Tag Archive for 冬のおはなし会

2019年(その1)だーるまさん(小さい子)
2019年1月(その2)てぶくろあったかい!(幼児~小学生)
1月のおはなし会☆おすすめ本リスト
2018年(その2)闇の中に光が・・・(幼児~小学生)
2018年12月(その1)ろうそくともして(小さい子)
12月のおはなし会☆おすすめ本リスト(10/17更新)
2018年2月(その2)そのなまえは…(幼児~小学生)
2月のおはなし会☆おすすめ本リスト(12/19更新)
2018年1月(その2)ぬくぬくあったまる(幼児~小学生)
2017年12月(その2)北風にむかって(幼児~小学生)

2019年(その1)だーるまさん(小さい子)


寒い季節、着ぶくれした小さい子どもたちは、まるでだるまさんみたいですね。子どもたちにとって、だるまさんの姿かたちは自分に似ていて親しみを覚えるのでしょう。

2月の小さい子向けおはなし会プランは、12月、1月とプログラムに組み込んできた童心社の「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズの中の『へっこぷっとたれた』を中心に組んでみました。

(なお、このおはなし会プランに掲載しているわらべうたの楽譜は、中国地方で育ったK・Jが覚えているわらべうたを採譜したものです。市販のわらべうたの楽譜とは音程や、速度が違う場合があります。予め、ご了承ください。)

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【だーるまさん】

導入 わらべうた このこどこのこ

 

 

 

 

おかあさんのおひざにお子さんを乗せて、おかあさんがそお~っと揺れます。「〇〇ちゃん」というところは、自分のお子さんの名前を入れて呼びます。最後に「ぎゅーっ」と言いながら、お子さんを抱きしめます。参加者が数人の時は、順番にひとりひとりの名前を呼んであげてもよいでしょう。

 

わらべうた  だるまさんだるまさん

 

 

 

 

お子さんと目と目を合わせて遊びます。小さなお子さんはまだ「にらめっこ」の意味がわからないかもしれませんが、お母さんが目をじっと見つけて笑いかけてくれることを喜びます。

 

 

絵本『へっこぷっとたれた』こがようこ/文 降矢なな/絵 童心社 2018 1分

 
「おいっちにー おいっちにー」と最初に出てくるのは・・・きのこちゃん。それからあひるちゃんも。そしてみんな「へっこぷっとたれた」と飛び上がります。リズミカルで楽しい繰り返しの絵本です。

 

 

 

 

 

 

わらべうた おいっちにーのだるまさん

 

 

 

 

 

 

絵本の中で歌ったわらべうたをもう一度やってみます。おかあさんのお膝のうえに座って歌ってもらいながら「へっこぷっと」の「ぷっ」ところで、体を持ち上げてもらいます。何度か繰り返してやってみましょう。

 

 

 

 

絵本『だるまさんが』かがくいひろし/作 ブロンズ新社 2008 2分

 
かがくいひろしさんの「だるまさんが・・・」、ころぶばかりでなく、つぎつぎに面白い動作が出てきて、その度に子どもたちも一緒に身体を揺らして満面の笑みになっていきます。弾むように、みんなで声を出してみるとよいでしょう。大型絵本も出ています。参加者が多いおはなし会では、大型絵本を使うとよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

わらべうた あがりめさがりめ

 

 

 

 

おかあさんが、お子さんの顔(目じり)を触りながら遊びます。

 

 

 

 

絵本『わたしのねこちゃん』かんなりまさこ/文 荒井良二/絵 福音館書店 2005 2分

 
「あがりめさがりめ」でねこが出てきたので、今度はねこの絵本です。雪の日、外で遊ぼうとねこを誘ったのに知らん顔のねこ。でもね、最後は一緒に遊びます。楽しい雪の日を描いた絵本です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わらべうた さよならあんころもち
 
(作成K・J)

2019年1月(その2)てぶくろあったかい!(幼児~小学生)


1月のおはなし会プラン(その2)は、亥年にちなんでロシア民話「てぶくろ」の絵本をメインに組み立ててみました。この絵本に出てくるきばもちいのししは、存在感があって幼心にとても印象深かったものです。

そして素話は、長野県に伝わる昔話「猪と亀」を合わせてみました。どうして亀は手足が甲羅の中に縮こまっているのか、猪の首は太く短くなってぺちゃ鼻なのかわかる短いお話です。

 

