リスト(2022)


5月のおはなし会やブックトークで使えるリストの更新をしました。

>母の日 こどもの日 成長 さんぽ/おでかけ 木 鳥  動物 空 風 外遊び 図書館
こんなテーマの絵本を集めています。

おはなし会だけでなく、リスト作成や展示の準備などの業務に役立ててください。

5月おはなし会☆おすすめ本リスト(2022)

 

(作成K・J)

2022年1月、2月の新刊から


1月から2月にかけて出版された子どもの本を紹介します。

今回は、リニューアルして売り場面積の広がった代官山蔦屋書店で選書し、一部は出版社から寄贈されたものをすべて読み終えて記事を書いています。

 

併せて銀座教文館ナルニア国の「きになる新刊」コーナーをぜひご活用ください。(「本のこまど」紹介記事→こちら

なお、書影は各出版社の許諾要件に従って使用しています。

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【絵本】

『じゅう じゅう じゅう』あずみ虫/作 0.1.2.えほん 福音館書店 2022/1/10(出版社サイト→こちら

「たまごをパカッ」「フライパンで じゅう じゅう じゅう やけた やけた」「ソーセージころん」「じゅう じゅう じゅう やけた やけた」と、フライパンのうえで目玉焼きやソーセージ、にんじん、そしてホットケーキが次々と焼き上がっていきます。
最後にみんなお皿にのせて「いただきます」。ここまで読むと、聞いていた子どもたちの顔もぱあっと笑顔になります。
あずみ虫さんの絵は、アルミ板をはさみで切ってそこに着色する手法で独特の質感があります。小さな子どもたちの生活に密着した「食」をテーマにしたこの絵本、月刊絵本「こどものとも0.1.2.」の2017年10月号のハードカバーです。

 

 

 

 

『女王さまのワードローブ イギリス国民に愛されつづける女王エリザベスの物語』ジュリア・ゴールディング/文 ケイト・ヒンドレー/絵 前沢明枝/訳 BL出版 2022/2/1(出版社新刊情報サイト→こちら

今年2月6日で英国エリザベス女王の在位70年を迎え、その挨拶の言葉が全世界に届けられました。25歳で即位して70年、女王は95歳になられました。
そのエリザベス女王の人生を服を通して辿る絵本です。
1926年4月21日の生誕1か月後に行われた洗礼式のドレスから始まり、少女時代のガールスカウトの制服や第二次世界大戦下で女子国防軍に入隊した時の整備士のつなぎ姿、大戦のあとに行われた結婚式のドレス、そして王位を継承する戴冠式の衣装、それから70年間のそれぞれの時に合わせた衣装や帽子、小物などを詳細なスケッチで説明しています。
そして女王の衣装の変遷を辿りながらも、エリザベス女王の個性やユーモア、温かさ、家族への愛情など、余すところなくその人柄が伝わってくる絵本です。

 

 

 

 

 

『人とくらしたワニ カイマンのクロ』マリア・エウヘニア・マンリケ/文  ラモン・パリス /絵   とどろき しずか/訳 福音館書店 2022/2/10(出版社サイト→こちら

南米ベネズエラで語り継がれている本当にあったお話が絵本になりました。カイマンとは、ワニの一種です。ワニ目には大きく分けてクロコダイル科、アリゲーター科がありその亜種としてカイマン科があるようです。1950年~60年代のベネズエラではワニ革にするために漁師が乱獲していました。ある時、宝石商のファオロは、みなしごになったカイマンの子どもを見つけて「クロ」と名付け、家に連れて帰ります。ファオロはクロを大切に育て、友情をはぐくんでいくのです。ところがある日ファオロが倒れると、クロは食事を受け付けなくなります。それだけ強い愛情で結ばれていたのです。
この絵本の原書はベネズエラの公用語スペイン語で書かれています。また絵もベネズエラ出身の画家が描いています。インターネット書評サイトALL REVIEWSには、翻訳者のこの絵本にかける思いや、ベネズエラの公教育事情が綴られています。合わせて読んでみてください。(ALL REVIEWS→こちら

 

 

 

 

 

【児童書】

『ほじょりん工場のすまこちゃん』安井寿磨子/作 福音館書店 2022/2/10(出版社サイト→こちら

昭和40年代の大阪を舞台にした幼年童話です。作者安井寿磨子さんのご実家が自転車の補助輪を作る工場でお父さんは日本で初めて自転車の補助輪を作った人なのです。
自分の家が補助輪工場だからと、いつまでも補助輪をつけて走っていたすまこちゃんは、ある時お父さんに「ほじょりん、はずすぞ」と言われ自転車に乗る練習を始めるのです。努力するなんてことをしてこなかったすまこちゃんには、補助輪を外すなんて無理にしか思えません。後ろから「勇気や!もっと勇気だせ!」と大きな声を出してはげますお父さん。大阪の町を舞台にした人情あふれる物語に仕上がっています。ひとりで自転車に乗ろうとする作者の思い出を綴った作品は、ちょうどひとりで読み始めるころの子どもたちの実体験に重なっていくのではないでしょうか。

