児童サービスに関する情報

NetGalley活用のおすすめ
栃木市図書館のブックトーク動画
児童レファレンスサービスに便利なツール(2020年版)*更新済*
おはなし会のいろは
児童サービス年間業務計画、講演会・イベント等の工程表(再掲)
児童サービス業務のスタートアップ(更新あり)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介3月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介2月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 1月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 12月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 11月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 10月(再掲)
小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介  9月(再掲)
おはなし会のいろは(その6)おはなし会終了後も大事です(フォローと記録)(再掲)
おはなし会のいろは(その5) おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?(再掲)

NetGalley活用のおすすめ


株式会社メディアドゥが提供するサービスNetGalleyをご存知ですか?

 

 

NetGalleyとは、アメリカで誕生した本を応援するWEBツールです。

 

 

 

公式サイトの「NetGalley(ネットギャリー)とは」には、以下のように書かれています。

「NetGalley(ネットギャリー)は、アメリカで誕生した本を応援するWEBツールです。出版社が掲載する作品を、登録会員は各出版社の承認にもとづいて読むことができます。
 出版社は刊行前の作品のゲラやプルーフ本をデジタル化させることで、安価で迅速に、そしてより多くの関係者に本の情報を提供することができます。ゲラ読み読者となる会員は、書店関係者、図書館関係者、教育関係者、メディア関係者、レビュアーの5タイプから本業にあったものをお選びいただきます。レビュアーとは、出版業界ではない他業界の方、または読んだ本にレビューをお返しするモニター読者を表します。
 NetGalleyは、出版に関するテクノロジー、サービス、ソリューションを提供するリーディングカンパニーFirebrand Technologiesの一部門です。日本では 株式会社メディアドゥがこのサービスを提供しています。」

図書館で本を選定するためのいち早い情報を得ることも出来ますし、またレビューを書いて投稿することで作家と出版社を応援することも出来ます。レビューを送信すれば、出版社に直接送られます。そのレビューが「本の帯」などに採用されることもあるとのこと。レビューの腕をブラッシュアップさせるためにも、登録してレビューしてみましょう。

 

ぜひ、登録し、活用してみてください。なお、画像等はNetGallyよりご提供いただきました。ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(作成K・J)

栃木市図書館のブックトーク動画


栃木市図書館(山本有三記念会=ヴィアックス共同事業体として受託)では、栃木市教育委員会生涯学習課が公開している動画チャンネル「あったかおうち時間」で、子ども向けブックトーク動画「とちぎとしょかんへようこそ」を公開しています。

MCを務めるのは、代表企業山本有三記念会所属の図書館長です。ブックトークをしているのは図書館スタッフのみなさんです。

第一弾(6月23日公開)の動画→こちら

第二弾(7月9日公開)の動画→こちら

第三弾(7月10日公開)の動画→こちら

第四弾(7月20日公開)の動画→こちら

第五弾(7月20日公開)の動画→こちら

ブックトーク動画で紹介している本は、すべて出版社より許諾を受けています。

 

ブックトークのお手本としてもとてもよい動画なので、栃木市教育委員会生涯学習課の許可をいただいて、「本のこまど」で紹介させていただきます。

(作成K・J)

児童レファレンスサービスに便利なツール(2020年版)*更新済*


児童のレファレンスサービスに便利なツールについて、「児童レファレンスサービス対応の仕方」にまとめました。(2020/7/20に修正して更新しています)
 
対応の仕方をチャート図で示すとともに、レファレンス・インタビューの仕方や、レファレンスブックのリストなどをまとめています。
 
図書館でのサービスにご活用ください。
 
 
 
また、こちらには「児童のレファレンスインタビューのコツ」をまとめています。
 
 
 
 
「図書館って、使える~!」「本で調べるって面白い!」と感じる子どもたちが増えるお手伝いを、カウンターで、フロアワークでしてくださいね。
 
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(作成K・J)

おはなし会のいろは


4月から新しく業務の始まる図書館、あるいは4月から新たにスタッフがおはなし会を担当することになる図書館もあると思います。

 

過去におはなし会初心者向けに公開した「おはなし会のいろは」を再度紹介いたします。

 

6回にまとめてあります。ぜひ参考にしてください。  おはなし会のいろは→こちら

(作成K・J)

児童サービス年間業務計画、講演会・イベント等の工程表(再掲)


2月は次年度の業務計画策定の時期となっているようですね。TS室にも春の子ども読書週間に絵本作家を招聘したいという問い合わせも来ています。

 

ただし、絵本作家の方でとくに誰もが知っている人気作家の方になると1年前でも予定が取れないことも多いです。早めに計画を立てて準備を進めていくことが重要です。

 

昨年、4月に公開した記事を再度掲載します。次年度の計画を立てる際の参考にしてください。

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(以下、昨年公開した記事)

 

新しい年度を迎えました。この4月から業務を開始した図書館もあれば、引き続き業務を継続する図書館で児童担当が交代したところもあるでしょう。

2013年10月に児童サービスの年間業務計画や講演会等を実施する際のガントチャート(工程表)を、「本のこまど」にUPしていますが、この度それぞれのファイルを更新しました。

今後の児童サービスの業務を俯瞰し、また講演会やイベントを実施する際の参考にしてください。illust565_thumb (1)

 

なお、これらの資料は29年度まで実施していた児童サービス中級研修3・児童向け行事・講座の企画の研修の中で配布していたものを基にして、作成しています。

児童サービス年間業務計画2018

年間業務計画です。図書館全体の年間業務計画とバランスを取りながら立案するように心がけましょう

 

児童サービスプロジェクトガントチャート2018(講演会等の工程表)

外部から講師を招聘して行う場合の、半年前からのガントチャート(工程表)です。外部講師を招聘しない場合でも、何かプロジェクトをする時にはすべてのスタッフが進行具合を把握できるように、プロジェクトガントチャートを作成し、可視化できるようおすすめいたします

 

児童サービスプロジェクトガントチャート2018(講演会当日の動き)

外部講師を招聘する場合の、講演会当日の動きをチャートにしたものです。講演会ではなく、科学遊びの会や工作会などにおいても当日の動きを工程表として可視化しておきましょう

(作成K・J)

 

児童サービス業務のスタートアップ(更新あり)


4月から新規に受託が始まる図書館もあります。またすでに受託している図書館でも、スタッフの異動・入れ替えで新たに児童サービスを担当になる方もいることでしょう。

 
「本のこまど」では、指定管理者として新規受託館での4月からの業務の開始をするにあたって、担当者が最低限押さえておくべきこと、準備しておくことを2013年にまとめ公開していました。
 
この度、5年の時間を経過したので、一部を見直して2018年版を作成しました。児童サービスを俯瞰的に眺めて、各図書館の実情に応じて優先順位をつけて実施していきましょう。また、図書館事業本部運営支援部テクニカルサポート室では、当社受託館からの相談にはどんな些細なことでも応じます。お気軽にお問い合わせください。