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【てぶくろあったかい!】

導入 詩「てぶくろ」神沢利子 『幼い子どものための詩の本 おめでとうがいっぱい』(神沢利子/詩 西巻茅子/絵 のら書店 1991)より 1分

 
「てぶくろのひも だあれが つけた
かたっぽさんと かたっぽさんが
まいごになんか ならないように 
かあさんが つけてくれたのよ(後略)」
繰り返しで出てくる「てぶくろのひも だあれがつけた」、リズミカルで楽しい詩です。最初は一通り読んであげて、次は一行ずつ復唱してもらうとよいでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
絵本『てぶくろ』ウクライナ民話 エウゲーニ―・M・ラチョフ/絵 内田莉莎子/訳 福音館書店 1965 4分

 
 
おじいさんが森の中で片方落としたてぶくろをネズミがみつけて住み始めると、つぎつぎに「わたしもいれて」とやってくる動物たち。増えるたびにてぶくろが膨らんでいきます。大きなきばもちいのししが登場すると、子どもたちは「もう無理~」と心の中ではらはらするのではないでしょうか。さらに一回り大きなくまもやってきて・・・何度読んでもらっても、摩訶不思議な世界に引き込まれます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
素話「猪と亀」 『昔話十二か月 1月の巻』(松谷みよ子/編 講談社文庫 1986)より 3分

 
長野県に伝わる昔話です。昔、猪は首が長かったし、亀も手足が長かったのですが、ある時力比べをすることになり・・・猪と亀の容姿の由来がわかる愉快なおはなしです。3分と短めです。小さな子どもたちでも聞くことができるでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
絵本『なぞなぞな~に ふゆのまき』いまきみち/作 福音館書店 1995  2分

 
子どもたちとやりとりをしながら読んでいくなぞなぞ絵本です。表紙の絵に答えのヒントがあるので、表紙をゆっくり見せてから読んでいくとよいでしょう。子どもたちとのやりとりをする時間を含めると所要時間はもう少しかかると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
絵本『ゆき』文部省唱歌 はたこうしろう/絵 ひさかたチャイルド 2018 1分半

 
2018年11月に出たばかりの絵本です。文部省唱歌の「ゆき」に合わせてはたこうしろうさんの絵がついています。真っ白な雪の原に女の子の赤い帽子にコートが映えます。2番で描かれる、子どもたちが集まって雪だるまを作ったり、雪合戦をしているページは賑やかな歓声も聞こえてきそうです。巻末に楽譜もついています。歌をゆっくり歌いながらページをめくっていくとよいでしょう。

 

 

 

 

 

(作成K・J)

1月のおはなし会☆おすすめ本リスト


1月のおはなし会や展示に使える本のリストを、この1年に新しく出た本も入れて更新しました。

2019年の干支のいのししの本をリストのトップにもってきています。

また、どんな人も文字を見やすいように、リストのフォントをユニバーサルデザインのフォントに変更しました。プリントアウトした時に、使いやすくなったと思います。

1月のおはなし会おすすめ本リスト2019

図書館での本のご案内に、またおはなし会のプログラム作成などにぜひお役立てください。

(作成K・J)

 

 

2018年(その2)闇の中に光が・・・(幼児~小学生)


10月に入ってから、日に日に夕暮れが早くなり、仕事中にふっと顔を上げて窓の外の暗さに驚くことがあります。12月の冬至に向けて、これからますます日が短くなり、16時過ぎると暗くなってきますね。

さて、12月と言えばクリスマスですが、このクリスマスのほんとうの意味をご存知ですか?多くの人がキリスト教の始祖イエス・キリストの誕生日だと思っているのでは?でも違うのです。

クリスマスとは、キリストの誕生を祝うミサという意味なのです。実は、聖書のどこにもイエス・キリストがいつ生まれたかという記述はありません。キリストの誕生した日については諸説ありましたが、「闇の中から光が生まれる」という聖書の信仰と、古くから北欧で祝われていた冬至祭り(ルチア祭)が結び付き、3世紀頃に、一年で一番日が短くなる12月25日に制定されたと言われています。

*そのあたりについては『クリスマス事典』(あすなろ書房  2001)、『クリスマス・クリスマス』(角野栄子/作 福音館書店 たくさんのふしぎ傑作集 1992)等を参照にするとよいでしょう。子どもたちにこれらの紹介することもおすすめします。