 

 

 

 

『けんかのたね』ラッセル・ホーバン/作  小宮由/訳  大野八生/絵 岩波書店 2022/2/22(出版社サイト→こちら

ある日の夕方のこと、家の中で騒ぎが勃発します。いぬはねこを追い回し、4人の子どもたちは兄弟げんかを始めます。みんなは口々に「悪いのはじぶんのせいじゃない」というばかりです。一体、この騒ぎのたねはなんだったのでしょう。言い訳をする子どもたちと、言い訳できないいぬとねこ、そして言い訳をしなかったねずみの愉快な幼年童話です。園芸家として知られている大野八生さんのイラストも素敵です。大野さんの庭仕事のエッセイも機会があったら読んでみてください。(→こちら

 

 

 

 

 

 

 

【その他】

『ブックスタートの20年』NPOブックスタート/編 NPOブックスタート 2022/1/20(出版社サイト→こちら

2000年の子ども読書年を契機に2001年に日本でも始まったブックスタート。この本には、ブックスタートが始まってから20年の歩みがまとめられています。
2022年1月末時点で、ブックスタートを導入している自治体は1089、普及率は63%です。記録を読んでいると、ブックスタートを導入していたのに取りやめた自治体もあることがわかります。それでも自治体と市民が一緒になって生まれてきた赤ちゃんの幸せのために繋がり、実現してきたことが、この運動に参加してこられた多くの人々の声を通して伝わってきます。導入している自治体の図書館では、保健センターへ出向いてブックスタートバッグを手渡すなど、この活動に関わってきたと思います。
ブックスタート活動の原点にある理念や目標を再確認することができれば、図書館の児童サービスもまた何を大事にしなければならないか見えてくるのではと思います。

 

 

 

 

『「子どもの本」の創作講座 おはなしの家を建てよう』村中李衣/著 金子書房 2022/1/31(出版社サイト→こちら

子どもの本の研究者で、読み語りの実践家、そして児童文学者でもある村中李衣さんの「こどもの本」の創作講座です。
「子どもは、有名作家が書いたとか新人が書いたとかそんなの関係なしに、おはなしが大好きです。どんな荒唐無稽のおはなしだって「そんなことあるわけない」と、最初からおはなしの中に入っていかないなってことはありません。そうではなく、あるわけない世界を本気で生きることができるからこそ、おもしろくなければすぐさまパタンと扉を閉めてこちら側の世界へ戻ってきてしまうのです。」
一番気持ちに正直な読者である子どもたちの心をどう捉える作品が書けるのか、それを「おはなしの家」づくりと称して、ひとつずつ丁寧に教えてくれるテキストです。自分で創作してみたいという方にぜひ。そしてこれを読んでいると、子どもの本をどんなところで評価すればいいのかまで、だんだんとわかってくるところもお勧めポイントです。

 

 

 

 

『レインボーブックガイド 多様な性と生の絵本』草谷桂子/著 子どもの未来社 2022/2/5 (出版社サイト→こちら

静岡で40年以上家庭文庫活動を続けてきた草谷さんが、昭和、平成、令和と変遷してきたジェンダーや性への意識を受け止め、性教育や人権問題にまで視野を広げて200冊余りの関連絵本を解説するガイドブックです。
ロングセラーの絵本から始まって、ここ数年の多様な性に関する絵本まで網羅されています。フェミニズムの視点から見ると、まだまだ子どもの本の世界は古い価値観に固執する人たちも多いのですが、まだ価値観が定まらない子どもたちに手渡す本だからこそ、私たちは細心の注意を払う必要があることに気づかされます。

 

 

 

 

(作成K・J)

4月のおはなし会おすすめプランの紹介


2010年より毎月のおはなし会プランを2か月前倒しで2~3本作成してきました。4月のおはなし会プランは、26プラン(小さい子向け9、幼児~小学生向け19)あります。

今年度は新たにプランを作らずに過去記事から、特におすすめのプランを紹介しています。

今月も小さい子向け4プラン、幼児~小学生向6プランを選びました。

その他のプランも「4月のおはなし会プラン」(→こちら)からご覧いただけます。

(なお、過去記事は、Amazonアフィリエイトを使用していたため画像のリンク切れがあり、修正が間に合っていない場合があります。ご了承ください。)