 
 2018/3/19更新しました。
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小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介3月(再掲)


3月は、進級、卒業を控えて、学校の中も浮足立つ時期ですね。図書館へ来る回数も減るかもしれませんが、機会を作って読み聞かせをしてあげてください。春の匂いを感じる本を中心に選びました。

<低学年>

『いちごばたけのちいさなおばあさん』 わたりむつこさく 中谷千代子え 福音館書店 1983 6分

いちごばたけの ちいさなおばあさん (こどものとも傑作集)
わたり むつこ
福音館書店
1983-11-01
 
いちごばたけの土の中に住んでいるちいさなおばあさんの仕事は、いちごに色づけをすること。ある時、春がまだ先だというのに暖かい日が続いたので、いちごが色づくのはまだ先と思っていたおばあさんは大慌てです。おばあさんが一生懸命、いちごに色づけ終わると、寒の戻りで畑は一面雪景色に。三寒四温と気温が変化する春先に読んであげたい1冊です。
 

<中学年>

「梅の木村のおならじいさん」 15分 (『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』 松岡享子作 寺島龍一画 福音館書店 1968 より)

くしゃみくしゃみ天のめぐみ (福音館創作童話シリーズ)
松岡 享子
福音館書店
1968-08-01

おじいさんの悩みの種は、食事時になると出てしまうおなら。音といい、においといい天下一品の代物です。ある冬の日、わなにかかったズーイグルッペという奇妙な生き物を助けます。するとお礼に、なんでも願い事を叶えてくれるというのです。おじいさんはおならが出るのを止めてもらうのですが、かえって体調が悪くなります。そこでもとに戻してもらうと、今度はお殿様の狩りのお供を頼まれてしまいます。殿様の前で粗相はできないからと、もう一度ズーイグルッペに頼み事をしに行きます。事情を知ったズーイグルッペがやった粋な計らいとは?覚えて語ってあげてもよいでしょう。

 

<高学年>

『ルピナスさん』 バーバラ・クーニーさく かけがわやすこやく ほるぷ出版 1987 10分

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話
バーバラ クーニー
ほるぷ出版
1987-10-15
 
 アリスは、小さい時におじいさんと3つの約束をします。それは、「大きくなったら、遠くへ行くこと。おばあさんになったら、海のそばの町に住むこと。そして、世の中を美しくするために 何かすること。」 大人になったアリスは、ミス・ランフィスと呼ばれるようになり、本当に世界中を旅して、海を見下ろす丘にある小さな家に住み、素敵な思いつきをして、一番難しい3つめの約束を果たすのです。その素敵な思いつきのおかげでみんなからはルピナスさんと呼ばれるようになります。時代ごとに色調が変化して描かれ、ひとりの女性の人生のを象徴しているかのようです。
 

卒業する6年生には、2014年(その4)卒業おめでとう!(小学生・中学生)で紹介されている本もおすすめです。

 

<知識の本>

『さくら』 長谷川摂子文 矢間芳子絵・構成 福音館書店 2010 5分

さくら (かがくのとも絵本)
長谷川 摂子
福音館書店
2010-02-10
 
 さくらの花は満開の季節だけが注目されるのですが、実は季節とともにさまざまな姿を見せてくれます。青葉の季節、小さな実がなる季節、秋には紅葉して、冬には裸の木に。でも冷たい風の中、しっかりと次の花芽を育てているのです。「かがくのとも」シリーズの1冊。さくらの季節の前に読んであげるとよいでしょう。 
 
 

『はるにれ』 姉崎一馬写真 福音館書店 1979

はるにれ (日本傑作絵本シリーズ)
福音館書店
1981-11-10

文字のない写真絵本です。北の国の草原にたつ1本のはるにれ。落葉高木のはるにれの四季折々の姿をさまざまな表情で映し出しています。霧の中にたたずむ姿、一面の雪原にたたずむ姿、若葉が萌え出ずる姿などを、じっと見つめていると、木からのメッセージが聞こえてきそうです。余計な声をかけずに1ページ、1ページしっかりと見せてあげてください。

 

 

<気軽に読める本>

『これはおひさま』 谷川俊太郎作 大橋歩絵 福音館書店 1990 3分

これはおひさま (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-04-10

谷川俊太郎さんの『これはのみのぴこ』と同様に、こちらも積み重ねの言葉遊び絵本です。「おひさま」から始まって「おひさま」にまた帰ってくるまでに、どんなものが出てくるか、楽しみながら読めます。大橋歩さんのよるコラージュ手法を使った絵も味わい深いことでしょう。

 

(選書T・I 作成K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介2月(再掲)


まもなく節分です。この時期に読んで聞かせてあげたい絵本を紹介いたします。

<低学年>

『こぶじいさま』  松居直作 赤羽末吉絵 福音館書店 1980 6分

こぶじいさま
松居 直
福音館書店
1980-07-01
 
ひたいに大きなこぶのあるじいさまが、山のお堂に泊まっていると夜中に鬼がやってきました。日本の昔話では頬に大きなこぶがある再話も多いのですが、こちらでは額にこぶ。赤羽末吉の迫力のある鬼どもが怖くもあり、ユーモラスでもあります。鬼が歌うところではリズミカルに読んであげましょう。
 

『ゼラルダと人喰い鬼』 トミー・ウンゲラー作絵 田村隆一 麻生九美訳 評論社 1977 9分

ゼラルダと人喰い鬼 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
トミー・ウンゲラー
評論社
1977-09

 

日本の鬼ばかりなので、気分を変えたいときに読みました。(T・I)

出だしはとても怖いお話に感じますが、お料理の上手なゼラルダが人喰い鬼に美味しいご馳走をたくさん作って食べさせたので、それからは鬼たちが子どもを襲うことがなくなったというストーリーです。ご馳走の名前はとてもユニーク。よどみなく言えるようにしましょう。

 

<中学年>

『いっすんぼうし』 いしいももこぶん あきのふくえ 福音館書店 1965 12分 

 

親指ほどの大きさだから、いっすんぼうしと名付けられた男の子。お椀の舟で都に上り、ある名高い大臣の屋敷に仕えることに。ある日、姫のお供で清水寺へお参りに行く途中、三匹の鬼が襲ってきました。針の刀で果敢に戦ういっすんぼうし。打出の小槌でいっすんぼうしが大きくなるシーンは子どもたちも惹きつけられます。誰もが知っている昔話と思っていると、意外にも最近の子どもたちは知らないこともあります。機会をとらえてぜひ読んであげましょう。

 

<高学年>

『鬼のうで』 赤羽末吉作絵 偕成社 1976 10分

鬼のうで (赤羽末吉の絵本)
赤羽 末吉
偕成社
1976-12

 