寒く暗い冬に閉ざされた中で、冬至の翌日から今度は一日一日と、夕暮れが遅くなり、陽が伸びていくことは、厳しい冬を乗り越える時の希望だったのでしょう。前置きが長くなりましたが、そんなことに思いを馳せながら、おはなし会プランの(その2)を考えてみました。

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【闇の中に光が・・・】

導入 詩「ひかりとやみ」ふくろうげんぞう 『のはらうたⅣ』(くどうなおこ/作 童話屋 2000)より 1分

 
「みあげれば よぞらの ほしが まつりのように まぶしい
ああ ひかるためには くらやみも ひつようだ」
短い詩です。でも、暗闇があってはじめて光が生かされる。味わい深い詩です。小さな子たちには理解しにくいかもしれませんが、一緒にことばを味わってみましょう。最初は読み手が通しで読んで、2度目は子どもたちにも復唱してもらいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
絵本『ゆうぐれ』ユリ・シュルヴィッツ/作 さくまゆみこ/訳 あすなろ書房 2014 3分 

 
おじいちゃんと散歩に出かけた男の子、夕陽に映えていた町も時間とともに暗くなってきて、明かりが灯りはじめます。町にはクリスマスの準備で明るい光に満ちてくるのです。クリスマスそのものを題材にしたのではなく、明かりに着目している絵本です。

 

 

 

 

 

 

素話「十二のつきのおくりもの」(スロバキアの昔話)『エパミナンダス』(東京子ども図書館/編・刊 2010)より 12分

 
冷たい雪が降り積もる森の中を、季節外れのものを探して歩くマル―シカ。森の奥で十二人のつきの精に出会います。心優しいマル―シカを助けてくれるつきの精たち。暗く冷たい雪の森の中で赤く燃えていたつきの精たちの焚火は、どれだけマル―シカを元気づけたことでしょう。おはなしを聞いているうちに、子どもたちがどんどん引き込まれてくるのを感じられるおはなしです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
絵本には、スロバキア在住の絵本作家出久根育さんが描いた『十二の月たち』(ボジェナ・ニェムツォヴァ―/文 偕成社 2008)もあります。素話が覚えられないという人は、読んであげてもいいですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
絵本『ゆきゆきゆき』たむらしげる/さく 福音館書店 2016 1分
 

福音館書店の月刊誌「ちいさなかがくのとも」から生まれた絵本です。ふゆの鈍色の空から降ってくる雪。黒っぽい服や手袋の上では、美しい結晶を見ることができます。一面を白く染めていく雪もまた暗い冬に届く贈り物なのかもしれませんね。
文章は短いですが、丁寧にゆっくりと読んであげましょう。

 
 
 
 
 
 
(作成K・J)

2018年12月(その1)ろうそくともして(小さい子)


クリスマスの季節、小さな子どもたちに読んであげる絵本を選ぼうとすると、案外これといったものが少ないなと感じます。これまでも何度も選んだ絵本をついつい手にしてしまいます。

そんな中で昨年出版された『ろうそくぱっ』は、おはなし会のはじまりの歌をクリスマス用にアレンジした楽しい絵本で、小さい子にも喜ばれる1冊です。この絵本を中心にプログラムを作りました。

 

(なお、このおはなし会プランに掲載しているわらべうたの楽譜は、中国地方で育ったK・Jが覚えているわらべうたを採譜したものです。市販のわらべうたの楽譜とは音程や、速度が違う場合があります。予め、ご了承ください。)

 

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【ろうそくともして】

導入 わらべうた このこどこのこ

 

 

 

 

おうちの人のお膝にのって、おとなが赤ちゃんをしっかり支えておとなが左右に体を揺らします。最後の「〇〇ちゃん」というところは、それぞれがお子さんの名前を呼ぶとよいでしょう。そしてぎゅーっと抱きしめます。

 

 

絵本『ねーずみ ねーずみ どーこいきゃ?』こがようこ/構成・文 降矢なな/絵 童心社 2018 1分

ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ? (わらべうたでひろがるあかちゃん絵本)
こが ようこ
童心社
2018-09-03
 
 
赤ちゃんおはなし会で使えるわらべうたの絵本が、今年9月に3冊童心社から出ました。(わらべうたでひろがるあかちゃん絵本→童心社のサイト)わらべうた活動を各地でしているこがようこさんが構成し、降矢ななさんが絵をつけました。今月はその中の『ねーずみねーずみどーこいきゃ?』を選びました。ねずみだけでなく、うさぎにこぐま、そしてはなちゃんも登場して、最後はおかあさんのところに飛び込みます。飛び込んだらぎゅっと抱きしめてあげてほしいですね。
 
