5月第2日曜日は母の日ですね。
その季節になって思い出すのは、「ぞうさん」の歌です。
だれが好きなの?と尋ねられて、「あのね、かあさんがすきなのよ」と素直に答えられるのは、無邪気な子ども時代の特権ですよね。小学生以降になると心では思っていても、なかなか口にはできなくなります。
自分が親になってみて、そして自分の親を天国へ見送るころになって、またその歌詞の持つ意味をしみじみ感じられるようになります。
そんな想いをこめて、今月のおはなし会プランを作成しました。
(なお、このおはなし会プランに掲載しているわらべうたの楽譜は、中国地方で育ったK・Jが覚えているわらべうたを採譜したものです。市販のわらべうたの楽譜とは音程や、速度が違う場合があります。予め、ご了承ください。)
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【ぞうさん】
導入 わらべうた おすわりやす
まずは保護者のおひざにしっかり座れるように、このわらべうたを歌いながら促します。おとなはひざを上下に少しずつ揺らしてあげます。「すーわった」で、しっかり子どもの体を支えて、ぎゅーとハグします。「どこでもいいからすわりましょ」の部分が省略されている歌い方もあります。どちらの歌い方でもOKです。
わらべうた このこどこのこ
おひざのうえに子どもを乗せて、保護者のほうが左右にゆっくり揺れます。最後はそれぞれがお子さんの名前を呼んで、もう一度ぎゅっとハグします。
絵本『ぎゅうぎゅうぎゅう』おーなり由子/文 はたこうしろう/絵 講談社 2014 1分
こどもにとって、「ぎゅう」ってしてもらえるのは、一番うれしくて安心につながりますね。
短い絵本ですが、ゆっくり絵を見せながら読んであげてください。
わらべうた ここはとうちゃんにんどころ
「にんどころ」とは「似ているところ」という意味です。「とうちゃん」は右の頬、「かあちゃん」は左の頬、「じいちゃん」は額、「ばあちゃん」は顎、「ねえちゃん」は鼻をさわって、最後は顔全体をさすって盛大にこちょこちょをしてあげます。
絵本『ぞうさん』まど・みちお/詩 にしまきかやこ/絵 こぐま社 2016 45秒
童謡「ぞうさん」が、にしまきかやこさんの優しい絵で絵本になっています。ゆっくり読んであげてください。
童謡 ぞうさん
絵本を読んでもらった後は、一緒に歌ってみましょう。(新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、ここはプログラムから割愛しても大丈夫です)
絵本『ながーいはなでなにするの?』齋藤槙/作 福音館書店 2019 1分半
ぞうの特徴である長い鼻。その鼻をどのように使うのか、小さな子どもにもわかりやすく描かれている絵本です。
わらべうた さよならあんころもち
両手を合わせてあんころもちを作って遊びます。大きいのや小さいの、お土産用など何度か繰り返してやってみましょう。
(作成K・J)