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【小さい子向けおはなし会プラン】

*いっしょにあそぼう!(→こちら
戸外に出て遊ぶ機会が増える季節に合わせて、組み立てたプランです。

*さいた!さいた!(→こちら
入園、入学、進学、進級、なにかと変化の大きな時期を、おとなはゆったりと構えて、信頼できる安全基地として、成長していく子どもたちを受け止めることが出来ればと思い作成したプランです。

*ぴよぴよぴよ(→こちら
春は変化の時で、時間に追われ、余裕を感じる暇もないかもしれない子どもたちに、せめて図書館のおはなし会では、親子がのんびりと過ごせる時間と空間を演出したいと願い作成したプランです。

*このゆびとまれ!(→こちら
春のイメージはというと、賑やかな笑い声を響かせながら子どもたちが一斉に外に飛び出して遊びに夢中になっている様子が浮かびます。そんな子どもたちへ向けたプランです。

 

【幼児~小学生向けおはなし会プラン】

*目ざめの時(→こちら
春は一斉に野山の樹が薄緑色の若芽に覆われ、虫も鳥も動物たちも活動的になる季節で、目ざめをイメージしたプランです。

*春のいのち(→こちら
春は芽吹きの季節、そんな生命力あふれる春をイメージして作成したプランです。

*小さくみえても(→こちら
4月は入園、入学の季節。小さく見えても、その内面には大きな可能性をいっぱい詰め込んでいます。そんな新入生を応援したいなと思いながら作成したプランです。

*ひとりでできるもん(→こちら
子どもたちが成長していくということは、ひとりで出来ることが増えるということです。ひとりで出来ることが増えて、自分で考えて自分で判断できるようになっていくと、いずれ親から自立していきます。学校へ通うということは、その第一歩。素話「こすずめのぼうけん」を中心に作成したプランです。

*とんでいこう(→こちら
素話「鳥のみじい」を中心に、新しい世界へと飛び立っていけるようにと願って作成したプランです。ちょうちょに鳥、そして綿毛・・・いろんなものが飛び立っていきます。

*ありがいっぱい!(→こちら
春になると散歩の途中、じっと立ち止まってアリを見る子もたくさんいるのではないでしょうか。今回はそんな身近なアリをテーマに組み立てたプランです。

 

(作成K・J)

JBBY子どもの本の日フェスティバル(オンライン)のご案内


4月2日は童話作家アンデルセンの誕生日で、1967年にIBBY(国際児童図書評議会)によって「国際子どもの本の日」に定められました。

それを記念して、JBBY(日本国際児童図書評議会)では3月に「子どもの本の日フェスティバル」を開催します。今年のテーマは「ひろげよう!こころのつばさ」です。(詳細は→こちら)(自己啓発(自己研鑽)のためのイベントとしてご案内しています)

 

各図書館にもJBBYから案内チラシが届くことと思います。興味のあるイベントを覗いてみませんか?

 

2022国際子どもの本の日
JBBY子どもの本の日フェスティバル「ひろげよう!こころのつばさ」

《タイムスケジュール》
3月5日(土)13:30~15:40 記念講演会「とくべつでない、とくべつなこと」
              講師:村中李衣、石川えりこ (詳細→こちら

3月6日(日)10:30~11:30 軍手人形を作って!絵本であそぼう! うたおう! おどろう!
              講師:長野ヒデ子、上地史人、三根政信 (詳細→こちら

3月12日(土)10:30~11:30 科学あそび「空を見上げて ぼくのわたしの いまいるところ」
              講師:二階堂恵理&アシスタント(科学読物研究会&理科実験おたすけ隊)
                                        (詳細→こちら
3月12日(土)14:00~15:30   君が読んだ本はどうやって作られてるの?~本作りのひみつ、話します
              講師:工藤純子、黒川裕子、長江優子、濱野京子
                                           進行:吉野万理子                              (詳細→こちら)   
3月13日(日)15:00~17:00   パッとひらめき、サッとえがく「アート大喜利」
                     出演:きのとりこ、舘野鴻、田中清代、垂石眞子、とよたかずひこ、
                                                    はたこうしろう、降矢なな、堀川理万子
                                           進行:広松由希子                 (詳細→こちら

《申込方法》
申込方法など詳細は、JBBYのWebサイト→こちらをご覧ください。

※ヴィアックスは、JBBYの法人会員です。割引コードについてはTS室へ問合せください。

(作成K・J)

2021年12月、2022年1月の新刊から


昨年末から新年にかけて出版された子どもの本を紹介します。

今回は、2月1日に6階から9階へ移転し新装オープンした銀座教文館ナルニア国へ新刊チェックに2月6日に行った際に選書し、一部は横浜日吉にあるともだち書店から取り寄せました。すべて読み終えて記事を書いています。