 
わらべうた ねーずみねーずみ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ねーずみねーずみどーこいきゃ」と歌いながら、指で体のあちこちをつついていきます。「わがすにとびこんだ」というところで、首元をこちょこちょします。
 
 
わらべうた おおさむこさむ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「おおさむこさむ」両手を組むようにして両腕をさすります。「やまからこぞうがとんできた」では目の上に手でひさしをつくり、「なんといってとんできた」では耳に手をあてます。「さむいといってとんできた」で、もう一度両腕をさすって遊びます。
 
 
 
 
 
絵本『ごろんごゆきだるま』たむらしげる/作 福音館書店 2007 1分
ごろんご ゆきだるま (0.1.2.えほん)
たむら しげる
福音館書店
2007-10-25
 
普通に読むと30秒もあれば読み終わってしまいます。読んでもらっている子の表情を見ながら、ゆっくりと間をおいて読んであげましょう。これまで1月、2月の雪のテーマのプランでは何度か紹介した絵本です。
 
 
わらべうた おせよおせよ
 
 
 
 
 
 
 
 
簡単なおしくらまんじゅうの歌です。赤ちゃんとおうちの人が体のあちこちを添わせながら押し合いをします。短い歌なので何度も繰り返してみましょう。
 
 
わらべうた こどもかぜのこ
 
 
 
 
 
 
 
「こどもかぜのこ」では握りこぶしを交互に突き出します。「じじばばひのこ」では体を縮めて寒そうなかっこうをします。これも短いわらべうたなので、2,3回繰り返してみましょう。
 
 
 
 
絵本『ろうそく ぱっ』みなみじゅんこ/作 アリス館 2017 1分
ろうそく ぱっ
みなみ じゅんこ
アリス館
2017-11-22
 
 
プログラムのメインに考えていた絵本が一番最後にきました。この絵本はおはなし会の最初に絵本の真ん中の「あかりをともしてクリスマス♪」まで読んでいったん閉じ、おはなし会の最後に「♪ろうそく ふっ」とろうそくを消すところからもう一度読んでみてもよいでしょう。このプログラムでは、続けて読むプランにしました。おはなし会の導入やおしまいに歌う手遊び歌のクリスマスアレンジです。絵本の末尾に楽譜も掲載されているので参考にしましょう。
 
 
(作成K・J)

12月のおはなし会☆おすすめ本リスト(10/17更新)


今年の秋は、長かった酷暑の夏のあとだけに、急ぎ足でやってきたように感じます。10月は街中がすっかり日本に定着したハロウィンのカボチャ色に染まり、それが終わると一気にクリスマスカラーになってしまうことでしょう。

時間もあっという間に過ぎて、今年も残り僅かになっていることに愕然とします。

そんなわけで、12月のおはなし会やブックトーク、展示やリスト作成に役立てていただけるようにと、12月のおはなし会☆おすすめ本リストを更新しました。ご活用ください。

10月16日に本を3点追加して更新しました。

 

12月のおはなし会おすすめ本リスト2018

(10/16に更新した際に、PDFに余分なページが追加されていましたので、10/17に修正しました。)

 

2018年2月(その2)そのなまえは…(幼児~小学生)


私たちの身の回りにあるものには、みんながわかるようになまえがついています。でも、もしそのなまえが呼び慣れないものだとしたら?今回、取り上げる素話はイギリスの昔話で「だんなも、だんなも、大だんなさま」です。短いお話ですがオチが子どもたちに理解できるように語るには少し工夫が必要です。ぜひ挑戦してみてください。

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【あなたのなまえは…】

導入 詩「雪」三好達治 (『ポケット詩集Ⅱ』田中和雄/編 童話屋 2001)より 1分

「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。(以下略)」というたった2行の短い詩の中に、雪深い地方の静かに更けゆく冬の夜の情景が浮かびます。子どもたちにはそこまで鑑賞することは出来ないと思いますが、一緒に復唱してもらって雪降る夜を想像してもらえるといいなと思います。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

素話「だんなも、だんなも、大だんなさま」『イギリスとアイルランドの昔話』(石井桃子/編・訳 J・D・バトン/画 福音館書店 1981、福音館文庫版 2002)より 4分

 

