これから2月下旬まではまだ厳しい寒さが続きますが、それでも日に日に陽射しが伸びて、木蓮の蕾が膨らみ始めています。
3月には、春の訪れを心から楽しみたいと願いながら、おはなし会プランを作成しました。
(なお、画像は各出版社の著作権許諾方針にしたがい、書影を利用しています。)
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【はるがきた】
導入 詩「おがわのきしべで」『ロシアのわらべうた』(内田莉莎子 丸木俊/絵 架空社 2006)より 30秒
「おがわのきしべで みどりのくさはらで
くさはらで くさはらで
つみましょ れんげそう あみましょ はなわを
はなわを はなわを
(後略)」
春を迎えて、外へ出ていく喜びを歌ったロシアのわらべうたです。詩に添えて楽譜もついていますが、日本のわらべうたと比べると、音程の幅が広く歌いづらいです。詩の朗読に留めてもよいでしょう。また、れんげの花輪つくりを知らない子どもたちに、詩の朗読の後に説明してあげてもよいでしょう。
素話「花咲かじい」『子どもに語る日本の昔話②』(稲田和子・筒井悦子/著 こぐま社 1995)より 10分
こちらは山形の言葉で再話されています。優しいじじとばばの気持ちが伝わるように、丁寧に語ってあげましょう。
絵本『はるがきた』ジーン・ジオン/文 マーガレット・ブロイ・グレアム/絵 こみやゆう/訳 主婦の友社 2011 6分
なかなか春が訪れない街で、子どもたちの提案で街中を春色に塗る作業が行われました。ところが雨が降り続き、せっかくの絵を洗い流してしまいます。しかしその雨は春の訪れを告げる雨だったのです。明るい黄色が、春の訪れを伝えてくれる、そんな優しい絵本です。
絵本『ハートのはっぱ かたばみ』多田多恵子/文 広野多珂子/絵 福音館書店 2015 6分
早春の庭の片隅で小さなかたばみの芽をみかけます。どこにでも生えてくるかたばみ、コンクリートの隙間から生えてくることも。どんな花なのか、どうやって増えるのか、丁寧に教えてくれる科学絵本です。
終わりのわらべうた さよならあんころもち
(作成K・J)