なお、一部見落としていた昨年12月より前に出版された本と、2022年2月の新刊も含まれています。

併せて銀座教文館ナルニア国の「きになる新刊」コーナーをぜひご活用ください。(「本のこまど」紹介記事→こちら

なお、書影は各出版社の許諾要件に従って使用しています。

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【絵本】
《創作絵本》

『たぬき』いせひでこ/作 平凡社 2021/11/17(出版社サイト→こちら

2011年3月、いせひでこさんの家の寝室の床下で不思議な物音が・・・そしてある朝、デッキに置いてあるスリッパがいたずらされているのを確認します。するとその夜デッキの上にたぬきの親子が現れます。
そこから庭の観察記「たぬ記」を詳細なスケッチとともにつけ始めます。その記録を元に庭の季節の移ろいとともに、子だぬきたちの巣立ちまでを描いた絵本です。画家の目を通して描かれるたぬきの子育ての様子はとても美しく、愛情豊かな視線を感じます。たぬきの親子も安心して子育てをしたことでしょう。

 

 

 

『おはいんなさい えりまきに』角野栄子/作 牧野鈴子/絵 金の星社 2021/12 改訂新版(出版社サイト→こちら

1984年に出版された絵本で、長く品切れになっていましたが、この度改訂新版として出版されました。
りっちゃんがママに教えてもらって編んだえりまきはとびきり長いのです。寒い寒い日、りっちゃんはぐるぐるとえりまきを巻いて散歩に出かけます。寒がっている友達やペンキ屋さんにおすもうさん、インドのおじさんに交通整理のおまわりさんまでえりまきに入れてあげました。それでもみんな寒くてぶるぶる。そこでえりまきで長縄跳びを始めると・・・コロナ禍で今はこんな風に密着できないのですが、読んでいて、とてもいいなあと気持ちが温かくなりました。寒い季節にぜひ読んであげたい絵本です。

 

 

 

 

『おばあさんとトラ』ヤン・ユッテ/作・絵 西村由美/訳 徳間書店 2021/12/31(出版社サイト→こちら

ヨセフィーンおばあさんは散歩の途中、森の中でトラに出会います。でも、このトラ、おばあさんを襲うことなく喉を鳴らして頭をおばあさんに擦り付けてきます。
そこでおばあさんは「うちにくるかい?」とトラを誘って家に連れて帰ります。
町の人はみんな驚きますが、そのうちおとなしいトラだとわかって、みんなが優しくしてくれました。ところがトラは日に日に色あせて元気がなくなってきました。獣医さんに診てもらうと「ホームシックじゃな」と告げられます。そこでおばあさんは船でトラを生まれ故郷のジャングルに連れていくことにしたのでした。オランダの絵本です。

 

 

 

 

 

 

『旅の絵本Ⅹ』安野光雅/作 福音館書店 2022/1/10(出版社サイト→こちら

2020年12月に94歳で亡くなられた安野光雅さん(→こちら)が、最後まで描き続けていらした『旅の絵本Ⅹ』が出版されました。
今回の旅の舞台は、オランダです。この絵本の原画は、安野光雅さんが逝去されたあとに、アトリエからみつかったそうです。巻末には安野光雅さんご自身による旅の解説があります。安野光雅さんがお元気だったころに旅をされたオランダの街々と、その時に感じられた想いを突き合わせながらページをめくりました。『旅の絵本』は全部で10冊。絵本を通して偉大な絵本画家の歩みをたどってみるのも、コロナ禍でこその「仮想旅」になりますね。やってみるのも良いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

『ねこのオーランドー  毛糸のズボン』キャスリーン・ヘイル/作 こみやゆう/訳 好学社 2022/1/20(出版社サイト→こちら

こみやゆうさん翻訳の「ねこのオーランドー」シリーズも3冊目です。
ねこのオーランドーはある雪の積もった寒い夜に、道路監視員のピュージーさんの陣中見舞いに行って、パラフィン油の入った缶を倒して腰から下が油まみれになってしまいます。その上、油を浴びた部分の毛が全部抜けてしまったのです。
恥ずかしさで家に帰れず、茂みにうずくまっているオーランドーを気の毒に思ったグレイスは、オーランドーのために毛糸のズボンを編んでくれました。
毛糸のズボンが編み上がるまでの間、オーランドーが3匹の子ねこたちと交わす会話もとても面白く、またしばらくすると毛糸のズボンの下からちゃんと毛が生えてきて一件落着。「おわりよければ、すべてよしってね」という言葉で締めくくられたお話は、子どもたちにも安心感を与えてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