私たちの身の回りには、みんながわかるなまえがついています。ベッドはベッド、ズボンはズボン、ネコはネコと。ところが田舎から出てきた女中さんに、その家の主人は違うなまえで呼ぶように申し伝えます。たとえばベッドは「へばりつき」、ズボンは「ドタバタドカン」、ネコは「色白のおどりんこ」というように。さて、夜になってその家でどうも火事が起きたのですが…珍妙ななまえのおかげで起こすのに手間取る女中の娘。それがわかるように、スピード感を持って語ることが肝要です。

 

 

 

 

 

 

 

絵本『つるにょうぼう』矢川澄子/再話 赤羽末吉/画 福音館書店 1979 8分半

 
 雪深い山里で与平が助けた一羽の鶴。その鶴が雪に埋もれるように佇んでいる与平の家へ「女房にしてくださいまし」と訪ねてきます。赤羽末吉が描く情景描写もさることながら、おはなしのテンポもよく、冬の季節に読んであげたい絵本です。最後の鶴が遠くかなたを飛んでいくことばのないページもじっくりと絵を見せてあげてください。

 

 

 

 

 

 

 

絵本『おばけのゆきだるま』ジャック・デュケノワ/作 おおさわあきら/訳 ほるぷ出版 2013 2分

 
 おばけたちが夜の雪原に出て行って、雪合戦にスキーとおおはしゃぎする絵本です。判型の小さな絵本ですが絵がはっきりしているので、遠目も利きます。しっとりとした昔話のあとで少し息抜きの意味もこめて選びました。

 

 

 

 

 

 

 写真絵本『きらきら』谷川俊太郎/文 吉田六郎/写真 アリス館 2008 3分

 30点ほどの雪の結晶の写真に詩のように語りかける谷川俊太郎さんがことばをつけました。ひとつとして同じ形のない雪の結晶。そのどれもがきらきらと輝いてきれいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(作成K・J)

2月のおはなし会☆おすすめ本リスト(12/19更新)


2月のおはなし会や特集展示などで使える絵本のリストを更新しました。

「雪」、「バレンタインデー」などのテーマの既刊の本で見落としていたものを数冊ずつ追加しています。また新刊本でテーマに合致する本があれば今後も随時更新していきます。illust3626_thumb (1)

2月のおはなし会☆おすすめ本リスト(2017)

 12月19日に2冊追加しました。

 (作成K・J)

 

2018年1月(その2)ぬくぬくあったまる(幼児~小学生)


幼児~小学生向けのおはなし会プランは、中心になる素話は「だめといわれてひっこむな」(『愛蔵版おはなしのろうそく5だめといわれてひっこむな』東京子ども図書館刊)で、4分ほどの短いお話です。そこで、合せる絵本は3冊でそのうち2冊は長めになっています。寒い冬のおはなし会。みんなでじっくりと聞けるといいですね。

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【ぬくぬくあったまる】

 導入 「ありがたいなぁ おしょうがつ」矢崎節夫(『矢崎節夫童謡集 きらり きーん』JULA出版局 より) 1分

 

「いちねんかけて ぐるーん
 たいようの まわりを
 まわって きたんだ
 たいへんだったね おしょうがつ
 おめでとうございます」  (一部引用)

 

 

 

 

 

 

絵本『しんせつなともだち』方 軼羣/作 君島久子/訳 村山知義/画 福音館書店 1965 4分

 
雪がたくさん降った日、こうさぎはたべものをさがしに出かけてかぶを二つみつけます。ひとつは自分で食べて、もうひとつはともだちのろばさんに持って行ってあげることにします。ところがろばさんはお出かけ。そっとかぶを置いて帰ります。ろばはろばで、そのかぶをともだちのこやぎのところへ持っていくのです。優しい気持ちがぐるっとひとまわりする、長く読み継がれているお話から、新年はスタートです。

 

 

 

 

 

素話「だめといわれてひっこむな」アルフ・プロイセン/作(『愛蔵版おはなしのろうそく5だめといわれてひっこむな』東京子ども図書館刊 より)4分

おばあさんが暖炉のそばで編み物をしていると、そばの小さな穴からねずみの子どもが顔を出します。そして何を編んでいるか聞きます。おばあさんのだんなさんのセーターだと聞いて、ではだんなさんの古いセーターはどうするの?と聞くこねずみ。「チュー、チュー、チュー。おかあちゃんがきいてこいって」という言い方がなんともかわいいこねずみ。最終的にはこねずみもぬくぬくあったまる素敵なプレゼントをもらいます。くりかえしのある短いお話です。リズミカルに語ってあげましょう。