羅生門の鬼退治伝説を、赤羽末吉が絵本にしました。丹波は大江山からやってきて都を荒らす酒呑童子という名の鬼を、源頼光の家来、渡辺の綱が退治しようと腕を取ってきます。しかしそれだけでは済まないのが、この物語の面白さ。鬼と人間の知恵比べ、力比べは、物語にぐいぐい引き込みます。

 

<知識の本>

『だいず えだまめ まめもやし』 こうやすすむ作 なかじまむつこ絵 福音館書店 2004 5分

だいず えだまめ まめもやし (かがくのとも特製版)
こうや すすむ
福音館書店
2004-01

 

だいず、えだまめ、もやしが同じ豆だということを、知らない子どもたちもいて、この絵本を読むと目をみはって驚きます。この季節にぜひ読んであげたい科学絵本です。

 

『鬼が出た』 大西廣文 梶川俊夫ほか絵 福音館書店 1987

鬼が出た (たくさんのふしぎ傑作集)
大西 広
福音館書店
1989-11-08
 
節分の鬼、鬼ごっこの鬼、鬼に関するさまざまな知識を、わかりやすい図版で示しながら伝えてくれる1冊です。鬼とは、死や、自然の脅威にたいして人々が想像し、作り上げてきたものだということもわかります。鬼を生み出してきた私たちの先祖の思いにも触れることができます。一冊読むというより、内容について紹介してあげてもよいでしょう。
 
(選書:T・I 作成:K・J)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 1月(再掲)


今朝は、元気に登校していく子どもたちの声が出勤の際に聞こえてきました。いよいよ3学期も始まりました。1月のおすすめの本の紹介を再掲します。また、今年は戌年、犬に関する絵本の紹介もよいと思います。

いぬの絵本

子どもたちに、展示やおはなし会を通してたくさんの作品を紹介してあげてください。
(K・J)

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新しい年を迎え、子どもたちも希望いっぱいではないでしょうか。そんな1月はお正月の本を紹介しながら、子どもたちに冬休みのことを聞いても楽しいですね。今回は、「お正月」をテーマにおすすめの本を紹介します。

<低学年>

『かさじぞう』 瀬田貞二再話 赤羽末吉画 福音館書店 6分

かさじぞう(こどものとも絵本)
瀬田 貞二
福音館書店
1966-11-01

 おじいさんから笠をかぶせてもらったおじぞうさまが恩返しをする、有名な日本の昔話です。赤羽末吉による扇面に描かれた場面は、雪が降る様子やおじいさん、おばあさんの人柄が伝わってきます。「よういさ、よういさ、よういさな。」とおじぞうさまが近づいていく様子に、子どもたちは息をのんで聞いてくれます。 

 

『十二支の年越』 川端誠作 リブロポート 1983 約4分

 十二支の動物たちの年越しの様子が、七五町の愉快な文と、線が太い木版画の絵で書かれています。

左ページには、餅つき、初夢、獅子舞・・・など、年末年始に関するいろいろな風習の紹介がありますので、子どもたちに問いかけをしてもよいと思います。絵本全体にユーモアがあるので、楽しい気分でお正月を迎えるにはぴったりの1冊です。
 
 

 <中学年>

『はつてんじん』 川端誠作 クレヨンハウス 1996 7分

落語絵本 三 はつてんじん (落語絵本 (3))
川端 誠
クレヨンハウス
1996-12-01

 日本の伝統的な話芸である落語を絵本化したものです。「はつてんじん」とは、新年になってから天満宮に初めてお参りにいくことです。ある親子が初天神に行くことになりますが、息子の金坊はわるさばかりする困りもので・・・親子のやりとりが楽しい落語です。新年を明るい笑いではじめるのもいいですね! 

 

 

 <高学年>

『しめかざり』 森須磨子文・絵 福音館書店 2008 

しめかざり (たくさんのふしぎ傑作集)
森須 磨子
福音館書店
2010-12-10

 お正月になると、家の門や玄関に飾られる「しめかざり」。家に「年神様」というお正月の神様をお迎えするためのものです。この本では、ごぼうじめの作り方やついているかざりの意味などがイラストをそえてわかりやすく説明されていて、何気なく見ているしめかざりについて詳しく知ることができます。地域によってさまざまなかたちのあるしめかざりの紹介も楽しいです。作成にたずさわっている人も多数登場し、しめかざりには人々の大切な思いがこめられていることがわかります。日本の伝統として受け継がれているしめかざりについて、ぜひ紹介してあげてください。

 

<知識の本>

『まるいちきゅうのまるいちにち ALL IN A DAY』 安野光雅編 童話屋 1986

 安野光雅さんが世界8国8人の絵本作家に声をかけて作った絵本です。無人島にいる男の子タスケが各国にSOSを発信するという設定で、世界の子どもたちがお正月を迎える様子が描かれています。ロンドンが1月1日0:00を迎えたとき、ブラジルはまだ31日夜21:00で寝る支度をしていますし、日本ではもう1日朝9:00で初詣の準備をしているところ、といった具合です。ページをめくると、3時間ずつ、時間がすすんでいきます。絵を眺めていると、季節が違ったり、食べているものが違ったりと、さまざまな発見ができます。1つ1つの絵は小さいので、全部読むのではなく、本の紹介をして、あとからじっくり眺めてもらうのがよいと思います。

 

<気軽に読める本>

『おしょうがつさん』 谷川俊太郎ぶん 大橋歩え 福音館書店 1983 2分

おしょうがつさん (幼児絵本シリーズ)
谷川 俊太郎
福音館書店
1990-11-15
 
 お正月にまつわるものを、美しい切り絵とリズミカルな文で紹介しています。子どもたちから「知ってるー」の声があがる絵本です。
 
 

 『いちねんのりんご』 菊地清作・絵 福音館書店 冨山房 1995 3

いちねんのりんご
菊地 清
冨山房
1995-09-16

 「いちねんのりんご」からは毎月に1個ずつ実が落ちます。この絵本は切り絵になっていて、りんごの実は、「ばくばくばっくん」とわれて、1月は雪だるま、2月は鬼といった素敵なものに変わります。どんなものに変わるのか楽しみながら、季節を味わうことができる絵本です。

 みなさまにとって、よい1年になりますように! 

(作成 I.T)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 12月(再掲)


12月になり、町もクリスマスの楽しい飾りで華やかですね。子どもも大人もどこかわくわくして、嬉しそうです。そんな12月はクリスマスの本を中心に紹介します。子どもたちとたっぷり楽しんでください!