『ナイチンゲールのうた』ターニャ・ランドマン/作 ローラ・カーリン/絵 広松由希子/訳 BL出版 2022/2/1(出版社サイト新刊紹介→こちら

昔、地球はみずみずしく、空も山も川も海も砂漠も森も美しい色であふれていたのに、動物たちはぼんやりとくすんでいたのです。そこで「えかきさん」はどうぶつたちを呼び集めて、絵の具で色を付けていきました。
まずは昆虫たち、シマウマにキリン、ペンギンにフラミンゴ、次々に色を付けていきます。マンドリルは絵具箱の上に座ってしまったので、カラフルなお尻になってしまいました。行列の最後にいた小さな虫は金の絵の具を塗ってもらいコガネムシになります。やっと仕事が終わったと帰ろうとしたその時、森かげから小さな小鳥が飛んできます。とても臆病で暑さが苦手な鳥でした。でも、絵の具を使い切ってしまっていたのです。そこでえかきさんは、小鳥のくちの中に金の絵の具をひとしずくだけぽつんと垂らしたのです。この小鳥は夜の静けさの中で金色の声で歌うナイチンゲール(夜鳴きうぐいす)と呼ばれるようになったというお話です。『ローラとつくるあなたのせかい』(広松由希子/訳 BL出版 2016→こちら)で2015年にブラチスラバ世界絵本原画展グランプリを受賞したローラ・カーリンの美しい絵に惹きこまれていく絵本です。

 

 

 

 

『シェルパのポルパ 火星の山にのぼる』石川直樹/文 梨木羊/絵 岩波書店 2022/1/28(出版社サイト→こちら

ヒマラヤの山々を案内するシェルパのポルパは、登山をする人々の心強い味方です。そんなポルパはある時、火星にはエベレストよりも高い山があることを知ります。それを知ったシモーヌさんに宇宙まで行けるように改造されたヘリコプターを使うように勧められます。
村の人々の助けも借りて宇宙へ行く準備をしたポルパは、相棒のヤクのプモリと一緒に火星で一番高い山、オリンポス山を目指します。オリンポス山は21,230mの高さです。
この作品の構想は、作者が火星にエベレストの2倍以上の山があるというニュースを見て生まれたそうです。現在、火星探査が進められているので、その内、本当に火星の山を登ることが実現するかもしれませんね。

 

 

 

 

 

『ずんずんばたばたおるすばん』ねじめ正一/文 降矢なな/絵 福音館書店 2022/2/5(出版社サイト→こちら

福音館の月刊絵本「こどものとも」年少版2017年12月号のハードカバーが出ました。お母さんが買い物に出かけた途端に、天井から子ザルたちが降りてきたり、押し入れではナマケモノが布団に潜り込んでいたり、冷蔵庫ではペンギンが涼んでいたり…と次々といろんなことが起こります。僕の部屋ではカピバラがフラダンスしていて、廊下ではパンダとクマが相撲を取り、お風呂の中ではクジラが潮を吹いて、お留守番の家の中はみんなが一緒にずんずんばたばたしていて愉快です。子どもの縦横無尽な想像の世界を描いた楽しい絵本です。

 

 

 

 

『ここがわたしのねるところ―せかいのおやすみなさい―』レベッカ・ボンド/文 サリー・メイバー/作画 まつむらゆりこ/訳 福音館書店 2022/2/5 (出版社サイト→こちら

一日の終わりは「おやすみなさい」の時間。オランダの子どもたちは屋形船の中でぐっすり休みます。中南米の国ではハンモックに揺られながら、インドのように暑い国では蚊帳をつったベッドで、アフガニスタンの子どもは敷物の上で、日本は畳の上に布団を敷いて・・・と世界中のあちこちで寝る場所は違えども、それぞれに安らかに眠る場所があるのです。
この絵本の特徴は、絵がすべてアップリケと刺繍で描かれているということ。それぞれの地域の伝統的なデザインや文様も含めて全部の場面が細かい刺繍によって描かれ、その精巧さ、緻密さにまず驚きます。また訳者のまつむらさんはあとがきに「世界には、安心してねむることのできない子どもたちがいることも思います。戦争状態の国もあれば、災害などで家を失って一時的な施設で暮らさなければならないこともあるからです。(改行)すべての子どもが、ここちよくねむりにつけますように、と願いながら、この作品を訳しました。」と記しています。この絵本を手に取って親子で読むことを通して、そんな祈りを思い出してほしいなと思います。

 

 

 

 