 

 

 

 

絵本『こうさぎと4ほんのマフラー』わたりむつこ/作 でくねいく/絵 のら書店 2013 7分

 

うさぎまちに住むこうさぎ4人きょうだいの元に、おばあちゃんから温かいマフラーが送られてきます。雪が降り続いたあと、4人のきょうだいは森へとでかけます。そこには春先に出会った大きなぶなの木、ぶなじいがいるからです。7分と少し長めのおはなしですが、でくねいくさんの描くこうさぎたちの表情が生き生きとしていて、子どもたちは一緒になって雪の森を歩いているような気持になれると思います。

 

 

 

 

 

 

 

絵本『おじいちゃんのコート』ジム・エイルズ・ワース/文 バーバラ・マクリントック/絵 福本友美子/訳 ほるぷ出版 2015 10分

 
イディッシュ語(東ヨーロッパなどで使用されるユダヤ人の言語)の民謡が元になっているおはなしです。同じ民謡を元にした絵本に『おじいさんならできる』(フィービ・ギルマン/作 芦田ルリ/訳 福音館書店 1998)や、コールデコット賞受賞作の『ヨセフのだいじなコート』(シムズ・タバック/作 木坂涼/訳 フレーベル館 2001)があります。それぞれの作品は、最初が赤ちゃんの時におじいさんに贈られたブランケットだったり、すりきれた古いコートだったりするのですが、この作品では仕立て屋だったおじいちゃんが結婚する時に自分で仕立てたコートがはじまりです。古くなってすりきれるたびに上着やベスト、ネクタイと変化していくところは同じですが、最後には孫のためのねずみのおもちゃになるおはなしです。素話「だめといわれてひっこむな」と共通点のある絵本を最後にもってきました。

 

 

 

(作成K・J)

2017年12月(その2)北風にむかって(幼児~小学生)


来年のカレンダーを買いました。ああ、もう今年も残りのほうが少ないんだなと改めて思いました。12月の幼児~小学生向けのおはなし会プランは、北風吹く冬をテーマに、クリスマスから年越まで欲張ってみました。テーマは素話にちなんで【北風にむかって】です。

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【北風にむかって】

絵本『クレメンタインの冬じたく』ケイト・スポーン/作 木坂涼/訳 セーラー出版 1995 3分

日に日に寒くなってきて、ひとつずつ着るものが増えていく季節。ねこのクレメンタインはとってもおしゃれ。おはなし会の導入に使える絵本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

素話「北風をたずねていった男の子」(ノルウェーの昔話)『子どもに語る北欧の昔話』(福井信子・湯沢朱実/編訳 こぐま社 2001)より 12分

大切な粉を北風に吹き飛ばされてしまった貧しい家の男の子が、粉を取り戻そうと北風のところへ訪ねていきます。北風は呪文を唱えるとごちそうが出てくるテーブルかけをくれるのですが・・・テンポよく語れるお話です。男の子の気持ちになって生き生きと語りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

絵本『クリスマスのちいさなおくりもの』アリスン・アトリ―/作 上條由美子/訳 山内ふじ江/絵 福音館書店 2010 13分

『グレイ・ラビットのおはなし』や『チム・ラビットのぼうけん』など小動物を主人公にした作品を残したアリソン・アトリ―のやはり小動物が活躍するクリスマスのお話です。お母さんが入院中でクリスマスの準備が出来ていないおうちで、飼い猫とねずみ、そして小さな蜘蛛たちが協力して子どもたちに素敵なクリスマスの朝をプレゼントします。

 

 

 

 

 

 

詩「ちきゅうをまわす」矢崎節夫 『矢崎節夫童謡集 きらり きーん』(矢崎節夫/著 JULA出版局 2015)より 1分

時間が過ぎていって、カレンダーの残りが少なくなって、そしてとうとう最後は新しい年へと変わっていきます。その時の流れは途切れることなく続いていることを詩の朗読を通して伝えてあげたいと思います。そうして日々、大きく成長していることを喜びたいですね。

 

 

 

 

゛(前半 略)

カレンダー えらいな
ちきゅうを まわす
きょうから
あしたへ
あさってへ
まいにち ぐるーん
おおきく ぐるーん
いちねんかけて
ちきゅうを まわす” (『きらり きーん』p121より)
          
(作成K・J)

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