低学年>

『おおきいツリー ちいさいツリー』 ロバート・バリーさく 光吉夏弥やく 大日本図書 2000 8分

おおきいツリー ちいさいツリー
ロバート バリー
大日本図書
2000-10

もうすぐクリスマス。ウィロビーさんのおやしきにも大きなツリーが届けられました。けれども大きすぎて天井につっかえてしまったので、執事のバクスターがちょん切って、先っぽを小間使いのアデレードに持っていきました。アデレードは喜んでツリーを飾りましたが、やはり大きすぎたので先をちょん切ると、それを今度は庭師のチムが拾ってまたツリーにして・・・といった具合に、ツリ―は巡っていくのです。行く先々でツリーが歓迎されて喜ばれるのを見ていると、クリスマスの幸せがどんどん大きくなる1冊です。

『ちいさなもみのき』 マーガレット・ワイズ・ブラウンさく バーバラ・クーニーえ かみじょうゆみこやく 福音館書店 約12分

ちいさなもみのき (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
マーガレット・ワイズ ブラウン
福音館書店
1993-10-20
 
森のはずれに小さなもみの木がたっていました。ある冬シャベルをもった男の人がやってきて、もみの木を堀り出し、運んでいきます。着いたところは、足の悪い男の子の部屋でした。ちいさなもみの木は美しく飾られ、男の子の部屋でクリスマスを祝うのです。それから毎年もみの木は、冬は男の子のもとで過ごし、春になると森に戻っていきました。ところがある年、雪が積もっても誰ももみの木を迎えにきてくれません。そして待っているもみの木のもとに、あの足の悪い男の子が歩いてやってくるのです! 
 クリスマスの素朴で心あたたまるお話です。易しい文章と赤と緑の美しい絵が、物語のやさしい雰囲気を伝えてくれます。歌が3曲入っていますので戸惑う方もいるかと思いますが、難しい曲ではありませんのでぜひ挑戦してみてください。子どもたちは耳をかたむけてくれ、シンとした空気になります。楽しいだけでなく、時には静かな気持ちになれる本も子どもたちと味わいたいですね。 

<高学年>

『とってもふしぎなクリスマス』 ルース・ソーヤ文 バーバラ・クーニー絵 掛川恭子訳 ほるぷ出版 1994 約20分

チロル地方に伝わるゴブリンの王さまローリン王のお話です。アルプスの谷間の村に、靴屋のお父さんとフリッツル、フランツル、ハンスルという3人の小さな男の子が住んでいました。生活は豊かではありませんでしたが、たまに食べられるごちそうのシチューを「シュニッツル、シュノッツル、シュヌーツル!」と呼ぶなど、明るさを忘れない一家でした。そんな一家のもとに、冬の寒い日、ローリン王が訪れるのです。いたずら好きのローリン王は、3人の男の子にどなったりこずいたりと意地悪しながらも、素敵な贈り物をくれるのです。とても愉快で、心温まるお話です。少し長めですが、子どもたちはローリン王の起こす不思議な出来事にひきこまれて聞いてくれます。

<知識の本>

『サンタクロースってほんとにいるの?』 てるおかいつこ文 すぎうらはんも絵 福音館書店 1982 3分

「サンタクロースってほんとうにいるの?」「どうしてぼくのほしいものがわかるの?」など、サンタにまつわる子どもたちが抱く疑問に、お父さんとお母さんが、1つ1つき飾らず答えます。「サンタクロースは ほんとにいるよ せかいじゅう いつまでもね」という、最後の答えはいつでも心に残るのではないでしょうか。

 ニューヨーク・サンサース新聞社に届いた8歳の女の子の「サンタクロースはいるんでしょうか」という手紙に、社説で丁寧に答えた『サンタクロースっているんでしょうか?』(ニューヨーク・サン新聞「社説」 東逸子絵 中村 妙子訳 偕成社 2000)がありますが、大きい子にはさりげなく手渡したい1冊です。

『クリスマス・クリスマス』 角野栄子さく 福音館書店 1989 

クリスマス・クリスマス (たくさんのふしぎ傑作集)
角野 栄子
福音館書店
世界で一番大きなお祭りかもしれないクリスマスにまつわる話題がたくさんつまっています。クリスマス・ツリーをなぜ飾るのか、なぜ七面鳥を食べるのか、一つ一つの意味を改めて知ることで、クリスマスに込められた人々の願いを感じ、いつもと違った角度からクリスマスをみることができます。またオーストラリアの真夏のクリスマス、ニューヨークの華やかなクリスマスなど、世界各地のクリスマスの様子も紹介されています。サンタが描かれた古い版画や写真も豊富です。読み聞かせするには少し長いのですが、ぜひ紹介してあげてください。 
 

<詩の絵本>

『クリスマスのまえのばん』クレメント・C・ムーアぶん わたなべしげおやく ウィリアム・W・デンスロウえ 福音館書店 1996 5分

クリスマスのまえのばん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
クレメント・C. ムーア
福音館書店
1996-10-25

クリスマスの前の晩、家の中はひっそり静まりかえり、物音一つしません。そんなとき、外の庭でにぎやかな音を聞きつけた父さんが起きてみると、セントニコラスがトナカイがひくそりに乗って、空から降りてきたのです。プレゼントを置くセントニコラスの様子が楽しく書かれていて、その場面を本当に見ている気になります。1822年のクリスマス・イブに聖書学者のクレメント・ムーア氏によって書かれた楽しい詩の絵本です。この詩にはたくさんの画家が絵をつけていますが、この本は『オズの魔法使い』の挿絵で有名なウィリアム・W・デンスロウが、詩にぴったりの明るく愉快な絵をつけています。詩の最後は、次の言葉でしめくくられています。

「みなさん クリスマス おめでとう! しあわせな よるに なりますように!」

(作成 I.T)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 11月(再掲)


11月になって気温が下がり、これから葉も色づいてきそうで楽しみですね。そんな11月は落ち葉の本を中心におすすめの本を紹介します。

「楽しい落ち葉があったら、図書室に持ってきてね」と声をかけて、図書室でミニ落ち葉博物館を作るのも楽しそうですね。

<低学年>

『くんちゃんはおおいそがし』 ドロシー・マリノさく まさきるりこやく ペンギン社 1983 4分

くんちゃんはおおいそがし
ドロシー・マリノ
ペンギン社
1983-01

 くんちゃんの何気ない秋の1日を描いています。朝から何をすればよいのかわからなくて退屈していたくんちゃんですが、外にでてみると、木切れを船のように川に浮かべたり、りすのようにくるみを集めたり、落ち葉で山を作ってもぐりこんだりと大忙し! 秋らしい茜色が美しい絵本です。子どもたちはくんちゃんになって、秋の日を楽しんでくれます。

 

<中学年>

『わたしのもみじ』 岩間史朗写真・文 ポプラ社 2001 7分

わたしのもみじ (シリーズ・自然 いのち ひと)
岩間 史朗
ポプラ社
2001-11
 
1本の大きなもみじの木に魅力されたぼく(岩間史朗氏)の映した、四季さまざまの美しい写真がまとめられています。初夏秋冬の変化を同じアングルから映した写真や、新芽や花の写真、夏に集まる虫たちの写真などがあり、1枚1枚の作品から、1本の木がもつ命の力強さが伝わってきます。10月4日から11月7日まで、次第に葉が色づき散っていく様子を映した一連の写真もありますので、ぜひ紹介してあげてください。 
 