『野ばらの村のひみつのへや』ジル・バークレム/作・絵 こみやゆう/訳 出版ワークス 2022/2/25(出版社サイト→こちら

「野ばらの村の物語」の四季シリーズの4冊に続いて、アドベンチャーシリーズの1冊目が出版されました。
野ばらの村では、冬になると冬至まつりが開かれます。カシの木館の暖炉の周りに村中の人が集まって食べたり、飲んだり、出し物をしたりと楽しく過ごすのです。そんな中、ウィルフレッドとプリムローズはカシの木館の中でひみつの階段をみつけるのです。カシの木館の断面図を見ながら二人が冒険したところを辿るのも楽しいでしょう。細かく描かれた調度品に見入ってしまいます。
シリーズはあと3冊刊行予定です。

 

 

 

 

 

 

《知識絵本》

『こんとごん てんてん ありなしのまき』織田道代/文 早川純子/絵 福音館書店 2022/2/5(出版社サイト→こちら

福音館書店の月刊絵本「かがくのとも」の2017年3月号がハードカバーになりました。この絵本のテーマは「ことば」です。日本語の言葉には似ているけれど、濁点が無いのとあるのとでは意味が全然違ってくるものがあることを、子どもたちにわかりやすくきつねのこんとごんが教えてくれます。
「おひさま きらきら かぜ さわさわ はっぱが はらはら」
「おひさま ぎらぎら かぜ ざわざわ はっぱが ばらばら」
濁点がつくだけでこんなに違ってくるということを、読んでもらうことで耳から聞く耳心地からも感じてもらえるといいなと思います。

 

 

 

 

 

 

『そだててみたら・・・』スギヤマカナヨ/作・絵 赤ちゃんとママ社 2022/2/17(出版社サイト→こちら

たねから植物を育てるって、わくわくする作業です。どんな芽が出てくるのか、どんな花が咲いて実がなるのか、観察するのも楽しいことです。
学校でたねからそだてて観察日誌をつけるという宿題が出たぼくは、近所のたねやさんに行きます。いろいろ迷って「おたのしみ 話のたね」という引き出しの中にあったたねを育ててみることにします。
この少年が育てたのは一体なんだったのでしょう?あとがきのページにその答えが小さく出ていますが、絵を見ながら図鑑で調べてみるのも楽しいですね。好奇心旺盛な子どもたちに手渡したい絵本です。

 

 

 

 

 

 

【児童書】

『白いのはらのこどもたち』(新装版)たかどのほうこ/作 理論社 2021/12(出版社サイト→こちら

野原が大好きなのはらおばさんが、雪の積もった冬の野原にのんちゃんを誘いました。かんじきをはいて散歩するのです。すると雪の上になにかの動物の足跡が・・・それはタヌキとキツネの足跡でした。のはらおばさんは、キツネとタヌキの歩き方の違いで足跡も違っていることを教えてくれます。散歩を続けているうちに、次々にのはらクラブの友達も加わっていきます。冬の野原にはいろんな発見や遊びがあって、のはらおばさんと仲間たちはとても楽しそうです。
この作品は2004年に出版されていた作品に加筆、作者あとがきを加えた新装版として出版されました。

 

 

 

 

『コロキパラン 春を待つ公園で』たかどのほうこ/作 網中いづる/絵 のら書店 2022/1/28(出版社サイト→こちら

大学1年生だった私が、ある年の2月の日曜日にクラスメイトの森田さんに頼まれて一緒にアルバイトした日のことを綴った短い物語です。
バレンタインデーを前に、チョコレートやさん「ムッシュ・チョコット」の店長さんと3人で公園に店を出し、森田さんは売り場のお手伝い、私はチョコレートを買ってくれた人に似顔絵を描くという仕事を担当します。実は絵描きのふりをしているだけで、似顔絵はノートに落書きを描いたことがある程度でした。
コロキパラン・・・キロラポン・・・コロキパラン・・・キロラポン・・・
その優しい音は、公園の隅のおじいさんの手回しオルゴールから出ていました。その音に合わせるとペンが軽やかに動いて似顔絵がうまく描けるのでした。似顔絵はお客さんに好評で、チョコレートを買った人が次々並びます。小さい女の子や男の子もやってきました。最後に並んでいたのは手回しオルゴールのおじいさんでした。ところが店じまいをすると、手提げ金庫の中にはどんぐりやクルミ、葉っぱが!若葉の季節になって、公園を歩くとクルミの木からリスの子の似顔絵が・・・春待つ公園で起きた不思議な魔法の物語です。

 

 

 

 