<高学年>

『かえでの葉っぱ』 D・ムラースコヴァー文 関沢朋子訳 出久根育絵 理論社 2012 12分

かえでの葉っぱ
デイジー・ムラースコヴァー
理論社
2012-11-20
旅する1枚の葉っぱの物語です。ある日、木からふわりとはなれた葉っばは、風にのって遠くまでいくつもりが、大きな石のあいだにはさまってしまいます。そこをある少年に助けられて、長い旅が始まるのです。丘をこえ、サフランやすてきな草原を通り、水に浮かんで流れていき・・・、やがて季節は冬になり、がきて白い模様の世界になり、葉っぱの上には霜がおります。春になったとき、葉っぱはもう灰色のクモの巣のような骨だけになっていました。そして再び自分を助けてくれた少年のもとに行きつくことになるのです。生きていくとはどういうことが、葉っぱの一生から静かに伝わってきます。
 この本はチェコの画家でもあり作家でもあるムラースコヴァーの作品に、日本の出久根育さんが絵をつけたものです。一枚一枚が丁寧に描かれていて、絵画のような仕上がりです。ぜひ絵もじっくり見せてあげてください。
 
<科学の本>
 
『おちばのしたをのぞいてみたら』 皆越ようせい写真・文 ポプラ社 2000 4分
おちばのしたをのぞいてみたら… (はっけんたんけんえほん)
皆越 ようせい
ポプラ社
2000-08
落ち葉の下にいる虫たちをクローズアップでみせる写真絵本です。1㎜以下のダニの仲間から、5㎝くらいのダンゴムシやオオゲジまで様々な生きものが紹介されていて、落ち葉の下の豊かな世界をみることができます。最後は生き物たちのうんちが土になり、土から木が育って、やがて落ち葉になって、虫たちに食べられる・・・といったいのちのつながりをさりげなく伝えています。落ち葉の下をのぞいてみたくなる1冊です。
 
『落ち葉』 平山和子文と絵 平山英三構成と写真 福音館書店 2005 8分
落ち葉
平山 和子
福音館書店
2005-09-25
 
画家の平山和子さんが、落ち葉の美しい姿を残しておきたいと1枚1枚丁寧に描いた作品を集めた「落ち葉の美術館」です。色づき始めたものから、虫や風雨にさらされて、穴だらけになったり色あせたものまでありますが、どの落ち葉もハッとさせられる美しさがあります。著者のものを愛情をもって丁寧に見つめるまなざしから、自然のもつ美しさに気がつかされる1冊です。すべて読まずに、絵を見せながら紹介をしてあげてもよいと思います。 
 
<詩の本>
『てんぷらぴりぴり』 まどみちお作 杉田豊画 大日本図書 1968
てんぷらぴりぴり (子ども図書館)
まど みちお
大日本図書
 
まとみちおさんの59歳のときの初めての詩集で、まどさんの小さいものたちへの優しいまなざしを感じることができる詩がぎゅっとつまっています。「てんぷら ぴりぴり」は思わず口ずさみたく、響きの心地よい詩です。何度かくりかえし読むと子どもたちも覚えて、一緒に暗唱してくれます。ぜひ他にもご自分の好きな詩を選んで読んであげてください。大らかな絵もゆったりとして味わい深いです。 

(作成 T.I) 

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介 10月(再掲)


昨年の投稿を再掲載いたします。
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10月31日はハロウィンです。町のいたるところでハロウィンの飾りを見かけるようになりました。

実はハロウィンは、もともとはケルト民族の秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教行事がキリスト教に取り入れられたものです。今では魔女やおばけに仮装した子どもたちが「Trick or Treat!」( 「お菓子をくれないといたずらするよ」)と唱えて、美味しいお菓子をたくさんもらえる楽しいお祭りになっています。

10月はハロウィンの時期におすすめの本を選んでみました。

<低学年>

『おばけのジョージー』 ロバート・ブライトさく  光吉夏弥やく  福音館書店 1978 6分

ホイッティカーさんの家に住むおばけのジョージーは、階段をみしりといわせたり、ドアをぎーといわせたりして、夜の時間を知らせていました。ところが、ホイッティカーさんが階段とドアを調整したために音がしなくなり、時間を知らせることができなくなってしまいます。ジョージーは、おばけが住むのによい他の家を探すことにするのですが…。かわいらしいおばけのお話で、子どもたちは親しみをもって聞いてくれます。

*関連本

おばけのジョージーシリーズ  ロバート・ブライト作/絵  なかがわちひろ訳  徳間書店

新・おばけのジョージーセット(全5巻)
ロバート・ブライト
徳間書店

おばけのジョージーが登場するお話が、全5巻のシリーズで出版されています。絵本ではありませんが、全ページに挿絵があり、やさしい文章で書かれていますので、そろそろ自分で読んでみたいという子にもおすすめです。『おばけのジョージーおおてがら』『おばけのジョージーともだちをたすける』『おばけのジョージーのハロウィーン』『おばけのジョージーてじなをする』『おばけのジョージーとさわがしいゆうれい』があります。

 

 <中学年>

『おばけリンゴ』 ヤーノシュさく やがわ・すみこやく  福音館書店 1969 8分

びんぼうな男の人ワルターは、リンゴの木を持っていましたが、1つも実をつけたことがありません。心から願い続けると、1つだけ花が咲き、実がなりました。取り入れどきになりましたが、ワルターは惜しくてそのままにして置きました。リンゴは日ましに大きくなっていくのですが・・・。奇妙な感覚が残る不思議なお話で、子どもたちはどうなるのか引き込まれて聞いてくれます。

<高学年>

 『地獄の使いをよぶ呪文 悪魔と魔女の13の話』  オイフリート・プロイスラー作 佐々木田鶴子訳 スズキコージ絵 小峰書店 2003 (プロイスラーの昔話)

有名な児童文学作家のプロイスラーが、ドイツやそのまわりの地域で語り伝えられてきた昔話から、おもしろいもの選んで、語り直した昔話集です。この本には、悪魔と魔女の話が13篇おさめられています。1篇1篇は短いので朗読にもむいています。第1話目「ここにサインを!」は、ゲーテも題材にしたドイツの魔術師ファウスト博士の話ですが、子どもたちに朗読したところ、ファウストと悪魔の駆け引きにこわばった顔をして聞いていました。3巻のシリーズになっていて、他に『魂をはこぶ船―幽霊の13の話』『真夜中の鐘がなるとき―宝さがしの13の話』があります。合わせて紹介すると、怖い話が読みたい!という子たちが手に取ってくれます。