『おとなってこまっちゃう』ハビエル・マルピカ/作 宇野和美/訳 山本美希/絵 偕成社 2022/1(出版社サイト→こちら

メキシコの児童文学作品です。9 歳の女の子サラのお母さんは、社会の不正に立ち向かい、困っている人や貧しい人のために頑張っている人権派の弁護士です。サラの両親は離婚していますが、毎週金曜日はお父さんのところで過ごしています。
ある日、サラのおじいちゃん(母親のお父さん)が若い女性と再婚すると宣言します。ところがサラのお母さんは、自分と年齢の近い人と父親が再婚することを受け入れられません。
普段は、サラに友達の悪口は言わないようにと注意するのに、頭ごなしにおじいちゃんの彼女を拒否するのはおかしいとサラは思います。
そこで、サラはなんとかおじいちゃんの婚約者と母親を引き合わせようと、計画を立てます。物語は、その若い婚約者が実はお母さんの昔の親友だったということで思わぬ展開となります。サラの味方になってくれるお母さんの弟、サルおじさんはゲイです。古い価値観に捉われない家族像が描かれていて、その中でサラがおとなの抱える弱さや矛盾を「こまっちゃう」と思いながらも理解し、家族それぞれを繋いでいきます。家族について、多様性について考えることのできる作品です。

 

 

(作成K・J)

4月のおすすめ本☆リスト(2022)


4月のおはなし会やブックトークで使えるリストの更新をしました。

・春、成長、ともだち、入学式、なまえ、桜、蝶、たんぽぽ、おさんぽ・おでかけ、ひっこし
以上のキーワードに合う絵本を集めています。

おはなし会だけでなく、リスト作成や展示の準備などの業務に役立ててください。

 

4月おはなし会☆おすすめ本リスト(2022)2月1日更新

 

(作成K・J)

訃報 松岡享子さん


2022年1月25日(火)、東京子ども図書館名誉理事長の松岡享子先生が亡くなられたとのニュースが飛び込んできました。(→こちら

 

昨年10月に発行された東京子ども図書館機関誌「こどもとしょかん」2021秋号(No.171)の中に差し込みで「賛助会員、購読会員のみなさまへ―ランプシェード休載にあたり」というタイトルの松岡先生からのお手紙が入っていました。

「こどもとしょかん」2021夏号(No.170)の松岡先生のエッセイ「ランプシェード」の中で室内で転倒して腰椎の圧迫骨折をしたと書かれており、多くの購読者が心配していたことに対しての、メッセージでした。

 

秋号のお手紙では「腰も癒えてずいぶんとらくになりました。が、その途中でたいへんなことがおこりました。精密検査の結果、わたしの頭のなかに、かなり大きな脳腫瘍があることがわかったのです。(中略)わたしは熟慮の末、治療はいっさい受けず、万事を成りゆきにまかせることに決めました。この決定は賢明だったようで、わたしはその後、手術や、治療や、それにともなう副作用などに妨げられることなく、じつに静かで穏やかな時間をたっぷりあたえられました。」と書かれ、長野県茅野市にある諏訪中央病院の緩和ケア病棟に入院していることが書かれていました。

 

 

1月14日に37期お話の講習会で東京子ども図書館に伺った時に、蓼科の山荘に戻って状態も落ち着いていると伺ったばかりでした。
享年86歳でした。まだまだ松岡先生には教えていただきたいことがいっぱいあって、残念でなりません。

 

 

 

故・石井桃子さんとともに東京子ども図書館を設立し、児童図書館員の育成に力を注いで来られました。

当社も賛助会員になっている東京子ども図書館ですが、テクニカルサービス室が出来たばかりの頃は東京子ども図書館に出向いて、研修を受けたこともあります。今も自己研鑽として、児童図書館員のための研修をお勧めしています。

 

また、松岡享子先生は、石井桃子さんの功績を継いでブルーナの「うさこちゃん」シリーズの翻訳を始めとして、「パディントン」シリーズなど海外の素晴らしい児童文学や絵本を数多く翻訳されました。

また『うれしいさん かなしいさん』(東京子ども図書館 2012)では、お話だけでなく絵も描かれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年には、『あたまをつかった小さなおばあさん』の続編、『あたまをつかった小さなおばあさん がんばる』と『あたまをつかった小さなおばあさん のんびりする』(降矢なな/絵 福音館書店)を翻訳されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

絵を描かれた降矢ななさんの原画展(2020年春、コロナ禍で会期途中で中止、2021年3月27日~5月5日実施)では、松岡享子先生が作られたちいさなおばあさんの人形が飾られていました。

松岡享子先生は手芸がとても上手で、東京子ども図書館のバザーではたくさんの手作り品を出品されていました。昨年の4~5月の最初の緊急事態宣言下ではその手作り品が東京子ども図書館のオークションに出て、先生手作りの絵本バッグを手に入れたのがささやかな自慢です。

 

昨年の秋には文化功労者に選ばれ(→こちら)、療養先の蓼科でその報を喜んで聞いていらしたと伺っています。

 