<科学の本>

『ほね』 堀内誠一さく 福音館書店 1981 3分

ほね (かがくのとも絵本)
堀内 誠一
福音館書店
1981-02-02

骨のしくみと働きが、絵と文でわかりやすく紹介されています。骨がどんなふうになっているのか、ゆっくり確認しながら、読んであげてください。

 

 『ホネホネたんけんたい』 松田素子ぶん 大西成明しゃしん 西澤真樹子監修・解説 アリス館 2008 10分

ホネホネたんけんたい
松田 素子
アリス館
2008-02
ヘビ、カメ、リスなど子どもたちがよく知っている動物を中心に、30種類以上の動物の骨が紹介されています。ジャンプするウサギの後ろ足の骨は太かったり、、しのび足のキツネの骨は細かったりと、普段には目には見えない骨から、その動物の特徴がよくわかります。上記の『ほね』と合わせて紹介すると楽しいと思います。
 

 <気軽に読める本>

『しゃっくりがいこつ』 マージェリー・カイラー作 S.D.シンドラー絵 黒宮純子訳 セーラー出版 2004 2分

しゃっくりがいこつ
マージェリー カイラー
セーラー出版
2004-10

しゃくりがとまらないガイコツの話です。がいこつがハロウィーンのランタンをつくったり、落ち葉かきをしたりします。さて、どうやって、しゃっくりをとめたのでしょう?

 

(作成 T.I)

小学校での読み聞かせ おすすめの本の紹介  9月(再掲)


秋は空気が澄んでお月さまがきれいに見える季節。今年の十五夜は9月15日ということで、お月見が楽しみです。

そんな9月は「月」をテーマに本を選びました。以前に、「おはなし会プラン」で紹介したものがほとんどですが、小学校の読み聞かせ用にまとめ直してみました。

昔話や物語、科学の本などを通して、さまざまな角度で月を楽しんでみてください。

<低学年>

『おつきさんどうしたの』 E.M.プレストン著 B・クーニー絵 岸田衿子訳 岩波書店 5分

おつきさんどうしたの (岩波の子どもの本)おつきさんどうしたの (岩波の子どもの本) [単行本]
著者:エドナ・ミッチェル プレストン
出版:岩波書店
(1979-09-21)
 
ある月夜、ベッドを抜け出したガチョウの子のは、きつねの形をした雲が月を隠したのをみて、きつねがおつきさんを食べちゃった!と勘違い、池に映った月をみて、おつきさんが池におっこちた!と大騒ぎ、お百姓さんを何度も起こして怒らせてしまいます。うなだれて下ばかりみていたガチョウの子は、きつねにつかまってしまって・・・。子どもたちは、ガチョウの子の勘違いに「違うよー」と余裕で笑っていますが、きつねにつかまると必死の表情になります。やわらかなタッチの絵と、心地よいことばのひびきも楽しめる絵本です。
 
お話「お月さまの話」 (『おはなしのろうそく25』 東京子ども図書館編 2004) マリア・ニクレビチョバ作 5分

おはなしのろうそく (25)おはなしのろうそく (25) 
著者:東京子ども図書館
出版:東京子ども図書館
(2004-05)

「お月さまが太ったりやせたりするのはどうしてか」のなぜなぜ話です。お月さまが湖から岸にできた銀色の道を渡ってくる場面や、やさしいおばあさんが月にごちそうしている場面など、美しく楽しい情景があり、子どもたちを引きつけます。「昨日の月はやせていたよ!」と教えてくれる子がいたりと、月を眺めるのが楽しくなるお話です。ストーリーテリングをされない方も、読んであげるとよいでしょう。
 
<中学年>
 
『月へ行きたい』 松岡徹著 福音館書店 2014 約10分
 
「遠い月までどうやっていこう?」 月に行くためのいろいろな方法を考えることができる絵本です。風船で飛ぶ、高い高い塔を作るなど自由に想像できるものや、宇宙エレベーターや真空チューブ月行きトレインなど研究中のアイデアも紹介されています。今のところ、月までいった唯一の乗り物「ロケット」についても詳しく書かれています。絵に細かな説明が加えられていますので、興味を持ちそうな箇所を選んで紹介してあげてください。最後の「きみならどんな方法で月へ行きますか?」の問いに、どんな答えが返ってくるのか楽しみです。

『月おとこ』 トミー・ウンゲラー たむらりゅういち・あそうくみ訳 評論社 1998 6分

トミー・ウンゲラー
評論社
1978-07
 
月から地球の人たちが楽しく踊っているのをみていた月おとこは、ある時流れ星につかまって地球にやってきますが、おかしな姿なので警察につかまって牢屋に入れられてしまいます。けれども、月が欠けていくにつれて痩せていく月おとこは、ある晩、まんまと逃げだすのです。気軽に楽しめる不思議で愉快なお話です。
 
<高学年>
 
お話「月を射る」 中国の昔話 (『おはなしのろうそく 27』 東京子ども図書館編 2008) 9分
 
おはなしのろうそく〈27〉
東京子ども図書館
2008-10
 

中国の昔話。昔々、天には太陽があるだけで、月も星もなく、夜になるとあたりは真っ暗でした。ところがある晩、空にぎらぎら燃える月があらわれ、田畑すっかり枯らしてしまいます。山のふもとに住む若い夫婦、弓の名人ヤーラと機織りが上手なニーオは、どうにかして人々を助けようとしますが・・・。月の模様にまつわるなぜなぜ話ですが、神話ような神秘性を感じさせ、大きめの子どもたちも引き込まれます。ストーリーテリングをされない方も、読んであげるとよいでしょう。

 
『月へ アポロ11号のはるかな旅』 ブライアン・フロッカ作・絵 日暮雅通訳 偕成社 約13分
 
月へ アポロ11号のはるかなる旅
ブライアン・フロッカ
偕成社
2012-01-17
 
1969年に初めて月に着陸したアポロ11号の旅を詩的な文章と迫力のある絵でわかりやすく描いています。発射から、順番にロケットが切り離され月へ向かう様子や、宇宙船の中の生活、月面着陸を見ようとテレビを見つめる人々の様子などが、実際に見ているように伝わってきて、地球が空間に浮かんでいる場面では息をのまずにはいられません。アポロ11号に関する知識を得られるとともに、人類の宇宙への大きな一歩となった旅を味わえる1冊です。高学年向きにしましたが、中学年でも十分楽しめると思います。 
 
『星の林 月の船 声で楽しむ和歌・俳句』 大岡信編 岩波書店 2005 (岩波少年文庫)
 
星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句 (岩波少年文庫(131))
岩波書店
2005-06-16
 