もう一度お元気な姿を見たかった、松岡享子先生の語りを聞きたかったと思います。

 

心より哀悼の誠をお捧げいたします。

 

 

28日夜に東京子ども図書館公式サイトでもニュースが更新されました(→こちら

東京子ども図書館松岡享子名誉理事長特設ページ(→こちら

 

(作成K・J)

東京子ども図書館主催「2022年度児童図書館員のための研修プログラム(全8回)【ライブ配信】」のご案内


公益財団法人 東京子ども図書館の「2022年度児童図書館員のための初級研修プログラム(全8回)【ライブ配信】」の講座の受講生募集についてのご案内です。(自己啓発(自己研鑽)のための研修としてご案内しています)

児童図書館員や学校図書館員として働きはじめてまもない方や、将来働きたいと希望する方を対象とした、児童サービスの基礎を学ぶ研修プログラムです。2022年度も、インターネットサービスZoomを使用して、在宅で学べるライブ配信講座として開講されます。

申込方法など詳細は、東京子ども図書館のWebサイト→こちらをご覧ください。

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《日時》2022年6/4、7/9、9/10、10/8、11/12、2023年1/7、2/4、3/4 いずれも土曜日
    【午前】10:30~12:15 【午後】14:00~16:00 を基本とします。

《講師》図書館・役職員
    *9/10 講師:髙橋樹一郎氏:天理市図書館館長補佐。当館理事。
           著書に『子ども文庫の100年』みすず書房刊。

《受講料》一般20,000円 賛助会員18,000円 学生18,000円

《定員》60名

《申込締切》2022年3月14日(月)

《申込方法》サイトの申込フォームより送信(→こちら

 

(作成K・J)

3月のおはなし会おすすめプランの紹介


2010年より毎月のおはなし会プランを2か月前倒しで2~3本作成してきました。3月のおはなし会プランは、29プラン(小さい子向け9、幼児~小学生向け19、小高学年~中学生向け1)あります。

今年度は新たにプランを作らずに過去記事から、特におすすめのプランを紹介しています。

今月も小さい子向け4プラン、幼児~小学生向6プラン、卒業生向け1プランを選びました。

その他のプランも「3月のおはなし会プラン」(→こちら)からご覧いただけます。

(なお、過去記事は、Amazonアフィリエイトを使用していたため画像のリンク切れがあり、修正が間に合っていない場合があります。ご了承ください。)

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【小さい子向けおはなし会プラン】

*でておいで~(→こちら
暖かくなって戸外で遊ぼうよと呼びかけるプランです。

*まてまて(→こちら
酒井駒子さんが絵を描いた0.1.2えほん『こりゃまてまて』を中心に作成したプランです。

*もう春だね(→こちら
甲斐信枝さんの絵本『ちょうちょはやくこないかな』を中心に作成したプランです。

*はないっぱい(→こちら
まどみちおさんの絵本『くまさん』を中心に作成したプランです。

 

【幼児~小学生向けおはなし会プラン】

*はるがきた(→こちら
素話「花咲かじい」を中心に春の喜びを感じるプランです。

*花が咲いたよ(→こちら
一斉に花が咲く季節を意識して作成したプランです。

*生きるってすばらしい(→こちら
ルイ・アームストロングが歌った「What a Wonderful World」を描いた絵本『すばらしいみんな』を中心に組み立てたプランです。

*一歩踏み出す(→こちら
イギリスの昔話『三びきのこぶた』を中心に自立をテーマに組み立てたプランです。

*おいしいいちご(→こちら
早春に美味しさを増すいちごをテーマに組み立てたプランです。

*うれしい春の日(→こちら
キーツの俳句絵本『春の日や庭に雀の砂あひて』を導入に組み立てた春先の弾む思いを伝えるプランです。

【卒業生へ(小学生・中学生)】

*卒業おめでとう!(→こちら
小学校6年生や中学3年生の卒業を祝う会で読める絵本や詩を集めています。ぜひこの季節、参考にしてみてください。

 

 

(作成K・J)

3月のおはなし会☆おすすめ本リスト(2022)


3月のおはなし会やブックトーク、特集展示で使える絵本のリストを更新しました。業務でご活用ください。

 

ひなまつり、桜、春、いちご、さんぽ・おでかけ・ピクニック、ともだち、卒業、旅立ち・引越し、成長などのテーマでピックアップしています。

3月おはなし会☆おすすめ本リスト(2022)

また、ヴィアックス受託館向けには、自分たちでカスタマイズ出来るExcelデータをお渡しできます。利用者向けにリストを作成したい時は、TS室までお問い合わせください。

(作成K・J)

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