日本で伝統的でうたわれてきた定型詩である和歌や俳句の194作が紹介されています。「月」を題材にした作品も、
「天の海に 雲の波立ち 月の不ね 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」 柿本人麻呂歌集(『万葉集』より」)
「月見れば ちぢに物こそ かなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど」 大江千里 (『古今和歌集』より)
などたくさんあり、日本人もはるか昔から月を眺めていたことがわかります。ぜひ何首か選んで、紹介してあげてください。
 
 <気軽に楽しめる本>
 
『月人石』 乾千恵書 谷川俊太郎文 川島敏生写真 2分
月 人 石 (こどものとも傑作集)
谷川 俊太郎
福音館書店
2005-01-20

筆で書かれた「書」と「写真」と「言葉」が一体となった絵本です。「扉」「猫」「風」「音」「馬」「水」「石」「火」「山」「蟻」「月」「人」の文字が書で表現され、写真と言葉が添えられています。じっと眺めていると、文字はただの記号ではなく、生き生きとした生命をもつものなのだと実感できます。子どもたちと書のもつ美しさと力強さを味わってください。

 (作成 T.I)

おはなし会のいろは(その6)おはなし会終了後も大事です(フォローと記録)(再掲)


「おはなし会のいろは」の6回目は、「おはなし会終了後も大事です(フォローと記録)」です。

絵本の持ち方もめくり方も、声の出し方もマスターしました。おはなし会の会場作りにも気を配れるようになり、プログラムの立て方も理解が進んだことと思います。

実際におはなし会を実施してみて、ハプニングが起きても、冷静に対処も出来るようになったことでしょう。児童サービスの重要な柱であるおはなし会の運営がスムーズに出来るようになれば、児童担当として自信になりますね。

おはなし会の30分が終わってホッとしたいところですが、まだまだやることはあります。おはなし会の後にやるべき大切なことを2点取り上げます。

1)フォロー

e4f84cb2おはなし会のプログラムを最後まで終えれば、それで終わりではありません。まずは、その日に読んだ本をもう一度テーブルの上などに並べて紹介しましょう。読んでもらった絵本を借りて帰りたいという子どもたちのために、プログラムが決まった時点で複本を用意しておくと尚一層よいでしょう。当日は読まなかったけれど同じテーマで手渡したい本などがあれば、それも一緒に紹介しましょう。

子どもたちには、おはなし会にまた来てもらえるように、スタンプカードやシール帳を用意しておきます。図書館によってはスタンプのたまる数は8コ、10コなどさまざまですが、館の事情に合わせてそこは決定します。スタンプカードがいっぱいになったら、手作りのしおおはなし会ののいろは(スタンプカード)りや、折り紙で折ったメダルなどをプレゼントします。小さな子どもたちにとっては、それが励みになっておはなし会に参加する動機付けともなります。

おはなし会の部屋が、閲覧室とは別の場所にある場合は、終了後15~30分ほどは親子連れがしばらく談笑できるようにして、すぐに片づけをしないでおくことも一案です。おはなし会の余韻に浸りながら、絵本を仲立ちにして同年代の子どもをもつ親同士が交流する場として位置付けてもよいでしょう。図書館スタッフもその場にいて、家庭での読み聞かせについて相談にのったFullSizeRenderり、おすすめの絵本を手渡したりする機会を作れます。時には、保健師さんと協働してちょっとした子育て相談会などを実施しても喜ばれるでしょう。

なお、楽しいおはなし会のテンションのままで、閲覧室に親子連れが雪崩れ込むとクレームになることもあります。その3に記していますが、「会場を出たら、他の利用者の方々にもご配慮願います。」と一声かけましょう。

 

 

2)記録

おはなし会を実施しても、やりっぱなしでは意味がありません。おはなし会終了後に必ず担当者同士で簡単な振り返りをし、それを記録に残して蓄積することが大切です。

おはなし会の記録(本のこまど図書館)

おはなし会記録の見本 クリックすると拡大できます

対象年齢別に記録をファイリングし、いつでもその記録を見返すことが出来れば、よいでしょう。

どんなプログラムが喜ばれたか、子どもたちの反応はどうだったのかなど、読んだ本や、やったわらべうたなどの演目とともに記しておきます。

以前、研修で伺った図書館では記録は取ってあるものの、読んだ本の書名だけで書誌事項がまったく記されていないというものがありました。

昔話などは、同じタイトルで別の再話者で画家も違う絵本が何冊もあります。また、稀ですが版によって文章に手が入れられていて言葉遣いが変わっているという場合もあります。

タイトルはもちろんのこと、作者、翻訳者、画家、出版社、出版年などの書誌事項は面倒がらずに記入しておきましょう。

わらべうたや手遊びなどのうち、楽譜や遊び方など参照にできる書籍などがある場合は、それも記しておきます。その場合、ページまで漏らさずに記載しておくと、他の担当者が次に行う際の参考になります。

加えて、おはなし会プログラムを作成するときに候補にあがった他の本なども記しておきます。

図書館スタッフとボランティアさんとで組んでおはなし会を実施する場合も同様に一緒に振り返りと記録記入をしてください。

対話をする中で、ボランティアさんが長年積み上げてきた経験を伺うこともできるでしょうし、館内だけではわからない地域での子どもたちの姿を知ることもできるよい機会になります。

これらの記録は、ただ残せばよいのではなく、活用してこそ生きてきます。おすすめ本のリストを作成したり、次のプログラムを作成したりするときの参考にもなります。子どもたちの反応を書くことで、よりよいおはなし会の雰囲気作りにも生かしていくことができます。

 おはなし会の記録は、特別の用紙を準備しなくても、ノートに記入する形でも構いません。その場合は、必要事項が漏れなく記入できるように、表紙裏などに記入項目を添付しておくとよいでしょう。また自治体によっては、記録票が決まっている場合もあります。それを活用してください。

参考までにおはなし会の記録用紙(案)をPDFで取り出せるようにしておきます。

 〇〇図書館おはなし会記録(例)

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さて、2016年4月から6回にわたって連載してきた「おはなし会のいろは」は、これで終了です。何もわからないまま児童担当になって、はじめておはなし会を担当しなければならない、という初心者向けに連載してきました。この6回の連載をじっくり読んでいけば、おはなし会のノウハウはある程度理解できると思います。

はじめて担当する時は緊張するものですが、コチコチになっていると、子どもたちに伝わってしまいます。まずは担当するみなさんが肩の力を抜いて、楽しむことが大切です。もしも読み間違えてしまっても、大丈夫です。子どもの心を傷つけるような本を選書しなければ、あとは少々失敗しても大丈夫です。本の中に広がっている豊かな世界が、その失敗をカバーしてくれます。

選書にしても、最初はうまく選べないかもしれません。何度も読んでいるうちに、子どもたちが集中している様子などを見て、わかってくると思います。ゆめゆめウケる本が良い絵本だと思わないでくださいね。とにかくたくさんの本を読む。児童担当にとって、それが何より大切です。たくさんの本を手にしているうちに、手渡したい子どもたちの顔が浮かんでくると思います。

また、(その3)にも記していますが、図書館のおはなし会を通して、ご家庭で子どもたちのために本を読んであげることの楽しさを、付き添ってきている親たちに伝えることが一番大切です。そのためにも、付き添いの大人の方も一緒に過ごせるような言葉がけをしてください。

図書館のおはなし会で、子どもも大人も、スタッフのみなさんも、たくさんの笑顔になれますように!

 おはなし会のいろは(その1)絵本の持ち方、めくり方
 おはなし会のいろは(その2)絵本の読み方 声の出し方
 おはなし会のいろは(その3)おはなし会の会場設営・雰囲気作り
 おはなし会のいろは(その4)プログラムの作り方
 おはなし会のいろは(その5)おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?

 (作成K・J)

おはなし会のいろは(その5) おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?(再掲)


2017年1月にUPした記事を再掲します。

夏休みの図書館にはたくさんの子どもたちが訪れていることでしょう。図書館は楽しいところ、本を読むって面白いってことを、おはなし会を通じて伝えることができるといいですね。

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さて、「おはなし会のいろは」の5回目は、「おはなし会でのこんなハプニング、あなたならどうする?」です。

1回目から4回目まで、初めて児童サービスを担当する人が、いきなりおはなし会を担当することになっても、絵本の持ち方もわからない、読み方もわからない、またどんな準備が必要なのかも、どんな絵本を選んでよいかもわからない、ということがないようにと、ひとつひとつ丁寧に説明をしてきました。
 1回目 おはなし会のいろは(その1)絵本の持ち方、めくり方
 2回目 おはなし会のいろは(その2)絵本の読み方 声の出し方
 3回目 おはなし会のいろは(その3)おはなし会の会場設営・雰囲気作り
 4回目 おはなし会のいろは(その4)プログラムの作り方

 

今回は、実際におはなし会に携わった時に、子どもたちからの思わぬ反応に右往左往することがないように、おはなし会でよくあるハプニングとその対応方法についてQ&A方式でお伝えします。なお、これは2015年度まで使用していたヴィアックス「社員研修テキスト〈図書館業務 基礎編〉」(2013年)に「【よくある事例】(どう対応するのか)」というコラムで掲載されていましたが、テキスト改訂に合わせて削除したものです。今回は、それに加筆しています。

 

1)「これ知ってるよ!」、「もう読んだことある!」と言われたら

 「おもしろい本だったよね。もう一度みんなと一緒に楽しんでね。」と声をかけ、面白い本は何度読んでも面白いことや、みんなと一緒に楽しむことの大切さを伝えます。

 

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2)読んでいる最中に、あるいは語っている最中に子どもが話しかけてきたら

 声をかけてきた子に目を合わせて頷き、「あなたの話はきちんと聞こえているよ」という意思表示をします。しかしおはなしを中断せずに最後まで続けます。しつこいような場合は、「後でね」と小さな声で短く声をかけます。
 なお、読み終わったあと、あるいは語り終わったあとに、その子に必ず声をかけて話を聞いてあげましょう。

 また、昔話などで現代の子どもたちに馴染みのない道具などが出てきて、子どもたちが疑問を抱くだろうという場合は、あらかじめ説明をするか、「おはなしの中に、みんなが見たことのないものが出てくるけれど、終わった後に説明するから、最後まで聞いていてね。」と声をかけてもよいでしょう。

 

3)歌、鳴き声、方言などがある絵本は

 無理をしないで、自然に読んであげてください。歌の場合は、少し節をつけて読むだけでも、歌っているように聞こえます。絵本などで巻末に楽譜がついている場合は、それを覚えて歌ってあげましょう。もちろん、自分で曲をつけて歌ってもかまいませんが、毎回違うようでは、子どもたちも混乱します。
 

 

4)おはなしが抜けてしまったら

 緊張してしまって、絵本の1ページ読み飛ばしてしまう、おはなしの一段落が抜け落ちてしまうということはあるでしょう。気が付いた途端に、頭が真っ白になって、どこをどう読んでいるかわからなくなったりします。おはなしの進行に影響がない場合はそのまま読み進むこともありますが、前後が抜けて辻褄が合わないような時は、「1ページ抜けちゃったね。もう一度、ここから読み直すね。」と、声をかけて戻りましょう。
 そのようなことにならないためにも、普段から声に出して練習をしましょう。fuwari4

 

5)おはなしに集中できない子がいたら

 「おはなし会のいろは(その4)」で書いたように、子どもたちの、特に乳幼児の集中持続時間は大変短いのです。おはなし会が始まる前に、最後まで聞くことが苦痛に感じるならば、途中でその場を離れてもいいことを伝えてあげましょう。なお、おはなしの途中で、ぐずったり、周囲の子どもたちにも波及するようでしたら、他のスタッフがそばにいって、声をかけてその場を離れるようにします。

 また、おもちゃを持ってきていたり、書架にある絵本を引っ張り出したりと、子どもたちの注意を引くものがほかにあると、集中しづらくなります。おはなし会が始まる前に、会場内の子どもの注意を引くものを片付け(あるいは目隠しをし)、手にしているものは付き添いの保護者に預けるように促しておきましょう。(→「おはなし会のいろは(その3)」を参照)

 

6)他の子にちょっかいを出す子がいたら

 絵本を読む、あるいは語る人とは別のスタッフが対応します。そばに行って、「おはなしを聞こうね」と声をかけます。自分に関心が向くと、安心することがあります。そばに寄り添ってみて、それでも落ち着かない場合は、会場から離れたところで話を聞いてあげましょう。

 

7)付き添いの保護者の雑談が気になる場合

 広い会場などでは、子どもたちだけを前に座らせて、後ろに保護者の方々が分かれて座ることが多いと思います。そうすると、保護者同士の私語が、子どもたちの集中力を妨げることもあります。無題
 子どもたちにとって、親の姿は鏡です。保護者の方が一緒に楽しんでいると、安心しておはなしの世界に入っていくことができます。おはなし会が始まる前に、保護者の方も一緒に楽しんでもらうように伝えましょう。また、途中から入室してきた保護者にもわかるようにおはなし会の会場内にも同様の内容で掲示しておくとよいでしょう。

 

8)おはなし会終了後について

 おはなし会が終わった後、子どもたちも興奮してしまって、そのままのテンションで会場を出ていくことがあります。それがほかの利用者のクレームにつながることもあります。そちらの対応については、「Q&Aこんな時どうする?」の「おはなし会に参加するお母さんたちへの接し方」に詳しく書いてあります。こちらを参照にしてください。

 おはなし会に参加する子どもたちはもちろん保護者の方も、そしておはなし会を担当するスタッフも、みんなが「今日は楽しかったね」と満足できるような時間になるようといいですね。

(作成K・J) 

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